JP2003137796A - 肝機能保護剤または改善剤 - Google Patents

肝機能保護剤または改善剤

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JP2003137796A
JP2003137796A JP2001329289A JP2001329289A JP2003137796A JP 2003137796 A JP2003137796 A JP 2003137796A JP 2001329289 A JP2001329289 A JP 2001329289A JP 2001329289 A JP2001329289 A JP 2001329289A JP 2003137796 A JP2003137796 A JP 2003137796A
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JP2001329289A
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English (en)
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Ryusuke Nakagiri
竜介 中桐
Shunichi Kamiya
俊一 神谷
Erika Hashizume
恵理香 橋爪
Yoko Kamiya
陽子 神谷
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肝機能保護剤または改善剤、肝機能保護また
は改善用飲食品または飼料、肝機能保護作用または改善
作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤および
動物の肝機能保護方法または改善方法を提供する。 【解決手段】 ハマゼリ(Cnidium)属、ジャノヒゲ(O
phiopogon)属、コウホネ(Nupharis)属、パセリ(Pet
roselinum)属およびミズキ(Cornus)属に属する植物
からなる群より選ばれる1種または2種以上の植物の植
物体または該植物体抽出物を有効成分として含有するこ
とを特徴とする肝機能保護剤または改善剤およびハマゼ
リ(Cnidium)属、ジャノヒゲ(Ophiopogon)属、コウ
ホネ(Nupharis)属、パセリ(Petroselinum)属および
ミズキ(Cornus)属に属する植物からなる群より選ばれ
る1種または2種以上の植物の植物体または該植物体抽
出物を添加してなる肝機能保護または改善用飲食品また
は飼料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肝機能保護剤また
は改善剤、肝機能保護または改善用飲食品または飼料、
肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加剤
または飼料用添加剤および動物の肝機能保護方法または
改善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】肝臓は、3大栄養素である糖質、タンパ
ク質、脂質の代謝調節・貯蔵を行なったり、生体にとっ
て不要な物質を分解・解毒したり等の種々の機能を担っ
ている重要な臓器である。これら機能は、アルコールの
過剰摂取、ウイルス感染、乱れた食習慣、ストレス、喫
煙等により急性的あるいは慢性的に障害を受けるが、該
障害が進行すると、例えば急性肝炎、慢性肝炎、肝硬化
症、アルコール性脂肪肝、B型ウイルス肝炎、肝臓癌等
の疾患となる。
【0003】肝細胞がウイルス、アルコール等で障害を
受けると、細胞中のアスパラギン酸アミノトランスフェ
ラーゼ(グルタミン酸−オキサロ酢酸トランスアミナー
ゼともいう。以下GOTと略記する。)やアラニンアミ
ノトランスフェラーゼ(グルタミン酸−ピルビン酸トラ
ンスアミナーゼともいう。以下、GPTと略記する。)
等の酵素が血液中に出てくるため、これらの酵素活性を
示す数値が上昇する。従って、血液中のこれらGOT、
GPT活性は、肝臓の機能障害を示す指標として知られ
ている。
【0004】肝機能障害の予防または治療に使用される
薬剤としては、例えばアシクロビル等の抗ウイルス剤、
免疫抑制剤(医学のあゆみ171巻14号957〜11
58、1994年、医歯薬出版)、グルタチオン(蛋白
質核酸酵素33巻9号1625〜1631、1988
年、共立出版株式会社)、等が知られている。また、肝
機能の保護・増強・改善に有効とされる飲食品として
は、例えばウコン、マリアアザミ、ゴマリグナン、牡蠣
エキス、レバーエキス等が知られている(FOODSt
yle 21, 2巻12号, 1998年、食品化学
新聞社)。
【0005】しかし、ハマゼリ属、ジャノヒゲ属、コウ
ホネ属、パセリ属およびミズキ属に属する植物の植物体
またはそれらの抽出物が、肝機能保護作用または改善作
用を有することは知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】肝疾患を効果的に治療
できる薬剤や、日々摂取することで肝機能障害を予防ま
たは治療できる健康飲食品または動物用飼料の開発が切
望されている。本発明の目的は、肝機能保護剤または改
善剤、肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機
能保護剤または改善剤、肝機能保護作用または改善作用
を有する飲食品用添加物または飼料量添加物、および動
物の肝機能保護方法または改善方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の(1)
〜(12)に関する。 (1) ハマゼリ(Cnidium)属、ジャノヒゲ(Ophiopo
gon)属、コウホネ(Nupharis)属、パセリ(Petroseli
num)属およびミズキ(Cornus)属に属する植物からな
る群より選ばれる1種または2種以上の植物の植物体ま
たは該植物体抽出物を有効成分として含有することを特
徴とする肝機能保護剤または改善剤。
【0008】(2) ジャショウシ(Cnidium monnieri
L. Cusson)、センキュウ(Cnidium officinale Makin
o)、バクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GAWLE
R)、センコツ(Nupharis japonicum DC)、パセリ(Pe
troselinum hortense)、ヤマボウシ(Cornus kousa Bu
erg. ex Hance)からなる群より選ばれる1種または2
種以上の植物の植物体または該植物体抽出物を有効成分
として含有することを特徴とする肝機能保護剤または改
善剤。
【0009】(3) 経口で投与される前記(1)また
は(2)に記載の肝機能保護剤または改善剤。
【0010】(4) 肝機能がアルコールにより影響さ
れる機能である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の
肝機能保護剤または改善剤。
【0011】(5) ハマゼリ(Cnidium)属、ジャノ
ヒゲ(Ophiopogon)属、コウホネ(Nupharis)属、パセ
リ(Petroselinum)属およびミズキ(Cornus)属に属す
る植物からなる群より選ばれる1種または2種以上の植
物の植物体または該植物体抽出物を添加してなる肝機能
保護または改善用飲食品または飼料。
【0012】(6) ジャショウシ(Cnidium monnieri
L. Cusson)、センキュウ(Cnidium officinale Makin
o)、バクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GAWLE
R)、センコツ(Nupharis japonicum DC)、パセリ(Pe
troselinum hortense)、ヤマボウシ(Cornus kousa Bu
erg. ex Hance)からなる群より選ばれる1種または2
種以上の植物の植物体または該植物体抽出物を添加して
なる肝機能保護または改善用飲食品または飼料。
【0013】(7) 肝機能がアルコールにより影響さ
れる機能である前記(5)または(6)に記載の飲食品
または飼料。
【0014】(8) ハマゼリ(Cnidium)属、ジャノ
ヒゲ(Ophiopogon)属、コウホネ(Nupharis)属、パセ
リ(Petroselinum)属およびミズキ(Cornus)属に属す
る植物からなる群より選ばれる1種または2種以上の植
物の植物体または該植物体抽出物を含有することを特徴
とする肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用
添加剤または飼料用添加剤。
【0015】(9) ジャショウシ(Cnidium monnieri
L. Cusson)、センキュウ(Cnidium officinale Makin
o)、バクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GAWLE
R)、センコツ(Nupharis japonicum DC)、パセリ(Pe
troselinum hortense)、ヤマボウシ(Cornus kousa Bu
erg. ex Hance)からなる群より選ばれる1種または2
種以上の植物の植物体または該植物体抽出物を含有する
ことを特徴とする肝機能保護作用または改善作用を有す
る飲食品用添加剤または飼料用添加剤。
【0016】(10) 肝機能がアルコールにより影響
される機能である前記(8)または(9)に記載の飲食
品用添加剤または飼料用添加剤。
【0017】(11) 前記(1)〜(4)のいずれか
に記載の肝機能の保護剤もしくは改善剤または前記
(5)〜(7)のいずれかに記載の飼料を動物に給餌す
ることを特徴とする動物の肝機能保護方法または肝機能
改善方法。
【0018】(12) 動物が、家畜、家禽、養殖魚で
ある前記(11)記載の方法。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明でいう肝機能とは、肝臓の
有する機能をすべて意味しており特に制限はない。具体
的な肝機能としては、例えば血液貯蔵(循環量の調
整)、血色素の処理(ヘモグロビンの処理排出)、胆汁
の生成、胆汁色素の腸肝循環、血漿タンパク質(急性期
タンパク質、アルブミン、血液凝固因子、ステロイド結
合タンパク質、他のホルモン結合タンパク質等)の合成
等の血液と循環における機能、栄養素とビタミン(グル
コースと他の糖類、アミノ酸、脂質−脂肪酸、コレステ
ロール、リポタンパク、脂溶性ビタミン、水溶性ビタミ
ン等)の代謝等の栄養素の代謝機能、種々の物質(毒
素、エストロゲンやアンドロステロン等のステロイド、
他のホルモン等)の不活性化等の解毒または分解機能、
および免疫機能等[「生理学展望」原書19版(平成1
2年3月31日)、「新しい臨床栄養学」改訂第3版
(2000年5月20日)]があげられる。これら機能
はいずれもアルコールの過剰摂取により障害を受けるも
のである。
【0020】本発明で用いられる植物は、ハマゼリ(Cn
idium)属、ジャノヒゲ(Ophiopogon)属、コウホネ(N
upharis)属、パセリ(Petroselinum)属およびミズキ
Cornus)属に属する植物からなる群より選ばれる1種
または2種以上の植物である。
【0021】ハマゼリ(Cnidium)属に属する植物とし
ては、例えばハマゼリ(Cnidium japonicum Miq.)、セ
ンキュウ(Cnidium officinale Makin)、ジャショウシ
Cnidium monnieri L. Cusson)およびこれら植物から
育種された植物等があげられる。
【0022】ジャノヒゲ(Ophiopogon)属に属する植物
としては、例えばオオバジャノヒゲ(Ophiopogon plami
scapus Nakai)、ジャノヒゲ(Ophiopogon japonicu
s)、ジャノヒゲ玉竜(Ophiopogon japonicus cv. Gyok
uryuu)、バクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GA
WLER)およびこれら植物から育種された植物等があげら
れる。
【0023】コウホネ(Nupharis)属に属する植物とし
ては、例えばコウホネ(Nuphar japonicum DC.)、オグ
ラコウホネ(Nuphar oguraense Miki)、オゼコウホネ
Nuphar pumilum (Timm) DC. var. ozeense (Miki) H.
Hara)およびこれら植物から育種された植物等があげ
られる。
【0024】パセリ(Petroselinum)属に属する植物と
しては、例えばイタリアンパセリ(Petroselinum sativ
um Hoffm)、パセリ(Petroselinum hortense)および
これら植物から育種された植物等があげられる。
【0025】ミズキ(Cornus)属に属する植物として
は、例えばミズキ(Cornus controversa Hemsl.)、ハ
ナミズキ(Cornus florida L.)、サンシュユ(Cornus
officinalis Siebold et Zucc.)、ヤマボウシ(Cornu
s kousa Buerg. ex Hance)およびこれら植物から育種
された植物等があげられる。
【0026】植物体としては、例えば野生の植物、栽培
により得られる植物または組織培養等の培養により得ら
れる植物の、例えば、葉、花、枝、茎、果実、根、種
子、培養された細胞もしくは器官、カルス等があげら
れ、これらをそのままあるいは物理・化学的または生物
的に処理して得られる各種処理物等があげられる。
【0027】物理・化学的処理方法としては、例えば天
日乾燥、風乾等の乾燥処理、凍結乾燥処理、粉砕処理等
があげられ、物理・化学処理物としては、乾燥処理物、
凍結乾燥処理物、粉砕処理物等があげられる。生物的処
理方法としては、発酵方法等があげられ、生物的処理物
としては発酵処理物等があげられる。植物体抽出物とし
ては、前述の植物体より種々の抽出方法により得られる
抽出物があげられる。抽出方法としては、例えば各種溶
媒抽出、超臨界流体抽出等があげられる。抽出物は沈降
分離、ケーキ濾過、清澄濾過、遠心濾過、遠心沈降、圧
搾分離、フィルタープレス等の各種固液分離方法、各種
濃縮方法、各種乾燥方法、造粒もしくは粉末化等の製剤
化方法、各種精製方法等で処理してもよい。
【0028】精製方法としては、例えば溶媒分画法、カ
ラムクロマトグラフィー法、再結晶法等があげられる。
特に、ダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)、セフ
ァデクスLH−20(ファルマシア社製)等の各種担体
を用いたカラムクロマトグラフィー法が好適に用いられ
る。濃縮および乾燥方法としては、例えば凍結乾燥、自
然乾燥、熱風乾燥、通風乾燥、送風乾燥、噴霧乾燥、減
圧乾燥、天日乾燥、真空乾燥、流動層乾燥、泡沫層乾
燥、ドラムドライヤー等による皮膜乾燥、超音波乾燥、
電磁波乾燥等の乾燥方法があげられ、噴霧乾燥方法、凍
結乾燥方法が好適に用いられる。
【0029】抽出および抽出物の処理に際しては、例え
ば抗酸化剤や保存剤等を添加することもできる。溶媒抽
出に用いる溶媒としては、本発明の肝機能保護または改
善作用を示す物質を抽出できる溶媒なら何を用いてもよ
く、例えば水道水、蒸留水、脱イオン水等の水、無機塩
水溶液、緩衝液等の水性媒体、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等の一価アルコール、プ
ロピレングリコール、グリセロール等の多価アルコー
ル、ヘキサン、トルエン、石油エーテル、ベンゼン、酢
酸エチル、クロロホルム、ジクロロメタン、1,1,2
−トリクロロエテン、ジメチルスルフォキシド、アセト
ン等の有機溶媒等があげられ、水性媒体、アルコールが
好適に用いられる。
【0030】緩衝液としては、例えばリン酸緩衝液、ク
エン酸緩衝液等があげられる。無機塩水溶液の無機塩と
しては、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カ
ルシウム等があげられる。アルコールとしては、一価ア
ルコールが好ましく、一価アルコールとしてはエタノー
ルが好ましい。
【0031】これら溶媒は単独または複数混合して用い
ることができる。混合した溶媒としては、含水アルコー
ルが好ましく、含水一価アルコールがより好ましく、含
水エタノールが特に好ましい。含水率としては、70容
量%以下が好ましく、40容量%以下がより好ましい。
溶媒としては、超臨界流体化した二酸化炭素を用いるこ
ともできる。
【0032】抽出は、例えば植物体1重量部に対し溶媒
0.1重量部〜10000重量部、好ましくは1重量部
〜100重量部用いて行う。抽出温度は特に制限が無い
が、例えば0℃〜100℃が好ましく、20℃〜90℃
がより好ましい。抽出時間は、特に制限が無いが、例え
ば1分間〜1週間が好ましく、30分間〜1日間がより
好ましい。
【0033】好ましい抽出方法としては、前述の植物
体、植物体の物理・化学処理物または生物的処理物を水
で抽出した残さをアルコールもしくは含水アルコールで
抽出する方法があげられる。水およびアルコールもしく
は含水アルコールで抽出するときの抽出温度としては、
例えば0℃〜100℃が好ましく、20℃〜90℃がよ
り好ましい。抽出時間は、特に制限が無いが、例えば1
分間〜1週間が好ましく、30分間〜1日間がより好ま
しい。
【0034】抽出に使用する機器としては特に制限が無
いが、効率よく抽出するために工夫された容器、攪拌
機、還流冷却器、ソックスレー抽出機、ホモジナイザ
ー、振とう機、超音波発生装置等等があげられる。本発
明の肝機能保護剤または改善剤は、前述の方法で調製し
た植物体または該植物体抽出物を含有し、必要に応じて
薬理学的に許容される一種もしくはそれ以上の担体、更
に必要に応じて肝機能保護、増強、改善または肝機能障
害予防もしくは治療のための他の有効成分を含有してい
てもよい。
【0035】本発明の肝機能保護または改善剤は、植物
体または該植物体抽出物を必要に応じ担体と一緒に混合
し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の
方法により製造される。製剤の投与形態は、肝機能を保
護または改善させるために効果的なものを使用するのが
望ましく、経口投与または、例えば静脈内、腹膜内もし
くは皮下投与等の非経口投与をあげることができる。こ
れらのうち、経口投与が好ましい。
【0036】投与する剤形としては、錠剤、散剤、顆粒
剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、浸剤、カプセル剤、シロップ
剤、注射剤、液剤、エリキシル剤、エキス剤、チンキ
剤、流エキス剤等があげられる。経口投与に適当な、例
えばエキス剤、チンキ剤、流エキス剤等は、ハマゼリ
属、ジャノヒゲ属、コウホネ属、パセリ属およびミズキ
属に属する植物からなる群より選ばれる1種または2種
以上の植物の植物体から、例えば水、エタノール、水と
エタノールの混合液等の溶媒で抽出して得られる植物体
抽出物をそのまま、または濃縮して調製することができ
る。
【0037】経口投与に適当な、例えばシロップ剤のよ
うな液体調製物は、水、蔗糖、ソルビトール、果糖等の
糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール
等のグリコール類、ごま油、オリーブ油、大豆油等の油
類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、パ
ラオキシ安息香酸メチル等のパラオキシ安息香酸誘導
体、安息香酸ナトリウム等の保存剤、ストロベリーフレ
ーバー、ペパーミント等のフレーバー類等の担体を使用
して製造できる。
【0038】また、経口投与に適当な、例えば錠剤、散
剤および顆粒剤等は、乳糖、白糖、ブドウ糖、蔗糖、マ
ンニトール、ソルビトール等の糖類、バレイショ、コム
ギ、トウモロコシ等の澱粉、炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム等の無機
物、結晶セルロース、カンゾウ末、ゲンチアナ末等の植
物末等の賦形剤、澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶セルロ
ース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、アルギン酸
ナトリウム等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、水素添加植物油、マクロゴール、シリコーン油等
の滑沢剤、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、
カルメロース、ゼラチン、澱粉のり液等の結合剤、脂肪
酸エステル等の界面活性剤、グリセリン等の可塑剤等を
用いて製造できる。
【0039】非経口投与に適当な注射剤は、好ましくは
受容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性剤
からなる。例えば、注射剤の場合は、塩溶液、ブドウ糖
溶液または塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体等
を用いて注射用の溶液を調製する。また、これら非経口
剤においても、前述の防腐剤、保存剤、界面活性剤等が
使用できる。
【0040】本発明の、肝機能保護または改善剤の投与
量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、治
療すべき症状の性質もしくは重篤度等により異なり特に
制限はないが、経口の場合、植物体乾燥重量または該植
物体抽出物の乾燥重量として、成人一人当り0.01m
g〜50g、好ましくは0.05mg〜10gを一日一
回ないし数回投与する。静脈内投与等の非経口投与の場
合、植物体乾燥重量または該植物体抽出物の乾燥重量と
して、成人一人当り0.001mg〜50g、好ましく
は0.01mg〜10gを一日一回ないし数回投与す
る。
【0041】また、動物に投与する場合、投与形態、動
物の年齢、種類、治療すべき症状の性質もしくは重篤度
等により異なり特に制限はないが、経口の場合、植物体
乾燥重量または該植物体抽出物の乾燥重量として、体重
1Kg当たり、0.1mg〜10g、好ましくは1mg
〜1gを一日一回ないし数回投与する。また、静脈内投
与等の非経口投与の場合、植物体乾燥重量または該植物
体抽出物の乾燥重量として、体重1Kg当たり0.01
mg〜10g、好ましくは1mg〜1gを一日一回ない
し数回投与する。
【0042】これら投与量および投与回数に関しては、
前述の種々の条件により変動する。本発明の植物体また
は該植物体抽出物を添加してなる肝機能保護または改善
用飲食品または飼料としては、一般の飲食品もしくは飼
料またはそれらの原料に本発明の植物体または該植物体
抽出物を添加する以外は、一般の飲食品または飼料の製
造方法で製造されるものがあげられる。
【0043】植物体または該植物体抽出物を添加する一
般の飲食品もしくは飼料またはそれらの原料としては、
特に制限が無く、植物体または該植物体抽出物を含有し
ているものでも、植物体または該植物体抽出物を実質的
に含有していないものでもよい。植物体または該植物体
抽出物を含有している飲食品または飼料に、植物体また
は該植物抽出物を添加することにより、該飲食品または
飼料の肝機能保護作用または改善作用を増大させること
ができる。
【0044】該飲食品または飼料は、例えば成形・造粒
方法等一般の飲食品または飼料に用いる加工法で加工し
てもよい。成形・造粒方法としては流動層造粒、攪拌造
粒、押し出し造粒、転動造粒、気流造粒、圧縮成形造
粒、解砕造粒、噴霧造粒、噴射造粒等の造粒方法、パン
コーティング、流動層コーティング、ドライコーティン
グ等のコーティング方法、パフドライ、過剰水蒸気法、
フォームマット方法、マイクロ波加熱方法等の膨化方
法、押出造粒機やエキストルーダー等の押出方法等があ
げられる。
【0045】飲食品または飼料に添加する本発明の植物
体または該植物体抽出物の添加量としては、飲食品また
は飼料が肝機能保護作用または改善作用を示すことがで
きる量であれば特に制限はないが、植物体乾燥重量また
は該植物体抽出物乾燥重量として例えば0.001〜1
00重量%、好ましくは0.01〜100重量%、より
好ましくは0.1〜100重量%含有するように添加さ
れる。
【0046】植物体または該植物体抽出物を添加する具
体的な飲食品としては、例えば植物体または該植物体抽
出物を添加されたジュース類、清涼飲料水、スープ類、
茶類、乳酸菌飲料、発酵乳、冷菓、バター、チーズ、ヨ
ーグルト、加工乳、脱脂粉乳等の乳製品、ハム、ソーセ
ージ、ハンバーグ等の畜肉製品、魚肉錬り製品、だし巻
き、卵豆腐等の卵製品、クッキー、ゼリー、スナック菓
子、チューイングガム等の菓子類、パン類、麺類、漬け
物類、燻製品、干物、佃煮、調味料等があげられる。
【0047】飲食品の形態としては、例えば粉末食品、
シート状食品、瓶詰め食品、缶詰食品、レトルト食品、
カプセル食品、タブレット状食品、流動食品、ドリンク
剤等があげられる。本発明の飲食品は、健康飲食品、機
能性飲食品として、肝機能保護または改善のために使用
することができる。本発明の植物体または該植物体抽出
物を有効成分として含有する肝機能保護作用または改善
作用を有する飲食品を摂取する場合、その摂取量は特に
制限がないが、成人一人あたり、植物体乾燥重量または
該植物体抽出物乾燥重量として、一日あたり0.01m
g〜50g、好ましくは0.05mg〜10gである。
この摂取量を1日間〜1年間、好ましくは2週間〜3ヶ
月間、摂取し続ける。ただし、この摂取量はあくまでも
目安であり、摂取者の症状の程度や年齢、体重等に応じ
て適宜好適な範囲となるように調整することができる。
【0048】植物体または該植物体抽出物を添加する具
体的な飼料としては、ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、
魚類等の動物に対する飼料で有ればいずれでもよく、例
えば、イヌ、ネコ、ネズミ等のペット用飼料、ウシ、ブ
タ等の家畜用飼料、ニワトリ、七面鳥等の家禽用飼料、
タイ、ハマチ等の養殖魚用飼料等があげられる。本発明
の飼料は、飼料原料に植物体または該植物体抽出物を適
宜配合して作ることができる。飼料原料としては、穀物
類、糟糠類、植物性油かす類、動物性飼料原料、その他
の飼料原料、精製品等があげられる。
【0049】穀物としては、例えばマイロ、小麦、大
麦、えん麦、らい麦、玄米、そば、あわ、きび、ひえ、
とうもろこし、大豆等があげられる。糟糠類としては、
例えば米ぬか、脱脂米ぬか、ふすま、末粉、小麦、胚
芽、麦ぬか、トウモロコシぬか、トウモロコシ胚芽等が
あげられる。植物性油かす類としては、例えば大豆油か
す、きな粉、あまに油かす、綿実油かす、落花生油か
す、サフラワー油かす、やし油かす、パーム油かす、ご
ま油かす、ひまわり油かす、なたね油かす、カポック油
かす、からし油かす等があげられる。
【0050】動物性飼料原料としては、例えば魚粉(北
洋ミール、輸入ミール、ホールミール、沿岸ミール
等)、フィッシュソルブル、肉粉、肉骨粉、血粉、分解
毛、骨粉、家畜用処理副産物、フェザーミール、蚕よ
う、脱脂粉乳、カゼイン、乾燥ホエー等があげられる。
その他飼料原料としては、植物茎葉類(アルファルフ
ァ、ヘイキューブ、アルファルファリーフミール、ニセ
アカシア粉末等)、トウモロコシ加工工業副産物(コー
ングルテン、ミール、コーングルテンフィード、コーン
ステープリカー等)、でんぷん加工品(でんぷん等)、
砂糖、発酵工業産物(酵母、ビールかす、麦芽根、アル
コールかす、しょう油かす等)、農産製造副産物(柑橘
加工かす、豆腐かす、コーヒーかす、ココアかす等)、
その他(キャッサバ、そら豆、グアミール、海藻、オキ
アミ、スピルリナ、クロレラ、鉱物等)等があげられ
る。精製品としては、タンパク質(カゼイン、アルブミ
ン等)、アミノ酸、糖質(スターチ、セルロース、しょ
糖、グルコース等)、ミネラル、ビタミン等があげられ
る。
【0051】本発明による植物体または該植物体抽出物
を有効成分として含有する肝機能保護作用または改善作
用を有する飼料を動物に摂取させる場合、その摂取量は
特に制限がないが、動物の体重1kgあたり、植物体乾
燥重量または該植物体抽出物乾燥重量として、一日あた
り0.1mg〜10g、好ましくは1mg〜1gであ
る。この摂取量を1日間〜1年間、好ましくは2週間〜
3ヶ月間、摂取し続ける。ただし、この摂取量はあくま
でも目安であり、摂取動物の種類、年齢、体重等に応じ
て適宜好適な範囲に調製することができる。
【0052】植物体または該植物体抽出物を有効成分と
して含有することを特徴とする肝機能保護作用または改
善作用を有する飲食品用添加剤または飼料用添加剤は、
前述の方法で調製した植物体または該植物体抽出物を有
効成分として含有し、必要に応じて一般に飲食品または
飼料に用いられる添加剤、例えば食品添加物表示ハンド
ブック(日本食品添加物協会、平成9年1月6日発行)
に記載されている甘味料、着色料、保存料、増粘安定
剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤、ガムベー
ス、苦味料、酵素または酵素源、光沢剤、酸味料、調味
料、乳化剤、強化剤、製造用剤、香料、香辛料抽出物等
の添加剤を添加してもよい。また、前述の肝機能保護ま
たは改善剤に例示した担体を添加してもよい。
【0053】飲食品用添加剤または飼料用添加剤におけ
る植物体または植物体抽出物の濃度としては、特に制限
がないが、1〜100重量%が好ましく、10〜100
重量%がより好ましく、20〜100重量%が特に好ま
しい。添加物としては、例えば以下の添加物があげられ
る。甘味料としては、例えばアスパルテーム、カンゾ
ウ、ステビア、キシロース、ラカンカ等があげられる。
【0054】着色料としては、例えばカロチノイド、ウ
コン色素、フラボノイド、カラメル色素、シコン色素、
スピルリナ色素、葉緑素、ムラサキイモ色素、ムラサキ
ヤマイモ色素、シソ色素、ブルーベリー色素等があげら
れる。保存料としては、例えば亜硫酸ナトリウム、安息
香酸類、ウド抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽
出物、ソルビン酸類、プロピオン酸類等があげられる。
【0055】増粘安定剤としては、アラビアガムやキサ
ンタンガム等のガム類、アルギン酸類、キチン、キトサ
ン、キダチアロエ抽出物、グァーガム、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カゼインナトリウム、コーンスター
チ、カルボキシメチルセルロース類、ゼラチン、寒天、
デキストリン、メチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、微小繊維状セルロース、微結晶セルロース、海藻セ
ルロース、ポリアクリル酸ソーダ、ポリリン酸ナトリウ
ム、カラギーナン、酵母細胞壁、コンニャクイモ抽出
物、ナタデココ、マンナン等があげられる。
【0056】酸化防止剤としては、例えばビタミンC
類、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、エチレンジア
ミン四酢酸カルシウム、エリソルビン酸、オリザノー
ル、カテキン、ケルセチン、クローブ抽出物、酵素処理
ルチン、リンゴ抽出物、ゴマ油抽出物、ジブチルヒドロ
キシトルエン、ウイキョウ抽出物、セイヨウワサビ抽出
物、セリ抽出物、チャ抽出物、テンペ抽出物、ドクダミ
抽出物、トコトリエノール、トコフェロール類、ナタネ
油抽出物、生コーヒー豆抽出物、ヒマワリ種子、フェル
ラ酸、ブチルヒドロキシアニソール、ブルーベリー葉抽
出物、プロポリス抽出物、ヘゴ・イチョウ抽出物、ヘス
ペレチン、コショウ抽出物、ホウセンカ抽出物、没食子
酸、ヤマモモ抽出物、ユーカリ抽出物、ローズマリー抽
出物等があげられる。
【0057】発色剤としては、例えば亜硝酸ナトリウム
等があげられる。漂白剤としては、例えば亜硫酸ナトリ
ウム等があげられる。防カビ剤としては、例えばオルト
フェニルフェノール等があげられる。ガムベースとして
は、例えばアセチルリシノール酸メチル、ウルシロウ、
エステルガム、エレミ樹脂、オウリキュウリロウ、オゾ
ケライト、オポパナックス樹脂、カウリガム、カルナウ
バロウ、グアヤク樹脂、グッタカチュウ、グッタハンカ
ン、グッタペルカ、グリセリン脂肪酸エスエル、ゲイロ
ウ、コパオババルサム、コーパル樹脂、ゴム、コメヌカ
ロウ、サトウキビロウ、シェラック、ジェルトン、しょ
糖脂肪酸エステル、ソルバ、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、タルク、炭酸カルシウム、ダンマル樹脂、チクル、
チルテ、ツヌー、低分子ゴム、パラフィンワックス、フ
ァーバルサム、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
粉末パルプ、粉末モミガラ、ホホバロウ、ポリイソブチ
レン、ポリブテン、マイクロクリスタルワックス、マス
チック、マッサランドチョコレート、ミツロウ、りん酸
カルシウム等があげられる。
【0058】苦味剤としては、例えばイソアルファー苦
味酸、カフェイン、カワラタケ抽出物、キナ抽出物、キ
ハダ抽出物、ゲンチアナ抽出物、酵素処理ナリンジン、
ジャマイカカッシア抽出物、デオブロミン、ナリンジ
ン、ビガキ抽出物、ニガヨモギ抽出物、ヒキオコシ抽出
物、ヒメマツタケ抽出物、ボラペット、メチルチオアデ
ノシン、レイシ抽出物、オリーブ茶、ダイダイ抽出物、
ホップ抽出物、ヨモギ抽出物等があげられる。
【0059】酵素または酵素源としては、例えばアミラ
ーゼ、トリプシン、レンネット、乳酸菌等があげられ
る。光沢剤としては、例えばウルシロウ、モクロウ等が
あげられる。酸味料としては、例えばアジピン酸、イタ
コン酸、クエン酸類、コハク酸類、酢酸ナトリウム、酒
石酸類、二酸化炭素、乳酸、フィチン酸、フマル酸、リ
ンゴ酸、リン酸等があげられる。
【0060】調味料としては、例えばアスパラギン、ア
スパラギン酸類、グルタミン酸、グルタミン、アラニ
ン、イソロイシン、グリシン、セリン、シスチン、チロ
シン、ロイシン、プロリン等のアミノ酸、イノシン酸ナ
トリウム、ウリジル酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウ
ム、シチジル酸ナトリウム、リボヌクレオチドカルシウ
ム、リボヌクレオチドナトリウム等の核酸、クエン酸、
コハク酸等の有機酸、塩化カリウム、塩水湖水低塩ナト
リウム液、粗製海水塩化カリウム、ホエイソルト、りん
酸三カリウム、りん酸水素ニカリウム、りん酸ニ水素カ
リウム、りん酸水素ニナトリウム、りん酸ニ水素ナトリ
ウム、りん酸三ナトリウム、クロレラ抽出物等があげら
れる。
【0061】乳化剤としては、例えばショ糖脂肪酸エス
テル等があげられる。強化剤としては亜鉛塩類、ビタミ
ンC類、各種アミノ酸、5−アデニル酸、塩化鉄、ヘス
ペリジン、各種焼成カルシウム、各種未焼成カルシウ
ム、ジベンゾイルチアミン、水酸化カルシウム、炭酸カ
ルシウム、チアミン塩酸塩、デュナリエラカロチン、ト
コフェロール、ニコチン酸、ニンジンカロチン、パーム
油カロチン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、ヒ
ドロキシプロリン、ピロリン酸ニ水素カルシウム、ピロ
リン酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄、フェリチン、ヘム
鉄、メナキノン、葉酸、リボフラビン等があげられる。
【0062】製造用剤としてはアセトンやイオン交換樹
脂等の加工助剤、イチジク葉抽出物、イナワラ灰抽出
物、カオリン、グリセリン脂肪酸エステル、クワ抽出
物、骨灰、シソ抽出物、ショウガ抽出物、各種タンニ
ン、パフィア抽出物、ブドウ種子抽出物、エタノール等
があげられる。香料としては、例えばバニラエッセンス
等があげられる。
【0063】香辛料抽出物としては、例えばトウガラシ
エキス等があげられる。なお、これら各種添加剤は、前
述の肝機能保護剤または改善剤、並びに肝機能保護作用
または改善作用を有する飲食品または飼料に添加して用
いることもできる。以下実施例に基づいて本発明を詳述
する。ただし、下記実施例は本発明を制限するものでは
ない。
【0064】
【実施例】実施例1 ジャショウシのアセトンエキスの
凍結乾燥粉末の製造 乾燥したジャショウシ(Cnidium monnieri L. Cusson)
の粉末(志平商店社製)1kgをアセトン10リットル
で2回抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽出液を
濃縮後、凍結乾燥することにより、ジャショウシのアセ
トンエキスの凍結乾燥粉末83.3gを得た。
【0065】実施例2 センキュウ末のアセトンエキス
の凍結乾燥粉末の製造 乾燥したセンキュウ(Cnidium officinale Makino)の
粉末(伸和製薬社製)1kgをアセトン10リットルで
2回抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽出液を濃
縮後、凍結乾燥することにより、センキュウ末のアセト
ンエキスの凍結乾燥粉末を得た。
【0066】実施例3 バクモンドウのアセトンエキス
の凍結乾燥粉末の製造 乾燥したバクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GAW
LER)の粉末(志平商店社製)1kgをアセトン10リ
ットルで2回抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽
出液を濃縮後、凍結乾燥することにより、バクモンドウ
のアセトンエキスの凍結乾燥粉末45.2gを得た。
【0067】実施例4 センコツのアセトンエキスの凍
結乾燥粉末の製造 乾燥したセンコツ(Nupharis japonicum DC)の粉末
(紀伊国屋漢薬社製)1kgをアセトン10リットルで
2回抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽出液を濃
縮後、凍結乾燥することにより、センコツのアセトンエ
キスの凍結乾燥粉末を得た。
【0068】実施例5 パセリのアセトンエキスの凍結
乾燥粉末の製造 市販のパセリ(Petroselinum hortense)を乾燥、粉砕
して得られた粉末1kgをアセトン10リットルで2回
抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽出液を濃縮
後、凍結乾燥することにより、パセリのアセトンエキス
の凍結乾燥粉末240.8gを得た。
【0069】実施例6 ヤマボウシのアセトンエキスの
凍結乾燥粉末の製造 ヤマボウシ(Cornus kousa Buerg. ex Hance)の葉を乾
燥、粉砕して得られた粉末1kgをアセトン10リット
ルで2回抽出し(室温、1時間攪拌)、得られた抽出液
を濃縮後、凍結乾燥することにより、ヤマボウシのアセ
トンエキスの凍結乾燥粉130.5gを得た。
【0070】実施例7 ジャショウシのアセトンエキス
の分画物の製造 実施例1で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500m
lで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学
社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム10
0ml)を充填したカラムに通塔した。ついで250m
lの33容量%メタノールを通塔し、さらに250ml
の33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの
66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの6
6容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの10
0%メタノールを通塔し溶出される液を濃縮・乾燥する
ことにより濃縮乾固物(1)を0.29g得た。さら
に、250mlの100%メタノールを通塔し、さらに
250mlの100%アセトンを通塔し、ついで250
mlの100%アセトンを通塔し溶出される液を濃縮・
乾燥することにより濃縮乾固物(2)を0.0025g
得た。
【0071】実施例8 センキュウ末のアセトンエキス
の分画物の製造 実施例2で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500m
lで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学
社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム10
0ml)を充填したカラムに通塔した。ついで250m
lの33容量%メタノールを通塔し、さらに250ml
の33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの
66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの6
6容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの10
0%メタノールを通塔し、さらに、250mlの100
%メタノールを通塔し溶出される液を濃縮・乾燥するこ
とにより濃縮乾固物(1)を0.0723g得た。さら
に250mlの100%アセトンを通塔し溶出される液
を濃縮・乾燥することにより濃縮乾固物(2)を0.0
868g得た。
【0072】実施例9 バクモンドウのアセトンエキス
の分画物の製造 実施例3で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500m
lで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学
社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム10
0ml)を充填したカラムに通塔した。ついで250m
lの33容量%メタノールを通塔し、さらに250ml
の33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの
66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの6
6容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの10
0%メタノールを通塔し、さらに250mlの100%
メタノールを通塔し、ついで250mlの100%アセ
トンを通塔し溶出される液を濃縮・乾燥することにより
濃縮乾固物(1)を0.0015g得た。
【0073】実施例10 センコツのアセトンエキスの
分画物の製造 実施例4で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500m
lで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学
社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム10
0ml)を充填したカラムに通塔した。ついで250m
lの33容量%メタノールを通塔し、さらに250ml
の33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの
66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの6
6容量%メタノールを通塔し溶出される液を濃縮・乾燥
することにより濃縮乾固物(1)を0.67g得た。
【0074】実施例11 パセリのアセトンエキスの分
画物の製造 実施例5で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500m
lで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学
社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム10
0ml)を充填したカラムに通塔した。ついで250m
lの33容量%メタノールを通塔し、さらに250ml
の33容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの
66容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの6
6容量%メタノールを通塔し、さらに250mlの10
0%メタノールを通塔し、さらに、250mlの100
%メタノールを通塔し溶出される液を濃縮・乾燥するこ
とにより濃縮乾固物(1)を0.63g得た。ついで2
50mlの100%アセトンを通塔し溶出される液を濃
縮・乾燥することにより濃縮乾固物(2)を2.0g得
た。ついで、250mlの100%アセトンを通塔し溶
出される液を濃縮・乾燥することにより濃縮乾固物
(3)を0.10g得た。
【0075】実施例12 ヤマボウシのアセトンエキス
の分画物の製造 実施例6で製造して得た凍結乾燥粉末5gを水500m
lで懸濁した。該懸濁液を疎水性吸着レジン(三菱化学
社製、ダイヤイオンHP−20、ボイドボリューム10
0ml)を充填したカラムに通塔した。ついで250m
lの33容量%メタノールを通塔し、さらに250ml
の33容量%メタノールを通塔し溶出される液を濃縮・
乾燥することにより濃縮乾固物(1)を0.26g得
た。さらに250mlの66容量%メタノールを通塔し
溶出される液を濃縮・乾燥することにより濃縮乾固物
(2)を0.15g得た。さらに250mlの66容量
%メタノールを通塔し溶出される液を濃縮・乾燥するこ
とにより濃縮乾固物(3)を1.4g得た。
【0076】実施例13 下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。。
【0077】 CE−2(日本クレア社製) 99.8重量% 実施例1で製造した粉体 0.2重量%
【0078】実施例14 下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。。 CE−2(日本クレア社製) 99.8重量% 実施例2で製造した粉体 0.2重量%
【0079】実施例15 下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。。
【0080】 CE−2(日本クレア社製) 99重量% 実施例3で製造した粉末 1重量%
【0081】実施例16 下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。。 CE−2(日本クレア社製) 99.94重量% 実施例4で製造した粉末 0.06重量%
【0082】実施例17 下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。。
【0083】 CE−2(日本クレア社製) 99重量% 実施例5で製造した粉末 1重量%
【0084】実施例18 下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。。 CE−2(日本クレア社製) 99重量% 実施例6で製造した粉末 1重量%
【0085】比較例1 下記の各成分を混合することにより飼料を製造した。。
【0086】 CE−2(日本クレア社製) 99重量% パインデックス(松谷化学社製) 1重量%
【0087】実施例19 ジャショウシ、センキュウ、
バクモンドウ、センコツ、パセリ及びヤマボウシのアセ
トンエキスの分画物によるアセトアミノフェン(AA
P)誘導初代培養肝細胞障害の抑制 コラゲナーゼ灌流法[セグレン(Seglen,P.O.)、メソ
ド・イン・セル・バイオロジー(Methods in Cell Biol
ogy),13,29(1976)]に基づいてラットの
肝細胞を分離した。即ち、体重約130gのオスのSD
ラットを麻酔下で開腹し、37℃に保温した前灌流液
[ハンクの等張液(Hanks' Balanced SaltSolution、ギ
ブコ社製):9.5g、HEPES(ナカライテスク社
製):2.38g、EGTA(シグマ社製):0.19
g、NaHCO3(キシダ化学社製):0.35gを1
Lの水に溶解し、pH7.2に調整したもの]を門脈よ
り肝臓を30ml/分の流速で400ml灌流した。次
に37℃に保温したコラゲナーゼ溶液[ハンクス液ニッ
スイ(日水製薬社製):9.8g、HEPES(ナカ
ライテスク社製):2.38g、NaHCO3(キシダ
化学社製):0.35g、CaCl2(キシダ化学社
製):0.56g、トリプシンインヒビター(シグマ社
製):0.02g、コラゲナーゼ(シグマ社製):0.
5gを1Lの水に溶解し、pH7.5に調整したもの]
を200ml灌流した。
【0088】肝臓が消化された後、肝臓をシャーレ内に
回収し、20mlのS−MEM培地(ギブコ社製)を加
えメスで細切した。次いで10mlの先太駒込ピペット
でピペッティングし、肝細胞を分散させた後、ガーゼ及
び細胞濾過器(池本理化工業社製)で肝細胞を濾過し、
肝細胞分散液を得た。ここで得られた肝細胞は肝実質細
胞以外の非実質細胞、例えば内皮細胞、クッパー細胞、
伊東細胞、星細胞等を含んでいるため、遠心分離によっ
て肝実質細胞のみを精製した。具体的には、得られた肝
細胞分散液を50×Gで1分間冷却下で遠心分離し、底
に沈殿した肝実質細胞を回収した。この操作を3回繰り
返し、純度の高い肝実質細胞を分離回収した。
【0089】分離回収した肝細胞を1.2×106細胞
/mlの濃度になるように、下記基本培地に懸濁し、マ
トリゲルをコートした6穴プレート上に1.4ml播種
し、以下の培養条件で初代培養した。培地は、ウエイマ
ウスのMB752/1(Waymouth'sMB752/1)培地(ギ
ブコ社製)に10容量%のウシ血清(FBS)、50U
/mlのペニシリン、50μg/mlのストレプトマイ
シン、10-8mol/lのインシュリン及び10-6mo
l/lのデキサメタゾン(dexamethasone)を含有させ
た培地(以下、基本培地というときもある。)を用い
た。
【0090】培養は37℃、5容量%CO2、95容量
%大気のCO2インキュベーターでおこなった。播種終
了4時間後に基本培地を除去し、PBSで洗浄後、新た
な基本培地700μlを分注して、さらに培養した。実
施例7で得た濃縮乾固物(1)及び(2)、実施例8で
得た濃縮乾固物(1)及び(2)、実施例9で得た濃縮
乾固物(1)、実施例10で得た濃縮乾固物(1)、実
施例11で得た濃縮乾固物(1)、(2)及び(3)、
及び実施例12で得た濃縮乾固物(1)及び(2)をそ
れぞれジメチルスルフォキシド(以下、DMSOと略記
する。)で10mg/mlの濃度となるように溶解し、
これを上記基本培地で50倍に希釈し、分画物濃度20
0μg/mlの試験液を調製した。
【0091】細胞播種24時間後、各穴に試験液を14
0μlずつ添加し(分画物の最終濃度は、20μg/m
lとなる。)、その1時間後に50mmol/lアセト
アミノフェン水溶液(肝障害誘導剤)を560μlずつ
添加し(アセトアミノフェンの最終濃度は、20mmo
l/lとなる。)、これを試験区とした。また、細胞播
種24時間後、各穴に2重量%DMSO含有培地140
μlずつ添加し、その1時間後に50mmol/lアセ
トアミノフェン水溶液(肝障害誘導剤)を560μlず
つ添加し(アセトアミノフェンの最終濃度は、20mm
ol/lとなる。)、これを第1コントロール区とし
た。
【0092】また、細胞播種24時間後、各穴に2重量
%DMSO含有培地を140μlずつ添加し、その1時
間後に蒸留水を560μlずつ添加し、これを第2コン
トロール区とした。アセトアミノフェン水溶液または蒸
留水添加48時間後にMTT[3-(4,5-Dimethyl-2-thia
zolyl)-2,5-diphenyl-2H-tetrazolium bromide]アッセ
イによって、各区の細胞数を吸光度により計測した。具
体的には、各穴中の基本培地を除き、MTT(10mg
/ml)を溶解したPBS(リン酸緩衝液含有生理食塩
水)を10容量%含んだWaymouth’sMB75
2/1培地を1.4ml分注した。37℃のCO2イン
キュベータ内で1時間インキュベートした後、4.2m
lのDMSOを添加し、烈しく攪拌した後、マイクロプ
レートリーダー(バイオラド社製、モデル3550)に
おいて、570nmの吸光度をそれぞれ測定した。評価
は2連でおこなった。肝細胞障害抑制率は次の式(I)
によって計算した。
【0093】
【式1】
【0094】
【表1】
【0095】第1表に示したように、実施例7で得た濃
縮乾固物(1)及び(2)、実施例8の濃縮乾固物
(1)及び(2)、実施例9で得た濃縮乾固物(1)、
実施例10で得た濃縮乾固物(1)、実施例11で得た
濃縮乾固物(1)、(2)及び(3)、及び実施例12
で得た濃縮乾固物(1)及び(2)は、アセトアミノフ
ェンによる肝細胞障害を28.1〜108.3%抑制し
た。
【0096】実施例20 ジャショウシ、バクモンド
ウ、パセリ及びヤマボウシのアセトンエキスの分画物に
よるガラクトサミン誘導初代培養肝細胞障害の抑制 実施例7で得た濃縮乾固物(1)、実施例9で得た濃縮
乾固物(1)、実施例11で得た濃縮乾固物(1)及び
(2)、及び実施例12で得た濃縮乾固物(1)をそれ
ぞれDMSOで溶解して10mg/mlとし、これを基
本培地で50倍に希釈して分画物濃度200μg/ml
の分画物希釈液を作成した。
【0097】実施例19と同様の方法で細胞を播種し初
代培養した。播種2時間後に培地を除去し、PBSで洗
浄後、新たな基本培地700μlを分注した後、分画物
希釈液を140μl添加した(分画物の最終濃度は20
μg/mlとなる。)。その2時間後に培地に溶解した
50mmol/lガラクトサミン(肝障害誘導剤)を5
60μl添加し(ガラクトサミンの最終濃度は、20m
mol/lとなる。)、これを試験区とした。
【0098】また、細胞播種24時間後、各穴に2重量
%DMSO含有培地140μlを添加し、その1時間後
に50mmol/lガラクトサミン(肝障害誘導剤)を
560μl添加し(ガラクトサミンの最終濃度は、20
mmol/lとなる。)、これを第1コントロール区と
した。また、細胞播種24時間後、各穴に2重量%DM
SO含有培地140μlを添加し、その1時間後に蒸留
水を560μl添加し、これを第2コントロール区とし
た。
【0099】ガラクトサミンまたは蒸留水添加48時間
後にMTTアッセイによって、各区の細胞数を吸光度に
より計測した。具体的には、各穴中の基本培地を除き、
10mg/mlのMTTを溶解したPBSを10容量%
含有させたWaymouth’sMB752/1培地を
1.4ml分注した。37℃のCO2インキュベータ内
で1時間インキュベートした後、4.2mlのDMSO
を添加し、烈しく攪拌した後、マイクロプレートリーダ
ー(バイオラド社製、モデル3550)において、57
0nmの吸光度をそれぞれ測定した。評価は2連でおこ
なった。肝細胞障害抑制率は前述の式(I)によって計
算した。
【0100】結果を第2表に示す。
【0101】
【表2】
【0102】第2表に示したように、実施例7で得た濃
縮乾固物(1)、実施例9で得た濃縮乾固物(1)、実
施例11で得た濃縮乾固物(1)及び(2)、及び実施
例12で得た濃縮乾固物(1)は、ガラクトサミンによ
る肝細胞障害を31.4〜82.5%抑制した。
【0103】実施例21 ジャショウシ、バクモンド
ウ、センコツ及びパセリによるガラクトサミン誘導ラッ
ト肝障害の抑制 日本SLC社から購入したウイスター(Wistar)
系白色ラット(雄、150±20g)を一定条件下(温
度:24±2℃、湿度:60±5%、明暗周期:12時
間)で3日間以上順応させた後、実施例13及び15〜
17で製造した飼料および比較例1で製造した飼料をそ
れぞれ計4日間にわたって摂食させた。3日目に、40
mg/mlの濃度で生理食塩水に溶解したガラクトサミ
ン水溶液を、体重1kg当たり400mgの割合で腹腔
内に投与した。ガラクトサミンを投与してから22時間
後に、ネンブタールによる麻酔下で開腹し採血した。
【0104】この様にして得られた血液を用い、肝機能
の指標として、血液中のGPTの活性を、以下の方法で
測定した。採取した血液を凝固させた後、遠心分離し、
血清を得た。得られた血清中のGPTをトランスアミナ
ーゼCII−テストワコー(和光純薬工業社製)を用いて
測定した。GPT活性は、比較例1の飼料を摂取させて
得られる値を100として、各実施例で製造した飼料を
摂取させて得られる値の相対値(%)を計算して求め
た。値は平均値±標準誤差で示し、統計学的な有意差検
定はT−テストによって行った。
【0105】結果を第3表に示す。
【0106】
【表3】
【0107】第3表に示したように、実施例13及び1
5〜17で製造した飼料をそれぞれ摂取させた場合、比
較例1の飼料を摂取させた場合に比べ、肝機能障害の指
標である血清中のGPT活性は、67.8%〜85.9
%と低く押さえられ、肝機能障害が抑制されたことが判
る。なお、4日間の摂食期間中、いずれの飼料を与えた
場合でも体重増加に違いは認められず、外見上、および
行動上の異常も認められなかった。
【0108】実施例22 ジャショウシアセトンエキス
配合剤の製造 下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、
各成分を混合することにより製造した。
【0109】 実施例1で製造したジャショウシアセトンエキス 49g パインデックス#3 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製) 1g
【0110】実施例23 センキュウ末アセトンエキス
配合剤の製造 下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、
各成分を混合することにより製造した。
【0111】 実施例2で製造したセンキュウ末アセトンエキス 49g パインデックス#3 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製) 1g
【0112】実施例24 バクモンドウアセトンエキス
配合剤の製造 下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、
各成分を混合することにより製造した。
【0113】 実施例3で製造したバクモンドウアセトンエキス 49g パインデックス#3 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製) 1g
【0114】実施例25 センコツアセトンエキス配合
剤の製造 下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、
各成分を混合することにより製造した。
【0115】 実施例4で製造したセンコツアセトンエキス 49g パインデックス#3 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製) 1g
【0116】実施例26 パセリアセトンエキス配合剤
の製造 下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、
各成分を混合することにより製造した。
【0117】 実施例5で製造したパセリアセトンエキス 49g パインデックス#3 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製) 1g
【0118】実施例27 ヤマボウシアセトンエキス配
合剤の製造 下記組成を有する肝機能保護剤または肝機能改善剤を、
各成分を混合することにより製造した。
【0119】 実施例6で製造したヤマボウシアセトンエキス 49g パインデックス#3 49g ピロリン酸第2鉄(鉄源) 0.1g ホスカルEFC(カルシウム源;日興ファインプロダクツ社製) 1g ビタミンミックス(メルク社製) 1g
【0120】実施例28 実施例22で製造した肝機能保護剤または改善剤20g
を水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲
料を製造した。
【0121】実施例29 実施例23で製造した肝機能保護剤または改善剤20g
を水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲
料を製造した。
【0122】実施例30 実施例24で製造した肝機能保護剤または改善剤20g
を水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲
料を製造した。
【0123】実施例31 実施例25で製造した肝機能保護剤または改善剤20g
を水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲
料を製造した。
【0124】実施例32 実施例26で製造した肝機能保護剤または改善剤20g
を水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲
料を製造した。
【0125】実施例33 実施例27で製造した肝機能保護剤または改善剤20g
を水180mlに分散させ、肝機能保護または改善用飲
料を製造した。
【0126】実施例34 ジャショウシアセトンエキス
配合ケーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。
【0127】 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g 製造例22で製造したジャショウシアセトンエキス配合剤 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0128】実施例35 センキュウ末アセトンエキス
配合ケーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。
【0129】 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g 製造例23で製造したセンキュウ末アセトンエキス配合剤 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0130】実施例36 バクモンドウアセトンエキス
配合ケーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。
【0131】 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g 製造例24で製造したバクモンドウアセトンエキス配合剤 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0132】実施例37 センコツアセトンエキス配合
ケーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。
【0133】 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g 製造例25で製造したセンコツアセトンエキス配合剤 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0134】実施例38 パセリアセトンエキス配合ケ
ーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。
【0135】 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g 製造例26で製造したパセリアセトンエキス 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0136】実施例39 ヤマボウシアセトンエキス配
合ケーキの製造 次の配合によりクッキー(30個分)を製造した。
【0137】 薄力粉 100g でん粉 74g 水 14g 製造例27で製造したヤマボウシアセトンエキス 30g ベーキングパウダー 小さじ2 塩 小さじ2 卵 1個 バター 80g 牛乳 大さじ2
【0138】
【発明の効果】本発明により、肝機能保護剤または改善
剤、肝機能保護または改善用飲食品または飼料、肝機能
保護作用または改善作用を有する飲食品用添加物または
飼料用添加物、および動物の肝機能保護方法または改善
方法を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/18 102 A23K 1/18 102A A23L 1/30 A23L 1/30 B A61P 1/16 A61P 1/16 (72)発明者 神谷 陽子 茨城県つくば市御幸が丘2番地 協和醗酵 工業株式会社筑波研究所内 Fターム(参考) 2B005 DA01 DA05 GA01 MB09 2B150 AA01 AA02 AA03 AA05 AA06 AA08 AA20 AB20 DD31 DD57 4B018 LB01 LB08 LE05 MD61 ME14 MF01 4C088 AB12 AB39 AB40 AB85 AC03 AC04 AC05 AC11 CA01 CA03 CA10 CA11 MA52 NA14 ZA75

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハマゼリ(Cnidium)属、ジャノヒゲ(O
    phiopogon)属、コウホネ(Nupharis)属、パセリ(Pet
    roselinum)属およびミズキ(Cornus)属に属する植物
    からなる群より選ばれる1種または2種以上の植物の植
    物体または該植物体抽出物を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする肝機能保護剤または改善剤。
  2. 【請求項2】 ジャショウシ(Cnidium monnieri L. Cu
    sson)、センキュウ(Cnidium officinale Makino)、
    バクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GAWLER)、
    センコツ(Nupharis japonicum DC)、パセリ(Petrose
    linum hortense)、ヤマボウシ(Cornus kousa Buerg.
    ex Hance)からなる群より選ばれる1種または2種以上
    の植物の植物体または該植物体抽出物を有効成分として
    含有することを特徴とする肝機能保護剤または改善剤。
  3. 【請求項3】 経口で投与される請求項1または2に記
    載の肝機能保護剤または改善剤。
  4. 【請求項4】 肝機能がアルコールにより影響される機
    能である請求項1〜3のいずれかに記載の肝機能保護剤
    または改善剤。
  5. 【請求項5】 ハマゼリ(Cnidium)属、ジャノヒゲ(O
    phiopogon)属、コウホネ(Nupharis)属、パセリ(Pet
    roselinum)属およびミズキ(Cornus)属に属する植物
    からなる群より選ばれる1種または2種以上の植物の植
    物体または該植物体抽出物を添加してなる肝機能保護ま
    たは改善用飲食品または飼料。
  6. 【請求項6】 ジャショウシ(Cnidium monnieri L. Cu
    sson)、センキュウ(Cnidium officinale Makino)、
    バクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GAWLER)、
    センコツ(Nupharis japonicum DC)、パセリ(Petrose
    linum hortense)、ヤマボウシ(Cornus kousa Buerg.
    ex Hance)からなる群より選ばれる1種または2種以上
    の植物の植物体または該植物体抽出物を添加してなる肝
    機能保護または改善用飲食品または飼料。
  7. 【請求項7】 肝機能がアルコールにより影響される機
    能である請求項5または6に記載の飲食品または飼料。
  8. 【請求項8】 ハマゼリ(Cnidium)属、ジャノヒゲ(O
    phiopogon)属、コウホネ(Nupharis)属、パセリ(Pet
    roselinum)属およびミズキ(Cornus)属に属する植物
    からなる群より選ばれる1種または2種以上の植物の植
    物体または該植物体抽出物を含有することを特徴とする
    肝機能保護作用または改善作用を有する飲食品用添加剤
    または飼料用添加剤。
  9. 【請求項9】 ジャショウシ(Cnidium monnieri L. Cu
    sson)、センキュウ(Cnidium officinale Makino)、
    バクモンドウ(Ophiopogon japonicus KER-GAWLER)、
    センコツ(Nupharis japonicum DC)、パセリ(Petrose
    linum hortense)、ヤマボウシ(Cornus kousa Buerg.
    ex Hance)からなる群より選ばれる1種または2種以上
    の植物の植物体または該植物体抽出物を含有することを
    特徴とする肝機能保護作用または改善作用を有する飲食
    品用添加剤または飼料用添加剤。
  10. 【請求項10】 肝機能がアルコールにより影響される
    機能である請求項8または9に記載の飲食品用添加剤ま
    たは飼料用添加剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4のいずれかに記載の肝機
    能の保護剤もしくは改善剤または請求項5〜7のいずれ
    かに記載の飼料を動物に給餌することを特徴とする動物
    の肝機能保護方法または肝機能改善方法。
  12. 【請求項12】 動物が、家畜、家禽、養殖魚である請
    求項11記載の方法。
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