JP2004246098A - 書画撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトであって照明の写り込みがなく、さらに原稿面での照度が均一な書画撮像装置を得る。
【解決手段】書画原稿3を透明板4に原稿面3Aを下向きに載置して、カメラ1により下方から撮像する書画撮像装置において、透明板4とカメラ1とのあいだに配置した遮光板5と、遮光板5の上端部に設けたひさし6と、ひさし6の下に配置した蛍光灯7と、撮像範囲の外側であって且つ透明板4の下側に配置したグラデーション処理された反射手段8とを備えたことを特徴とする書画撮像装置の構造とする。
【選択図】 図1
【解決手段】書画原稿3を透明板4に原稿面3Aを下向きに載置して、カメラ1により下方から撮像する書画撮像装置において、透明板4とカメラ1とのあいだに配置した遮光板5と、遮光板5の上端部に設けたひさし6と、ひさし6の下に配置した蛍光灯7と、撮像範囲の外側であって且つ透明板4の下側に配置したグラデーション処理された反射手段8とを備えたことを特徴とする書画撮像装置の構造とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体である書画原稿を透明板に下向きに載置して、カメラにより下方から撮像する書画撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
表示すべき書画が描かれた透明フィルムに光を透過させ、これを投影する従来からあるOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)に替わって、近年では透明なガラス板にカタログや書籍等を原稿面を下向きに載置し、下方からカメラで撮影して得た画像信号を液晶プロジェクタで投影することが一般に行われている。
【0003】
また、複写機等でも一次元センサを機械的に移動させて走査するのではなく、2次元センサであるカメラで対象物を撮影する場合があるが、何れの場合も良好な画像を取得するには撮像対象全体を均一に照明することが重要である。
【0004】
ここでこのような書画撮像装置の従来例を図8に示す。同図が示す技術は特許文献1で開示されたもので、符号51は書画、52は透明なガラス板、53は撮像レンズ、54はカメラ、55は照明装置、56は第1の遮光板、57は側壁板、58は第2の遮光版、59は反射板である。
【0005】
第1の遮光板56は、互いに直交し撮像レンズ53の視野角60と略平行になるように傾斜した4枚の斜板によって逆角錐形に形成され、下端側開口部が撮像レンズ53に接近し、上端側開口部がガラス52と対向しており、内側に艶消しの黒色仕上げが施されている。
【0006】
また、ガラス52の下方を取り囲むように形成された側壁板57と、側壁版57の下端部を内側に略直角に折り曲げるように形成した枠状の底板である第2の遮光板58も、前記第1の遮光板56と同様に内側に艶消しの黒色仕上げが施されている。
【0007】
さらに、第2の遮光板58の内周端と第1の遮光板56との間隙に左右一対の照明装置55が設けられ、この照明装置55から放射された光を反射し原稿面51Aを照射する左右一対の反射板59が配設されている。
【0008】
このような構成にすることで、図8(a)で示すように照明装置55から放射された光は、反射板59に反射してさらに原稿面51Aあるいはガラス52に反射しても、直接カメラ54に到達しない。したがって撮像した映像への照明の写り込みがない。
【0009】
また図8(a)および(b)で示すように、照明装置55は撮像レンズ53の視野角60よりも外側で、ガラス板52を反射面として折り返した撮像レンズ53の視野角61よりも内側に位置しているが、第1の遮光板56の上端部の影となり直接カメラ54の視野に入り込まないようになっている。
【0010】
このような構成にしているので、照明装置55を視野角61の外側に配置しなくても照明の写り込みがない、したがってガラス52の外形より外側に照明装置55の配置エリアを設ける必要がなく、書画撮像装置をコンパクトにすることができる。
【0011】
さらにこの特許文献1では、図9で示すように反射板59の角度θを可変にして照明の反射角度を調整可能としたり、図10で示すように反射板59に代えて反射面が凹曲面からなる反射板62を配設し、反射する光を集光することが開示されている。
【0012】
【特許文献1】特開2002−125095号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術によれば、照明の写り込みがないコンパクトな書画撮像装置が得られる。また、反射板59の角度を調整可能としたり反射面が凹曲面からなる反射板62としたりすることで、光の照射を調節可能としている。
【0014】
しかしながら反射板59の角度θを調節しても、反射光の照射角度が調整可能となるだけなので、原稿面における照明光の照射範囲全体が移動可能となるに止まり、反射面が凹曲面からなる反射板62としても、反射光全体の集光調整が可能となって照射範囲の面積の大小が調整可能となるに止まる。
【0015】
つまり図8(a)で示すように、光軸63から光軸64までの原稿面51Aに対する入射角度の変化と光軸距離の変化、あるいは他の一方の照明装置から照射される光との重なりから生じる原稿面51A上での照度の不均一を低減させることは不可能である。
【0016】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、コンパクトで照明の写り込みがなく、さらに原稿面での照度が略均一である書画撮像装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は第1の態様として、書画原稿を透明板に原稿面を下向きに載置して、カメラにより下方から撮像する書画撮像装置において、前記透明板と前記カメラとのあいだに配置した遮光板と、前記遮光板の上端部に設けたひさしと、前記ひさしの下に配置した蛍光灯と、撮像範囲の外側であって、且つ前記透明板の下側に配置したグラデーション処理された反射手段とを備えたことを特徴とする書画撮像装置を提供する。
【0018】
また第2の態様として、前記反射手段が黒色でグラデーション印刷された銀色シートであることを特徴とする第1の態様として記載の書画撮像装置を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図である。本図において符号1はカメラ、2はレンズ、3は書画原稿、4は透明板、5は遮光板、6はひさし、7は蛍光灯、8は反射手段、9は外囲器である。
【0020】
ここでひさし6は、逆四角錐形状の遮光板5の上端部の少なくとも対向する2辺に形成されており、一対の蛍光灯7の上部を覆うようになっている。また反射手段8は、黒色のグラデーションパターンが印刷された銀色シートからなり、外囲器9の側壁部9Aの内面に貼り付けてある。
【0021】
また遮光板5の内面、ひさし6の上面、外囲器9の側壁部9Aの内面、外囲器9の底面部9Bの上面は、光の反射を極力小さくするために黒色仕上げが施されている。
【0022】
このような構成の書画撮像装置によれば図2で示すように、レンズ2によって広角に広げられたカメラ1の視野角の最外部である視野角10よりも蛍光灯7が外側にあるので照明は映り込まない。また、透明板4の表面あるいは原稿面3Aで反射した後の視野角11に対しても蛍光灯7はひさし6の影となり照明は映り込まない。
【0023】
また蛍光灯7は、透明板4の表面あるいは原稿面3Aで反射しさらに反射板8で反射した視野角12の範囲よりも内側にあるので照明が映り込まない。
【0024】
このような構成では、照明の光は図3で示すような態様をとる。つまり蛍光灯7から出射した光はいったん反射板8に反射して原稿面3Aに照射される。このとき照射範囲の一端13側は他端14側に比べて、入射角度が浅く更に光軸距離が長い。したがって照射範囲の一端13側は他端14側に比べて光束密度が低くなり照度が不均一となる。
【0025】
このようにして生じる照度の不均一を補正するため、本発明では反射板8の上端8Aから下端8Bに至るまでの反射率をコントロールする。下端8B側の反射率は極力高くし、上端8A側の反射率は比較的低く抑えることにより原稿面3A全体を略均一に照明する。またこのとき他の一方の照明との重なりを考慮する必要があることは言うまでもない。
【0026】
前記目的を達成するために本実施の形態では図4で示すような方法を選択した。図4において反射手段8は表面滑らかな銀色シートであり、15はその表面に印刷された黒色のドットパターンである。
【0027】
このドットパターン15は、反射手段8の上端8Aから下端8Bにかけて徐々に単位面積あたりの印刷面積を減らすように、つまりグラデーション印刷してある。
【0028】
ここで、グラデーション印刷において、印刷パターンを微細にすることで反射率の滑らかな変化が得られることは自明である。なお印刷色は厳密に黒色である必要はなく、反射率の低い色であればよい。
【0029】
また、本実施例では印刷パターンをドットとし、ドットの大きさを変化させているが、図5(a)のようにドットの配置密度を変化させてもよいし、印刷パターンの形状はドットに限らず例えば図5(b)のようにライン形状でも同様の効果が得られることは容易に予測できる。
【0030】
さらに、グラデーション処理の他の手段として、滑らかな表面に微細な凹凸を形成して反射面の乱反射の度合いに変化を持たせる方法、つまり梨地処理の度合いに変化を持たせてグラデーション効果を生成する方法がある。
【0031】
ここで、本実施の形態で構成した書画撮像装置において、反射手段8にグラデーション処理を施す前後の原稿面3Aの照度分布を夫々計測したので図6及び図7に示す。
【0032】
図6は反射手段8にグラデーション処理を施す前の原稿面3Aの照度分布を示したものである。照度の計測は原稿面3Aを99個の計測エリアに分割して行った。分割は蛍光灯7の軸方向に11分割、一対の蛍光灯7の軸間方向に9分割したもので、グラフにおける計測エリア1〜9の値夫々は、蛍光灯7の軸方向に11分割して計測した照度値の平均値を示している。
【0033】
これに対し図7は反射手段8にグラデーション処理を施した後のデータであり、原稿面3Aの端部(計測エリア1あるいは9)から中央部(計測エリア5)まで略均一な照明が成されていることを示している。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、照明の写り込みがないことに加えて、略均一な照明による良好な画像を取得することがコンパクトな書画撮像装置で可能となる。
【0035】
また、反射手段8をグラデーション印刷されたシートとし、これを外囲器9の内壁に貼り付けるようにした場合、容易に再現性の良い生産が可能となる。したがって製品毎のグラデーション効果のばらつきが極めて少なく、しかも安価な生産が可能となり、より大量生産に好適となる。
【0036】
さらに別の側面では、反射手段8をグラデーション印刷されたシートとした場合、蛍光灯7の機種変更による輝度の変化に対しても、印刷の版下を変更するだけの手軽な処置で対応可能となり、適応性を有した構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図
【図2】本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図
【図3】本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図
【図4】本発明の1実施形態を示す反射手段8の平面図
【図5】本発明の他の実施形態を示す反射手段の平面図
【図6】本発明の1実施形態の実施前の照度分布データ
【図7】本発明の1実施形態の実施後の照度分布データ
【図8】従来の書画撮像装置の断面図
【図9】従来の書画撮像装置の反射手段の断面図
【図10】従来の書画撮像装置の反射手段の断面図
【符号の説明】
1 カメラ
2 レンズ
3 書画原稿
4 透明板
5 遮光板
6 ひさし
7 蛍光灯
8 反射手段
9 外囲器
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体である書画原稿を透明板に下向きに載置して、カメラにより下方から撮像する書画撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
表示すべき書画が描かれた透明フィルムに光を透過させ、これを投影する従来からあるOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)に替わって、近年では透明なガラス板にカタログや書籍等を原稿面を下向きに載置し、下方からカメラで撮影して得た画像信号を液晶プロジェクタで投影することが一般に行われている。
【0003】
また、複写機等でも一次元センサを機械的に移動させて走査するのではなく、2次元センサであるカメラで対象物を撮影する場合があるが、何れの場合も良好な画像を取得するには撮像対象全体を均一に照明することが重要である。
【0004】
ここでこのような書画撮像装置の従来例を図8に示す。同図が示す技術は特許文献1で開示されたもので、符号51は書画、52は透明なガラス板、53は撮像レンズ、54はカメラ、55は照明装置、56は第1の遮光板、57は側壁板、58は第2の遮光版、59は反射板である。
【0005】
第1の遮光板56は、互いに直交し撮像レンズ53の視野角60と略平行になるように傾斜した4枚の斜板によって逆角錐形に形成され、下端側開口部が撮像レンズ53に接近し、上端側開口部がガラス52と対向しており、内側に艶消しの黒色仕上げが施されている。
【0006】
また、ガラス52の下方を取り囲むように形成された側壁板57と、側壁版57の下端部を内側に略直角に折り曲げるように形成した枠状の底板である第2の遮光板58も、前記第1の遮光板56と同様に内側に艶消しの黒色仕上げが施されている。
【0007】
さらに、第2の遮光板58の内周端と第1の遮光板56との間隙に左右一対の照明装置55が設けられ、この照明装置55から放射された光を反射し原稿面51Aを照射する左右一対の反射板59が配設されている。
【0008】
このような構成にすることで、図8(a)で示すように照明装置55から放射された光は、反射板59に反射してさらに原稿面51Aあるいはガラス52に反射しても、直接カメラ54に到達しない。したがって撮像した映像への照明の写り込みがない。
【0009】
また図8(a)および(b)で示すように、照明装置55は撮像レンズ53の視野角60よりも外側で、ガラス板52を反射面として折り返した撮像レンズ53の視野角61よりも内側に位置しているが、第1の遮光板56の上端部の影となり直接カメラ54の視野に入り込まないようになっている。
【0010】
このような構成にしているので、照明装置55を視野角61の外側に配置しなくても照明の写り込みがない、したがってガラス52の外形より外側に照明装置55の配置エリアを設ける必要がなく、書画撮像装置をコンパクトにすることができる。
【0011】
さらにこの特許文献1では、図9で示すように反射板59の角度θを可変にして照明の反射角度を調整可能としたり、図10で示すように反射板59に代えて反射面が凹曲面からなる反射板62を配設し、反射する光を集光することが開示されている。
【0012】
【特許文献1】特開2002−125095号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術によれば、照明の写り込みがないコンパクトな書画撮像装置が得られる。また、反射板59の角度を調整可能としたり反射面が凹曲面からなる反射板62としたりすることで、光の照射を調節可能としている。
【0014】
しかしながら反射板59の角度θを調節しても、反射光の照射角度が調整可能となるだけなので、原稿面における照明光の照射範囲全体が移動可能となるに止まり、反射面が凹曲面からなる反射板62としても、反射光全体の集光調整が可能となって照射範囲の面積の大小が調整可能となるに止まる。
【0015】
つまり図8(a)で示すように、光軸63から光軸64までの原稿面51Aに対する入射角度の変化と光軸距離の変化、あるいは他の一方の照明装置から照射される光との重なりから生じる原稿面51A上での照度の不均一を低減させることは不可能である。
【0016】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、コンパクトで照明の写り込みがなく、さらに原稿面での照度が略均一である書画撮像装置を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は第1の態様として、書画原稿を透明板に原稿面を下向きに載置して、カメラにより下方から撮像する書画撮像装置において、前記透明板と前記カメラとのあいだに配置した遮光板と、前記遮光板の上端部に設けたひさしと、前記ひさしの下に配置した蛍光灯と、撮像範囲の外側であって、且つ前記透明板の下側に配置したグラデーション処理された反射手段とを備えたことを特徴とする書画撮像装置を提供する。
【0018】
また第2の態様として、前記反射手段が黒色でグラデーション印刷された銀色シートであることを特徴とする第1の態様として記載の書画撮像装置を提供する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図である。本図において符号1はカメラ、2はレンズ、3は書画原稿、4は透明板、5は遮光板、6はひさし、7は蛍光灯、8は反射手段、9は外囲器である。
【0020】
ここでひさし6は、逆四角錐形状の遮光板5の上端部の少なくとも対向する2辺に形成されており、一対の蛍光灯7の上部を覆うようになっている。また反射手段8は、黒色のグラデーションパターンが印刷された銀色シートからなり、外囲器9の側壁部9Aの内面に貼り付けてある。
【0021】
また遮光板5の内面、ひさし6の上面、外囲器9の側壁部9Aの内面、外囲器9の底面部9Bの上面は、光の反射を極力小さくするために黒色仕上げが施されている。
【0022】
このような構成の書画撮像装置によれば図2で示すように、レンズ2によって広角に広げられたカメラ1の視野角の最外部である視野角10よりも蛍光灯7が外側にあるので照明は映り込まない。また、透明板4の表面あるいは原稿面3Aで反射した後の視野角11に対しても蛍光灯7はひさし6の影となり照明は映り込まない。
【0023】
また蛍光灯7は、透明板4の表面あるいは原稿面3Aで反射しさらに反射板8で反射した視野角12の範囲よりも内側にあるので照明が映り込まない。
【0024】
このような構成では、照明の光は図3で示すような態様をとる。つまり蛍光灯7から出射した光はいったん反射板8に反射して原稿面3Aに照射される。このとき照射範囲の一端13側は他端14側に比べて、入射角度が浅く更に光軸距離が長い。したがって照射範囲の一端13側は他端14側に比べて光束密度が低くなり照度が不均一となる。
【0025】
このようにして生じる照度の不均一を補正するため、本発明では反射板8の上端8Aから下端8Bに至るまでの反射率をコントロールする。下端8B側の反射率は極力高くし、上端8A側の反射率は比較的低く抑えることにより原稿面3A全体を略均一に照明する。またこのとき他の一方の照明との重なりを考慮する必要があることは言うまでもない。
【0026】
前記目的を達成するために本実施の形態では図4で示すような方法を選択した。図4において反射手段8は表面滑らかな銀色シートであり、15はその表面に印刷された黒色のドットパターンである。
【0027】
このドットパターン15は、反射手段8の上端8Aから下端8Bにかけて徐々に単位面積あたりの印刷面積を減らすように、つまりグラデーション印刷してある。
【0028】
ここで、グラデーション印刷において、印刷パターンを微細にすることで反射率の滑らかな変化が得られることは自明である。なお印刷色は厳密に黒色である必要はなく、反射率の低い色であればよい。
【0029】
また、本実施例では印刷パターンをドットとし、ドットの大きさを変化させているが、図5(a)のようにドットの配置密度を変化させてもよいし、印刷パターンの形状はドットに限らず例えば図5(b)のようにライン形状でも同様の効果が得られることは容易に予測できる。
【0030】
さらに、グラデーション処理の他の手段として、滑らかな表面に微細な凹凸を形成して反射面の乱反射の度合いに変化を持たせる方法、つまり梨地処理の度合いに変化を持たせてグラデーション効果を生成する方法がある。
【0031】
ここで、本実施の形態で構成した書画撮像装置において、反射手段8にグラデーション処理を施す前後の原稿面3Aの照度分布を夫々計測したので図6及び図7に示す。
【0032】
図6は反射手段8にグラデーション処理を施す前の原稿面3Aの照度分布を示したものである。照度の計測は原稿面3Aを99個の計測エリアに分割して行った。分割は蛍光灯7の軸方向に11分割、一対の蛍光灯7の軸間方向に9分割したもので、グラフにおける計測エリア1〜9の値夫々は、蛍光灯7の軸方向に11分割して計測した照度値の平均値を示している。
【0033】
これに対し図7は反射手段8にグラデーション処理を施した後のデータであり、原稿面3Aの端部(計測エリア1あるいは9)から中央部(計測エリア5)まで略均一な照明が成されていることを示している。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、照明の写り込みがないことに加えて、略均一な照明による良好な画像を取得することがコンパクトな書画撮像装置で可能となる。
【0035】
また、反射手段8をグラデーション印刷されたシートとし、これを外囲器9の内壁に貼り付けるようにした場合、容易に再現性の良い生産が可能となる。したがって製品毎のグラデーション効果のばらつきが極めて少なく、しかも安価な生産が可能となり、より大量生産に好適となる。
【0036】
さらに別の側面では、反射手段8をグラデーション印刷されたシートとした場合、蛍光灯7の機種変更による輝度の変化に対しても、印刷の版下を変更するだけの手軽な処置で対応可能となり、適応性を有した構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図
【図2】本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図
【図3】本発明の1実施形態を示す書画撮像装置の断面図
【図4】本発明の1実施形態を示す反射手段8の平面図
【図5】本発明の他の実施形態を示す反射手段の平面図
【図6】本発明の1実施形態の実施前の照度分布データ
【図7】本発明の1実施形態の実施後の照度分布データ
【図8】従来の書画撮像装置の断面図
【図9】従来の書画撮像装置の反射手段の断面図
【図10】従来の書画撮像装置の反射手段の断面図
【符号の説明】
1 カメラ
2 レンズ
3 書画原稿
4 透明板
5 遮光板
6 ひさし
7 蛍光灯
8 反射手段
9 外囲器
Claims (2)
- 書画原稿を透明板に原稿面を下向きに載置して、カメラにより下方から撮像する書画撮像装置において、
前記透明板と前記カメラとのあいだに配置した遮光板と、
前記遮光板の上端部に設けたひさしと、
前記ひさしの下に配置した蛍光灯と、
撮像範囲の外側であって、且つ前記透明板の下側に配置したグラデーション処理された反射手段と
を備えたことを特徴とする書画撮像装置。 - 前記反射手段が黒色でグラデーション印刷された銀色シートであることを特徴とする請求項1に記載の書画撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003036112A JP2004246098A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 書画撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2003036112A JP2004246098A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 書画撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004246098A true JP2004246098A (ja) | 2004-09-02 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003036112A Pending JP2004246098A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 書画撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004246098A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013025016A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Tatsumi Denshi Kogyo Kk | 写真撮影遊戯装置、写真撮影遊戯方法及びコンピュータプログラム |
JP2014175923A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | Yojiro Aizawa | 資料撮影装置 |
JPWO2014021449A1 (ja) * | 2012-08-03 | 2016-07-21 | 日本電気株式会社 | 撮影補助具、撮影装置及び撮影方法 |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036112A patent/JP2004246098A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2014021449A1 (ja) * | 2012-08-03 | 2016-07-21 | 日本電気株式会社 | 撮影補助具、撮影装置及び撮影方法 |
US9720305B2 (en) | 2012-08-03 | 2017-08-01 | Nec Corporation | Imaging aid, imaging device, and imaging method |
JP2014175923A (ja) * | 2013-03-11 | 2014-09-22 | Yojiro Aizawa | 資料撮影装置 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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