JP2004240872A - 硬貨包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とをともに、包装する場合にも、包装すべき硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを確実に生成することができる硬貨包装機を提供する。
【解決手段】包装硬貨重量データと、基準包装硬貨重量データとを比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出する硬貨枚数過不足検出手段34を備え、判別計数手段による硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、比較手段によって、包装硬貨重量データと比較されるべき基準包装硬貨重量データが決定されるように構成された硬貨包装機。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨包装機に関するものであり、さらに詳細には、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とをともに、包装する場合にも、包装すべき硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを確実に生成することができる硬貨包装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
硬貨包装機においては、投入された硬貨の真偽、金種が判別されるとともに、包装すべき金種の硬貨の枚数が計数され、包装すべき硬貨が、所定枚数づつ、硬貨集積部に送られて、ロール状に集積され、所定枚数のロール状集積硬貨は、さらに、硬貨包装部に送られて、支持棒により支持されつつ、3本の包装ローラに挟持されて回転させられ、その周囲に、集積硬貨の高さより大きい幅を有する包装用フィルムが、集積硬貨の上下に加締め部分を残すように、巻回されて、上下に間隔をおいて配置された一対の上方加締爪および下方加締爪が互いに近接移動することによって、集積硬貨の上下の包装用フィルムの加締め部分が加締られ、一本のロール状硬貨に包装されるように構成されている。
【0003】
したがって、本来は、つねに、所定枚数の集積硬貨が、硬貨集積部から硬貨包装部に送られるはずであるが、硬貨集積部から硬貨包装部に、集積硬貨を移送する際に、硬貨の一部が落下して、所定枚数に満たない集積硬貨が硬貨包装部に送られたり、あるいは、何らかの原因で、硬貨集積部に集積された硬貨の一部が、硬貨包装部には送られずに、硬貨集積部に残存し、次の硬貨の包装の際に、硬貨集積部に集積された集積硬貨とともに、硬貨包装部に送られて、所定枚数を越える硬貨が硬貨包装部に送られることがあった。
【0004】
かかる場合には、所定枚数づつ、包装されなければならない硬貨の枚数に過不足が生じるため、特許第2756881号公報は、包装用フイルムによって包装された硬貨の重量を計測して、包装された硬貨の枚数の過不足を検出するように構成された硬貨包装機を開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、偽造の防止などの理由から、すでに流通していた硬貨と同一金額の硬貨で、磁気的性質や表面パターンなどが異なる硬貨が、新たに発行されることがある。
【0006】
このような場合には、硬貨の径や厚さは、通常、すでに流通していた旧硬貨と同一に定められるのが一般であるが、磁気的な性質が異なる材料を用いた場合などは、わずかではあっても、新たに発行された硬貨の単位重量が、すでに流通していた旧硬貨と異なることがあり、そのような場合には、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装したときに、包装された硬貨の重量が、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装したときの硬貨の重量と異なることがしばしばあり、従来の硬貨過不足検出装置を備えた硬貨包装機にあっては、所定枚数の硬貨が包装されているにもかかわらず、包装された硬貨の枚数に過不足があると判別してしまい、包装すべき硬貨の枚数の過不足を、精度良く、検出することができないという問題があった。
【0007】
たとえば、日本においても、偽造を防止するために、新たに、500円硬貨が発行されたが、新たに発行された500円硬貨の単位重量は、すでに流通していた旧500円硬貨の単位重量よりも、約0.2グラムだけ軽く、したがって、従来の硬貨過不足検出装置を備えた硬貨包装機にあっては、包装すべき硬貨の枚数の過不足を、精度良く、検出することができなかった。
【0008】
しかも、すでに流通していた旧硬貨は徐々に回収されるものの、旧硬貨の回収が完了するまでの間は、新たに発行された硬貨と、すでに流通していた旧硬貨とが、ともに真正な硬貨として、使用され、流通されるため、包装されるべき硬貨の中には、新たに発行された硬貨とすでに流通していた旧硬貨の双方が含まれており、したがって、所定枚数の新たに発行された硬貨の重量を基準重量に設定して、包装された硬貨の重量に基づき、包装された硬貨の枚数の過不足を検出することもできないという問題があった。
【0009】
したがって、本発明は、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とをともに、包装する場合にも、包装すべき硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを確実に生成することができる硬貨包装機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、包装すべき硬貨の金種を指定する金種指定手段と、硬貨が受け入れ可能か否か、受け入れ可能なときは、硬貨の金種を判別するとともに、硬貨の金種が前記金種指定手段によって指定された硬貨の金種と一致するか否かを判別し、少なくとも金種指定手段によって指定された金種の硬貨を計数する判別計数手段と、包装すべき金種の硬貨を集積する硬貨集積手段と、前記硬貨集積手段によって集積された硬貨の周囲に、包装用フィルムを巻回して、集積された前記硬貨をロール状に包装し、複数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成する硬貨包装手段と、包装すべき枚数の硬貨の金種ごとの基準包装硬貨重量データを記憶する基準包装硬貨重量データ記憶手段と、前記硬貨包装手段によって生成された前記包装硬貨ロールの重量を計量して、前記包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを生成する包装硬貨重量データ生成手段と、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された前記基準包装硬貨重量データとを比較して、前記包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出する比較手段を備えた硬貨枚数過不足検出装置とを備え、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいる場合に、前記判別計数手段が、さらに、硬貨が、新たに発行された硬貨か、あるいは、すでに流通されていた硬貨かを判別するように構成され、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき前記基準包装硬貨重量データが、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、決定されるように構成されたことを特徴とする硬貨包装機によって達成される。
【0011】
本発明によれば、金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいるときに、硬貨枚数過不足検出装置の比較手段によって、包装硬貨重量データ生成手段によって生成された包装硬貨重量データと比較されるべき基準包装硬貨重量データが、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、決定されるように構成されているから、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量と、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量とが異なっていても、基準包装硬貨重量データと包装硬貨重量データとを比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0012】
本発明の好ましい実施態様においては、前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき前記基準包装硬貨重量データが、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の単位重量に、前記新たに発行された硬貨の枚数を乗じて、算出された前記新たに発行された硬貨の重量と、前記すでに流通されている硬貨の単位重量に、前記すでに流通されている硬貨の枚数を乗じて、算出された前記すでに流通されている硬貨の重量を加算して、決定されるように構成されている。
【0013】
本発明の好ましい実施態様によれば、硬貨枚数過不足検出装置の比較手段によって、包装硬貨重量データ生成手段によって生成された包装硬貨重量データと比較されるべき基準包装硬貨重量データが、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の単位重量に、新たに発行された硬貨の枚数を乗じて、算出された新たに発行された硬貨の重量と、すでに流通されている硬貨の単位重量に、すでに流通されている硬貨の枚数を乗じて、算出されたすでに流通されている硬貨の重量を加算して、決定されるように構成されているから、包装硬貨ロールに含まれた新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数に応じて、正確に、基準包装硬貨重量データを生成することができ、したがって、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量と、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量とが異なっていても、基準包装硬貨重量データと包装硬貨重量データとを比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0014】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、硬貨包装機が、さらに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数と前記すでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき前記基準包装硬貨重量データを生成する基準包装硬貨重量データ生成手段を備えている。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨包装機は、さらに、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、硬貨枚数過不足検出装置の比較手段によって、包装硬貨重量データ生成手段によって生成された包装硬貨重量データと比較されるべき基準包装硬貨重量データを生成する基準包装硬貨重量データ生成手段を備えているから、比較すべき基準包装硬貨重量データを正確に生成して、包装硬貨重量生成手段によって生成された包装硬貨重量データと比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0016】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、(N−M)枚の前記すでに流通されている硬貨とM枚の前記新たに発行された硬貨との基準包装硬貨重量データを、M=0〜N(Nは包装枚数で、Mは整数)の各場合につき、記憶し、硬貨包装機が、さらに、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された基準包装硬貨重量データの中から、前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき基準包装硬貨重量データを選択し、前記比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ選択手段を備えている。
【0017】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、基準包装硬貨重量データ記憶手段が、(N−M)枚のすでに流通されている硬貨とM枚の新たに発行された硬貨との基準包装硬貨重量データを、M=0〜N(Nは包装枚数で、Mは整数)の各場合につき、記憶し、硬貨包装機が、さらに、金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいるときに、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された基準包装硬貨重量データの中から、硬貨枚数過不足検出装置の比較手段によって、包装硬貨重量データ生成手段によって生成された包装硬貨重量データと比較されるべき基準包装硬貨重量データを選択し、比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ選択手段を備えているから、包装硬貨ロールに含まれている新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数に応じて、適切な基準包装硬貨重量データを選択して、包装硬貨重量データ生成手段によって生成された包装硬貨重量データと比較することによって、硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0018】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって包装されて、生成されるべき前記包装硬貨ロールが、前記包装硬貨ロールに含まれる前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類され、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記複数のグループに対応して、それぞれ、基準包装硬貨重量データを記憶するように構成され、さらに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって包装されて、生成された前記包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された基準包装硬貨重量データの中から、分類したグループに対応する基準包装硬貨重量データを選択し、前記比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ選択手段を備えている。
【0019】
本発明の別の好ましい実施態様によれば、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、硬貨包装手段によって包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールが、包装硬貨ロールに含まれる新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類され、基準包装硬貨重量データ記憶手段が、複数のグループに対応して、それぞれ、基準包装硬貨重量データを記憶するように構成され、硬貨包装機が、さらに、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨を、硬貨包装手段によって包装した包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された基準包装硬貨重量データの中から、分類したグループに対応する基準包装硬貨重量データを選択し、比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ選択手段を備えているから、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量と、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量とが異なっていても、大きなメモリ容量を要することなく、短い演算時間で、基準包装硬貨重量データと包装硬貨重量データとを比較することによって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0020】
本発明の別の好ましい実施態様においては、硬貨包装機が、さらに、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶されている基準包装硬貨重量データを補正して、前記比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ補正手段を備えている。
【0021】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨包装機が、さらに、金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいるときに、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶されている基準包装硬貨重量データを補正して、比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ補正手段を備えているから、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量と、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量とが異なっていても、大きなメモリ容量を要することなく、短い演算時間で、基準包装硬貨重量データと包装硬貨重量データとを比較することによって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0022】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ補正手段が、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって包装されて、生成された前記包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、各グループに割り当てられた補正値にしたがって、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶されている基準包装硬貨重量データを補正して、前記比較手段に出力するように構成されている。
【0023】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、基準包装硬貨重量データ補正手段が、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、硬貨包装手段によって包装されて、生成された包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、各グループに割り当てられた補正値にしたがって、基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶されている基準包装硬貨重量データを補正して、比較手段に出力するように構成されているから、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量と、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量とが異なっていても、大きなメモリ容量を要することなく、短い演算時間で、基準包装硬貨重量データと包装硬貨重量データとを比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを記憶するように構成されている。
【0025】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを記憶するように構成されている。
【0026】
本発明のさらに別の好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データとの加算平均値を記憶するように構成されている。
【0027】
本発明の前記目的はまた、包装すべき硬貨の金種を指定する金種指定手段と、硬貨が受け入れ可能か否か、受け入れ可能なときは、硬貨の金種を判別するとともに、硬貨の金種が前記金種指定手段によって指定された硬貨の金種と一致するか否かを判別し、少なくとも金種指定手段によって指定された金種の硬貨を計数する判別計数手段と、包装すべき金種の硬貨を集積する硬貨集積手段と、前記硬貨集積手段によって集積された硬貨の周囲に、包装用フィルムを巻回して、集積された前記硬貨をロール状に包装し、複数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成する硬貨包装手段と、包装すべき枚数の硬貨の金種ごとの基準包装硬貨重量データを記憶する基準包装硬貨重量データ記憶手段と、前記硬貨包装手段によって生成された前記包装硬貨ロールの重量を計量して、前記包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを生成する包装硬貨重量データ生成手段と、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された前記基準包装硬貨重量データとを比較して、前記包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出する比較手段を備えた硬貨枚数過不足検出装置とを備え、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいる場合に、前記判別計数手段が、さらに、硬貨が、新たに発行された硬貨か、あるいは、すでに流通されていた硬貨かを判別するように構成され、さらに、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数と前記すでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データを補正し、前記比較手段に出力する包装硬貨重量データ補正手段を備えたことを特徴とする硬貨包装機によって達成される。
【0028】
本発明によれば、金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいるときに、包装硬貨重量データ補正手段が、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、包装硬貨重量データ生成手段によって生成された包装硬貨重量データを補正し、比較手段に出力するように構成されているから、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量と、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量とが異なっていても、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0029】
本発明の好ましい実施態様においては、前記包装硬貨重量データ補正手段が、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数と前記すでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、各グループに割り当てられた補正値にしたがって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データを補正し、前記比較手段に出力するように構成されている。
【0030】
本発明の好ましい実施態様によれば、包装硬貨重量データ補正手段が、判別計数手段による硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、各グループに割り当てられた補正値にしたがって、包装硬貨重量データ生成手段によって生成された包装硬貨重量データを補正し、比較手段に出力するように構成されているから、所定枚数の新たに発行された硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量と、同じ枚数のすでに流通していた旧硬貨を包装して、生成された包装硬貨ロールの重量とが異なっていても、大きなメモリ容量を要することなく、短い演算時間で、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とが、硬貨枚数の過不足がないように、包装された包装硬貨ロールを確実に生成することが可能になる。
【0031】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを記憶するように構成されている。
【0032】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを記憶するように構成されている。
【0033】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨ロールの包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨ロールの包装硬貨重量データとの加算平均値を記憶するように構成されている。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0035】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の概略図である。
【0036】
図1に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機は、包装すべき硬貨を投入するホッパー1と、ホッパー1に投入された硬貨を、その上面で受け、1枚づつ、硬貨通路2に送り出す回転円板3と、硬貨通路2に設けられ、硬貨の磁気的性質ならびに硬貨の径、表面パターンなどの光学的性質を検出する硬貨検出部4と、偽造硬貨、外国硬貨などの受け入れ不能硬貨および包装すべき金種以外の硬貨を回収する第1の硬貨回収ボックス5と、それぞれの側面に、らせん状突起6a、6aが形成された一対の集積ドラム6、6を備え、包装すべき金種の所定枚数の硬貨を集積する硬貨集積部7と、硬貨集積部7によってロール状に集積された集積硬貨のまわりに、包装用フィルムロール8から、紙、プラスチックなどからなる包装用フィルム9を供給する給紙ローラ10と、集積硬貨のまわりに、包装用フィルム9を巻回して、集積硬貨を包装する3本の包装ローラ11a、11b、11cと、包装用フィルム9の上端部を加締める上方加締爪(図示せず)および包装用フィルム9の下端部を加締める下方加締爪(図示せず)と、カッタ12を備え、包装用フィルム9により包装された所定枚数の硬貨からなる包装硬貨ロールを生成する硬貨包装部13と、包装動作の完了時に、硬貨包装機内に存在する包装すべき枚数に満たない硬貨を、包装用フィルム9によって包装することなく、選択的に、第2の硬貨回収ボックス14に導くとともに、硬貨包装部13において生成された包装硬貨ロールを、選択的に、包装硬貨ロール重量データ生成手段15に導く第1のゲート手段16と、包装硬貨ロール重量データ生成手段15において、検出された包装硬貨ロールの重量にしたがって、包装された硬貨の枚数が包装すべき所定枚数に満たない包装硬貨ロールあるいは包装された硬貨の枚数が包装すべき所定枚数を越えている包装硬貨ロールを、選択的に、包装硬貨ロール回収ボックス17に導くとともに、包装すべき所定枚数の硬貨が包装された包装硬貨ロールを、選択的に、包装硬貨ロールを上昇させる包装硬貨ロールリフト手段18に導く第2のゲート手段19と、包装硬貨ロールリフト手段18から、包装すべき所定枚数の硬貨が包装された包装硬貨ロールを受け取り、収納する包装硬貨ロール収納ボックス20を備えている。
【0037】
図2は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15、第1のゲート手段16、包装硬貨ロール回収ボックス17、第2のゲート手段19および包装硬貨ロールリフト手段18の詳細を示す概略図である。
【0038】
図2に示されるように、第1のゲート手段16は、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置と、破線で示される硬貨回収位置との間を、揺動可能なゲート部材16aを備え、通常は、ゲート部材16aは実線で示される包装硬貨ロール回収位置に保持されている。
【0039】
また、図2に示されるように、第1のゲート手段16は、実線で示される位置に保持されたゲート部材16aから、包装硬貨ロールを受け、包装硬貨ロール重量データ生成手段15に受け渡すガイド板16bを備えている。
【0040】
図2に示されるように、包装硬貨ロール重量データ生成手段15は、90度未満の角度をなして、その一縁部が結合された一対の板部材からなり、実線で示される位置に保持されたゲート部材16aから、ガイド板16bを介して、包装硬貨ロールを受け取る包装硬貨ロール保持部材15aを備え、包装硬貨ロール保持部材15aは、モータ(図示せず)によって、鉛直方向に移動可能に構成されるとともに、ソレノイド(図示せず)によって、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置と、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置との間を、揺動可能に構成されている。
【0041】
図2に示されるように、包装硬貨ロール重量データ生成手段15は、さらに、その上面で、包装硬貨ロールを保持し、下降可能な包装硬貨ロール支持部材15bと、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出し、包装硬貨ロール支持部材15bによって支持された包装硬貨ロールの重量を検出する重量検出手段15cを備えている。
【0042】
包装硬貨ロール支持部材15bは、スプリング(図示せず)によって、一定のスプリング力で、上方に付勢されており、したがって、重量検出手段15cにより、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出することによって、包装硬貨ロール支持部材15bによって支持された包装硬貨ロールの重量が検出可能に構成されている。
【0043】
図2に示されるように、第2のゲート手段19は、ソレノイド(図示せず)により、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置と、破線で示される包装硬貨ロール回収位置との間を、揺動可能なゲート部材によって構成されている。
【0044】
第2のゲート手段19を構成するゲート部材は、通常は、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置に保持され、包装すべき所定枚数の硬貨が包装された包装硬貨ロールを、包装硬貨ロールリフト手段18に導き、包装硬貨ロール重量データ生成手段15において、包装された硬貨の枚数が包装すべき所定枚数に満たない包装硬貨ロールあるいは包装された硬貨の枚数が包装すべき所定枚数を越えている包装硬貨ロールが検出されたときに、ソレノイド(図示せず)が駆動されて、図2において、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に揺動され、包装された硬貨の枚数が包装すべき所定枚数に満たない包装硬貨ロールあるいは包装された硬貨の枚数が包装すべき所定枚数を越えている包装硬貨ロールを、ガイド部材21を介して、包装硬貨ロール回収ボックス17に導くように構成されている。
【0045】
図1および図2に示されるように、包装硬貨ロールリフト手段18は、駆動プーリ18aと従動プーリ18bに巻回されたエンドレスベルト18cと、エンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dを備え、包装すべき所定枚数の硬貨が包装された包装硬貨ロールは、第2のゲート手段19を構成するゲート部材により、包装硬貨ロールリフト手段18のエンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dに導かれる。
【0046】
包装すべき所定枚数の硬貨が包装された包装硬貨ロールが、包装硬貨ロールリフト手段18の包装硬貨ロール保持部材18dに保持されると、モータ(図示せず)によって、駆動プーリ18aが、図1において、時計まわりに駆動され、エンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dが上昇し、包装硬貨ロール保持部材18dに保持された包装硬貨ロールが、駆動プーリ18aの近傍に固定されたガイド部材18eに当接し、ガイド部材18eによって、包装硬貨ロール収納ボックス20内に導かれるように構成されている。
【0047】
図3は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0048】
図3に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機の制御系は、硬貨包装機全体の動作を制御するコントロールユニット30と、硬貨包装機全体の制御プログラムを格納するとともに、硬貨の金種毎の基準磁気データ、基準径データ、基準表面パターンデータ、包装すべき枚数の硬貨の金種ごとの基準包装硬貨重量データ、新たに発行された硬貨の単位重量データ、新たに発行された硬貨と同一の金種の硬貨で、すでに流通されている硬貨の単位重量データおよび包装すべき金種ごとの許容値データを記憶する基準データ記憶手段31と、硬貨集積部7に送られた包装すべき枚数の硬貨の包装硬貨重量データを生成する包装硬貨ロール重量データ生成手段15と、包装すべき硬貨の金種に応じて、基準データ記憶手段31に記憶された対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データを補正する基準包装硬貨重量データ補正手段33と、包装硬貨ロール重量データ生成手段15によって生成された包装硬貨重量データと、基準包装硬貨重量データ補正手段33によって補正された対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データとを比較し、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の過不足を検出する硬貨枚数過不足検出手段34と、検出されたデータを記憶するRAM35とを備えている。
【0049】
ここに、本実施態様においては、包装硬貨ロール重量データ生成手段15によって生成された包装すべき金種の硬貨の包装硬貨重量データと、対応する金種の基準包装硬貨重量データとの差の絶対値が、その金種の硬貨の許容値データ以下のときに、包装硬貨ロールに含まれた硬貨の枚数が所定枚数に等しいと判別するように構成されている。
【0050】
基準データ記憶手段31には、現に流通している硬貨の金種ごとの基準磁気データ、基準径データ、基準表面パターンデータおよび基準包装硬貨重量データが記憶されており、新たに発行された硬貨と、新たに発行された硬貨と同一金額のすでに流通されていた旧硬貨とがともに流通しているときは、新硬貨と旧硬貨の基準磁気データ、基準径データ、基準表面パターンデータおよび重量データが、基準データ記憶手段31に記憶されている。
【0051】
また、すでに流通している硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行されて、すでに流通していた旧硬貨と、新硬貨とが、ともに流通している場合には、その金種の基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の旧硬貨の重量データが、基準データ記憶手段31に記憶されている。
【0052】
本実施態様においては、硬貨包装機は、日本国内において流通している硬貨を包装可能に構成されており、基準データ記憶手段31には、現在、日本国内において流通している硬貨の金種ごとの基準磁気データ、基準径データ、基準表面パターンデータおよび基準包装硬貨重量データが記憶されている。したがって、現在、日本国内においては、500円硬貨として、新たに発行された新500円硬貨と、以前から、流通していた旧500円硬貨とが、ともに流通しているから、基準データ記憶手段31には、新500円硬貨の基準磁気データ、基準径データ、基準表面パターンデータおよび新500円硬貨の単位重量データが記憶されているとともに、旧500円硬貨の基準磁気データ、基準径データ、基準表面パターンデータ、基準包装硬貨重量データおよび旧500円硬貨の単位重量データが記憶されている。
【0053】
図3に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機の入力系は、包装すべき硬貨の金種を設定する金種設定手段36と、1つの包装硬貨ロールに包装すべき硬貨の枚数Nを設定する包装枚数設定手段37と、スタートスイッチ38を備えている。
【0054】
図3に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機の検出系は、硬貨検出部4を備え、硬貨検出部4は、硬貨通路2に設けられ、硬貨の磁気的性質を検出する磁気センサ40と、磁気センサ40の下流側の硬貨通路2に設けられ、硬貨の径、表面パターンなどの光学的性質を検出する光学センサ41を備えている。
【0055】
磁気センサ40が検出した硬貨の磁気データ検出信号および光学センサ41が検出した硬貨の光学データ検出信号は、それぞれ、コントロールユニット30に出力される。
【0056】
本実施態様においては、コントロールユニット30は、磁気センサ40から入力された硬貨の磁気データ検出信号および光学センサ41から入力された硬貨の光学データ検出信号に基づいて、硬貨が受け入れ可能か否かを判別し、硬貨が受け入れ可能であると判別したときは、硬貨の金種を判別し、判別された硬貨の金種が金種設定手段36によって設定された包装すべき硬貨の金種と一致したときは、硬貨が新たに発行された硬貨か、あるいは、新たに発行された硬貨と同一金額の硬貨で、すでに流通されている硬貨かを判別するとともに、包装すべき硬貨の検出枚数を計数して、判別結果および包装すべき硬貨の計数枚数をRAM35に書き込むように構成されている。
【0057】
また、コントロールユニット30は、金種設定手段36によって設定された包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された硬貨と、新たに発行された硬貨と同一金額のすでに流通されていた旧硬貨を含んでいるときは、新たに発行された硬貨の計数枚数、すでに流通されていた旧硬貨の計数枚数および新たに発行された硬貨とすでに流通されていた旧硬貨の合計の計数枚数をRAM35に書き込むように構成されている。
【0058】
図3に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機の検出系は、さらに、包装硬貨ロールの重量を検出する包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cを備え、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cが検出した包装硬貨ロール重量の検出信号は、コントロールユニット30に出力される。
【0059】
図3に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機の検出系は、さらに、硬貨通路2から分岐し、第1の硬貨回収ボックス5に連通する硬貨回収シュート(図示せず)の直上流側に設けられ、硬貨を検出する第1の硬貨センサ45と、硬貨通路の下流端部に設けられたストッパ(図示せず)の直上流側に設けられ、硬貨を検出する第2の硬貨センサ47を備えている。
【0060】
図4は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の駆動系を示すブロックダイアグラムであり、硬貨包装機の駆動系は、コントロールユニット30によって制御されるように構成されている。
【0061】
図4に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機の駆動系は、回転円板3を回転させる回転円板モータ50と、硬貨通路2内を、硬貨を搬送する搬送ベルト51を駆動する搬送ベルトモータ52と、第1の硬貨センサ45の直下流側の硬貨通路2に設けられ、硬貨を硬貨通路2の下流側あるいは硬貨回収シュート(図示せず)に選択的に振り分けるゲート部材53を駆動するゲート部材駆動ソレノイド54と、硬貨通路の下流端部に設けられたストッパ46を駆動するストッパソレノイド55と、一対の集積ドラム6、6を回転させる集積ドラムモータ56と、硬貨集積部7の下部に位置するシャッタ57を開閉するシャッタソレノイド58と、硬貨集積部7において集積された所定枚数の硬貨を支持し、硬貨包装部13に移送する硬貨支持ポスト59を移動させる支持ポストモータ60と、包装用フィルムロール8から、包装用フィルム9を、3本の包装ローラ11a、11b、11cの間に繰り出す給紙ローラ10を駆動する給紙モータ61と、包装ローラ11a、11b、11cを移動させる包装ローラ移動モータ62と、包装ローラ11a、11b、11cを回転させる包装ローラモータ63と、上方加締爪64aおよび下方加締爪64bを移動させる加締爪モータ65と、第1のゲート手段16のゲート部材16aを、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置と、破線で示される硬貨回収位置との間で揺動させる第1のゲートソレノイド66と、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを鉛直方向に移動させる包装硬貨ロール保持部材モータ67と、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置と、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置との間で揺動させる包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68と、第2のゲート手段19を構成するゲート部材を、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置と、破線で示される包装硬貨ロール回収位置との間で揺動させる第2のゲートソレノイド69と、包装硬貨ロールリフト手段18の駆動プーリ18aを回転させるプーリモータ70とを備えている。
【0062】
以上のように構成された本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機は、以下のようにして、硬貨を包装し、所定枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成する。
【0063】
まず、オペレータによって、金種設定手段36が操作されて、包装すべき硬貨の金種が設定されるとともに、包装枚数設定手段37が操作されて、1つの包装硬貨ロールに包装すべき硬貨の枚数Nが設定される。ここに、本実施態様においては、包装すべき硬貨の金種が、新たに発行された新硬貨と、すでに流通していた旧硬貨が、ともに流通している500円に設定され、1つの包装硬貨ロールに包装すべき硬貨の枚数Nが、たとえば、50枚に設定される。
【0064】
設定された包装すべき硬貨の金種および1つの包装硬貨ロールに包装すべき硬貨の枚数Nは、コントロールユニット30に出力され、コントロールユニット30によって、RAM35に記憶される。
【0065】
次いで、オペレータによって、スタートスイッチ38が操作される。
【0066】
その結果、コントロールユニット30によって、回転円板モータ50が回転されるとともに、搬送ベルトモータ52が駆動される。
【0067】
ホッパー1に投入された硬貨は、回転円板3上に送られ、回転円板3の回転によって生成された遠心力によって、1枚づつ、硬貨通路2内に送り出される。
【0068】
硬貨通路2内に送り出された硬貨は、搬送ベルト51によって、硬貨通路2内を搬送され、硬貨検出部4の磁気センサ40によって、硬貨の磁気的性質が検出されて、磁気データ検出信号が、コントロールユニット30に出力されるとともに、光学センサ41によって、硬貨の径および表面パターンなどの光学的性質が検出されて、光学データ検出信号が、コントロールユニット30に出力される。
【0069】
コントロールユニット30は、硬貨の磁気データ検出信号および光学データ検出信号を受けると、基準データ記憶手段31に記憶された硬貨の金種ごとの基準磁気データ、基準径データおよび基準表面パターンデータを読み出して、入力された硬貨の磁気データ検出信号および光学データ検出信号と比較し、硬貨が受け入れ可能か否かを判別し、硬貨が受け入れ可能であると判別したときは、硬貨の金種を判別する。
【0070】
その結果、硬貨の金種が、包装すべき硬貨の金種として、設定された500円と一致したときは、日本国内においては、現に、新たに発行された新500円硬貨と、すでに流通していた旧500円硬貨とが、ともに流通しているため、コントロールユニット30は、さらに、基準データ記憶手段31に記憶されている新500円硬貨の基準磁気データ、基準径データおよび基準表面パターンデータならびに旧500円硬貨の基準磁気データ、基準径データおよび基準表面パターンデータに基づいて、硬貨が新500円硬貨か、あるいは、旧500円硬貨かを判別するとともに、硬貨検出部4によって検出された新500円硬貨の検出枚数および旧500円硬貨の検出枚数を計数して、判別結果ならびに硬貨検出部4によって検出された新500円硬貨の計数枚数および旧500円硬貨の計数枚数を、RAM35に書き込む。
【0071】
これに対して、硬貨が、偽造硬貨や外国硬貨などの受け入れ不能な硬貨と判別し、あるいは、真正な硬貨であるが、硬貨の金種が、包装すべき硬貨の金種として、設定された500円と一致しないときは、コントロールユニット30は、その旨をRAM35に書き込むだけで、枚数は計数しない。
【0072】
硬貨通路2内を、硬貨がさらに搬送され、第1の硬貨センサ45によって、検出されると、硬貨センサ45から、硬貨検出信号がコントロールユニット30に出力される。
【0073】
コントロールユニット30は、第1の硬貨センサ45から硬貨検出信号を受けると、RAM35にアクセスして、RAM35に記憶されている第1の硬貨センサ45によって検出された硬貨についての判別結果を読み出す。
【0074】
その結果、第1の硬貨センサ45によって検出された硬貨が、偽造硬貨や外国硬貨などの受け入れ不能な硬貨と判別されていたとき、あるいは、真正な硬貨であるが、硬貨の金種が、包装すべき硬貨の金種として、設定された500円と一致しないと判別されていたときは、ゲート部材駆動ソレノイド54に駆動信号を出力して、ゲート部材53を駆動し、その硬貨を硬貨回収シュート(図示せず)内に導き、第1の硬貨回収ボックス5内に回収する。
【0075】
これに対して、第1の硬貨センサ45によって検出された硬貨が、500円硬貨であると判別されていたときは、コントロールユニット30は、ゲート部材駆動ソレノイド54に駆動信号を出力せず、その結果、硬貨は、硬貨通路2内をさらに下流側に送られる。
【0076】
硬貨通路2内をさらに下流側に送られ、ストッパ46の直上流の硬貨通路2に設けられた第2の硬貨センサ47によって、硬貨が検出されると、第2の硬貨センサ47から硬貨検出信号がコントロールユニット30に出力される。
【0077】
第2の硬貨センサ47から、硬貨検出信号を受けると、コントロールユニット30は、RAM35にアクセスして、第2の硬貨センサ47によって検出された硬貨が新500円硬貨と判別されていたか、あるいは、旧500円硬貨と判別されていたかを読み出し、読み出した判別結果にしたがって、新500円硬貨の検出枚数および旧500円硬貨の検出枚数を計数して、第2の硬貨センサ47によって検出され、第2の硬貨センサ47を通過した新500円硬貨の計数枚数および旧500円硬貨の計数枚数を、RAM35に書き込む。
【0078】
第2の硬貨センサ47から、硬貨検出信号を受けると、コントロールユニット30は、同時に、集積ドラムモータ56に駆動信号を出力して、一対の集積ドラム6、6を回転させる。
【0079】
硬貨はさらに硬貨通路2内を搬送され、硬貨集積部7の一対の集積ドラム6、6の側面に形成されたらせん状突起6a、6a上に、次々に、集積される。
【0080】
RAM35に記憶された第2の硬貨センサ47の検出結果に基づき、硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の枚数と旧500円硬貨の枚数の和が、包装すべき所定枚数Nである50枚に等しくなったと判定すると、コントロールユニット30は、ストッパソレノイド55に駆動信号を出力して、ストッパ46を硬貨選別通路2内に突出させ、後続する硬貨が硬貨集積部7内に送られるのを防止するとともに、回転円板モータ50および搬送ベルトモータ52に駆動停止信号を出力して、回転円板3の回転および搬送ベルト51の駆動を停止させる。
【0081】
さらに、コントロールユニット30は、所定時間にわたり、集積ドラムモータ56に駆動信号を出力するとともに、支持ポストモータ60に駆動信号を出力して、硬貨支持ポスト59をシャッタ57の直下の待機位置に向けて移動させる。
【0082】
硬貨集積部7内に送られた硬貨は、一対の集積ドラム6、6の外表面に形成されたらせん状突起6a、6aの上面により支持される。次々に、硬貨集積部7内に送られる硬貨は、硬貨ガイド部材(図示せず)によって、ガイドされつつ、集積ドラム6、6の回転にしたがって、らせん状突起6a、6aの上面に集積される。
【0083】
こうして、包装すべき所定枚数Nの硬貨が一対の集積ドラム6、6のらせん状突起6a、6aの上面に集積されて、シャッタ57の近傍まで下降すると、集積硬貨はシャッタ57上に受け渡される。
【0084】
ストッパソレノイド55が駆動されてから、所定時間が経過し、集積硬貨がシャッタ57上に受け渡され、かつ、硬貨支持ポスト59がシャッタ57の直下の待機位置に達したと判定すると、コントロールユニット30は、シャッタソレノイド58に駆動信号を出力して、シャッタ57を開き、シャッタ57上に載置されている集積硬貨を、待機位置に位置している硬貨支持ポスト59の上面に受け渡させる。
【0085】
同時に、コントロールユニット30は、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた包装すべき硬貨の計数枚数をゼロにリセットし、ストッパソレノイド55に駆動停止信号を出力して、ストッパ46を硬貨選別通路2から退避させるとともに、回転円板モータ50および搬送ベルトモータ52に駆動信号を出力して、回転円板3を回転させ、搬送ベルト51を駆動させて、後続する包装すべき硬貨を、硬貨集積部7内に送らせる。
【0086】
次いで、コントロールユニット30は、支持ポストモータ60に駆動信号を出力して、硬貨支持ポスト59を、硬貨包装部13内に下降させる。
【0087】
集積硬貨を支持した硬貨支持ポスト59が硬貨包装部13内に下降し、硬貨支持ポスト59の上面に支持されている集積硬貨の周囲に、包装用フィルム9を巻回可能な包装位置に達すると、コントロールユニット30は、給紙モータ61に駆動信号を出力して、給紙ローラ10を、低速で、回転させ、包装用フィルムロール8から、包装用フィルム9を送り出させる。
【0088】
その結果、包装用フィルムロール8から送り出された包装用フィルム9の先端部が、3本の包装ローラ11a、11b、11cと硬貨支持ポスト59上に支持されている集積硬貨との間に送り込まれる。
【0089】
次いで、コントロールユニット30は、包装ローラ移動モータ62に包装信号を出力して、3本の包装ローラ11a、11b、11cを互いに近接するように、それぞれの包装位置に移動させ、硬貨支持ポスト59上に支持された集積硬貨を、包装ローラ11a、11b、11cによって、包装用フィルム9を介して、挟持させる。
【0090】
さらに、コントロールユニット30は、包装ローラモータ63に駆動信号を出力して、包装ローラ11a、11b、11cを回転させる。
【0091】
その結果、包装ローラ11a、11b、11cによって挟持されている集積硬貨の周囲に、包装用フィルム9が巻き付けられる。
【0092】
次いで、コントロールユニット30は、給紙モータ61に駆動停止信号を出力して、給紙ローラ10を停止させる。
【0093】
その結果、給紙ローラ10と包装ローラ11a、11b、11cとの間で、包装用フィルム9が緊張状態になって、カッタ12に当接し、カッタ12により、包装用フィルム9が切断される。
【0094】
こうして、包装ローラ11a、11b、11cの回転にともなって、包装ローラ11a、11b、11cによって挟持された集積硬貨の周囲に、包装用フィルム9が巻き付けられる。
【0095】
所定の長さの包装用フィルム9が、たとえば、集積硬貨の外周の2倍の長さの包装用フィルム9が、包装用フィルムロール8から、集積硬貨の周囲に供給されて、包装ローラ11a、11b、11cによって挟持された集積硬貨の周囲に巻き付けられると、コントロールユニット30は、加締爪モータ65に駆動信号を出力して、上方加締爪64aおよび下方加締爪64bを、集積硬貨の最上の硬貨の上面および最下の硬貨の下面に向けて、移動させる。
【0096】
上方加締爪64aおよび下方加締爪64bの移動に伴って、上方加締爪64aによって、集積硬貨の周囲に巻回された包装用フィルム9の上端部近傍の加締め部分が加締められ、下方加締爪64bによって、包装用フィルム9の下端部近傍の加締め部分が加締められる。
【0097】
こうして、加締め動作が完了し、所定枚数Nの包装すべき硬貨を含む包装硬貨ロールが生成されると、コントロールユニット30は、加締爪モータ65に駆動停止信号を出力して、上方加締爪64aおよび下方加締爪64bを互いに離間させる。
【0098】
上方加締爪64aおよび下方加締爪64bが離間を開始してから、所定の時間が経過すると、コントロールユニット30は、包装ローラモータ63に、駆動停止信号を出力して、包装ローラ11a、11b、11cの回転を停止させる。
【0099】
包装ローラ11a、11b、11cの回転が完全に停止した後、コントロールユニット30は、支持ポストモータ60に退避信号を出力して、硬貨支持ポスト59を、包装ローラ11a、11b、11cの間の空間から離間した退避位置に移動させ、さらに、包装ローラ移動モータ62に退避信号を出力して、包装ローラ11a、11b、11cを、それぞれの退避位置に移動させる。
【0100】
その結果、硬貨支持ポスト59による支持および包装ローラ11a、11b、11cによる包装硬貨ロールの挟持が解除される。
【0101】
したがって、第1のゲート手段16のゲート部材16aは、通常、実線で示される包装硬貨ロール回収位置に保持されているから、包装硬貨ロールは、ゲート部材16aによって、ガイド板16bを介して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aに受け渡される。
【0102】
包装硬貨ロールが、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aに受け渡されると、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に下降信号を出力して、包装硬貨ロールが、包装硬貨ロール保持部材15aから、包装硬貨ロール支持部材15bに受け渡され、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによってのみ、支持されるまで、包装硬貨ロール保持部材15aを下降させる。
【0103】
ここに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bは、スプリング(図示せず)のスプリング力によって、上方に向けて付勢されているが、包装硬貨ロールが、包装硬貨ロール保持部材15aから、包装硬貨ロール支持部材15bに受け渡され、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによってのみ、支持されるようになると、包装硬貨ロールから加えられる重力によって、包装硬貨ロール支持部材15bを上方に付勢しているスプリング(図示せず)が圧縮されて、包装硬貨ロール支持部材15bが下降する。
【0104】
包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離は、包装硬貨ロールから、包装硬貨ロール支持部材15bに加えられる重力に比例するから、包装硬貨ロールが、包装すべき所定枚数Nの硬貨を含んでいるときは、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離は一定であるが、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき所定枚数N未満のときは、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離は、包装硬貨ロールが、包装すべき所定枚数Nの硬貨を含んでいる場合よりも小さくなり、一方、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき所定枚数Nを越えているときは、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離は、包装硬貨ロールが、包装すべき所定枚数Nの硬貨を含んでいる場合よりも大きくなる。
【0105】
したがって、通常の場合には、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出して、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成し、生成されたその包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、基準データ記憶手段31に記憶されているその金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroと比較することにより、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出することが可能になる。
【0106】
しかしながら、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している場合には、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出して、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成し、生成されたその包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroと比較しても、その金種の硬貨が包装された包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出することができない場合がある。
【0107】
すなわち、日本においても、偽造を防止するために、新たに、500円硬貨が発行されたが、新たに発行された500円硬貨の単位重量は、すでに流通していた旧500円硬貨の単位重量よりも、約0.2グラムだけ軽いため、包装硬貨ロールが、50枚の旧500円硬貨を含んでいる場合と、包装硬貨ロールが、50枚の新500円硬貨を含んでいる場合とでは、包装硬貨ロールの重量に約10グラムの差が生じ、したがって、500円硬貨を包装する場合には、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出して、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成し、生成されたその包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroと比較しても、500円硬貨が包装されている包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を、精度よく、検出することはできない。
【0108】
そこで、本実施態様においては、すでに流通していた旧硬貨と、新たに発行された新硬貨が、ともに流通している500円硬貨の場合には、RAM35に記憶された硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数に基づき、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroを補正し、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出して生成された500円硬貨の包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを、新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数に基づいて補正された基準包装硬貨重量データと比較することによって、500円硬貨が包装されている包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0109】
すなわち、包装硬貨ロールが、包装硬貨ロール保持部材15aから、包装硬貨ロール支持部材15bに受け渡され、包装硬貨ロールから、包装硬貨ロール支持部材15bに加えられる重力により、包装硬貨ロール支持部材15bを上方に付勢しているスプリング(図示せず)が圧縮されて、包装硬貨ロール支持部材15bが下降し、定常状態に達すると、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cは、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出して、包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成し、コントロールユニット30に出力する。
【0110】
コントロールユニット30は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから、包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、RAM35にアクセスし、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種を読み出し、その金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいるか否かを判定する。
【0111】
その結果、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んではいないと判定したときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび対応する金種の硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0112】
硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から、基準データ記憶手段31に記憶されていた対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDro、対応する金種の硬貨の許容値データおよび包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0113】
その結果、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0114】
一方、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0115】
これに対して、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいると判定したときは、すなわち、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種が500円であるときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の基準包装硬貨重量データDro、新500円硬貨の単位重量データおよび旧500円硬貨の単位重量データを読み出して、基準包装硬貨重量データ補正手段33に出力するとともに、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を読み出し、基準包装硬貨重量データ補正手段33に出力する。
【0116】
ここに、硬貨集積部7において、集積された硬貨が硬貨包装部13に移送される際に、硬貨の一部が落下して、所定枚数に満たない集積硬貨が硬貨包装部13に送られたり、あるいは、何らかの原因で、硬貨集積部7に集積された硬貨の一部が、硬貨包装部13には送られずに、硬貨集積部7に残存し、次の硬貨の包装の際に、硬貨集積部7に集積された集積硬貨とともに、硬貨包装部13に送られて、所定枚数を越える硬貨が硬貨包装部に送られるような場合を除き、硬貨集積部7に送られた500円硬貨が、包装用フィルム9によって包装されて、包装硬貨ロールが生成されているから、包装硬貨ロールに含まれている新500円硬貨の枚数と旧500円硬貨の枚数は、RAM35から読み出した新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数と一致している。
【0117】
同時に、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0118】
基準包装硬貨重量データ補正手段33は、コントロールユニット30から、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDro、新500円硬貨の単位重量データおよび旧500円硬貨の単位重量データならびにRAM35から読み出した新500円硬貨の計数枚数および旧500円硬貨の計数枚数が入力されると、次式にしたがって、基準データ記憶手段31に記憶されていた500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroを補正する。
【0119】
Dr=Dro−M×(W2−W1)
ここに、Drは、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データ、Mは、硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数、W1は新500円硬貨の単位重量データ、W2は旧500円硬貨の単位重量データである。
【0120】
本実施態様においては、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroとして、N枚の旧500円硬貨の重量が、基準データ記憶手段31に記憶されているから、こうして補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrは、M枚の新500円硬貨の重量と、(N−M)枚の旧500円硬貨の重量の和に相当するものである。
【0121】
補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrは、硬貨枚数過不足検出手段34に出力される。
【0122】
コントロールユニット30から、500円硬貨の許容値データおよび500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受け、基準包装硬貨重量データ補正手段33から、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrを受けると、硬貨枚数過不足検出手段34は、基準包装硬貨重量データ補正手段33から入力された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0123】
その結果、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0124】
一方、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0125】
硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないと判定され、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定されて、硬貨枚数過不足検出手段34から、硬貨枚数過不足信号が入力されると、コントロールユニット30は、第2のゲートソレノイド69に駆動信号を出力して、第2のゲート手段19を構成するゲート部材を、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置から、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に揺動させる。
【0126】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0127】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなり、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に位置しているため、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出された包装硬貨ロールは、ガイド部材21を介して、包装硬貨ロール回収ボックス17内に落下する。
【0128】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0129】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0130】
以上のようにして、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0131】
これに対して、硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定され、硬貨枚数過不足検出手段34から、包装完了信号が入力されると、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0132】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなって、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置に位置しているため、第2のゲート手段19を構成するゲート部材により、ガイドされて、包装硬貨ロールリフト手段18のエンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dに受け渡される。
【0133】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0134】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0135】
さらに、コントロールユニット30は、プーリモータ70に駆動信号を出力して、駆動プーリ18aを、図1において、時計まわりに、回転させる。
【0136】
その結果、包装硬貨ロール保持部材18dに保持された包装硬貨ロールは、エンドレスベルト18cとともに上昇して、駆動プーリ18aの近傍に固定されたガイド部材18eに当接し、ガイド部材18eによって、包装硬貨ロール収納ボックス20内に導かれる。
【0137】
以上のようにして、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0138】
同様にして、ホッパー1に投入された硬貨が包装されて、次々に、包装硬貨ロールが生成され、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0139】
こうして、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた包装すべき硬貨の計数枚数に基づいて、硬貨包装機内に含まれている包装すべき硬貨の枚数が、包装すべき枚数N未満になったと判定したときは、コントロールユニット30は、第1のゲート手段16のゲート部材16aを、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置から、破線で示される硬貨回収位置に移動させる。
【0140】
その結果、硬貨包装機内に含まれている包装すべき枚数Nに満たない硬貨は、包装用フィルム9によって、包装されることなく、第2の硬貨回収ボックス14内に落下し、回収される。
【0141】
上述のように、本実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合には、基準包装硬貨重量データ補正手段33が、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数に基づき、基準データ記憶手段31に記憶されている対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroを補正して、補正された基準包装硬貨重量データDrを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力し、硬貨枚数過不足検出手段34が、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出して生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数に基づいて補正された基準包装硬貨重量データDrと比較することによって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0142】
したがって、本実施態様によれば、日本において、ともに流通している新500円硬貨と旧500円硬貨のように、旧硬貨と新硬貨との間に重量差が存在する場合においても、生成された包装硬貨ロールの重量を計量することによって、精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の過不足を検出し、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成することが可能になる。
【0143】
図5は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0144】
図5に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機においては、基準包装硬貨重量データ補正手段33に代えて、基準包装硬貨重量データ生成手段75が設けられ、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種については、基準包装硬貨重量データが、基準データ記憶手段31に記憶されてはおらず、基準包装硬貨重量データ生成手段75によって、基準包装硬貨重量データが生成されるように構成されている点を除いて、図1ないし図4に示された硬貨包装機を同一の構成を有している。
【0145】
本実施態様にかかる硬貨包装機においても、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様にして、包装硬貨ロールが生成されて、ガイド板16bを介して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aに受け渡され、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離が検出され、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成される。
【0146】
包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDは、コントロールユニット30に出力され、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから、包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、RAM35にアクセスし、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種を読み出し、その金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいるか否かを判定する。
【0147】
その結果、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んではいないと判定したときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび対応する金種の硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0148】
硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から、基準データ記憶手段31に記憶されていた対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDro、対応する金種の硬貨の許容値データおよび包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0149】
その結果、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0150】
一方、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0151】
これに対して、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいると判定したときは、すなわち、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種が500円であるときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている新500円硬貨の単位重量データおよび旧500円硬貨の単位重量データを読み出して、基準包装硬貨重量データ生成手段75に出力するとともに、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を読み出し、基準包装硬貨重量データ生成手段75に出力する。
【0152】
同時に、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0153】
基準包装硬貨重量データ生成手段75は、コントロールユニット30から、新500円硬貨の単位重量データおよび旧500円硬貨の単位重量データならびにRAM35から読み出した新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を受けると、次式にしたがって、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrを生成する。
【0154】
Dr=M×W1+(N−M)×W2
ここに、、Mは、硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数であり、W1は新500円硬貨の単位重量データ、W2は旧500円硬貨の単位重量データである。
【0155】
こうして生成された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrは、硬貨過不足検出手段34に出力される。
【0156】
コントロールユニット30から、500円硬貨の許容値データおよび500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受け、基準包装硬貨重量データ生成手段75から、基準包装硬貨重量データ生成手段75によって、生成された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrを受けると、硬貨枚数過不足検出手段34は、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0157】
その結果、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0158】
一方、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0159】
硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないと判定され、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定されて、硬貨枚数過不足検出手段34から、硬貨枚数過不足信号が入力されると、コントロールユニット30は、第2のゲートソレノイド69に駆動信号を出力して、第2のゲート手段19を構成するゲート部材を、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置から、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に揺動させる。
【0160】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0161】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなり、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に位置しているため、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出された包装硬貨ロールは、ガイド部材21を介して、包装硬貨ロール回収ボックス17内に落下する。
【0162】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0163】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0164】
これに対して、硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定され、硬貨枚数過不足検出手段34から、包装完了信号が入力されると、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0165】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなって、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置に位置しているため、第2のゲート手段19を構成するゲート部材により、ガイドされて、包装硬貨ロールリフト手段18のエンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dに受け渡される。
【0166】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0167】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0168】
さらに、コントロールユニット30は、プーリモータ70に駆動信号を出力して、駆動プーリ18aを、図1において、時計まわりに、回転させる。
【0169】
その結果、包装硬貨ロール保持部材18dに保持された包装硬貨ロールは、エンドレスベルト18cとともに上昇して、駆動プーリ18aの近傍に固定されたガイド部材18eに当接し、ガイド部材18eによって、包装硬貨ロール収納ボックス20内に導かれる。
【0170】
以上のようにして、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0171】
同様にして、ホッパー1に投入された硬貨が包装されて、次々に、包装硬貨ロールが生成され、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0172】
こうして、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた包装すべき硬貨の計数枚数に基づいて、硬貨包装機内に含まれている包装すべき硬貨の枚数が、包装すべき枚数N未満になったと判定したときは、コントロールユニット30は、第1のゲート手段16のゲート部材16aを、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置から、破線で示される硬貨回収位置に移動させる。
【0173】
その結果、硬貨包装機内に含まれている包装すべき枚数Nに満たない硬貨は、包装用フィルム9によって、包装されることなく、第2の硬貨回収ボックス14内に落下し、回収される。
【0174】
上述のように、本実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合には、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数に基づいて、基準包装硬貨重量データ生成手段75が、基準包装硬貨重量データDrを生成して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力し、硬貨枚数過不足検出手段34が、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離を検出して生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDと、新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDrとを比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0175】
したがって、本実施態様によれば、日本において、ともに流通している新500円硬貨と旧500円硬貨のように、旧硬貨と新硬貨との間に重量差が存在する場合においても、生成された包装硬貨ロールの重量を計量することによって、精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の過不足を検出し、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成することが可能になる。
【0176】
図6は、本発明の他の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0177】
図6に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機は、基準包装硬貨重量データを補正する包装硬貨重量データ補正手段33に代えて、硬貨集積部7に送られた新たに発行された硬貨の枚数と、すでに流通されている旧硬貨の枚数に応じて、基準データ記憶手段31に記憶されている基準包装硬貨重量データの中から、対応する基準包装硬貨重量データを選択して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する基準包装硬貨重量データ選択手段80を備えており、基準データ記憶手段31には、新たに発行された硬貨の枚数と、すでに流通されている旧硬貨の枚数にしたがって、あらかじめ、(N+1)の基準包装硬貨重量データが生成されて、記憶され、新硬貨の単位重量データおよび旧硬貨の単位重量データは記憶されていない点を除いて、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様の構成を有している。
【0178】
すなわち、本実施態様においては、すでに流通していた硬貨と、同一の金種の硬貨が新たに発行され、旧硬貨と新硬貨とがともに流通している金種の硬貨については、M枚の新たに発行された硬貨と(N−M)枚のすでに流通されている旧硬貨とが包装されて、生成された包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データが、M=0〜Nの各場合につき、あらかじめ、生成されて、基準データ記憶手段31に記憶されており、基準包装硬貨重量データ選択手段80が、RAM35にアクセスして、コントロールユニット30によって計数され、硬貨集積部7に送られた新たに発行された硬貨の枚数と、すでに流通されている旧硬貨の枚数とを読み出し、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている旧硬貨の枚数に基づいて、基準データ記憶手段31に記憶されている基準包装硬貨重量データの中から、対応する基準包装硬貨重量データを選択して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されている。
【0179】
本実施態様にかかる硬貨包装機においても、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様にして、包装硬貨ロールが生成されて、ガイド板16bを介して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aに受け渡され、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離が検出され、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成される。
【0180】
包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDは、コントロールユニット30に出力され、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから、包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、RAM35にアクセスし、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種を読み出し、その金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいるか否かを判定する。
【0181】
その結果、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んではいないと判定したときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび対応する金種の硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0182】
硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から、基準データ記憶手段31に記憶されていた対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDro、対応する金種の硬貨の許容値データおよび包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0183】
その結果、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0184】
一方、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0185】
これに対して、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいると判定したときは、すなわち、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種が500円であるときは、コントロールユニット30は、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を読み出して、基準包装硬貨重量データ選択手段80に出力する。
【0186】
同時に、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0187】
基準包装硬貨重量データ選択手段80は、コントロールユニット30から、RAM35から読み出した新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を受けると、新たに発行された500円硬貨の計数枚数Mとすでに流通されていた旧500円硬貨の計数枚数(N−M)に基づいて、基準データ記憶手段31に記憶されている基準包装硬貨重量データの中から、対応する基準包装硬貨重量データDrを選択して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0188】
コントロールユニット30から、500円硬貨の許容値データおよび500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受け、基準包装硬貨重量データ選択手段80から、基準包装硬貨重量データ選択手段80によって、選択された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrを受けると、硬貨枚数過不足検出手段34は、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0189】
その結果、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0190】
一方、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0191】
硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないと判定され、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定されて、硬貨枚数過不足検出手段34から、硬貨枚数過不足信号が入力されると、コントロールユニット30は、第2のゲートソレノイド69に駆動信号を出力して、第2のゲート手段19を構成するゲート部材を、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置から、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に揺動させる。
【0192】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0193】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなり、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に位置しているため、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出された包装硬貨ロールは、ガイド部材21を介して、包装硬貨ロール回収ボックス17内に落下する。
【0194】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0195】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0196】
これに対して、硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定され、硬貨枚数過不足検出手段34から、包装完了信号が入力されると、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0197】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなって、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置に位置しているため、第2のゲート手段19を構成するゲート部材により、ガイドされて、包装硬貨ロールリフト手段18のエンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dに受け渡される。
【0198】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0199】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0200】
さらに、コントロールユニット30は、プーリモータ70に駆動信号を出力して、駆動プーリ18aを、図1において、時計まわりに、回転させる。
【0201】
その結果、包装硬貨ロール保持部材18dに保持された包装硬貨ロールは、エンドレスベルト18cとともに上昇して、駆動プーリ18aの近傍に固定されたガイド部材18eに当接し、ガイド部材18eによって、包装硬貨ロール収納ボックス20内に導かれる。
【0202】
以上のようにして、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0203】
同様にして、ホッパー1に投入された硬貨が包装されて、次々に、包装硬貨ロールが生成され、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0204】
こうして、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた包装すべき硬貨の計数枚数に基づいて、硬貨包装機内に含まれている包装すべき硬貨の枚数が、包装すべき枚数N未満になったと判定したときは、コントロールユニット30は、第1のゲート手段16のゲート部材16aを、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置から、破線で示される硬貨回収位置に移動させる。
【0205】
その結果、硬貨包装機内に含まれている包装すべき枚数Nに満たない硬貨は、包装用フィルム9によって、包装されることなく、第2の硬貨回収ボックス14内に落下し、回収される。
【0206】
上述のように、本実施態様においては、すでに流通していた硬貨と、同一の金種の硬貨が新たに発行され、旧硬貨と新硬貨とがともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合には、M枚の新たに発行された硬貨と(N−M)枚のすでに流通されている旧硬貨とが包装されて、生成された包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データが、M=0〜Nの各場合につき、あらかじめ、生成されて、基準データ記憶手段31に記憶されており、基準包装硬貨重量データ選択手段80が、RAM35にアクセスして、コントロールユニット30によって計数され、硬貨集積部7に送られた新たに発行された硬貨の枚数と、すでに流通されている旧硬貨の枚数とを読み出し、新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている旧硬貨の枚数に基づいて、基準データ記憶手段31に記憶されている基準包装硬貨重量データの中から、対応する基準包装硬貨重量データを選択して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力し、硬貨枚数過不足検出手段34が、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成されたその金種の硬貨の包装硬貨ロールの包装硬貨重量データと、基準包装硬貨重量データ選択手段80によって選択された基準包装硬貨重量データとを比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0207】
したがって、本実施態様によれば、日本において、ともに流通している新500円硬貨と旧500円硬貨のように、旧硬貨と新硬貨との間に重量差が存在する場合においても、生成された包装硬貨ロールの重量を計量することによって、精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の過不足を検出し、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成することが可能になる。
【0208】
図7は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0209】
図7に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機は、基準包装硬貨重量データ補正手段33に代えて、基準包装硬貨重量データ補正手段85が設けられており、すでに流通している硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行されて、すでに流通していた旧硬貨と、新硬貨とが、ともに流通している場合に、基準データ記憶手段31が、新硬貨の単位重量データおよび旧硬貨の単位重量データを記憶してはいない点を除いて、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様の構成を有しており、基準データ記憶手段31には、新たに発行された硬貨と同一金額のすでに流通されている旧硬貨が包装されて、生成された包装硬貨ロールの重量、すなわち、旧500円硬貨が包装されて、生成された包装硬貨ロールの重量が、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroとして、記憶されている。
【0210】
本実施態様にかかる硬貨包装機の基準包装硬貨重量データ補正手段85は、包装枚数設定手段37によって設定されたN枚、たとえば、50枚の硬貨が包装されているべき包装硬貨ロール中に、M1枚、たとえば、15枚以下の新たに発行された硬貨が含まれていた場合には、その包装硬貨ロールを第一のグループに分類して、基準データ記憶手段31に記憶されている旧硬貨に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDroを読み出して、補正することなく、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されている。
【0211】
一方、包装硬貨ロール中に、M1枚を越え、M2枚(M2はM1よりも大きい正の整数)未満、たとえば、16枚ないし34枚の新たに発行された硬貨が含まれていた場合には、本実施態様にかかる硬貨包装機の基準包装硬貨重量データ補正手段85は、その包装硬貨ロールを第二のグループに分類して、基準データ記憶手段31に記憶されている旧硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroを読み出して、新たに発行された硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値αに基づき、基準包装硬貨重量データDrが、読み出した基準包装硬貨重量データDroよりも、αだけ小さくなるように、読み出した基準包装硬貨重量データDroを補正して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されている。
【0212】
さらに、包装硬貨ロール中に、M2枚以上、たとえば、35枚以上の新たに発行された硬貨が含まれていた場合には、本実施態様にかかる硬貨包装機の基準包装硬貨重量データ補正手段85は、その包装硬貨ロールを第三のグループに分類して、基準データ記憶手段31に記憶されている旧硬貨に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDroを読み出し、新たに発行された硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値αに基づき、基準包装硬貨重量データDrが、読み出した基準包装硬貨重量データDroよりも、2αだけ小さくなるように、読み出した基準包装硬貨重量データDroを補正して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されている。
【0213】
本実施態様にかかる硬貨包装機においても、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様にして、包装硬貨ロールが生成されて、ガイド板16bを介して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aに受け渡され、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離が検出され、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成される。
【0214】
包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDは、コントロールユニット30に出力され、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから、包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、RAM35にアクセスし、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種を読み出し、その金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいるか否かを判定する。
【0215】
その結果、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んではいないと判定したときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび対応する金種の硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0216】
硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から、基準データ記憶手段31に記憶されていた対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDro、対応する金種の硬貨の許容値データおよび包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0217】
その結果、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0218】
一方、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0219】
これに対して、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいると判定したときは、すなわち、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種が500円であるときは、コントロールユニット30は、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を読み出して、基準包装硬貨重量データ補正手段85に出力する。
【0220】
同時に、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0221】
基準包装硬貨重量データ補正手段85は、コントロールユニット30から、RAM35から読み出した新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を受けると、新たに発行された500円硬貨の計数枚数MがM1枚以下か否かを判定する。
【0222】
その結果、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数Mが、M1枚以下であると判定したときは、基準包装硬貨重量データ補正手段85は、その包装硬貨ロールを第一のグループに分類する。
【0223】
この場合には、包装硬貨ロール中に含まれている新たに発行された硬貨の枚数は少なく、したがって、基準データ記憶手段31に記憶されている旧500円硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroをそのまま、基準包装硬貨重量データDrとして用いて、十分に精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出することができるから、基準包装硬貨重量データ補正手段85は、基準データ記憶手段31に記憶されている基準包装硬貨重量データDroを読み出し、補正することなく、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0224】
他方、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、M1枚を越えていると判定したときは、基準包装硬貨重量データ補正手段85は、さらに、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数がM2枚未満か否かを判定する。
【0225】
その結果、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、M1枚を越え、M2枚未満であると判定したときは、基準包装硬貨重量データ補正手段85は、その包装硬貨ロールを第二のグループに分類する。
【0226】
この場合には、包装硬貨ロール中に含まれている新たに発行された硬貨の枚数が比較的多いから、旧500円硬貨に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDroを補正しなければ、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度よく、検出することはできない。
【0227】
そこで、基準包装硬貨重量データ補正手段85は、基準データ記憶手段31に記憶されている旧500円硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroを読み出して、新たに発行された500円硬貨の単位重量がすでに流通していた旧500円硬貨の単位重量よりも小さいときは、新500円硬貨の単位重量と旧500円硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値αに基づき、基準包装硬貨重量データDrが、読み出した基準包装硬貨重量データDroよりも、αだけ小さくなるように、読み出した基準包装硬貨重量データDroを補正して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0228】
他方、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、M2枚以上であると判定したときは、基準包装硬貨重量データ補正手段85は、その包装硬貨ロールを第三のグループに分類する。
【0229】
この場合には、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、第二のグループよりもさらに多く、旧500円硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroをより大きく補正をしなければ、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度よく、検出することはできない。
【0230】
そこで、基準包装硬貨重量データ補正手段85は、基準データ記憶手段31に記憶されている旧500円硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroを読み出して、新たに発行された500円硬貨の単位重量がすでに流通していた旧500円硬貨の単位重量よりも小さいときは、新500円硬貨の単位重量と旧500円硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値αに基づき、基準包装硬貨重量データDrが、読み出した基準包装硬貨重量データDroよりも、2αだけ小さくなるように、読み出した基準包装硬貨重量データDroを補正して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0231】
コントロールユニット30から、500円硬貨の許容値データおよび500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受け、基準包装硬貨重量データ補正手段85から、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrを受けると、硬貨枚数過不足検出手段34は、基準包装硬貨重量データ補正手段85から入力された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0232】
その結果、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0233】
一方、補正された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDrと500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0234】
硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないと判定され、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定されて、硬貨枚数過不足検出手段34から、硬貨枚数過不足信号が入力されると、コントロールユニット30は、第2のゲートソレノイド69に駆動信号を出力して、第2のゲート手段19を構成するゲート部材を、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置から、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に揺動させる。
【0235】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0236】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなり、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に位置しているため、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出された包装硬貨ロールは、ガイド部材21を介して、包装硬貨ロール回収ボックス17内に落下する。
【0237】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0238】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0239】
これに対して、硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定され、硬貨枚数過不足検出手段34から、包装完了信号が入力されると、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0240】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなって、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置に位置しているため、第2のゲート手段19を構成するゲート部材により、ガイドされて、包装硬貨ロールリフト手段18のエンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dに受け渡される。
【0241】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0242】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0243】
さらに、コントロールユニット30は、プーリモータ70に駆動信号を出力して、駆動プーリ18aを、図1において、時計まわりに、回転させる。
【0244】
その結果、包装硬貨ロール保持部材18dに保持された包装硬貨ロールは、エンドレスベルト18cとともに上昇して、駆動プーリ18aの近傍に固定されたガイド部材18eに当接し、ガイド部材18eによって、包装硬貨ロール収納ボックス20内に導かれる。
【0245】
以上のようにして、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0246】
同様にして、ホッパー1に投入された硬貨が包装されて、次々に、包装硬貨ロールが生成され、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0247】
こうして、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた包装すべき硬貨の計数枚数に基づいて、硬貨包装機内に含まれている包装すべき硬貨の枚数が、包装すべき枚数N未満になったと判定したときは、コントロールユニット30は、第1のゲート手段16のゲート部材16aを、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置から、破線で示される硬貨回収位置に移動させる。
【0248】
その結果、硬貨包装機内に含まれている包装すべき枚数Nに満たない硬貨は、包装用フィルム9によって、包装されることなく、第2の硬貨回収ボックス14内に落下し、回収される。
【0249】
上述のように、本実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合には、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数のデータから、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mを求め、基準包装硬貨重量データ補正手段85が、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mが少なく、M1枚以下であると判定したときは、その包装硬貨ロールを第一のグループに分類して、基準データ記憶手段31に記憶されている基準包装硬貨重量データDroを読み出し、補正することなく、基準包装硬貨重量データDrとして、硬貨枚数過不足検出手段34に出力して、基準包装硬貨重量データDrと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDに基づき、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出している。
【0250】
他方、本実施態様においては、基準包装硬貨重量データ補正手段85が、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mが比較的多く、M1枚を越え、M2枚未満であると判定したときは、その包装硬貨ロールを第二のグループに分類して、基準データ記憶手段31に記憶されている旧硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroを読み出して、新硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値αに基づいて、基準包装硬貨重量データDrが、読み出した基準包装硬貨重量データDroよりも、αだけ小さくなるように、読み出した基準包装硬貨重量データDroを補正して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力して、基準包装硬貨重量データDrと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDに基づき、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出している。
【0251】
これに対して、本実施態様においては、基準包装硬貨重量データ補正手段85が、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mが多く、M2枚以上であると判定したときは、その包装硬貨ロールを第三のグループに分類して、基準データ記憶手段31に記憶されている旧硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroを読み出して、新硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値αに基づいて、基準包装硬貨重量データDrが、読み出した基準包装硬貨重量データDroよりも、2αだけ小さくなるように、読み出した基準包装硬貨重量データDroを補正して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力して、基準包装硬貨重量データDrと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDに基づき、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0252】
したがって、本実施態様によれば、日本において、ともに流通している新500円硬貨と旧500円硬貨のように、旧硬貨と新硬貨との間に重量差が存在する場合においても、生成された包装硬貨ロールの重量を計量することによって、精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の過不足を検出し、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成することが可能になる。
【0253】
図8は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系、検出系および駆動系を示すブロックダイアグラムである。
【0254】
図8に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機は、基準包装硬貨重量データ補正手段33に代えて、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データDを補正する包装硬貨重量データ補正手段90を備えている点を除いて、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様の構成を有しており、すでに流通している硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行されて、すでに流通していた旧硬貨と、新硬貨とが、ともに流通している場合には、その金種の基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の旧硬貨の重量データが、基準データ記憶手段31に記憶されている。
【0255】
本実施態様にかかる硬貨包装機においても、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様にして、包装硬貨ロールが生成されて、ガイド板16bを介して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aに受け渡され、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離が検出され、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成される。
【0256】
包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDは、コントロールユニット30に出力され、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから、包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、RAM35にアクセスし、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種を読み出し、その金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいるか否かを判定する。
【0257】
その結果、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んではいないと判定したときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび対応する金種の硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0258】
硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から、基準データ記憶手段31に記憶されていた対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDro、対応する金種の硬貨の許容値データおよび包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0259】
その結果、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0260】
一方、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0261】
これに対して、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいると判定したときは、すなわち、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種が500円であると判定したときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている新500円硬貨の単位重量データおよび旧500円硬貨の単位重量データを読み出して、包装硬貨重量データ補正手段90に出力するとともに、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を読み出し、包装硬貨重量データ補正手段90に出力し、さらに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、包装硬貨重量データ補正手段90に出力する。
【0262】
同時に、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0263】
包装硬貨重量データ補正手段90は、コントロールユニット30から、新500円硬貨の単位重量データ、旧500円硬貨の単位重量データ、硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数、旧500円硬貨の計数枚数および包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって検出された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、次式にしたがって、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって検出された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正して、補正包装硬貨重量データDcを生成する。
【0264】
Dc=D+M×(W2−W1)
ここに、Mは、硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数であり、W1は新500円硬貨の単位重量データ、W2は旧500円硬貨の単位重量データである。
【0265】
こうして生成された包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcは、包装硬貨ロールに、包装すべきN枚の旧500円硬貨が含まれている場合における包装硬貨ロールの重量に相当するものである。
【0266】
こうして生成した包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcは、包装硬貨重量データ補正手段90から、硬貨枚数過不足検出手段34に出力される。
【0267】
コントロールユニット30から、旧500円硬貨に基づいて生成された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび許容値データを受け、包装硬貨重量データ補正手段90から、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを受けると、硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から入力された500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroと、包装硬貨重量データ補正手段90から入力された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0268】
その結果、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0269】
一方、500円硬貨の基準包装硬貨重量データDroと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0270】
硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないと判定され、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定されて、硬貨枚数過不足検出手段34から、硬貨枚数過不足信号が入力されると、コントロールユニット30は、第2のゲートソレノイド69に駆動信号を出力して、第2のゲート手段19を構成するゲート部材を、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置から、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に揺動させる。
【0271】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0272】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなり、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に位置しているため、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出された包装硬貨ロールは、ガイド部材21を介して、包装硬貨ロール回収ボックス17内に落下する。
【0273】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0274】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0275】
これに対して、硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定され、硬貨枚数過不足検出手段34から、包装完了信号が入力されると、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0276】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなって、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置に位置しているため、第2のゲート手段19を構成するゲート部材により、ガイドされて、包装硬貨ロールリフト手段18のエンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dに受け渡される。
【0277】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0278】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0279】
さらに、コントロールユニット30は、プーリモータ70に駆動信号を出力して、駆動プーリ18aを、図1において、時計まわりに、回転させる。
【0280】
その結果、包装硬貨ロール保持部材18dに保持された包装硬貨ロールは、エンドレスベルト18cとともに上昇して、駆動プーリ18aの近傍に固定されたガイド部材18eに当接し、ガイド部材18eによって、包装硬貨ロール収納ボックス20内に導かれる。
【0281】
以上のようにして、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0282】
同様にして、ホッパー1に投入された硬貨が包装されて、次々に、包装硬貨ロールが生成され、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0283】
こうして、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた包装すべき硬貨の計数枚数に基づいて、硬貨包装機内に含まれている包装すべき硬貨の枚数が、包装すべき枚数N未満になったと判定したときは、コントロールユニット30は、第1のゲート手段16のゲート部材16aを、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置から、破線で示される硬貨回収位置に移動させる。
【0284】
その結果、硬貨包装機内に含まれている包装すべき枚数Nに満たない硬貨は、包装用フィルム9によって、包装されることなく、第2の硬貨回収ボックス14内に落下し、回収される。
【0285】
上述のように、本実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合には、包装硬貨重量データ補正手段90が、硬貨集積部7に送られた新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数にしたがって、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって検出された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正して、包装硬貨ロールに、包装すべきN枚の旧硬貨が含まれている場合における包装硬貨ロールの重量に相当する包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力し、硬貨枚数過不足検出手段34が、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcと、旧硬貨に基づいて生成されたその金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroと比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0286】
したがって、本実施態様によれば、日本において、ともに流通している新500円硬貨と旧500円硬貨のように、旧硬貨と新硬貨との間に重量差が存在する場合においても、生成された包装硬貨ロールの重量を計量することによって、精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の過不足を検出し、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成することが可能になる。
【0287】
図9は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【0288】
図9に示されるように、本実施態様にかかる硬貨包装機は、包装硬貨重量データ補正手段95が、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数に応じて、包装硬貨ロールをグループに分類し、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データを、グループごとに、補正するように構成されている点を除いて、図8に示された硬貨包装機と同様の構成を有している。
【0289】
すなわち、本実施態様にかかる硬貨包装機の包装硬貨重量データ補正手段95は、包装枚数設定手段37によって設定されたN枚、たとえば、50枚の硬貨が包装されているべき包装硬貨ロール中に、M1枚、たとえば、15枚以下の新たに発行された硬貨が含まれていた場合には、その包装硬貨ロールを第一のグループに分類して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データを補正することなく、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されている。
【0290】
これに対して、包装硬貨ロール中に、M1枚を越え、M2枚(M2はM1よりも大きい正の整数)未満、たとえば、16枚ないし34枚の新たに発行された硬貨が含まれていた場合には、本実施態様にかかる硬貨包装機の包装硬貨重量データ補正手段95は、その包装硬貨ロールを第二のグループに分類して、新たに発行された硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値βに基づき、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データDを、βだけ大きくなるように補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されている。
【0291】
一方、包装硬貨ロール中に、M2枚以上、たとえば、35枚以上の新たに発行された硬貨が含まれていた場合には、本実施態様にかかる硬貨包装機の包装硬貨重量データ補正手段95は、その包装硬貨ロールを第三のグループに分類して、新たに発行された硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値βに基づき、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データDを、2βだけ大きくなるように補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されている。
【0292】
本実施態様にかかる硬貨包装機においても、図1ないし図4に示された硬貨包装機と同様にして、包装硬貨ロールが生成されて、ガイド板16bを介して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aに受け渡され、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって、包装硬貨ロール支持部材15bの下降距離が検出され、その包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを生成される。
【0293】
包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDは、コントロールユニット30に出力され、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから、包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、RAM35にアクセスし、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種を読み出し、その金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいるか否かを判定する。
【0294】
その結果、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んではいないと判定したときは、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDroおよび対応する金種の硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0295】
硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から、基準データ記憶手段31に記憶されていた対応する金種の硬貨の基準包装硬貨重量データDro、対応する金種の硬貨の許容値データおよび包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0296】
その結果、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0297】
一方、基準包装硬貨重量データDroと包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDの差の絶対値が、対応する金種の硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0298】
これに対して、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき金種の硬貨が、新たに発行された新硬貨とすでに流通されている旧硬貨を含んでいると判定したときは、すなわち、金種設定手段36によって設定され、RAM35に記憶されている包装すべき硬貨の金種が500円であるときは、コントロールユニット30は、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新500円硬貨の計数枚数と、旧500円硬貨の計数枚数を読み出して、包装硬貨重量データ補正手段95に出力するとともに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cから入力された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、包装硬貨重量データ補正手段95に出力する。
【0299】
同時に、コントロールユニット30は、基準データ記憶手段31に記憶されている500円硬貨の許容値データを読み出し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0300】
包装硬貨重量データ補正手段95は、コントロールユニット30から、RAM35から読み出された新500円硬貨の計数枚数および旧500円硬貨の計数枚数ならびに包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを受けると、新たに発行された500円硬貨の計数枚数MがM1枚以下か否かを判定する。
【0301】
その結果、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数Mが、M1枚以下であると判定したときは、包装硬貨重量データ補正手段95は、その包装硬貨ロールを第一のグループに分類する。
【0302】
この場合には、包装硬貨ロール中に含まれている新たに発行された硬貨の枚数は少なく、したがって、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正することなく、基準データ記憶手段31に記憶されている旧500円硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroを比較することによって、十分に精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出することができるから、包装硬貨重量データ補正手段95は、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正することなく、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0303】
他方、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、M1枚を越えていると判定したときは、包装硬貨重量データ補正手段95は、さらに、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数がM2枚未満か否かを判定する。
【0304】
その結果、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、M1枚を越え、M2枚未満であると判定したときは、基準包装硬貨重量データ補正手段95は、その包装硬貨ロールを第二のグループに分類する。
【0305】
この場合には、包装硬貨ロール中に含まれている新たに発行された新500円硬貨の枚数が比較的多いから、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正することなく、旧500円硬貨に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDroと比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出するときは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度よく、検出することはできない。
【0306】
そこで、包装硬貨重量データ補正手段95は、新たに発行された500円硬貨の単位重量がすでに流通していた旧500円硬貨の単位重量よりも小さいときは、新500円硬貨の単位重量と旧500円硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値βに基づき、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、βだけ大きくなるように補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0307】
他方、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、M2枚以上であると判定したときは、基準包装硬貨重量データ補正手段95は、その包装硬貨ロールを第三のグループに分類する。
【0308】
この場合には、包装硬貨ロール中に含まれている新500円硬貨の枚数が、第二のグループよりもさらに多く、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、より大きく補正することなく、旧500円硬貨に基づき生成された基準包装硬貨重量データDroと比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出するときは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を、精度よく、検出することはできない。
【0309】
そこで、包装硬貨重量データ補正手段95は、新たに発行された500円硬貨の単位重量がすでに流通していた旧500円硬貨の単位重量よりも小さいときは、新500円硬貨の単位重量と旧500円硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値βに基づいて、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、2βだけ大きくなるように補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力する。
【0310】
コントロールユニット30から、500円硬貨の許容値データおよび500円硬貨を含む包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データDroを受け、包装硬貨重量データ補正手段95から、500円硬貨の補正包装硬貨重量データDcを受けると、硬貨枚数過不足検出手段34は、コントロールユニット30から入力された基準包装硬貨重量データDroと、包装硬貨重量データ補正手段95から入力された500円硬貨を含む包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcの差の絶対値を算出し、算出された絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下か否かを判定する。
【0311】
その結果、基準包装硬貨重量データDroと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データを越えていると判定したときは、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないか、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定して、コントロールユニット30に、硬貨枚数過不足信号を出力する。
【0312】
一方、基準包装硬貨重量データDroと、500円硬貨を含む包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcの差の絶対値が、500円硬貨の許容値データ以下と判定された場合には、硬貨枚数過不足検出手段34は、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定して、コントロールユニット30に、包装完了信号を出力する。
【0313】
硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たないと判定され、あるいは、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えていると判定されて、硬貨枚数過不足検出手段34から、硬貨枚数過不足信号が入力されると、コントロールユニット30は、第2のゲートソレノイド69に駆動信号を出力して、第2のゲート手段19を構成するゲート部材を、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置から、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に揺動させる。
【0314】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0315】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなり、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、破線で示される包装硬貨ロール回収位置に位置しているため、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出された包装硬貨ロールは、ガイド部材21を介して、包装硬貨ロール回収ボックス17内に落下する。
【0316】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0317】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0318】
これに対して、硬貨枚数過不足検出手段34によって、包装硬貨ロールに、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれていると判定され、硬貨枚数過不足検出手段34から、包装完了信号が入力されると、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、実線で示される包装硬貨ロール保持位置から、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置に揺動させる。
【0319】
その結果、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール支持部材15bによって支持されていた包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール支持部材15bおよび包装硬貨ロール保持部材15aによって支持されなくなって、包装硬貨ロール保持部材15aから送り出されるが、第2のゲート手段19を構成するゲート部材が、図2において、実線で示される包装硬貨ロール収納位置に位置しているため、第2のゲート手段19を構成するゲート部材により、ガイドされて、包装硬貨ロールリフト手段18のエンドレスベルト18cに固定された包装硬貨ロール保持部材18dに受け渡される。
【0320】
一方、包装硬貨ロール支持部材15bのスプリング(図示せず)には、包装硬貨ロールからの重力が加わらなくなるため、スプリングが伸長し、包装硬貨ロール支持部材15bはもとの位置に復帰する。
【0321】
次いで、コントロールユニット30は、包装硬貨ロール保持部材モータ67に駆動信号を出力して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の包装硬貨ロール保持部材15aを上方に移動させ、もとの位置に復帰させるとともに、包装硬貨ロール保持部材ソレノイド68に、駆動停止信号を出力して、包装硬貨ロール保持部材15aを、図2において、破線で示される包装硬貨ロール送出し位置から、実線で示される包装硬貨ロール保持位置に復帰させる。
【0322】
さらに、コントロールユニット30は、プーリモータ70に駆動信号を出力して、駆動プーリ18aを、図1において、時計まわりに、回転させる。
【0323】
その結果、包装硬貨ロール保持部材18dに保持された包装硬貨ロールは、エンドレスベルト18cとともに上昇して、駆動プーリ18aの近傍に固定されたガイド部材18eに当接し、ガイド部材18eによって、包装硬貨ロール収納ボックス20内に導かれる。
【0324】
以上のようにして、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0325】
同様にして、ホッパー1に投入された硬貨が包装されて、次々に、包装硬貨ロールが生成され、包装すべき枚数Nの硬貨が含まれている包装硬貨ロールは包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納され、含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nに満たない包装硬貨ロールあるいは含まれている硬貨の枚数が、包装すべき枚数Nを越えている包装硬貨ロールは、包装硬貨ロール回収ボックス17内に回収される。
【0326】
こうして、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた包装すべき硬貨の計数枚数に基づいて、硬貨包装機内に含まれている包装すべき硬貨の枚数が、包装すべき枚数N未満になったと判定したときは、コントロールユニット30は、第1のゲート手段16のゲート部材16aを、図1および図2において、実線で示される包装硬貨ロール回収位置から、破線で示される硬貨回収位置に移動させる。
【0327】
その結果、硬貨包装機内に含まれている包装すべき枚数Nに満たない硬貨は、包装用フィルム9によって、包装されることなく、第2の硬貨回収ボックス14内に落下し、回収される。
【0328】
上述のように、本実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合には、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新硬貨の計数枚数と旧硬貨の計数枚数のデータから、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mを求め、包装硬貨重量データ補正手段95が、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mが少なく、M1枚以下であると判定したときは、その包装硬貨ロールを第一のグループに分類して、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データDを補正することなく、硬貨枚数過不足検出手段34に出力し、硬貨枚数過不足検出手段34が、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データDを、旧硬貨に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDroと比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0329】
他方、本実施態様においては、包装硬貨重量データ補正手段95が、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mが比較的多く、M1枚を越え、M2枚未満であると判定したときは、その包装硬貨ロールを第二のグループに分類して、新硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値βに基づいて、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データDを、βだけ小さくなるように、補正して、補正包装硬貨重量データDcを生成し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力し、硬貨枚数過不足検出手段34が、包装硬貨重量データ補正手段95によって生成された補正包装硬貨重量データDcを、旧硬貨に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDroと比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0330】
これに対して、包装硬貨重量データ補正手段95が、包装硬貨ロールに含まれている新硬貨の枚数Mが多く、M2枚以上であると判定したときは、本実施態様においては、その包装硬貨ロールを第三のグループに分類して、新硬貨の単位重量がすでに流通していた旧硬貨の単位重量よりも小さいときは、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値βに基づいて、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨重量データDを、2βだけ小さくなるように、補正して、補正包装硬貨重量データDcを生成し、硬貨枚数過不足検出手段34に出力し、硬貨枚数過不足検出手段34が、包装硬貨重量データ補正手段95によって生成された補正包装硬貨重量データDcを、旧硬貨に基づいて生成された基準包装硬貨重量データDroと比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨枚数の過不足を検出するように構成されている。
【0331】
したがって、本実施態様によれば、日本において、ともに流通している新500円硬貨と旧500円硬貨のように、旧硬貨と新硬貨との間に重量差が存在する場合においても、生成された包装硬貨ロールの重量を計量することによって、精度よく、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の過不足を検出し、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成することが可能になる。
【0332】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0333】
たとえば、図1ないし図4に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、旧硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶しているが、新硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶するようにしてもよい。新硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶する場合には、旧硬貨の単位重量が新硬貨の単位重量よりも大きいときは、次式にしたがって、基準データ記憶手段31に記憶されていた基準包装硬貨重量データDroを補正して、基準包装硬貨重量データDrを生成することができる。ここに、Kは、硬貨集積部7に送られた旧硬貨の計数枚数、W1は新硬貨の単位重量データ、W2は旧硬貨の単位重量データである。
【0334】
Dr=Dro+K×(W2−W1)
また、図1ないし図4に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、旧硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶しているが、基準包装硬貨重量データDroとして、包装すべき枚数の新硬貨の包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の旧硬貨の包装硬貨重量データとの加算平均値を、基準データ記憶手段31に記憶させることもできる。基準包装硬貨重量データDroとして、包装すべき枚数の新硬貨の包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の旧硬貨の包装硬貨重量データとの加算平均値を、基準データ記憶手段31に記憶させる場合には、旧硬貨の単位重量が新硬貨の単位重量よりも大きいときは、次式にしたがって、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって検出された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正し、補正包装硬貨重量データDcを生成することができる。ここに、Mは、硬貨集積部7に送られた旧硬貨の計数枚数、W1は新硬貨の単位重量データ、W2は旧硬貨の単位重量データである。
【0335】
Dr=Dro−(M−N/2)×(W2−W1)
さらに、図8に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、旧硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶しているが、新硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶するようにしてもよい。新硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶する場合には、旧硬貨の単位重量が新硬貨の単位重量よりも大きいときは、次式にしたがって、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって検出された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正し、補正包装硬貨重量データDcを生成することができる。ここに、Kは、硬貨集積部7に送られた旧硬貨の計数枚数、W1は新硬貨の単位重量データ、W2は旧硬貨の単位重量データである。
【0336】
Dc=D−K×(W2−W1)
また、図8に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、旧硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶しているが、基準包装硬貨重量データDroとして、包装すべき枚数の新硬貨の包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の旧硬貨の包装硬貨重量データとの加算平均値を、基準データ記憶手段31に記憶させることもできる。基準包装硬貨重量データDroとして、包装すべき枚数の新硬貨の包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の旧硬貨の包装硬貨重量データとの加算平均値を、基準データ記憶手段31に記憶させる場合には、旧硬貨の単位重量が新硬貨の単位重量よりも大きいときは、次式にしたがって、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって検出された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを補正して、補正包装硬貨重量データDcを生成することができる。ここに、Mは、硬貨集積部7に送られた旧硬貨の計数枚数、W1は新硬貨の単位重量データ、W2は旧硬貨の単位重量データである。
【0337】
Dc=D+(M−N/2)×(W2−W1)
さらに、図9に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、旧硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶しているが、新硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶するようにしてもよい。新硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶する場合には、旧硬貨の単位重量が新硬貨の単位重量よりも大きいときは、包装硬貨ロールが第二のグループに分類されたときに、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値γに基づいて、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、γだけ大きくなるように補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成し、包装硬貨ロールが第三のグループに分類されたときに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、2γだけ大きくなるように補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成することができる。
【0338】
また、図9に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、旧硬貨に基づいて、基準包装硬貨重量データDroを生成して、基準データ記憶手段31に記憶しているが、基準包装硬貨重量データDroとして、包装すべき枚数の新硬貨の包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の旧硬貨の包装硬貨重量データとの加算平均値を、基準データ記憶手段31に記憶させることもできる。基準包装硬貨重量データDroとして、包装すべき枚数の新硬貨の包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の旧硬貨の包装硬貨重量データとの加算平均値を、基準データ記憶手段31に記憶させる場合には、包装硬貨ロールが第二のグループに分類されたときに、新硬貨の単位重量と旧硬貨の単位重量にしたがって、あらかじめ、実験的に決定された補正値δに基づいて、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、δだけ大きくなるように、あるいは、δだけ小さくなるように、補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成し、包装硬貨ロールが第三のグループに分類されたときに、包装硬貨ロール重量データ生成手段15の重量検出手段15cによって生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データDを、2δだけ大きくなるように、あるいは、δだけ小さくなるように、補正して、包装硬貨ロールの補正包装硬貨重量データDcを生成することができる。
【0339】
また、図6に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、新たに発行された硬貨の枚数と、すでに流通されている旧硬貨の枚数にしたがって、あらかじめ、(N+1)の基準包装硬貨重量データを生成して、基準データ記憶手段31に記憶しておき、RAM35に記憶されている硬貨集積部7に送られた新硬貨の計数枚数および旧硬貨の計数枚数に応じて、基準包装硬貨重量データ選択手段80によって、基準データ記憶手段31に記憶されている基準包装硬貨重量データDroの中から、対応する基準包装硬貨重量データDrを選択して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成されているが、図7に示された実施態様と同様にして、包装硬貨ロールに含まれている新たに発行された新硬貨の枚数とすでに流通されている旧硬貨の枚数にしたがって、包装硬貨ロールをグループ化し、包装硬貨ロールの各グループに対して、あらかじめ、基準包装硬貨重量データを生成して、基準データ記憶手段31に記憶させておき、基準包装硬貨重量データ選択手段80が、包装硬貨ロールに含まれている新たに発行された新硬貨の枚数とすでに流通されている旧硬貨の枚数にしたがって、包装硬貨ロールをグループ化し、対応する基準包装硬貨重量データを、基準データ記憶手段31から読み出して、硬貨枚数過不足検出手段34に出力するように構成することもできる。
【0340】
さらに、図7に示された実施態様および図9に示された実施態様においては、すでに流通していた硬貨と同一の金種の硬貨が、新たに発行され、すでに流通していた旧硬貨と新硬貨とが、ともに流通している金種の硬貨を包装して、包装硬貨ロールを生成する場合に、包装硬貨ロールを、新たに発行された新硬貨の枚数がM1枚以下の第一のグループ、新たに発行された新硬貨の枚数がM1枚を越え、M2枚未満の第二のグループおよび新たに発行された新硬貨の枚数がM2枚以上の第三のグループの3つのグループに分類するように構成されているが、グループの数は、新たに発行された新硬貨の単位重量と、すでに流通している旧硬貨の単位重量との差に応じて、任意に選択することができ、3つに限られるものではない。
【0341】
また、前記実施態様においては、いずれも、包装すべき枚数Nの硬貨を含む包装硬貨ロールを、包装硬貨ロールリフト手段18によって、持ち上げて、包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納するように構成されているが、包装すべき枚数Nの硬貨を含む包装硬貨ロールを、包装硬貨ロールリフト手段18により、持ち上げて、包装硬貨ロール収納ボックス20内に収納することは必ずしも必要でなく、包装硬貨ロール収納ボックス20を、包装硬貨ロール回収ボックス17と略同一の高さレベルに設けるようにしてもよい。
【0342】
さらに、硬貨包装機の機械的な構成は、前記実施態様に示されたものに限定されるものではなく、硬貨包装部13によって生成された包装硬貨ロールの重量を検出して、包装硬貨重量データを生成し、包装硬貨重量データと、基準包装硬貨重量データとを比較して、包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出することができれば、種々の機械的構成を採用することができる。
また、本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウエアによって実現されてもよい。また、二以上の手段の機能が一の物理的手段によって実現されても、一の手段が二以上の物理的手段によって実現されてもよい。
【0343】
【発明の効果】
本発明によれば、同一金額の硬貨で、新たに発行された硬貨とそれまでに流通していた旧硬貨とをともに、包装する場合にも、包装すべき硬貨枚数の過不足を、精度良く、検出することができ、包装すべき枚数の硬貨を含む包装硬貨ロールを確実に生成することができる硬貨包装機を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の概略図である。
【図2】図2は、包装硬貨ロール重量検出手段、第1のゲート手段、包装硬貨ロール回収ボックス、第2のゲート手段および包装硬貨ロールリフト手段の詳細を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図4】図4は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の駆動系を示すブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図6】図6は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図7】図7は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図8】図8は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【図9】図9は、本発明のさらに他の好ましい実施態様にかかる硬貨包装機の制御系、入力系および検出系を示すブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 ホッパー
2 硬貨通路
3 回転円板
4 硬貨検出部
5 第1の硬貨回収ボックス
集積ドラム
6a、6a らせん状突起
7 硬貨集積部
8 包装用フィルムロール
9 包装用フィルム
10 給紙ローラ
11a、11b、11c 包装ローラ
12 カッタ
13 硬貨包装部
14 第2の硬貨回収ボックス
15 包装硬貨ロール重量データ生成手段
15a 包装硬貨ロール保持部材
15b 包装硬貨ロール支持部材
15c 重量検出手段
16 第1のゲート手段
16a ゲート部材
16b ガイド板
17 包装硬貨ロール回収ボックス
18 包装硬貨ロールリフト手段
18a 駆動プーリ
18b 従動プーリ
18c エンドレスベルト
18d 包装硬貨ロール保持部材
18e ガイド部材
19 第2のゲート手段
20 包装硬貨ロール収納ボックス
21 ガイド部材
30 コントロールユニット
31 基準データ記憶手段
33 基準包装硬貨重量データ補正手段
34 硬貨枚数過不足検出手段
35 RAM
36 金種設定手段
37 包装枚数設定手段
38 スタートスイッチ
40 磁気センサ
41 光学センサ
45 第1の硬貨センサ
46 ストッパ
47 第2の硬貨センサ
50 回転円板モータ
51 搬送ベルト
52 搬送ベルトモータ
53 ゲート部材
54 ゲート部材駆動ソレノイド
55 ストッパソレノイド
56 集積ドラムモータ
57 シャッタ
58 シャッタソレノイド
59 硬貨支持ポスト
60 支持ポストモータ
61 給紙モータ
62 包装ローラ移動モータ
63 包装ローラモータ
64a 上方加締爪
64b 下方加締爪
65 加締爪モータ
66 第1のゲートソレノイド
67 包装硬貨ロール保持部材モータ
68 包装硬貨ロール保持部材ソレノイド
69 第2のゲートソレノイド
70 プーリモータ
75 基準包装硬貨重量データ生成手段
80 基準包装硬貨重量データ選択手段
85 基準包装硬貨重量データ補正手段
90 包装硬貨重量データ補正手段
95 包装硬貨重量データ補正手段

Claims (15)

  1. 包装すべき硬貨の金種を指定する金種指定手段と、硬貨が受け入れ可能か否か、受け入れ可能なときは、硬貨の金種を判別するとともに、硬貨の金種が前記金種指定手段によって指定された硬貨の金種と一致するか否かを判別し、少なくとも金種指定手段によって指定された金種の硬貨を計数する判別計数手段と、包装すべき金種の硬貨を集積する硬貨集積手段と、前記硬貨集積手段によって集積された硬貨の周囲に、包装用フィルムを巻回して、集積された前記硬貨をロール状に包装し、複数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成する硬貨包装手段と、包装すべき枚数の硬貨の金種ごとの基準包装硬貨重量データを記憶する基準包装硬貨重量データ記憶手段と、前記硬貨包装手段によって生成された前記包装硬貨ロールの重量を計量して、前記包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを生成する包装硬貨重量データ生成手段と、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された前記基準包装硬貨重量データとを比較して、前記包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出する比較手段を備えた硬貨枚数過不足検出装置とを備え、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいる場合に、前記判別計数手段が、さらに、硬貨が、新たに発行された硬貨か、あるいは、すでに流通されていた硬貨かを判別するように構成され、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき前記基準包装硬貨重量データが、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、決定されるように構成されたことを特徴とする硬貨包装機。
  2. 前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき前記基準包装硬貨重量データが、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の単位重量に、前記新たに発行された硬貨の枚数を乗じて、算出された前記新たに発行された硬貨の重量と、前記すでに流通されている硬貨の単位重量に、前記すでに流通されている硬貨の枚数を乗じて、算出された前記すでに流通されている硬貨の重量を加算して、決定されることを特徴とする請求項1に記載の硬貨包装機。
  3. さらに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数と前記すでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき前記基準包装硬貨重量データを生成する基準包装硬貨重量データ生成手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨包装機。
  4. 前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、(N−M)枚の前記すでに流通されている硬貨とM枚の前記新たに発行された硬貨との基準包装硬貨重量データを、M=0〜N(Nは包装枚数で、Mは整数)の各場合につき、記憶し、さらに、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された基準包装硬貨重量データの中から、前記硬貨枚数過不足検出装置の前記比較手段によって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと比較されるべき基準包装硬貨重量データを選択し、前記比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ選択手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の硬貨包装機。
  5. 前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって包装されて、生成される前記包装硬貨ロールが、前記包装硬貨ロールに含まれる前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類され、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記複数のグループに対応して、それぞれ、基準包装硬貨重量データを記憶するように構成され、さらに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき前記包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された基準包装硬貨重量データの中から、分類したグループに対応する基準包装硬貨重量データを選択し、前記比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ選択手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の硬貨包装機。
  6. さらに、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶されている基準包装硬貨重量データを補正して、前記比較手段に出力する基準包装硬貨重量データ補正手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨包装機。
  7. 前記基準包装硬貨重量データ補正手段が、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数とすでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成される前記包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、各グループに割り当てられた補正値にしたがって、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶されている基準包装硬貨重量データを補正して、前記比較手段に出力するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載の硬貨包装機。
  8. 前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを記憶していることを特徴とする請求項6または7に記載の硬貨包装機。
  9. 前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを記憶していることを特徴とする請求項6または7に記載の硬貨包装機。
  10. 前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成されるべき包装硬貨ロールの基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が、前記硬貨包装手段によって、包装されて、生成された包装硬貨ロールの包装硬貨重量データとの加算平均値を記憶していることを特徴とする請求項6または7に記載の硬貨包装機。
  11. 包装すべき硬貨の金種を指定する金種指定手段と、硬貨が受け入れ可能か否か、受け入れ可能なときは、硬貨の金種を判別するとともに、硬貨の金種が前記金種指定手段によって指定された硬貨の金種と一致するか否かを判別し、少なくとも金種指定手段によって指定された金種の硬貨を計数する判別計数手段と、包装すべき金種の硬貨を集積する硬貨集積手段と、前記硬貨集積手段によって集積された硬貨の周囲に、包装用フィルムを巻回して、集積された前記硬貨をロール状に包装し、複数の硬貨を含む包装硬貨ロールを生成する硬貨包装手段と、包装すべき枚数の硬貨の金種ごとの基準包装硬貨重量データを記憶する基準包装硬貨重量データ記憶手段と、前記硬貨包装手段によって生成された前記包装硬貨ロールの重量を計量して、前記包装硬貨ロールの包装硬貨重量データを生成する包装硬貨重量データ生成手段と、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データと、前記基準包装硬貨重量データ記憶手段に記憶された前記基準包装硬貨重量データとを比較して、前記包装硬貨ロールに含まれている硬貨の枚数の過不足を検出する比較手段を備えた硬貨枚数過不足検出装置とを備え、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、新たに発行された硬貨とすでに流通されている硬貨を含んでいる場合に、前記判別計数手段が、さらに、硬貨が、新たに発行された硬貨か、あるいは、すでに流通されていた硬貨かを判別するように構成され、さらに、前記金種指定手段によって指定された金種の硬貨が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含んでいるときに、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数と前記すでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データを補正し、前記比較手段に出力する包装硬貨重量データ補正手段を備えたことを特徴とする硬貨包装機。
  12. 前記包装硬貨重量データ補正手段が、前記判別計数手段による前記硬貨集積手段に送られた硬貨の判別計数結果に基づき、前記新たに発行された硬貨の枚数と前記すでに流通されている硬貨の枚数にしたがって、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨が、前記硬貨包装手段によって包装されて、生成された包装硬貨ロールを、包装すべき硬貨の枚数よりも少ない複数のグループに分類し、各グループに割り当てられた補正値にしたがって、前記包装硬貨重量データ生成手段によって生成された前記包装硬貨重量データを補正し、前記比較手段に出力するように構成されたことを特徴とする請求項11に記載の硬貨包装機。
  13. 前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨の基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が包装された包装硬貨重量データを記憶していることを特徴とする請求項11または12に記載の硬貨包装機。
  14. 前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨の基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が包装された包装硬貨重量データを記憶していることを特徴とする請求項11または12に記載の硬貨包装機。
  15. 前記基準包装硬貨重量データ記憶手段が、前記新たに発行された硬貨と前記すでに流通されている硬貨を含む金種の硬貨の基準包装硬貨重量データとして、包装すべき枚数の前記新たに発行された硬貨が包装された包装硬貨重量データと、包装すべき枚数の前記すでに流通されている硬貨が包装された包装硬貨重量データとの加算平均値を記憶していることを特徴とする請求項11または12に記載の硬貨包装機。
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