JP2004244899A - 扉開放保持装置 - Google Patents

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JP2004244899A
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Tatsuya Saegusa
達哉 三枝
Uzuki Ichikawa
卯月 市川
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Abstract

【課題】手動によりストッパー機構の作動状態を解除する際に、自動ロック解除機構が誤作動するのを阻止する。
【解決手段】防火扉等の扉を開放状態に保持するストッパー機構10と、ストッパー機構10を作動状態にロックするロック機構30と、ストッパー機構10のロック状態を手動スイッチ60の操作により解除する手動ロック解除機構59と、ストッパー機構10のロック状態を制御部からの信号により解除する自動ロック解除機構41と、ストッパー機構10のロック状態及びストッパー機構10の自動ロック解除機構41によるロック解除状態を検知する検知機構57、58とを備える。手動ロック解除機構59に、手動スイッチ60に連動するストッパー部材61を設け、このストッパー部材61により手動ロック解除機構59の作動時に自動ロック解除機構41が誤作動するのを阻止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の通路、出入口等に設けられて、火災等の発生時に通路、出入口等を閉鎖する防火扉等の扉に設けられる扉開放保持装置に関し、特に、防火扉等の扉の開放状態及び閉鎖状態を遠隔監視する機能を備えた扉開放保持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建物等の通路や出入口等には防火扉が設けられており、火災発生時に建物等からの信号により防火扉を作動させて通路や出入口等を閉鎖し、延焼をくい止めている。
【0003】
このような防火扉には、通常、扉を開放状態に保持する扉開放保持装置が設けられている。扉開放保持装置の一例として、防火扉の下端部に設けられて防火扉から出没可能なストパーと、ストッパーを防火扉から突出した状態にロックするロック機構と、ストッパーのロック機構によるロック状態を手動により解除する手動ロック解除機構と、ストッパーのロック機構によるロック状態を制御部からの信号により解除する自動ロック解除機構と、ストッパーのロック状態及びストッパーの自動ロック解除機構によるロック解除状態を検知して制御部に送信する検知機構とを備えたものが知られている。
【0004】
そして、通常時にはストッパーを防火扉から突出させて床面に当接させることにより、防火扉を通路や出入口等を開放した状態に保持し、火災発生時には、制御部からの信号により自動ロック解除機構を作動させて、ストッパーのロック機構によるロック状態を解除し、ストッパーを防火扉内に没入させて床面から離間させることにより、防火扉による通路や出入口等の閉鎖を許容している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平7−14059号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成の扉開放保持装置にあっては、手動ロック解除機構によりストッパーのロック状態を解除した場合に、ストッパーが扉内に没入する際の衝撃によって自動ロック解除機構が作動し、自動ロック解除機構によりストッパーのロックが解除された信号が制御部に送られ、制御部から防災センターへ火災発生の誤報が送られてしまう虞がある。
【0007】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、手動ロック解除機構を作動させて、ロック機構によるストッパーのロック状態を解除したときに、自動ロック解除機構が誤って作動するようなことがなく、火災発生時のみに自動ロック解除機構によるストッパーのロック解除の信号を制御部を介して防災センターに送ることができる扉開放保持装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。すなわち、請求項1に係る発明は、扉の下端部に設けられて、扉を開放状態に保持する扉開放保持装置であって、作動時には、付勢部材の付勢力に抗して扉から突出して床面に当接して扉を開放状態に保持するとともに、作動解除時には、付勢部材の付勢力によって扉内に没入して床面から離間して扉の閉鎖動作を許容するストッパー機構と、前記ストッパー機構を作動状態にロックするロック機構と、前記ストッパー機構のロック状態を手動スイッチの操作により解除する手動ロック解除機構と、前記ストッパー機構のロック状態を制御部からの信号により解除する自動ロック解除機構と、前記ストッパー機構のロック状態及び前記ストッパー機構の前記自動ロック解除機構によるロック解除状態を検知する検知機構とを備え、前記手動ロック解除機構に、前記手動スイッチに連動するストッパー部材を設け、該ストッパー部材により前記手動ロック解除機構の作動時に前記自動ロック解除機構が誤作動するのを阻止するように構成したことを特徴とする。
この発明による扉開放保持装置によれば、手動ロック解除機構の作動時には、手動スイッチに連動してストッパー部材が作動し、自動ロック解除機構の作動が阻止されることになるので、手動ロック解除機構の作動時に自動ロック解除機構が作動するようなことはなく、自動ロック解除機構は制御部からの信号によってのみ作動することになる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の扉開放保持装置であって、前記ロック機構は、前記ストッパー機構に連動するラッチと、前記ストッパー機構の作動時に前記ラッチと係合して前記ストッパー機構を作動状態にロックするロック金具とからなり、前記手動ロック解除機構の手動スイッチの操作時に、前記ロック金具が前記ラッチから離脱する方向に押圧されて、前記ラッチと前記ロック金具との係合状態が解除されるとともに、前記手動スイッチに前記ストッパー部材が連動して前記自動ロック解除機構の誤作動を阻止することを特徴とする。
この発明による扉開放保持装置によれば、ロック機構のラッチとロック金具とが係合することにより、ストッパー機構が作動状態にロックされ、手動ロック解除機構の手動スイッチの操作により、ロック金具がラッチから離脱する方向に押圧されて、ラッチとロック金具との係合状態が解除され、ストッパー機構の作動状態が解除される。この場合、手動スイッチにストッパー部材が連動して自動ロック解除機構が誤作動するのが阻止される。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の扉開放保持装置であって、前記自動ロック解除機構は、前記ストッパー機構の作動時に付勢部材の付勢力によって前記ロック金具を前記ラッチから離脱する方向に押圧する作動プレートと、該作動プレートの一部に一部が係合して、該作動プレートを前記付勢部材の付勢力に抗して前記ラッチと前記ロック金具とが係合した位置に保持するアクチュエータとを備え、前記手動ロック解除機構の手動スイッチの操作時に、前記ストッパー部材により、前記アクチュエータと前記作動プレートとの係合状態が保持されるように構成したことを特徴とする。
この発明による扉開放保持装置によれば、手動ロック解除機構の手動スイッチの操作時に、手動スイッチにストッパー部材が連動してアクチュエータと作動プレートとが係合状態に保持され、自動ロック解除機構の誤作動が阻止されることになる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の扉開放保持装置であって、前記アクチュエータは、制御部からの信号により作動する電磁ソレノイドと、該電磁ソレノイドのプランジャーに連結される連結板とを備え、該連結板の一部に設けた係合突起が前記作動プレートの一部に設けた係合段部内に係合され、両者の係合状態が前記ストッパー部材により保持されるように構成されていることを特徴とする。
この発明により扉開放保持装置によれば、手動ロック解除機構の作動時に、手動スイッチに連動するストッパー部材により、連結板の係合突起が作動プレートの係合段部内に係合された状態に保持され、自動ロック解除機構の誤作動が阻止されることになる。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1から4の何れかに記載の扉開放保持装置であって、前記ストッパー機構に緩衝部材を設け、該緩衝部材により前記ストッパー機構の作動解除時に前記ストッパー機構に生じる衝撃を緩衝させるように構成したことを特徴とする。
この発明による扉開放保持装置によれば、ストッパー機構に設けた緩衝部材により、手動ロック解除機構の作動によってストッパー機構の作動を解除する際、ストッパー機構に生じる衝撃が緩衝されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図7には、本発明による扉開閉保持装置の一実施の形態が示されていて、この扉開閉保持装置1は、図1〜図3に示すように、ケーシング2内に、ストッパー機構10と、ストッパー機構10を作動させるセット機構25と、ストッパー機構10を作動状態にロックするロック機構30と、ロック機構30によるストッパー機構10のロック状態を解除するロック解除機構41、59とを設けて構成したものであって、扉(図示せず)の下端部に設けられるようになっている。
【0014】
ケーシング2は、上板3、下板4、前板5、後板6、左側板7及び右側板(図示せず)を組み合わせて箱型状に形成したものであって、扉の下端部の隅部に設けられる空所内に、前板5が扉の側面側に位置するように設けられるようになっている。
【0015】
ストッパー機構10は、図1〜図3、図6、図7に示すように、ケーシング2の中心部に上下方向に移動可能に設けられる昇降軸11と、昇降軸11を上下方向に移動可能に支持する上部ガイド13及び下部ガイド14と、昇降軸11の下端部に取り付けられて、昇降軸11と一体に上下方向に移動するフート15と、昇降軸11を上方に付勢する付勢部材16、16と、フート15を下方に付勢する付勢部材17とを備えている。
【0016】
上部ガイド13は、ケーシング2の中央部の左側板7と右側板との間に水平に固定される板状をなすものであって、中心部に昇降軸11を上下方向に移動可能に支持する軸受(図示せず)が設けられるようになっている。
【0017】
下部ガイド14は、ケーシング2の下板4の中央部に垂直に固定される略角筒状をなすものであって、内側の空間内に略角筒状のフート15が上下方向に移動可能に装着されるようになっている。
【0018】
上部ガイド13の下方に位置する昇降軸11の上端部には、角筒状のスライド板18が一体に固定され、昇降軸11と一体に上下方向に移動可能となっている。スライド板18は、上部ガイド13とケーシング2の下板4との間に垂直に固定されている一対の支持軸19、19によって上下方向に移動可能に支持されるようになっている。スライド板18とケーシング2の下板4との間に位置する各支持軸19の部分には付勢部材である圧縮コイルスプリング16がそれぞれ装着され、この圧縮コイルスプリング16、16の付勢力によりスライド板18を介して昇降軸11が常時上方に押圧されるようになっている。
【0019】
スライド板18の内部に位置する各支持軸19の部分には、図2、図4及び図5に示すように、ゴム、樹脂等の弾性体からなる緩衝部材である環状の緩衝リング20がそれぞれ装着され、圧縮コイルスプリング16の付勢力によりスライド板18を介して昇降軸11が上方に移動する際に、この緩衝リング20、20により昇降軸11の上昇速度が抑えられる。また、スライド板18と上部ガイド13との間に位置する各支持軸19の部分には、図2、図4及び図5に示すように、緩衝部材である圧縮コイルスプリング21がそれぞれ装着され、この圧縮コイルスプリング21、21によりスライド板18が上部ガイド13に当接する際の衝撃が吸収される。そして、この緩衝リング20、20と圧縮コイルスプリング21、21との協働により、昇降軸11が上昇する際の衝撃が緩衝されるものである。緩衝リング20、20は、図4及び図5に示すように、セットレバー27を引き上げた時にはスライド板18の上部に位置し、セットレバー27を引き下げた時にはスライド板18の中間部に位置するように構成され、このように構成することにより、より緩衝力を高めることができるものである。
【0020】
上部ガイド13の下方に位置する昇降軸11の下端部には、筒状のスライドブッシュ22が上下方向に移動可能に装着され、このスライドブッシュ22にフート15がねじ23により一体に連結されるようになっている。
【0021】
スライドブッシュ22とスライド板18との間に位置する昇降軸11の部分には、付勢部材である圧縮コイルスプリング17が装着され、この圧縮コイルスプリング17の付勢力によりスライドブッシュ22が常時下方に押圧され、スライドブッシュ22を介してフート15が下方、すなわち床面の方向に押圧されるようになっている。
【0022】
セット機構25は、図1〜図3、図6、図7に示すように、昇降軸11の上端部の左側近傍に設けられる支持ピン26によって回動自在に支持されるセットレバー27と、セットレバー27を昇降軸11から離れる方向に付勢する付勢部材であるねじりコイルスプリング(図示せず)とを備えている。
【0023】
セットレバー27は、ケーシング2の前板5の中央部に設けられるレバー用溝(図示せず)から突出可能なレバー本体28と、レバー本体28の上端部に一体に設けられるとともに、セットレバー27を時計方向(図中右方向)に回動させたときに、昇降軸11の上端部に当接して昇降軸11を下方に押し下げる押圧部29とから構成されている。
【0024】
ロック機構30は、図1〜図3、図6、図7に示すように、昇降軸11の上端部の左側近傍に設けられる支持ピン31によって回動自在に支持されるラッチ32と、昇降軸11の上端部の右側近傍に設けられる支持ピン35によって回動自在に支持されるロック金具36と、ロック金具36をラッチの方向に付勢する付勢部材であるねじりコイルスプリング39とを備えている。
【0025】
ラッチ32は、図6に示すように、2枚の板状をなすものを組み合わせて構成したものであって、昇降軸11の上端部に対応する部分には回動方向を向く係合溝33が設けられ、この係合溝33内に昇降軸11の上端部に固着される係合ピン12が係合するようになっている。ラッチ32の周面の一部には略半円形状のロック溝34が設けられ、このロック溝34内に後述するロック金具36のロックピン37が係合するようになっている。
【0026】
ロック金具36は、図6に示すように、2枚の板状をなすものを組み合わせて構成したものであって、中央部にはラッチ32のロック溝34と係合可能なロックピン37が設けられ、先端部には端部が後述する図1に示す作動プレート44の係合孔46内に係合される係合ピン38が設けられるようになっている。
【0027】
ロック解除機構41、59は、図1〜図3に示すように、昇降軸11の上方に設けられるものであって、制御部からの信号によってラッチ32とロック金具36とのロック状態を自動的に解除する自動ロック機構41と、手動操作によってラッチ32とロック金具36とのロック状態を解除する手動ロック解除機構59とを備えている。
【0028】
自動ロック解除機構41は、図1〜図3に示すように、昇降軸11の上方に水平方向に所定の間隔をおいて設けられる2本の支持ピン42、43によって水平方向に移動自在に支持される作動プレート44と、作動プレート44を後板6の方向に付勢する付勢部材である一方のねじりコイルスプリング47と、作動プレート44の上方に設けられて制御部からの信号によって作動するアクチュエータである電磁ソレノイド48と、電磁ソレノイド48の作動によって作動する連結板52とを備えている。
【0029】
一方のねじりコイルスプリング47は、セットレバー27を回動自在に支持する支持ピン26に装着されて、一端部が作動プレート44の水平方向の一端部(前板側)に係止され、他端部は昇降軸11が下方に移動したときに、昇降軸11の上端部の係合ピン12の下側に係止され、これによりラッチ32とロック金具36とのロック時に作動プレート44を水平方向(後板側)に付勢するようになっている。
【0030】
他方のねじりコイルスプリング56は、ロック金具36を回動自在に支持する支持ピン35に装着されて、一端部が作動プレート44の水平方向の他端部(後板側)に係止され、他端部は昇降軸11が上方に移動したときに、昇降軸11の上端部の係合ピン12の上側に係止され、これによりラッチ32とロック金具36との非ロック時に作動プレート44を水平方向(後板側)に付勢するようになっている。
【0031】
作動プレート44の上面側の水平方向の一端部(後板側)には、一段低く切欠された係合段部45が設けられ、この係合段部45内に後述する連結板52の一部に設けられた係合突起53が係合するようになっている。
【0032】
作動プレート44の中央部には四角形状の係合孔46が設けられ、この係合孔46内にロック金具36の係合ピン38の端部が係合されるようになっている。
ロック金具36の係合ピン38は、作動プレート44の係合孔46の水平方向の端面(前板側)に当接し、図中左方向へのそれ以上の回動が制限されるようになっている。
【0033】
電磁ソレノイド48は、ソレノイド本体49と、ソレノイド本体49から水平方向に出没可能なプランジャー50と、プランジャー50をソレノイド本体49から突出する方向に付勢する付勢部材である圧縮コイルスプリング51とを備えている。電磁ソレノイド48は、図示しない制御部に接続され、制御部からの信号により作動し、プランジャー50をソレノイド本体49内に没入させるようになっている。
【0034】
連結板52は、電磁ソレノイド48のプランジャー50の先端部に連結ピン54を介して連結される板状をなすものであって、作動プレート44の水平方向の一端部(後板側)に連設される図7に示す支持ピン55を中心として回動可能となっている。連結板52の一部には作動プレート44の係合段部45と係合可能な係合突起53が設けられるようになっている。
【0035】
電磁ソレノイド48の不作動時には、圧縮コイルスプリング51の付勢力によりプランジャー50はソレノイド本体49から突出した状態に保持され、連結板52の係合突起53が作動プレート44の係合段部45内に係合した状態に保持される。
【0036】
作動プレート44の下方には、検知機構である作動レバー57とマイクロスイッチ58とが設けられている。作動レバー57は、セットレバー27の支持ピン26によって回動自在に支持され、この作動レバー57の一部は作動プレート44に係止され、作動プレート44の動きに追従して支持ピン26を中心に回動するようになっている。作動レバー57の下方には、確認信号用のマイクロスイッチ58が設けられ、作動レバー57の回動によってマイクロスイッチ58がオンオフされるようになっている。
【0037】
手動ロック解除機構59は、図1〜図3、図6、図7に示すように、昇降軸11の上方に水平方向に押し込み可能に設けられるとともに、一端部がロック機構30のロック金具36の係合ピン38の一部に係止され、他端部がケーシング2の前板5側に露出する手動スイッチ60と、手動スイッチ60を水平方向(前板5側)に押圧する付勢部材である圧縮コイルスプリング(図示せず)と、自動ロック解除機構41の作動プレート44の外側に水平方向に移動自在に被嵌されるストッパー部材であるストッパープレート61とを備えている。
【0038】
ストッパープレート61は、一部が手動スイッチ60の一部に係止されて、手動スイッチ60の押し込み時に手動スイッチ60に追従して水平方向(後板側)に移動するようになっている。ストッパープレート61の先端部には、ストッパープレート61の水平方向への移動時に連結板52の係合突起53の上部に密着した状態で位置するストッパー部62が一体に設けられ、このストッパー部62によって手動スイッチ60の操作時に連結板52の係合突起53が作動プレート44の係合段部45内から離脱するのを防止している。
【0039】
次に、上記のように構成したこの実施の形態による扉開閉保持装置1の作用について説明する。
まず、図1及び図6に示すように、ストッパー機構10が作動前の状態では、ストッパー機構10の昇降軸11は圧縮コイルスプリング16、16の付勢力によって上端に位置し、フート15は床面から離間した状態となっている。
【0040】
そして、図2及び図7に示すように、セット機構25のセットレバー27を引き上げると(図7は引き上げて戻した状態)、セットレバー27の押圧部29によって昇降軸11が押圧され、昇降軸11が圧縮コイルスプリング16、16の付勢力に抗して下方に押し下げられ、昇降軸11の下方への移動に追従してロック機構30のラッチ32が時計方向(図中右方向)に回動し、ラッチ32のロック溝34内にロック金具36のロックピン37が係合し、ラッチ32とロック金具36とがロック状態となり、昇降軸11が下方に押し下げられた状態に保持され、フート15の下端が床面に当接し、扉が開いた状態に保持される。
【0041】
この場合、自動ロック解除機構41の電磁ソレノイド48はプランジャー50が突出した状態となっており、連結板52の係合突起53が作動プレート44の係合段部45内に係合された状態となっている。また、手動ロック解除機構59のストッパープレート61は前板5側に位置しており、ストッパー部62は連結板52の係合突起53の後方(前板5側)に位置している。
【0042】
そして、図3に示すように、手動ロック解除機構59の手動スイッチ60を操作すると、手動スイッチ60が水平方向に押し込まれることにより、手動スイッチ60の一部に係止されているロック金具36の係合ピン38が図中右方向に押圧され、ロック金具36が支持ピン35を中心として図中右方向に回動し、ロックピン37がラッチ42の図6に示すロック溝34内から離脱し、ラッチ32とロック金具36とのロック状態が解除され、昇降軸11が圧縮コイルスプリング16、16の付勢力によって上方に押し上げられ、フート15が床面から離間し、扉の閉鎖が許容され、扉が閉鎖する方向に回動を開始する。
【0043】
この場合、手動スイッチ60に追従してストッパープレート61が水平方向に移動し、ストッパー部62が連結板52の係合突起53の上部に密着した状態で位置することになるので、昇降軸11が上昇する際に衝撃が生じても、その衝撃によって連結板52の係合突起53が作動プレート44の係合段部45内から離脱し、作動プレート44がねじりコイルスプリング47、56の付勢力によって水平方向に移動し、作動プレート44に連動して作動レバー57が回動してマイクロスイッチ58がオンされるようなことはなく、自動ロック解除機構41の誤作動による信号が制御部に送信されるようなことはない。また、昇降軸11の上昇の際に、上部ガイド13内に位置している緩衝リング20、20と、スライド板18と上部ガイド13との間に位置している圧縮スプリング21、21との協働により、昇降軸11の上昇による衝撃が緩衝されるので、連結板52の係合突起53が作動プレート44の係合段部45内から離脱するのを効果的に阻止できる。
【0044】
次に、図2及び図7の状態から、制御部からの信号によって自動ロック解除機構41の電磁ソレノイド48が作動し、プランジャー50が圧縮コイルスプリング51の付勢力に抗してソレノイド本体49内に没入すると、プランジャー50の動きに追従して連結板52が支持ピン55を中心として反時計方向(図中左方向)に回動し、連結板52の係合突起53が作動プレート44の係合段部45内から離脱し、作動プレート44がねじりコイルスプリング47、56の付勢力によって図中右方向に移動し、作動プレート44の係合孔46内に係合されているロック金具36の係合ピン38が同一方向に押圧され、ロック金具36が支持ピン35を中心として図中右方向に回動し、ロックピン37がラッチ32のロック溝34内から離脱し、ラッチ32とロック金具36とのロック状態が解除される。ラッチ32とロック金具36とのロック状態が解除されると、昇降軸11が圧縮コイルスプリング16、16の付勢力によって上方に押し上げられてフート15が床面から離間し、扉の閉鎖が許容され、扉が閉鎖する方向に回動を開始する。この場合、作動プレート44はロック金具36の係合ピン38によって図中右方向に押圧されて同一方向に移動し、作動プレート44の移動に追従して作動レバー57が支持ピン26を中心として図中右方向に回動し、作動レバー57がマイクロスイッチ58を押し、マイクロスイッチ58からの信号が制御部に送られ、制御部を介して防災センターに送られることになる。
【0045】
上記のように構成したこの実施の形態による扉開閉保持装置1にあっては、手動ロック解除機構59の作動の際に、手動スイッチ60に連動するストッパープレート61により、自動ロック解除機構41の連結板52の係合突起53が作動プレート44の係合段部45内に係合された状態に保持されることになるので、係合突起43が係合段部45内から離脱するようなことはなくなる。従って、マイクロスイッチ58が自動ロック解除機構41の作動を検知することはなく、自動ロック解除機構41の誤作動が制御部を介して防災センターに送られるようなことはなく、火災発生時のみに確実に自動ロック解除機構41の作動を検知し、その信号を防災センターに送ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の請求項1に記載の扉開放保持装置によれば、手動ロック解除機構の作動時に、手動スイッチに連動してストッパー部材によって自動ロック解除機構の作動が阻止されることになるので、手動ロック解除機構の作動時に自動ロック解除機構が誤作動するようなことはなく、自動ロック解除機構の誤作動による信号が制御部を介して防災センターに送られることはない。
従って、火災発生によって自動ロック解除機構が作動した場合にのみ、その信号を制御部を介して防災センターに送ることができるので、信頼性を大幅に高めることができることになる。
【0047】
請求項2に記載の扉開放保持装置によれば、手動ロック解除機構の手動スイッチの操作によりロック機構のラッチとロック金具との係合状態を解除した際に、手動スイッチに連動してストッパー部材が自動ロック解除機構の誤作動を阻止することになる。従って、手動ロック解除機構の作動時に自動ロック解除機構が誤作動するようなことはないので、自動ロック解除機構の誤作動による信号が制御部を介して防災センターに送られることはなく、火災発生によって自動ロック解除機構が作動した場合にのみ、その信号を制御部を介して防災センターに送ることができ、信頼性を大幅に高めることができることになる。
【0048】
請求項3に記載の扉開放保持装置によれば、手動ロック解除機構の手動スイッチの操作により、ロック機構のラッチとロック金具との係合状態を解除した際に、手動スイッチに連動してストッパー部材が自動ロック解除機構のアクチュエータと作動プレートとを係合状態に保持することになるので、手動ロック解除機構の作動時に自動ロック解除機構が誤作動するようなことはなく、自動ロック解除機構の誤作動による信号が制御部を介して防災センターに送られることはない。
従って、火災発生によって自動ロック解除機構が作動した場合にのみ、その信号を制御部を介して防災センターに送ることができるので、信頼性を大幅に高めることができることになる。
【0049】
請求項4に記載の扉開放保持装置によれば、手動ロック解除機構の作動時に、手動スイッチに連動するストッパー部材により、自動ロック解除機構の連結板の係合突起が作動プレートの係合段部内に係合された状態に保持されることになるので、手動ロック解除機構の作動時に自動ロック解除機構が誤作動するようなことはなく、自動ロック解除機構の誤作動による信号が制御部を介して防災センターに送られることはない。従って、火災発生によって自動ロック解除機構が作動した場合にのみ、その信号を制御部を介して防災センターに送ることができるので、信頼性を大幅に高めることができることになる。
【0050】
請求項5に記載の扉開放保持装置によれば、ストッパー機構に設けた緩衝部材により、手動ロック解除機構の作動によってストッパー機構の作動を解除する際、ストッパー機構に生じる衝撃が緩衝されることになるので、ストッパー機構に生じる衝撃によって自動ロック解除機構の係合突起が係合段部内から離脱するようなことはなく、手動ロック解除機構の作動時に自動ロック解除機構が誤作動するようなことはなく、自動ロック解除機構の誤作動による信号が制御部を介して防災センターに送られることはない。従って、火災発生によって自動ロック解除機構が作動した場合にのみ、その信号を制御部を介して防災センターに送ることができるので、信頼性を大幅に高めることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による扉開放保持装置の一実施の形態の全体を示した概略図であって、ストッパー機構の作動前の状態を示した説明図である。
【図2】図1に示す扉開放保持装置のストッパー機構の作動後の状態を示した説明図である。
【図3】図1に示す扉開放保持装置の手動ロック解除機構によるストッパー機構の作動解除状態を示した説明図である。
【図4】図2の部分拡大図であって、セットレバーを引き上げた時の状態を示した説明図である。
【図5】図2の部分拡大図であって、セットレバーを下げた時の状態を示した説明図である。
【図6】図1の扉開放保持装置において、ストッパープレート、作動プレート等を取り外した状態を示した説明図である。
【図7】図2の扉開放保持装置において、ストッパープレート、作動プレート等を取り外した状態を示した説明図である。
【符号の説明】
1 扉開放保持装置
10 ストッパー機構
16 付勢部材
20、21 緩衝部材
30 ロック機構
32 ラッチ
36 ロック金具
41 自動ロック解除機構
44 作動プレート
45 係合段部
47、56 付勢部材
48 アクチュエータ(電磁ソレノイド)
50 プランジャー
52 連結板
53 係合突起
57、58 検知機構(作動レバー、マイクロスイッチ)
59 手動ロック解除機構
60 手動スイッチ
61 ストッパー部材(ストッパープレート)

Claims (5)

  1. 扉の下端部に設けられて、扉を開放状態に保持する扉開放保持装置であって、作動時には、付勢部材の付勢力に抗して扉から突出して床面に当接して扉を開放状態に保持するとともに、作動解除時には、付勢部材の付勢力によって扉内に没入して床面から離間して扉の閉鎖動作を許容するストッパー機構と、前記ストッパー機構を作動状態にロックするロック機構と、前記ストッパー機構のロック状態を手動スイッチの操作により解除する手動ロック解除機構と、前記ストッパー機構のロック状態を制御部からの信号により解除する自動ロック解除機構と、前記ストッパー機構のロック状態及び前記ストッパー機構の前記自動ロック解除機構によるロック解除状態を検知する検知機構とを備え、前記手動ロック解除機構に、前記手動スイッチに連動するストッパー部材を設け、該ストッパー部材により前記手動ロック解除機構の作動時に前記自動ロック解除機構が誤作動するのを阻止するように構成したことを特徴とする扉開放保持装置。
  2. 請求項1に記載の扉開放保持装置であって、前記ロック機構は、前記ストッパー機構に連動するラッチと、前記ストッパー機構の作動時に前記ラッチと係合して前記ストッパー機構を作動状態にロックするロック金具とからなり、前記手動ロック解除機構の手動スイッチの操作時に、前記ロック金具が前記ラッチから離脱する方向に押圧されて、前記ラッチと前記ロック金具との係合状態が解除されるとともに、前記手動スイッチに前記ストッパー部材が連動して前記自動ロック解除機構の誤作動を阻止することを特徴とする扉開放保持装置。
  3. 請求項2に記載の扉開放保持装置であって、前記自動ロック解除機構は、前記ストッパー機構の作動時に付勢部材の付勢力によって前記ロック金具を前記ラッチから離脱する方向に押圧する作動プレートと、該作動プレートの一部に一部が係合して、該作動プレートを前記付勢部材の付勢力に抗して前記ラッチと前記ロック金具とが係合した位置に保持するアクチュエータとを備え、前記手動ロック解除機構の手動スイッチの操作時に、前記ストッパー部材により、前記アクチュエータと前記作動プレートとの係合状態が保持されるように構成したことを特徴とする扉開放保持装置。
  4. 請求項3に記載の扉開放保持装置であって、前記アクチュエータは、制御部からの信号により作動する電磁ソレノイドと、該電磁ソレノイドのプランジャーに連結される連結板とを備え、該連結板の一部に設けた係合突起が前記作動プレートの一部に設けた係合段部内に係合され、両者の係合状態が前記ストッパー部材により保持されるように構成されていることを特徴とする扉開放保持装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の扉開放保持装置であって、前記ストッパー機構に緩衝部材を設け、該緩衝部材により前記ストッパー機構の作動解除時に前記ストッパー機構に生じる衝撃を緩衝させるように構成したことを特徴とする扉開放保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101010561B1 (ko) 2010-02-18 2011-01-24 구남호 방화문용 도어릴리즈의 래치 구조
KR101105671B1 (ko) 2010-03-12 2012-01-18 (주)동광 방폭 도어용 로커 핀의 가이드구조
CN104653012A (zh) * 2015-02-11 2015-05-27 郑运婷 防夹门
CN104653013A (zh) * 2015-02-11 2015-05-27 郑运婷 防夹门的使用方法

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