JP2020156582A - 超音波診断装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラム - Google Patents

超音波診断装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】平滑化処理による画質の低下を低減し、且つ並列同時受信に起因する、隣接する走査線間の信号強度差を低減すること。【解決手段】実施形態に係る超音波診断装置は、加算部を備える。加算部は、第1の超音波画像に関する第1のデータの信号値と、第1の超音波画像を平滑化した第2の超音波画像に関する第2のデータの信号値との差分に基づいて、第1のデータの信号値および第2データの信号値を重みづけ加算する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、超音波診断装置、医用画像処理装置および医用画像処理プログラムに関する。
近年、超音波診断装置では、フレームレート(時間分解能)を向上させるために、並列同時受信が行われている。並列同時受信は、送信ビームの音場内に複数の受信走査線を設定し、各受信走査線上からの超音波信号(反射波信号)を同時に受信することで、フレームレートを向上させる技術である。
しかし、並列同時受信技術を用いることによって、例えば時相の不均一性(時相差)などの影響により、超音波画像において複数の受信走査線の束が筋のように観察されることがある。例えば、空間的に隣接している走査線において、二つの走査線がそれぞれ異なる送信ビームから得られた走査線である場合には、大きな信号強度差になることがある。この信号強度差は、超音波画像上に筋として観察されうる。
例えば、超音波画像に対して平滑化処理を実行することによって筋を低減させることが知られている。しかし、超音波画像全体に対して均一に平滑化処理を実行すると、空間分解能(画質)が低下する恐れがある。
特開2010−253193号公報
本発明が解決しようとする課題は、平滑化処理による画質の低下を低減し、且つ並列同時受信に起因する、隣接する走査線間の信号強度差を低減することである。
実施形態に係る超音波診断装置は、加算部を備える。加算部は、第1の超音波画像に関する第1のデータの信号値と、第1の超音波画像を平滑化した第2の超音波画像に関する第2のデータの信号値との差分に基づいて、第1のデータの信号値および第2データの信号値を重みづけ加算する。
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態における筋消し処理の一例を説明するための模式図である。 図3は、第1の実施形態における筋消し処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図4は、第1の実施形態における平滑化処理の一例を説明するための模式図である。 図5は、第1の実施形態における差分データ生成処理の一例を説明するための模式図である。 図6は、第1の実施形態における重み係数データ生成処理の一例を説明するための模式図である。 図7は、第1の実施形態における重み係数と差分値との関係を示す特性グラフである。 図8は、第1の実施形態における加算処理の一例を説明するための模式図である。 図9は、第1の実施形態における筋消し処理前後の超音波画像を比較するための模式図である。 図10は、その他の実施形態に係る医用画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、超音波診断装置および医用画像処理装置の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、第1の実施形態に係る超音波診断装置1は、装置本体10と、超音波プローブ20とを有している。装置本体10は、入力装置30および表示装置40と接続されている。また、装置本体10は、ネットワークNWを介して外部装置50と接続されている。
超音波プローブ20は、例えば、装置本体10からの制御に従い、被検体である生体P内のスキャン領域について超音波スキャンを実行する。超音波プローブ20は、例えば、複数の圧電振動子、圧電振動子に設けられる整合層、および圧電振動子から後方への超音波の伝搬を防止するバッキング材などを有する。超音波プローブ20は、装置本体10と着脱自在に接続される。超音波プローブ20には、オフセット処理、および超音波画像のフリーズなどの際に押下されるボタンが配置されてもよい。
超音波プローブ20は、例えば、複数の超音波振動子が所定の方向に沿って配列された1Dアレイリニアプローブ、複数の圧電振動子がマトリックス状に配列された2Dアレイプローブ、または圧電振動子列をその配列方向と直交する方向に機械的に煽りながら超音波走査を実行可能なメカニカル4Dプローブなどである。
複数の圧電振動子は、装置本体10が有する後述の超音波送信回路11から供給される駆動信号に基づいて超音波を発生する。これにより、超音波プローブ20から生体Pへ超音波が送信される。超音波プローブ20から生体Pへ超音波が送信されると、送信された超音波は、生体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号として複数の圧電素子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。また、送信された超音波パルスが、移動している血流または心臓壁などの表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向の速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。超音波プローブ20は、生体Pからの反射波信号を受信して電気信号に変換する。尚、超音波プローブ20から生体Pへ送信される超音波は、送信ビームと呼ばれてもよい。
なお、図1には、超音波スキャンに用いられる超音波プローブ20と装置本体10との接続関係のみを例示している。しかしながら、装置本体10には、複数の超音波プローブを接続することが可能である。接続された複数の超音波プローブのうちいずれを超音波スキャンに使用するかは、切り替え操作によって任意に選択することができる。
装置本体10は、超音波プローブ20により受信された反射波信号に基づいて超音波画像を生成する装置である。装置本体10は、超音波送信回路11、超音波受信回路12、内部記憶回路13、画像メモリ14、入力インタフェース15、出力インタフェース16、通信インタフェース17および処理回路18を有している。
超音波送信回路11は、超音波プローブ20に駆動信号を供給するプロセッサである。超音波送信回路11は、例えば、パルス発生器111、送信遅延回路112およびパルサ回路113により実現される。
パルス発生器111は、所定の繰り返し周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。送信遅延回路112は、超音波プローブ20から発生される超音波をビーム状に集束して送信指向性を決定するために必要な圧電振動子毎の遅延時間を、パルス発生器111が発生する各レートパルスに対し与える。送信方向または送信方向を決定する送信遅延時間は、内部記憶回路13に記憶されており、送信時に参照される。パルサ回路113は、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ20に設けられる複数の超音波振動子へ駆動信号(駆動パルス)を印加する。送信遅延回路112により各レートパルスに対して与える遅延時間を変化させることで、圧電振動子面からの送信方向が任意に調整可能となる。
超音波送信回路11は、処理回路18の指示に基づいて、所定のスキャンシーケンスを実行するために、送信周波数、送信駆動電圧などを瞬時に変更可能な機能を有している。特に、送信駆動電圧を変更する機能は、例えば、瞬間にその値を切り替え可能なリニアアンプ型の発信回路、または、複数の電源ユニットを電気的に切り替える機構によって実現される。
なお、本実施形態では、超音波送信回路11は、並列同時受信用の送信ビームを形成させることができる。並列同時受信については後述される。例えば、超音波送信回路11は、複数の走査線を内包するような送信ビームを形成するように超音波プローブ20を制御する。
超音波受信回路12は、超音波プローブ20が受信した反射波信号に対して各種処理を施し、受信信号を生成するプロセッサである。超音波受信回路12は、例えば、プリアンプ121、A/D変換器122、復調器123およびビームフォーマ124により実現される。
プリアンプ121は、超音波プローブ20が受信した反射波信号をチャネル毎に増幅してゲイン補正処理を行う。このとき、プリアンプ121は、例えば、予め決められた時間応答に従ってゲイン値を変化させる。プリアンプ121において受信信号にかけられたゲインの時間応答は、内部記憶回路13に記憶される。A/D変換器122は、ゲイン補正された反射波信号をディジタル信号に変換する。復調器123は、ディジタル信号を復調することで、ディジタル信号をベースバンド帯域の同相信号(I信号、I:In−phase)と直交信号(Q信号、Q:Quadrature−phase)とに変換する。ビームフォーマ124は、I信号およびQ信号(以下では、IQ信号と称する)に受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与える。ビームフォーマ124は、遅延時間を与えたIQ信号を加算する。ビームフォーマ124の処理により、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調された受信信号が発生する。
なお、本実施形態では、超音波受信回路12は、並列同時受信を実行可能である。並列同時受信とは、送信ビームの音場内に複数の受信走査線を設定し、各受信走査線上からの超音波信号(反射波信号)を同時に受信することで、フレームレート(時間分解能)を向上させる技術である。例えば、超音波受信回路12は、並列同時受信用の送信ビームに対応する受信ビームを用いて、複数の走査線のそれぞれに対応する受信信号を生成する。
内部記憶回路13は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、またはプロセッサにより読み取り可能な記憶媒体(例えば、半導体メモリ)などを有する。内部記憶回路13は、例えば、超音波送受信を実現するためのプログラムを記憶している。また、内部記憶回路13は、診断情報、スキャンシーケンス、診断プロトコル、超音波送受信条件、信号処理条件、画像生成条件、画像処理条件、ボディマーク生成プログラム、表示条件、および映像化に用いるカラーデータの範囲を診断部位毎に予め設定する変換テーブルなどの各種データを記憶している。プログラムおよび各種データは、例えば、内部記憶回路13に予め記憶されていてもよい。また、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されて内部記憶回路13にインストールされてもよい。
また、内部記憶回路13は、入力インタフェース15を介して入力される操作に従い、超音波受信回路12で生成される受信信号、および処理回路18で生成される各種超音波画像データなどを記憶する。内部記憶回路13は、記憶しているデータを、通信インタフェース17を介して外部装置50などに転送することも可能である。
内部記憶回路13は、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、およびフラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。内部記憶回路13は、記憶しているデータを可搬性記憶媒体へ書き込み、可搬性記憶媒体を介してデータを外部装置50に記憶させることも可能である。
なお、本実施形態では、内部記憶回路13は、例えば、後述する筋消し処理に関するプログラム(筋消しプログラム)に関するデータを記憶してもよい。また、内部記憶回路13は、重み係数と差分値との関係を示す特性グラフに関するデータを記憶してもよい。重み係数、差分値および特性グラフについては、後述される。また、内部記憶回路13は、重み係数と差分値とを対応付けた変換テーブルに関するデータ、または差分値から重み係数を算出するための数式データが記憶されてもよい。また、前述した特性グラフに関するデータ、変換テーブルに関するデータおよび数式データを総称して特性データと呼ばれてもよい。概括すると、特性データは、差分値と重み係数とが対応付けられたデータである。
画像メモリ14は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、またはプロセッサにより読み取り可能な記憶媒体(例えば、半導体メモリ)などを有する。画像メモリ14は、入力インタフェース15を介して入力されるフリーズ操作直前の複数フレームに対応する画像データを保存する。画像メモリ14に記憶されている画像データは、例えば、連続表示(シネ表示)する際に利用される。
内部記憶回路13および画像メモリ14は、必ずしもそれぞれが独立した記憶装置により実現されなくてもよい。内部記憶回路13および画像メモリ14は、単一の記憶装置により実現されてもよい。また、内部記憶回路13および画像メモリ14のそれぞれは、複数の記憶装置により実現されてもよい。
入力インタフェース15は、入力装置30を介し、操作者からの各種指示を受け付ける。入力装置30は、例えば、マウス、キーボード、パネルスイッチ、スライダースイッチ、トラックボール、ロータリーエンコーダ、操作パネルおよびタッチコマンドスクリーン(TCS:Touch Command Screen)である。入力インタフェース15は、例えばバスを介して処理回路18に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路18へ出力する。尚、入力インタフェース15は、マウスおよびキーボードなどの物理的な操作部品と接続するものだけに限られない。例えば、超音波診断装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路18へ出力する回路も入力インタフェースの例に含まれる。
出力インタフェース16は、例えば処理回路18からの電気信号を表示装置40へ出力するためのインタフェースである。表示装置40は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイなどの任意のディスプレイである。出力インタフェース16は、例えばバスを介して処理回路18に接続され、処理回路18からの電気信号を表示装置に出力する。
通信インタフェース17は、例えばネットワークNWを介して外部装置50と接続され、外部装置50との間でデータ通信を行う。
処理回路18は、例えば、超音波診断装置1の中枢として機能するプロセッサである。処理回路18は、内部記憶回路13に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。処理回路18は、例えば、Bモード処理機能181、ドプラ処理機能182、画像生成機能183(画像生成部)、平滑化機能184(平滑化部)、差分データ生成機能185(第1のデータ生成部)、重み係数データ生成機能186(第2のデータ生成部)、加算機能187(加算部)、表示制御機能188(表示制御部)およびシステム制御機能189を有している。
なお、本実施形態では、単一のプロセッサによってBモード処理機能181、ドプラ処理機能182、画像生成機能183、平滑化機能184、差分データ生成機能185、重み係数データ生成機能186、加算機能187、表示制御機能188およびシステム制御機能189が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することによりBモード処理機能181、ドプラ処理機能182、画像生成機能183、平滑化機能184、差分データ生成機能185、重み係数データ生成機能186、加算機能187、表示制御機能188およびシステム制御機能189を実現しても構わない。また、各機能を実行可能な専用のハードウェア回路が組み込まれていてもよい。
Bモード処理機能181は、超音波受信回路12から受け取った受信信号に基づき、Bモードデータを生成する機能である。具体的には、Bモード処理機能181において処理回路18は、例えば、超音波受信回路12から受け取った受信信号に対して包絡線検波処理および対数圧縮処理などを施し、信号強度が輝度の明るさ(例えば、輝度値)で表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。生成されたBモードデータは、二次元的な超音波走査線(ラスタ)上のBモードRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
なお、本実施形態では、BモードRAWデータは、サンプル数×ビーム数の二次元データとして表現される。サンプル数は、反射波信号を深さ方向にサンプリングしたデータの数に対応する。ビーム数は、受信ビームの数に対応する。この二次元データは、出力信号データと呼ばれてもよい。
ドプラ処理機能182は、超音波受信回路12から受け取った受信信号を周波数解析、もしくは自己相関処理することで、スキャン領域に設定されるイメージングROI(Region Of Interest:関心領域)内にある移動体のドプラ効果に基づく運動情報を抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する機能である。生成されたドプラデータは、二次元的な超音波走査線上のドプラRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
なお、本実施形態では、ドプラRAWデータは、サンプル数×ビーム数の二次元データとして表現される。この二次元データは、出力信号データと呼ばれてもよい。
画像生成機能183は、Bモード処理機能181およびドプラ処理機能182により生成されたデータに基づき、各種超音波画像データを生成する機能である。具体的には、画像生成機能183により、処理回路18は、例えば、RAWデータメモリに記憶されているBモードRAWデータに対してRAW−ピクセル変換、例えば、超音波プローブ20による超音波の走査形態に応じた座標変換を実行することで、ピクセルから構成されるBモード画像データを生成する。
また、画像生成機能183により、処理回路18は、例えば、RAWデータメモリに記憶されているドプラRAWデータに対してRAW−ピクセル変換を実行することで、血流情報が映像化されたドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、またはこれらを組み合わせた画像データである。
なお、本実施形態では、画像生成機能183により、処理回路18は、加算機能187により生成されたデータ(加算データ)に基づき、各種超音波画像データを生成してもよい。換言すると、処理回路18は、加算データに対して表示処理を実行することによって超音波画像データを生成する。
平滑化機能184は、出力信号データに対して平滑化処理を実行する機能である。平滑化処理は、例えば、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタおよびメディアンフィルタなどの平滑化フィルタを用いた処理である。具体的には、平滑化機能184により、処理回路18は、出力信号データ(第1のデータ)に対して平滑化処理を実行することによって平滑化データ(第2のデータ)を生成する。
差分データ生成機能185は、出力信号データおよび平滑化データに基づいて、信号値の差分を示す差分データを生成する機能である。信号値は、例えば、BモードRAWデータにおける輝度値、包絡線検波処理前の位相情報を持った超音波受信信号の信号強度値、ドプラモードRAWデータにおけるパワー値、ドプラモードRAWデータにおける速度値、ドプラモードRAWデータにおける分散値、または位相情報を持ったドプラRAWデータの信号強度値である。具体的には、差分データ生成機能185により、処理回路18は、例えば、出力信号データの信号値と、平滑化データの信号値との差分値を算出することによって、差分データを生成する。尚、差分データ生成機能185による処理は、差分データ生成処理と呼ばれてもよい。また、差分値は、出力信号データの信号値と、平滑化データの信号値との差の絶対値でもよい。以降では、差分値が絶対値であるものとする。
重み係数データ生成機能186は、差分データに対応する、信号値の重みを示す重み係数データを生成する機能である。重み係数データは、例えば、出力信号データまたは平滑化データに対する重みを「0」(ゼロ)から「1」までの数値で表したデータである。この数値は重み係数と呼ばれる。具体的には、重み係数データ生成機能186により、処理回路18は、例えば、内部記憶回路13に記憶された特性グラフを用いて、差分データの差分値に対応する重み係数を求め、重み係数データを生成する。尚、以降では、重み係数データは、出力信号データに対する重みのデータとして説明する。また、重み係数データを生成する処理は、重み係数データ生成処理と呼ばれてもよい。
加算機能187は、重み係数データに基づいて、出力信号データおよび平滑化データを重みづけ加算することによって加算データを生成する機能である。具体的には、加算機能187により、処理回路18は、例えば、出力信号データに対して重み係数データを乗算し、平滑化データに対して、重み係数データを1から引いた重み係数データを乗算し、それぞれ乗算した値を加算することによって加算データを生成する。尚、加算データを生成する処理は、加算処理と呼ばれてもよい。
図2は、第1の実施形態における筋消し処理の一例を説明するための模式図である。本実施形態において、筋とは、並列同時受信を用いることによって、隣り合う受信ビームの信号値の差(例えば、輝度差)が大きくなり、超音波画像上に線として観察されるものである。また、本実施形態において、筋消し処理とは、平滑化処理、差分データ生成処理、重み係数データ生成処理および加算処理などの一連の処理を総称したものである。
平滑化処理P1では、出力信号データを用いて平滑化データが生成される。差分データ生成処理P2では、出力信号データおよび平滑化データを用いて差分データが生成される。重み係数データ生成処理P3では、差分データを用いて重み係数データが生成される。加算処理P4では、出力信号データ、平滑化データおよび重み係数データを用いて加算データが生成される。
表示制御機能188は、画像生成機能183により生成された各種超音波画像データに基づく画像を表示装置40に表示させる機能である。具体的には、表示制御機能188により、処理回路18は、例えば、画像生成機能183により生成されたBモード画像データおよびドプラ画像データなどに基づく画像の表示装置40における表示を制御する。
また、表示制御機能188により、処理回路18は、例えば、超音波走査の走査線信号列を、テレビなどに代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用画像データを生成する。また、処理回路18は、表示用画像データに対し、ダイナミックレンジ、輝度(ブライトネス)、コントラスト、およびγカーブ補正、並びにRGB変換などの各種処理を実行してもよい。また、処理回路18は、表示用画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディマークなどの付帯情報を付加してもよい。また、処理回路18は、操作者が入力装置により各種指示を入力するためのユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)を生成し、GUIを表示装置40に表示させてもよい。
システム制御機能189は、超音波診断装置1の入出力、および超音波送受信などの基本動作を制御する機能である。システム制御機能189により、処理回路18は、例えば、入力インタフェース15を介し、各種撮像モードの選択指示を受け付ける。各種撮像モードには、例えば、Bモードおよびドプラモードなどが含まれる。
次に、以上のように構成された第1の実施形態に係る超音波診断装置1の動作について処理回路18の処理手順に従って説明する。
図3は、第1の実施形態における筋消し処理の一例を説明するためのフローチャートである。図3のフローチャートは、例えば、操作者から筋消し処理に関するアプリケーションの起動指示が入力されたことを契機として、処理回路18が筋消しプログラムを実行することにより開始される。
(ステップS101)
筋消しプログラムが実行されると、処理回路18は、平滑化機能184を実行する。平滑化機能184を実行すると、処理回路18は、Bモード処理機能181などによって生成された出力信号データに対して、平滑化処理を実行することによって、出力信号データに対応する平滑化データを生成する。
図4は、第1の実施形態における平滑化処理の一例を説明するための模式図である。処理回路18は、平滑化処理P1により、出力信号データaから平滑化データbを生成する。出力信号データaは、平滑化処理を行う前のデータであるため、隣り合う走査線(ビーム)の信号値の差が大きくなっている。特に、出力信号データaでは、複数の受信ビームの束、例えば、3本の受信ビームの束が筋として観察される。また、平滑化データbは、平滑化処理を行った後のデータであるものの、複数の受信ビームの束が依然として筋として観察されうる。尚、図4では、出力信号データaおよび平滑化データbの画像を図示しているが、処理回路18の内部処理として実行可能である。このことは、以降についても同様である。
(ステップS102)
平滑化データを生成した後、処理回路18は、差分データ生成機能185を実行する。差分データ生成機能185を実行すると、処理回路18は、出力信号データおよび平滑化データに基づいて、信号値の差分を示す差分データを生成する。
図5は、第1の実施形態における差分データ生成処理の一例を説明するための模式図である。処理回路18は、差分データ生成処理P2により、出力信号データaおよび平滑化データbから差分データcを生成する。差分データcは、出力信号データaの信号値と、平滑化データbの信号値との差分の絶対値(差分値)である。出力信号データaおよび差分データcを比較すると、出力信号データaの筋が目立つ箇所と、差分データcの差分値が大きい箇所とが略一致している。
(ステップS103)
差分データを生成した後、処理回路18は、重み係数データ生成機能186を実行する。重み係数データ生成機能186を実行すると、処理回路18は、差分データに対応する、信号値の重みを示す重み係数データを生成する。
図6は、第1の実施形態における重み係数データ生成処理の一例を説明するための模式図である。処理回路18は、重み係数データ生成処理P3により、差分データcから重み係数データdを生成する。この時、処理回路18は、特性グラフに基づいて重み係数を決定する。尚、図6に示す重み係数データdは、重み係数を白黒のカラーチャートに当てはめ、二次元データとして示している。このことから、重み係数データは、重みマップと呼ばれてもよい。
図7は、第1の実施形態における重み係数と差分値との関係を示す特性グラフである。図7の特性グラフ70には、出力信号データに対応するグラフ71と、平滑化データに対応するグラフ72とが示されている。グラフ71は、差分データの差分値が低いほど重み係数が大きく、差分データの差分値が高いほど重み係数が小さくなっている。また、グラフ72は、差分データの差分値が低いほど重み係数が小さく、差分データの差分値が高いほど重み係数が大きくなっている。
差分データの差分値をDとした時、処理回路18は、グラフ71により、信号値Dに対応する重み係数wを算出する。ここで、特性グラフ70において、グラフ71のある信号値に対応する重み係数と、グラフ72のある信号値に対応する重み係数との和は、信号値の値にかかわらず、常に「1」となる。よって、グラフ72において、信号値Dに対する重み係数は、(1−w)となる。尚、図7の特性グラフ70は、一次関数の直線で示されているが、二次関数の曲線で示されてもよい。また、特性グラフは、出力信号データに対応するグラフまたは平滑化データに対応するグラフの一方でもよい。
(ステップS104)
重み係数データを生成した後、処理回路18は、加算機能187を実行する。加算機能187を実行すると、処理回路18は、出力信号データおよび平滑化データを、重み係数データに従って加算することによって加算データを生成する。
図8は、第1の実施形態における加算処理の一例を説明するための模式図である。処理回路18は、加算処理P4により、出力信号データa、平滑化データbおよび重み係数データdから加算データeを生成する。具体的には、処理回路18は、出力信号データaに対して重み係数データdを乗算して第1の中間データを生成し、平滑化データbに対して、重み係数データdのそれぞれを1から引いた値となる係数データを乗算して第2の中間データを生成し、第1の中間データおよび第2の中間データを加算することによって加算データeを生成する。
(ステップS105)
加算データを生成した後、処理回路18は、画像生成機能183を実行する。画像生成機能183を実行すると、処理回路18は、加算データに対して表示処理を実行することによって加算後超音波画像データを生成する。具体的には、処理回路18は、加算データに対して座標変換を実行することによって加算後超音波画像データを生成する。超音波画像データを生成した後、筋消し処理が終了する。
図9は、第1の実施形態における筋消し処理前後の超音波画像を比較するための模式図である。超音波画像91は、出力信号データから作成された超音波画像データに対応する。超音波画像92は、加算データから作成された超音波画像データに対応する。
超音波画像91における部分領域91aと、超音波画像92における部分領域92aとは、同一箇所を示している。部分領域91aには、並列同時受信に起因する筋が観察される。他方、部分領域92aには、前述の筋は見られない。このように、第1の実施形態における超音波診断装置は、筋消し処理を行うことによって、並列同時受信に起因する筋を低減させることができる。また、筋があまり目立たない箇所については、平滑化処理を施していない超音波画像91の割合が多いため、この超音波診断装置は、平滑化処理による画質の低下を低減することができる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る超音波診断装置は、第1の超音波画像に関する第1のデータ(出力信号データ)の信号値と、第1の超音波画像を平滑化した第2の超音波画像に関する第2のデータ(平滑化データ)の信号値との差分に基づいて、第1のデータの信号値および第2のデータの信号値を重みづけ加算する。
従って、本超音波診断装置は、隣接する信号値の変化が小さい領域については第1の超音波画像を優先し、隣接する信号値の変化が大きい領域については第2の超音波画像を優先して重みづけ加算することができるため、平滑化処理による画質の低下を低減し、且つ並列同時受信に起因する筋を低減することができる。
また、本超音波診断装置は、第1のデータの信号値と、第2のデータの信号値との差分に基づいて、差分データを生成し、差分データに対応する、信号値の重みを示す重み係数データを生成し、重み係数データに基づいて、第1のデータの信号値および第2のデータの信号値を重みづけ加算してもよい。このとき、本超音波診断装置は、差分データの差分値と重み係数とが対応付けられたデータに基づいて、差分データから重み係数データを生成してもよい。上記重み係数は、0または1の値、もしくは0から1までの値でよい。
また、本超音波診断装置は、第1のデータの信号値および第2のデータの信号値を重みづけ加算することによって加算データを生成し、加算データに対して表示処理を実行することによって第3の超音波画像(加算後超音波画像)を生成してもよい。
また、本超音波診断装置は、第1のデータに平滑化処理を実行することによって第2のデータを生成してもよい。上記平滑化処理は、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタおよびメディアンフィルタのうちの少なくとも一つを用いた処理でよい。
また、本超音波診断装置における信号値は、輝度値、パワー値、速度値、分散値、位相情報を持った超音波受信信号の信号強度値、または位相情報を持った自己相関処理後信号の信号強度値でよい。
(変形例1)
第1の実施形態では、表示処理を行う前のデータ(例えば、BモードRAWデータまたはドプラRAWデータ)において、一連の筋消し処理が行われたが、これに限定されない。例えば、変形例1に係る超音波診断装置では、図4に示される平滑化処理が行われた直後に、出力信号データおよび平滑化データのそれぞれに対して表示処理が行われてもよい。そして、本超音波診断装置は、それぞれ表示処理が行われた出力信号画像データ(第1の超音波画像データ)および平滑化画像データ(第2の超音波画像データ)に対して、図5の差分データ生成処理、図6の重み係数データ生成処理および図8の加算処理を行うことによって、加算後超音波画像データ(第3の超音波画像データ)を生成してもよい。
(変形例2)
第1の実施形態では、重み係数データは、「0」から「1」までの数値で表したデータであったが、これに限定されない。例えば、変形例2に係る超音波診断装置では、重み係数データは、「0」または「1」の数値で表されてもよい。例えば、本超音波診断装置は、差分値の任意の値を閾値として、重み係数データを生成する。例えば、差分値が「128」未満であれば重み係数を「1」とし、差分値が「128」以上であれば重み係数を「0」として重み係数データを生成してもよい。
(変形例3)
第1の実施形態に係る超音波診断装置は、装置本体10が備える処理回路18において筋消し処理に係る各機能を実行したが、これに限定されない。例えば、変形例3に係る超音波診断装置は、超音波プローブ20が処理回路を備え、当該処理回路において筋消し処理に係る各機能を実行してもよい。
(その他の実施形態)
第1の実施形態では、超音波診断装置において筋消し処理が行われた。他方、その他の実施形態では、医用画像処理装置において筋消し処理が行われる。以降では、超音波画像データに対して筋消し処理が行われる場合を説明するが、これに限定されない。例えば、医用画像処理装置が前述の出力信号データを取得し、取得された出力信号データに対して筋消し処理を行ってもよい。
図10は、その他の実施形態に係る医用画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。例えば、図10に示すように、その他の実施形態に係る医用画像処理装置200は、メモリ210と、入力インタフェース220と、ディスプレイ230と、通信インタフェース240と、処理回路250とを備える。また、医用画像処理装置200は、ネットワークNWを介して外部装置50aと接続されている。外部装置50aは、例えば、超音波診断装置、および超音波画像データなどを管理する画像保管装置(PACS:Picture Archiving and Communication System)などである。
メモリ210は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、またはプロセッサにより読み取り可能な記憶媒体(例えば、半導体メモリ)などを有する。メモリ210は、例えば、筋消しプログラムに関するデータを記憶してもよい。
処理回路250は、例えば、医用画像処理装置200の中枢として機能するプロセッサである。処理回路250は、メモリ210に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。処理回路250は、例えば、取得機能251、平滑化機能252、差分データ生成機能253、重み係数データ生成機能254、加算機能255および表示制御機能256を有している。
なお、本実施形態では、単一のプロセッサによって取得機能251、平滑化機能252、差分データ生成機能253、重み係数データ生成機能254、加算機能255および表示制御機能256が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより取得機能251(取得部)、平滑化機能252(平滑化部)、差分データ生成機能253(第1のデータ生成部)、重み係数データ生成機能254(第2のデータ生成部)、加算機能255(加算部)および表示制御機能256(表示制御部)を実現しても構わない。また、各機能を実行可能な専用のハードウェア回路が組み込まれていてもよい。
取得機能251は、超音波画像データを取得する機能である。取得される超音波画像データは、例えば、前述の出力信号データから作成されたものである。即ち、取得される超音波画像データは、平滑化処理、或いは筋消し処理が実施されていない超音波画像データである。具体的には、取得機能251により、処理回路250は、例えば、外部装置50aから超音波画像データを取得する。
平滑化機能252は、取得された超音波画像データに対して平滑化処理を実行する機能である。具体的には、平滑化機能252により、処理回路250は、取得された超音波画像データ(第1の超音波画像データ)に対して平滑化処理を実行することによって平滑化超音波画像データ(第2の超音波画像データ)を生成する。
差分データ生成機能253は、第1の超音波画像データおよび第2の超音波画像データに基づいて、信号値の差分を示す差分データを生成する機能である。具体的には、差分データ生成機能253により、処理回路250は、第1の超音波画像データの信号値と、第2の超音波画像データの信号値との差分値を算出することによって、差分データを生成する。
重み係数データ生成機能254は、差分データに対応する、信号値の重みを示す重み係数データを生成する機能である。具体的には、重み係数データ生成機能186により、処理回路18は、例えば、内部記憶回路13に記憶された特性グラフを用いて、差分データの信号差分値に対応する重み係数を求め、重み係数データを生成する。
加算機能255は、重み係数データに基づいて、第1の超音波画像データおよび第2の超音波画像データを重みづけ加算することによって加算データを生成する機能である。具体的には、加算機能255により、処理回路250は、例えば、第1の超音波画像データに対して重み係数データを乗算し、第2の超音波画像データに対して、重み係数データを1から引いた重み係数データを乗算し、それぞれ乗算した値を加算することによって加算データ(第3の超音波画像データ)を生成する。
表示制御機能256は、例えば、第3の超音波画像データをディスプレイ230に表示させる機能である。具体的には、表示制御機能256により、処理回路250は、例えば、重みづけ加算された第3の超音波画像データをディスプレイ230に表示させる。
なお、処理回路250は、Bモード処理機能、ドプラ処理機能および画像生成機能を有していても構わない。このとき、例えば、外部装置50aである超音波診断装置から医用画像解析装置へ、超音波受信回路で生成された受信信号が送信される。
以上説明したように、その他の実施形態に係る医用画像処理装置は、第1の超音波画像に関する第1のデータ(第1の超音波画像データ)の信号値と、第1の超音波画像を平滑化した第2の超音波画像に関する第2のデータ(第2の超音波画像データ)の信号値との差分に基づいて、第1のデータの信号値および第2のデータの信号値を重みづけ加算する。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、平滑化処理による画質の低下を低減し、且つ並列同時受信に起因する、隣接する走査線間の信号強度差を低減することができる。
実施形態の説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))などの回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、上記各実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、上記各実施形態における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…超音波診断装置
18…処理回路
181…Bモード処理機能
182…ドプラ処理機能
183…画像生成機能
184,252…平滑化機能
185,253…差分データ生成機能
186,254…重み係数データ生成機能
187,255…加算機能
188,256…表示制御機能
189…システム制御機能
70…特性グラフ
71…グラフ
72…グラフ
91,92…超音波画像
91a,92a…部分領域
200…医用画像処理装置
251…取得機能
a…出力信号データ
b…平滑化データ
c…差分データ
d…重み係数データ
e…加算データ
NW…ネットワーク

Claims (11)

  1. 第1の超音波画像に関する第1のデータの信号値と、前記第1の超音波画像を平滑化した第2の超音波画像に関する第2のデータの信号値との差分に基づいて、前記第1のデータの信号値および前記第2のデータの信号値を重みづけ加算する加算部
    を具備する、超音波診断装置。
  2. 前記第1のデータの信号値と、前記第2のデータの信号値との差分に基づいて、差分データを生成する第1のデータ生成部と、
    前記差分データに対応する、信号値の重みを示す重み係数データを生成する第2のデータ生成部と
    を更に具備し、
    前記加算部は、前記重み係数データに基づいて、前記第1のデータの信号値および前記第2のデータの信号値を重みづけ加算する、
    請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記第2のデータ生成部は、前記差分データの差分値と重み係数とが対応付けられたデータに基づいて、前記差分データから前記重み係数データを生成する、
    請求項2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記重み係数は、0または1の値である、
    請求項3に記載の超音波診断装置。
  5. 前記重み係数は、0から1までの値である、
    請求項3に記載の超音波診断装置。
  6. 前記加算部は、前記第1のデータの信号値および前記第2のデータの信号値を重みづけ加算することによって加算データを生成し、
    前記加算データに対して表示処理を実行することによって第3の超音波画像を生成する画像生成部
    を更に具備する、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  7. 前記第1のデータに平滑化処理を実行することによって前記第2のデータを生成する平滑化部
    を更に具備する、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  8. 前記平滑化処理は、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタおよびメディアンフィルタのうちの少なくとも一つを用いた処理である
    請求項7に記載の超音波診断装置。
  9. 前記信号値は、輝度値、パワー値、速度値、分散値、位相情報を持った超音波受信信号の信号強度値、または位相情報を持った自己相関処理後信号の信号強度値である、
    請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  10. 第1の超音波画像に関する第1のデータの信号値と、前記第1の超音波画像を平滑化した第2の超音波画像に関する第2のデータの信号値との差分に基づいて、前記第1のデータの信号値および前記第2のデータの信号値を重みづけ加算する加算部
    を具備する、医用画像処理装置。
  11. コンピュータを、
    第1の超音波画像に関する第1のデータの信号値と、前記第1の超音波画像を平滑化した第2の超音波画像に関する第2のデータの信号値との差分に基づいて、前記第1のデータの信号値および前記第2のデータの信号値を重みづけ加算する手段
    として機能させるための医用画像処理プログラム。
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