JP2004242690A - マットレス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は利用者の身体の重たい部分を落ち込ませることなく、柔らかな感触で支えることができるマットレス装置を提供することにある。
【解決手段】第1のスプリングユニット2は、1本の線材によって複数のばね部15が連続して形成された複数のばね体13が矩形板状に連結して構成されており、第2スプリングユニット3は、袋体24に収容された複数のコイルスプリング23を行列状に配置して構成されており、これら第1のスプリングユニットと第2のスプリングユニットとが重合された構成である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は複数のスプリングユニットを重合して構成されるマットレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マットレス装置の性能の向上を図るために、たとえば特許文献1に示されるように、複数のスプリングユニットを重合し、この重合体を外装地で被覆した構成が知られている。
【0003】
上記特許文献1に示されたマットレス装置は、相対的に径の小さい筒状スプリングを多数並設してなる上段側スプリング層と、相対的に径の大きい筒状スプリングを多数並設してなる下段側スプリング層とを、ネット状平面弾性部材を介して積層し、これらを側地で被覆した構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
登録実用新案公報第3057993号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
多数の筒状スプリングを並設して構成された上段スプリング層は、このスプリング層に荷重が加わると、その荷重に対して各筒状スプリングが独立的に弾性変形する。つまり、大きな荷重が加わった部分は大きく弾性変形し、荷重が加わらない部分はほとんど弾性変形しないため、上段スプリング層に加わる荷重が分散せず、部分的に集中することになる。
【0006】
そのため、利用者の身体の重い部分を受ける筒状スプリングは、その荷重に応じて大きく弾性変形するから、利用者には比較的柔らかな感触を与える。しかしながら、そのような構成の2つのスプリング層を積層したマットレス装置によると、荷重の分散度合が大幅に小さくなるから、それに応じてたとえば臀部などのように利用者の身体の重い部分の落ち込みも大きくなる。
【0007】
その結果、利用者は背筋が大きく曲がった寝姿勢になり、寝心地が低下するということがあるばかりか、身体の重い部分が大きく沈むことで、仰臥した利用者が起き上がるときには体力を要するため、体力の低下した老人や病人などは起き上がるのが容易でないなどのことがあった。
【0008】
この発明は、利用者の身体を柔らかく支えることが可能であるとともに、身体の重い部分を大きく沈むことなく支えることも可能なマットレス装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、第1のスプリングユニットと第2のスプリングユニットとを重合し、この重合体の上面と下面とにそれぞれシート状の弾性部材を積層し、これらを外装地で被覆して構成されるマットレス装置において、
上記第1のスプリングユニットは、1本の線材によって複数のばね部が連続して形成された複数のばね体が矩形板状に並設されて構成され、
上記第2スプリングユニットは、袋体に収容された複数のコイルスプリングを上記第1のスプリングユニットとほぼ同じ大きさの矩形板状となるよう行列状に配置して構成されていることを特徴とするマットレス装置にある。
【0010】
上記第2のスプリングユニットの各コイルスプリングを収容した袋体はそれぞれ分割されており、隣り合う袋体の高さ方向中途部は連結されていることが好ましい。
【0011】
上記第2のスプリングユニットの行方向或いは列方向に沿う少なくとも複数の隣り合う袋体は、高さ方向全長が連結されて一体形成されていることが好ましい。
【0012】
この発明は、第1のスプリングユニットと第2のスプリングユニットとを重合し、この重合体の上面と下面とにそれぞれシート状の弾性部材を積層し、これらを外装地で被覆して構成されるマットレス装置において、
上記第1のスプリングユニットは、1本の線材によって複数のばね部が連続して形成された複数のばね体が矩形板状に並設されて連結され、これらばね体がなす一方の面と他方の面との周縁部にはそれぞれ第1の枠線が連結されて構成されており、
上記第2スプリングユニットは、袋体に収容された複数のコイルスプリングが上記第1のスプリングユニットとほぼ同じ大きさの矩形板状となるよう行列状に配置されるとともに、周縁に位置するコイルスプリングの軸方向一端は第2の枠線によって連結されて構成されており、
重合される第1のスプリングユニットと第2のスプリングユニットとの間にはシート状の仕切り部材が設けられ、この仕切り部材の周縁部と上記第1のスプリングユニットの一方の第1の枠線及び上記第2のスプリングユニットの周縁に位置するコイルスプリングの軸方向他端とは連結手段によって連結されてなることを特徴とするマットレス装置にある。
【0013】
上記第2のスプリングユニットに積層される弾性部材は、この第2のスプリングユニットに対向する面が凹凸面に形成されていることが好ましい。
【0014】
この発明によれば、複数のばね部が連続して形成された連続ばね体によって構成された第1のスプリングユニットは、複数のコイルスプリングを行列状に配置して構成された第2のスプリングユニットに比べて部分的に加わる荷重を分散するため、第2のスプリングユニットを上にして利用すると、利用者は第1のスプリングユニットの柔らかな感触によって支持されるとともに、第1のスプリングユニットの硬さによって身体の重い部分が大きく落ち込むのが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1乃至図4はこの発明の第1の実施の形態を示し、図1に示すマットレス装置1は第1のスプリングユニット2と第2のスプリングユニット3とが重合されている。図1においては、第1のスプリングユニット2が下側で、第2のスプリングユニット3が上側になっている。
【0017】
上記第1のスプリングユニット3の下面にはフェルトなどによって形成された保護シート4を介して低反発ウレタンフォームからなる同じくシート状の下部弾性材5が積層されている。上記第2のスプリングユニット3の上面には下部弾性材5と同様、低反発ウレタンフォームによってシート状に形成された上部弾性材6が積層されている。この上部弾性材6の下面、つまり第2のスプリングユニット3の上面と対向する面は、板面全体にわたって多数の凹部と凸部とが交互に形成された凹凸面7となっている。
【0018】
そして、第1のスプリングユニット2、第2のスプリングユニット3、下部弾性材5及び上部弾性材6からなる積層体は外装地8によって被覆されている。この外装地8は上記積層体の外周面を被覆したまち地9と、上記積層体の下面と上面とを被覆した一対の鏡地10とからなり、まち地9の上端に上記各鏡地10の周縁がテープエッジ11によって縫合されてなる。
【0019】
上記第1のスプリングユニット2は複数のばね体13を矩形板状に並設し、これらばね体13の上下面がヘリカル線14によってばね体13の並設方向と交差する方向に連結して構成されている。
【0020】
上記ばね体13は図3(a),(b)と図4に示すように1本の線材によって複数のコイル状のばね部15が連続して形成されている。隣り合う一対のばね部15の下端は、平面形状がコ字状をなした下部連結杆16によって連続しており、上端は同じく平面形状がコ字状をなした上部連結杆17によって連続している。下部連結杆16と上部連結杆17とは交互に形成されており、さらに隣り合う一対のばね部15の中途部は絡められている。
【0021】
ヘリカル線14によって矩形板状に連結された複数のばね体13からなる第1のスプリングユニット1の上面と下面との周縁には、それぞれ第1の上部枠線18と第1の下部枠線19とがそれぞれクリップ20によって取付け固定されている。
【0022】
上記構成の第1のスプリングユニット1と上記第2のスプリングユニット3との間には仕切り部材21が設けられている。この仕切り部材21は、たとえば繊維をシート状に圧縮して接着剤で結合したプレスパームなどが用いられている。
【0023】
上記第2のスプリングユニット3は行列状に配置された多数のコイルスプリング23からなる。各コイルスプリング23は熱溶融性の繊維からなる不織布によって形成された袋体24に収容されている。隣り合う各コイルスプリング23を収容した袋体24の高さ方向中途部は互いに熱接着(ホットメルト)されている。これらのコイルスプリング23は上記保護シート21上に載置されている。
【0024】
上記第2のスプリングユニット3の周縁に位置するコイルスプリング23の下端は、上記第1のスプリングユニット2の第1の上部枠線18に上記仕切り部材21の周縁部とともに上記袋体24を貫通した連結手段としてのクリップ25によって一体的に結合されている。また、第2のスプリングユニット3の周縁に位置するコイルスプリング23の上端には袋体24を貫通したクリップ27によって第2の上部枠線26によって連結されている。
【0025】
それによって、第2のスプリングユニット3は、クリップ25によって第1のスプリングユニット2の第1の上部枠線18及び仕切り部材21と一体化されて仕切り部材21上でずれ動くのが阻止されている。
【0026】
しかも、上記仕切り部材21の周縁部が第1のスプリングユニット2の第1の上部枠線17にクリップ25によって結合されている。そのため、第2のスプリングユニット3に部分的な荷重が加わっても、その荷重によって上記仕切り部材21が部分的に大きく撓むのが防止される。つまり、第2のスプリングユニット3に荷重が部分的に加わっても、その荷重は上記仕切り部材21によって第1のスプリングユニット2の全面に分散される。
【0027】
このように構成されたマットレス装置1を、図1に示すように第1のスプリングユニット2を下側にし、第2のスプリングユニット3を上側にし、利用者がその上面に仰臥して利用すると、利用者の荷重分布に応じて第2のスプリングユニット3を形成するコイルスプリング23が弾性的に変形する。つまり、第2のスプリングユニット3を構成する多数のコイルスプリング23は荷重分布に応じて別々に弾性変形するため、利用者に柔らかな感触を与えることになる。
【0028】
第2のスプリングユニット3に加わる荷重は、この第2のスプリングユニット3の下側の第1のスプリングユニット2に伝達される。第2のスプリングユニット3は、第1のスプリングユニット2の第1の上部枠線18にクリップ25によって周縁部が連結固定された仕切り部材21を介して上記第1のスプリングユニット2上に載置固定されている。
【0029】
利用者の身体の荷重分布に応じて第2のスプリングユニット3に加わる荷重が不均一であっても、第2のスプリングユニット3に加わる荷重は仕切り部材21によってほぼ均一に分散されて第1のスプリングユニット2に加わる。
【0030】
そのため、第1のスプリングユニット2は部分的に大きく弾性変形することなく、全体的にほぼ均一に弾性変形することになるから、利用者の身体の重たい部分が第2のスプリングユニット3を構成するコイルスプリング23の柔らかさによって大きく沈んでも、第1のスプリングユニット2によって身体の重たい部分がそれ以上に大きく沈むのが阻止される。
【0031】
しかも、第1のスプリングユニット2は1本の線材によって複数のばね部15が連続して形成された複数のばね体13を並設して構成されている。そのため、このばね体13自体も、部分的な荷重を受けても部分的に弾性変形することがほとんどなく、荷重をばね体13全体に分散しながら弾性変形する硬さを備えているため、上記仕切り部材21の作用と相俟って利用者の身体の重たい部分が大きく沈むのを阻止する。
【0032】
それによって、マットレス装置1上に仰臥した利用者は、身体の重たい部分が必要以上に大きく沈むことがないから、背筋が大きく曲がることのない寝姿勢を維持することができ、寝心地の向上が図れる。しかも、身体の重たい部分が大きく沈むことが防止されることで、利用者が老人や病人などのように体力が低下した人であっても、仰臥した状態から起き上がることが容易となる。
【0033】
つまり、第1のスプリングユニット2を構成するばね体13と仕切り部材21との荷重を分散する機能と、第2のスプリングユニット3を構成するコイルスプリング23の柔らかさとによって、利用者は柔らかな感触を受けながら、背筋が大きく曲がることのない良好な寝姿勢で仰臥することができる。
【0034】
上記第2のスプリングユニット3を形成するコイルスプリング23は袋体24に収容されている。それによって、隣り合うコイルスプリング23が直接ぶつかり合って騒音を発生するのが防止されるものの、袋体24によって第2のスプリングユニット3の通気性が損なわれる虞がある。
【0035】
しかしながら、第2のスプリングユニット3の上面に積層された上部弾性材6の、コイルスプリング23に対向する内面は凹凸面7に形成されている。そのため、袋体24に収容されたコイルスプリング23の上端面と上部弾性材6の内面との間には上記凹凸面7によって図2に示すように空間部31が形成されるから、その空間部31によって通気性が確保されることになる。したがって、第2のスプリングユニット3と上部弾性材6との接合面間に湿気がこもるのを防止することができる。
【0036】
しかも、上部弾性材6は低反発ウレタンフォームであるから、利用者の荷重によって圧縮変形されても、反力がほとんど生じることがない。そのため、上部弾性材6は利用者に圧迫感を与えることがほとんどない。
【0037】
マットレス装置1が第1のスプリングユニット2と第2のスプリングユニット3との2層構造であるため、上側の第1のスプリングユニット2に加わる荷重は、この第1のスプリングユニット2と下側の第2のスプリングユニット3とに分散されることになる。そのため、スプリングユニットが1層構造のマットレス装置に比べて耐久性の向上を図ることができる。
【0038】
上記構成のマットレス装置1は第1のスプリングユニット2を上側にし、第2のスプリングユニット3を下側にして利用することもできる。第1のスプリングユニット2を上側にして利用すると、この第1のスプリングユニット2の硬さによって利用者は身体の重たい部分がほとんど沈むことなく支えられるため、背筋が伸びた寝姿勢を維持することができるものの、第2のスプリングユニット3を上側にして利用した場合のように、利用者に第2のスプリングユニット3の柔らかな感触を直接、与えることはできない。
【0039】
しかしながら、上側となった第1のスプリングユニット2は利用者の荷重を、この第1のスプリングユニット2の全面に分散して受けることになるから、第2のスプリングユニット3はこの第1のスプリングユニット2における荷重分布に対応して全体的にほぼ均一に弾性変形する。
【0040】
したがって、第2のスプリングユニット3の柔らかな感触は得られないものの、第1のスプリングユニット2は第2のスプリングユニット3の柔らかな弾力性によって弾性的に支持されるから、マットレス装置1全体としては良好なクッション性能を呈することになる。つまり、上記マットレス装置1は、利用者の好みなどに応じて第1のスプリングユニット2と第2のスプリングユニット3とのどちらを上側にしても、利用することができる。
【0041】
さらに、第2のスプリングユニット3はクリップ25によって第1のスプリングユニット2と一体的に結合されている。そのため、第1のスプリングユニット2と第2のスプリングユニット3とを重合した構成であっても、これらスプリングユニット2,3がずれ動くようなことがなうため、性能的に安定した状態で使用することができる。
【0042】
図5乃至図7はこの発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は第2のスプリングユニット3を構成するコイルスプリング23を収容する袋体24の変形例である。すなわち、上記袋体23は第1の実施の形態と同様、熱溶融性の繊維によって形成されているとともに、複数の袋体23が連結片31によって一体成形されている。
【0043】
図5と図6は第2のスプリングユニット3の列方向或いは行方向の一列を形成する複数の袋体23が連結片31によって連結されている。図7(a)は第2のスプリングユニット3の列方向全長にわたる複数の袋体23が一体成形されている場合を示し、図7(b)は行方向全長にわたる複数の袋体23が連結されている場合を示している。さらに、図7(c)は示すように列方向に沿う一部の袋体24、この実施の形態では3つの袋体24が一体成形されている場合を示す。
【0044】
なお、図7(c)において、一体成形される袋体24の数は3つに限られず、列方向の一部であればよく、その数は2つ或いは4つ以上であってもよく、しかも列方向でなく、行方向に適用しても差し支えない。
【0045】
このように、複数の袋体24を一体成形すれば、隣り合う袋体24を熱溶着する場合に比べて生産性の向上を図ることができるばかりか、長期の使用によって溶着状態が剥離するようなことがないから、安定した性能を維持することができる。
【0046】
上記袋体24を形成する不織布は柔軟性を有する。そのため、隣り合う袋体24の高さ方向全長を連結片31によって連結しても、第2のスプリングユニット3に荷重が部分的に加わると、その荷重を受けたコイルスプリング23が弾性変形し、その弾性変形に応じてコイルスプリング23を収容した袋体24及びその袋体24に連結片31によって連結された袋体24が変形する。
【0047】
その結果、第2のスプリングユニット3の荷重を受けた部分のコイルスプリング23は、その荷重に応じて弾性変形するが、そのコイルスプリング23の近くに位置するコイルスプリング23は、互いの袋体24が連結されていても、それぞれの袋体24が変形するため、大きく弾性変形することがない。
【0048】
したがって、隣り合う袋体24の高さ方向全長を連結片31で連結しても、第2のスプリングユニット3は荷重分布に応じて弾性変形しやすいから、利用者に柔らかな感触を与えることができる。
【0049】
この発明は上記各実施の形態に限定されるものでなく、種々変形可能である。たとえば、第1のスプリングユニットは、荷重を全面にほぼ均一に分散できるようにするため、1本の線材によって複数のばね部が連続して形成された複数のばね体を用いるようにした。このばね体は上部連結杆と下部連結杆とを有し、これら連結杆の平面形状をコ字状としたが、連結杆の平面形状はZ字状やE字状であってもよく、またばね部はコイル状でなく、トーションバーであってもよい。つまり、ばね体は1本の線材によって複数のばね部を連続形成することで、局部的な荷重を分散できる構成であればよい。
【0050】
また、第1のスプリングユニットの枠線に仕切り部材及び第2のスプリングユニットのコイルスプリングの袋体を連結手段としてのクリップによって連結したが、連結手段はクリップ以外のものであってもよく、要は仕切り部材及び第1、第2のスプリングユニットの三者を一体的に連結することができればよい。さらに、袋体は不織布以外の布地や合成樹脂シートなどで形成してもよく、要はコイルスプリングの弾性変形に応じて伸縮可能な材料であればよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、1本の線材によって複数のばね部が連続して形成された複数のばね体を並設して第1のスプリングユニットを形成し、この第1のスプリングユニットに複数のコイルスプリングを行列状に配置して形成された第2のスプリングユニットを重合してマットレス装置とした。
【0052】
そのため、第1のスプリングユニットは荷重を分散して局部的に大きく弾性変形することがなく、第2のスプリングユニットは荷重分布に応じて弾性変形し易いから、これら2つのスプリングユニットの組み合わせによって柔らかな感触を与えることができるとともに、部分的な落ち込みが大きくなることのないマットレス装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るマットレス装置の内部構造を示す一部分の斜視図。
【図2】マットレス装置の一部を破断して内部を示した側面図。
【図3】(a)は第1のスプリングユニットを形成するばね体の斜視図、(b)はばね体にヘリカル線を連結した状態の斜視図。
【図4】第1のスプリングユニットの一部分の平面図。
【図5】この発明の第2の実施の形態を示すコイルスプリングを収容した袋体の斜視図。
【図6】コイルスプリングを収容した袋体の正面図。
【図7】第2のスプリングユニットの一部分の平面図。
【符号の説明】
2…第1のスプリングユニット、3…第2のスプリングユニット、5…下部弾性材、6…上部弾性材、8…外装体、13…ばね体、15…ばね部、21…仕切り部材、23…コイルスプリング、24…袋体、25…クリップ。

Claims (5)

  1. 第1のスプリングユニットと第2のスプリングユニットとを重合し、この重合体の上面と下面とにそれぞれシート状の弾性部材を積層し、これらを外装地で被覆して構成されるマットレス装置において、
    上記第1のスプリングユニットは、1本の線材によって複数のばね部が連続して形成された複数のばね体が矩形板状に並設されて構成され、
    上記第2スプリングユニットは、袋体に収容された複数のコイルスプリングを上記第1のスプリングユニットとほぼ同じ大きさの矩形板状となるよう行列状に配置して構成されていることを特徴とするマットレス装置。
  2. 上記第2のスプリングユニットの各コイルスプリングを収容した袋体はそれぞれ分割されており、隣り合う袋体の高さ方向中途部は連結されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
  3. 上記第2のスプリングユニットの行方向或いは列方向に沿う少なくとも複数の隣り合う袋体は、高さ方向全長が連結されて一体形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
  4. 第1のスプリングユニットと第2のスプリングユニットとを重合し、この重合体の上面と下面とにそれぞれシート状の弾性部材を積層し、これらを外装地で被覆して構成されるマットレス装置において、
    上記第1のスプリングユニットは、1本の線材によって複数のばね部が連続して形成された複数のばね体が矩形板状に並設されて連結され、これらばね体がなす一方の面と他方の面との周縁部にはそれぞれ第1の枠線が連結されて構成されており、
    上記第2スプリングユニットは、袋体に収容された複数のコイルスプリングが上記第1のスプリングユニットとほぼ同じ大きさの矩形板状となるよう行列状に配置されるとともに、周縁に位置するコイルスプリングの軸方向一端は第2の枠線によって連結されて構成されており、
    重合される第1のスプリングユニットと第2のスプリングユニットとの間にはシート状の仕切り部材が設けられ、この仕切り部材の周縁部と上記第1のスプリングユニットの一方の第1の枠線及び上記第2のスプリングユニットの周縁に位置するコイルスプリングの軸方向他端とは連結手段によって連結されてなることを特徴とするマットレス装置。
  5. 上記第2のスプリングユニットに積層される弾性部材は、この第2のスプリングユニットに対向する面が凹凸面に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項4記載のマットレス装置。
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