JP2004246625A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高周波成分を中心とする画像ノイズを確実に除去又は低減させることができるとともに、構造物の境界などの高周波成分を多く含む、観察上、重要な部位の情報は確実に確保して、画像全体としてノイズが少なく且つ構造物などの観察対象物に対する視認性が優れた画像を提供する。
【解決手段】原画像にフィルタ係数が互いに異なる2つの平滑化フィルタをそれぞれ適用して平滑化処理された2つの出力画像を求め(ステップS1〜S3)、この2つの出力画像同士を画素毎に相互に差分して差分画像を求め(ステップS4)、この差分画像に応じて重み付け係数を演算し(ステップS5)、この重み付け係数を用いて原画像とこの原画像を平滑化処理した平滑化画像とを相互に重み付け加算する(ステップS6〜S8)。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像に存在するノイズ、いわゆる画像ノイズを低減させる画像処理装置及び画像処理方法に関し、とくに、医用モダリティから得られる医用デジタル画像など、各種のデジタル画像の画像ノイズを低減させる画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自然の事象から収集される画像には多様なノイズが混入している。このノイズは画像ノイズとして総称され、良質の画像を提供するには、この画像ノイズをいかにして除去又は低減させるかということが重要な技術的課題である。
【0003】
とくに、高周波成分を主成分とする画像ノイズが混入している場合、画像上に写り込んでいる、目的とする被写体である構造物(例えば、医用画像の場合には、骨部分など)の視認性や濃度分解能(例えば医用画像の場合、軟部組織内の腫瘍の検知)を著しく阻害することが多い。
【0004】
この画像ノイズを低減させる手法には、平滑化フィルタを作用させる手法、ノイズの統計的性質を利用して除去する方法、周波数空間上でゲイン調整する手法などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した画像ノイズの低減法は、未だ十分なノイズ低減効果を得ていないという現状にある。例えば、平滑化フィルタを作用させる手法の場合、画像に含まれている高周波成分による画像ノイズを除去又は低減させることは可能であるが、構造物の境界などの高周波成分を多く含む領域も平滑化してしまうため、空間分解能が劣化する、すなわち平易には「ボケ」た画像になってしまうという、ノイズ除去効果とは相反する状況にあった。
【0006】
また、ノイズの統計的性質を利用して除去する方法の場合、ノイズの統計的性質を事前に知ることが難しい上に、リアルタイム処理が困難であった。一方、周波数空間上でゲイン調整する手法の場合、ノイズのみを選択的に除去することが難しく、フィルタリング後の画像にアーチファクトを生じ易いという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した画像ノイズの除去処理に対する現状に鑑みてなされたもので、とくに、高周波成分を中心とする画像ノイズを確実に除去又は低減させる一方で、構造物の境界などの高周波成分を多く含む、観察上、重要な部位の情報は確実に確保して、画像全体としてノイズが少なく且つ構造物などの観察対象物に対する視認や濃度分解能が優れた画像を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、デジタル画像から成る原画像のノイズを低減させる装置であり、前記原画像上の一定範囲毎の平均化された画素値の空間的な変化が大きくなるほど大きくなる絶対値を示す画素値変化情報を演算する画素値変化情報演算手段と、前記原画像を平滑化処理した平滑化画像を生成する平滑化画像生成手段と、前記画素値変化情報演算手段により演算された画素値変化情報に応じて重み付け係数を演算する重み付け係数演算手段と、前記原画像又は当該原画像に変調を加えた画像と前記平滑化画像演算手段により演算された平滑化画像とを前記重み付け係数を用いて相互に重み付け加算する重み付け加算手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
これにより、画素値変化情報として、画像上の構造物の輪郭部など、画素値が大きく変化する領域が演算抽出される。一方、原画像が平滑化処理された平滑化画像においては、高周波成分を中心とするノイズが低減されている。このため、画素値変化情報に基づいて、例えば、画素値が大きく変化する領域では原画像に対して大きな重み付け係数が与えられるように、当該重み付け係数が演算される。
【0010】
この重み付け係数を用いて、原画像又はこの原画像に変調を加えた画像と平滑化画像とを重み付け加算することにより、原画像(又はこの原画像に変調を加えた画像)と平滑化画像の何れか一方を局所的に強調した重み付け加算を行うことができる。例えば、構造物の輪郭部などの高周波信号の多い領域では、原画像(又はこの原画像に変調を加えた画像)の持つ情報を強調する一方で、一定範囲毎に平均化された画素値の空間的な変化の少ない領域では、画像ノイズが低減している平滑化画像の持つ画素値を強調させるといった具合である。つまり、重み係数を画素値変化情報に応じて適宜に演算することにより、原画像(又はこの原画像に変調を加えた画像)と平滑化画像の双方の長所を領域毎に配合した重み付け加算画像が得られる。
【0011】
この重み付け加算画像では、構造物の輪郭部位など、一定範囲毎に平均化された画素値の空間的な変化の大きい領域は原画像(又はこの原画像に変調を加えた画像)の情報が優先的に描出され、かかる画素値の空間的な変化の少ない領域は平滑化したノイズの少ない画像が優先的に描出される。したがって、画像全体として、画像ノイズを確実に除去又は低減できる一方で、構造物の境界などの高周波成分を多く含む、観察上、重要な部位の情報は確実に確保でき、ノイズが少なく、視認性に優れた画像を提供することができる。
【0012】
本発明の画像処理装置のその他の代表的な特徴は、以下の構成にある。
【0013】
例えば、前記画素値変化情報演算手段は、フィルタ係数が互いに異なる2つの平滑化フィルタを前記原画像にそれぞれ適用して平滑化処理された2つの出力画像を得るフィルタリング手段と、前記2つの出力画像同士を画素毎に相互に差分して前記画素値変化情報としての差分画像を得る差分手段とを備える。
【0014】
また、前記画素値変化情報演算手段は、前記差分画像の画素毎に絶対値を演算して前記画素値変化情報としての絶対値画像を得る絶対値演算手段を追加的に備えていてもよい。
【0015】
さらに、前記2つの平滑化フィルタのフィルタ係数は、前記原画像又は当該原画像に変調を加えて作成した画像における一定範囲毎の平均化された画素値の空間的な変化が大きくなるにつれて前記差分演算により演算される差分画像の画素値の絶対値が大きくなるように設定されたフィルタ係数である。
【0016】
また、例えば、前記重み付け係数演算手段は、前記差分演算により演算される差分画像の画素値の絶対値に対して非減少関数で定義され且つ非負の値をとる重み付け係数を演算する手段である。
【0017】
さらに、好適な態様として、前記重み付け加算手段は、前記重み付け係数をA、画素位置を(m,n)、前記原画像又は当該原画像に基づく画像をX(m,n)、前記平滑化画像をX1(m,n)、及び前記重み付け加算を施した画像をW(m,n)としたとき、
W(m,n)=A・X(m,n)+(1−A)・X1(m,n)
の式より重み付け加算するように構成される。
【0018】
さらに一例として、前記原画像は2次元又は3次元のデジタル画像であり、さらに好適には、この原画像は白黒のデジタル画像である。
【0019】
一方、本発明によれば、上述と同等の作用効果を発揮できるプログラム及び画像処理方法も提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像処理装置に係る実施の形態を説明する。なお、この画像処理装置によって、本発明に係る画像処理方法も実行される。
【0021】
図1〜10を参照して、この実施形態に係る画像処理装置を説明する。
【0022】
図1に示すように、この実施形態に係る画像処理装置10は、ネットワークNを介して、白黒の2次元又は3次元のデジタル画像を収集する、例えば医用モダリティ(図示せず)に接続されている。
【0023】
この画像処理装置10は、コンピュータの機能を有するハードウエアを備え、このハードウエアにインストールしたプログラムに基づくソフトウエア処理によりノイズを著しく低減させた画像を提供する装置である。
【0024】
具体的には、この画像処理装置10は、ネットワークNに接続されたインターフェース11と、このインターフェース11に接続されたバスBに繋がる種々のユニットとを備える。このユニットには、画像記憶装置12、ノイズ低減用の画像処理プロセッサ13、ROM14、RAM15、操作記16、及びモニタ17が含まれる。
【0025】
画像記憶装置12には、例えばX線CTスキャナ、超音波診断装置、磁気共鳴イメージング装置などの医用モダリティで収集された白黒デジタル画像のデータが格納されている。画像処理プロセッサ13は、その起動時に、ROM14に予め記憶させてある、本発明に係るノイズ低減用のプログラムをワークメモリに読み出し、かかるプログラムにしたがって画像ノイズを低減させるための処理を行う。この処理は、後述する図2に大略、示すように実行され、本発明の主要な特徴を成すものである。ROM14は、予め与えられたノイズ低減用のプログラムを記憶している。
【0026】
RAM15は、画像処理プロセッサ13によりノイズ低減の処理の必要な一時記憶メモリとして使用される。操作器16はキーボード、マウスなどから成り、オペレータが所望の情報を画像処理装置10に与えることができる。モニタ17は、画像処理プロセッサ13の制御の元で、ノイズ低減処理に関わる画像や情報を表示するようになっている。
【0027】
なお、この画像処理装置10はネットワークNを介して、一例としての医用モダリティに接続されているとしたが、必ずしも、そのような接続環境に無くてもよく、画像処理装置10はスタンドアロン方式で構成されていてもよい。また、この画像処理装置10は、一度、医用モダリティで収集された画像データの提供を受けて、オフライン処理としてのノイズ低減処理を行うように構成されているが、必ずしもそのような処理方式に限定されない。例えば、この画像処理装置10の機能を、医用モダリティなどの画像収集装置に一体に組み込み、収集されたデジタル画像に対して殆どリアルタイムなノイズ低減処理を実行するようにしてもよい。
【0028】
さらに、この画像処理装置10は、ソフトウエア処理により画像ノイズを低減するように構成されているが、本発明に係る画像処理装置は、そのようなソフトウエア処理には必ずしも限定されるものでは無い。この画像処理装置10は、論理回路などのデジタル回路を用いて処理するように構成してもよい。
【0029】
続いて、この本実施形態に係る画像ノイズの低減処理を図2〜10に基づいて説明する。
【0030】
なお、画像記憶装置12には、2次元の白黒のデジタル画像が事前に格納されているものとし、この2次元画像のノイズ低減処理を行うものとする。
【0031】
図2は、画像処理プロセッサ13により実行される画像ノイズ低減の一連の処理の流れを示す。この処理は、概略的に言えば、デジタル画像の構造物の境界(エッジ)を検出する処理A、原画像と平滑化画像との重み付け加算のための重み付け係数を演算する処理B、及び、演算された重み付け係数を用いて、かかる重み付け加算を実行する処理Cを含む。これを、処理A〜Cの別に順次説明する。
【0032】
(デジタル画像の構造物の境界を検出する処理A)
人間の視覚感度は、図3(a),(b)に示すように、視点からの角度θに従って漸減する感度特性を有する。また、視点からの距離L(図3(b)の横軸)に対して、角度θが小さい範囲であれば、人間の視覚感度は同じ形状の漸減的な感度特性で近似できる。人間の視覚の感度分布は当然、2次元的な分布を有するが、図3は特定の方向に沿った1次元的な感度分布を示している。本実施形態では、全ての方向に対して同じ感度分布を持っているものと仮定するが、方向によって異なる感度分布を有するとして以下の処理を行うこともできる。
【0033】
本実施形態では、図4に示すように、特性の異なる2つの視覚感度分布を用いて、デジタル画像上の「構造物の境界部分などの画素値の変化が大きい領域」を検出する。ただし、図4は感度特性グラフの形状を示すもので、縦軸(感度)の値は特に意味を持たない。また、「画素値の変化が大きい領域」とは、画像上の一定以上の範囲にわたって画素値の変化が存在する領域を指す(つまり、画像ノイズのような画素単位の画素値変化を含まないものとする)。
【0034】
具体的には、画像処理プロセッサ13は、オペレータからの操作器16を経由して与えられる操作情報に基づいて、画像記憶装置12から所望の2次元デジタル画像(ここでは白黒画像:本発明の原画像に相当する)を読み出し、これをモニタ17に表示させる(ステップS1)
次いで、画像処理プロセッサ13は、オペレータからの操作器16を経由して与えられる操作情報に基づいて、図5に模式的に示すように、デジタル画像上の適宜な位置に適宜な大きさ及び形状のROI(Region of Interest)を初期設定する(ステップS2)。
【0035】
次いで、画像処理プロセッサ13は、互いに異なる2つのフィルタ係数(例えば、図4参照)を有した2次元画像フィルタを、原画像上のROIで指定された領域に適用させる(ステップS3)。なお、ROIの位置は、画像処理プロセッサ13により、毎回の処理に対応して自動的に移動設定される。これに応じて、画像処理プロセッサ13により、フィルタは原画像上で繰り返して適用される。
【0036】
上述の2種類の2次元画像フィルタをフィルタ1およびフィルタ2と呼ぶことにする。図5の例示の場合、両フィルタ1,2ともに、矩形の2次元フィルタとして記述しているが、円形の2次元フィルタなど、他の形状の2次元フィルタを採用してもよいし、フィルタ1、2がそれぞれ異なる2次元形状であってもよい。また、両フィルタ1、2毎に、上述したROIのサイズを変えるように構成してもよい。
【0037】
かかる互いに異なるフィルタ係数によるフィルタリングをより定量的に示す。いま、X(m,n):デジタル画像上の各画素位置(m,n)における画素値、k1(i,j):フィルタ1のフィルタ係数、k2(i,j)(≠k1(i,j)):フィルタ2のフィルタ係数、(i,j):画素位置とすると、フィルタ1及びフィルタ2は以下の演算式に基づく移動平均処理を行い、画素位置(m,n)毎に平滑化した画素値Y1(m,n)、Y2(m,n)をそれぞれ出力する。
【0038】
【数1】
Figure 2004246625
【0039】
フィルタ係数k1およびk2は、図4に示したように互いに異なる感度分布を模した値を持ち、且つ、図14に示すように正規化されている。
【0040】
次いで、画像処理プロセッサ13は、フィルタ1及びフィルタ2がそれぞれ出力した画素値Y1(m,n)、Y2(m,n)に基づく画像(平滑化画像)について、その画像相互の差分(及び、その差分値の絶対値)を画素位置(m,n)毎に演算する(ステップS4)。すなわち、
【数2】
Figure 2004246625
が演算される。つまり、差分値Sは差分画像を成し、絶対値Zは絶対値画像を成すとともに、本発明の画素値変化情報に対応する。
【0041】
この差分値S又はその絶対値Zは、デジタル画像上の「構造物の境界部分などの画素値の変化が大きい領域」の情報を表している。この理由を、説明を分かり易くするために、1次元のフィルタ処理で説明する。
【0042】
図6は、上述のフィルタ処理を1次元で実施した場合の説明図である。同図において、区間▲1▼、▲3▼、▲5▼は画素値の変化が相対的に小さい区間であり、反対に、区間▲2▼、▲4▼は相対的に画素値の変化が大きい状態を表している。フィルタ1及びフィルタ2は一種の移動平均フィルタであるため、区間▲1▼、▲3▼、▲5▼における差分値Sの絶対値Zは、区間▲2▼、▲4▼におけるそれに比して相対的に非常に小さくなる。また、フィルタ1及びフィルタ2には平滑化作用があるので、元のデジタル画像(原画像)のプロファイル上に画像ノイズ(多くの場合において高周波成分)が含まれていたとしても、絶対値Zに対する画像ノイズの影響は非常に小さい。このように、上述の差分値S又はその絶対値Zは、デジタル画像上で「画素値の変化が大きい領域」をそれ以外の領域から識別する情報となるので、デジタル画像(ここでは原画像)上の構造物の境界を表すことができる。
【0043】
したがって、例えば、このデジタル画像が医用画像である場合、上述の差分値S又はその絶対値Zは、構造物としての被検体の骨など、画素値の変化の大き境界の輪郭情報を示すことができる。
【0044】
(重み付け係数を演算する処理B)
次に、画像処理プロセッサ13により、原画像と平滑化画像との重み付け加算のための重み付け係数が演算される(図2、ステップS5)。
【0045】
具体的には、この重み付け係数の演算に、(1)絶対値Z(又は差分値S)、及び(2)絶対値Zに対する非減少関数のデータが用いられる。
【0046】
上述した絶対値Zが大きくなる領域は、構造物の境界等を含む画素値の変化が大きな画像上の領域である。例えば図7(a)の原画像に対しては、同図(b)に示した領域において、絶対値Zが相対的に残りの領域よりも大きくなる。そこで、後述する処理である、原画像と平滑化画像の重み付き加算において、このような画素値の変化が大きな領域では原画像に対する重み付け加算の係数が大きくなり、一方、それ以外の領域では平滑化画像に対する重み付け係数の方が大きくなるように、重み付け係数が設定される。
【0047】
つまり、原画像に対する重み付け係数Aは、図8又は図9に示す関数を参照して設定される。
【0048】
この関数は、数式として予めROM14に記憶させておき、その都度、かかる数式に基づいて演算することで重み付け係数Aを求めてもよいし、図8又は図9に示す関数に従う重み係数Aの値そのものを予めROM14にデータテーブルとして保存しておき、このテーブルを参照することで重み係数Aを設定するようにしてもよい。
【0049】
図8は、絶対値Zを用いて重み付け係数Aを決めるときの重み付け関数を例示している。この重み付け関数は、絶対値Zに対して、
【数3】
0≦ Amin ≦ A ≦ Amax ≦1
の範囲で重み付け係数Aを与える。具体的には、この重み付け関数の場合、重み付け係数Aは、絶対値Zが増加するにつれて、その最小値A=Aminから徐々に増加し、絶対値Zのあるしきい値Zth付近において、それまでの増加よりも急峻に増加し、その後、最大値A=Amaxまで再び徐々に増加するようになっている。
【0050】
これにより、原画像における画素値の変化が小さい部位に対しては小さめの重み付け係数Aを設定でき、一方、画素値の変化が上記しきい値Zthに相当する適度な値を示す近辺でその変化を強調するように急峻に変わる重み付け係数Aを設定できる。
【0051】
また、図9に示す重み付け関数は、差分値Sを用いて重み係数Aを決めるときのものであり、差分値Sの正負の領域それぞれに対して、
【数4】
0≦ Amin ≦ A ≦ Amax ≦1
の範囲で重み付け係数Aを与えることができる。この差分値Sを使用する重み付け関数の場合も、重み付け係数Aは、絶対値Zのときと同様に、差分値Sがその正負それぞれの範囲にて絶対値が大きくなるにつれて、その最小値A=Aminから徐々に増加し、あるしきい値付近±Sth付近において、それまでの増加よりも急峻に増加し、その後、最大値A=Amaxまで再び徐々に増加するようになっている。
【0052】
ただし、この差分値Sを利用する場合、差分値Sの正負それぞれに領域で独立して重み付け関数を決めることができる。図9に例示する重み付け関数Aの場合、差分値Sの負の領域と正の領域とでは、重み付け係数を急峻に立ち上げ方を違えている。つまり、負の領域の方がより小さいな差分値S(絶対値)に敏感に重み係数Aを上げている。
【0053】
したがって、この場合も、差分値Sの正負の領域にそれぞれにおいて個別に、原画像における画素値の変化が小さい部位に対しては小さめの重み付け係数Aを設定でき、一方、画素値の変化が上記しきい値Sth+、Sth−に相当する適度な値を示す近辺でその変化を強調するように急峻に変わる重み付け係数Aを設定できる。
【0054】
なお、この重み付け関数は、上述した図8及び図9に示した以外にも、様々な設定の仕方が可能である。例えば、絶対値Zの例で言えば、Z=0の点からZ=所定値まで重み係数が直線的に、ステップ状に、或いはZ=0の点から直ぐに急峻に立ち上がり、その後になだらかに飽和するように増加させることもできる。また、Z=0の点からZ=所定値まで重み付け係数Aが一定値を採るように設定してもよい(つまり、これを図示すると、図8において重み係数A=一定値の直線となる)。このように、本発明に適用可能な重み付け関数は、差分値Sのときにはその絶対値が大きくなっても重み係数が減少せず、また絶対値Zのときにはその値が大きくなっても重み係数が減少しないという、いわゆる「非減少関数」を満足するものであれば足りる。
【0055】
(重み付け加算を実行する処理C)
このように重み付け係数Aが決まると、画像処理プロセッサ13は原画像と平滑化画像とを重み付け係数Aを用いて加算する「重み付け加算」の処理を行う。
【0056】
具体的には、画像処理プロセッサ13は、まず、一例として、前述したフィルタ1により平滑化された画像を重み付け加算用の平滑化画像として流用すべく、その画像データを画像記憶装置12から読み出す(ステップS6)。なお、この重み付け加算用の平滑化画像としては、前述したフィルタ2により平滑化されていた画像であってもよいし、また、原画像から別個に平滑化されていた画像を用いてもよい。
【0057】
次いで、画像処理プロセッサ13は、重み付け加算を実行するために、原画像の画像データを画像記憶装置12から読み出す(ステップS7)。
【0058】
これが済むと、画像処理プロセッサ13は、画素(m,n)毎に、下記の重み付け加算を実行して、重み付け加算画像Wを演算する(ステップS8)。
【0059】
【数5】
Figure 2004246625
である。
【0060】
このように重み付け加算された画像Wは、画像記憶装置12に格納されるとともに、モニタ17に表示される(ステップS9)。
【0061】
図10に、上述した一連の処理の流れを、模式的に表した主要な画像と共に示す。白黒のデジタル画像である原画像X(m,n)には構造物STとともに画像ノイズNZが写り込んでいる(図10(a)参照)。この原画像X(m,n)に、前述のように、2つのフィルタ係数の相互に異なるフィルタ1,2よる平滑化処理及びそれにより作成された平滑化同士の差分値S(又は、その絶対値Z)による構造物の輪郭抽出が行われる(図2、ステップS1〜S4)。次いで、差分値S又はその絶対値Zを用いて各画素に対する重み付け係数Aが演算される(図2、ステップS5)。
【0062】
一方、原画像X(m,n)から平滑化画像X1(m,n)が作成される(図2、ステップS6)。この平滑化画像X1(m,n)は、フィルタ係数を用いた移動平均処理(平滑化処理)を受けているため、原画像X(m,n)と比較して、構造物がボケる一方で、その画像ノイズNZがボケ成分に吸収・平均化されてしまう。つまり、この平滑化画像X1(m,n)では、画像ノイズNZが殆ど消えている。
【0063】
とくに、医用画像などの観察で視覚的に問題となる「画素値の変化の小さい領域」における画像ノイズNZは平滑化画像X1(m,n)から良好に消去又は低減される。
【0064】
この後、重み付け係数Aを用いて原画像X(m,n)と平滑化画像X1(m,n)との重み付け加算が前述したように画素毎に実行され、重み付け加算画像Wが生成される(ステップS7、S8;図10(c))。
【0065】
この重み付けされた画像Wによれば、前述したように画像上で局所的に最適化した重み係数を用いて原画像X(m,n)と平滑化画像X1(m,n)とが重み付け加算されている。このため、構造物の輪郭などの画素値の変化の大きい領域(高周波成分の領域)では原画像X(m,n)の画素値が強調され、画素値の変化が小さくノイズNZが目立つ領域では平滑化画像X1(m,n)の画素値が強調される。つまり、重み付け係数の局所的な最適化により、原画像X(m,n)及び平滑化画像X1(m,n)それぞれの長所を巧みに配合し、全体として、画素値としての高周波成分を維持しつつ、画像ノイズを除去することができる。
【0066】
さらに、平易に言えば、前述した重み付け係数Aによって、原画像に写り込んでいる、構造物の境界などの、画素値の変化が大きな領域に対しては原画像の画素値の比重を高め、それ以外の領域に対しては平滑化画像の画素値の比重を高めるという、局所毎に(つまり、画素値の変化が大きい領域か、それ以外の領域かに応じて)、画素値の強調度合いを調整した描出がなされる。これにより、高周波成分を多く含む領域では、高周波成分ができるだけ維持されるので、構造物の輪郭などに対して高い描出性が保持され、それ以外の領域では高周波成分を抑えることにより画像ノイズが低減又は除去され、全体として、構造物等の目的物の視認性に優れた画像を提供できる。
【0067】
ところで、上述の重み付け加算画像Wにおいて、構造物の境界付近は原画像が強調されるので、この境界付近には画像ノイズが残る可能性がある。しかしながら、人間の知覚(視覚)は、画素値の変化が大きい構造物の境界などに、より強く反応するために、その近傍に画像ノイズが含まれていたとしても、相対的に知覚の反応強度は小さく、画像を観察する上では殆ど問題にならない。
【0068】
上述した実施形態は更に種々の形態に変形して実施することができる。その幾つかの変形例を以下に説明する。
【0069】
(第1の変形例)
この第1の変形例は、重み付け係数Aを演算する処理の簡略化に関する。
【0070】
上述した実施形態の場合、差分値S及びその絶対値Zを演算する際、フィルタ1とフィルタ2を別々に適用してそれぞれ平滑化画像を得た上で、その2つの平滑化画像の差分を演算するようにしていた。これに関して、下記のように予めフィルタ係数の差分を行っておけば、1回のフィルタ処理で差分値S及びその絶対値Zを演算することができ、処理を簡単化できる。
【0071】
【数6】
Figure 2004246625
【0072】
(第2の変形例)
この第2の変形例は、前述した重み付け加算を実現する構成に関する。すなわち、前述した実施形態は画像処理プロセッサ13によるソフトウエア処理により重み付け加算を行うとしたが、この変形例は、このソフトウエア処理に代えて、論理回路などのデジタル回路を用いたハード構成を採用している。図11には、このデジタル回路を用いて構成した画像処理装置20の機能ブロック図を示す。
【0073】
同図に示す画像処理装置20は、2次元の白黒のデジタル画像で成る原画像X(m,n)の画像データを入力する平滑化回路(フィルタ)21、第1のフィルタ22、及び第2のフィルタ23を備えるとともに、これらの回路の後段に、重み付け加算器24、差分器25、重み付け係数演算器26、及びデータテーブル27を備える。原画像X(m,n)の画像データは、重み付け加算器24にも与えられる。平滑化回路21は、入力する原画像X(m,n)に適宜なフィルタ係数のフィルタリング処理を施して2次元的に平滑化した平滑化画像X1(m,n)を生成し、重み付け加算器24に出力する。
【0074】
第1及び第2のフィルタ22,23(前述したフィルタ1,2に相当)は、共に、入力する原画像X(m,n)に適宜なフィルタ係数k1(i,j),k2(i.j)の移動平均処理を個別に施して2次元的に平滑化した平滑化画像Y1(m,n),Y2(m,n)をそれぞれ生成する〔式(1)、(2)参照〕。このとき、第1及び第2のフィルタ22,23に設定されているフィルタ係数k1(i,j),k2(i.j)は前述したと同様に互いに相違しており、平滑化の感度が互いに異なっている(図4〜6参照)。
【0075】
この第1及び第2のフィルタ22,23からそれぞれ出力された平滑化画像Y1(m,n),Y2(m,n)は差分器25に送られ、互いに画素毎の差分に処せられる。このため、差分器25から、前述した式(3)と同様に、S(m,n)=Y1(m,n)−Y2(m,n)の差分に基づく差分値S(m,n)(:差分画像)が出力される。なお、この差分値S(m,n)から、更に、前述したように絶対値Z(m,n)=abs(S)を演算してもよい。
【0076】
差分値S(m,n)は重み付け演算器26に出力される。このため、重み付け演算器26は、入力する差分値S(m,n)に対応した重み付け係数Aをデータテーブル27から読み出して設定する。デジタル27には、例えば図9に示す如く設定された重み付け関数に従う、差分値Sと重み付け係数Aとの対応テーブルが予め記憶されているので、重み付け演算器26は、差分値Sをパラメータとして対応する重み付け係数Aを読み出すことができる。この重み付け係数Aは重み付け演算器26に出力される。
【0077】
このため、重み付け演算器26は前述した式(5)に従って重み付け加算を行い、重み付け加算画像W(m,n)を出力するようになっている。
【0078】
したがって、デジタル回路を用いて構成した画像処理装置20であっても、前述したソフトウエア処理の画像処理装置10と同等の作用効果を発揮することができる。しかも、この画像処理装置20は、単体で、例えば医用モダリティ(例えば超音波診断装置など)に組み込むことも容易であるため、かかる医用モダリティでデジタル画像を収集しながら、殆どリアルタイムにノイズの低減された画像を得ることもできる。
【0079】
(第3の変形例)
第3の変形例は、重み付け加算に直接用いる原画像の別の例に関する。
【0080】
前述した実施形態にあっては、重み付け加算に対象となる画像を原画像とその平滑化画像としていたが、このうちの原画像の代わりに、原画像の高周波成分を強調した画像を用いるようにしてもよい。
【0081】
これを実施する画像処理装置のハード構成を図12に示す。同図は、図11と同様にデジタル回路を用いて構成した画像処理装置20の機能ブロック図である。この画像処理装置20には、図示のように、入力した原画像X(m,n)の画像からその高周波成分を強調した画像X´(m,n)(例えば、骨などの構造物の輪郭が強調された画像)を生成する高周波成分強調回路28が付加されている。この強調回路28から出力された高周波成分強調画像は重み付け加算器24に送られ、この強調画像X´(m,n)と前述と同様に得られた平滑化画像X1(m,n)が前述と同様の重み付け加算に処理に付される(すなわち、前述の(5)式において、X1(m,n)がX´(m,n)に置換された加算となる)。
【0082】
これにより、重み付け加算画像W(m,n)においても、構造物の輪郭(エッジ)などの高周波成分の部分が強調され、画像W(m,n)の視認性は更に向上する。
【0083】
(第4の変形例)
第4の変形例は、本発明に係るノイズ低減の処理を施す画像の次元に関する。
【0084】
前述した実施形態は、原画像として、2次元の白黒デジタル画像を処理対象としていたが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、3次元の白黒デジタル画像(原画像)に、かかるノイズ低減の処理を施すようにしてもよい。
【0085】
このように3次元のデジタル画像に、かかるノイズ低減の処理を適用するには、図5に示した2次元ROIを図13に示すような3次元的なROIに変更し、このROI中心からの3次元方向の距離それぞれについて、前述したフィルタ1及びフィルタ2に基づく重み付け係数の演算処理を施せばよい。これにより、重み付け係数にも3次元的な分布を持たせることができる。フィルタ1及びフィルタ2の係数には、前述と同様に、ROI中心からの距離(L)に対して漸減的な分布が与えられる。このため、重み付け加算の一方の対象となる平滑化画像も3次元のデジタル画像(原画像)から3次元的なフィルタ係数を持ったフィルタによって算出される。この結果、前述した図10と同様にして、画像処理装置により、3次元の原画像(又は、その高周波成分強調画像など)とその平滑化画像との間で重み付け加算が実行される。
【0086】
この結果、原画像が3次元のデジタル画像であっても、2次元の場合と同様に、画像(図13に示す如く、ノイズ除去後の3次元デジタル画像データから再構成される2次元画像)のノイズが除去又は低減され且つ構造物の輪郭情報も明瞭に残ることから、その視認性が確実に向上する。
【0087】
とくに、前述した実施形態及び変形例に係るノイズ除去処理を医用モダリティで収集されたデジタル画像に適用した場合、以下のような効果も併せて得られる。つまり、ノイズが減少し且つ構造物のエッジが確実に描出されることから、X線CT画像に適用する場合には、X線照射線量を従来の曝射時における値よりも低下させた場合でも、従来と同程度の診断能を確保できるから、X線被曝量を抑制できる。また、超音波画像に適用する場合には、従来の手法では除去できないスペックルノイズも確実に低減させて、構造物の視認性を向上させた画像を提供できる。
【0088】
ところで、上述した実施形態及びその変形例に係る画像処理装置によるノイズ低減法は、X線CT撮影などにおいて、他のノイズ低減法と組み合わせて実行することもできる。例えば、胸部X線CT撮影で実行可能な、データ収集角度に依存した選択的ノイズ処理(例えばRASP(Raster Artifact Suppression Protocol)処理とも呼ばれる)と組み合わせて実行しても良い。X線CT撮影の場合、例えばX線管とX線検出器の対を被検体の周りに回転させながら所定角度毎にデータ収集を行うが、この際、例えば90°と180°のデータ収集角度において被検体の同一部位のX線吸収係数に差があると、再構成画像にアーチファクトを生じることがある。このアーチファクトを低減するために、上述の如く、データ収集角度に依存した選択的なノイズ低減処理が行われることが多いので、このノイズ処理と組み合わせて本発明のノイズ低減処理を実行させることができる。このように両者を併用することにより、再構成されるCT画像のアーチファクトやノイズをより確実に低減させて、高画質なCT画像を提供することができる。
【0089】
なお、本発明は上述した実施形態及びその変形例に記載のものに限定されるものではなく、特許請求の範囲の請求項に記載された各発明の要旨を逸脱しない範囲で、更に適宜に変更可能なものである。
【0090】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムによれば、原画像から演算抽出した画素値変化情報に応じて求めた重み付け係数を用いて、原画像(又はこの原画像に変調を加えた画像)と平滑化画像の何れか一方を局所的に強調した重み付け加算を行うことができ、この結果、高周波成分を中心とする画像ノイズを確実に除去又は低減させることができるとともに、構造物の境界などの高周波成分を多く含む、観察上、重要な部位の情報は確実に確保して、画像全体としてノイズが少なく且つ構造物などの観察対象物に対する視認性が優れた画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施形態を示す機能ブロック図。
【図2】画像処理装置に設けた画像処理プロセッサで実行されるノイズ除去処理の一例を示す概略フローチャート。
【図3】(a),(b)は人間の視覚感度を説明する図。
【図4】実施形態で適用するフィルタ係数が互いに異なる2つのフィルタの感度特性を概念的に説明する図。
【図5】フィルタ係数が互いに異なる2つのフィルタを原画像(デジタル画像)に適用する様子を説明する図。
【図6】フィルタ係数が互いに異なる2つのフィルタを原画像に適用する様子を1次元で模式的に説明する図。
【図7】(a),(b)は2つのフィルタを用いて構造物の輪郭情報を抽出する処理を説明する図。
【図8】実施形態で採用される、2つのフィルタからの出力画像の間で演算される差分値の絶対値Zに対する重み付け関数の一例を定性的に示すグラフ。
【図9】実施形態で採用される、2つのフィルタからの出力画像の間で演算される差分値Sに対する重み付け関数の一例を定性的に示すグラフ。
【図10】実施形態で実施される原画像のノイズを低減させるための一連の処理を概念的に説明する図。
【図11】第2の変形例に係る画像処理装置のハード構成を示す機能ブロック図。
【図12】第3の変形例に係る画像処理装置のハード構成を示す機能ブロック図。
【図13】第4の変形例に係る、3次元の原画像にノイズ低減処理を適用するときの概念を説明する図。
【図14】図4に示すフィルタ係数が互いに異なる2つのフィルタの感度特性を正規化して概念的に説明する図。
【符号の説明】
10 画像処理装置
12 画像記憶装置
13 画像処理プロセッサ
14 ROM
15 RAM
16 操作器
17 モニタ
20 画像処理装置
21 平滑化回路
22、23 第1、第2のフィルタ
24 重み付け加算器
25 差分器
26 重み係数演算器
27 データテーブル
28 高周波強調回路

Claims (22)

  1. デジタル画像から成る原画像のノイズを低減させる画像処理装置において、
    前記原画像上の一定範囲毎の平均化された画素値の空間的な変化が大きくなるほど大きくなる絶対値を示す画素値変化情報を演算する画素値変化情報演算手段と、
    前記原画像を平滑化処理した平滑化画像を生成する平滑化画像生成手段と、
    前記画素値変化情報演算手段により演算された画素値変化情報に応じて重み付け係数を演算する重み付け係数演算手段と、
    前記原画像又は当該原画像に変調を加えた画像と前記平滑化画像演算手段により演算された平滑化画像とを前記重み付け係数を用いて相互に重み付け加算する重み付け加算手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画素値変化情報演算手段は、フィルタ係数が互いに異なる2つの平滑化フィルタを前記原画像にそれぞれ適用して平滑化処理された2つの出力画像を得るフィルタリング手段と、前記2つの出力画像同士を画素毎に相互に差分して前記画素値変化情報としての差分画像を得る差分手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画素値変化情報演算手段は、フィルタ係数が互いに異なる2つの平滑化フィルタを前記原画像にそれぞれ適用して平滑化処理された2つの出力画像を得るフィルタリング手段と、前記2つの出力画像同士を画素毎に相互に差分して差分画像を得る差分手段と、前記差分画像の画素毎に絶対値を演算して前記画素値変化情報としての絶対値画像を得る絶対値演算手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像処理装置において、
    前記2つの平滑化フィルタのフィルタ係数は、前記原画像又は当該原画像に変調を加えて作成した画像における一定範囲毎の平均化された画素値の空間的な変化が大きくなるにつれて前記差分演算により演算される差分画像の画素値の絶対値が大きくなるように設定されたフィルタ係数であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2又は3に記載の画像処理装置において、
    前記平滑化画像生成手段は、前記フィルタリング手段により平滑化処理された2つの出力画像のうちの一方の画像を前記平滑化画像として流用するように構成された手段であることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項2又は3に記載の画像処理装置において、
    前記重み付け係数演算手段は、前記差分演算により演算される差分画像の画素値の絶対値に対して非減少関数で定義され且つ非負の値をとる重み付け係数を演算する手段であることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置において、前記重み付け加算手段は、前記重み付け係数をA、画素位置を(m,n)、前記原画像又は当該原画像に基づく画像をX(m,n)、前記平滑化画像をX1(m,n)、及び前記重み付け加算を施した画像をW(m,n)としたとき、
    W(m,n)=A・X(m,n)+(1−A)・X1(m,n)
    の式より重み付け加算するように構成されたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画素値変化情報演算手段は、予め演算され且つ互いに異なるフィルタ係数の相互の差分値をフィルタ係数とするフィルタを前記原画像に適用して処理された画像を前記画素値変化情報として得るフィルタリング手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画素値変化情報演算手段は、予め演算され且つ互いに異なるフィルタ係数の相互の差分値をフィルタ係数とするフィルタを前記原画像に適用して処理された画像を得るフィルタリング手段と、このフィルタリング手段により処理された画像の画素毎に絶対値を演算して前記画素値変化情報としての絶対値画像を得る絶対値演算手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記平滑化画像生成手段は、予め設定された平滑化フィルタを前記原画像に適用して前記平滑化画像を生成するように構成したことを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の画像処理装置において、
    前記重み付け加算手段は、前記原画像と前記平滑化画像演算手段により演算された平滑化画像とを前記重み付け係数を用いて相互に重み付け加算する手段であることを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項1〜10の何れか一項に記載の画像処理装置において、
    前記原画像の各画素に対して画素値に応じた変調を施した画像を生成する変調画像生成手段を備え、
    前記重み付け加算手段は、前記原画像に基づく画像として、前記変調画像生成手段により生成された画像を用いる手段であることを特徴とする画像処理装置。
  13. 請求項12に記載の画像処理装置において、
    前記原画像に施す変調は、当該原画像の高周波成分を強調する変調であることを特徴とする画像処理装置。
  14. 請求項1〜13の何れか一項に記載の画像処理装置において、
    前記原画像は2次元のデジタル画像であることを特徴とする画像処理装置。
  15. 請求項1〜13の何れか一項に記載の画像処理装置において、
    前記原画像は3次元のデジタル画像であることを特徴とする画像処理装置。
  16. 請求項1〜15の何れか一項に記載の画像処理装置において、
    前記原画像は白黒のデジタル画像であることを特徴とする画像処理装置。
  17. コンピュータを請求項1〜16の何れか一項に記載の手段として機能させるためのプログラム。
  18. デジタル画像から成る原画像のノイズを低減させる画像処理方法において、
    前記原画像にフィルタ係数が互いに異なる2つの平滑化フィルタをそれぞれ適用して平滑化処理された2つの出力画像を求め、この2つの出力画像同士を画素毎に相互に差分して差分画像を求め、この差分画像又はこの差分画像の各画素値を絶対値化した絶対値画像に応じて重み付け係数を演算し、この重み付け係数を用いて前記原画像又は前記絶対値画像と前記原画像を平滑化処理した平滑化画像とを相互に重み付け加算することを特徴とする画像処理方法。
  19. 請求項18に記載の画像処理方法において、
    前記差分画像に基づく画像は、前記差分の値を絶対値化した画素値から成る絶対値画像であることを特徴とする画像処理方法。
  20. 請求項18又は19に記載の画像処理方法において、
    前記2つの平滑化フィルタのフィルタ係数は、前記原画像又は当該原画像に基づく画像の画素値の変化が大きくなるにつれて前記差分演算により演算される差分画像の画素値の絶対値が大きくなるように設定されたフィルタ係数であることを特徴とする画像処理方法。
  21. 請求18〜20の何れか一項に記載の画像処理方法において、
    前記重み付け係数の演算により、前記差分演算により演算される差分画像の画素値の絶対値に対して非減少関数で定義され且つ非負の値をとる重み付け係数を演算することを特徴とする画像処理方法。
  22. 請求項18〜21の何れか一項に記載の画像処理方法において、
    前記重み付け加算により、前記重み付け係数をA、画素位置を(m,n)、前記原画像又は当該原画像に基づく画像をX(m,n)、前記平滑化画像をX1(m,n)、及び前記重み付け加算を施した画像をW(m,n)としたとき、
    W(m,n)=A・X(m,n)+(1−A)・X1(m,n)
    の式より重み付け加算を行うことを特徴とする画像処理方法。
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