JP2004245156A - エキゾーストマニホールドの集合部構造 - Google Patents

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邦和 伴
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Abstract

【課題】部品点数を削減してコストダウンを図ると共に、組立時の作業性の向上を図った二重管エキゾーストの集合部構造を提供。
【解決手段】複数の排気管1a〜1dの集合部2の管端に形成される隣合う排気管との隙間に仕切板8の一端側を挿入して該集合部2の管端にて溶接X2にて固定し、該仕切板8の他端側をジョイント3の下流側管端7まで延設して排気通路を隔成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンからの複数の排気管を集合させたエキゾーストマニホールドの集合部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エキゾーストマニホールドの集合部構造は、4本の排気管を上流側で2本に集合させたディフューザと、この2本の集合した合流部の下流に接続されたフロントチューブとを備え、これらディフューザとフロントチューブの各々の内部に排気干渉を防止するための仕切板を対向配置して排気通路を隔成する技術が公知となっている(特許文献1参照)。
【0003】
また、図4に示すように4本の排気管01〜04を1本に集合させた場合には、プレートAとプレートBを十字形状に組み合わせた仕切板を排気管01〜04同士の隣合う隙間に溶接固定することで排気干渉の防止を図っている。
【特許文献1】
特開2002−106340号公報 (第1−3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の発明においては、ディフューザやジョイント側の仕切板等の製品ばらつきや熱膨張による熱応力を考慮してディフューザ側の仕切板とジョイント側の仕切板との間に隙間を設ける必要があり、該隙間の設定・管理に大変手間がかかるという問題点があった。
なお、前記隙間の間で排気干渉が生じると排気ガスの逆流やエンジン出力の低下を招く。
【0005】
また、2つのプレートA,Bを十字形状に組み合わせた場合は、製品にがたつきが生じ易く組付け性も悪かった。
【0006】
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、縮管部を含む下流側の排気通路を、複数の排気管の集合部管端からジョイントの下流側端部まで延設する仕切板で隔成することによって、部品点数を削減してコストダウンを図ると共に、組立性の向上を図った二重管エキゾーストの集合部構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、エンジンの各気筒からの複数の集合部管端をジョイントの上流側端部に縮管部を介して結合し、前記縮管部を含む下流側の排気通路を仕切板で隔成したエキゾーストマニホールドの集合部構造において、前記複数の排気管の集合部管端に形成される隣合う排気管との隙間に仕切板の一端側を挿入して該集合部管端にて溶接固定し、該仕切板の他端側をジョイントの下流側管端まで延設して排気通路を隔成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1記載のエキゾーストマニホールドの集合部構造において、縮管部をジョイントと一体的に形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の作用及び効果】
請求項1記載の発明にあっては、複数の排気管の集合部管端に形成される隣合う排気管との隙間に仕切板の一端側を挿入して該集合部管端にて溶接固定し、該仕切板の他端側をジョイントの下流側管端まで延設して排気通路を隔成したため、従来の発明のように、仕切板とジョイント側との隙間を設定・管理する必要がなくなり、部品点数を削減して製品のコストダウンを図ることができる。
【0010】
請求項2記載の発明にあっては、縮管部をジョイントと一体的に形成したため、カラーやフランジを介した場合と比べて縮管部の剛性が向上し、結果、複数の排気管を堅固に固定できる上、部品点数を削減して製品のコストダウンと組付け時の作業性の向上を図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエキゾーストマニホールドの集合部構造の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施の形態のエキゾーストマニホールドの集合部構造を示す斜視図、図2は集合部付近の断面図、図3は図2の断面斜視図である。
【0012】
先ず、構成を説明する。
図1において、1a〜1dは排気管を示し、該排気管1a〜1dの各々上流側は、ヘッドフランジHを介して図外のエンジンの各気筒にそれぞれ接続されている。
【0013】
一方、前記排気管1a〜1dの各々下流側は集合部2にてジョイント3に接続されている。
さらに、ジョイント3の下流側には図外のフロントチューブと接続するためのフランジ4が嵌合されている。
【0014】
次に、図2、3を用いて集合部構造について説明する。
前記排気管1a〜1dの管端は各々が円形の1/4を成す略三角形形状に加工され、該管端同士を円形状に集合させて集合部2が形成されている。
【0015】
さらに、前記集合部2の排気管1a〜1dは、ジョイント3の上流側端部を拡径して形成された縮管部5に挿入された状態で溶接X1にてそれぞれ固定されている。
【0016】
また、前記集合部2の管端に形成される隣合う排気管との隙間には、一端側が溶接X2にて該管端に固定され、他端側がジョイント3の下流側端部7まで延設された仕切板8が設けられ、縮管部5を含む排気通路の下流側が2つの排気通路9a、9bに隔成されている。
【0017】
なお、本実施の形態では、前記フランジ4をジョイント3の下流側端部7に嵌合させるためにフランジ4の厚み分だけ下流側に突出した状態となっている。
【0018】
また、排気通路9a,9bのそれぞれの排気ガスに含まれる酸素量を測定するセンサを取付けるための開口孔である。
【0019】
従って、本実施の形態のエキゾーストマニホールドの集合部構造にあっては、仕切板8が集合部2の管端からジョイント3の下流側管端7まで延設して排気通路を2つの排気通路9a,9bに隔成したため、従来の発明のように、集合部管端側の仕切板とジョイント側の仕切板との隙間を設定・管理する必要がなくなり、部品点数を削減して製品のコストダウンを図れると共に製品の組立て性が向上する。
【0020】
また、ジョイント3の上流側端部を拡径して縮管部5を一体的に形成したため、カラーやフランジを別体に設けた場合に比べて縮管部5のねじれ剛性を向上させることができる上、部品点数を削減して製品のコストダウンを図れる。
【0021】
さらに、本実施の形態では、従来技術で説明した2枚のプレートA,Bを十字形状に組み合わせた場合に比べて、組立て性が良く部品点数を削減することができる。
【0022】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。
【0023】
なお、本実施の形態では、4本の排気管1a〜1dからの排気通路を2つの排気通路に隔成するエキゾーストマニホールドの集合部構造について説明したが、排気管及び排気通路はこれ以外でも複数であれば本実施の形態と同様に本発明の効果を奏することはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のエキゾーストマニホールドの集合部構造を示す斜視図である。
【図2】集合部の断面図である。
【図3】図2の断面斜視図である。
【図4】従来のエキゾーストマニホールドの集合部構造を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 排気管
2 集合部
3 ジョイント
4 フランジ
5 縮管部
7 下流側端部
8 仕切板
9a、9b 排気通路
10 開口孔

Claims (2)

  1. エンジンの各気筒からの複数の集合部管端をジョイントの上流側端部に縮管部を介して結合し、
    前記縮管部を含む下流側の排気通路を仕切板で隔成したエキゾーストマニホールドの集合部構造において、
    前記複数の排気管の集合部管端に形成される隣合う排気管との隙間に仕切板の一端側を挿入して該集合部管端にて溶接固定し、
    該仕切板の他端側をジョイントの下流側管端まで延設して排気通路を隔成したことを特徴とするエキゾーストマニホールドの集合部構造。
  2. 請求項1記載のエキゾーストマニホールドの集合部構造において、前記縮管部をジョイントと一体的に形成したことを特徴とするエキゾーストマニホールドの集合部構造。
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