JP2004244199A - 画像形成装置,画像形成方法及びそのコンピュータ・プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成装置の改良。
【解決手段】複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなくその枚数を検出しながら排紙部に排出すると共に,上記転写紙枚数分だけ原稿を送り出すことで,記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開する。
【選択図】図3
【解決手段】複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなくその枚数を検出しながら排紙部に排出すると共に,上記転写紙枚数分だけ原稿を送り出すことで,記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開する。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,原稿読取手段によって読み取られた画像を複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出すると共に,複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像形成処理の再開を可能とした画像形成装置として従来次のようなものが存在する。
1.画像形成処理が中断した場合,それまでの画像形成済みの原稿枚数をカウントしておいた上で,画像形成済み及び画像形成のまだ行われていない全ての原稿を原稿自動送り装置にセットし,前記画像形成が中断されるまでにカウントされた原稿枚数だけ原稿を空送りし,その後の原稿について画像形成処理を再開するもの(特許文献1)。
2.デジタル複写機などにおいて順次読み取られた原稿画像の全てを記憶しておき,この原稿画像と空送りされる原稿の画像とを比較し画像の一致しているものから複写作業を再開させるようにしたもの(特許文献2)。
3.画像形成された原稿の枚数を記憶しておき,最初に設定された原稿枚数からこの画像形成済みの枚数を減算して画像形成を再開するべき原稿のペ−ジ数を算出し,算出された枚数から後の原稿について複写動作を再開するもの(特許文献3)
【0003】
【特許文献1】特開平5−323753号公報
【特許文献2】特開平9−236950号公報
【特許文献3】特開2000−098821号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載された画像形成装置では,画像形成済の原稿枚数を記憶しておかなければならないので,画像形成中断の原因が,例えば画像形成装置の電源オフ等による場合には,上記原稿枚数の記憶値が消去される場合があり,画像形成済の原稿枚数を正しくカウントすることが出来ないという問題があった。
また特許文献2に記載された複写機などでは,画像形成済の原稿を記憶しておくメモリが必要であり高価となる問題があるばかりか,特許文献1と同様,画像形成装置の電源オフなどにより,記憶画像がクリアされた場合には,画像形成処理の再開が困難となる問題がある。
更に上記特許文献3による方法では,操作者が画像形成処理の再開にかかる原稿ページを自分で探し出さなければならないという煩わしさから操作者を解放できない。
更にこれら全ての従来例においては,画像形成処理の中断した画像形成装置によって画像形成処理を再開することを前提としているが,実際には画像形成処理の中断の原因として電源オフなどの発生であり,電源オフの解消がすぐに出来ない場合には,上記従来技術では長時間に渡って画像形成の再開が不能となる問題も指摘される。
従って本発明が目的とするところは,上記したような従来の画像形成処理の再開方法或は,装置における問題点を解決することであり,特に簡単な工程によって画像形成装置のメモリが消去された場合でも,また画像形成処理の中断の生じた画像形成装置或はそれ以外の画像形成装置においても画像形成処理の再開を可能とすることの出来る優れた画像形成装置,画像形成方法,或はこれを実施するためのコンピュータ・プログラムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成再開手段とを備えてなる画像形成装置において,
上記画像形成再開手段が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出手段と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出手段と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送る時に,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なうように構成することが出来る。
また,上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送るときには,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なわないように構成することが出来る。
本発明を方法の発明として把握する場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法が把握される。
この場合,画像形成再開工程は,画像形成の中断した画像形成装置において実行される場合がある。
また画像形成再開工程が,画像形成の中断した画像形成装置以外の画像形成装置において実行される場合もありうる。
更に本発明をコンピュータ・プログラムの発明として把握することも出来る。この場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法を実行可能なコンピュータ・プログラムが把握される。
【0006】
【発明の実施の形態】
続いて添付図面を参照して本発明を具体化した実施形態について説明し,本発明の理解に供する。
ここに図1は,本発明の一実施形態に係る複写機の概要を示す概念図,図2は,上記一実施形態に係る複写機の制御系統を示すブロック図,図3は,図2に示した制御部が実行する処理手順の一例を示するフロ−チャ−ト,図4は,他の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【0007】
図1に示すようにこの複写機1は,多段に積み重ねられた複数の給紙トレイからなる転写紙用給紙部A1,A2,A3,A4,A5(A5はバイパストレイである)を具備している。
また複写機1は,原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段の一例である用紙通路2を備えている。
上記用紙通路2は,例えば転写紙用給紙部A4について言えば,この転写紙用給紙部A4から転写紙を送り出すための送り出しロ−ラ−2a−4から送り出された用紙の先端を一旦停止させるレジスト部2b−4と,転写部3と,定着部4と,排出部5と,排出トレイ6とから構成されている。
さらに上記複写機1は,原稿を順次自動的に送り出し,原稿排紙部7に排出する原稿搬送・排出手段の一例である自動原稿送り装置8を備えている。
上記自動原稿送り装置8は,ADF(Aout Document Feeder)と呼ばれる一般的なものである。図2に示すように,後記する制御部10には,送り出される原稿の枚数をカウントする原稿枚数検出手段の一例である原稿カウンタ9,供給される原稿の有無を検出する原稿センサ13などが接続されている。
また上記自動原稿送り装置8で送られた原稿は,図示しない光学的走査手段と,この光学的走査手段により検出された原稿画像をCCDなどよりなるラインセンサによって読み取る原稿読取り手段を備えて構成されている。
上記用紙通路2については,最上段の転写紙用給紙部A4に接続されたもののみを説明したが,他の転写紙用給紙部A1〜A3及びバイパストレイA5についても同様であるのでここでは説明を省略する。尚,バイパストレイA5には,該バイパストレイA5に供給される転写紙の有無を検出するバイパストレイ用紙センサ14が設けられている。
【0008】
次に図2を参照して上記複写機1の制御系統について説明する。
図2に示す如く複写機1の制御系統1aは,CPUを具備する制御部10を中心に構成され,上記CPUには,RAM,ROM,ハ−ドディスクHDDなどが接続されている。上記制御部10の入力部には操作部11からの信号が入力される。
操作部11は操作者との入力インタ−フェイスをなすものであり,本発明に係る画像形成・定着処理再開の指令を送出することはもちろん,複写枚数や複写開始の指令を入力するなど,操作者による入力デ−タを受け付けると供に,種々の情報を操作者に表示するための表示部を具備する一般的な入力機能を備えたモニタ−装置によって構成されている。
また上記制御部10には,前記原稿カウンタ9の他,各転写紙用給紙部に設けられた,送り出される転写紙の枚数をカウントする転写紙カウンタ12,原稿センサ13,バイパストレイ用用紙センサ13が接続され,それらからの情報が入力されている。
また上記制御部10の出力部には,複写機1を駆動するための各種のモ−タMやクラッチCが接続され,制御部10からの信号によりこれらのモ−タMやクラッチCが駆動されることによって図3や図4に示される画像形成・定着処理が実行される。これにより制御部10は,後に詳しく説明する原稿空送り制御機能,転写紙空送り制御機能,カセット給紙部駆動機能,バイパス駆動機能などを達成する。
【0009】
続いて図3に示したフロ−チャ−トを参照して上記複写機1の制御動作について説明する。
既に述べたように従来の複写機においては,前記原稿自動送り装置8を用いて複数枚の原稿について順次原稿読取り手段により原稿を読み取ると共に,読み取られた原稿について,何れかの転写紙用給紙部から供給された転写紙に画像形成及び定着処理を行うものであるが,このような連続した画像形成処理を行っている途中で,例えば紙詰まりなどによって上記画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から再度画像形成処理を再開する手法として種々なものが知られている。以下に述べる処理手順は上記のような画像形成再開に関する優れた方法を提供するものである。
尚,図3,図4において,S1,S2…は,処理手順の番号(ステップ)を示すものである。
【0010】
図3の処理は,複写動作が中断した時,中断の生じた複写機を離れて,別の複写機で残りの原稿に対する複写動作を行なう時の,制御部10が実行する手順を示すものである。
図3の処理手順の開始に先立ってオペレ−タ−は画像形成のための各種の設定を行う(S1)。
またこの時,オペレータは,ジャムなどにより複写動作が途中で停止した時に,既に複写が完了している転写紙をバイパストレイA5にセットする。また複写動作の停止前のものも含めて,すべての原稿を自動原稿送り装置8にセットする。
上記S1における設定は,例えば印刷部数や集約の種類などの他に,前記したような画像形成の再開処理を行う場面においては,前記操作部11に表示された画像形成再開用のリカバリ・キ−を操作者が押す事を含むものである。リカバリ・キーのオンにより,以下に説明する複写動作が途中で中断したときに,中断した原稿から後の原稿について継続して複写動作を実行するリカバリモードが設定される。
上記各種設定が行われると,操作者は複写開始のスタートキーを押すことになる(S2)。
【0011】
次のS3では,上記リカバリーキーが押されているか,即ち,リカバリモードが設定されているか否かが制御部10により判断される。
ここでイエスの場合には,続くS4のステップで,前記自動原稿送り装置に原稿がセットされているかどうかが判断される。この判断は,自動原稿送り装置に設けられた前記原稿センサ13が原稿の存在を検出したか否かによって行なわれる。
S4で原稿がセットされていると判断された場合には,続いて前記バイパストレイA5に転写紙がセットされているかどうかが制御部10により判断される。この判断は,前記バイパストレイA5に設けられたバイパストレイ用紙センサ14からの用紙有無の信号により行われる(S5)。
ここで上記のように,オペレータがリカバリキーを押してリカバリモードを自分で設定したのであるから,バイパストレイA5には,当然に複写動作の終わった転写紙のみがセットされ,自動原稿送り装置には全ての原稿がセットされている。
【0012】
S5でバイパストレイA5に転写紙がセットされていると判断された場合には,制御部10は,前記クラッチC,モータMなどを駆動して自動原稿送り装置8にセットされた原稿を順次送り出し,全ての原稿について順次原稿読み取りを実行する。読み取られた原稿画像は,ハードディスクHDD又はRAMなどの記憶手段に蓄積される。この時,原稿の枚数も前記原稿カウンタ9によりカウントされ,原稿画像と対応関係を保って記憶される(S6)。
全ての原稿についての読み取りが完了すると,制御部10は,続いて送り出しローラ2a−5を回転させて,バイパストレイA5にセットされた転写紙の送り出しを開始する。これに伴って,前記転写紙カウンタ12により,その送られる転写紙の枚数がカウントされる(S7)。この動作により制御部10は,複写を完了した転写紙の枚数を取得する。転写紙の送り動作は,全ての転写紙が,送り終えるまで継続される(S8)。
この時,感光体への帯電動作や感光体への露光動作は停止されたままとされる。その結果,バイパストレイA5から送り出された転写紙には現像処理が行なわれず,これらの転写紙は,新たな画像の形成は一切されないまま,用紙通路2を通って排紙トレイ6に排出される。即ち,転写紙の空送りが行なわれる。
【0013】
全ての転写紙の排紙トレイ6への空送りが完了すると,転写紙カウンタ12により検出されたバイパストレイA5から送り出された転写紙の枚数から,複写の完了した原稿の枚数が分かるので,まだ複写動作が行なわれていない原稿のページを特定することが出来る。こうして,制御部10は,既に読み込みの終了している原稿について複写処理が終了したページの次のページ以降の未複写の原稿を特定する(S9)と共に,次に給紙する転写紙の収容トレイを指定,即ち給紙トレイをバイパストレイA5から他の給紙トレイに切り替える(S10)。
使用する給紙トレイが選択されると,上記S9で特定された原稿の次のページについて,S6で記憶された画像データを用いて,複写動作が実行される。複写動作は,ジャムなどにより再度停止しない限り,上記次のページ以降の全ての原稿について実行される(S11)。
【0014】
こうして,S10で切り替えられた用紙トレイから供給された転写紙に対して,複写動作が停止した原稿の次の原稿から順次複写動作が再開され,複写動作が終了した転写紙は,順次排紙トレイ6に排出され,既に排出されている,複写動作停止前に排出された転写紙上に排出されていき,やがて全ての原稿に対応する全ての複写が完了した転写紙が,排紙トレイ6に積載されることになる。
上記手順におけるS3において,リカバリモードが設定されていない,即ちリカバリ・キーが押されていないと判断された場合には,通常の複写動作が実行される。
上記S3においてリカバリモードが設定されているにもかかわらず,上記S5において,前記バイパストレイA5に用紙がセットされていないと判断された場合には,制御部10は,バイパストレイA5に既に複写完了済の転写紙を載置するように操作部11に表示部に警告を表示する。音声で知らせても良い。
またS4において自動原稿送り装置8に原稿がセットされていないと判断された場合には,全ての原稿をまとめて自動原稿送り装置の原稿給紙部にセットするように警告を表示する。
【0015】
上記した図3の手順では,複写動作の停止が生じた場合に,S6において全ての原稿の読み込みを行なっているが,S6の処理に先立ってS7及びS8の処理を行って複写済み転写紙の枚数を検出し,その後に自動原稿送り装置にセットされた原稿について,上記S7,S8の処理で検出された複写済み転写紙の枚数分だけ空送りを行い,空送りが済んだところから,S10以降の通常複写動作を残りの原稿について実行するようにしても良い。この場合,複写済み原稿についてまでS6における原稿読み取りを行なう必要が無くなるので,処理時間の短縮及び使用記憶領域の縮小が可能となる。
【0016】
上記図3に示した手順は前記したように複写動作が停止した時に,停止した複写機以外の複写機を用いて,残りの原稿に対する複写処理を実行する場合を示したものであるが,図4は,複写動作の停止した複写機そのものを用いて,残りの原稿についての複写動作を再開するための手順である。
大部分は前記図3と同様であるので,異なる部分についてのみ説明すると,コピー動作中に中断が生じた場合(S1a)に,制御部10は,まず中断の原因,例えばジャムが解消されたかどうかを判断する(S2a)。
中断の原因が解除されたと判断されると,制御部10は,操作部11の表示部に,全ての原稿を自動原稿送り装置にセットするよう要求するコメントと,出力途中の転写紙をバイパストレイA5にセットするよう要求するコメントを表示する。
以下の手順は図3のS4以降の手順と同一であるので,説明を省略する。この場合も,複写済みの転写紙の枚数分だけ原稿の空送りを実行して,その後の原稿についてのみ,リカバリの複写動作を行なっても良い。
また,図示はしないが,この場合も,オペレータがリカバリキーを押した時にのみ,S4以下のリカバリ処理を実行するようにしても良い。
【0017】
上記した手順は,画像形成装置が複写機の場合であるが,ファクシミリの場合にも同様の処理が可能である。
また上の実施形態では,バイパストレイA5に複写済み転写紙をセットし,そこで転写紙を空送りすることで複写済み転写紙の枚数を検出するようにしているが,必ずしもバイパストレイを使わずとも,別の給紙トレイA1,A2,A3あるいはA4に転写紙の送り枚数をカウントする転写紙カウンタ12を設け,ここから送り出された転写紙については,転写作業を行なわずに空送りするように構成しても良い。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように,本出願にかかる請求項1記載の発明に係る画像形成装置は,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成再開手段とを備えてなる画像形成装置において,
上記画像形成再開手段が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出手段と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出手段と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
従って,画像形成処理がジャムなどの何らかの原因によって中断した場合にも,簡単な操作で中断した後の用紙についての画像形成が行なわれる。また途中で電源がOFしたことを原因とする画像形成処理の中断が生じても,その時のメモリの値を使うものではないので,画像形成処理の再開が容易である。また,電源オフにかかる画像形成装置を離れて他の画像形成装置によって再開することも出来るので,長時間に渡って画像形成処理が中断してしまうといった問題も発生しない。
【0019】
上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送る時に,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なうように構成することが出来る。この場合,全ての原稿の取り込みが実行されるので,後の画像形成が簡単に行ない得る。
また,上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送るときには,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なわないように構成することが出来る。
【0020】
本発明を方法の発明として把握する場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法が把握される。
この場合,画像形成再開工程は,画像形成の中断した画像形成装置において実行されてもよく,また画像形成再開工程が,画像形成の中断した画像形成装置以外の画像形成装置において実行される場合もありうる。
更に本発明をコンピュータ・プログラムの発明として把握することも出来る。
この場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法を実行可能なコンピュータ・プログラムが把握される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る複写機の概要を示す概念図。
【図2】上記一実施形態に係る複写機の制御系統を示すブロック図。
【図3】図2に示した制御部が実行する処理手順の一例を示するフロ−チャ−ト。
【図4】他の処理手順を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1…複写機(画像形成装置)
2…用紙通路
2a−1〜5…送り出しローラ
2b−1〜5…レジスト部
3…転写部
5…排出部
6…排紙トレイ
7…原稿排紙部
8…自動原稿送り装置
10…制御部
11…操作部
12…転写紙カウンタ
13…原稿センサ
14…バイパストレイ用紙センサ
1a…制御系統
【発明の属する技術分野】
本発明は,原稿読取手段によって読み取られた画像を複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出すると共に,複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のような画像形成処理の再開を可能とした画像形成装置として従来次のようなものが存在する。
1.画像形成処理が中断した場合,それまでの画像形成済みの原稿枚数をカウントしておいた上で,画像形成済み及び画像形成のまだ行われていない全ての原稿を原稿自動送り装置にセットし,前記画像形成が中断されるまでにカウントされた原稿枚数だけ原稿を空送りし,その後の原稿について画像形成処理を再開するもの(特許文献1)。
2.デジタル複写機などにおいて順次読み取られた原稿画像の全てを記憶しておき,この原稿画像と空送りされる原稿の画像とを比較し画像の一致しているものから複写作業を再開させるようにしたもの(特許文献2)。
3.画像形成された原稿の枚数を記憶しておき,最初に設定された原稿枚数からこの画像形成済みの枚数を減算して画像形成を再開するべき原稿のペ−ジ数を算出し,算出された枚数から後の原稿について複写動作を再開するもの(特許文献3)
【0003】
【特許文献1】特開平5−323753号公報
【特許文献2】特開平9−236950号公報
【特許文献3】特開2000−098821号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載された画像形成装置では,画像形成済の原稿枚数を記憶しておかなければならないので,画像形成中断の原因が,例えば画像形成装置の電源オフ等による場合には,上記原稿枚数の記憶値が消去される場合があり,画像形成済の原稿枚数を正しくカウントすることが出来ないという問題があった。
また特許文献2に記載された複写機などでは,画像形成済の原稿を記憶しておくメモリが必要であり高価となる問題があるばかりか,特許文献1と同様,画像形成装置の電源オフなどにより,記憶画像がクリアされた場合には,画像形成処理の再開が困難となる問題がある。
更に上記特許文献3による方法では,操作者が画像形成処理の再開にかかる原稿ページを自分で探し出さなければならないという煩わしさから操作者を解放できない。
更にこれら全ての従来例においては,画像形成処理の中断した画像形成装置によって画像形成処理を再開することを前提としているが,実際には画像形成処理の中断の原因として電源オフなどの発生であり,電源オフの解消がすぐに出来ない場合には,上記従来技術では長時間に渡って画像形成の再開が不能となる問題も指摘される。
従って本発明が目的とするところは,上記したような従来の画像形成処理の再開方法或は,装置における問題点を解決することであり,特に簡単な工程によって画像形成装置のメモリが消去された場合でも,また画像形成処理の中断の生じた画像形成装置或はそれ以外の画像形成装置においても画像形成処理の再開を可能とすることの出来る優れた画像形成装置,画像形成方法,或はこれを実施するためのコンピュータ・プログラムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成再開手段とを備えてなる画像形成装置において,
上記画像形成再開手段が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出手段と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出手段と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送る時に,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なうように構成することが出来る。
また,上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送るときには,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なわないように構成することが出来る。
本発明を方法の発明として把握する場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法が把握される。
この場合,画像形成再開工程は,画像形成の中断した画像形成装置において実行される場合がある。
また画像形成再開工程が,画像形成の中断した画像形成装置以外の画像形成装置において実行される場合もありうる。
更に本発明をコンピュータ・プログラムの発明として把握することも出来る。この場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法を実行可能なコンピュータ・プログラムが把握される。
【0006】
【発明の実施の形態】
続いて添付図面を参照して本発明を具体化した実施形態について説明し,本発明の理解に供する。
ここに図1は,本発明の一実施形態に係る複写機の概要を示す概念図,図2は,上記一実施形態に係る複写機の制御系統を示すブロック図,図3は,図2に示した制御部が実行する処理手順の一例を示するフロ−チャ−ト,図4は,他の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【0007】
図1に示すようにこの複写機1は,多段に積み重ねられた複数の給紙トレイからなる転写紙用給紙部A1,A2,A3,A4,A5(A5はバイパストレイである)を具備している。
また複写機1は,原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段の一例である用紙通路2を備えている。
上記用紙通路2は,例えば転写紙用給紙部A4について言えば,この転写紙用給紙部A4から転写紙を送り出すための送り出しロ−ラ−2a−4から送り出された用紙の先端を一旦停止させるレジスト部2b−4と,転写部3と,定着部4と,排出部5と,排出トレイ6とから構成されている。
さらに上記複写機1は,原稿を順次自動的に送り出し,原稿排紙部7に排出する原稿搬送・排出手段の一例である自動原稿送り装置8を備えている。
上記自動原稿送り装置8は,ADF(Aout Document Feeder)と呼ばれる一般的なものである。図2に示すように,後記する制御部10には,送り出される原稿の枚数をカウントする原稿枚数検出手段の一例である原稿カウンタ9,供給される原稿の有無を検出する原稿センサ13などが接続されている。
また上記自動原稿送り装置8で送られた原稿は,図示しない光学的走査手段と,この光学的走査手段により検出された原稿画像をCCDなどよりなるラインセンサによって読み取る原稿読取り手段を備えて構成されている。
上記用紙通路2については,最上段の転写紙用給紙部A4に接続されたもののみを説明したが,他の転写紙用給紙部A1〜A3及びバイパストレイA5についても同様であるのでここでは説明を省略する。尚,バイパストレイA5には,該バイパストレイA5に供給される転写紙の有無を検出するバイパストレイ用紙センサ14が設けられている。
【0008】
次に図2を参照して上記複写機1の制御系統について説明する。
図2に示す如く複写機1の制御系統1aは,CPUを具備する制御部10を中心に構成され,上記CPUには,RAM,ROM,ハ−ドディスクHDDなどが接続されている。上記制御部10の入力部には操作部11からの信号が入力される。
操作部11は操作者との入力インタ−フェイスをなすものであり,本発明に係る画像形成・定着処理再開の指令を送出することはもちろん,複写枚数や複写開始の指令を入力するなど,操作者による入力デ−タを受け付けると供に,種々の情報を操作者に表示するための表示部を具備する一般的な入力機能を備えたモニタ−装置によって構成されている。
また上記制御部10には,前記原稿カウンタ9の他,各転写紙用給紙部に設けられた,送り出される転写紙の枚数をカウントする転写紙カウンタ12,原稿センサ13,バイパストレイ用用紙センサ13が接続され,それらからの情報が入力されている。
また上記制御部10の出力部には,複写機1を駆動するための各種のモ−タMやクラッチCが接続され,制御部10からの信号によりこれらのモ−タMやクラッチCが駆動されることによって図3や図4に示される画像形成・定着処理が実行される。これにより制御部10は,後に詳しく説明する原稿空送り制御機能,転写紙空送り制御機能,カセット給紙部駆動機能,バイパス駆動機能などを達成する。
【0009】
続いて図3に示したフロ−チャ−トを参照して上記複写機1の制御動作について説明する。
既に述べたように従来の複写機においては,前記原稿自動送り装置8を用いて複数枚の原稿について順次原稿読取り手段により原稿を読み取ると共に,読み取られた原稿について,何れかの転写紙用給紙部から供給された転写紙に画像形成及び定着処理を行うものであるが,このような連続した画像形成処理を行っている途中で,例えば紙詰まりなどによって上記画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から再度画像形成処理を再開する手法として種々なものが知られている。以下に述べる処理手順は上記のような画像形成再開に関する優れた方法を提供するものである。
尚,図3,図4において,S1,S2…は,処理手順の番号(ステップ)を示すものである。
【0010】
図3の処理は,複写動作が中断した時,中断の生じた複写機を離れて,別の複写機で残りの原稿に対する複写動作を行なう時の,制御部10が実行する手順を示すものである。
図3の処理手順の開始に先立ってオペレ−タ−は画像形成のための各種の設定を行う(S1)。
またこの時,オペレータは,ジャムなどにより複写動作が途中で停止した時に,既に複写が完了している転写紙をバイパストレイA5にセットする。また複写動作の停止前のものも含めて,すべての原稿を自動原稿送り装置8にセットする。
上記S1における設定は,例えば印刷部数や集約の種類などの他に,前記したような画像形成の再開処理を行う場面においては,前記操作部11に表示された画像形成再開用のリカバリ・キ−を操作者が押す事を含むものである。リカバリ・キーのオンにより,以下に説明する複写動作が途中で中断したときに,中断した原稿から後の原稿について継続して複写動作を実行するリカバリモードが設定される。
上記各種設定が行われると,操作者は複写開始のスタートキーを押すことになる(S2)。
【0011】
次のS3では,上記リカバリーキーが押されているか,即ち,リカバリモードが設定されているか否かが制御部10により判断される。
ここでイエスの場合には,続くS4のステップで,前記自動原稿送り装置に原稿がセットされているかどうかが判断される。この判断は,自動原稿送り装置に設けられた前記原稿センサ13が原稿の存在を検出したか否かによって行なわれる。
S4で原稿がセットされていると判断された場合には,続いて前記バイパストレイA5に転写紙がセットされているかどうかが制御部10により判断される。この判断は,前記バイパストレイA5に設けられたバイパストレイ用紙センサ14からの用紙有無の信号により行われる(S5)。
ここで上記のように,オペレータがリカバリキーを押してリカバリモードを自分で設定したのであるから,バイパストレイA5には,当然に複写動作の終わった転写紙のみがセットされ,自動原稿送り装置には全ての原稿がセットされている。
【0012】
S5でバイパストレイA5に転写紙がセットされていると判断された場合には,制御部10は,前記クラッチC,モータMなどを駆動して自動原稿送り装置8にセットされた原稿を順次送り出し,全ての原稿について順次原稿読み取りを実行する。読み取られた原稿画像は,ハードディスクHDD又はRAMなどの記憶手段に蓄積される。この時,原稿の枚数も前記原稿カウンタ9によりカウントされ,原稿画像と対応関係を保って記憶される(S6)。
全ての原稿についての読み取りが完了すると,制御部10は,続いて送り出しローラ2a−5を回転させて,バイパストレイA5にセットされた転写紙の送り出しを開始する。これに伴って,前記転写紙カウンタ12により,その送られる転写紙の枚数がカウントされる(S7)。この動作により制御部10は,複写を完了した転写紙の枚数を取得する。転写紙の送り動作は,全ての転写紙が,送り終えるまで継続される(S8)。
この時,感光体への帯電動作や感光体への露光動作は停止されたままとされる。その結果,バイパストレイA5から送り出された転写紙には現像処理が行なわれず,これらの転写紙は,新たな画像の形成は一切されないまま,用紙通路2を通って排紙トレイ6に排出される。即ち,転写紙の空送りが行なわれる。
【0013】
全ての転写紙の排紙トレイ6への空送りが完了すると,転写紙カウンタ12により検出されたバイパストレイA5から送り出された転写紙の枚数から,複写の完了した原稿の枚数が分かるので,まだ複写動作が行なわれていない原稿のページを特定することが出来る。こうして,制御部10は,既に読み込みの終了している原稿について複写処理が終了したページの次のページ以降の未複写の原稿を特定する(S9)と共に,次に給紙する転写紙の収容トレイを指定,即ち給紙トレイをバイパストレイA5から他の給紙トレイに切り替える(S10)。
使用する給紙トレイが選択されると,上記S9で特定された原稿の次のページについて,S6で記憶された画像データを用いて,複写動作が実行される。複写動作は,ジャムなどにより再度停止しない限り,上記次のページ以降の全ての原稿について実行される(S11)。
【0014】
こうして,S10で切り替えられた用紙トレイから供給された転写紙に対して,複写動作が停止した原稿の次の原稿から順次複写動作が再開され,複写動作が終了した転写紙は,順次排紙トレイ6に排出され,既に排出されている,複写動作停止前に排出された転写紙上に排出されていき,やがて全ての原稿に対応する全ての複写が完了した転写紙が,排紙トレイ6に積載されることになる。
上記手順におけるS3において,リカバリモードが設定されていない,即ちリカバリ・キーが押されていないと判断された場合には,通常の複写動作が実行される。
上記S3においてリカバリモードが設定されているにもかかわらず,上記S5において,前記バイパストレイA5に用紙がセットされていないと判断された場合には,制御部10は,バイパストレイA5に既に複写完了済の転写紙を載置するように操作部11に表示部に警告を表示する。音声で知らせても良い。
またS4において自動原稿送り装置8に原稿がセットされていないと判断された場合には,全ての原稿をまとめて自動原稿送り装置の原稿給紙部にセットするように警告を表示する。
【0015】
上記した図3の手順では,複写動作の停止が生じた場合に,S6において全ての原稿の読み込みを行なっているが,S6の処理に先立ってS7及びS8の処理を行って複写済み転写紙の枚数を検出し,その後に自動原稿送り装置にセットされた原稿について,上記S7,S8の処理で検出された複写済み転写紙の枚数分だけ空送りを行い,空送りが済んだところから,S10以降の通常複写動作を残りの原稿について実行するようにしても良い。この場合,複写済み原稿についてまでS6における原稿読み取りを行なう必要が無くなるので,処理時間の短縮及び使用記憶領域の縮小が可能となる。
【0016】
上記図3に示した手順は前記したように複写動作が停止した時に,停止した複写機以外の複写機を用いて,残りの原稿に対する複写処理を実行する場合を示したものであるが,図4は,複写動作の停止した複写機そのものを用いて,残りの原稿についての複写動作を再開するための手順である。
大部分は前記図3と同様であるので,異なる部分についてのみ説明すると,コピー動作中に中断が生じた場合(S1a)に,制御部10は,まず中断の原因,例えばジャムが解消されたかどうかを判断する(S2a)。
中断の原因が解除されたと判断されると,制御部10は,操作部11の表示部に,全ての原稿を自動原稿送り装置にセットするよう要求するコメントと,出力途中の転写紙をバイパストレイA5にセットするよう要求するコメントを表示する。
以下の手順は図3のS4以降の手順と同一であるので,説明を省略する。この場合も,複写済みの転写紙の枚数分だけ原稿の空送りを実行して,その後の原稿についてのみ,リカバリの複写動作を行なっても良い。
また,図示はしないが,この場合も,オペレータがリカバリキーを押した時にのみ,S4以下のリカバリ処理を実行するようにしても良い。
【0017】
上記した手順は,画像形成装置が複写機の場合であるが,ファクシミリの場合にも同様の処理が可能である。
また上の実施形態では,バイパストレイA5に複写済み転写紙をセットし,そこで転写紙を空送りすることで複写済み転写紙の枚数を検出するようにしているが,必ずしもバイパストレイを使わずとも,別の給紙トレイA1,A2,A3あるいはA4に転写紙の送り枚数をカウントする転写紙カウンタ12を設け,ここから送り出された転写紙については,転写作業を行なわずに空送りするように構成しても良い。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように,本出願にかかる請求項1記載の発明に係る画像形成装置は,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成再開手段とを備えてなる画像形成装置において,
上記画像形成再開手段が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出手段と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出手段と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
従って,画像形成処理がジャムなどの何らかの原因によって中断した場合にも,簡単な操作で中断した後の用紙についての画像形成が行なわれる。また途中で電源がOFしたことを原因とする画像形成処理の中断が生じても,その時のメモリの値を使うものではないので,画像形成処理の再開が容易である。また,電源オフにかかる画像形成装置を離れて他の画像形成装置によって再開することも出来るので,長時間に渡って画像形成処理が中断してしまうといった問題も発生しない。
【0019】
上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送る時に,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なうように構成することが出来る。この場合,全ての原稿の取り込みが実行されるので,後の画像形成が簡単に行ない得る。
また,上記画像形成・定着処理再開手段は,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送るときには,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なわないように構成することが出来る。
【0020】
本発明を方法の発明として把握する場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法が把握される。
この場合,画像形成再開工程は,画像形成の中断した画像形成装置において実行されてもよく,また画像形成再開工程が,画像形成の中断した画像形成装置以外の画像形成装置において実行される場合もありうる。
更に本発明をコンピュータ・プログラムの発明として把握することも出来る。
この場合,
複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法を実行可能なコンピュータ・プログラムが把握される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る複写機の概要を示す概念図。
【図2】上記一実施形態に係る複写機の制御系統を示すブロック図。
【図3】図2に示した制御部が実行する処理手順の一例を示するフロ−チャ−ト。
【図4】他の処理手順を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1…複写機(画像形成装置)
2…用紙通路
2a−1〜5…送り出しローラ
2b−1〜5…レジスト部
3…転写部
5…排出部
6…排紙トレイ
7…原稿排紙部
8…自動原稿送り装置
10…制御部
11…操作部
12…転写紙カウンタ
13…原稿センサ
14…バイパストレイ用紙センサ
1a…制御系統
Claims (7)
- 複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開する画像形成再開手段とを備えてなる画像形成装置において,
上記画像形成再開手段が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出手段と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出手段と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開手段とを備えてなることを特徴とする画像形成装置。 - 上記画像形成・定着処理再開手段が,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送るときに,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なう請求項1記載の画像形成装置。
- 上記画像形成・定着処理再開手段が,上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿搬送・排出手段が原稿を送るときには,同時に前記原稿読取手段が原稿の読み取りを行なわない請求項1記載の画像形成装置。
- 複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法。 - 画像形成再開工程が,画像形成の中断した画像形成装置において実行される請求項4記載の画像形成方法。
- 画像形成再開工程が,画像形成の中断した画像形成装置以外の画像形成装置において実行される請求項4記載の画像形成方法。
- 複数の転写紙用給紙部と,
原稿を順次自動的に送り出し,原稿排出部に排出する原稿搬送・排出手段と,
上記原稿搬送・排出手段により搬送される原稿の原稿画像を読み取る原稿読取手段と,
上記原稿搬送・排出手段により送り出される原稿枚数を検出する原稿枚数検出手段と,
上記原稿読取手段によって読み取られた画像を上記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙に画像形成すると共に定着させて,転写紙用排出部に排出する画像形成・定着手段と,
を備えてなる画像形成装置に,
複数枚の原稿について順次画像形成処理を行っている途中で画像形成処理が中断された場合に,画像形成処理が既に終了している原稿の次の原稿から画像形成処理を再開させるための画像形成再開工程を実行させる画像形成方法において,
上記画像形成再開工程が,
前記複数の転写紙用給紙部の1つから供給された転写紙について,画像形成することなく前記転写紙用排紙部に排出する転写紙空送り・排出工程と,
上記転写紙空送り・排出手段により排出された転写紙の枚数を検出する空送り転写紙枚数検出工程と,
上記空送り転写紙枚数検出手段により検出された転写紙の空送り枚数と同じ枚数だけ原稿枚数検出手段が原稿搬送・排出手段で送られる原稿枚数を検出した後に,上記原稿搬送・排出手段で送り出される原稿について,前記転写紙空送り・排出手段による前記転写紙の空送りで用いられていない転写紙用給紙部からの転写紙の供給を受けて,前記画像形成・定着手段による画像形成・定着処理を再開してなる画像形成・定着処理再開工程とを備えてなることを特徴とする画像形成方法を実行可能なコンピュータ・プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037745A JP2004244199A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 画像形成装置,画像形成方法及びそのコンピュータ・プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037745A JP2004244199A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 画像形成装置,画像形成方法及びそのコンピュータ・プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004244199A true JP2004244199A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33022450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003037745A Pending JP2004244199A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 画像形成装置,画像形成方法及びそのコンピュータ・プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004244199A (ja) |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003037745A patent/JP2004244199A/ja active Pending
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