JP2007080330A - ディスクの記録データ消去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光ディスクに記録されたデータの消去範囲を大きく拡げ、消去時間を大幅に短縮することができるディスクの記録データ消去装置を提供する。
【解決手段】 光ピックアップ5からのレーザー光をディスク1の信号記録面に合焦させるフォーカスサーボ系9,10,11と、前記レーザー光の出力レベルを設定する出力制御手段7と、前記フォーカスサーボ系9,10,11を制御し前記信号記録面上におけるレーザー光の光スポット径を複数トラックに跨るように拡大させるとともに、前記出力制御手段7を制御しレーザー光の出力を前記光スポット径の範囲のデータを消去可能なレベルに設定させる制御手段15と、を備えた。
【選択図】 図 1
【解決手段】 光ピックアップ5からのレーザー光をディスク1の信号記録面に合焦させるフォーカスサーボ系9,10,11と、前記レーザー光の出力レベルを設定する出力制御手段7と、前記フォーカスサーボ系9,10,11を制御し前記信号記録面上におけるレーザー光の光スポット径を複数トラックに跨るように拡大させるとともに、前記出力制御手段7を制御しレーザー光の出力を前記光スポット径の範囲のデータを消去可能なレベルに設定させる制御手段15と、を備えた。
【選択図】 図 1
Description
本発明は、光ディスクにデータを記録/再生するディスク装置に係り、特に、光ディスクに記録されたデータを迅速に消去し得るディスクの記録データ消去装置に関する。
CDやDVD等の光ディスクは、記録されたデータが不要になった場合、機密漏洩の防止をはかる必要があることから、記録データを消去して廃棄可能とする方法や装置が各種提案されている。
この一例として、低コストで容易に記録データの完全消去を実現することを目的とした光ディスクデータ消去装置およびその方法が知られている。
この一例として、低コストで容易に記録データの完全消去を実現することを目的とした光ディスクデータ消去装置およびその方法が知られている。
このものは、装填された光ディスクがCD−Rディスク等の追記型光ディスクであるか否かをまず判別する。
そして、追記型光ディスクの場合、ホストコンピュータからの指示に基づいて光ディスクのディスク記録情報を取得し、光ディスクの記録済み領域に対して記録時の記録パワーあるいは記録時より高い記録パワーでレーザービームを照射して上書きを行い、記録データを消去するようになっている。
特開2002−245635号公報また、データの記録が一度だけ可能な情報記録媒体に記録されたデータを再生不可能にすることを目的とした情報記録装置が提案されている。この情報記録装置は、データ再生の不可能化処理を施す光ディスクがセットされ、データ再生の不可能化処理が指示されると、CPUが再生時の発光量でレーザー光を光ディスクに照射して、光ディスクのトラック記録領域のトラック情報を再生する。そして、このトラック情報からデータが記録された領域を検出し、レーザー制御部によって光ピックアップのLDにデータを記録する発光量をセットし、スピンドルモータによって光ディスクを回転させながらアクチュエータによって光ピックアップを移動させ、光ディスクのデータが記録された領域に対してデータ記録時の強いレーザー光を照射するようになっている。
特開2004−71028号公報さらに、ディスクに記録された全データを消去するのに時間がかかり過ぎる問題を解消することを目的としたディスク装置の記録データ消去方法も知られている。このものは、ディスクに記録された全データを消去する際に光学ヘッドにおけるトラッキングサーボのバランス調整を適正トラック位置よりずらすように、あるいは、若しくはフォーカスサーボのバランス調整を適正合焦位置よりずらすように制御し、光学ヘッドからのレーザー光を隣接する2トラックあるいは3トラックに跨って照射するとともに、2トラックあるいは3トラックに記録された記録データが消去されるべく光学ヘッドのレーザー光出力のレベルを設定する構成となっている。これにより、2トラックあるいは3トラックの記録データを同時に消去し、ディスクに記録された全部の実データを消去する時間の短縮化を図ることができるというものである。
特開2002−8244号公報
そして、追記型光ディスクの場合、ホストコンピュータからの指示に基づいて光ディスクのディスク記録情報を取得し、光ディスクの記録済み領域に対して記録時の記録パワーあるいは記録時より高い記録パワーでレーザービームを照射して上書きを行い、記録データを消去するようになっている。
しかしながら、上記特許文献1の光ディスクデータ消去装置およびその方法は、光ディスクの記録済み領域にレーザービームを照射して上書きを行い、記録データを消去するが、データの消去範囲が狭いことから、消去に長時間を要していた。
また、上記特許文献2の情報記録装置は、光ディスクのデータが記録された領域に対してデータ記録時の強いレーザー光を照射するが、この装置もデータの消去範囲が狭いために、消去に長時間を要していた。
そして、上記特許文献3のディスク装置の記録データ消去方法は、2〜3トラックの記録データを同時に消去し、ディスクに記録された全部の実データを消去するが、2〜3トラックのデータ消去範囲は狭いものであり、やはり、時間がかかる問題を軽減することはできなかった。
さらに、上記特許文献の発明は、近時、普及しつつある2層構造や多層構造のディスクに記録されたデータを消去できないという一定の限界もあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、光ディスクに記録されたデータの消去範囲を大きく拡げ、消去時間を大幅に短縮することができるディスクの記録データ消去装置を提供することを目的としている。
また、上記特許文献2の情報記録装置は、光ディスクのデータが記録された領域に対してデータ記録時の強いレーザー光を照射するが、この装置もデータの消去範囲が狭いために、消去に長時間を要していた。
そして、上記特許文献3のディスク装置の記録データ消去方法は、2〜3トラックの記録データを同時に消去し、ディスクに記録された全部の実データを消去するが、2〜3トラックのデータ消去範囲は狭いものであり、やはり、時間がかかる問題を軽減することはできなかった。
さらに、上記特許文献の発明は、近時、普及しつつある2層構造や多層構造のディスクに記録されたデータを消去できないという一定の限界もあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、光ディスクに記録されたデータの消去範囲を大きく拡げ、消去時間を大幅に短縮することができるディスクの記録データ消去装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明によるディスクの記録データ消去装置は、光ピックアップからのレーザー光をディスクの信号記録面に合焦させるフォーカスサーボ系と、前記レーザー光の出力レベルを設定する出力制御手段と、前記フォーカスサーボ系を制御し前記信号記録面上におけるレーザー光の光スポット径を複数トラックに跨るように拡大させるとともに、前記出力制御手段を制御しレーザー光の出力を前記光スポット径の範囲のデータを消去可能なレベルに設定させる制御手段と、を備えたことを特徴としている。
また、前記ディスクが、2層構造か否かを判別する判別手段と、この判別手段が2層構造であると判別したとき、前記制御手段が、前記フォーカスサーボ系と出力制御手段を制御し2層構造のトラックに応じた範囲のデータを消去させることを特徴としている。
また、前記光スポット径が、約5mmであることを特徴としている。
また、前記ディスクが、2層構造か否かを判別する判別手段と、この判別手段が2層構造であると判別したとき、前記制御手段が、前記フォーカスサーボ系と出力制御手段を制御し2層構造のトラックに応じた範囲のデータを消去させることを特徴としている。
また、前記光スポット径が、約5mmであることを特徴としている。
以上説明したように、本発明によるディスクの記録データ消去装置は、信号記録面上におけるレーザー光の光スポット径を複数トラックに跨るように拡大させるとともに、レーザー光の出力を光スポット径の範囲のデータを消去可能なレベルに設定させるので、従来のように、隣接する2〜3トラックのみを消去する場合に比してディスクの消去速度が格段に向上する効果がある。
また、前記ディスクが2層構造であると判別したとき、この2層構造のトラックに応じた範囲のデータを消去させるので、1層構造に加え2層構造のディスクをも効率良く消去できる利点がある。
また、レーザー光の光スポット径が約5mmであるため、消去範囲が大きく拡がり、消去時間を大幅に短縮できる利点がある。
また、前記ディスクが2層構造であると判別したとき、この2層構造のトラックに応じた範囲のデータを消去させるので、1層構造に加え2層構造のディスクをも効率良く消去できる利点がある。
また、レーザー光の光スポット径が約5mmであるため、消去範囲が大きく拡がり、消去時間を大幅に短縮できる利点がある。
以下、本発明に係るディスクの記録データ消去装置の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明の一実施形態であるディスクの記録データ消去装置の電気的構成を示すブロック線図である。
本実施形態の装置は、CDやDVD等の光ディスクに情報を記録/再生するディスク装置に適用されるもので、本例では、1層および2層構造のDVD1について説明する。
このDVD1は、直径12cmの普及タイプで、片面が情報記録面となっており、1層構造では内周から外周に向けて螺旋状にトラックが設けられている。
また、2層構造(DUAL-LAYER)は、第1情報記録面(第1記録層)と第2情報記録面(第2記録層)とからなり、オポジットタイプ(OPPOSITE-TYPE)およびパラレルタイプ(PARALLEL-TYPE)の2種が知られている。
このようなDVD1は、情報記録面の半径方向におけるトラックの本数が、2層構造では1層の倍数となる。また、各トラック間の距離を示すトラックピッチは、μm単位で形成されているが、記録容量により異なっている。
このトラックピッチは、近時の技術革新により微細化が進んでおり、情報記録の大容量化に応じて細幅となっている。
このDVD1は、トラックにリードインエリヤ、ユーザーデータエリヤおよびリードアウトエリヤが設けられている。
そして、ユーザーデータエリヤに、動画や静止画および音声情報からなるオーディオ・ビデオデータ(AVデータ)が記録され、このAVデータの管理情報がリードインエリヤに記録されるようになっている。
このリードインエリヤは、管理情報エリヤにレイヤ情報として1層または2層の種別、ディスクタイプ、ディスクサイズ、記録密度、記録開始・終了位置を示す物理セクタ番号等のディスク全体に関する情報、その他1枚づつの製造に関する情報等が事前に記録される。
図1において、2はDVD1を載置するディスクトレイであり、ディスクモータ3によって回転駆動される。
このディスクモータ3は、図示省略したスレッドモータやトレイモータとともに、サーボ制御部4によって駆動制御される。
このサーボ制御部4は、コントローラ15からの制御に従い、光ピックアップ5から送出される各種受光出力をフィードバックし、光ピックアップ5に関するトラッキングサーボ、フォーカスサーボおよびスレッドサーボを制御する。
5は光ピックアップであり、DVD1のトラックに情報を書き込みおよび光学的に読み取った再生情報をRFアンプ12に出力する。
この光ピックアップ5は、半導体レーザーからの光ビームを回折格子でメインビームと2つのサブビームに分割し、対物レンズを介してDVD1の記録面に照射する構成になっている。
また、この光ピックアップ5には、レーザー制御回路7の出力が導かれている。このレーザー制御回路7は、光ピックアップ5から発生させるレーザー光の出力強度を調節し、記録データに応じた書き込みパルスを生成する。
なお、この記録データを消去するときは、レーザー光の出力強度が書き込み時よりも高くなるように調節される。
8はピックアップ制御回路であり、アクチュエータ6を介して、DVD1の半径方向における光ピックアップ5の移動制御を行う。
9はフォーカス制御回路であり、DVD1の第1または第2記録層の選択的なアクセス時におけるフォーカス制御を行う。
このフォーカス制御回路9は、フォーカスエラー信号回路10、オフセット信号回路11とともにフォーカスサーボ系を構成する。
このフォーカス制御回路9は、フォーカスエラー信号回路10からのフォーカスエラー信号にオフセット信号回路11よりのオフセット信号を加えたオフセット補正のフォーカスエラー信号を“0”にするように、アクチュエータを駆動してフォーカス制御を行うようになっている。
なお、DVD1の記録データを消去する場合、光ピックアップ5からのレーザー光がDVD1の信号記録面で適切に合焦される適正合焦位置からデフォーカスさせ、信号記録面での光スポット径が約5mmとなるようにフォーカス制御する。
このときは、消去すべきDVD1が1層または2層構造かの違いに応じて、光ピックアップ5から発生されるレーザー光の合焦点を異ならせる。
ここでは、レーザー光の合焦点とDVD1の信号記録面とのズレ量を示すフォーカスエラー信号を光ピックアップ5の所定の受光出力から演算する。
そして、この演算結果に基づき、フォーカス制御回路9は、1層構造DVD1の信号記録面におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
また、2層構造DVD1の場合も、その信号記録面(片面)におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
特に、2層構造のDVD1では、他の層に光スポットを移動させる場合、光ピックアップ5の対物レンズの焦点距離を瞬時に変更するフォーカスジャンプを行う必要がある。
本例では、このフォーカスジャンプをトラックジャンプとの連動により効率良く行うようにしている。
13は信号処理部であり、RFアンプ10の出力が導かれている。この信号処理部13は、RFアンプ12からの再生情報を受けて管理情報を抽出し、ディスク判別部を兼ねるコントローラ15側に送出する。
14は設定操作部であり、消去設定キーを含む各種設定キーを備えていて、出力がコントローラ15に接続されている。
そして、消去設定キーを入力操作したときは、DVD1のデータを消去させる指令信号がコントローラ15側に送出される。
このコントローラ15は、マイクロコンピュータからなる制御部であり、信号処理部13の出力が導かれている。
そして、この信号処理部13から再生信号が送出されてくると、管理情報に含まれるレイヤ情報からDVD1が1層または2層構造の何れであるかを判別し、その種別に応じた制御を行う。
また、このコントローラ15は、消去指令が入力すると、消去動作モードに移行し、フォーカス制御回路9等を制御して信号記録面上におけるレーザー光の光スポット径を複数トラックに跨るように拡大させる。
さらに、レーザー制御回路7を制御し、レーザー光の出力を記録モード時よりも高く、光スポット径の範囲のデータを消去可能なレベルに設定して強いレーザー光を出力させる。
次に、上記ディスクの記録データ消去装置の動作について、図を参照しつつ説明する。
ユーザーが設定操作部14により、DVD1の記録情報を全て消去する設定操作を行うと、この指令を受けたコントローラ15がDVD1の記録情報を全て消去する動作モードを実行する。
このコントローラ15は、信号処理部13からの再生信号を受けて、管理情報のレイヤ情報からDVD1が1層または2層構造の何れであるかを判別する。
このDVD1が1層構造であると、フォーカスサーボ系9〜11を制御し、信号記録面におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
また、コントローラ15がレーザー制御回路7を制御してレーザー光の出力を記録モード時よりも高く、光スポット径5mmの範囲のデータを消去可能なレベルに設定して強いレーザー光を出力させる。
この結果、光ピックアップ5から出力されるレーザー光がDVD1の信号記録面でデフォーカスされて、そのスポット径が約5mmとなり、その範囲のトラックに記録されたデータが消去される。
これにより、従来のように、隣接する2〜3トラックのみを消去する場合に比してディスクの消去速度が格段に向上する。
一方、前記DVD1が2層構造であったときは、コントローラ15がフォーカスサーボ系9〜11を制御し、信号記録面におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
このときは、2層構造のトラックに合わせて、光ピックアップ5から発生されるレーザー光の合焦点を異ならせる。
そして、コントローラ15はレーザー制御回路7を制御し、レーザー光の出力を1層構造の場合よりも高く、光スポット径5mmの範囲のデータを消去可能なレベルに設定して強いレーザー光を出力させる。
すると、光ピックアップ5から出力されるレーザー光のスポット径が約5mmとなり、その範囲のトラックに記録されたデータが消去される。
これにより、DVD1が2層構造であっても、1層構造に匹敵する速度でデータを消去することができる。
なお、本装置は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は本発明の一実施形態であるディスクの記録データ消去装置の電気的構成を示すブロック線図である。
本実施形態の装置は、CDやDVD等の光ディスクに情報を記録/再生するディスク装置に適用されるもので、本例では、1層および2層構造のDVD1について説明する。
このDVD1は、直径12cmの普及タイプで、片面が情報記録面となっており、1層構造では内周から外周に向けて螺旋状にトラックが設けられている。
また、2層構造(DUAL-LAYER)は、第1情報記録面(第1記録層)と第2情報記録面(第2記録層)とからなり、オポジットタイプ(OPPOSITE-TYPE)およびパラレルタイプ(PARALLEL-TYPE)の2種が知られている。
このようなDVD1は、情報記録面の半径方向におけるトラックの本数が、2層構造では1層の倍数となる。また、各トラック間の距離を示すトラックピッチは、μm単位で形成されているが、記録容量により異なっている。
このトラックピッチは、近時の技術革新により微細化が進んでおり、情報記録の大容量化に応じて細幅となっている。
このDVD1は、トラックにリードインエリヤ、ユーザーデータエリヤおよびリードアウトエリヤが設けられている。
そして、ユーザーデータエリヤに、動画や静止画および音声情報からなるオーディオ・ビデオデータ(AVデータ)が記録され、このAVデータの管理情報がリードインエリヤに記録されるようになっている。
このリードインエリヤは、管理情報エリヤにレイヤ情報として1層または2層の種別、ディスクタイプ、ディスクサイズ、記録密度、記録開始・終了位置を示す物理セクタ番号等のディスク全体に関する情報、その他1枚づつの製造に関する情報等が事前に記録される。
図1において、2はDVD1を載置するディスクトレイであり、ディスクモータ3によって回転駆動される。
このディスクモータ3は、図示省略したスレッドモータやトレイモータとともに、サーボ制御部4によって駆動制御される。
このサーボ制御部4は、コントローラ15からの制御に従い、光ピックアップ5から送出される各種受光出力をフィードバックし、光ピックアップ5に関するトラッキングサーボ、フォーカスサーボおよびスレッドサーボを制御する。
5は光ピックアップであり、DVD1のトラックに情報を書き込みおよび光学的に読み取った再生情報をRFアンプ12に出力する。
この光ピックアップ5は、半導体レーザーからの光ビームを回折格子でメインビームと2つのサブビームに分割し、対物レンズを介してDVD1の記録面に照射する構成になっている。
また、この光ピックアップ5には、レーザー制御回路7の出力が導かれている。このレーザー制御回路7は、光ピックアップ5から発生させるレーザー光の出力強度を調節し、記録データに応じた書き込みパルスを生成する。
なお、この記録データを消去するときは、レーザー光の出力強度が書き込み時よりも高くなるように調節される。
8はピックアップ制御回路であり、アクチュエータ6を介して、DVD1の半径方向における光ピックアップ5の移動制御を行う。
9はフォーカス制御回路であり、DVD1の第1または第2記録層の選択的なアクセス時におけるフォーカス制御を行う。
このフォーカス制御回路9は、フォーカスエラー信号回路10、オフセット信号回路11とともにフォーカスサーボ系を構成する。
このフォーカス制御回路9は、フォーカスエラー信号回路10からのフォーカスエラー信号にオフセット信号回路11よりのオフセット信号を加えたオフセット補正のフォーカスエラー信号を“0”にするように、アクチュエータを駆動してフォーカス制御を行うようになっている。
なお、DVD1の記録データを消去する場合、光ピックアップ5からのレーザー光がDVD1の信号記録面で適切に合焦される適正合焦位置からデフォーカスさせ、信号記録面での光スポット径が約5mmとなるようにフォーカス制御する。
このときは、消去すべきDVD1が1層または2層構造かの違いに応じて、光ピックアップ5から発生されるレーザー光の合焦点を異ならせる。
ここでは、レーザー光の合焦点とDVD1の信号記録面とのズレ量を示すフォーカスエラー信号を光ピックアップ5の所定の受光出力から演算する。
そして、この演算結果に基づき、フォーカス制御回路9は、1層構造DVD1の信号記録面におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
また、2層構造DVD1の場合も、その信号記録面(片面)におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
特に、2層構造のDVD1では、他の層に光スポットを移動させる場合、光ピックアップ5の対物レンズの焦点距離を瞬時に変更するフォーカスジャンプを行う必要がある。
本例では、このフォーカスジャンプをトラックジャンプとの連動により効率良く行うようにしている。
13は信号処理部であり、RFアンプ10の出力が導かれている。この信号処理部13は、RFアンプ12からの再生情報を受けて管理情報を抽出し、ディスク判別部を兼ねるコントローラ15側に送出する。
14は設定操作部であり、消去設定キーを含む各種設定キーを備えていて、出力がコントローラ15に接続されている。
そして、消去設定キーを入力操作したときは、DVD1のデータを消去させる指令信号がコントローラ15側に送出される。
このコントローラ15は、マイクロコンピュータからなる制御部であり、信号処理部13の出力が導かれている。
そして、この信号処理部13から再生信号が送出されてくると、管理情報に含まれるレイヤ情報からDVD1が1層または2層構造の何れであるかを判別し、その種別に応じた制御を行う。
また、このコントローラ15は、消去指令が入力すると、消去動作モードに移行し、フォーカス制御回路9等を制御して信号記録面上におけるレーザー光の光スポット径を複数トラックに跨るように拡大させる。
さらに、レーザー制御回路7を制御し、レーザー光の出力を記録モード時よりも高く、光スポット径の範囲のデータを消去可能なレベルに設定して強いレーザー光を出力させる。
次に、上記ディスクの記録データ消去装置の動作について、図を参照しつつ説明する。
ユーザーが設定操作部14により、DVD1の記録情報を全て消去する設定操作を行うと、この指令を受けたコントローラ15がDVD1の記録情報を全て消去する動作モードを実行する。
このコントローラ15は、信号処理部13からの再生信号を受けて、管理情報のレイヤ情報からDVD1が1層または2層構造の何れであるかを判別する。
このDVD1が1層構造であると、フォーカスサーボ系9〜11を制御し、信号記録面におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
また、コントローラ15がレーザー制御回路7を制御してレーザー光の出力を記録モード時よりも高く、光スポット径5mmの範囲のデータを消去可能なレベルに設定して強いレーザー光を出力させる。
この結果、光ピックアップ5から出力されるレーザー光がDVD1の信号記録面でデフォーカスされて、そのスポット径が約5mmとなり、その範囲のトラックに記録されたデータが消去される。
これにより、従来のように、隣接する2〜3トラックのみを消去する場合に比してディスクの消去速度が格段に向上する。
一方、前記DVD1が2層構造であったときは、コントローラ15がフォーカスサーボ系9〜11を制御し、信号記録面におけるレーザー光のスポット径が5mmに拡大するようフォーカス制御を行う。
このときは、2層構造のトラックに合わせて、光ピックアップ5から発生されるレーザー光の合焦点を異ならせる。
そして、コントローラ15はレーザー制御回路7を制御し、レーザー光の出力を1層構造の場合よりも高く、光スポット径5mmの範囲のデータを消去可能なレベルに設定して強いレーザー光を出力させる。
すると、光ピックアップ5から出力されるレーザー光のスポット径が約5mmとなり、その範囲のトラックに記録されたデータが消去される。
これにより、DVD1が2層構造であっても、1層構造に匹敵する速度でデータを消去することができる。
なお、本装置は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 ディスク
5 光ピックアップ
7 出力制御手段
9 フォーカスサーボ系
10 フォーカスサーボ系
11 フォーカスサーボ系
15 制御手段
5 光ピックアップ
7 出力制御手段
9 フォーカスサーボ系
10 フォーカスサーボ系
11 フォーカスサーボ系
15 制御手段
Claims (3)
- 光ピックアップからのレーザー光をディスクの信号記録面に合焦させるフォーカスサーボ系と、
前記レーザー光の出力レベルを設定する出力制御手段と、
前記フォーカスサーボ系を制御し前記信号記録面上におけるレーザー光の光スポット径を複数トラックに跨るように拡大させるとともに、前記出力制御手段を制御しレーザー光の出力を前記光スポット径の範囲のデータを消去可能なレベルに設定させる制御手段と、を備えたディスクの記録データ消去装置。 - 前記ディスクが、2層構造か否かを判別する判別手段と、
この判別手段が2層構造であると判別したとき、前記制御手段が、前記フォーカスサーボ系と出力制御手段を制御し2層構造に応じた範囲のデータを消去させることを特徴とする請求項1に記載のディスクの記録データ消去装置。 - 前記光スポット径が、約5mmであることを特徴とする請求項1または2に記載のディスクの記録データ消去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005264908A JP2007080330A (ja) | 2005-09-13 | 2005-09-13 | ディスクの記録データ消去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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