JP2004245405A - 歯付ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】 高負荷の作用する自動車用エンジンのカム軸又はカム軸とインジェクションポンプの駆動用、大型自動2輪車の後輪の駆動用あるいは、一般産業用機械の同期伝動用等に使用される歯付ベルトの耐摩耗性及び耐歯欠け性を維持しつつ、特にベルトの歯布及び歯部の損傷を防ぎ、寿命を向上させた歯付ベルトを提供する。
【解決手段】 長手方向に沿って所定間隔で配置した複数のゴムを基材とした歯部2と、心線3を埋設したゴムを基材とした背部4を有し、前記歯部2の表面を被覆する歯布5が、ナイロン繊維あるいはアラミド繊維と超高分子量ポリエチレン繊維を混然りした繊維を横糸7及び縦糸6のいずれか一方若しくは両方に用いてなる帆布であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車用エンジンのカム軸又はカム軸とインジェクションポンプの駆動用、大型自動2輪車の後輪の駆動用あるいは、一般産業用機械の同期伝動用等に使用される歯布被覆の歯付ベルトに関する。特に、高負荷用ベルトに関して、耐摩耗性及び耐歯欠け性を維持しつつ、特にベルトの歯布及び歯部の損傷を防ぐ歯付ベルトに関する。
自動車用エンジンのカム軸、インジェクションポンプ、オイルポンプ、ウォータポンプ等を駆動する歯付ベルトは、エンジンの高出力化に伴い、ベルトヘの負荷の増大及びエンジンルームのコンパクト化に伴う雰囲気温度の上昇など歯付ベルトの使用環境は近年特に厳しくなってきている。このため、さらなる耐久性の向上が要求されている。また、近年大型自動2輪車の後輪駆動用にこれまでのチェーンあるいはシャフト駆動から、静粛性、メンテナンスフリー性が受けて、ベルトでの駆動方式がとられるようになってきている。さらに、一般産業用に使用される歯付ベルトについても、射出成形機等の高負荷駆動用等、取替え周期の延長が要求されている。
歯付ベルトの故障形態は、心線の屈曲疲労及びゴムの耐熱性不足による亀裂発生からのベルト切断と過負荷や歯布及び歯ゴムの耐熱性不足、歯布の摩耗による歯欠けに大別される。心線の屈曲疲労及びゴムの耐熱性不足によるベルト切断に対しては、心線材質、心線構成の太径化等の改良、心線処理済の耐熱性改良が実施されている。また、ゴムの耐熱性改良についても水素添加ニトリルゴムの使用等により故障は減少している。
特に、ベルトに高負荷が掛かるエンジン、2輪車の後輪駆動用又は産業用駆動装置を駆動する歯付ベルトは、高負荷のため、プーリ軸が撓んだり、ベルトの片寄り走行が発生しプーリフランジ等との摩擦によるベルト側面の異常摩耗及び側面の損傷による切断、歯欠けが発生し易い。
また、高負荷によりベルトが伸びて、オートテンショナーが作動しないあるいは2軸駆動のためベルト張力が低下し、ベルトに適正な負荷が掛からなくなり、エンジンの正常な動作を妨げる現象が生じる。
このため、ベルト側面摩耗、損傷、ベルトの伸びに対し、プーリ歯とかみ合う歯付ベルト表面の歯布材料に摩擦係数低減作用のあるフッ素樹脂や層状のグラファイト等を添加した歯付ベルトが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、上述の摩擦係数低減作用のあるフッ素樹脂や層状のグラファイト等を添加した歯付ベルトと同様に、歯布表面の摩擦係数を低減させることを目的として、歯布に超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布を用いた歯付ベルトもある(特許文献3参照)。
また、上記心線として、従来から使用されているガラス繊維やアラミド繊維の代わりに、炭素繊維を使用した伝動ベルトも提案されている。例えば、ウレタンエラストマーのベルト素材に心線として炭素繊維コードを使用したもの(例えば、特許文献4参照)や、心線としての炭素素材に片撚りが施される前に、この炭素素材がベルト本体と同じ材質の熱可塑性エラストマーで接着処理されるもの(例えば、特許文献5参照)などがある。さらに、上撚り係数が2.0〜4.0であり且つ下撚り係数が上撚り係数の1/2〜3/2とすることにより、初期強力が大きく、伸びが小さく、さらには、耐水性及び耐屈曲疲労性をも改善した歯付ベルトが提案されている(例えば、特許文献6参照)
特開2002−221257号公報 特開2001−304343号公報 特公平8−30514号公報 特許第2954554号公報 特開平10−2379号公報 特公平3−4782号公報
しかしながら、近年、歯付ベルトへの負荷が高くなる一方で、市場からはより高い静粛性、寿命の延命化等の特性向上が要求されている。このため、前述した従来の歯付ベルトでは、このような市場の要求に十分に耐え得るものではなくなってきている。
具体的には、摩擦係数低減作用のフッ素樹脂やグラファイトを添加したものの場合は、長期間の使用による歯布の摩耗にしたがって、摩擦係数が高まるという問題がある。また、特許文献3に記載されている歯布に超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布を用いた歯付ベルトでは、歯部と歯布との接着力が十分でなく、使用時の温度上昇もあいまって、歯布の接着力が低下し、歯布及び歯部が損傷するおそれがあった。
また、特許文献4〜6に記載の歯付ベルトでは、高負荷を伝動する際に、心線の伸びによってベルトのジャンピング(歯飛び)が発生し、さらには、走行後のベルト残存強力も走行前に比べて大きく低下することがあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、高負荷の作用する自動車用エンジンのカム軸又はカム軸とインジェクションポンプの駆動用、大型自動2輪車の後輪の駆動用あるいは、一般産業用機械の同期伝動用等に使用される歯付ベルトの耐摩耗性及び耐歯欠け性を維持しつつ、特にベルトの歯布及び歯部の損傷を防ぎ、寿命を向上させた歯付ベルトを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための第1の発明の歯付ベルトは、長手方向に沿って所定間隔で配置した複数のゴムを基材とした歯部と、心線を埋設したゴムを基材とした背部を有し、前記歯部の表面を被覆する歯布が、ナイロン繊維あるいはアラミド繊維と超高分子量ポリエチレン繊維とを混撚りした繊維を横糸及び縦糸のいずれか一方若しくは両方に用いてなる帆布であることを特徴とするものである。
繊維に混撚りされた超高分子量ポリエチレン繊維が加硫時に溶融し歯布表面を被覆するようになる。また、超高分子量ポリエチレン繊維がナイロン繊維あるいはアラミド繊維と混撚りされているため、歯部を形成するゴムに硬度の高い水素化ニトリルゴム等を使用した場合であっても、超高分子量ポリエチレン繊維の有する特性を損なうことなく、歯部表面を歯布で被覆することができる。
また、第2の発明の歯付ベルトは、前記第1の発明において、前記ゴムが、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩とを質量比40:60〜50:50で配合した複合ポリマー体に、前記複合ポリマー体と水素化ニトリルゴムとを質量比90:10〜20:80で配合してなるものである。
不飽和カルボン酸金属塩がポリマー分を高次構造にし、不飽和カルボン酸金属塩がポリマー分で微細に分散したフィラーを形成し、当初から水素化ニトリルゴムに不飽和カルボン酸金属塩を配合するよりも大きな引張り強さを有するようになる。
また、第3の発明の歯付ベルトは、前記第1又は第2の発明において、前記歯布と前記歯部の間に接着層を設け、前記接着層が水素化ニトリルゴム又はウレタンエラストマーのいずれかであるものである。
歯布と歯部間との接着力を確実に改善することができるとともに、高負荷下で発生するベルト歯面の亀裂、損傷によるベルトの損傷を防止できる。
また、第4の発明の歯付ベルトは、前記第1〜第3のいずれかの発明において、前記超高分子量ポリエチレン繊維の分子量が200万〜500万であるものである。
超高分子量ポリエチレンで歯布表面を確実に被覆することができる。ここで、超高分子量ポリエチレンの分子量が200万以下であるとすると、加硫時粘度が極端に下がり流れ落ちてしまい、500万以上であると、樹脂膜の形成ができなくなり好ましくない。
また、第5の発明の歯付ベルトは、前記第1〜第4のいずれかの発明において、前記心線が、総デニール数1,000〜40,000の炭素繊維のマルチフィラメント糸にゴムラテックスとエポキシ樹脂からなる処理液を含浸付着させた後、これを5〜10回/10cmで片撚りし、その表面に接着層を被覆したコードであり、さらに、コード断面積に占める繊維断面積の割合が70〜90%であり、且つ、ベルトの引張弾性率が50〜85N/mmであるものである。
第6の発明の歯付ベルトは、前記第1〜第4のいずれかの発明において、前記心線が、総デニール数1,000〜40,000の炭素繊維のマルチフィラメント糸にゴムラテックスとエポキシ樹脂からなる処理液を含浸付着させた後、これを5〜10回/10cmで下撚りし、さらに、2.5〜5回/10cmで上撚りし、その表面に接着層を被覆したコードであり、さらに、コード断面積に占める繊維断面積の割合が70〜90%であり、且つ、ベルトの引張弾性率が50〜85N/mmであるものである。
これら第5、第6の発明によれば、心線の伸びを小さくして、ジャンピングを低減して負荷の伝達容量を高くできる。また、高温高張力下及び高温多湿下における耐久性を改善することができる。
また、第7の発明の歯付ベルトは、前記第5又は第6の発明において、前記接着層が、レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス液から得られた1層であるものである。
また、第8の発明の歯付ベルトは、前記第5又は第6の発明において、前記接着層が、レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス液からなる下層と、ゴム糊からなる上層の2層からなるものである。
これら第7、第8の発明によれば、炭素繊維の接着性が向上し、さらに、耐熱性も向上して歯付ベルトの耐屈曲疲労性が改善される。
また、第9の発明の歯付ベルトは、前記第1〜第8のいずれかの発明において、前記背部の硬度がJISA型硬度計で83度以上であるものである。
背部の背面硬度がJISA型硬度計で83度以上、好ましくは87度以上である為、応力が負荷された場合であっても、ゴムの変形を抑制することができる。また、歯部の硬度も上昇するため、確実に高負荷下において、使用した場合であっても、ゴムの変形が抑制される。
以上のように、本発明に係る歯付ベルトは、縦糸及び横糸のいずれか一方若しくは両方に超高分子量ポリエチレン繊維を混撚りした繊維を用いてなる帆布を用いているので、歯布表面に超高分子量ポリエチレンの皮膜が形成されるため、表面の摩擦係数が大幅に低減することができ、また、歯部と歯布との接着力をためることができる。このため、高負荷の作用する自動車用エンジンのカム軸又はカム軸とインジェクションポンプの駆動用、大型自動2輪車の後輪の駆動用あるいは、一般産業用機械の同期伝動用等に使用される歯付ベルトにおいて発生するベルト歯部にかかる歯飛びの不良現象を防止することができるという効果を得る。また、歯欠け等の歯部及び歯布の損傷を防止でき、歯付ベルトの寿命を延命化すす効果も得ることができる。
さらに、歯付ベルトの心線が、総デニール数1,000〜40,000の炭素繊維のマルチフィラメント糸にゴムラテックスとエポキシ樹脂からなる処理液を含浸付着させた後、これを5〜10回/10cmで片撚りし、または、これを5〜10回/10cmで下撚りしてから、さらに、2.5〜5回/10cmで上撚りして、その表面に接着層を被覆したコードであり、さらに、コード断面積に占める繊維断面積の割合が70〜90%であり、且つ、ベルトの引張弾性率が50〜85N/mmであるため、心線の伸びを小さくして、ジャンピングの発生を低減して負荷の伝達容量も高くできる。そして、高温高張力下及び高温多湿下における耐久性を改善することができる。
以下、本発明の実施の形態例について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態例に係る歯付ベルトを示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態例に係る歯付ベルト1は、ベルトの長手方向に沿って所定ピッチで列設された複数の歯部2と、心線3を埋設した背部4と、歯部2の表面を被覆する歯布5と、で構成されている。又、歯布5は、ベルトの長手方向に延在する縦糸6と、ベルトの幅方向に延在する横糸7とを織成して成る繊維材料を基材として構成されている。
歯部2及び背部4を構成する基材となるゴムは、水素化ニトリルゴムに共架橋剤として不飽和カルボン酸金属塩を配合した配合ゴムを主成分として用い、有機過酸化物にて架橋してなるものである。
水素化ニトリルゴムとしては、耐熱性の観点から水素添加率が少なくとも90%以上であることが必要であり、92〜98%が好適である。
そして、この水素化ニトリルゴム(H−NBR)に共架橋剤として不飽和カルボン酸金属塩を配合することによって、引張弾性率や硬度を高めるようにしている。引張弾性率や切断伸度、さらに高い引き裂き強度や硬度を確保する為には、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩とを質量比40:60〜50:50で配合された複合ポリマー体と、水素化ニトリルゴムとを90:10〜20:80で配合したポリマー分とすることが好ましい。これによって、不飽和カルボン酸金属塩がポリマー分を高次構造にし、不飽和カルボン酸金属塩がポリマー分で微細に分散したフィラーを形成するとも思われ、当初から水素化ニトリルゴムに不飽和カルボン酸金属塩を配合するよりも大きな引張り強さを有する。また、背部4の背面硬度を83度(JISA型硬度計)以上とすることができる。背面硬度が83度(JISA型硬度計)以上、好ましくは87度以上とできることから、応力が負荷された場合であっても、ゴムの変形を抑制することができる。
不飽和カルボン酸金属塩はカルボキシル基を有する不飽和カルボン酸と金属とがイオン結合したものであり、不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのジカルボン酸が好ましく、金属としてはベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、銀、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、錫、鉛、アンチモンなどを用いることができる。
なお、本発明に係る歯付ベルト1の基材となるゴムは、上述の水素化ニトリルゴムに限らず、使用条件等によって適宜選択することができる。例えば、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン三次元共重合体(VP)、スチレンブタジエン共重合体(SBR)、クロロプレン(CR)、アクリロニトリルブタジエン共重合体(NBR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、エチレンプロピレン共重合体(EPR)、イソプロビレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)、フッ素ゴム、シリコンゴム等を適宜選択して使用することができる。
以上のように構成される背部4に埋設される心線3は、一般には、ガラス繊維及びアラミド繊維が使用される。また、ポリベンゾオキサゾール、ポリパラフェニレンナフタレート、ポリエステル、アクリル、カーボン、スチールを組成とする撚コードのいずれでも使用できる。ガラス繊維の組成は、Eガラス、Sガラス(高強度ガラス)のいずれでもよく、フィラメントの太さ及びフィラメントの集束本数及びストランド本数に制限されない。
この心線3を処理するRFL液は、レゾルシンとホルマリンの初期縮合物とゴムラテックスを混合したものが用いられる。レゾルシンとホルマリンのモル比は1:1.5〜3にすることが接着力を高める上で好ましい。また、レゾルシンとホルマリンの初期縮合物は、これをラテックスのゴム分100質量部に対してその樹脂分が2〜30質量部になるようにラテックスと混合したうえ、全固形濃度を5〜40%濃度に調節される。このラテックスとしては、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、水素化ニトリルゴム、エピクロルヒドリン、天然ゴム、SBR、クロロプレンゴム、オレフィン−ビニルエステル共重合体等が使用できる。
そして、歯部2の表面に被覆される歯布5は、ナイロン繊維あるいはアラミド繊維と超高分子量ポリエチレン繊維とを混撚りした繊維を横糸及び縦糸のいずれか一方若しくは両方に用いてなる帆布で形成されている。繊維の形態は、フィラメント糸及び紡績糸の何れでもよい。また、織成構成は綾織、繻手織、平織等何れであっても良い。なお、超高分子量ポリエチレン繊維と混撚りする繊維としては、ナイロン繊維あるいはアラミド繊維の他に、ポリエステル、ポリベンゾオキサゾール、綿、ポリオレフィン等のいずれか又はこれらの組み合わせが採用できる。このような構成とすることによって、伸びの特性が、100%以上、さらには300%以上とすることでき、確実に歯を形成することができる。
また、加硫時に分解することなく、歯部2表面を被覆することが可能となる。さらに、超高分子量ポリエチレン繊維は、一般的に、非極性材料であり、極性材料である水素化ニトリルゴム等とは接着できないが、アラミド繊維等と混撚りすることによって、これらゴムと接着することが可能となり、歯部2表面に高い接着力で接着、被覆させることが可能となる。また、加硫時に超高分子量ポリエチレン繊維の一部が溶融し、歯布5表面で皮膜を形成するようになる。これによって、歯布5表面の摩擦係数が大幅に低減する。
このように、ナイロン繊維あるいはアラミド繊維と混撚りされる超高分子量ポリエチレン繊維の分子量は、200万〜500万であることが好ましい。超高分子量ポリエチレンの分子量が200万以下であるとすると、加硫時粘度が極端に下がり流れ落ちてしまい、500万以上であると、樹脂膜の形成ができなくなり好ましくない。
また、歯布5と歯部2の間には接着層が設けられている。この接着層がは、水素化ニトリルゴム又はウレタンエラストマーのいずれかで形成されている。このように、接着層が形成されていることで、基材となるゴムと歯布5間の接着力を高めることができる。
このように、本発明に係る歯付ベルトは、歯布にナイロン繊維あるいはアラミド繊維と超高分子量ポリエチレン繊維とを混撚りした繊維を横糸及び縦糸のいずれか一方若しくは両方に用いてなる帆布を用いているため、歯部との接着力が長期にわたり維持され、加えて、表面の摩擦係数が低いために、長期にわたって、高負荷下において高い静粛性を有することができる。
ところで、前述の心線3としては、炭素繊維を使用するのが特に好ましい。この心線3は、総デニール数1,000〜40,000の炭素繊維のマルチフィラメント糸をゴムラテックスとエポキシ樹脂からなる処理液を含浸付着させた後、これを5〜10回/10cmで片撚り、あるいは、5〜10回/10cmで下撚りをし、さらに、2.5〜5回/10cmで上撚りをした諸撚りコードであってもよい。
炭素繊維のマルチフィラメント糸を構成するモノフィラメント(単繊維)は、その断面形状が実質的に真円形状に近いものであり、数多くのフィラメントを効率よく集合させて、密接したフィラメント間の空間を減少させることによりコードの強度を高めている。具体的には、コード断面積に占める繊維断面積の割合が70〜90%であり、フィラメント群が効率よく高密度に充填されており、ベルトの引張弾性率が50〜85N/mmになっている。ここで、仮に、モノフィラメントの断面形状が楕円形形状であると、モノフィラメント同士が擦れ合うことによりコードが破断しやすくなる。また、その他の断面形状である場合には、フィラメントを集合させたときに密接したフィラメント間の空間が大きくなってしまうため、コードの強度を十分に向上させることができない。
コード中の処理液(固形分)の含有量は、炭素繊維のマルチフィラメント糸100質量部に対して、10〜40質量部、好ましくは15〜35質量部である。処理液の含有量が10質量部未満であると、モノフィラメント同士の擦れ合いによりコードの耐疲労性が低下することがあり、一方、40質量部を超えると、コードの耐熱性、耐水性及び耐溶剤性が低下することがある。
この処理液(固形分)に含まれるゴムラテックス(固形分)の含有量は、処理液(固形分)100質量部に対して20〜80質量部、好ましくは30〜70質量部である。20質量部未満であると、コードの柔軟性が低下してベルトの耐屈曲疲労性が低下することがあり、一方、80質量部を超えるとコードの粘着性が過剰になり、取り扱い性が悪くなる。
上記ゴムラテックスの具体例としては、アクリロニトリル-−ブタジエンゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックス、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、水素化ニトリルゴムラテックス(H−NBRラテックス)、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体(VPラテックス)、EPDMゴムラテックスの一種又は二種以上のブレンド物が使用される。
上記処理液(固形分)に含まれる処理液中のエポキシ樹脂の含有量は、処理液(固形分)100質量部に対して20〜80質量部、好ましくは30〜70質量部である。20質量部未満であると、コードとゴム界面の接着性が低下することがあり、80質量部を超えるとコードの柔軟性が低下してベルトの耐屈曲疲労性が低下することがある。
エポキシ樹脂の具体例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等の一種又は二種以上が使用される。
上記のコードの表面には接着層が被覆されるが、この接着層は、レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス液(RFL液)から得られた1層であってもよく、または、ゴム糊から得られた1層であってもよく、さらには、RFL液からなる下層とゴム糊からなる上層の2層であってもよい。
RFL液は、レゾルシンとホルムアルデヒドの初期縮合物とゴムラテックスとを混合したものであり、この場合、レゾルシンとホルムアルデヒドのモル比は3/1〜1/3にすることが、接着力を高める上で好適である。また、レゾルシンとホルムアルデヒドの初期縮合物を、ゴムラテックスのゴム分100質量部に対して樹脂分が5〜50質量部になるようにゴムラテックスと混合し、さらに、フェノール樹脂を含むレゾルシンとホルムアルデヒドの初期縮合物とゴムラテックスとの固形分の質量比が5/95〜40/60になるように調節する。この質量比が5/95未満では接着性が著しく低下し、一方、40/60を超えるとゴムラテックス分が少なくなることにより、耐熱性が悪くなって耐屈曲疲労性が低下する。
RFL処理液に使用するゴムラテックスとしては、水素化ニトリルゴムラテックス(H−NBRラテックス)、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジン三元共重合体(VPラテックス)、クロロプレンゴムラテックス、EPDMゴムラテックスの一種又は二種以上のブレンド物が使用される。水素化ニトリルゴムラテックスとビニルピリジンゴムラテックスとは、固形分の質量比が60/40〜95/5で混合される。その水素化ニトリルゴムの質量比が60/40未満では耐熱性が悪くなり耐屈曲疲労性が低下し、一方、95/5を超えると耐水性が著しく低下する。
ここで使用される炭素繊維コードは、下記の方法により処理される。まず、未処理無撚りマルチフィラメント糸をゴムラテックスとエポキシ樹脂からなる処理液に含浸処理し、その後、130〜250℃に調節したオーブンに通して熱処理する。続いて、上記の処理がなされたマルチフィラメント糸を5〜10回/10cmで片撚るか、あるいは、5〜10回/10cmの下撚りと、2.5〜5回/10cmの上撚りとを施して、諸撚りコードにした後、このコードをRFL液に含浸処理して接着層を形成する。
また、該処理コードをゴム糊に漬けてゴム層を付着させ、その後、130〜250℃に調節したオーブンに通して熱処理する。ここで、このゴム糊としては、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)以外に、NBR、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、エチレンプロピレン共重合体(EPR)、SBR、イソプレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)のゴム配合物トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素などの溶剤に溶かして得られたものである。
また、該処理コードを前述と同様の方法でRFL液に含浸処理して下層を形成した後、その下層の上にゴム糊によりオーバーコート処理を施して上層を形成してもよい。
以下、本発明の歯付ベルトを実施例により具体的に説明する。
(実施例1、2、比較例1、2)
表1に示す配合からなるゴムを通常の方法で混練し、カレンダーロールにて所定の厚さのゴムシートA−1からA−2を調整した。また、歯布は、表2に示す繊維を用いて、表2に示す処理を行いB−1からB−4を得た。表2におけるRFL処理は、表3に示すC−1の配合からなるRFL処理液に、歯布を浸漬し、120℃にて乾燥後180℃にて2分間熱処理したものである。また、表2におけるゴム糊処理は、表6に示すゴム配合物を表3に示すC−2及びC−3のように、MEK、トルエンに溶かした後にイソシアネート化合物としてポリアリールポリイソシアネート(商品名PAPI)を添加した処理液に、適宜、MBIやN−(1,3−Dimethyl−Butyl)−N’−phenyl−p−phyenylendiamine、フッ素樹脂粉末又はグラファイト等の減摩材を添加混合した処理液に歯布を浸漬し乾燥したものである。また、歯布繊維にPEを使用したものは、130℃以上の高温で熱処理すると溶け出すおそれがあるため、B−2、B−3ではC−4に示す(商品名ケムロック225X等)接着処理をした。さらに接着層として表6に示す配合からなるゴムを通常の方法で混練し、カレンダーロールにて所定の厚さのゴムシートF−1を得た。
Figure 2004245405
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次に、ベルト作製用のZBS歯型120歯数の金型に上記の歯布を巻き付け、SZ撚一対のRFL及び水素化ニトリルゴムをトルエン等の溶剤にて溶かしたゴム糊及びフェノール樹脂にて接着処理された表4に示す心線を表5のピッチにてスパイラルに所定の張力で巻き付けた。この心線の上に、表1のゴムシートを貼り付けた。更に、加硫缶に投入して通常の圧入方式により歯形を形成させた後165℃にて30分加圧加硫して、ベルト背面を一定厚さに研磨し一定幅(30mm)にカットして走行用歯付ベルトを得た。各ベルトの背面硬度は表7に示す。
作製したベルトのサイズは、ベルト幅15mm、ベルト歯形ZBS、歯数120歯、歯ピッチ9.525mmであり、通常120ZBS30と表示される。走行試験装置として、図2に示す22歯のクランクプーリ14,44歯のカムプーリ11、19歯のウォータポンププーリ13、偏心プーリ12、アイドラー15からなるレイアウトの試験装置を使用する。クランクプーリ回転数4000rpmでベルトに掛かる有効張力を3700Nとし、初張力を350Nにて走行試験を行った。
Figure 2004245405
表7から比較例1及び2は早期にベルトが破損するのに対し、超高分子量ポリエチレン繊維が歯布表面に皮膜を形成する実施例1及び2の歯付ベルトは、ベルト破損時間が大幅に改善できているのがわかる。
(実施例3〜5、比較例3〜5)
次に、実施例3〜5として、炭素繊維の無撚のマルチフィラメント糸(T700GC・6K・31E(型番、東レ(株)製)繊度4,300デニール)を、処理液(固定分濃度40質量%のビニルピリジン−スチレン−ブタジエンゴムラテックス(JSR社製)200質量部とエチレングリコールジグリシジルエーテル200質量部を水500質量部に溶かした水溶液)を含む処理液槽に通過させて含浸させた後、140℃に温度調節したオーブンに通して熱処理する。続いて、上記の処理がなされたマルチフィラメント糸を5回/10cmで片撚りしてコードにした後、このコードを表8に示すRFL液に浸漬させ、130〜180℃の範囲で熱処理して接着層を形成した。
Figure 2004245405
上記処理コードの片撚り数と強力との関係をオートグラフで測定した結果を図3に示す。これによると、片撚りコードでは撚り数が5〜10回/10cmであれば、高強度を維持できることがわかる。
歯部と背部用のゴムシートとして、表1に示す配合からなるゴムを通常の方法で混練してカレンダーロールにより所定の厚さに調整した。歯布としては、実施例1で用いた歯布と、材質及び処理法が同一である歯布を使用した。
次に、ベルト作製用のSTPD歯形120歯数の金型に上記歯布を巻き付け、心線としてSZ撚一対の前記炭素繊維コード(片撚り数5回/10cm)を1.0mm/本のピッチでスパイラルに所定の張力で巻き付けた。この心線の上に、表1のゴムシートを巻き付けた後、ジャケットを被せて加硫缶に投入し、通常の圧入方式により加圧加硫して歯形を形成した。その後、ベルト背面を一定厚さに研磨し、一定幅(10.0mm)にカットして走行用歯付ベルトを得た。
作製したベルトは3種あり、ベルト幅10.0mm、ベルト歯形STPD、歯数120歯、歯ピッチ5.00mmのタイプ1(実施例3)、ベルト幅19.0mm、ベルト歯形STPD、歯数105歯、歯ピッチ8.00mmのタイプ2(実施例4)、そして、ベルト幅30.0mm、ベルト歯形STPD、歯数100歯、歯ピッチ14.00mmのタイプ3(実施例5)であった。
一方、比較例3〜5として、心線としての無撚ガラス繊維(E−ガラス)を3本引き揃えたものを表2に示すRFL処理液に浸漬させた後、200〜280℃で熱処理した。これを撚り数8回/cmでS方向及びZ方向に片撚り、コードを準備した。これを11本引き揃え、12回/cmで上撚りした。さらに、これをゴム糊に浸漬させ、130〜180℃の範囲で熱処理した。そして、ゴムとしては、表1のA−1のゴム、歯布としては、表2のB−1の帆布を用いた。また、歯布処理は、比較例1と同様の処理を行った。そして、前述の実施例3〜5と同様の製造条件にて3種の歯付ベルトを作製した。
作製したベルトは3種あり、ベルト幅10.0mm、ベルト歯形STPD、歯数120歯、歯ピッチ5.00mmのタイプ1(比較例3)、ベルト幅19.0mm、ベルト歯形STPD、歯数105歯、歯ピッチ8.00mmのタイプ2(比較例4)、そして、ベルト幅30.0mm、ベルト歯形STPD、歯数100歯、歯ピッチ14.00mmのタイプ3(比較例5)であった。
上記実施例3〜5と、比較例3〜5に係る歯付ベルトのコード径、コードの断面積、コード断面積中の繊維断面積占有率、ベルト弾性率(幅当たり)を求めた結果を表9に示す。ベルト弾性率は、ベルトの軸間距離変化率と軸荷重の関係を室温下においてオートグラフにより測定した。
Figure 2004245405
この結果によると、実施例3〜5に係る歯付ベルトは、比較例3〜5と比べて高強度及び高弾性率を有し、伸びが小さくなっていることがわかり、ベルト高張力時における寸法変化が小さくなる。また、コード断面積中の繊維断面積占有率については、実施例3〜5の炭素繊維コードは、比較例3〜5のガラス繊維コードに比べて繊維の充填率が高くなっていることがわかる。
また、歯付ベルトの伝動容量比較を行うために、ジャンピング試験を行った。このジャンピング試験においては、ベルト走行中に従動軸の負荷を上げていき、ジャンピング(歯飛び)が発生した際の負荷値を測定した。試験条件としては、22歯の駆動プーリ、20歯の従動プーリに、実施例3と比較例3の歯付ベルトを懸架し、回転数3,600rpm、軸荷重10.6kgfで測定した。その結果を表10に示す。
Figure 2004245405
この結果によれば、実施例3の歯付ベルトは、比較例3の歯付ベルトと比較してジャンピングが発生しにくく、負荷の伝達容量が大きいことがわかる。
本発明の歯付ベルトは、駆動側の回転により従動側のロボットアームを駆動させる駆動装置や、自動車のオーバーヘッドカムシャフトの駆動装置等に使用することが可能なものである。特に、この歯付ベルトにおいては、コード断面積に占める繊維断面積の割合を70〜90%にして炭素繊維を高密度に充填することで、ベルトの引張弾性率を50〜85N/mmに設定できる。これにより、心線の伸びを小さくして駆動装置の起動/停止時における従動側のオーバーシュートを抑制して応答性を高めることができ、また、負荷の伝達容量が大きくなる。
本発明に係る歯付ベルトの概略斜視図である。 歯付ベルトの走行試験装置の概略図である。 歯付ベルトの心線処理コードの片撚り数と強力との関係を示す図である。
符号の説明
1 歯付ベルト
2 歯部
3 心線
4 背部
5 歯布
6 横糸
7 縦糸

Claims (9)

  1. 長手方向に沿って所定間隔で配置した複数のゴムを基材とした歯部と、心線を埋設したゴムを基材とした背部を有し、前記歯部の表面を被覆する歯布が、ナイロン繊維あるいはアラミド繊維と超高分子量ポリエチレン繊維を混撚りした繊維とを横糸及び縦糸のいずれか一方若しくは両方に用いてなる帆布であることを特徴とする歯付ベルト。
  2. 前記ゴムが、水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩とを質量比40:60〜50:50で配合した複合ポリマー体に、前記複合ポリマー体と水素化ニトリルゴムとを質量比90:10〜20:80で配合してなる請求項1に記載の歯付ベルト。
  3. 前記歯布と前記歯部の間に接着層を設け、前記接着層が水素化ニトリルゴム又はウレタンエラストマーのいずれかである請求項1又は2に記載の歯付ベルト。
  4. 前記超高分子量ポリエチレン繊維の分子量が200万〜500万である請求項1〜3のいずれかに記載の歯付ベルト。
  5. 前記心線が、総デニール数1,000〜40,000の炭素繊維のマルチフィラメント糸にゴムラテックスとエポキシ樹脂からなる処理液を含浸付着させた後、これを5〜10回/10cmで片撚りし、その表面に接着層を被覆したコードであり、さらに、コード断面積に占める繊維断面積の割合が70〜90%であり、且つ、ベルトの引張弾性率が50〜85N/mmである請求項1〜4のいずれかに記載の歯付ベルト。
  6. 前記心線が、総デニール数1,000〜40,000の炭素繊維のマルチフィラメント糸にゴムラテックスとエポキシ樹脂からなる処理液を含浸付着させた後、これを5〜10回/10cmで下撚りし、さらに、2.5〜5回/10cmで上撚りし、その表面に接着層を被覆したコードであり、さらに、コード断面積に占める繊維断面積の割合が70〜90%であり、且つ、ベルトの引張弾性率が50〜85N/mmである請求項1〜4のいずれかに記載の歯付ベルト。
  7. 前記接着層が、レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス液から得られた1層である請求項5又は6に記載の歯付ベルト
  8. 前記接着層が、レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス液からなる下層と、ゴム糊からなる上層の2層からなる請求項5又は6に記載の歯付ベルト。
  9. 前記背部の硬度がJISA型硬度計で83度以上である請求項1〜8のいずれかに記載の歯付ベルト。
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