JP2004240557A - バックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バックアップ装置2は、バックアップコントローラ21を備え、電源状態、バス上の信号の状態等からCPU11の動作状態を監視し、CPU11の電源がオフになったとき、あるいは、CPU11がHDD等の記憶装置にアクセスしていない非動作状態になったとき、CPU11が制御していた記憶装置12aあるいは12bのバス制御権を獲得し、該記憶装置12aあるいは12bの内容をバックアップ装置2に設けられたバックアップ用記憶装置3にファイルコピーする。また、CPU11が動作状態になると、バス制御権をCPUに帰し、CPU11が再び非動作状態になるとバックアップを再開する。上記バックアップ装置2を階層構造に結合し、信頼性の高いバックアップ機能を提供するようにしてもよい。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
パーソナルコンピュータなどの主制御装置(CPU)と記憶装置(ハードディスク等)を有した情報システムにおいては、扱うデータ量や種類の増大や、その機密性・安全性の面から、データを格納するハードディスク装置(HDD)などの障害に備えて定期的なデータのバックアップが必要である。
本発明は,そのようなシステムにおいて、ユーザが介入することなく、かつユーザが作業中にはその作業を遅延させるなどの弊害を生じないで、自動的にデータのバックアップを行えるようにしたバックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から行われている通例のバックアップは、システムに特別にテープドライブなどのバックアップ装置を付加し、定期的に作業者が手動でバックアップ作業を行うものであった。
一方、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)などの専用のバックアップシステムを構築し、自動でバックアップを行うものも知られている。
また、専用のバックアップ機能を内蔵した記憶装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のものは、ハードディスク装置に自己バックアップ機能を付加し、ファイルバックアップを可能としたものであり、バックアップモード設定用スイッチを設け、また、内蔵しているマイクロプログラムにHDバスのバスコントロール機能を追加し、バックアップモード設定時のみ、自身がイニシエータとなり、自動的にターゲットとなる他のハードディスク装置にファイルバックアップを実施するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−269031号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ユーザが手動でバックアップを行う場合は、作業が通常長時間におよぶため、ユーザの負担が大きく、バックアップ作業中には、主制御装置を占有し、本来の作業を行えなくなるなどの問題があり、特に、個人レベルでのバックアップ作業は怠ることが多い。
また、システムバックアップは、規模が大きく高価なシステムになるため、比較的大規模の組織でしか行われていない。さらに、専用のバックアップ機能を内蔵した記憶装置は、汎用の安価な記憶装置を用いることができないため、コストや拡張性の面で問題がある。
本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、システムの状態を監視し、主制御装置が休止している場合のみに、記憶装置のバス制御権を獲得し、記憶装置の記憶内容のバックアップを行うことにより、比較的簡単な構成で、自動的なバックアップ機能を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、バックアップを行おうとする処理装置の動作状態を監視し、その主制御装置が非動作となった場合に、それまでにその主制御装置が制御していた記憶装置のバス制御権を獲得し、該記憶装置の内容をバックアップ用記憶装置にファイルコピーする。
上記構成とすることにより、処理装置を未使用の場合にのみ、バックアップ機能が自動的に起動し、ユーザの実作業を阻害することなく安全確実なバックアップを行うことが可能となる。また、従来の他の例にみるように、特に大規模な構成を必要とすることなく、安価なシステム構成で、個人レベルのユーザでも使用することが可能となる。
本発明は以下のように構成することもできる。
(1)上記バックアップ装置と、同一構成を持つバックアップ装置を階層的に結合し、バックアップ情報を階層的に結合した他のバックアップ装置でさらにバックアップする。
これにより、複数階層の信頼性の高いバックアップ機能を提供することが可能となる。
(2)上記において、主制御装置の動作状態を、上記処理装置の電源スイッチまたは動作状態を示す表示機器の信号、あるいは、記憶装置に接続されるバスの主制御側動作状態を示すバス信号を用いて監視する。
(3)上記において、記憶装置を格納した筐体に、該記憶装置に接続されるバスを筺体外部に引き出すための第1のコネクタと、バックアップ装置からのバスを引き込むための第2のコネクタを設け、バスを筐体外部に引き出す。
このような構成とすることにより、ユーザは、処理装置に容易にバックアップ装置を接続することができる。
(4)バックアップ装置に、不要なバックアップ機能を動作させないためのセキュリテーキーロック機能を設ける。これにより、悪意のデータ搾取等を防止することができる。
(5)上記において、バックアップの状況を示すログファイルを生成する手段を設け、バックアップ機能中に主制御装置が動作状態になった場合、あるいは、停電になった場合などの緊急事態時に、バス制御権を主制御側に戻し、主制御装置が休止状態になったとき、あるいは緊急事態が回復したとき、再度上記記憶装置のバス制御権を獲得し、上記ログファイルのログ情報に基づき、バックアップを再開させる。
上記のようにログファイルを生成することにより、異常原因等を解析することが可能になるとともに、バックアップが中断しても、中断した箇所からバックアップを再開することが可能となる。
(6)上記において、バックアップ機能が完了した場合に、自動的に記憶装置の電源およびバックアップ装置の電源を切断する。
これにより、バックアップの終了時に電源断等の操作をする必要がなく、ユーザ負担を軽減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例のバックアップ装置によるバックアップ動作の概要を説明する図であり、同図(a)に装置の概要を示し、同図(b)にバックアップが動作していない通常の作業状態を示し、同図(c)にバックアップ機能が作動中の状態を示す。
同図(a)に示すように、本発明では、バックアップの対象となる装置として、パーソナルコンピュータ1(以下PCという)を想定しており、PC1は同図に示すように主制御装置(CPU)と記憶装置(例えばハードディスク装置、以下ではHDDと表記することもある)から構成されている。
記憶装置には、PC1筺体内部に設けられたものや、外部に付加されるものがあり、同図の記憶装置12aは内部に設けられた記憶装置(以下では内部記憶装置という)を示し、記憶装置12bは外部に付加された記憶装置(以下では外部記憶装置という)を示す。
【0007】
同図(a)では、内部記憶装置12aの記憶内容をバックアップする場合のバックアップ装置2の接続態様(同図A)と、外部記憶装置12bの記憶内容をバックアップする場合のバックアップ装置の接続態様(同図B)を示している。
図1(b)はバックアップ機能が作動していない通常の作業状態であり、この状態では、同図に示すようにバックアップ装置2がPC1から切り離されている。図1(c)は、バックアップ機能が作動中のバスの制御関係を示す図である。
同図に示すように、バックアップ機能中には、PC1の記憶装置12a,12bはCPU11の制御下から離れ、本発明のバックアップ装置により制御される。
【0008】
バックアップ装置2は、バックアップコントローラ21を備え、電源状態、バス上の信号の状態等からPC1のCPU11の動作状態を監視し、CPU11の電源がオフになったとき、あるいは、CPU11がHDD等の記憶装置12a,12bにアクセスしていない状態になったときに(以下では、このような状態をCPUが非動作状態になったという)、例えばCPU11に割り込みを行い、それまでに、そのCPUが制御していた記憶装置12a,12bのバス制御権を獲得し、該記憶装置の内容をバックアップ装置2に設けられたバックアップ用記憶装置3にファイルコピーする。
なお、以下では記憶装置12a,12bが、主としてHDDの場合について説明するが、上記記憶装置12a,12bがICカード、光磁気ディスク(MO)等のその他の記憶媒体であってもよい。また、バックアップ用記憶装置3としては、HDD以外に、光ディスク、光磁気ディスク(MO)、ICカード、磁気テープ(MT)等の記憶媒体であってもよい。
【0009】
図2は本実施例が適用されるPC1の内部構成例を示す図である。
同図に示すように、PC1内部には、CPU11と記憶装置12aに加えて、メモリ13、入出力インタフェース(I/O)14、記憶装置を制御するIDEコントローラ15等が設けられ、これらが本体バス16に接続されている。また、PC1に電源を供給する電源回路18等が設けられている。
IDEコントローラ15と記憶装置12aの間には内部記憶装置バス17(通常IDEバス)が設けられている。
PC内部に設けられた記憶装置12aの記憶内容をバックアップする場合には、図2に示すように、この内部記憶装置バス17をPC1の外部に引き出し、バックアップ装置2に接続する。
また、通常動作時には、前記図1(b)に示したようにIDEコントローラ15と記憶装置12aを内部記憶装置バス17で接続する。
なお、外部記憶装置12bをバックアップする場合には、前記図1(c)に示したように、PC1の外部で接続を切り替える。また、後述するように、バックアップの対象となる記憶装置がUSB機器やSCSI機器の場合には、上記のように接続を切り替える必要はない。
【0010】
バックアップ装置2は、前記したようにCPU11が非動作となった場合に、バックアップ動作を開始する。CPU11が非動作状態になったことを検出する方法としては、例えば以下の方法を用いることができる。
(1) PC1の電源回路18の状態を監視し、PC電源がオフになったときCPU11が非動作状態になったものと検出する。なお、PC電源がオフになったとき、内部記憶装置12aへの電源供給もオフとなる場合には、図2に示すようにバックアップ装置2から記憶装置12aに電源を供給するようにしてもよい。
(2) 記憶装置に接続されるバス(例えば内部記憶バス17)内の信号線(CPUが作動中を示す信号線)の状態を監視することにより、CPU11が非動作状態になったことを検出する。
(3) 記憶装置の動作状態を示す表示機器(例えば記憶装置へアクセスしているとき点灯する表示ランプ)の動作信号により、CPU11が非動作状態になったことを検出する。
【0011】
図3は、バックアップ対象となる記憶装置が内部記憶装置の場合に、PC側の筺体に2つのコネクタを付加して対応する場合を示す図である。
記憶装置12aと接続される内部記憶装置バス17をPC1の筺体外部に引き出すための第1のコネクタ4aと第2のコネクタ4bと、短絡ケーブル4cを設け、バックアップ未使用時には、同図(a)に示すように両コネクタ4a,4bを短絡ケーブル4cにより短絡する。
バックアップ装置2を接続する場合には、同図(b)に示すように第1、第2のコネクタ4a,4bとバックアップ装置2に設けられた第3、第4のコネクタ4d,4eとをケーブル4fにより接続する。なお、図4に示すように、PC1の筐体に空けられた穴や、拡張カード取り付け用の窓穴を用いてバスを直接引き出しても何ら問題はない。
【0012】
図5はバックアップ装置の構成例を示す図である。
バックアップ装置2は、バックアップコントローラ21と、前記内部記憶装置バス17を切り替えるための切替え手段22を備える。
バックアップコントローラ21は、バックアップ処理等を行うためのCPUやメモリと、IDEバスインタフェース等を備える。なお、後述するようにSCSI機器やUSB機器のバックアップを行う場合には、SCSIバスインタフェース、USBバスインタフェースを設ける必要がある。
また、切替え手段22は、前記したようにPC1の電源の動作状態を示す信号、PC1の記憶装置の動作状態を示す表示ランプの点灯信号、あるいは、内部記憶装置バス17bから取得したCPUの動作状態を示す信号により、PC1のCPU11の動作状態を判別し、内部記憶装置バス17の接続を切り替える。
すなわち、CPU11が動作状態の場合には、内部記憶装置12aに接続される内部記憶装置バス17aとIDEコントローラ15に接続される内部記憶装置バス17bを接続し、CPU11が非動作状態の場合には、内部記憶装置バス17aと内部記憶装置バス17bを切り離し、内部記憶装置12aに接続される内部記憶装置バス17aとバックアップコントローラ21に接続されるバックアップ装置内バス23とを接続する。
【0013】
なお、バックアップ装置2により外部記憶装置12bの記憶内容をバックアップする場合、切替え手段22には、上記内部記憶装置に接続される内部記憶装置バス17a、の代わりに、外部記憶装置12bに接続されるバスが、また、上記IDEコントローラ15に接続される内部記憶装置バス17bの代わりに、IDEコントローラ15からPC外部に引き出されるバスが接続される。
そして、切替え手段22は、CPU11が非動作状態の場合には、外部記憶装置12bとIDEコントローラ15の接続を切り離し、外部記憶装置12bに接続されるバスと、バックアップコントローラ21に接続されるバックアップ装置内バス23とを接続する。
なお、PC1の内部記憶装置12aをバックアップする際に使用する切替え手段22とは別に、外部記憶装置12bをバックアップする際に使用する切替え手段を別途設けてもよい。
【0014】
本実施例のバックアップ装置2は入出力装置を備えておらず、バックアップの要否、バックアップ対象となるドライブ名、ファイル名等は、例えばバックアップの対象となる記憶装置等の記憶装置の特定セクタに記録されたデータを参照することにより取得する。
図6は、記憶装置の特定セクタに記録されたバックアップの要否等を示すデータの一例を示す図である。
同図に示すように、予めPC1により、記憶装置12a,12bの特定セクタに、バックアップの要否、バックアップドライブ名、ファイル名、ファイルの種類、不要ファイル名、不要種類等を書き込んでおき、バックアップを行う際、バックアップ装置2は、上記データを参照してバックアップの要否を判定する。
そして、バックアップ要の場合、バックアップコントローラ21は、CPU11が非動作状態の場合に、前記したようにPC1のCPU1に割り込みを行ってバス制御権を獲得し、上記特定セクタに書き込まれたデータに基づき、内部記憶装置12a、あるいは外部記憶装置12bの記憶内容をバックアップ用記憶装置3にファイルコピーする。
【0015】
そして、CPU11が動作状態になると、割り込みによりバックアップが中断され、バス制御権をCPU11に返す。そして、再びCPU11が非動作状態になると、バス制御権を獲得しバックアップを再開する。
上記のようなバックアップ動作を行うため、バックアップコントローラ21はバックアップの状況を示すバックアップログファイルを生成する。そして、CPUが動作状態になったり、電源断等の緊急事態が発生した後、バックアップを再開する場合、上記ログファイルを参照して、中断した箇所からバックアップを再開する。
また、バックアップ動作が終了すると、バックアップコントローラ21は、電源回路24に電源断信号を送出し、バックアップ装置2の電源を自動的に断とする。
なお、図7に示すように、バックアップ装置2にセキュリティー・キーロック25を設け、不要なバックアップや悪意のデータ搾取に備えるようにしてもよい。例えば予め暗証番号等を設定しておき、バックアップ装置に設けたテンキー等から暗証番号を入力しなければ、バックアップ装置2が動作状態にならないようにすれば、上記のような悪意のデータ搾取に対処することができる。
【0016】
図8は、バックアップ対象となる記憶装置がSCSI機器、あるいは、USB機器の場合のバックアップ装置の接続態様を示す図である。
バックアップ対象となる記憶装置がSCSI機器、USB機器の場合には、図7(a)(b)に示すように、バックアップ装置2をSCSI機器あるいはUSB機器と見なし、SCSIケーブルあるいはUSBケーブルにより、他のSCSI機器、USB機器と同様に接続する。
バックアップ装置2によるバックアップ動作は、前記内部記憶装置、外部記憶装置の記憶内容をバックアップするときと同様であり、CPU11の非動作状態のとき、SCSI、USBケーブルで接続されたバックアップ対象となる記憶装置等の記憶装置12c,12dの記憶内容をバックアップ装置2によりバックアップする。なお、この場合には、前記したようにバックアップ装置2にSCSIバスインタフェースやUSBバスインタフェースを設けておく必要がある。
【0017】
図9は本実施例のバックアップ装置における処理を示すフローチャートである。
同図において、バックアップ装置の動作を開始させると、バックアップ装置はまず、前記図1(b)に示すように記憶装置バスをCPU側にし(ステップS1)、PC1の電源スイッチがオンであるか、あるいは、CPUバス(例えば前記内部記憶バス17)がON(CPU11が動作状態のときON)であるかを調べる(ステップS2)。
電源スイッチがON、あるいは、CPUバスがONの場合には、ステップS1に戻る。
電源スイッチがONでない場合、あるいは、CPUバスがONでない場合(CPU11が非動作状態の場合)には、バックアップ装置のセキュリティ・キーがOKであるかを調べ(ステップS3)、OKでなければステップS1に戻り、OKの場合には、前記図1(c)に示したように記憶装置バスをバックアップ装置側に切替える(ステップS4)。
次いで、記憶装置バスのイニシャライズを行うとともに(ステップS5)、バックアップ記憶媒体(バックアップ用記憶装置3)のバスのイニシャライズを行う(ステップS6)。
【0018】
次いで、バックアップ対象となる記憶装置をスキャンし(ステップS7)、前記図6に示した特定のセクタのデータを読み込み、バックアップの要否を判定する(ステップS8)。バックアップ要でなければ、ステップS7に戻り上記処理を繰り返す。
バックアップ要の場合には、バックアップ情報を読み込み(ステップS9)、バックアップ容量の算出およびバックアップ記憶媒体の残り容量を算出する(ステップS10)。
そして、容量が充分であるかを調べ(ステップS11)、容量がなければ、ステップS14に行きバックアップログ記録を行う。また、容量が充分であれば、ファイルをコピーする(ステップS12,S13)。
終了あるいはエラー(前記したようにCPU11の動作状態になったり、停電等の緊急事態になった場合)になると、バックアップログを記録し(ステップS14)、記憶装置スキャンENDでなければ、ステップS7に戻る。また、スキャンENDになると、ステップS1に戻る。
【0019】
以上の実施例では、1台のバックアップ装置によりPC1をバックアップする場合について説明したが、主制御装置と記憶装置を持つシステムとして動作するバックアップ装置に、さらに第2、第3のバックアップ装置を階層構造に結合し、複数階層のより信頼性の高いバックアップ機能を提供できるように構成してもよい。
図10は、上記第1のバックアップ装置によるバックアップ情報を第2のバックアップ装置でバックアップする場合の構成例を示す図である。
同図において、バックアップ装置2−1,バックアップ装置2−2は、例えば同様の構成を有しており、バックアップ装置2−1により、PC1の記憶装置の記憶内容をバックアップし、バックアップ装置2−2により、バックアップ用記憶装置3−1のバックアップ情報をバックアップする。
図10(a)はPC1の内部記憶装置12aの記憶内容をバックアップ用記憶装置3−1にファイルコピーしている状態を示し、PC1が前記したように非動作状態になると、バックアップ装置2−1の切替え手段22−1が、同図に示すようにPC1の内部記憶装置12bとバックアップコントローラ21−1とを接続するように切り替わり、内部記憶装置12aの記憶内容が、バックアップ用記憶装置3−1にファイルコピーされる。
なお、このときバックアップコントローラ21−1のCPUは動作状態であるので、バックアップ装置2−2はバックアップ動作はしておらず、バックアップ装置2−2の切替え手段22−2は同図に示すように、バックアップコントローラ21−1とバックアップ用記憶装置3−1とを接続する状態になっている。
【0020】
ついで、PC1のPC1が動作状態となると、バックアップ装置2−1はバックアップ動作を停止する。
これにより、バックアップ装置2−1の切替え手段22−1は図10(b)に示すように、IDEコントローラ15と内部記憶装置12aとを接続するように切り替わる。また、バックアップ装置2−1が非動作状態となるので、バックアップ装置2−2がバックアップ動作を開始する。すなわち、切替え手段22−2が同図に示すようにバックアップ用記憶装置3−1とバックアップコントローラ21−2とを接続するように切り替わり、バックアップ用記憶装置3−1のバックアップ情報がバックアップ用記憶装置3−2にファイルコピーされる。
なお、上記では、2台のバックアップ装置によりバックアップを行う場合について説明したが、さらに第3、第4,…のバックアップ装置を階層的に接続し、上記のようにバックアップを行ってもよい。
また、上記ではPC1の内部記憶装置12bのバックアップを行う場合について説明したが、外部記憶装置12b、SCSI機器、USB機器をバックアップする場合にも同様に適用することができる。
【0021】
(付記1) 主制御装置とその記憶装置を備えた処理装置のバックアップ装置であって、
上記主制御装置の動作状態を監視する手段と、
上記主制御装置が休止状態のとき、上記記憶装置のバス制御権を獲得する手段と、
上記記憶装置内のデータを他のハードディスク、磁気テープ、光ディスクなどのバックアップ用記憶装置に転送・格納する手段を具備する
ことを特徴とするバックアップ装置。
(付記2) 上記バックアップ装置は、装置自体が主制御装置と記憶装置を持ち、同様の構成を備えた複数のバックアップ装置と階層的に結合され、複数階層のバックアップ機能を提供する
ことを特徴とする付記1のバックアップ装置。
(付記3) 上記主制御装置の動作状態を監視する手段は、上記処理装置の電源スイッチまたは動作状態を示す表示機器の信号により、主制御装置の動作状態を監視する
ことを特徴とする付記1または付記2のバックアップ装置。
(付記4) 上記主制御装置の動作状態を監視する手段は、記憶装置に接続されるバスの主制御側動作状態を示すバス信号を用いて、主制御装置の動作状態を監視する
ことを特徴とする付記1または付記2のバックアップ装置。
(付記5) 上記記憶装置を格納した筐体に、該記憶装置に接続されるバスを筺体外部に引き出すための第1のコネクタと、バックアップ装置からのバスを引き込むための第2のコネクタを設けた、
ことを特徴とする付記1,2,3または付記4のバックアップ装置。
(付記6) 不要なバックアップ機能を動作させないためのセキュリテーキーロック機能を備えた
ことを特徴とする付記1,2,3,4または付記5のバックアップ装置。
(付記7) バックアップの状況を示すログファイルを生成する手段と、
バックアップ機能中に主制御装置が動作状態になった場合、あるいは、停電になった場合などの緊急事態時に、バス制御権を主制御側に戻す手段と、
上記主制御装置が休止状態になったとき、あるいは緊急事態が回復したとき、再度上記記憶装置のバス制御権を獲得し、上記ログファイルのログ情報に基づき、バックアップを再開させる手段を備えた
ことを特徴とする付記1,2,3,4または付記6のバックアップ装置。
(付記8) バックアップ機能が完了した場合に、自動的に記憶装置の電源およびバックアップ装置の電源を切るための電源制御手段を備えた
ことを特徴とする付記1,2,3,4,5,6または付記7のバックアップ装置。
(付記9) 主制御装置とその記憶装置を備えた処理装置における記憶装置の内容をバックアップするためのプログラムであって、
上記プログラムは、上記主制御装置の動作状態を監視する処理と、
上記主制御装置が休止状態のとき、上記記憶装置のバス制御権を獲得する処理と、
上記記憶装置内のデータを他のハードディスク、磁気テープ、光ディスクなどのバックアップ用記憶装置に転送・格納する処理をコンピュータに実行させる
ことを特徴とするバックアッププログラム。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、システムの状態を監視し、主制御装置が休止している場合のみに、記憶装置のバス制御権を獲得し、記憶装置のバックアップを行うようにしたので、比較的簡単な構成で、自動的なバックアップ機能を実現することができる。このため、個人レベルで使用しているパソコン等のバックアップを安価な構成で容易に行うことが可能となる。
また、上記バックアップ装置を階層的に結合することにより、より信頼性の高いバックアップ機能を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバックアップ動作の概要を説明する図である。
【図2】本発明が適用されるPC1の内部構成例を示す図である。
【図3】PC側の筺体に2つのコネクタを付加してバスを外部に引き出す場合を説明する図である。
【図4】筐体に空けられた穴や拡張カード取り付け用の窓穴を用いてバスを外部に引き出す場合を説明する図である。
【図5】本発明の実施例のバックアップ装置の構成例を示す図である。
【図6】記憶装置の特定セクタに記録されたバックアップの要否等を示すデータの一例を示す図である。
【図7】バックアップ装置にセキュリティー・キーロックを設ける場合を示す図である。
【図8】記憶装置がSCSI機器、あるいは、USB機器の場合のバックアップ装置の接続を示す図である。
【図9】バックアップ装置における処理を示すフローチャートである。
【図10】バックアップ装置を階層構造に接続する場合を示す図である。
【符号の説明】
1 パソコン(PC)
11 主制御装置(CPU)
12a 内部記憶装置
12b 外部記憶装置
2 バックアップ装置
21 バックアップコントローラ
22 切替え手段
3 バックアップ用記憶装置
Claims (5)
- 主制御装置とその記憶装置を備えた処理装置のバックアップ装置であって、
上記主制御装置の動作状態を監視する手段と、
上記主制御装置が休止状態のとき、上記記憶装置のバス制御権を獲得する手段と、
上記記憶装置内のデータを他のバックアップ用記憶装置に転送・格納する手段を具備する
ことを特徴とするバックアップ装置 - 上記バックアップ装置は、装置自体が主制御装置と記憶装置を持ち、
同様の構成を備えた複数のバックアップ装置と階層的に結合され、複数階層のバックアップ機能を提供する
ことを特徴とする請求項1のバックアップ装置。 - 上記記憶装置を格納した筐体に、該記憶装置に接続されるバスを筺体外部に引き出すための第1のコネクタと、バックアップ装置からのバスを引き込むための第2のコネクタを設けた、
ことを特徴とする請求項1または請求項2のバックアップ装置。 - バックアップの状況を示すログファイルを生成する手段と、
バックアップ機能中に主制御装置が動作状態になった場合、あるいは、停電になった場合などの緊急事態時に、バス制御権を主制御側に戻す手段と、
上記主制御装置が休止状態になったとき、あるいは緊急事態が回復したとき、再度上記記憶装置のバス制御権を獲得し、上記ログファイルのログ情報に基づき、バックアップを再開させる手段を備えた
ことを特徴とする請求項1,2または請求項3のバックアップ装置。 - 主制御装置とその記憶装置を備えた処理装置における記憶装置の内容をバックアップするためのプログラムであって、
上記プログラムは、上記主制御装置の動作状態を監視する処理と、
上記主制御装置が休止状態のとき、上記記憶装置のバス制御権を獲得する処理と、
上記記憶装置内のデータを他のバックアップ用記憶装置に転送・格納する処理をコンピュータに実行させる
ことを特徴とするバックアッププログラム。
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