JP2004244396A - TNF−α産生抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】TNF−α産生抑制剤、TNF−α産生抑制用の飲食品、食品添加剤、飼料および飼料添加剤、ならびにTNF−αの産生を抑制する方法を提供する。
【解決手段】アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有する薬剤、飲食品、食品添加剤、飼料および飼料添加剤。該薬剤を投与することにより、または該飲食品を摂取することにより、あるいは該飼料を給餌することによりTNF−αの産生を抑制することができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TNF−α産生抑制剤、ならびにTNF−α産生抑制用の飲食品、食品添加剤、飼料および飼料添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
腫瘍壊死因子α(tumor necrosis factor α、以下、TNF−αという)は、1975年にマウスに移植した腫瘍に出血性壊死を起こさせる因子として見出され、その後、敗血症性ショック、全身性エリテマトーデスや慢性関節リュウマチ等の膠原病、アレルギー疾患、動脈硬化、インスリン抵抗性、多発性硬化症、移植、ウイルス性肝炎やHIV感染等の各種感染症等、多くの病態に関与することが報告されている(例えば、非特許文献1参照)。TNF−αの活性を阻害することによりTNF−αが発症や病態の進行に関与しているとされる疾患を治療できる可能性がある。TNF−αの活性阻害の有効性が報告されている疾患としては、敗血症(例えば、非特許文献2参照)、全身性エリテマトーデス(例えば、非特許文献3参照)、炎症性腸疾患(例えば、非特許文献4参照)、ベーチェット病(例えば、非特許文献5参照)、慢性関節リュウマチ(例えば、非特許文献6参照)、糖尿病(例えば、非特許文献7および8参照)等が知られている。
【0003】
現在、TNFの過剰産生またはTNF−αの活性を抑止するための受容体、抗体、阻害剤の開発が盛んに行われているが、疾患の治療という点で十分に満足できる結果が得られたとの報告はない。したがって、TNF−αの過剰産生またはTNF−α活性を効率よく抑制できる方法の開発が望まれている。
甘茶は、アジサイ属植物であるアマチャ(Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino)の葉部、枝先を採取して発酵後、乾燥処理して調製されるもので、日本特産の生薬として知られている。甘茶または甘茶のエキスは、従来より丸剤などの矯味(甘味)薬、口腔清涼剤の製造原料(例えば、非特許文献9参照)として使われている。また、甘茶を水で抽出して得られる甘茶抽出物は食品添加物(甘味料)として使用されている(例えば、非特許文献10参照)。
【0004】
甘茶は、抗コクシジウム活性、抗カビ活性、抗潰瘍活性、抗アレルギー活性、高コレステロール血症抑制作用、抗歯周病菌作用、抗酸化作用などを有することが知られている(例えば、非特許文献11参照)。また甘茶のエキスが、利胆作用を示すこと(例えば、非特許文献12参照)、インビトロで肝ミクロソームの脂質過酸化反応の抑制作用を示すこと(例えば、非特許文献13参照)も知られている。しかし、甘茶をはじめとする、アジサイ属植物またはアジサイ属植物の植物体処理物やこれらの抽出物の、TNF−α産生抑制作用に関する報告はない。
【0005】
【非特許文献1】
「バイオ・サイエンス(Bio Science)用語ライブラリー サイトカイン・増殖因子」,改訂版,羊土社,1998年,p.6−167
【0006】
【非特許文献2】
「クリティカル・ケア・メディスン(Critical Care Medicine)」,(米国),2001年、第29巻、第7号補遺,p.S121−125
【0007】
【非特許文献3】
「ルーパス(Lupus)」,(イギリス),2001年,第10巻,第1号,p.23−31
【0008】
【非特許文献4】
「インフラマトリー・バウエル・ディジージィズ(Inflammatory Bowel Diseases)」,(米国),2001年,第7巻,第4号,p.323−326
【0009】
【非特許文献5】
「ガストロエンテロロジー(Gastroenterology)」,(米国),2001年,第120巻,第4号,p.995−999
【0010】
【非特許文献6】
「モレキュラー・バイオテクノロジー(Molecular Biotechnology)」,(米国),2001年,第19巻,第2号,p.153−168
【0011】
【非特許文献7】
「ザ・ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(The Journal of Clinical Investigation)」,(米国),1996年,第97巻,第4号,p.1111−1116
【0012】
【非特許文献8】
「日本臨床」,2001年,第59巻,第11号,p.2191−2194
【0013】
【非特許文献9】
「日本薬局方解説書」,第12改正,廣川書店,1991年,D−31−33
【0014】
【非特許文献10】
「天然物便覧 既存添加物と天然香料、食品素材」,第14版,食品と科学社,1988年,p.388
【0015】
【非特許文献11】
「第2回くすりと食物シンポジウム講演要旨集」,1999年,p.85
【0016】
【非特許文献12】
「薬学雑誌」,1994年,第114巻,p.401−413
【0017】
【非特許文献13】
「ナチュラル・メディシンズ(Natural Medicines)」,日本生薬学会,1995年,第49巻,第1号,p.84−87
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、TNF−α産生抑制剤、TNF−α産生抑制用の飲食品、食品添加剤、飼料および飼料添加剤、ならびにTNF−αの産生を抑制する方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の(1)〜(18)に関する。
(1)アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制剤。
(2)アジサイ属植物がアマチャ(Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino)である(1)記載のTNF−α産生抑制剤。
(3)アマチャの植物体が甘茶である(2)記載のTNF−α産生抑制剤。
(4)アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である(1)〜(3)のいずれか1項に記載のTNF−α産生抑制剤。
【0020】
(5)アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする、TNF−α産生抑制用の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
(6)アジサイ属植物がアマチャである(5)記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
(7)アマチャの植物体が甘茶である(6)記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
(8)アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である(5)〜(7)のいずれか1項に記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
【0021】
(9)アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病または糖尿病の予防剤または治療剤。
(10)アジサイ属植物がアマチャである(9)記載の予防剤または治療剤。
(11)アマチャの植物体が甘茶である(10)記載の予防剤または治療剤。
(12)アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である(9)〜(11)のいずれか1項に記載の予防剤または治療剤。
【0022】
(13)アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病または糖尿病の予防用または治療用の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
(14)アジサイ属植物がアマチャである(13)記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
(15)アマチャの植物体が甘茶である(14)記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
(16)アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である(13)〜(15)のいずれか1項に記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
【0023】
(17)(1)〜(4)のいずれか1項に記載のTNF−α産生抑制剤を非ヒト動物に投与することを特徴とする、非ヒト動物のTNF−αの産生を抑制する方法。
(18)(9)〜(12)のいずれか1項に記載の予防剤または治療剤を非ヒト動物に投与することを特徴とする、非ヒト動物の敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチまたは糖尿病を予防または治療する方法。
【0024】
【発明の実施の形態】
1.アジサイ属植物の植物体および該植物体の抽出物の調製
本発明に用いられるアジサイ属植物は、アジサイ属(Hydrangea)に属する植物であればいずれのものでもよく、例えばガクアジサイ(Hydrangea macrophylla Seringe)、アジサイ(Hydrangea macrophylla Seringe var. otaksa Makino)、ヤマアジサイ(Hydrangea macrophylla Seringe var. acuminata)、アマチャ(Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino)、ベニガク(Hydrangea macrophylla Seringe subsp. serrata Makino var. japonica Makino)、ホソバコガク(Hydrangea macrophylla Seringe subsp. serrata Makino var. angustata Makino)、ヒメアジサイ(Hydrangea macrophylla Seringe subsp. serrata Makino var. amoena Makino)、ガクウツギ(Hydrangea scandens Seringe)、コアジサイ(Hydrangea hirta Sieb. et Zucc.)、タマアジサイ(Hydrangea involucrata Sieb.)、ヤハズアジサイ(Hydrangea sikokiana Maxim.)、ノリウツギ(Hydrangea paniculata Sieb.)、ツルデマリ(Hydrangea petiolaris Sieb. et Zucc.)等があげられるが、アマチャが特に好ましい。また、アジサイ属に属する種からTNF−α産生抑制作用が増強されるように育種された植物品種も好ましい。
【0025】
本発明における植物体には、植物を構成するものが全て含まれ、例えば、植物全体、葉、花、枝、茎、果実、根、種子、培養された細胞もしくは器官、カルス等があげられる。植物体は、野生の植物から採取したものでも、栽培した植物から採取したものでも、あるいは植物の組織培養や細胞培養等の培養により得られるものでもよい。また、本発明における植物体には、上記の植物体を物理・化学的または生物的に処理して得られる各種処理物等も含まれる。植物体の物理・化学的処理方法としては、例えば天日乾燥、風乾、凍結乾燥等の乾燥処理、ブレンダー、ホモジュナイザー、ボールミル等による粉砕処理等があげられ、生物的処理方法としては、発酵処理等があげられる。また、これらの処理方法を適宜組み合わせてもよい。
【0026】
本発明に用いられる植物体としては、アジサイ属植物の植物体であれば、いずれのものでもよいが、アマチャの植物体が好ましく、特に甘茶が好ましい。本発明において、「アマチャ」は植物種Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makinoを意味し、「甘茶」は植物種ではなく、アマチャの葉部、枝先を採取して発酵後、乾燥処理して調製される植物体処理物を意味する。
【0027】
本発明に用いられる植物体の抽出物としては、前述の植物体より種々の抽出方法により得られる抽出物があげられる。抽出方法としては、例えば各種溶媒抽出、超臨界流体抽出等があげられる。溶媒抽出に用いる溶媒としては、アジサイ属植物の植物体からTNF−α産生抑制作用を示す物質を抽出できる溶媒なら何を用いてもよく、例えば水、蒸留水、脱イオン水、無機塩水溶液、緩衝液等の水性媒体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の一価アルコール、プロピレングリコール、グリセロールなどの多価アルコール、ヘキサン、トルエン、石油エーテル、ベンゼン、酢酸エチル、クロロホルム、ジクロロメタン、1,1,2−トリクロロエテン、ジメチルスルフォキシド、アセトン等の有機溶媒等があげられるが、水性媒体またはアルコールが好ましい。緩衝液としては、例えばリン酸緩衝液、クエン酸緩衝液等があげられる。無機塩水溶液の無機塩としては、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム等があげられる。アルコールとしては、一価アルコールが好ましく、一価アルコールとしてはエタノールが好ましい。これら溶媒は単独または複数混合して用いることができる。混合した溶媒としては、含水アルコールが好ましく、含水一価アルコールがより好ましく、含水エタノールが特に好ましい。含水率としては、70%以下が好ましく、40%以下がより好ましい。超臨界流体抽出の場合は、超臨界流体化した二酸化炭素を溶媒として用いることができる。
【0028】
抽出は、例えば植物体1重量部に対し、溶媒0.1重量部〜10000重量部、好ましくは1重量部〜100重量部を用いて行う。抽出温度は特に制限が無いが、0℃〜100℃が好ましく、20℃〜90℃がより好ましい。抽出時間は、特に制限が無いが、1分間〜1週間が好ましく、30分間〜1日間がより好ましい。
【0029】
特に、本発明に用いるアジサイ属植物の植物体の抽出物としては、前述のアジサイ属植物の植物体を水性媒体で抽出した残さをアルコールもしくは含水アルコールで抽出する方法により得られる抽出物が好ましい。
上記の方法において最初に抽出を行う水性媒体としては、特に制限がないが、水、蒸留水、脱イオン水が好ましい。水性媒体で抽出した残さを抽出するアルコールとしては、一価アルコールが好ましく、エタノールが特に好ましい。含水アルコールとしては、含水一価アルコールが好ましく、含水エタノールが特に好ましい。含水率としては、70%以下が好ましく、40%以下がより好ましい。水性媒体およびアルコールもしくは含水アルコールによる抽出は、植物体1重量部に対し、溶媒0.1重量部〜10000重量部、好ましくは1重量部〜100重量部を用いて行う。抽出温度は特に制限がないが、0℃〜100℃が好ましく、20℃〜90℃がより好ましい。抽出時間は、特に制限が無いが、1分間〜1週間が好ましく、30分間〜1日間がより好ましい。
【0030】
抽出に使用する機器としては特に制限が無いが、効率よく抽出するために工夫された容器、攪拌機、還流冷却器、ソックスレー抽出機、ホモジナイザー、振とう機、超音波発生装置等などがあげられる。
本発明に用いられる植物体の抽出物には、上記の抽出方法で得られる抽出物を沈降分離、ケーキ濾過、清澄濾過、遠心濾過、遠心沈降、圧搾分離、フィルタープレスなどの各種固液分離方法、各種濃縮方法、各種乾燥方法、造粒もしくは粉末化等の製剤化方法、各種精製方法等で処理した処理物も含まれる。精製方法としては例えば溶媒分画法、カラムクロマトグラフ法、再結晶法等があげられる。特に、ダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)、セファデックスLH−20(アマシャム・バイオサイエンシズ社製)等の各種担体を用いたカラムクロマトグラフィー法が好ましい。濃縮および乾燥方法としては、凍結乾燥、自然乾燥、熱風乾燥、通風乾燥、送風乾燥、噴霧乾燥、減圧乾燥、天日乾燥、真空乾燥、流動層乾燥、泡沫層乾燥、ドラムドライヤーなどの皮膜乾燥法、超音波乾燥、電磁波乾燥等の乾燥方法があげられ、好ましくは噴霧乾燥方法、凍結乾燥方法があげられる。抽出および抽出物の処理に際しては、例えば抗酸化剤や保存剤等を添加することもできる。
【0031】
2.アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有するTNF−α産生抑制剤の製造
本発明のTNF−α産生抑制剤は、有効成分として1.に記載の方法で調製したアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を含有する。さらに必要に応じて他の治療のための有効成分を含有していてもよい。本発明のTNF−α産生抑制剤は、上記の有効成分だけでもよいが、通常は、上記の有効成分を薬理学的に許容される一種もしくはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。
【0032】
製剤の投与形態は、治療に際し最も効果的なものを使用するのが望ましく、経口投与または、例えば静脈内、腹膜内もしくは皮下投与などの非経口投与をあげることができる。これらのうち、経口投与が好ましい。
投与する剤形としては、錠剤、散剤、顆粒剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、浸剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤、液剤、エリキシル剤、エキス剤、チンキ剤、流エキス剤等があげられる。経口投与に適当な、例えばエキス剤、チンキ剤、流エキス剤などは、1.に記載した方法で調製されるアジサイ属植物の植物体の抽出物をそのまま、または濃縮して調製することができる。
【0033】
経口投与に適当な、例えばシロップ剤のような液体調製物は、水、ショ糖、ソルビトール、果糖などの糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸ナトリウムなどの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミントなどのフレーバー類などの担体を使用して製造できる。
【0034】
また、経口投与に適当な、例えば錠剤、散剤および顆粒剤などは、乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニトール、ソルビトール等の糖類、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム等の無機物、結晶セルロース、カンゾウ末、ゲンチアナ末などの賦形剤、でんぷん(コーンスターチ、バレイショでんぷん、小麦でんぷん等)、寒天、ゼラチン末、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸ナトリウムなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、タルク、水素添加植物油、マクロゴール、シリコーン油などの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、でんぷんのり液などの結合剤、脂肪酸エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤などを用いて製造できる。
【0035】
非経口投与に適当な例えば注射剤は、好ましくは受容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性剤からなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液、ブドウ糖溶液または塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体などを用いて注射用の溶液を調製する。また、これら非経口剤においても、前述の防腐剤、保存剤、界面活性剤等が使用できる。
【0036】
上記のように製造された本発明のTNF−α産生抑制剤は、TNF−αの産生を抑制することにより、TNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患の発症の抑制または症状の改善をすることができるので、このような疾患の予防剤または治療剤ともなる。TNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患としては、例えば敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチ、アレルギー疾患、動脈硬化、多発性硬化症、ウイルス性肝炎やHIV感染等の各種感染症、糖尿病等があげられ、特に敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、糖尿病があげられる。
【0037】
本発明の、TNF−α産生抑制剤あるいはTNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患の予防剤または治療剤の投与量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度により異なるが、特に制限はなく、通常経口の場合、成人一人当りアジサイ属植物体乾燥重量または該植物体抽出物乾燥重量として、一回当たり0.01mg〜50g、好ましくは0.05mg〜10gを一日一回ないし数回投与する。静脈内投与などの非経口投与の場合、成人一人当りアジサイ属植物体乾燥重量または該植物体抽出物乾燥重量として、1回当たり0.001mg〜50g、好ましくは0.01mg〜10gを一日一回ないし数回投与する。また、動物に投与する場合、動物の年齢、種類、症状の性質もしくは重篤度により異なるが、特に制限はなく、体重1kg・1回当たり、0.1μg〜10g、好ましくは1μg〜1gを1日1回ないし数回投与する。また、静脈内投与などの非経口投与の場合、体重1kg・1回当たり0.01μg〜10g、好ましくは1μg〜1gを1日1回ないし数回投与する。しかしながら、これら投与量および投与回数に関しては、前述の種々の条件により変動する。
【0038】
3.アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有する飲食品または飼料の製造
本発明のTNF−α産生抑制用の飲食品または飼料は、アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有する。本発明の飲食品または飼料は、1.に記載の方法で調製したアジサイ属植物の植物体または該植物体抽出物を、飲食品または飼料あるいは飲食品または飼料の原料に添加し、一般の飲食品または飼料の製造方法を用いて製造することができる。また、1.に記載の方法で調製したアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物をそのまま本発明の飲食品または飼料として用いることもできる。本発明の飲食品または飼料は、上記の方法で得られた飲食品または飼料を、成形・造粒方法で加工したものも含まれる。成形・造粒方法としては流動層造粒、攪拌造粒、押し出し造粒、転動造粒、気流造粒、圧縮成形造粒、解砕造粒、噴霧造粒、噴射造粒、などの造粒方法、パンコーティング、流動層コーティング、ドライコーティング、などのコーティング方法、パフドライ、過剰水蒸気法、フォームマット方法、マイクロ波加熱方法などの膨化方法、押出造粒機やエキストルーダーなどの押出方法などがあげられる。
【0039】
アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を添加する飲食品もしくは飼料またはそれらの原料としては、特に制限が無く、アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を含有しているものでも、アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を実質的に含有していないものでもよい。アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を含有している飲食品または飼料に、アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を添加することにより、該飲食品または飼料のTNF−α産生抑制作用を増大させることができる。
【0040】
飲食品または飼料に添加するアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物の添加量としては、飲食品または飼料がTNF−α産生抑制作用を示す濃度とすることができる量であれば特に制限はないが、例えばアジサイ属植物の植物体の乾燥重量または該植物体の抽出物の乾燥重量として、0.001〜100%、好ましくは0.01〜100%、より好ましくは0.1〜100%含有するように添加される。
【0041】
アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を添加する具体的な飲食品としては、例えばジュース類、清涼飲料水、スープ類、茶類、乳酸菌飲料、発酵乳、冷菓、バター、チーズ、ヨーグルト、加工乳、脱脂粉乳等の乳製品、ハム、ソーセージ、ハンバーグ等の畜肉製品、魚肉錬り製品、だし巻き、卵豆腐等の卵製品、クッキー、ゼリー、スナック菓子、チューインガム、キャンディー等の菓子類、パン類、麺類、漬け物類、燻製品、干物、佃煮、ジャム、マーマレード、調味料等があげられる。飲食品の形態としては、例えば粉末食品、シート状食品、瓶詰め食品、缶詰食品、レトルト食品、カプセル食品、タブレット状食品、流動食品、ドリンク剤等があげられる。
【0042】
本発明のアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有するTNF−α産生抑制作用を有する飲食品を摂取する場合、その摂取量は特に制限がないが、成人に対し一日あたりアジサイ属植物の植物体乾燥重量または該植物体の抽出物乾燥重量として、0.1g〜50g、好ましくは0.5〜10gである。この摂取量で1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間、摂取を続ける。ただし、この摂取量はあくまでも目安であり、摂取者の症状の程度や年齢、体重等に応じて適宜好適な範囲に調整することができる。
【0043】
本発明の飼料としては、アジサイ属植物体または該植物体抽出物を有効成分として含有すれば、ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類等いずれの非ヒト動物の飼料でもよく、例えば、イヌ、ネコ、ネズミ等のペット用飼料、ウシ、ブタ等の家畜用飼料、ニワトリ、七面鳥等の家禽用飼料、タイ、ハマチ等の養殖魚用飼料等があげられる。
【0044】
アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を添加する飼料原料としては、穀物類、糟糠類、植物性油かす類、動物性飼料原料、その他の飼料原料、精製品等があげられる。穀物としては、例えばマイロ、小麦、大麦、えん麦、ライ麦、玄米、そば、あわ、きび、ひえ、とうもろこし、大豆等があげられる。
糟糠類としては、例えば米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま、末粉、小麦胚芽、麦ぬか、ペレット、トウモロコシぬか、トウモロコシ胚芽等があげられる。植物性油かす類としては、例えば大豆油かす、きな粉、あまに油かす、綿実油かす、落花生油かす、サフラワー油かす、やし油かす、パーム油かす、ゴマ油かす、ひまわり油かす、なたね油かす、カポック油かす、からし油かす等があげられる。
【0045】
動物性飼料原料としては、例えば魚粉(北洋ミール、輸入ミール、ホールミール、沿岸ミール)、フィッシュソルブル、肉粉、肉骨粉、血粉、分解毛、骨粉、家畜用処理副産物、フェザーミール、蚕蛹、脱脂粉乳、カゼイン、乾燥ホエー等があげられる。その他の飼料原料としては、植物茎葉類(アルファルファ、ヘイキューブ、アルファルファリーフミール、ニセアカシア粉末等)、トウモロコシ加工工業副産物(コーングルテンミール、コーングルテンフィード、コーンステープリカー等)、でんぷん(コーンスターチ、馬鈴薯でんぷん、甘藷でんぷん、小麦でんぷん等)、砂糖類、発酵工業副産物(酵母、ビールかす、麦芽根、アルコールかす、しょう油かす等)、農産製造副産物(馬鈴薯かす、甘藷かす、柑橘加工かす、豆腐かす、コーヒーかす、ココアかす等)、キャッサバ、そら豆、グアミール、海藻、オキアミ、スピルリナ、クロレラ、鉱物等があげられる。
【0046】
精製品としては、タンパク質(カゼイン、アルブミン等)、アミノ酸、糖質(でんぷん、セルロース、ショ糖、グルコース等)、脂質(コーンオイル、大豆油等)、ミネラル、ビタミン等があげられる。
【0047】
本発明の飼料を動物に給餌する場合、その給餌量は特に制限がないが、動物の体重1kgあたり、一日あたりアジサイ属植物の植物体の乾燥重量または該植物体の抽出物の乾燥重量として、0.1mg〜50g、好ましくは0.5mg〜10gである。この給餌量で1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ月間、給餌を続ける。ただし、この給餌量はあくまでも目安であり、給餌する動物の種類、年齢、体重等に応じて適宜好適な範囲に調整することができる。
【0048】
本発明の飲食品は、健康飲食品、機能性飲食品として、また本発明の飼料は、健康飼料、機能性飼料としてそれぞれTNF−α産生抑制のために使用される。また、本発明の飲食品および飼料はTNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患を予防または治療するためにも使用される。TNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患としては、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチ、アレルギー疾患、動脈硬化、多発性硬化症、ウイルス性肝炎やHIV感染等の各種感染症、糖尿病等があげられ、特に敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、糖尿病があげられる。
【0049】
4.アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有する食品添加剤または飼料添加剤の製造
本発明のTNF−α産生抑制用の食品添加剤または飼料添加剤は、アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有する。本発明の食品添加剤または飼料添加剤は、1.に記載した方法で調製したアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物に、必要に応じて一般に飲食品または飼料に用いられる添加剤、例えば甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤、ガムベース、苦味料、酵素、光沢剤、酸味料、調味料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料などの添加剤を添加することにより製造できる。また、2.に記載した医薬製剤に例示した担体を添加してもよい。
【0050】
甘味料としてはアスパルテーム、カンゾウ、ステビア、キシロース、ラカンカ、などがあげられる。着色料としては、カロチノイド、ウコン色素、フラボノイド、カラメル色素、シコン色素、スピルリナ色素、葉緑素、ムラサキイモ色素、ムラサキヤマイモ色素、シソ色素、ブルーベリー色素などがあげられる。
保存料としては、亜硫酸ナトリウム、安息香酸類、ウド抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、ソルビン酸類、プロピオン酸類などがあげられる。増粘安定剤としては、アラビアガムやキサンタンガムなどのガム類、アルギン酸類、キチン、キトサン、キダチアロエ抽出物、グァーガム、ヒドロキシプロピルセルロース、カゼインナトリウム、コーンスターチ、カルボキシメチルセルロース類、ゼラチン、寒天、デキストリン、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、微小繊維状セルロース、微結晶セルロース、海藻セルロース、ポリアクリル酸ソーダ、ポリリン酸ナトリウム、カラギーナン、酵母細胞壁、コンニャクイモ抽出物、ナタデココ、マンナンなどがあげられる。
【0051】
酸化防止剤としては、ビタミンC、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸カルシウム、エリソルビン酸、オリザノール、カテキン、ケルセチン、クローブ抽出物、酵素処理ルチン、リンゴ抽出物、ゴマ油抽出物、ジブチルヒドロキシトルエン、ウイキョウ抽出物、セイヨウワサビ抽出物、セリ抽出物、チャ抽出物、テンペ抽出物、ドクダミ抽出物、トコトリエノール、トコフェロール類、ナタネ油抽出物、生コーヒー豆抽出物、ヒマワリ種子、フェルラ酸、ブチルヒドロキシアニソール、ブルーベリー葉抽出物、プロポリス抽出物、ヘゴ・イチョウ抽出物、ヘスペレチン、コショウ抽出物、ホウセンカ抽出物、没食子酸、ヤマモモ抽出物、ユーカリ抽出物、ローズマリー抽出物などがあげられる。
【0052】
発色剤としては亜硝酸ナトリウムなど、漂白剤としては亜硫酸ナトリウムなどがあげられる。防かび剤としてはオルトフェニルフェノールなどがあげられる。ガムベースとしては、アセチルリシノール酸メチル、ウルシロウ、エステルガム、エレミ樹脂、オウリキュウリロウ、オゾケライト、オポパナックス樹脂、カウリガム、カルナウバロウ、グアヤク樹脂、グッタカチュウ、グッタハンカン、グッタペルカ、グリセリン脂肪酸エスエル、ゲイロウ、コパオババルサム、コーパル樹脂、ゴム、コメヌカロウ、サトウキビロウ、シェラック、ジェルトン、ショ糖脂肪酸エステル、ソルバ、ソルビタン脂肪酸エステル、タルク、炭酸カルシウム、ダンマル樹脂、チクル、チルテ、ツヌー、低分子ゴム、パラフィンワックス、ファーバルサム、プロピレングリコール脂肪酸エステル、粉末パルプ、粉末モミガラ、ホホバロウ、ポリイソブチレン、ポリブテン、マイクロクリスタルワックス、マスチック、マッサランドバチョコレート、ミツロウ、リン酸カルシウムなどがあげられる。
【0053】
苦味料としては、イソアルファー苦味酸、カフェイン、カワラタケ抽出物、キナ抽出物、キハダ抽出物、ゲンチアナ抽出物、香辛料抽出物、酵素処理ナリンジン、ジャマイカカッシア抽出物、テオブロミン、ナリンジン、ニガキ抽出物、ニガヨモギ抽出物、ヒキオコシ抽出物、ヒメマツタケ抽出物、ボラペット、メチルチオアデノシン、レイシ抽出物、オリーブ茶、ダイダイ抽出物、ホップ抽出物、ヨモギ抽出物などがあげられる。
【0054】
酵素としてはアミラーゼ、トリプシン、レンネット、乳酸菌などがあげられる。光沢剤としてはウルシロウ、モクロウなどがあげられる。酸味料としてはアジピン酸、イタコン酸、クエン酸類、コハク酸類、酢酸ナトリウム、酒石酸類、二酸化炭素、乳酸、フィチン酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸などがあげられる。調味料としてはアスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、アラニン、イソロイシン、グリシン、セリン、シスチン、チロシン、ロイシン、プロリンなどのアミノ酸、イノシン酸ナトリウム、ウリジル酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム、シチジル酸ナトリウム、リボヌクレオチドカルシウム、リボヌクレオチドナトリウムなどの核酸、クエン酸、コハク酸などの有機酸、塩化カリウム、塩水湖水低塩ナトリウム液、粗製海水塩化カリウム、ホエイソルト、リン酸三カリウム、リン酸水素ニカリウム、リン酸ニ水素カリウム、リン酸水素ニナトリウム、リン酸ニ水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、クロレラ抽出物などがあげられる。
【0055】
強化剤としては亜鉛塩類、ビタミンC、各種アミノ酸、5−アデニル酸、塩化鉄、ヘスペリジン、各種焼成カルシウム、各種未焼成カルシウム、ジベンゾイルチアミン、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、チアミン塩酸塩、デュナリエラカロチン、トコフェロール、ニコチン酸、ニンジンカロチン、パーム油カロチン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA 、ヒドロキシプロリン、ピロリン酸ニ水素カルシウム、ピロリン酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄、フェリチン、ヘム鉄、メナキノン、葉酸、リボフラビンなどがあげられる。
【0056】
製造用剤としてはアセトンやイオン交換樹脂などの加工助剤、イチジク葉抽出物、イナワラ灰抽出物、カオリン、グリセリン脂肪酸エステル、クワ抽出物、骨灰、シソ抽出物、ショウガ抽出物、各種タンニン、ファフィア色素、ブドウ種子抽出物、エタノールなどがあげられる。
【0057】
本発明の食品添加剤または飼料添加剤は、TNF−α産生を抑制するために使用される。また、本発明の食品添加剤または飼料添加剤は、TNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患を予防または治療するためにも使用される。TNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患としては、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチ、アレルギー疾患、動脈硬化、多発性硬化症、ウイルス性肝炎やHIV感染等の各種感染症、糖尿病等があげられ、特に敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、糖尿病があげられる。
【0058】
5.本発明のTNF−α産生抑制剤、飲食品または飼料を用いてTNF−αの産生を抑制する方法
2.に記載の方法で製造されるアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有するTNF−α産生抑制剤をヒトまたは非ヒト動物に投与することにより、該ヒトまたは非ヒト動物におけるTNF−αの産生を抑制することができる。さらに、このようにしてTNF−αの産生を抑制することにより、ヒトまたは非ヒト動物におけるTNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患を予防または治療することができる。薬剤の投与は2.に記載の条件で行うことができる。
【0059】
また、3.に記載の方法で製造されるアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有する飲食物をヒトに摂取させることにより、あるいは3.に記載の方法で製造されるアジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有する飼料を非ヒト動物に給餌することにより、該ヒトまたは非ヒト動物におけるTNF−αの産生を抑制することができる。さらに、このようにしてTNF−αの産生を抑制することにより、ヒトまたは非ヒト動物におけるTNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患の予防または治療をすることができる。飲食物の摂取および飼料の給餌は3.に記載の条件で行うことができる。
【0060】
TNF−αの産生が発症や病態の進行に関与する疾患としては、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチ、アレルギー疾患、動脈硬化、多発性硬化症、ウイルス性肝炎やHIV感染等の各種感染症、糖尿病等があげられ、好ましくは敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、糖尿病があげられる。
【0061】
以下実施例に基づいて本発明を詳述する。
【0062】
【実施例】
実施例1 甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物の製造
乾燥した甘茶の粉末(志平商店社製)1kgを蒸留水20リットルで、1/200希釈液の313nmの吸光度が0.15になるまで、40℃で攪拌して抽出した。濾過により濾液を除去して抽出残さを得た。該残さを含水率40%の含水エタノール20リットルで、1/200希釈液の313nmの吸光度が0.22になるまで、40℃で攪拌して抽出した。該抽出液を濃縮後、凍結乾燥することにより、甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物(凍結乾燥粉末)70g(対乾葉収量7%)を得た。
【0063】
実施例2 甘茶のアセトン抽出物の製造
乾燥した甘茶の粉末(志平商店社製)1kgをアセトン10リットルで、室温で1時間攪拌して抽出する操作を2回繰り返し、得られた抽出液を濃縮後、凍結乾燥することにより、甘茶のアセトン抽出物(凍結乾燥粉末)100gを得た。
【0064】
実施例3 甘茶の含水エタノール抽出物の製造
乾燥した甘茶の粉末(志平商店社製)1kgを含水率40%の含水エタノール水溶液10リットルで、室温で1時間攪拌して抽出する操作を2回繰り返し、得られた抽出液を濃縮後、凍結乾燥することにより、甘茶の含水エタノール抽出物(凍結乾燥粉末)200gを得た。
【0065】
実施例4 甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物の精製および分画物の調製実施例1で製造した甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物(凍結乾燥粉末)5gを水500mlで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム100ml)を充填したカラムに通塔した(分画1)。ついで250mlの33%メタノールで溶出し(分画2)、さらに250mlの33%メタノールで溶出し(分画3)、ついで250mlの66%メタノールで溶出し(分画4)、さらに、250mlの66%メタノールで溶出した(分画5)。該カラムを250mlの100%メタノールで溶出した(分画6)さらに、250mlの100%メタノールで溶出し(分画7)、ついで250mlの100%アセトンで溶出し(分画8)、さらに、250mlの100%アセトンで溶出した(分画9)。分画5、6および9で溶出された液を濃縮・乾燥することにより、それぞれ分画物(5)、(6)および(9)を得た。
【0066】
実施例5 甘茶のアセトン抽出物の精製および分画物の調製
実施例2で製造した甘茶のアセトン抽出物(凍結乾燥粉末)5gを水500mlで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム100ml)を充填したカラムに通塔した(分画1)。ついで250mlの33%メタノールで溶出し(分画2)、さらに250mlの33%メタノールで溶出し(分画3)、ついで250mlの66%メタノールで溶出し(分画4)、さらに、250mlの66%メタノールで溶出した(分画5)。該カラムを250mlの100%メタノールで溶出した(分画6)。さらに、250mlの100%メタノールで溶出した(分画7)。分画5、6および7で溶出された液を濃縮・乾燥することにより、それぞれ分画物(5)、(6)および(7)を得た。
【0067】
実施例6 甘茶の含水エタノール抽出物の精製および分画物の調製
実施例3で製造した甘茶の含水エタノール抽出物(凍結乾燥粉末)5gを水500mlで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム100ml)を充填したカラムに通塔した(分画1)。ついで250mlの33%メタノールで溶出し(分画2)、さらに250mlの33%メタノールで溶出した(分画3)。該カラムを250mlの66%メタノールで溶出し(分画4)、さらに、250mlの66%メタノールで溶出した(分画5)。分画3、4および5で溶出された液を濃縮・乾燥することにより分画物(3)、(4)および(5)を得た。
【0068】
実施例7 甘茶の抽出物の投与によるTNF−αの産生抑制
SDラット(日本SLC社、オス、4週齢)18匹を2つの群に分け、10匹を第1群および8匹を第2群とした。第1群および第2群のラットに自由に摂食、摂水させた。第1群のラットに、0.5%メチルセルロース400(ナカライテスク社製)を経口投与(10ml/kg)し、その60分後にリポポリサッカライド(coli 0111:B4、シグマ−アルドリッチ社製)を静脈内投与(20μg/kg)した。第2群のラットに、実施例1で調製した甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物を0.5%メチルセルロース400に100mg/mlとなるように懸濁したものを経口投与(10ml/kg)し、その60分後にリポポリサッカライドを静脈内投与(20μg/kg)した。
【0069】
リポポリサッカライド投与90分後に、各群のラットの下大静脈から採血し、この血液から血漿を分離し、該血漿中のTNF−α量をラットTNF−α ELISAキット(コスモバイオ社製)を用いて固相酵素免疫検定法(以下、ELISAとよぶ)により測定した。
TNF−α量は、第1群では28.3±1.8(ng/ml)であり、第2群では、16.6±4.8(ng/ml)であった(数値は平均値±標準誤差を示す)。この結果から明らかなように、甘茶の抽出物を投与することにより、ラットでのTNF−αの産生が、甘茶の抽出物を投与しない場合に比べて抑制された。
【0070】
実施例8 甘茶の抽出物の分画物のTNF−αの産生抑制作用
C3H/HeNCrjマウス(日本チャールズリバー社、オス、8〜10週齢)の腹腔へマクロファージ−SFM培地(インビトロジェン社製)5mlを注入し、腹部をマッサージしたのち培地を回収した。3匹のマウスより回収した培地を合わせて遠心分離(1,000rpm、5分間、4℃)してマクロファージを得、マクロファージ−SFM培地で2回洗浄した。細胞数を計測して1×10細胞/mlの細胞懸濁液を調製後、該細胞懸濁液を96ウェルのプレートに100μlずつ播種した。該プレートをCOインキュベーター(5%CO/95%air)中、37℃で1時間静置し、マクロファージがプレートに接着したことを確認後、PBS(−)(インビトロジェン社製)で2回洗浄した。
【0071】
マクロファージ−SFM培地を200μlずつ加え、実施例4で得られた甘茶の抽出物の分画物(5)、(6)および(9)をそれぞれ終濃度50μg/mlとなるように、ならびに実施例5で得られた甘茶の抽出物の分画物(5)、(6)および(7)をそれぞれ終濃度10μg/mlとなるように添加し、COインキュベーター(5%CO/95%air)中、37℃で培養した。1時間後に終濃度1μg/mlとなるようにリポポリサッカライドを添加し、さらに20時間培養を行った後、遠心分離を行って培養上清を回収した。
【0072】
該培養上清50μlと50μlの培地に溶解したアクチノマイシンD(最終濃度2μg/ml)を96ウェルプレート上で培養したL929細胞(ECACC番号:85011425)に添加し、COインキュベーター(5%CO/95%air)中、37℃で培養した。22時間後に培養上清を捨て、クリスタルバイオレットで生細胞を染色し、生細胞数を定量した。生細胞数からTNF−α濃度を算出した。コントロールとして、甘茶の抽出物の分画物を添加せずに培養したマクロファージについて、リポポリサッカライド刺激をした場合〔リポポリサッカライド(+)〕およびリポポリサッカライド刺激をしなかった場合〔リポポリサッカライド(−)〕の培養上清をそれぞれ回収し、同様にしてTNF−α濃度を算出した。測定は各3連で行った。
【0073】
実施例4で得られた甘茶の抽出物の分画物(5)、(6)および(9)、ならびに実施例5で得られた甘茶の抽出物の分画物(5)、(6)および(7)をそれぞれ添加した時の培養上清中のTNF−αの濃度を第1表に示す。値は各3連の平均値で示した。
【0074】
【表1】
Figure 2004244396
【0075】
第1表から明らかなように、マウスマクロファージに甘茶の抽出物の分画物を添加することにより、リポポリサッカライドによる刺激によってマクロファージから産生されるTNF−αの量が抑制された。
【0076】
実施例9 甘茶の抽出物の分画物のTNF−αの産生抑制作用(2)
実施例8と同様にして、マウスマクロファージを調製し、甘茶の抽出物の分画物を添加後、リポポリサッカライドで刺激した培養上清を回収した。ただし、甘茶の抽出物の分画物としては、実施例6で得られた甘茶の抽出物(3)、(4)および(5)をそれぞれ終濃度50μg/mlとなるように添加した。該培養上清中のTNF−α濃度を、ケミカイン(ChemiKine)マウスTNF−αサンドイッチELISAキット(ケミコン・インターナショナル社製)を用いたELISAにより測定した。コントロールとして、甘茶の抽出物の分画物を添加せずに培養したマクロファージについて、リポポリサッカライド刺激をした場合〔リポポリサッカライド(+)〕およびリポポリサッカライド刺激をしなかった場合〔リポポリサッカライド(−)〕の培養上清をそれぞれ回収し、同様にしてTNF−α濃度を測定した。測定は各3連で行った。
【0077】
実施例6で得られた甘茶の抽出物の分画物(3)、(4)および(5)を添加した時の培養上清中のTNF−αの濃度を第2表に示す。値は3連の平均値で示した。
【0078】
【表2】
Figure 2004244396
【0079】
第2表から明らかなように、マウスマクロファージに甘茶の抽出物の分画物を添加することにより、リポポリサッカライドによる刺激によってマクロファージから産生されるTNF−αの量が抑制された。
【0080】
実施例10 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制剤(錠剤)の製造
以下の処方で常法により錠剤(1錠あたり157mg)を製造する。
Figure 2004244396
【0081】
実施例11 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制剤(散剤)の製造
以下の処方で常法により散剤(1包あたり505mg)を製造する。
Figure 2004244396
【0082】
実施例12 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制剤(ハードカプセル剤)の製造
以下の処方でハードカプセル剤(1カプセルあたり113mg)を製造する。
Figure 2004244396
3mgの実施例1で製造した甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物に乳糖60mgおよびコーンスターチ30mgを添加して混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース20mgの水溶液を添加して練合する。次いで、押し出し造粒機を用いて、常法により顆粒を製造する。この顆粒をゼラチンハードカプセルに充填することにより、ハードカプセル剤を製造する。
【0083】
実施例13 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制剤(ソフトカプセル剤)の製造
以下の処方でソフトカプセル剤(1カプセルあたり127mg)を製造する。
Figure 2004244396
大豆油120mgに実施例1で製造した甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物7mgを添加して混合する。次いで、ロータリー・ダイス式自動成型機を用いて、常法に従い、ソフトカプセルに充填することにより、ソフトカプセル剤を製造する。
【0084】
実施例14 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制用の清涼飲料水の製造
以下の配合により、清涼飲料水を製造する。
Figure 2004244396
以上を水にて1000mlとする。
【0085】
実施例15 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制用の茶飲料の製造
実施例1で製造した甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物 100mg茶葉 15g
以上に水1000mlを添加して抽出し、茶飲料1000mlを製造する。
【0086】
実施例16 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制用のクッキーの製造
以下の配合によりクッキー(30個分)を製造する。
Figure 2004244396
【0087】
実施例17 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制用の食パンの製造
以下の配合で常法により食パン(4斤分)を製造する。
Figure 2004244396
【0088】
実施例18 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制用のチューインガムの製造
以下の配合によりチューインガム(30個分)を製造する。
Figure 2004244396
【0089】
実施例19 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制用のキャンディーの製造
以下の配合によりキャンディー(20個分)を製造する。
Figure 2004244396
【0090】
実施例20 甘茶の抽出物を含有するTNF−α産生抑制用のマーマレードの製造
以下の配合によりマーマレードを製造する。
Figure 2004244396
【0091】
実施例21 甘茶の水抽出残さの含水エタノール抽出物を含有するTNF−α産生抑制用の飼料の製造
下記組成を有する飼料を、各成分を混合することにより製造した。
Figure 2004244396
【0092】
実施例22 甘茶のアセトン抽出物を含有するTNF−α産生抑制用の飼料の製造
下記組成を有する飼料を、各成分を混合することにより製造した。
Figure 2004244396
【0093】
実施例23 甘茶の含水エタノール抽出物を含有するTNF−α産生抑制用の飼料の製造
下記組成を有する飼料を、各成分を混合することにより製造した。
Figure 2004244396
【0094】
【発明の効果】
本発明により、TNF−α産生抑制剤、TNF−α産生抑制用の飲食品、食品添加剤、飼料、および飼料添加剤、ならびにTNF−αの産生を抑制する方法が提供される。

Claims (18)

  1. アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするTNF−α産生抑制剤。
  2. アジサイ属植物がアマチャ(Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino)である請求項1記載のTNF−α産生抑制剤。
  3. アマチャの植物体が甘茶である請求項2記載のTNF−α産生抑制剤。
  4. アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である請求項1〜3のいずれか1項に記載のTNF−α産生抑制剤。
  5. アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする、TNF−α産生抑制用の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  6. アジサイ属植物がアマチャである請求項5記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  7. アマチャの植物体が甘茶である請求項6記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  8. アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である請求項5〜7のいずれか1項に記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  9. アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病または糖尿病の予防剤または治療剤。
  10. アジサイ属植物がアマチャである請求項9記載の予防剤または治療剤。
  11. アマチャの植物体が甘茶である請求項10記載の予防剤または治療剤。
  12. アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である請求項9〜11のいずれか1項に記載の予防剤または治療剤。
  13. アジサイ属植物の植物体または該植物体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする、敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病または糖尿病の予防用または治療用の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  14. アジサイ属植物がアマチャである請求項13記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  15. アマチャの植物体が甘茶である請求項14記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  16. アジサイ属植物の植物体の抽出物が、該植物体の水性媒体抽出物残さのアルコール抽出物である請求項13〜15のいずれか1項に記載の飲食品、食品添加剤、飼料または飼料添加剤。
  17. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のTNF−α産生抑制剤を非ヒト動物に投与することを特徴とする、非ヒト動物のTNF−αの産生を抑制する方法。
  18. 請求項9〜12のいずれか1項に記載の予防剤または治療剤を非ヒト動物に投与することを特徴とする、非ヒト動物の敗血症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、ベーチェット病、慢性関節リュウマチまたは糖尿病を予防または治療する方法。
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