JP2004241114A - 情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法 - Google Patents

情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 加速度センサーを用いずに、低コスト、かつ省スペースで振動振幅測定を可能とし、方向検出が困難な場合でも正確に振動検出を行うことができる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 情報ディスクから情報を読み出す読み取り手段104が情報ディスクの情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段112と、生成されたトラッククロスパルスのうち、設定値以下の幅のトラッククロスパルスを計数しないための可変フィルタ手段501と、可変フィルタ手段501が出力するトラッククロスパルスを計数する計数手段115と備え、計数手段115の計数値をもとに、情報ディスク記録再生装置に許容されるトラック横断数以下、トラック横断速度以下、トラック横断加速度以下の最高回転速度を決定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ディスクの偏重心に起因する振動を測定する振動測定手段を有する情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法に関するもので、特にトラックカウントを用いて振動検出を行う構成を有するものに関するものである。
近年、光ディスク再生装置は記録再生速度の向上が著しい。光ディスク再生装置は、光ディスクの回転速度を上げることによって再生速度の向上を実現してきた。
しかし光ディスクの回転速度を上げると、光ディスクの持つ偏重心による振動が、サーボなどの制御に悪影響を与え、光ディスク再生装置の利用者に不快感を与えるという問題が発生する。このようなことに鑑みて、偏重心の大きなディスクによる振動の悪影響を防止するため、偏重心の大きなディスクが搭載されると、光ディスク再生装置は光ディスクの回転速度を制限する。このため、振動振幅の測定は、光ディスク再生装置において偏重心の大きなディスクによる振動の悪影響を防止するための重要な技術である。
図8は、加速度センサーを用いた振動検出を行う構成を備えた従来の光ディスク再生装置800の構成を示すブロック図である。801は基台、802は基台801に取り付けられたディスクモーター、803は基台801を支えているインシュレーター、804はディスクモーター802に取り付けられたディスク、805は基台801に取り付けられた加速度センサー、806は加速度センサー805の出力によって偏重心量を判定する測定部である。
以下、動作について説明する。ディスク804を搭載したディスクモーター802を、あらかじめ定められた回転数で回転させると、ディスク804の偏重心量に比例する遠心力が発生する。インシュレーター803で支えられた基台801は、ディスク804の偏重心量、基台801、およびそれに搭載された構成要素全体の質量、ならびにインシュレーター803のばね定数によって決まる振幅で振動する。
上記基台801の振動は、基台801に設けられた加速度センサー805によって電気信号に変換される。測定部806は、上記加速度センサー805によって変換された電気信号に基づいて基台801の振動振幅を測定する。
そして、測定された振動振幅を、あらかじめ設定されたしきい値と比較することにより、光ディスク装置のディスクの最大回転速度を決定する。
また、図9は、特開2000−113581号公報に記載された、トラックカウントを用いた振動検出を行う従来の光ディスク再生装置900の構成を示すブロック図である。図9において、図8と同一符号は同一、または相当部分を示し、901は光ヘッドであり、基台801から弾性材902を介して懸架されている。
903は上記光ヘッド901からディスク804に対して照射されている光ビーム、904はディスク804の情報記録面804Aに一定ピッチの同心円、あるいは螺旋状に生成されている情報記録トラックである。また、905は光ビーム903が情報記録トラック904を横断する際に再生された信号からトラッククロスパルス、及び横断方向信号を発生するトラッククロス検出部、906は上記トラッククロスパルスを計数する計数部、907は計数部906の計数結果から偏重心量を判定する測定部、908はディスクモーター2の回転数を制御すると共に測定部907に対して回転角度情報を出力するモーター制御部である。
光ヘッド901は、ディスク804の情報記録面804A上に光ビーム903の焦点が位置するように、ディスク804からの距離が一定に保たれる。ディスク804の半径方向(矢印R方向)の光ヘッド901のディスク804に対する相対位置は、金属、樹脂、あるいはゴムなどの材料によって構成されている弾性材902のバネ定数と光ヘッド901の質量とによって決まる固有振動数foAで表される振動特性を持つ。
基台801は、金属、樹脂、あるいはゴムなどの材料によって構成されているインシュレーター803によって支えられており、ディスク804の回転によって発生する遠心力がディスクモーター802を通じて基台801に伝えられると、基台801、および基台801に搭載された光ヘッド901,ディスクモーター802、およびディスク804を含む構成要素全体の質量と、インシュレーター803のばね定数とによって決まる固有振動数foMで表される特性に基づいて、該基台801は振動する。
モーター制御部908はディスクモーター802を、上記固有振動数foAよりも十分低い第1の回転数で回転させる。ディスクモーター802に装着された光ディスク804は第1の回転数で回転する。
固有振動数foAよりも十分低い第1の回転数の範囲では、光ヘッド901は基台801と一体となって振動する。光ヘッド901と光ディスク804との相対位置はほとんど変化しない。このため、固有振動数foAよりも十分低い第1の回転数では、光ビーム903は情報記録トラック904の偏心量に対応する数の情報記録トラック904を横切ることになる。光ビーム903は横切った情報記録トラック904の数に対応するトラッククロスを発生する。
そして、トラッククロス検出部905は、光ヘッド901の再生信号に基づいて、光ビーム903が横切った情報記録トラック905の数に対応するトラッククロスを検出することになり、検出したトラッククロスに対応するトラッククロスパルスを生成する。トラッククロス検出部905は、生成したトラッククロスパルスを計数部906に出力する。
計数部906は、モーター制御部908からの回転角度情報に基づいてディスク804の1回転間のトラッククロスパルスをカウントする。測定部907は、計数部906によってカウントされたディスク804の1回転間のトラッククロスパルスのカウント結果N1を記憶する。
次に、モーター制御部908は、固有振動数foAよりも高く固有振動数foMよりも低い第2の回転数でディスクモーター802を回転させる。すると、ディスク804の偏重心によって遠心力がディスク804に発生する。基台801は、ディスク804の偏重心量と、基台801およびそれに搭載された構成要素全体の質量と、インシュレーター803のばね定数とによって決まる振幅で振動する。
固有振動数foAよりも高く固有振動数foMよりも低い第2の回転数でディスクモーター802が回転すると、基台801、ディスクモーター802およびディスク804のみが一体で振動し、光ヘッド901は静止状態となる。このため、ディスク804と光ヘッド901との間の相対変位は、基台801の振動変位と等しくなる。この結果、光ビーム903は、情報記録トラック904の偏心量と基台801の振動振幅とを加えた量に相当するトラック数のトラッククロスを発生する。
トラッククロス検出部905は、光ヘッド901の再生信号に基づいて、情報記録トラック904の偏心量と基台801の振動振幅とを加えた量に相当するトラック数に対応するトラッククロスを検出することになり、情報記録トラック904の偏心量と基台801の振動振幅とを加えた量に相当するトラック数に対応するトラッククロスパルスを生成する。トラッククロス検出部905は、生成したトラッククロスパルスを計数部906に出力する。
計数部906は、モーター制御部908からの回転角度情報に基づいてディスク804の1回転間のトラッククロスパルスをカウントする。測定部907は、計測部906によりカウントされたカウント結果N2からカウント結果N1を減算することにより、基台801のみの振動振幅を求める。
そして、測定された振動振幅をディスクの種類毎に用意された、しきい値と比較することにより光ディスク装置のディスクの最大回転速度を決定する。
また、トラックカウント方式により振動振幅検出を行う場合、その振動速度に応じたトラックカウントフィルタの設定が、誤カウントを防止する意味で重要となる。振動検出のためのトラックカウントフィルタの設定方法は現在のところ一般的ではないが、シーク時のトラックカウントフィルタの設定方法としては、特開平8−45089号公報に示された方法が知られている。具体的には、スレッドモータによって光学ヘッドを光ディスクの面の目標トラック位置に移動させる上で、光学ヘッドの移動速度に応じて制御周波数を出力するPLL回路と、その制御周波数を電圧に変換する F/V変換回路と、この F/V変換回路からの電圧値に応じてフィルタ特性が変化され、エンベロープ検波回路からのリップル信号中に含まれるノイズ成分を減衰させるリップル検出フィルタとを具備し、光学ヘッドの移動速度に応じて、フィルタのカットオフ周波数を変化させるものである。
特開2000−113581号公報 特開平8−45089号公報
従来の情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法は以上のように構成されており、加速度センサー805を用いた振動検出を行う方法では、ディスク装置の振動そのものを加速度センサーを用いて測定することになり、このため、測定結果をディスクの種類によらない単一のしきい値と比較することにより最大回転速度を決定することができる反面、加速度センサー805の実装によるコストアップ、及び加速度センサー805からの信号を増幅するための信号増幅アンプの実装によるコストアップが大きいという問題点がある。さらに、加速度センサー805と信号増幅アンプとの実装スペースを確保する必要があるという問題点もある。
また、特開2000−113581号公報に記載された、トラックカウントを用いた振動検出を行う従来の方法では、加速度センサーを用いず、低コストかつ省スペースで振動振幅測定を行うことができる反面、トラックカウントを用いているため、測定された振動振幅の値はディスクのトラックピッチが異なると、同じ振動状態でも異なる値となってしまうため、トラックピッチの異なるディスク毎にそれぞれしきい値を用意して比較することで最大回転速度を決定する方法が採られていたが、ディスク装置の振動は、搭載されるシステムへの設置状態により異なるうえ、利用者に不快感を与えると思われる振動振幅は人間の感覚によるものであるため評価者により一定でなく、搭載されるシステム毎に設定する必要がある。これに対して、しきい値設定は使用するディスクのディスク装置への装填状態等により変化するため大量のデータを測定せねばならず、これがディスクの種類により更に増大するため多大な時間を要していた。
また、トラックカウントフィルタの設定方法についても、特開平8−45089号公報のような方法では、トラバースシークの場合には、通常予め定めた速度プロフィールに従ってシーク速度の加速、減速を行うため速度変化が予めわかっており、定められたプロフィールをもとに、フィルタ特性の変化の応答速度を最適に設定できるため問題無いが、振動検出のトラックカウントパルスのように、ディスクの偏心量、振動振幅により大幅に周波数及び周波数の速度変化が変化する場合にはフィルタ特性の変化の応答速度の設定が困難で、応答速度が速すぎたり遅すぎたりするときにはカウントミスが発生するという問題点がある。
本発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、加速度センサーを用いず、低コスト、かつ省スペースで振動振幅測定を可能としつつ、ディスクの種類によらない単一のしきい値を用いて振動検出を行い、かつ方向検出が困難な場合でも正確に振動検出を行うことができる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法を提供することを目的とする。
また、振動検出に最適なトラックカウントのノイズ除去用フィルタのカットオフ周波数制御方法を提供し、カウントミスが少なく正確な振動検出を行うことができる情報ディスク再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法を提供することを目的とする。
また、本発明の請求項1にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、前記トラッククロスパルスのうち設定値以下の幅のトラッククロスパルスを計数しないための可変フィルタ手段と、前記可変フィルタ手段より出力されたトラッククロスパルスを計数して計数値を出力する計数手段と、前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数値と現在のディスク回転速度をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度、またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記ディスク回転手段を制御する制御手段と、を備えたものである。
また、本発明の請求項2にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項1記載の情報ディスク記録再生装置において、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る方向を表すトラッククロス方向を検出するトラッククロス方向検出手段と、前記ディスク回転手段の回転角度情報を出力する回転角度検出手段とを備え、前記計数手段は、前記トラッククロス方向と前記回転角度情報とに基づいて、前記トラッククロス検出手段により検出されたトラッククロスパルスを符号付きで計数するものである。
また、本発明の請求項3にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、前記トラッククロスパルスのうち設定値以下の幅のトラッククロスパルスを計数しないための可変フィルタ手段と、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る方向を表すトラッククロス方向を検出するトラッククロス方向検出手段と、前記ディスク回転手段の回転角度情報を出力する回転角度検出手段と、前記トラッククロス方向と前記回転角度情報に基づいて前記可変フィルタ手段から出力されるトラッククロスパルスを符号付きで計数する第1の計数手段と、トラッククロス方向を検出せず前記回転角度検出手段が出力する回転角度情報に基づいて前記可変フィルタ手段から出力されるトラッククロスパルスを計数する第2の計数手段とを含み、前記可変フィルタ手段の初期値を設定するための計数値の初期値を設定し、前記計数値と現在の回転速度から前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、前記移動手段を移動不能として、前記ディスク回転手段に装着された前記情報ディスクを所定の速度で回転したときの第1または第2の計数手段が計数した計数値を得、所定回数、前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、前記情報ディスクを所定の速度で回転したときの第1または第2の計数手段が計数した計数値を得る、処理を繰り返し、1回転分以上の計数値を得る計数手段と、前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数値と現在のディスク回転速度をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下、またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記ディスク回転手段を制御する制御手段と、を備えたものである。
また、本発明の請求項4にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項3記載の情報ディスク記録再生装置において、前記計数手段は、前記計数値と現在の回転速度から前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、前記移動手段を移動不能として、前記ディスク回転手段に装着された前記情報ディスクを所定の速度で回転したときに前記第1の計数手段が計数した計数値を得、所定回数、前記情報ディスクを所定の速度で回転したときに前記第1の計数手段が計数した計数値を得る処理を繰り返し、1回転分以上の前記計数値を得るものである
また、本発明の請求項5にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項3または4記載の情報ディスク記録再生装置において、前記計数値と現在の回転速度とから前記可変フィルタ手段の設定値を設定する際に、前記計数値がトラッククロス方向を検出しない場合の計数値であるときには、
1回転あたりの総計数値 = 4Tc
現在の回転速度 = Vrpm
としたとき、
Figure 2004241114
をもとに最大トラック横断速度を算出し、該算出された前記最大トラック横断速度をもとに、前記可変フィルタ手段の設定値として最小トラックカウントパルス幅を設定するものである。
また、本発明の請求項6にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項3または4記載の情報ディスク記録再生装置において、前記回転角度検出手段は、前記ディスク回転手段の回転角度情報を1回転あたり6分割された領域に分けて出力し、前記可変フィルタ手段の設定値の設定は、計数値がトラッククロス方向を検出する場合の計数値であるときには、前記6分割された回転角毎の計数値をそれぞれ、
DAT[n] = DAT[0],DAT[1],DAT[2],DAT[3],DAT[4],DAT[5]
(n>5 のとき、n = n mod 6 (n を 6 で割った剰余))とし、
ディスク回転手段の回転速度をVrpm[rpm]とするとき、
Figure 2004241114
又は、
Figure 2004241114
で表される最大トラック横断速度1及び最大トラック横断速度2に比例する値を最大トラック横断速度として算出し、前記(数7式)及び(数8式)により、n=0〜5 までで算出される12個の最大トラック横断速度1及び最大トラック横断速度2の平均値に比例する値、または、12個の最大トラック横断速度1及び最大トラック横断速度2の値の中央値m個の平均値に比例する値を最大トラック横断速度とするものである。
また、本発明の請求項7にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項6記載の情報ディスク記録再生装置において、前記計数値と現在の回転速度とから前記可変フィルタ手段の設定値を設定する際に、計数値がトラッククロス方向を検出する場合の計数値であるときには、前記6分割された回転角毎の計数値をそれぞれ、
DAT[n] = DAT[0],DAT[1],DAT[2],DAT[3],DAT[4],DAT[5]
(n>5 のとき、n = n mod 6 (n を 6 で割った剰余))とし、
ディスク回転手段の回転速度をVrpm[rpm]とするとき、
Figure 2004241114
Figure 2004241114
をもとに最大トラック横断速度を算出し、該算出された前記最大トラック横断速度をもとに前記可変フィルタの設定値として最小トラックカウントパルス幅を設定するものである。
また、本発明の請求項8にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項1記載の情報ディスク記録再生装置において、前記制御手段は、前記情報ディスク記録再生装置の最高回転速度を設定する際に、前記計数値として、前記情報ディスクが第1の回転速度で回転したときに計数されたトラッククロス計数値と、前記情報ディスクが前記第1の速度よりも速い1つ以上の回転速度で回転したとき計数されたトラッククロス計数値との差を前記計数値として用いるものである。
また、本発明の請求項9にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項8記載の情報ディスク記録再生装置において、前記制御手段は、同一の回転速度で繰り返し計数されて得られたトラッククロス計数値のうちの1回転分以上のトラッククロス計数値を選択して平均値を算出し、算出した平均値を前記トラッククロス計数値とするものである。
また、本発明の請求項10にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項9記載の情報ディスク記録再生装置において、前記計数手段は、前記計数値と現在の回転速度から前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、前記制御手段は、前記トラッククロス計数値を算出する際に、同一の回転速度で繰り返し設定された前記可変フィルタ手段の設定値が一定値以上変化した場合には、それ以前のトラッククロス計数値は平均値を算出するために用いないものである。
また、本発明の請求項11にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、現在のトラッククロスパルスより1つ前のトラッククロスパルスのパルス幅を記憶するパルス幅記憶手段と、前記1つ前のトラッククロスパルスのパルス幅と現在のトラッククロスパルスのパルス幅とを比較し、一定以上小さくなっている場合には現在のトラッククロスパルスを出力しないフィルタ手段と、前記フィルタ手段より出力されたトラッククロスパルスを計数して計数値を出力する計数手段と、前記計数手段により得られた1回転以上の計数値をもとに、前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数手段により得られた1回転以上の計数値と現在のディスク回転速度をもとに、前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記ディスク回転手段を制御する制御手段と、を備えたものである。
また、本発明の請求項12にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、請求項11記載の情報ディスク記録再生装置において、前記情報ディスク記録再生装置はトラックピッチの異なる2種類以上の情報ディスクを記録または再生可能なものであり、該情報ディスク記録再生装置の最高回転速度の設定は、前記情報ディスクのトラックピッチを検出し、前記計数値と前記トラックピッチとをもとに、前記情報ディスク記録再生装置の許容される振動振幅以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数値とトラックピッチと現在のディスク回転速度とをもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容される振動速度以下、または振動加速度以下となる最高回転速度を決定するものである。
また、本発明の請求項13にかかる情報ディスク記録再生装置の振動検出方法によれば、 情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置の振動検出方法において、前記情報ディスクを装置に装着して回転させたときに発生する、読み取り手段が前記情報ディスクの情報トラックを横切る際の再生信号に基づくトラッククロスパルスを計数して計数値を得るステップと、前記得られたトラッククロスパルスの幅と所定の値とを比較し、所定値以下の幅を有するトラッククロスパルスの前記計数を無効にするステップと、前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定するステップと、前記計数値と現在のディスク回転数をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定するステップとを、含むものである。
また本発明の請求項14にかかる情報ディスク記録再生装置の振動検出方法は、情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置の振動検出方法において、前記情報ディスクを装置に装着して回転させたときに発生される、読み取り手段が前記情報ディスクの情報トラックを横切る際の再生信号に基づくトラッククロスパルスを計数して計数値を得るステップと、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る方向を表すトラッククロス方向を検出するステップと、前記情報ディスクの回転角度情報を出力するステップと、設定パルス幅と現在のトラッククロスパルスのパルス幅とを比較し、一定以上小さくなっている場合には現在のトラッククロスパルスの前記計数を無効とするステップと、前記トラッククロス方向と前記回転角度情報に基づいて、前記一定以上の前記トラッククロスパルスを符号付きで計数する第1の計数ステップと、トラッククロス方向を検出せず前記回転角度情報に基づいて、前記一定以上の前記トラッククロスパルスを計数する第2の計数ステップと、前記第1及び第2の計数ステップを所定回数繰り返して、前記設定パルス幅を繰り返し設定するステップと、前記繰り返し設定された設定パルス幅を用いて前記第1及び第2の計数ステップにて計数される計数値を得ることで、前記情報ディスク1回転以上に相当する計数値を得るステップと、前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定するステップと、前記計数値と現在のディスク回転数をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定するステップとを、含むものである。
また、本発明の請求項15にかかる情報ディスク記録再生装置の振動検出方法によれば、情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置の振動検出方法において、前記情報ディスクを装置に装着して回転させたときに発生する、読み取り手段が前記情報ディスクの情報トラックを横切る際の再生信号に基づくトラッククロスパルスを計数して計数値を得るステップと、現在のトラッククロスパルスより1つ前に検出されたトラッククロスパルスのパルス幅を記憶するステップと、前記記憶されたトラッククロスパルスのパルス幅と現在のトラッククロスパルスのパルス幅とを比較し、一定以上小さくなっている場合には現在のトラッククロスパルスの前記計数を無効とするステップと、前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定するステップと、前記計数値と現在のディスク回転数をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定するステップとを、含むものである。
また、本発明にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法によれば、情報記録トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、前記トラッククロスパルスのうち設定値以下の幅のパルスを計数しないための可変フィルタ手段と、前記可変フィルタ手段より出力されたパルスを計数する計数手段と、前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数値と現在のディスク回転速度をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記情報ディスク回転手段を制御する制御手段と、を備えたものとしたので、トラッククロス計数値と現在の回転数をもとにトラッククロスフィルタの設定を行うので、ディスクの偏心、振動によりトラッククロス速度が大きく変化した場合でも常に正確に振動検出に最適なトラックカウントを行うことができるという効果が得られる。
また、本発明にかかる情報ディスク記録再生装置によれば、情報記録トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、1つ前のトラッククロスパルスのパルス幅を記憶するパルス幅記憶手段と、前記1つ前のトラッククロスパルスのパルス幅と現在のトラッククロスパルスのパルス幅とを比較し、一定以上小さくなっている場合には現在のトラッククロスパルスのパルスを出力しないフィルタ手段と、前記フィルタ手段より出力されたパルスを計数する計数手段と、得られた1回転以上の計数値をもとに、前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、得られた1回転以上の計数値と現在のディスク回転速度をもとに、前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記ディスク回転手段を制御する制御手段と、を備えたものとしたので、前のパルス幅より一定以上パルス幅が小さくなっている場合には、ノイズによる誤検出によるものと判断してカウントされないので、余分な測定による時間を要することなく、常に正確に振動検出に最適なトラックカウントを行うことができるという効果が得られる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置を例にして、図1を用いて説明する。
図1において、DVD−ROM再生装置101は、種々の光ディスク102を再生することが可能である。本実施の形態に示したDVD−ROM再生装置では、CD−ROM(CD−ROM、CD−R、CD−RW)、DVD−ROM(DVD−5、DVD−9、DVD−R4.7G)、DVD−R3.9Gのディスクを再生可能で、それぞれのディスクの標準的なトラックピッチは、
CD−ROM 1.6 μm
DVD−ROM 0.74 μm
DVD−R3.9G 0.80 μm
となっている。
103は、ディスク回転手段であり、DVD−ROM再生装置101に装填された光ディスク102を所定の速度で回転させる。104は、読み取り手段であり、前記光ディスク102から情報信号の読み取りを行う。この読み取り手段104は、たとえばDVD−ROM装置では、CD−ROM用、DVD−ROM用の、2つの発振波長の異なるレーザー発光素子105と、レーザー光を集光するための対物レンズ106、CD−ROM用、DVD−ROM用の2系統の光検出素子107、そして光検出素子107の出力を増幅し、光ディスクの種類に応じた光検出素子からの出力信号を選択し、トラッキングエラー(TE)、フォーカスエラー(FE)、再生信号(RF)、All Sum信号(AS)、RFエンベロープ信号(RFENV)などを生成し出力する。
108は変換手段であり、読み取り手段104より出力された再生信号をデジタルデータに変換する。109は移動手段であり、読み取り手段104を光ディスク102の半径方向に対して移動するものである。この移動手段109は、たとえば、読み取り手段104全体を光ディスクの半径方向に移動するトラバース駆動手段110と、読み取り手段104内部の対物レンズ106を半径方向に駆動して微細に光ディスク102の半径方向に駆動するトラッキングアクチュエータ111とから構成される。
112はトラッククロス検出手段であり、読み取り手段104のレーザー光が光ディスク102上のトラックを横断する際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成する。113はトラッククロス方向検出手段であり、読み取り手段104のレーザー光が光ディスク上のトラックを横断する際の方向を検出する。上記トラッククロス検出手段112、トラッククロス方向検出手段113は、たとえば、読み取り手段104から出力されたトラッキングエラー信号をヒステリシスコンパレータや、コンパレータなどで2値化し、トラックカウント信号TKCを生成する。また、同様にRF信号のエンベロープから非オントラック信号OFTRを生成し、TKC、OFTR信号の位相関係よりトラッククロス方向信号を、トラッククロス検出パルスは、TKCを直接用いる方法と、TKCをOFTRでラッチして検出パルスを生成する方法などがある。
114は、回転角度検出手段であり、ディスク回転手段103の回転角度を検出する。この回転角度検出手段114は、たとえばディスクモーターのホール素子出力より生成されるFGパルスと呼ばれる信号を利用する方法が一般的である。FG信号は、3相モータで1回転あたり3パルスを出力するので、立ち上がり、立ち下がり両エッジをカウントすることで60度単位での回転角度検出が可能である。また、このFGパルスを分周して更に細かな回転角度検出を行う方法、FGパルス以外にはディスクモーターにエンコーダを用いた回転速度検出手段を付加して任意の分解能で回転速度を検出する方法などが考えられる。
115は計数手段であり、回転角度検出手段105の出力に基づいてトラッククロス検出手段112、トラッククロス方向検出手段113の出力をもとに、トラッククロス数を方向を含めてカウントする。上記した60度毎に回転角度の検出が可能な場合では、1回転を6つの領域に分割して各領域毎に符号付きトラックカウント数を計数する。
116は制御手段であり、変換手段108,計数手段115からの信号を受け取り処理すると共に、ディスク回転手段103,読み取り手段104,変換手段108,移動手段109を制御する。
次に動作について説明する。まず、制御手段116が、DVD−ROM再生装置の最高回転速度を設定するステップについて説明する。
情報ディスク102のトラックピッチを検出するステップは、ディスクの種類を判別し、その情報ディスクの種類の情報から標準値のトラックピッチを使用する方法を例に説明する。通常、DVD−ROM再生装置101では、上述したように複数の種類の情報ディスクを再生可能で、ディスクの種類に応じて必要とする光源、検出信号の生成方法が異なるため、種々の方法でまず装填されたディスクの種類を判別する。この判別方法としては、たとえばCDレーザを用いて、フォーカスサーチ時のフォーカスエラー信号の振幅をもとに、情報ディスクの反射率からROM系(CD−ROM/R、DVD−ROM/R)のディスクと書き換え可能系のディスク(CD−RW)の判別を行い、更にRF信号の変調度からDVD系、CD系のディスクの判別を行い、必要な光源、信号経路を選択する。最終的には、TOC(TABLE OF CONTENTS)情報を読み取ることが可能かどうか、またTOC情報の内容により選択されたディスクの種類が正しいことを検証する。そして、ディスクの種類に応じたトラックピッチの標準値を選択する。
第1の速度で回転したときの前記計数手段の計数結果を得るステップでは、移動手段104を移動不能とし、ディスク回転手段103を制御して第1の回転速度で光ディスク102を回転させる。そして、計数手段115の計数結果を取り込む。本実施の形態1では、3相モータを使用し、ホール素子出力のFG信号を利用し、FG信号の立ち上がり、立ち下がりエッジで回転角検出を行い、60度毎の回転角でトラッククロス数の計数結果を得る。また、本実施の形態1では、第1の回転速度は、光ディスク102の前記読み取り手段104に対する振動が発生しないだけ十分低い速度として、光ディスク102とディスク回転手段103間の偏心によるトラッククロス数を測定する。
前記第1の速度よりも速い1つ以上の速度で回転したときの前記計数手段の計数値を得るステップでも、前記第1の速度で回転したときの前記計数手段の計数結果を得るステップと同様に、60度毎の回転角でトラッククロス数の計数結果を得ることができる。本実施の形態1では、DVD−ROM再生装置のディスクの種類毎に設定されている最高回転速度で計数値を得る。
次に第1の速度及び、第1の速度よりも速い1つ以上の速度で回転したときのそれぞれの計数結果に前記トラックピッチを検出するステップで検出したトラックピッチを掛けることで、トラッククロス量のデータを得ることができる。本実施の形態では、60度の回転角毎に計数されたトラックカウント数より、60度毎のトラッククロス量のデータが算出される。
光ディスク102の読み取り手段104に対する振動振幅を算出するステップでは、第1及び第1の速度よりも速い1つ以上の回転速度で計測されたトラッククロス量を比較し、その差をもとにして前記情報ディスクの前記読み取り手段に対する振動振幅を算出することができる。本実施の形態1では、第1の回転速度で検出されたトラッククロス量と、最高回転速度で検出されたトラッククロス量とを60度の回転角度毎に差を取って、振動によるトラッククロス成分を算出する。そして、振動は正弦波であると仮定して、振動振幅を求める。
最高回転速度を決定するステップでは、先に求めた振動振幅が基準値以下であるかどうか比較を行い、基準値以下であればディスクの種類毎に設定されている最高回転速度を、基準値以上であればそれよりも低い回転速度を最高回転速度とする。
そして、データ再生時には設定された最高回転速度以下の速度でデータの再生を行う。
次に、CD−ROMディスクの振動検出を行う場合について説明する。
DVD−ROM再生装置101に装填されたCD−ROMディスクは、ディスク回転手段103に固定される。次に、CD−ROM用のレーザーでフォーカスサーチを行い、フォーカスエラー信号の振幅を測定する。その結果、CD−ROMディスクは、反射率が比較的高いのでROMディスクであると判断される。次に、所定の速度でディスク回転手段103によりCD−ROMディスクを回転させて、RF信号の変調度を測定する。測定された変調度を基準値と比較する事により、CD系のディスクであると判断され、結果、ディスク判別結果はCD−ROMとなる。DVD−ROMディスクを用いた場合にも同様の手順でDVD−ROMディスクと判別され、TOC情報を読み取ることでDVD−ROMまたはDVD−R4.7G(トラックピッチ0.74μm)とDVD−R3.9G(トラックピッチ0.8μm)認識してトラックピッチを検出することができる。
次に、CD−ROMディスクを、該ディスクと、読み取り手段104との間で振動が発生しないだけ遅い速度1200rpmで回転させる。そして、トラバース駆動手段110、トラッキングアクチュエータ111を移動不能としたうえで、60度の回転角度毎に計数手段115の計数値を得る。計数値は、ディスクと、読み取り手段104間の振動が発生していないので両者間の偏心成分のみによる計数値が計数される。計数値はたとえば、1回転を単位として複数回転分測定を行いその平均値を計数値として採用する方法や、同様に複数回転分測定を行いそのなかから、誤カウントの少ないと思われるものを評価して複数選択する方法等が可能である。
次に、CD−ROMディスクの最高回転速度でディスクを回転させる。この例では、CD−ROMディスクは、最大24倍速、12倍速、6倍速CAV再生が可能であり、最大回転速度は5000rpm、12倍速では2500rpm、6倍速では、1250rpmであるので、5000rpmで回転させたときの計数値を同様に計数する。
次に、1200rpmと5000rpmとで回転角度毎に得られた計数値の差を取ると、偏心成分を除いた5000rpmでの振動によるトラックカウント値が得られる。
最後に、このトラックカウント値と、トラックピッチよりこのディスクの振動振幅または、トラックカウント値と、トラックピッチと、回転速度5000rpmより振動速度、または振動加速度を評価し、許容される振動振幅または振動速度または振動加速度以下であるかどうかにより最大回転速度でディスクを回転させるかどうかを決定する。たとえば、許容値以上であった場合には最大回転速度は12倍速の2500rpmに落とされて設定される。
このように本実施の形態によれば、振動量または振動速度または振動加速度をディスクのトラックピッチを加味して評価し、情報ディスク記録再生装置の許容される振動振幅、または振動速度、または振動加速度以下となる最高回転速度を決定するようにしたので、情報ディスクの種類によらず単一のしきい値を用いて振動検出を行うことができる。
なお、本実施の形態では、複数の回転速度で回転角度を検出しながらトラックカウント値の測定を行い、その差を取ることで振動によるトラックカウント値を算出したが、簡易的に回転角度検出を行わず複数の回転速度でトラックカウント値を測定しその差を取る方法や、単一の回転速度で回転角度検出を行わずトラックカウント値を測定する方法であっても同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、振動が発生しないだけ遅い速度と、最高回転速度で測定した計数値との差をもとに振動の評価を行う例を説明したが、振動が発生している速度との差をもとにしても同様に実施可能である。また、最高回転速度でなく、最高回転速度よりも遅い速度を用いても同様に実施可能である。さらに、2つ以上の複数の回転速度で評価を行い、再生速度を最大回転速度、それ以下の速度、さらにそれ以下の速度・・・・と設定する方法でも同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、予めトラッククロス数の計数結果に、トラックピッチを掛けてトラッククロス量のデータを求め、トラッククロス量を演算することにより振動によるトラッククロス量を算出し、さらにこれをもとに振動振幅を求める方法を例に説明したが、ディスクのトラックピッチはトラックピッチの値そのものを用いてもよいし、複数のディスクのトラックピッチの比を用いてもよい。また、計数結果を演算して振動によるトラッククロス数を求めた段階でトラックピッチを掛けて振動によるトラッククロス量を求めた後で振動振幅を求めてもよいし、トラッククロス数のままでトラッククロス数を単位とした振動量を求めこれにトラックピッチを掛けて振動振幅を求めても同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、振動振幅を求めてこれを基準値と比較する例を説明したが、振動振幅そのものでなく振動振幅に比例する値、または振動振幅の2乗に比例する値を算出して基準値と比較することでも、また振動速度、振動加速度を求めることでも同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、CD−ROMディスクの振動検出を行う例を説明したが、DVD、DVD−R3.9Gなどのトラックピッチの異なるディスクでも全く同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、CD−ROM、DVD−ROM、DVD−R3.9G、DVD−R4.7Gを再生可能なDVD−ROM再生装置を例に説明したが、トラックピッチの異なる複数種類の情報ディスクを再生可能な情報ディスク再生装置であれば同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、DVD−ROM再生装置を例に説明したが、記録可能な他のCD−R、CD−RW、DVD−R等の記録再生装置で記録時の最大記録速度を設定する場合にも同様に実施可能である。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法について、DVD−ROM再生装置を例にして、図2を用いて説明する。
図2において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、201はトラッククロス速度検出手段であり、トラッククロス検出手段112の出力をもとにトラッククロス速度を検出するものである。
計数手段115はトラッククロス速度検出手段201の出力をもとに、トラッククロス速度が一定値以下である場合には、方向検出ありで、トラッククロス速度が一定値以上である場合には方向検出なしでトラックカウントパルスの計数を行う。方向検出なしに切り替わった際には、それ以前の直近に方向検出付きで計数を行った際の方向をもとにしてトラッククロス方向を知ることができる。
方向検出ありでトラックカウントを行える最大速度は、トラックカウント方式、ディスクの種類により異なる。
たとえば、CDでは3ビーム方式、DVDでは位相差方式でトラッキングエラー検出を行う場合には、一般に3ビーム方式の方がより高速での方向検出が可能である。従って、方向検出ありでトラックカウントを行うかどうかのしきい値は、ディスクの種類毎に設定してもよいし、方向検出ありでトラックカウントが可能な最も速度の低いディスクにあわせて設定しても同様に実施可能である。
このように本実施の形態2によれば、トラッククロス速度検出手段201を設け、トラッククロス周波数を検出することによりトラックカウント方式を切り替えるように構成したので、トラッククロス速度の変化によりトラッククロス方向の検出が困難な場合でも正確にトラックカウントを行うことができ、常に正確な振動検出を行うことができる。
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法について、DVD−ROM再生装置を例にして、図3、図6を用いて説明する。
図3において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、301はトラッククロス速度が最低となる領域を検出するためのゼロクロス領域検出手段である。回転角度検出手段114は、たとえば、ディスクモーターのホール素子出力より生成されるFGパルスと呼ばれる信号を利用する方法が一般的である。上記FG信号は、3相モータで1回転あたり3パルスを出力するので、立ち上がり、立ち下がり両エッジをカウントすることで60度単位での回転角度検出を行うことが可能である。本実施の形態3では、このFGパルスを用いて60度単位で回転角度検出を行う例を説明する。
上記ゼロクロス領域検出手段301は、トラッククロス速度が最低となる箇所を含む領域2つを検出する。たとえば、トラッククロス速度検出手段112を設けてトラッククロス速度が最低となる領域を検出する方法、6分割された領域のうちトラックカウント数の絶対値が最低となる領域、及びその対角線上の領域をゼロクロス領域として検出する方法などがある。
6分割された領域のうち、トラックカウント数の絶対値が最低となる領域、及びその対角線上の領域がゼロクロス領域となる理由は以下による。
図6は、振動、偏心による回転角毎の計数手段115による計数値の変位量を表すグラフである。ゼロクロス領域の計数値DAT[n]は、方向検出を行う符号付きの計数値の場合、φ=0〜60°の範囲で、
Figure 2004241114
ゼロクロス領域でない2つの領域の計数値DAT[n+1],DAT[n+2]は、同様にφ=0〜60°の範囲で、
Figure 2004241114
Figure 2004241114
この範囲での|DAT[n]|の最大値は、φ=0、60°のとき、
|DAT[n]|=0.5Tc
同様に、DAT[n+1],DAT[n+2]の最小値は、
φ=0°のとき
|DAT[n+1]|=0.5Tc
φ=60°のとき
|DAT[n+2]|=0.5Tc
従って、必ず、
|DAT[n]|≧|DAT[n+1]|,|DAT[n+2]|
となる。
また同様に、方向検出を行わない計数値の場合には、トラッククロスの方向を無視してトラッククロス数のみが計数されるので、ゼロクロス領域の計数値DAT[n]は、φ=0〜60°の範囲で、cos(0)を境界にして
Figure 2004241114
ゼロクロス領域でない2つの領域は、先に示した方向検出ありの場合と同じく、
Figure 2004241114
Figure 2004241114
となる。
この範囲での|DAT[n]|の最大値は、φ=0、60°のとき、
|DAT[n]|=0.5Tc
同様に、DAT[n+1],DAT[n+2]の最小値は、
φ=0°のとき
|DAT[n+1]|=0.5Tc
φ=60°のとき
|DAT[n+2]|=0.5Tc
従って、この場合も必ず、
|DAT[n]|≧|DAT[n+1]|,|DAT[n+2]|
となる。
次に、本実施の形態の具体的な動作例について説明する。
まず、情報ディスク102をある回転速度で回転させる。トラバース駆動手段110、トラッキングアクチュエータ111を移動不能としたうえで、60度の回転角度毎に計数手段115の計数値を得る。このとき、ゼロクロス領域検出手段301によりゼロクロス領域と判断された領域については、方向検出あり、それ以外の領域については方向検出なしの計数値を測定する方法や、方向検出あり、なしで個別に計数値を得て、ゼロクロス領域は方向検出有り、それ以外の領域は方向検出なしの計数値を選択する方法や、同時に方向検出あり、なしで計数値を得て、ゼロクロス領域は方向検出有り、それ以外の領域は方向検出なしの計数値を選択する方法などが可能である。また、方向検出なしのデータを採用した領域はその手前の領域が方向検出ありである場合には、その符号を、方向検出なしである場合にはさらに手前の領域の方向検出ありで検出した符号を付加することにより、方向つき検出と同一の計数値を得ることができる。
以上のように、本発明の実施の形態3によれば、ゼロクロス領域検出手段301を設けたので、回転角度検出手段114によって得られる回転角度により分割された領域のうち、トラッククロス速度が最低となる領域と、それ以外の領域とで、トラッククロス検出方式を切り替え、分割された領域のうち、トラッククロス速度の最も遅い領域では方向検出ありで、それ以外の領域では方向検出なしでトラックカウントを行うことで、トラッククロス速度の変化に応じて最適なトラックカウント方法を選択することができ、常に正確な振動検出を行うことができる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法について、DVD−ROM再生装置を例にして、図1を用いて説明する。
基本的な構成は実施の形態1と同じであるためここではその説明は省略する。本実施の形態では、回転角度検出手段114を用いて、次に、本実施の形態の具体的な動作例について説明する。
DVD−ROM再生装置101に装填されたDVD−ROMディスクは、ディスク回転手段103に固定される。次に、CD−ROM用のレーザーでフォーカスサーチを行い、フォーカスエラー信号の振幅を測定する。その結果、DVD−ROMディスクは、反射率が比較的高いのでROMディスクであると判断される。次に、所定の速度でディスク回転手段103によりDVD−ROMディスクを回転させて、RF信号の変調度を測定する。測定された変調度を基準値と比較することにより、DVD系のディスクであると判断され、結果ディスク判別結果はDVD−ROMとなる。
本実施の形態では、DVD−ROMディスクは最大速度8倍速4590rpm、5倍速2870rpm、2.5倍速1435rpmで再生可能であり、振動が発生しない低速を1435rpmとし、振動検出を3000rpm、4000rpmで行い、それぞれ5倍速、8倍速で許容可能な振動量以下であるかどうかの判別を行う。また、許容可能な振動量を100μmとする。
まず、DVD−ROMディスクをディスクと、読み取り手段104間の振動が発生しないだけ遅い速度1435rpmで回転させる。そして、トラバース駆動手段110、トラッキングアクチュエータ111を移動不能としたうえで、60度の回転角度毎に計数手段115の計数値を得る。計数値は、ディスクと、読み取り手段104間の振動が発生していないので両者間の偏心成分のみによる計数値が計数される。計数値はたとえば、1回転を単位として複数回転分測定を行い、その平均値を計数値として採用する方法や、同様に複数回転分測定を行いそのなかから、誤カウントの少ないと思われるものを評価して複数選択する方法等が可能である。
たとえば、6分割された各領域で方向検出付きで4回転分計測されたデータとその平均値が、
Figure 2004241114
であったとする。
同様に、3000rpmで測定を行う。3000rpmでの計測値が、
Figure 2004241114
であったとすると、1435rpmと3000rpmのトラックカウント値の平均値の差は各領域毎に、
Figure 2004241114
の様になりこれが、振動によるトラックカウント値となる。
この(表3)のデータから、振動量を求めるには、
Figure 2004241114
Figure 2004241114
に代入することで12個のデータを求めることができ、
Figure 2004241114
のようになる。この12個のデータの平均値を取ると、振動量は、
振動量=46 トラック
となる。さらに、このディスクはDVD−ROMディスクであるのでトラックピッチ0.74μmを掛けると振動振幅は、
振動振幅=34.04 [μm]
となる。システムの許容される最大振動量は100μmとしており、許容値以下であるので、2870rpmである5倍速では回転可能となる。
次に、4000rpmで測定を行う。4000rpmでの計測値が、
Figure 2004241114
であったとすると、1435rpmと4000rpmのトラックカウント値の平均値の差は各領域毎に、
Figure 2004241114
のようになり、これが、振動によるトラックカウント値となる。
この(表6)のデータから、振動量を求めるには、(数12式)(数13式)に代入することで12個のデータを求めることができ、
Figure 2004241114
のようになる。この12個のデータの平均値を取ると、振動量は、
振動量=159トラック
となる。さらに、このディスクはDVD−ROMディスクであるのでトラックピッチ0.74μmを掛けると振動量は、
振動量=117.66[μm]
となる。システムの許容される最大振動量は100μmとしており、上記の値は許容値以上であるので、4590rpmである8倍速では回転不可となり、最大回転速度は5倍速に設定される。
また、方向検出ありで測定した符号付きの計数値を用いて、振動量が(数12式)、(数13式)で表すことができるとともに、振動速度が、
Figure 2004241114
Figure 2004241114
で表すことができ、振動加速度が、
Figure 2004241114
Figure 2004241114
で表すことができる。以下、その理由について説明する。
トラックカウント領域を60°毎に区切って測定した場合の各区間の計数値は、各区間を区間0〜5とし、振動量Tc、区間0の起点でのトラック変位量の位相角φとすると、
Figure 2004241114
であらわすことができる。
区間0〜5の各データを、
DAT[0]=a,DAT[1]=b,DAT[2]=c,DAT[3]=-a,DAT[4]=-b,DAT[5]=-c
とすると、(数18式)より DAT[0]は、
Figure 2004241114
同様に、DAT[1]は、
Figure 2004241114
(数19式)より、
Figure 2004241114
とおくと、(数20式)は、
Figure 2004241114
従って、
Figure 2004241114
また、同様にDAT[0]=a,DAT[2]=c より、
Figure 2004241114
となる。(数23式)(数24式)より(数12式)(数13式)が導かれる。
また、偏心、振動によるトラック横断を正弦波で表しているので。Tcと、位相角φ、角速度ωを用いて、
Figure 2004241114
と表すことができる。
すると、トラック横断速度の絶対値は、(数25式)を微分して、
Figure 2004241114
ω=2πf、f=Vrpm/60 (Vrpm:現在の回転速度[rpm])であるから、
Figure 2004241114
となる。(数27式)が最大となるのは、
Figure 2004241114
のときであるから、(数23式)(数24式)より(数14式)(数15式)が導かれる。
更に、トラック横断加速度の絶対値は、(数27式)を微分して、
Figure 2004241114
(数29式)が最大となるのは
Figure 2004241114
のときであるから同様に(数23式)(数24式)より(数16式)(数17式)が導かれる。
このように、本発明の実施の形態4によれば、振動振幅または振動速度、または振動加速度を、ディスク102のトラックピッチを加味して評価する際に、情報ディスク記録再生装置の許容される振動振幅または振動速度、または振動加速度、以下となる最高回転速度を決定するにあたり、所定の回転角度毎に算出し、平均を取るようにしたので、情報ディスクの種類によらず、単一のしきい値を用いて振動検出を実施の形態1に比べて、より正確に行うことができる。
なお、本実施の形態では、DVD−ROMディスクの最大回転速度を設定する例を説明したが、CD−ROMディスクではトラックピッチ1.6μm、DVD−R3.9Gディスクではトラックピッチ0.8μm、また更にトラックピッチの異なる他のディスクでもディスク毎のトラックピッチの標準値と振動量を用い、許容可能な最大振動量以下となるかどうかを判断して同様に実施可能である。
また、本実施の形態では12個のデータの平均値を基に振動量を求める例で説明したが、12個のデータを大小順に並べたときの中央値m個の平均値若しくは平均値に比例する値を用いても同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、振動振幅をもとに最大再生速度を設定する例を説明したが同様に振動振幅、振動振幅の2乗に比例する値を用いる場合、(数14式)(数15式)とディスク回転速度を用いて振動速度、振動速度及び振動速度の自乗に比例する値をもとに最大再生速度を設定する場合、(数16式)(数17式)とディスク回転速度を用いて振動加速度、振動加速度及び振動加速度の2乗に比例する値をもとに最大再生速度を設定する場合でも同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、6分割された4回転分のデータをもとに最大再生速度を設定する例を説明したが、連続する2領域分以上のデータを測定することで同様に実施可能である。
(実施の形態5)
次に本発明の実施の形態5にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法記について、DVD−ROM再生装置を例にして、図4を用いて説明する。
図4において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、116aは線速度検出手段401と再生速度検出手段402とを具備した制御手段であり、線速度検出手段401は、ディスクの線速度を検出するものであり、この線速度を検出する方法としては、たとえば、ある半径位置でのアドレス値を読み出しておき、1本トラックジャンプを行い、トラックジャンプを行った先のアドレス値を読み出し、それらの差を求める方法や、半径位置から、ディスク1回転分の長さを求め、先に求めた1回転あたりのアドレス値の差との比により、ディスクの線速度を求める方法などが考えられる。再生速度検出手段402は、現在の再生速度を検出するものであり、この再生速度を検出する方法としては、たとえば、データ再生クロックを生成するPLLの周期から再生速度を求める方法や、データのフレーム毎に出力されるフレームクロックの周期をもとに再生速度を求める方法などがある。
次に、トラックピッチを求める動作について説明する。
一般に、ディスクのトラックピッチTp、線速度V1、現在のアドレス位置Ad、現在の半径位置r、最内周の半径位置R0、単位時間に含まれるアドレス値Adunitとすると、以下の関係が成り立つ。
Figure 2004241114
また、半径位置rでの再生速度 V2は現在の回転速度をVrpmとすると、
Figure 2004241114
で表すことができるから線速度V1、現在のアドレス値Ad、現在の回転速度VrpmとするとトラックピッチTpは、
Figure 2004241114
となる。
従って、さらにあるアドレスAdにて現在の再生速度V2を測定することで、トラックピッチTpを求めることができる。
なお、現在の再生速度V2を求めるアドレスAdは任意のアドレスで可能であるが、半径位置をより外周で測定すれば、その精度は向上する。
たとえば、CD−ROMディスクで、
線速度V1=1.25m/s
再生速度測定アドレスAD=60:00:00=270000[frame]
回転速度5300rpm
再生速度23.8倍速
であったとすると、CD−ROMの規格より、
Adunit=75[frame]
R0=0.0249 [m]
であるから、(数38式)に代入すると、トラックピッチは、
Tp = 1.573 [μm]
となる。
以上のように実施の形態5によれば、読み取り手段104の移動距離を検出する移動距離検出手段を備える場合には、トラックピッチがディスクの種類毎の標準値と異なる場合でも正確なトラックピッチを計測することで、常に正確な振動検出を行うことができる。また、線速度、アドレス値、再生速度からトラックピッチを求める場合には、移動距離検出手段を付加することなくより安価に、トラックピッチがディスクの種類毎の標準値と異なる場合でも正確なトラックピッチを計測することで、常に正確な振動検出を行うことができる。
なお、本実施の形態では、CD−ROMディスクのトラックピッチを求める例を説明したが、DVD、DVD−R3.9Gなど他の規格のディスクでも同様に実施可能である。
また、本実施の形態では、線速度、アドレス値、再生速度からトラックピッチを求める場合を例に説明したが、図10に示すように、制御手段166bを読み取り手段104の移動距離を検出する移動距離検出手段403を含むものとし、読み取り手段104の移動時にトラック本数をカウントしながら読み取り手段104を移動させ、トラックピッチを、
Tp=移動距離/横断トラック本数
で求めることでも同様に実施可能である。
(実施の形態6)
次に本発明の実施の形態6にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法について、DVD−ROM再生装置を例にして、図5を用いて説明する。
図5において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、501は可変フィルタ手段であり、トラッククロス検出手段112より出力されたトラッククロスパルスのうち設定された値以下の幅のパルスを計数しないように整形して出力する機能を有するものである。
次に、上記可変フィルタ手段501の実際の設定方法について説明する。
可変フィルタ手段501の設定に際して、まず、トラック横断方向を検出しない方法で1回転分以上のトラック横断総数を計数する。このときに、可変フィルタ手段501の設定値の初期値を設定しておく必要があるが、この値は通常は、ディスク−ターンテーブル間の偏心、及びその回転数で想定される最大振動振幅が発生した場合の、最大トラック横断速度に対応する最小トラックカウントパルス幅を計数しないことが無いような値に設定しておく必要がある。
ここで、計数された、トラック横断数が1回転当たり4Tcであるとすると、最大トラック横断速度は以下のようにして求めることができる。
まず、偏心、振動によるトラック横断を正弦波で表すことにする。先ほどのTcと、位相角φ、角速度ωを用いて、
Figure 2004241114
と表すことができる。
すると、トラック横断速度の絶対値は、(数21式)を微分して、
Figure 2004241114
ω=2πf、f=Vrpm/60 (Vrpm :現在の回転速度[rpm])であるから、
Figure 2004241114
となる。
従って、最大トラック横断速度は、
Figure 2004241114
で表すことができ、Tcの値より最大トラック横断速度を求めることができる。
この最大トラック横断速度をもとに、最小トラックカウントパルス幅は最大トラック横断速度をVmax[トラック/s]とすると、1トラックあたり正/負2個のパルスが出力されるので、
Figure 2004241114
となるのでこれをもとに、可変フィルタ手段501の最小トラックカウントパルス幅を設定する。たとえば、3000rpmで、1回転あたりの総トラックカウント数が、287であった場合には最大トラック横断速度は、まず
Tc = 287/4=71.75
(数1式)より、
Vmax = 22.54 kHz
従って、最小トラックカウントパルス幅は、(数38式)より、22.18μsとなる。
この値をもとに、可変フィルタ手段501を設定するが、通常パルス幅のデューティー比の変動等も考慮して、上記計算で求めた最小トラックカウントパルス幅よりも小さいパルスまでカウントできるように設定する。
本実施の形態では、22.18μsの1/4の5.54μsの幅のパルスまでをトラック横断信号として計数するように設定する。
また、高速移動時にはフォーカス方向の振動の影響と、トラックカウントのための検出信号の振幅レベルの低下等により、トラックカウントパルスのデューティー比が大きく変化する場合がある。このような場合には、上記の例のように常に計算により求めた最小トラックカウントパルス幅を一定値で割った値を設定値とするのではなく、一定値以上の高速移動が予想される場合にはさらに小さい幅のパルスまでを計数するよう設定してもよい。
また、トラックカウント方式が方向検出により符号付きで出力される方式である場合には算出式は若干異なる。たとえば、1回転を6分割した回転角度情報が出力されるシステムの場合、1回転中の各領域の計数値をそれぞれ、
DAT[n]=DAT[0],DAT[1],DAT[2],DAT[3],DAT[4],DAT[5] 、
(n>5 のとき、n = n mod 6 (n を 6 で割った剰余)
とすると、最大トラック横断速度は(数2式)または(数3式)で表される値となる。これらにより、複数の最大トラック横断速度のデータが得られるので、それらのデータの平均値、m個の中央値の平均値等を用いて同様に最小トラックカウントパルス幅を設定すればよい。
以上のように本実施の形態6によれば、トラッククロス計数値と現在の回転数をもとに可変フィルタ手段501によるトラッククロスフィルタの設定を行うようにし、所定値以下の幅のパルスを計数しないようにしたので、ディスクの偏心、振動によりトラッククロス速度が大きく変化した場合でも常に正確に振動検出に最適なトラックカウントを行うことができる。
また、最小トラックカウントパルス幅の設定は、各回転速度での振動量の検出を行う計数値の測定の前に1回だけ行ってもよいし、振動量の検出を行う測定データを利用して測定データが得られる度に再設定を行ってもよい。
(実施の形態7)
次に本発明の実施の形態7にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法について、DVD−ROM再生装置を例に図5、図6を用いて説明する。
DVD−ROM再生装置などのコンピュータ周辺機器などに用いられる制御手段は通常比較的小規模の汎用マイクロコンピュータが用いられる。このようなマイクロコンピュータは、標準的には整数演算のみに対応しており、浮動小数点演算や平方根三角関数などはソフトウエア的に対応する必要がある。
上記実施の形態6で説明したトラックカウント方式が方向検出により符号付きで出力される方式である場合の算出式(数2式)(数3式)は平方根を求める必要があり、上記のようなシステムではプログラムステップ数、演算時間が増大するという問題がある。そこで、このような場合には、簡易的に、
DAT[n] = DAT[0],DAT[1],DAT[2],DAT[3],DAT[4],DAT[5]
(n>5 のとき、n = n mod 6 (n を 6 で割った剰余)
、ディスク回転手段の回転速度をVrpm[rpm]とするとき、
Figure 2004241114
Figure 2004241114
を用いてより少ないプログラムステップ数、及び演算時間で、最大トラック横断速度を算出し、可変フィルタ手段を設定することができる。
これは、以下のようにして図6を用いて説明できる。
図6は、振動、偏心による回転角毎の計数値の変位量を表すグラフである。
まず、上記実施の形態6で示したのと同様、偏心、振動によるトラック横断を正弦波で表すことにする。Tcと、位相角φ、角速度ωを用いて、
Figure 2004241114
と表すことが出来る。これを、1回転を6分割して60度毎に区切ると図6のようになる。φ=0のときの波形が601、φ=30°のときの波形を602に示す。
たとえば、φ=0の場合には、0〜60°、60〜120°、120〜180°・・・・のデータをそれぞれ、DAT[0],DAT[1],DAT[2]・・・・とすると、それぞれのデータは、
Figure 2004241114
となる。この場合、(数4式)より算出されるTcは本来のTcの値と同一になる。
ところが、上記した様に60°毎に分割された領域の境界がトラック移動方向が反転する箇所(φ=0の波形601の場合、603、604の箇所)に一致している場合以外では、(数4式)により算出されるTcは本来のTcよりも小さな値となり、算出される最大トラック横断速度も本来の値より小さくなってしまう。最も小さい場合は、たとえば、φ=−30°の場合で602の様な波形と分割領域となる。このときには、同様にそれぞれのデータは、
Figure 2004241114
となるので、(数4式)より算出されるTcの値は、本来のTcの値の0.866倍となる。従って、トラックカウント方式が方向検出により符号付きで出力される方式である場合には、本来のTcの値に対して、最悪で0.866倍と小さい値が算出されることになる。これを考慮に入れると、(数4式)で算出されたTcをもとに最大トラック横断速度を算出する場合には、(数5式)が予想される誤差も含んだ最大トラック横断速度となる。
以上のように本実施の形態7によれば、符号付きのトラッククロス計数値と現在の回転数をもとに、想定される誤差を含んだ最大トラッククロス速度を算出してトラッククロスフィルタの設定を行うようにしたので、別途符号無しの測定を行うことや、プログラムステップ数を多く要する平方根を求める必要なく、常に正確に振動検出に最適なトラックカウントを行うことができる。
(実施の形態8)
次に本発明の実施の形態8にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法について、DVD−ROM再生装置を例にして、図5を用いて説明する。基本的な構成は図5に示したものと同じであり、ここでは、特徴的な動作を中心に説明する。
可変フィルタ手段501の設定に際して、まず、トラック横断方向を検出しない方法で1回転分以上のトラック横断総数を計数する。このときに、可変フィルタ手段501の設定値の初期値を設定しておく必要があるが、この値は通常は、ディスク−ターンテーブル間の偏心、及びその回転数で想定される最大振動振幅が発生した場合の最大トラック横断速度に対応する最小トラックカウントパルス幅を計数しないことが無いような値に設定しておく必要がある。
ここで、計数された、トラック横断数が1回転当たり4Tcであるとすると、最大トラック横断速度は、Tcと、位相角φ、角速度ωを用いて、
Figure 2004241114
で表すことができる。
この最大トラック横断速度をもとに、最小トラックカウントパルス幅は最大トラック横断速度をVmax[トラック/s]とすると、1トラックあたり正/負2個のパルスが出力されるので、
Figure 2004241114
となるのでこれをもとに、可変フィルタ手段501の最小トラックカウントパルス幅を設定する。
また、最小トラックカウントパルス幅の設定は、振動量の検出を行う測定データを利用して測定データが得られる度に再設定を行う。このとき、最小トラックカウントパルス幅の値が、同一回転速度で一定値以上変化した場合には、それ以前の計測値は、最適なトラックカウントフィルタの設定がなされておらず、トラックカウントミスが発生している可能性が高いので、その最小トラックカウントパルス幅の値を破棄して、それ以降の計測値のみを振動検出用の計測値として採用する。
以上のように本実施の形態によれば、可変フィルタ手段501の設定値が一定以上変化した以前の計数値はカウントミスがある可能性が高いため使用しないように構成することにより、常に正確に振動検出に最適なトラックカウントを行うことができる。
(実施の形態9)
次に本発明の実施の形態9にかかる情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法について、DVD−ROM再生装置を例にして、図7を用いて説明する。
図7において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、701はパルス幅記憶手段であり、現在のパルスの1つ前のパルスの幅を記憶する。702はフィルタ手段であり、トラッククロス検出手段112より出力されたトラッククロスパルスを受け取り、計数手段115に出力する。このとき、パルス幅を計測し、パルス幅記憶手段702に記憶されているパルス幅よりも一定以上パルス幅が小さくなっている場合には、そのパルスは誤カウントされたものとして出力しないように構成されている。
カウントしないパルス幅の変化量は、1つ前のパルス幅に対して一定割合以下たとえば、0.5倍以下になった場合にはカウントしないようにすればよい。
以上のように本実施の形態9によれば、パルス幅記憶手段701とフィルタ手段702を設け、フィルタ手段702で、パルス幅記憶手段701に記憶されている前のパルス幅よりも一定以上パルス幅が小さくなっていると判定された場合には、ノイズによる誤検出によるものと判断して計数手段115にてカウントしないように構成したので、余分な測定による時間を要することなく、常に正確に振動検出に最適なトラックカウントを行うことができる。
本発明は、振動振幅測定及び振動検出を行う光ディスク記録再生装置に好適である。
本発明の実施の形態1、4による情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置に適用した場合の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置に適用した場合の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置に適用した場合の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5による情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置に適用した場合の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6、7、8による情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置に適用した場合の構成を示すブロック図である。 本発明をDVD−ROM再生装置に適用した場合の、振動、偏心による回転角毎の計数値の変位量を表すグラフを記載した図である。 本発明の実施の形態9による情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置に適用した場合の構成を示すブロック図である。 従来の加速度センサーを用いた振動検出を行う光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 従来のトラックカウントを用いた振動検出を行う光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5による情報ディスク記録再生装置、及び情報ディスク記録再生装置の振動検出方法をDVD−ROM再生装置に適用した場合の他の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 DVD−ROM再生装置
102 光ディスク
103 ディスク回転手段
104 読み取り手段
105 レーザー発光素子
106 対物レンズ
107 光検出素子
108 変換手段
109 移動手段
110 ラバース駆動手段
111 トラッキングアクチュエータ
112 トラッククロス検出手段
113 トラッククロス方向検出手段
114 回転角度検出手段
115 計数手段
116,116a,116b 制御手段
201 トラッククロス速度検出手段
301 ゼロクロス領域検出手段
401 線速度検出手段
402 再生速度検出手段
403 移動距離検出手段
501 可変フィルタ手段
601 φ=0のときの振動波形
602 φ=−30°のときの振動波形
603 φ=0のときのゼロクロス点
701 パルス幅記憶手段
702 フィルタ手段
800 加速度センサーを用いた振動検出を行う光ディスク再生装置
801 基台
802 ディスクモーター
803 インシュレーター
804 ディスク
804A ディスク804の情報記録面
805 加速度センサー
806 測定部
900 トラックカウントを用いた振動検出を行う光ディスク再生装置
901 光ヘッド
902 弾性材
903 光ビーム
904 情報記録トラック
905 トラッククロス検出部
906 計数部
907 測定部
908 モーター制御部

Claims (15)

  1. 情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、
    前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、
    前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、
    前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、
    前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、
    前記トラッククロスパルスのうち設定値以下の幅のトラッククロスパルスを計数しないための可変フィルタ手段と、
    前記可変フィルタ手段より出力されたトラッククロスパルスを計数して計数値を出力する計数手段と、
    前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数値と現在のディスク回転速度をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度、またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記ディスク回転手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  2. 請求項1記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る方向を表すトラッククロス方向を検出するトラッククロス方向検出手段と、
    前記ディスク回転手段の回転角度情報を出力する回転角度検出手段とを備え、
    前記計数手段は、前記トラッククロス方向と前記回転角度情報とに基づいて、前記トラッククロス検出手段により検出されたトラッククロスパルスを符号付きで計数することを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  3. 情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、
    前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、
    前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、
    前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、
    前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、
    前記トラッククロスパルスのうち設定値以下の幅のトラッククロスパルスを計数しないための可変フィルタ手段と、
    前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る方向を表すトラッククロス方向を検出するトラッククロス方向検出手段と、
    前記ディスク回転手段の回転角度情報を出力する回転角度検出手段と、
    前記トラッククロス方向と前記回転角度情報に基づいて前記可変フィルタ手段から出力されるトラッククロスパルスを符号付きで計数する第1の計数手段と、トラッククロス方向を検出せず前記回転角度検出手段が出力する回転角度情報に基づいて前記可変フィルタ手段から出力されるトラッククロスパルスを計数する第2の計数手段とを含み、前記可変フィルタ手段の初期値を設定するための計数値の初期値を設定し、前記計数値と現在の回転速度から前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、前記移動手段を移動不能として、前記ディスク回転手段に装着された前記情報ディスクを所定の速度で回転したときの第1または第2の計数手段が計数した計数値を得、所定回数、前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、前記情報ディスクを所定の速度で回転したときの第1または第2の計数手段が計数した計数値を得る、処理を繰り返し、1回転分以上の計数値を得る計数手段と、
    前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数値と現在のディスク回転速度をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下、またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記ディスク回転手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  4. 請求項3記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記計数手段は、
    前記計数値と現在の回転速度から前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、前記移動手段を移動不能として、前記ディスク回転手段に装着された前記情報ディスクを所定の速度で回転したときに前記第1の計数手段が計数した計数値を得、所定回数、前記情報ディスクを所定の速度で回転したときに前記第1の計数手段が計数した計数値を得る処理を繰り返し、1回転分以上の前記計数値を得るものであることを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  5. 請求項3または4記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記計数値と現在の回転速度とから前記可変フィルタ手段の設定値を設定する際に、前記計数値がトラッククロス方向を検出しない場合の計数値であるときには、
    1回転あたりの総計数値 = 4Tc
    現在の回転速度 = Vrpm
    としたとき、
    Figure 2004241114
    をもとに最大トラック横断速度を算出し、該算出された前記最大トラック横断速度をもとに、前記可変フィルタ手段の設定値として最小トラックカウントパルス幅を設定することを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  6. 請求項3または4記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記回転角度検出手段は、前記ディスク回転手段の回転角度情報を1回転あたり6分割された領域に分けて出力し、前記可変フィルタ手段の設定値の設定は、計数値がトラッククロス方向を検出する場合の計数値であるときには、前記6分割された回転角毎の計数値をそれぞれ、
    DAT[n] = DAT[0],DAT[1],DAT[2],DAT[3],DAT[4],DAT[5]
    (n>5 のとき、n = n mod 6 (n を 6 で割った剰余))とし
    ディスク回転手段の回転速度をVrpm[rpm]とするとき、
    Figure 2004241114
    又は、
    Figure 2004241114
    で表される最大トラック横断速度1及び最大トラック横断速度2に比例する値を最大トラック横断速度として算出し、
    前記(数2式)及び(数3式)によりn=0〜5 までで算出される、12個の最大トラック横断速度1及び最大トラック横断速度2の平均値に比例する値、または、12個の最大トラック横断速度1及び最大トラック横断速度2の値の中央値m個の平均値に比例する値を最大トラック横断速度とすることを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  7. 請求項6記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記計数値と現在の回転速度とから前記可変フィルタ手段の設定値を設定する際に、計数値がトラッククロス方向を検出する場合の計数値であるときには、前記6分割された回転角毎の計数値をそれぞれ、
    DAT[n] = DAT[0],DAT[1],DAT[2],DAT[3],DAT[4],DAT[5]
    (n>5 のとき、n = n mod 6 (n を 6 で割った剰余))とし、
    ディスク回転手段の回転速度をVrpm[rpm]とするとき、
    Figure 2004241114
    Figure 2004241114
    をもとに最大トラック横断速度を算出し、該算出された前記最大トラック横断速度をもとに前記可変フィルタの設定値として最小トラックカウントパルス幅を設定することを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  8. 請求項1記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記制御手段は、
    前記情報ディスク記録再生装置の最高回転速度を設定する際に、前記計数値として、前記情報ディスクが第1の回転速度で回転したときに計数されたトラッククロス計数値と、前記情報ディスクが前記第1の速度よりも速い1つ以上の回転速度で回転したとき計数されたトラッククロス計数値との差を前記計数値として用いることを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  9. 請求項8記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記制御手段は、同一の回転速度で繰り返し計数されて得られたトラッククロス計数値のうちの1回転分以上のトラッククロス計数値を選択して平均値を算出し、算出した平均値を前記トラッククロス計数値とすることを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  10. 請求項9記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記計数手段は、前記計数値と現在の回転速度から前記可変フィルタ手段の設定値を設定し、
    前記制御手段は、前記トラッククロス計数値を算出する際に、同一の回転速度で繰り返し設定された前記可変フィルタ手段の設定値が一定値以上変化した場合には、それ以前のトラッククロス計数値は平均値を算出するために用いないことを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  11. 情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置において、
    前記情報ディスクを所定の速度で回転させるディスク回転手段と、
    前記情報ディスクから情報信号を読み取るための読み取り手段と、
    前記読み取り手段を前記情報ディスクの半径方向に移動するための移動手段と、
    前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る際の再生信号に基づいてトラッククロスパルスを生成するトラッククロス検出手段と、
    現在のトラッククロスパルスより1つ前のトラッククロスパルスのパルス幅を記憶するパルス幅記憶手段と、
    前記1つ前のトラッククロスパルスのパルス幅と現在のトラッククロスパルスのパルス幅とを比較し、一定以上小さくなっている場合には現在のトラッククロスパルスを出力しないフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段より出力されたトラッククロスパルスを計数して計数値を出力する計数手段と、
    前記計数手段により得られた1回転以上の計数値をもとに、前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数手段によ得られた1回転以上の計数値と現在のディスク回転速度をもとに、前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定し、許容される最高回転速度以下の速度で前記情報ディスクを回転させデータを記録または再生するよう前記ディスク回転手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  12. 請求項11記載の情報ディスク記録再生装置において、
    前記情報ディスク記録再生装置はトラックピッチの異なる2種類以上の情報ディスクを記録または再生可能なものであり、
    該情報ディスク記録再生装置の最高回転速度の設定は、前記情報ディスクのトラックピッチを検出し、前記計数値と前記トラックピッチとをもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容される振動振幅以下となる最高回転速度を決定し、または、前記計数値とトラックピッチと現在のディスク回転速度とをもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容される振動速度以下、または振動加速度以下となる最高回転速度を決定することを特徴とする情報ディスク記録再生装置。
  13. 情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置の振動検出方法において、
    前記情報ディスクを装置に装着して回転させたときに発生する、読み取り手段が前記情報ディスクの情報トラックを横切る際の再生信号に基づくトラッククロスパルスを計数して計数値を得るステップと、
    前記得られたトラッククロスパルスの幅と所定の値とを比較し、所定値以下の幅を有するトラッククロスパルスの前記計数を無効にするステップと、
    前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定するステップと、
    前記計数値と現在のディスク回転数をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定するステップとを、
    含むことを特徴とする情報ディスク記録再生装置の振動検出方法。
  14. 情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置の振動検出方法において、
    前記情報ディスクを装置に装着して回転させたときに発生される、読み取り手段が前記情報ディスクの情報トラックを横切る際の再生信号に基づくトラッククロスパルスを計数して計数値を得るステップと、
    前記読み取り手段が前記情報トラックを横切る方向を表すトラッククロス方向を検出するステップと、
    前記情報ディスクの回転角度情報を出力するステップと、
    設定パルス幅と現在のトラッククロスパルスのパルス幅とを比較し、一定以上小さくなっている場合には現在のトラッククロスパルスの前記計数を無効とするステップと、
    前記トラッククロス方向と前記回転角度情報に基づいて、前記一定以上の前記トラッククロスパルスを符号付きで計数する第1の計数ステップと、
    トラッククロス方向を検出せず前記回転角度情報に基づいて、前記一定以上の前記トラッククロスパルスを計数する第2の計数ステップと、
    前記第1及び第2の計数ステップを所定回数繰り返して、前記設定パルス幅を繰り返し設定するステップと、
    前記繰り返し設定された設定パルス幅を用いて前記第1及び第2の計数ステップにて計数される計数値を得ることで、前記情報ディスク1回転以上に相当する計数値を得るステップと、
    前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定するステップと、
    前記計数値と現在のディスク回転数をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定するステップとを、
    含むことを特徴とする情報ディスク記録再生装置の振動検出方法。
  15. 情報トラックが螺旋状または同心円状に形成された情報ディスクを記録または再生可能な情報ディスク記録再生装置の振動検出方法において、
    前記情報ディスクを装置に装着して回転させたときに発生する、読み取り手段が前記情報ディスクの情報トラックを横切る際の再生信号に基づくトラッククロスパルスを計数して計数値を得るステップと、
    現在のトラッククロスパルスより1つ前に検出されたトラッククロスパルスのパルス幅を記憶するステップと、
    前記記憶されたトラッククロスパルスのパルス幅と現在のトラッククロスパルスのパルス幅とを比較し、一定以上小さくなっている場合には現在のトラッククロスパルスの前記計数を無効とするステップと、
    前記計数値をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断数以下となる最高回転速度を決定するステップと、
    前記計数値と現在のディスク回転数をもとに前記情報ディスク記録再生装置の許容されるトラック横断速度以下またはトラック横断加速度以下となる最高回転速度を決定するステップとを、
    含むことを特徴とする情報ディスク記録再生装置の振動検出方法。
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