JP2004246943A - 光記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の記録層を有する光ディスクへの記録を行う際、記録層間のクロスイレーズを低減し、良好な記録が行える光記録再生装置を提供する。
【解決手段】複数の記録層への記録再生を行う光ピックアップ3と、光ピックアップ3で検出された再生信号を検出する検出手段4と、この再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワー値を出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワー値を出力する条件設定手段5と、最適試し書き記録パワー値を格納する記憶手段6と、この試し書き記録パワー値に基づいて、試し書きする記録条件を出力する試し書き制御手段7と、前記試し書き制御手段から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値か或いは、前記記憶手段に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御手段8と、を備えて記録再生を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の記録層への記録再生を行う光ピックアップ3と、光ピックアップ3で検出された再生信号を検出する検出手段4と、この再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワー値を出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワー値を出力する条件設定手段5と、最適試し書き記録パワー値を格納する記憶手段6と、この試し書き記録パワー値に基づいて、試し書きする記録条件を出力する試し書き制御手段7と、前記試し書き制御手段から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値か或いは、前記記憶手段に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御手段8と、を備えて記録再生を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層記録媒体に記録層間のクロスイレーズを低減した記録を行う光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク等の光記録媒体の記録層を多層化して高密度化する試みがなされている。
特許文献1には、光ディスクの複数の記録層への情報の記録、消去又は再生を行う光記録再生装置において、所定情報を複数の記録層のトラックに異なる条件で試験的に複数記録する試験記録手段と、いずれかの記録層のトラックから再生された所定情報を示す再生信号を検出する再生信号検出手段と、所定の記録層上の情報トラックに対して、前記試験記録手段により所定情報を複数記録するとともに前記再生信号手段によりこれら所定情報を示す再生信号をそれぞれ検出し、これら再生信号に基づいて前記情報トラックに対する記録、消去又は再生条件を選択する試し書き手段と、この試し書き手段により、各記録層上の情報トラックに対する記録等の条件を選択し、これらの条件に基づいて各記録層上の情報トラックに対して情報の記録等を行う制御手段とを備えて、各記録層に適切な光パワーで記録、消去又は再生できる光記録再生装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−003550号公報(第3−第9頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録層が複数ある場合に、光ビーム照射側から遠い記録層への記録は、それよりも近い記録層よりも大きい光パワーを必要とするので、光ビーム照射側から最も遠い記録層に最適条件で記録すると、それよりも近い記録層は、この光パワーの影響を少なからず受けるため、記録層間のクロスイレーズが発生して、記録された信号の劣化が起きるといった問題を生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数の記録層を有する光ディスクへの記録を行う際、記録層間のクロスイレーズを低減させた記録が行える光記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の記録層を有する光ディスクへの記録再生を行う光ディスク記録再生装置において、前記複数の記録層への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを備えた光ピックアップと、前記光ピックアップで検出された複数の記録層毎の再生信号を検出する再生信号検出手段と、前記複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワー値を再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワー値を出力する記録再生条件設定手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された前記最適試し書き記録パワー値を格納する記憶手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録パワー値を出力する試し書き制御手段と、前記試し書き制御手段から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値或いは、前記記憶手段に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御手段と、前記記録系制御手段から出力された記録パワー値或いは前記最適試し書き記録パワー値に基づいて、前記光ピックアップ内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動手段と、からなることを特徴とする光記録再生装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光記録再生装置について、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態の光記録再生装置を示す概略ブロック図である。
図2は、光ディスクの記録層の積層構造を示す図である。
図3は、Ln記録層に最適記録パワー値で記録を行った後、Ln−1記録層に記録を行う際に、Ln記録層におけるジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
図4は、Ln−1記録層のジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
図5は、光記録再生装置の動作を示すフローチャート図である。
【0008】
図1に示すように、本発明の実施形態の光記録再生装置1は、複数の記録層を有する光ディスク2への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを含む光ピックアップ3と、この光ピックアップ3で検出された複数の記録層の再生信号を検出する再生信号検出回路4と、再生信号検出回路4で検出された複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワーを再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワーを出力する記録再生条件設定回路5と、記録再生条件設定回路5から出力された最適試し書き記録パワー値を格納する記憶回路6と、記録再生条件設定回路5から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録パワー値を出力する試し書き制御回路7と、からなる。
【0009】
更に、試し書き制御回路7から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値か或いは、記憶回路6に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御回路8と、記録系制御回路8から出力された記録パワー値或いは最適試し書きパワー値に基づいて、光ピックアップ3内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動回路9と、からなる。
なお、図2に示すように、光ディスク2の記録層の積層順番は、光ピックアップ3からの距離が近い方から順にLn、Ln−1、…、L1、L0である。
【0010】
ここで、Ln−1記録層に記録する記録パワーの決定について説明する。
Ln記録層に記録を行った後、Ln−1記録層に記録を行う場合にLn記録層へのクロスイレーズを低減させる記録について説明する。
Ln記録層に記録を行った後にLn−1記録層に記録を行う場合にLn記録層へのクロスイレーズの影響が少なく、更にLn−1記録層のジッタ値が所定値以下になるような記録パワーで記録することが必要とされる。Ln記録層及びLn−1記録層のジッタ値とLnー1記録層の記録パワーとは、図3及び図4に示すような関係を有している。図3中、横軸は、Ln−1記録層に記録する記録パワー、縦軸は、Ln記録層のジッタ値を示し、図4中、横軸は、Ln−1記録層に記録する記録パワー、縦軸は、Ln−1記録層のジッタ値を示している。
【0011】
図3に示すように、ジッタ値が許容範囲内に収まる最適記録パワーでLn記録層に記録した後に、Ln−1記録層に記録を行った場合、Ln−1記録層への記録パワーがP1まではLn記録層にクロスイレーズを生じないので、Ln記録層に影響はないが、このP1よりも大きいP2では、Ln記録層にクロスイレーズを生じるため、ジッタは、光記録再生装置1の許容値Mとなる。更に、記録パワーがP2よりも大きくなると、ジッタ値が許容値Mを超える。また、図4に示すように、Ln−1記録層のジッタ値は、記録パワーがP3以下では、光記録再生装置1の許容値N以上となるが、P3よりも大きくなると小さくなり、p0で最小となる。
更に、P0よりも大きいP4で許容値Nとなり、これよりも大きくなると、許容値Nを超える。
ここで、許容値M、Nとは、光記録再生装置1がこれらの値以下で記録をおこなわなければならない上限値である。
【0012】
記録パワーP1、P2、P3及びP4に大小関係がある場合、Ln記録層へのクロスイレーズを低減させ、最適な記録を行うためには、記録パワーを表1に示すようにすれば良い。
その結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
次に、最適試し書き記録パワーでLn記録層に記録を行った後、Ln記録層へのクロスイレーズの影響を低減させてLn−1記録層に記録する動作方法について図5を用いて説明する。
まず、予め光ディスク2の所定領域に書き込まれているLn記録層の記録設定値を初期値として試し書きを行い、徐々に記録パワーを上げてジッタ値を読みながらLn記録層の最適試し書き記録パワーを求め記憶回路6に格納する。
更に、光ディスク2の所定領域に書き込まれているLn−1記録層の最適記録パワーよりも小さく、かつLn記録層にクロスイレーズを生じない記録パワーp1を光ピックアップ3、再生信号検出回路4を介して記録再生条件設定回路5に読み込んでおく。
記憶回路6に格納されているLn記録層の最適試し書き記録パワーを記録系制御回路8に出力し、この最適試し書き記録パワーに基づいてレーザ駆動回路8から記録信号を出力して光ピックアップ3内の半導体レーザを駆動してLn記録層に記録する(ステップ1)。
【0015】
次に、記録再生条件設定回路5からLn−1記録層への試し書き記録パワーp1を試し書き制御回路7に出力し、この試し書き記録パワーに基づいて記録系制御回路8、レーザ駆動回路9、光ピックアップ3を介して光ディスク2のLn−1記録層の所定領域に試し書きする(ステップ2)。この後、Ln記録層及びLn−1記録層の再生を行う(ステップ3)。
そして、Ln記録層の再生信号へのクロスイレーズの影響を調べる(ステップ4)。ステップ2〜3を繰り返すと、クロスイレーズの影響でジッタ値が増加する。記録パワーがP2になり、ジッタ値が光記録再生装置1の許容値Mに達したら、その時の記録パワーP2を基準として、更に同時に測定を行ったLn−1記録層のジッタ値の状況を基にLn−1記録層の記録パワーを決定する(ステップ5)。
【0016】
このLn−1記録層に記録する記録パワーの決定については、上記した記録パワーP0〜P3の大小関係によって最適値が得られる。
更に、ステップ1〜5までのステップを繰り返すことによって順次Ln−2記録層、…、L0記録層に記録する記録層間のクロスイレーズを低減させる最適記録パワーを決定することができる。
【0017】
以上のように、本発明の実施形態によれば、複数の記録層を有する光ディスク2への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを含む光ピックアップ3と、この光ピックアップ3で検出された複数の記録層の再生信号を検出する再生信号検出回路4と、再生信号検出回路4で検出された複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワーを再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワーを出力する記録再生条件設定回路5と、記録再生条件設定回路5から出力された最適試し書き記録パワー値を格納する記憶回路6と、記録再生条件設定回路5から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録条件を出力する試し書き制御回路7と、更に、試し書き制御回路7から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値或いは、記憶回路6に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御回路8と、記録系制御回路8から出力された記録パワー値或いは最適試し書き記録パワー値に基づいて、光ピックアップ3内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動回路9と、からなるので、記録層間のクロスイレーズを低減した良好な記録が可能となる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の記録層を有する光ディスクへの記録再生を行う光ディスク記録再生装置において、前記複数の記録層への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを備えた光ピックアップと、前記光ピックアップで検出された複数の記録層毎の再生信号を検出する再生信号検出手段と、前記複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワー値を再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワー値を出力する記録再生条件設定手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された前記最適試し書き記録パワー値を格納する記憶手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録パワー値を出力する試し書き制御手段と、前記試し書き制御手段から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値或いは、前記記憶手段に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御手段と、前記記録系制御手段から出力された記録パワー値或いは前記最適試し書き記録パワー値に基づいて、前記光ピックアップ内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動手段と、からなるので、記録層間のクロスイレーズを低減し、良好な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光記録再生装置を示す概略ブロック図である。
【図2】光ディスクの記録層の積層構造を示す図である。
【図3】Ln記録層に最適記録パワー値で記録を行った後、Ln−1記録層に記録を行う際に、Ln記録層におけるジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
【図4】Ln−1記録層のジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
【図5】光記録再生装置の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…光記録再生装置、2…光ディスク、3…光ピックアップ、4…再生信号検出手段(再生信号検出回路)、5…記録再生条件設定手段(記録再生条件設定回路)、6…記憶手段(記憶回路)、7…試し書き制御手段(試し書き制御回路)、8…記録系制御手段(記録系制御回路)、9…レーザ駆動手段(レーザ駆動回路)
【発明の属する技術分野】
本発明は、多層記録媒体に記録層間のクロスイレーズを低減した記録を行う光記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク等の光記録媒体の記録層を多層化して高密度化する試みがなされている。
特許文献1には、光ディスクの複数の記録層への情報の記録、消去又は再生を行う光記録再生装置において、所定情報を複数の記録層のトラックに異なる条件で試験的に複数記録する試験記録手段と、いずれかの記録層のトラックから再生された所定情報を示す再生信号を検出する再生信号検出手段と、所定の記録層上の情報トラックに対して、前記試験記録手段により所定情報を複数記録するとともに前記再生信号手段によりこれら所定情報を示す再生信号をそれぞれ検出し、これら再生信号に基づいて前記情報トラックに対する記録、消去又は再生条件を選択する試し書き手段と、この試し書き手段により、各記録層上の情報トラックに対する記録等の条件を選択し、これらの条件に基づいて各記録層上の情報トラックに対して情報の記録等を行う制御手段とを備えて、各記録層に適切な光パワーで記録、消去又は再生できる光記録再生装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−003550号公報(第3−第9頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録層が複数ある場合に、光ビーム照射側から遠い記録層への記録は、それよりも近い記録層よりも大きい光パワーを必要とするので、光ビーム照射側から最も遠い記録層に最適条件で記録すると、それよりも近い記録層は、この光パワーの影響を少なからず受けるため、記録層間のクロスイレーズが発生して、記録された信号の劣化が起きるといった問題を生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数の記録層を有する光ディスクへの記録を行う際、記録層間のクロスイレーズを低減させた記録が行える光記録再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の記録層を有する光ディスクへの記録再生を行う光ディスク記録再生装置において、前記複数の記録層への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを備えた光ピックアップと、前記光ピックアップで検出された複数の記録層毎の再生信号を検出する再生信号検出手段と、前記複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワー値を再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワー値を出力する記録再生条件設定手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された前記最適試し書き記録パワー値を格納する記憶手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録パワー値を出力する試し書き制御手段と、前記試し書き制御手段から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値或いは、前記記憶手段に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御手段と、前記記録系制御手段から出力された記録パワー値或いは前記最適試し書き記録パワー値に基づいて、前記光ピックアップ内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動手段と、からなることを特徴とする光記録再生装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光記録再生装置について、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態の光記録再生装置を示す概略ブロック図である。
図2は、光ディスクの記録層の積層構造を示す図である。
図3は、Ln記録層に最適記録パワー値で記録を行った後、Ln−1記録層に記録を行う際に、Ln記録層におけるジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
図4は、Ln−1記録層のジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
図5は、光記録再生装置の動作を示すフローチャート図である。
【0008】
図1に示すように、本発明の実施形態の光記録再生装置1は、複数の記録層を有する光ディスク2への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを含む光ピックアップ3と、この光ピックアップ3で検出された複数の記録層の再生信号を検出する再生信号検出回路4と、再生信号検出回路4で検出された複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワーを再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワーを出力する記録再生条件設定回路5と、記録再生条件設定回路5から出力された最適試し書き記録パワー値を格納する記憶回路6と、記録再生条件設定回路5から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録パワー値を出力する試し書き制御回路7と、からなる。
【0009】
更に、試し書き制御回路7から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値か或いは、記憶回路6に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御回路8と、記録系制御回路8から出力された記録パワー値或いは最適試し書きパワー値に基づいて、光ピックアップ3内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動回路9と、からなる。
なお、図2に示すように、光ディスク2の記録層の積層順番は、光ピックアップ3からの距離が近い方から順にLn、Ln−1、…、L1、L0である。
【0010】
ここで、Ln−1記録層に記録する記録パワーの決定について説明する。
Ln記録層に記録を行った後、Ln−1記録層に記録を行う場合にLn記録層へのクロスイレーズを低減させる記録について説明する。
Ln記録層に記録を行った後にLn−1記録層に記録を行う場合にLn記録層へのクロスイレーズの影響が少なく、更にLn−1記録層のジッタ値が所定値以下になるような記録パワーで記録することが必要とされる。Ln記録層及びLn−1記録層のジッタ値とLnー1記録層の記録パワーとは、図3及び図4に示すような関係を有している。図3中、横軸は、Ln−1記録層に記録する記録パワー、縦軸は、Ln記録層のジッタ値を示し、図4中、横軸は、Ln−1記録層に記録する記録パワー、縦軸は、Ln−1記録層のジッタ値を示している。
【0011】
図3に示すように、ジッタ値が許容範囲内に収まる最適記録パワーでLn記録層に記録した後に、Ln−1記録層に記録を行った場合、Ln−1記録層への記録パワーがP1まではLn記録層にクロスイレーズを生じないので、Ln記録層に影響はないが、このP1よりも大きいP2では、Ln記録層にクロスイレーズを生じるため、ジッタは、光記録再生装置1の許容値Mとなる。更に、記録パワーがP2よりも大きくなると、ジッタ値が許容値Mを超える。また、図4に示すように、Ln−1記録層のジッタ値は、記録パワーがP3以下では、光記録再生装置1の許容値N以上となるが、P3よりも大きくなると小さくなり、p0で最小となる。
更に、P0よりも大きいP4で許容値Nとなり、これよりも大きくなると、許容値Nを超える。
ここで、許容値M、Nとは、光記録再生装置1がこれらの値以下で記録をおこなわなければならない上限値である。
【0012】
記録パワーP1、P2、P3及びP4に大小関係がある場合、Ln記録層へのクロスイレーズを低減させ、最適な記録を行うためには、記録パワーを表1に示すようにすれば良い。
その結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
次に、最適試し書き記録パワーでLn記録層に記録を行った後、Ln記録層へのクロスイレーズの影響を低減させてLn−1記録層に記録する動作方法について図5を用いて説明する。
まず、予め光ディスク2の所定領域に書き込まれているLn記録層の記録設定値を初期値として試し書きを行い、徐々に記録パワーを上げてジッタ値を読みながらLn記録層の最適試し書き記録パワーを求め記憶回路6に格納する。
更に、光ディスク2の所定領域に書き込まれているLn−1記録層の最適記録パワーよりも小さく、かつLn記録層にクロスイレーズを生じない記録パワーp1を光ピックアップ3、再生信号検出回路4を介して記録再生条件設定回路5に読み込んでおく。
記憶回路6に格納されているLn記録層の最適試し書き記録パワーを記録系制御回路8に出力し、この最適試し書き記録パワーに基づいてレーザ駆動回路8から記録信号を出力して光ピックアップ3内の半導体レーザを駆動してLn記録層に記録する(ステップ1)。
【0015】
次に、記録再生条件設定回路5からLn−1記録層への試し書き記録パワーp1を試し書き制御回路7に出力し、この試し書き記録パワーに基づいて記録系制御回路8、レーザ駆動回路9、光ピックアップ3を介して光ディスク2のLn−1記録層の所定領域に試し書きする(ステップ2)。この後、Ln記録層及びLn−1記録層の再生を行う(ステップ3)。
そして、Ln記録層の再生信号へのクロスイレーズの影響を調べる(ステップ4)。ステップ2〜3を繰り返すと、クロスイレーズの影響でジッタ値が増加する。記録パワーがP2になり、ジッタ値が光記録再生装置1の許容値Mに達したら、その時の記録パワーP2を基準として、更に同時に測定を行ったLn−1記録層のジッタ値の状況を基にLn−1記録層の記録パワーを決定する(ステップ5)。
【0016】
このLn−1記録層に記録する記録パワーの決定については、上記した記録パワーP0〜P3の大小関係によって最適値が得られる。
更に、ステップ1〜5までのステップを繰り返すことによって順次Ln−2記録層、…、L0記録層に記録する記録層間のクロスイレーズを低減させる最適記録パワーを決定することができる。
【0017】
以上のように、本発明の実施形態によれば、複数の記録層を有する光ディスク2への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを含む光ピックアップ3と、この光ピックアップ3で検出された複数の記録層の再生信号を検出する再生信号検出回路4と、再生信号検出回路4で検出された複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワーを再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワーを出力する記録再生条件設定回路5と、記録再生条件設定回路5から出力された最適試し書き記録パワー値を格納する記憶回路6と、記録再生条件設定回路5から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録条件を出力する試し書き制御回路7と、更に、試し書き制御回路7から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値或いは、記憶回路6に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御回路8と、記録系制御回路8から出力された記録パワー値或いは最適試し書き記録パワー値に基づいて、光ピックアップ3内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動回路9と、からなるので、記録層間のクロスイレーズを低減した良好な記録が可能となる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数の記録層を有する光ディスクへの記録再生を行う光ディスク記録再生装置において、前記複数の記録層への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを備えた光ピックアップと、前記光ピックアップで検出された複数の記録層毎の再生信号を検出する再生信号検出手段と、前記複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワー値を再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワー値を出力する記録再生条件設定手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された前記最適試し書き記録パワー値を格納する記憶手段と、前記記録再生条件設定手段から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録パワー値を出力する試し書き制御手段と、前記試し書き制御手段から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値或いは、前記記憶手段に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御手段と、前記記録系制御手段から出力された記録パワー値或いは前記最適試し書き記録パワー値に基づいて、前記光ピックアップ内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動手段と、からなるので、記録層間のクロスイレーズを低減し、良好な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光記録再生装置を示す概略ブロック図である。
【図2】光ディスクの記録層の積層構造を示す図である。
【図3】Ln記録層に最適記録パワー値で記録を行った後、Ln−1記録層に記録を行う際に、Ln記録層におけるジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
【図4】Ln−1記録層のジッタ値とLn−1記録層への記録パワーとの関係を示す図である。
【図5】光記録再生装置の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…光記録再生装置、2…光ディスク、3…光ピックアップ、4…再生信号検出手段(再生信号検出回路)、5…記録再生条件設定手段(記録再生条件設定回路)、6…記憶手段(記憶回路)、7…試し書き制御手段(試し書き制御回路)、8…記録系制御手段(記録系制御回路)、9…レーザ駆動手段(レーザ駆動回路)
Claims (1)
- 複数の記録層を有する光ディスクへの記録再生を行う光ディスク記録再生装置において、
前記複数の記録層への記録再生を行う、少なくとも半導体レーザを備えた光ピックアップと、
前記光ピックアップで検出された複数の記録層毎の再生信号を検出する再生信号検出手段と、
前記複数の記録層毎の再生信号に基づいて、記録パワーが最適試し書き記録パワーでない場合には、試し書き記録パワー値を再度出力し、最適試し書き記録パワーである場合には、この最適試し書き記録パワー値を出力する記録再生条件設定手段と、
前記記録再生条件設定手段から出力された前記最適試し書き記録パワー値を格納する記憶手段と、
前記記録再生条件設定手段から出力された試し書き記録パワー値に基づいて、各記録層に試し書きする記録パワー値を出力する試し書き制御手段と、
前記試し書き制御手段から出力された各記録層に試し書きする記録パワー値或いは、前記記憶手段に格納された最適試し書き記録パワー値を出力させる記録系制御手段と、
前記記録系制御手段から出力された記録パワー値或いは前記最適試し書き記録パワー値に基づいて、前記光ピックアップ内の半導体レーザを駆動させる信号を出力するレーザ駆動手段と、
からなることを特徴とする光記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2003
- 2003-02-12 JP JP2003033336A patent/JP2004246943A/ja active Pending
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JPWO2006126631A1 (ja) * | 2005-05-25 | 2008-12-25 | パイオニア株式会社 | 記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム |
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