JP2004240085A - 発光制御装置 - Google Patents

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Masahiro Kato
昌弘 加藤
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Abstract

【課題】ストロボの誤発光を簡易かつ確実に防止することのできる発光制御装置を得る。
【解決手段】FET78によって、昇圧充電回路62により充電されたメインコンデンサ64からストロボ44に対して発光用の電力を供給する電力供給路を、ストロボ44を発光させるタイミングを示すストロボ発光信号P1がストロボ44を発光させるタイミングであることを示す場合に接続し、他の場合に遮断する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光制御装置に係り、特に、デジタルカメラや銀塩写真式カメラ等のカメラにおいて撮影時に補助光を発するストロボの発光を制御する発光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device、電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルカメラの需要が急増している。
【0003】
ところで、このようなデジタルカメラや銀塩写真式カメラ等のカメラでは、被写体が暗い場合に対処するためにストロボを内蔵したものが多く、この種のカメラでは、ストロボの発光量を被写体の明るさに応じた適切なものに調整するための制御(所謂、調光制御)を高精度に行うための様々な工夫が施されている。
【0004】
一方、この種のストロボを内蔵したカメラでは、静電気等の自然界で発生し得る突発的な外来ノイズ等に起因してストロボが誤発光してしまうことがあった。
【0005】
従来、ストロボの誤発光を防止するための技術として、カメラのシャッタレリーズが行われたことを示すレリーズ信号を受けた後、所定時間以内にストロボを発光させるための発光信号を受けたときにストロボを発光させる技術(以下、「第1の技術」という。)があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、ストロボの誤発光を防止するための技術として、ストロボの充電回路に発行する充電信号を伝達/遮断するためのゲート、又はストロボの発光回路に発行する発光信号を伝達/遮断するためのゲートを設け、ストロボが収納部から取り出された状態(ポップアップされた状態)にあるときのみ当該ゲートを開ける技術(以下「第2の技術」という。)もあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−203935号公報
【特許文献2】
特開2001−311984公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1の技術では、ストロボを発光させるか否かの判断をストロボ側に設けられた制御回路によって行っており、当該制御回路が外来ノイズ等によって誤動作した場合にはストロボが誤発光してしまう場合がある、という問題点があった。同様に、上記第2の技術でも、ストロボの充電回路又は発光回路が外来ノイズ等によって誤動作した場合にはストロボが誤発光してしまう場合がある、という問題点があった。
【0009】
なお、上記第1の技術及び第2の技術における制御回路、充電回路、発光回路等のストロボの発光に関係する回路の外来ノイズ等に起因する誤動作を防止する方法として、当該回路のパターンの引き回しを工夫したり、当該回路における電源を低インピーダンス化する方法も考えられるが、これらの方法では、当該回路の設計手順が複雑化することに加え、予期しない大きなレベルの外来ノイズが発生した場合には必ずしもストロボの誤発光を回避できるとは限らない、という問題点があった。
【0010】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、ストロボの誤発光を簡易かつ確実に防止することのできる発光制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発光制御装置は、ストロボの発光を制御する発光制御装置であって、前記ストロボに対して発光用の電力を供給する電力供給路と、前記ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号が前記ストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に前記電力供給路を接続し、他の場合に前記電力供給路を遮断するスイッチ手段と、を備えている。
【0012】
請求項1に記載の発光制御装置によれば、ストロボに対して発光用の電力が電力供給路を介して供給される。
【0013】
ここで、本発明では、スイッチ手段により、ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号がストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に上記電力供給路が接続され、他の場合に当該電力供給路が遮断される。なお、上記スイッチ手段には、バイポーラ・トランジスタや電界効果トランジスタ(以下、「FET」という。)等の半導体のスイッチング素子の他、リレー・スイッチ等の機械式のスイッチを含めることができる。
【0014】
このように、請求項1に記載の発光制御装置によれば、ストロボに対して発光用の電力を供給する電力供給路を、ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号がストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に接続し、他の場合に遮断しているので、ストロボの発光に関係する回路に対するパターンの引き回しの工夫を必要とせず、当該回路の外来ノイズ等に起因する誤動作の有無にかかわらず、ストロボの誤発光を簡易かつ確実に防止することができる。
【0015】
一方、上記目的を達成するために、請求項2記載の発光制御装置は、ストロボの発光を制御する発光制御装置であって、前記ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号に基づくストロボ駆動信号が入力されると共に、当該ストロボ駆動信号に応じて前記ストロボに発光用の電力が印加された状態で前記ストロボの発光及び未発光を切り替える切替手段と、前記ストロボ発光信号が前記ストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に前記切替手段への前記ストロボ駆動信号の入力経路を接続し、他の場合に前記入力経路を遮断するスイッチ手段と、を備えている。
【0016】
請求項2に記載の発光制御装置によれば、ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号に基づくストロボ駆動信号が入力される切替手段によって、当該ストロボ駆動信号に応じてストロボに発光用の電力が印加された状態でストロボの発光及び未発光が切り替えられる。
【0017】
ここで、本発明では、スイッチ手段により、ストロボ発光信号がストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に切替手段へのストロボ駆動信号の入力経路が接続され、他の場合に当該入力経路が遮断される。なお、上記スイッチ手段には、バイポーラ・トランジスタやFET等の半導体のスイッチング素子の他、リレー・スイッチ等の機械式のスイッチを含めることができる。
【0018】
このように、請求項2に記載の発光制御装置によれば、ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号に基づくストロボ駆動信号が入力されると共に、当該ストロボ駆動信号に応じてストロボに発光用の電力が印加された状態でストロボの発光及び未発光を切り替える切替手段へのストロボ駆動信号の入力経路を、ストロボ発光信号がストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に接続し、他の場合に遮断しているので、ストロボの発光に関係する回路に対するパターンの引き回しの工夫を必要とせず、当該回路の外来ノイズ等に起因する誤動作の有無にかかわらず、ストロボの誤発光を簡易かつ確実に防止することができる。
【0019】
なお、請求項3に記載の発明のように、請求項2に記載の発明のスイッチ手段は、前記入力経路を前記切替手段とは異なる方向に接続することにより前記入力経路を遮断するものとすることもできる。
【0020】
また、請求項4に記載の発明のように、請求項2又は請求項3に記載の発明のスイッチ手段は、前記ストロボが用いられるカメラのレリーズボタンが押圧操作されている場合に前記切替手段への前記ストロボ駆動信号の入力経路を接続し、他の場合に前記入力経路を遮断するものとすることもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明をデジタルカメラに適用した場合について説明する。
【0022】
〔第1実施形態〕
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。
【0023】
デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ21と、撮影時に必要に応じて被写体に照射する光を発するキセノン管により構成されたストロボ44と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ20と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)56Aと、電源スイッチ56Bと、が備えられている。
【0024】
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10のレリーズボタン56Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
【0025】
そして、デジタルカメラ10では、レリーズボタン56Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定(AE制御)された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御(AF制御)され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
【0026】
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ20の接眼部と、撮影された被写体像やメニュー画面等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)38と、撮影を行うモードである撮影モード及び被写体像をLCD38に再生するモードである再生モードの何れかのモードに設定する際にスライド操作されるモード切替スイッチ56Cと、十字カーソルボタン56Dと、が備えられている。
【0027】
なお、十字カーソルボタン56Dは、LCD38の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成されている。
【0028】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0029】
デジタルカメラ10は、前述のレンズ21を含んで構成された光学ユニット22と、レンズ21の光軸後方に配設された電荷結合素子(以下、「CCD」という。)24と、入力されたアナログ信号に対して各種のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部26と、を含んで構成されている。
【0030】
また、デジタルカメラ10は、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)28と、入力されたデジタルデータに対して各種のデジタル信号処理を行うデジタル信号処理部30と、を含んで構成されている。
【0031】
なお、デジタル信号処理部30は、所定容量のラインバッファを内蔵し、入力されたデジタルデータを後述するメモリ48の所定領域に直接記憶させる制御も行う。
【0032】
CCD24の出力端はアナログ信号処理部26の入力端に、アナログ信号処理部26の出力端はADC28の入力端に、ADC28の出力端はデジタル信号処理部30の入力端に、各々接続されている。従って、CCD24から出力された被写体像を示すアナログ信号はアナログ信号処理部26によって所定のアナログ信号処理が施され、ADC28によってデジタル画像データに変換された後にデジタル信号処理部30に入力される。
【0033】
一方、デジタルカメラ10は、被写体像やメニュー画面等をLCD38に表示させるための信号を生成してLCD38に供給するLCDインタフェース36と、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)40と、撮影により得られたデジタル画像データ等を記憶するメモリ48と、メモリ48に対するアクセスの制御を行うメモリインタフェース46と、を含んで構成されている。
【0034】
更に、デジタルカメラ10は、可搬型のメモリカード52をデジタルカメラ10でアクセス可能とするための外部メモリインタフェース50と、デジタル画像データに対する圧縮処理及び伸張処理を行う圧縮・伸張処理回路54と、を含んで構成されている。
【0035】
デジタル信号処理部30、LCDインタフェース36、CPU40、メモリインタフェース46、外部メモリインタフェース50、及び圧縮・伸張処理回路54はシステムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU40は、デジタル信号処理部30及び圧縮・伸張処理回路54の作動の制御、LCD38に対するLCDインタフェース36を介した各種情報の表示、メモリ48及びメモリカード52へのメモリインタフェース46及び外部メモリインタフェース50を介したアクセスを各々行うことができる。
【0036】
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD24を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD24に供給するタイミングジェネレータ32が備えられており、CCD24の駆動はCPU40によりタイミングジェネレータ32を介して制御される。
【0037】
更に、デジタルカメラ10にはモータ駆動部34が備えられており、光学ユニット22に備えられた図示しない焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータの駆動もCPU40によりモータ駆動部34を介して制御される。
【0038】
すなわち、本実施の形態に係るレンズ21は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、これらのモータは各々CPU40の制御によりモータ駆動部34から供給された駆動信号によって駆動される。
【0039】
更に、前述のレリーズボタン56A、電源スイッチ56B、モード切替スイッチ56C、及び十字カーソルボタン56D(同図では、「操作部56」と総称。)はCPU40に接続されており、CPU40は、これらの操作部56に対する操作状態を常時把握できる。
【0040】
一方、デジタルカメラ10には、ストロボ44とCPU40との間に介在されると共に、CPU40の制御に応じてストロボ44の発光を制御するストロボ発光制御部42Aと、フォトダイオードで構成された調光センサ45と、が備えられている。
【0041】
次に、図3を参照して、本実施の形態に係るストロボ発光制御部42Aの構成を説明する。同図に示すように、ストロボ発光制御部42Aは、昇圧充電回路62と、電解コンデンサで構成されたメインコンデンサ64と、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)66と、4つの抵抗68、70、74、80と、トリガコンデンサ72と、IC(Integrated Circuit)として構成されたストロボ制御回路76と、FET78と、を含んで構成されている。
【0042】
昇圧充電回路62の電力入力端子はデジタルカメラ10の各部に駆動用の電力を供給する不図示の電源部の電力出力端子に接続されており、昇圧充電回路62の電力出力端子は、ドレインがキセノン管であるストロボ44の正極端子XE+に接続されたFET78のソースと、負極端子が接地されたメインコンデンサ64の正極端子とに接続されている。
【0043】
また、昇圧充電回路62の電力出力端子は抵抗74を介してストロボ44に設けられている不図示のトリガコイルの一方の端子TRとストロボ44の負極端子XE−にも接続されている。更に、当該トリガコイルの他方の端子TR_Cはトリガコンデンサ72を介して接地されている。
【0044】
一方、ストロボ制御回路76にはCPU40のストロボ発光信号P1を出力する出力端子及び調光センサ45が接続されており、ストロボ制御回路76のストロボ駆動信号P2を出力する出力端子は抵抗68を介して、IGBT66のゲートに接続されると共に抵抗70を介して接地されている。すなわち、抵抗68及び抵抗70は、ストロボ駆動信号P2の信号レベルをIGBT66の仕様に応じた所定レベルに定めるための分圧抵抗を構成している。また、IGBT66のコレクタはストロボ44の負極端子XE−に接続されており、エミッタは接地されている。
【0045】
更に、CPU40からストロボ制御回路76に至るストロボ発光信号P1の送信路はストロボ発光制御部42Aの内部において分岐されてFET78のゲートに接続されると共に、抵抗80を介して接地されている。
【0046】
なお、上記ストロボ発光信号P1は、ストロボ44を発光させる際にCPU40により出力される信号(本実施の形態では、ストロボ44を発光させる際にFET78をオン状態とすることのできるレベルであるハイレベルとなる信号)であり、ストロボ制御回路76は、当該ストロボ発光信号P1に基づいて以下に示すようにストロボ駆動信号P2を出力する。
【0047】
すなわち、ストロボ制御回路76は、ストロボ発光信号P1がハイレベルになるとIGBT66をオン状態とすることのできるレベルとされたストロボ駆動信号P2の出力を開始する。
【0048】
これと同時に、ストロボ制御回路76は、調光センサ45からの出力信号に応じて調光センサ45による受光光量の積分を開始し、これが適正なレベルとなった時点でストロボ駆動信号P2の出力を停止する。
【0049】
また、このストロボ発光制御部42Aでは、IGBT66がオフ状態となっているとき、昇圧充電回路62により所定レベルに昇圧された電力によってメインコンデンサ64及びトリガコンデンサ72が充電される。
【0050】
次に、電源スイッチ56Bがオン状態となっており、かつモード切替スイッチ56Cによって撮影モードが設定されているときのデジタルカメラ10の作用を説明する。
【0051】
まず、CCD24は、光学ユニット22を介した撮像を行い、被写体像を示すR(赤)、G(緑)、B(青)毎のアナログ信号をアナログ信号処理部26に順次出力する。アナログ信号処理部26は、CCD24から入力されたアナログ信号に対して相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を施した後にADC28に順次出力する。
【0052】
ADC28は、アナログ信号処理部26から入力されたR、G、B毎のアナログ信号を各々12ビットのR、G、Bの信号(デジタル画像データ)に変換してデジタル信号処理部30に順次出力する。デジタル信号処理部30は、内蔵しているラインバッファにADC28から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦メモリ48の所定領域に直接格納する。
【0053】
メモリ48の所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU40による制御に応じてデジタル信号処理部30により読み出され、所定の物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成する。
【0054】
そして、デジタル信号処理部30は、生成した8ビットのデジタル画像データに対しYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号をメモリ48の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
【0055】
なお、LCD38は、CCD24による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されており、LCD38をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、LCDインタフェース36を介して順次LCD38に出力する。これによってLCD38にスルー画像が表示されることになる。
【0056】
ここで、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合、CPU40では撮影処理が実行される。以下、図4を参照して、本実施の形態に係る撮影処理について説明する。なお、図4は、このときCPU40において実行される撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、ストロボ発光制御部42Aにおけるメインコンデンサ64及びトリガコンデンサ72の充電が完了している場合について説明する。
【0057】
同図のステップ102では、前述したようにAE制御及びAF制御を行い、次のステップ104では、レリーズボタン56Aが全押し状態に移行したか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ106に移行してレリーズボタン56Aが未押下位置まで復帰したか否かを判定する。そして、当該ステップ106において否定判定となった場合は上記ステップ104に戻り、肯定判定となった場合は本撮影処理プログラムを終了する。
【0058】
一方、上記ステップ104において肯定判定となった場合は、ユーザにより撮影を行う旨が指示されたものと見なしてステップ108に移行する。
【0059】
ステップ108では、この時点においてメモリ48に記憶されている輝度信号Yにより示される被写体の明るさに基づいてストロボ44を発光させる必要があるか否かを判定し、否定判定となった場合はステップ110に移行してストロボ44の発光を行わない通常の撮影を行った後に本撮影処理プログラムを終了する。
【0060】
一方、上記ステップ108において肯定判定となった場合はステップ112に移行し、ストロボ発光制御部42Aのストロボ制御回路76及びFET78のゲートに対するストロボ発光信号P1のハイレベルの出力を開始する。
【0061】
これに応じてIGBT66のゲートに対するストロボ制御回路76からのストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力が開始されてIGBT66がオン状態になると共に、FET78がオン状態となってストロボ44に対する電力供給路が接続される。
【0062】
この結果、トリガコンデンサ72の充電電力が放電され、ストロボ44のトリガコイルに電流が流れてトリガがかかり、メインコンデンサ64の充電電力によるストロボ44の発光が開始される。
【0063】
その後、ストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力は、前述したように調光センサ45による受光光量の積分レベルが適正なレベルとなった時点で停止されるので、これに応じてIGBT66がオフ状態に移行し、ストロボ44の発光が停止されることになる。このストロボ発光制御部42Aの作用によって、ストロボ44による被写体の明るさを適正とすることのできる補助光の照射が行われる。
【0064】
そこで、次のステップ114では、以上のようにストロボ44が発光している状況下で撮影を行う。具体的には、この時点でメモリ48に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路54によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後に外部メモリインタフェース50を介してメモリカード52に記録する。
【0065】
そして、次のステップ116では、ストロボ発光信号P1の出力を停止する。これによってFET78がオフ状態に移行し、ストロボ44に対する電力供給路が遮断される。
【0066】
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、ストロボ44に対して発光用の電力を供給する電力供給路を、ストロボ44を発光させるタイミングを示すストロボ発光信号P1がストロボ44を発光させるタイミングであることを示す場合に接続し、他の場合に遮断しているので、ストロボ制御回路76に対するパターンの引き回しの工夫を必要とせず、当該ストロボ制御回路76の外来ノイズ等に起因する誤動作の有無にかかわらず、ストロボ44の誤発光を簡易かつ確実に防止することができる。
【0067】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、ストロボ44の正極端子XE+に対する電力供給路に本発明のスイッチ手段を設けた場合の形態について説明したが、本第2実施形態では、ストロボ44の負極端子XE−に対する電力供給路に本発明のスイッチ手段を設けた場合の形態について説明する。
【0068】
まず、本第2実施形態に係るデジタルカメラの構成を説明する。なお、本第2実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部を除く構成は、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10と同一であるので、ここでは、図5を参照して、本第2実施形態に係るストロボ発光制御部42Bの構成についてのみ説明する。また、図5の図3と同一の構成要素には図3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0069】
図5に示すように、本実施の形態に係るストロボ発光制御部42Bは、昇圧充電回路62とストロボ44の正極端子XE+との間に介在されていたFET78に代えてストロボ44の負極端子XE−とIGBT66のコレクタとの間に介在されたFET82を設けた点が上記第1実施形態に係るストロボ発光制御部42Aと大きく異なっている。
【0070】
すなわち、ストロボ発光制御部42Bにおける昇圧充電回路62の電力出力端子はストロボ44の正極端子XE+に直接接続されている。また、ストロボ44の負極端子XE−はドレインがIGBT66のコレクタに接続されたFET82のソースに接続されている。更に、FET82のゲートは、CPU40のストロボ発光信号P1を出力する出力端子に接続されると共に、抵抗84を介して接地されている。
【0071】
そして、本実施の形態に係るデジタルカメラでも、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合に、上記第1実施形態と同様の撮影処理プログラム(図4参照)が実行される。
【0072】
この結果、レリーズボタン56Aが全押し状態とされたタイミングに同期してストロボ発光制御部42Bへのストロボ発光信号P1の出力が開始され、ストロボ発光制御部42Bでは、レリーズボタン56Aが全押し状態とされたタイミングに同期して、IGBT66のゲートに対するストロボ制御回路76からのストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力が開始されてIGBT66がオン状態になると共に、FET82がオン状態となってストロボ44に対する電力供給路が接続される。
【0073】
この結果、トリガコンデンサ72の充電電力が放電され、ストロボ44のトリガコイルに電流が流れてトリガがかかり、メインコンデンサ64の充電電力によるストロボ44の発光が開始される。
【0074】
その後、ストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力は調光センサ45による受光光量の積分レベルが適正なレベルとなった時点で停止されるので、これに応じてIGBT66がオフ状態に移行し、ストロボ44の発光が停止されることになる。このストロボ発光制御部42Bの作用によって、ストロボ44による被写体の明るさを適正とすることのできる補助光の照射が行われる。
【0075】
そこで、以上のようにストロボ44が発光している状況下で撮影を行った後、ストロボ発光信号P1の出力を停止する。これによってFET82がオフ状態に移行し、ストロボ44に対する電力供給路が遮断される。
【0076】
この形態においても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0077】
〔第3実施形態〕
上記第1、第2実施形態では、ストロボ44に対する電力供給路にスイッチ手段を設けた場合の形態について説明したが、本第3実施形態では、IGBTに対する制御信号(ストロボ駆動信号P2)の入力経路にスイッチ手段を設けた場合の形態について説明する。
【0078】
まず、本第3実施形態に係るデジタルカメラの構成を説明する。なお、本第3実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部を除く構成は、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10と同一であるので、ここでは、図6を参照して、本第3実施形態に係るストロボ発光制御部42Cの構成についてのみ説明する。また、図6の図3と同一の構成要素には図3と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0079】
図6に示すように、本実施の形態に係るストロボ発光制御部42Cは、昇圧充電回路62とストロボ44の正極端子XE+との間に介在されていたFET78に代えて、ストロボ制御回路76とIGBT66との間に介在されたバイポーラ・トランジスタ(以下、単に「トランジスタ」という。)86を設けた点が上記第1実施形態に係るストロボ発光制御部42Aと大きく異なっている。
【0080】
すなわち、ストロボ発光制御部42Cにおける昇圧充電回路62の電力出力端子はストロボ44の正極端子XE+に直接接続されている。
【0081】
また、ストロボ制御回路76の出力端子は抵抗68を介してトランジスタ86のコレクタに接続されており、トランジスタ86のエミッタはIGBT66のゲートに接続されると共に、抵抗70を介して接地されている。更に、トランジスタ86のベースは、抵抗88を介してCPU40のストロボ発光信号P1を出力する出力端子に接続されると共に、抵抗90を介して接地されている。
【0082】
そして、本実施の形態に係るデジタルカメラでも、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合に、上記第1実施形態と同様の撮影処理プログラム(図4参照)が実行される。
【0083】
この結果、レリーズボタン56Aが全押し状態とされたタイミングに同期してストロボ発光制御部42Cへのストロボ発光信号P1の出力が開始され、ストロボ発光制御部42Cでは、トランジスタ86がオン状態となってIGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路が接続され、IGBT66のゲートに対するストロボ制御回路76からのストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力が開始されてIGBT66がオン状態になる。
【0084】
この結果、トリガコンデンサ72の充電電力が放電され、ストロボ44のトリガコイルに電流が流れてトリガがかかり、メインコンデンサ64の充電電力によるストロボ44の発光が開始される。
【0085】
その後、ストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力は調光センサ45による受光光量の積分レベルが適正なレベルとなった時点で停止されるので、これに応じてIGBT66がオフ状態に移行し、ストロボ44の発光が停止されることになる。このストロボ発光制御部42Cの作用によって、ストロボ44による被写体の明るさを適正とすることのできる補助光の照射が行われる。
【0086】
そこで、以上のようにストロボ44が発光している状況下で撮影を行った後、ストロボ発光信号P1の出力を停止する。これによってトランジスタ86がオフ状態に移行し、IGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路が遮断される。
【0087】
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、ストロボ44を発光させるタイミングを示すストロボ発光信号P1に基づくストロボ駆動信号P2が入力されると共に、当該ストロボ駆動信号P2に応じてストロボ44に発光用の電力が印加された状態でストロボ44の発光及び未発光を切り替えるIGBT66へのストロボ駆動信号P2の入力経路を、ストロボ発光信号P1がストロボ44を発光させるタイミングであることを示す場合に接続し、他の場合に遮断しているので、ストロボ制御回路76に対するパターンの引き回しの工夫を必要とせず、当該回路の外来ノイズ等に起因する誤動作の有無にかかわらず、ストロボ44の誤発光を簡易かつ確実に防止することができる。
【0088】
〔第4実施形態〕
上記第3実施形態では、IGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路にスイッチ手段を直接設けた場合の形態について説明したが、本第4実施形態では、当該入力経路を間接的に遮断できる位置にスイッチ手段を設けた場合の形態について説明する。
【0089】
まず、本第4実施形態に係るデジタルカメラの構成を説明する。なお、本第4実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部を除く構成は、上記第3実施形態に係るデジタルカメラと同一であるので、ここでは、図7を参照して、本第4実施形態に係るストロボ発光制御部42Dの構成についてのみ説明する。また、図7の図6と同一の構成要素には図6と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0090】
図7に示すように、本実施の形態に係るストロボ発光制御部42Dは、ストロボ制御回路76とIGBT66のゲートとの間に介在されていたトランジスタ86に代えて、ストロボ制御回路76へのストロボ発光信号P1の入力経路とIGBT66へのストロボ駆動信号P2の入力経路との間に介在されたバイポーラ・トランジスタ(以下、単に「トランジスタ」という。)92を設けた点が上記第3実施形態に係るストロボ発光制御部42Cと大きく異なっている。
【0091】
すなわち、ストロボ発光制御部42Dにおけるストロボ制御回路76の出力端子は抵抗68を介し、IGBT66のゲートに直接接続されると共にエミッタが接地されたトランジスタ92のコレクタに接続されている。
【0092】
また、トランジスタ92のベースは、抵抗94及びインバータ98を介してCPU40のストロボ発光信号P1を出力する出力端子に接続されると共に、抵抗96を介して接地されている。
【0093】
本実施の形態に係るストロボ発光制御部42Dでは、ストロボ発光信号P1がインバータ98を介してトランジスタ92のベースに印加されるので、当該トランジスタ92は、ストロボ発光信号P1がローレベルである場合、すなわち、ストロボ44を発光させるタイミングでない場合にオン状態となる。従って、この場合はIGBT66へのストロボ駆動信号P2の入力経路は接地されて遮断される。
【0094】
そして、本実施の形態に係るデジタルカメラでも、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合に、上記第1実施形態と同様の撮影処理プログラム(図4参照)が実行される。
【0095】
この結果、レリーズボタン56Aが全押し状態とされたタイミングに同期してストロボ発光制御部42Dへのストロボ発光信号P1のハイレベルの出力が開始され、ストロボ発光制御部42Dでは、トランジスタ92がオフ状態となってIGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路が接続され、IGBT66のゲートに対するストロボ制御回路76からのストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力が開始されてIGBT66がオン状態になる。
【0096】
この結果、トリガコンデンサ72の充電電力が放電され、ストロボ44のトリガコイルに電流が流れてトリガがかかり、メインコンデンサ64の充電電力によるストロボ44の発光が開始される。
【0097】
その後、ストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力は調光センサ45による受光光量の積分レベルが適正なレベルとなった時点で停止されるので、これに応じてIGBT66がオフ状態に移行し、ストロボ44の発光が停止されることになる。このストロボ発光制御部42Dの作用によって、ストロボ44による被写体の明るさを適正とすることのできる補助光の照射が行われる。
【0098】
そこで、以上のようにストロボ44が発光している状況下で撮影を行った後、ストロボ発光信号P1の出力を停止する。これによってトランジスタ92がオン状態に移行し、IGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路が遮断される。
【0099】
この形態においても、上記第3実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0100】
〔第5実施形態〕
上記第3、第4実施形態では、ハイレベルのストロボ発光信号P1が入力されているときにIGBT66へのストロボ駆動信号P2の入力経路を接続する場合の形態について説明したが、本第5実施形態では、デジタルカメラのレリーズボタン56Aが押圧操作されているときに当該入力経路を接続する場合の形態について説明する。
【0101】
まず、本第5実施形態に係るデジタルカメラの構成を説明する。なお、本第5実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部を除く構成は、上記第4実施形態に係るデジタルカメラと同一であるので、ここでは、図8を参照して、本第5実施形態に係るストロボ発光制御部42Eの構成についてのみ説明する。また、図8の図7と同一の構成要素には図7と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0102】
図8に示すように、本実施の形態に係るストロボ発光制御部42Eは、インバータ98が除かれている点、及びトランジスタ92のベースに抵抗94を介してCPU40のストロボ発光許可信号P3を出力する出力端子が接続されている点のみが上記第4実施形態に係るストロボ発光制御部42Dと異なっている。なお、上記ストロボ発光許可信号P3は、レリーズボタン56Aが押圧操作されていることを示す信号である。そして、本実施の形態に係るデジタルカメラでは、レリーズボタン56Aが押圧操作されている場合にローレベルとなるようにストロボ発光許可信号P3をCPU40が生成する。
【0103】
本実施の形態に係るストロボ発光制御部42Eでは、ストロボ発光許可信号P3がトランジスタ92のベースに印加されるので、当該トランジスタ92は、ストロボ発光許可信号P3がハイレベルである場合、すなわち、レリーズボタン56Aが押圧操作されていない場合にオン状態となる。従って、この場合はIGBT66へのストロボ駆動信号P2の入力経路は接地されて遮断される。
【0104】
本実施の形態に係るデジタルカメラでは、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合に、図9に示される撮影処理プログラムが実行される。以下、図9を参照して、本実施の形態に係る撮影処理プログラムについて説明する。なお、図9の図4と同一の処理を行うステップについては図4と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0105】
ステップ100では、ストロボ発光許可信号P3を、それまでのハイレベルからローレベルに移行する。これに応じてストロボ発光制御部42Eでは、トランジスタ92がオフ状態となってIGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路が接続される。
【0106】
その後、レリーズボタン56Aが全押し状態とされたタイミングに同期してストロボ発光制御部42Eへのストロボ発光信号P1のハイレベルの出力が開始されることは上記第4実施形態と同様であり、これに応じてIGBT66のゲートに対するストロボ制御回路76からのストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力が開始されてIGBT66がオン状態になる。
【0107】
この結果、トリガコンデンサ72の充電電力が放電され、ストロボ44のトリガコイルに電流が流れてトリガがかかり、メインコンデンサ64の充電電力によるストロボ44の発光が開始される。
【0108】
その後、ストロボ駆動信号P2のハイレベルの出力は調光センサ45による受光光量の積分レベルが適正なレベルとなった時点で停止されるので、これに応じてIGBT66がオフ状態に移行し、ストロボ44の発光が停止されることになる。このストロボ発光制御部42Eの作用によって、ストロボ44による被写体の明るさを適正とすることのできる補助光の照射が行われる。
【0109】
そこで、以上のようにストロボ44が発光している状況下で撮影を行った後、ストロボ発光信号P1の出力を停止することも上記第4実施形態と同様である。
【0110】
その後、ステップ118においてストロボ発光許可信号P3を、それまでのローレベルからハイレベルに移行する。これによってトランジスタ92がオン状態に移行し、IGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路が遮断される。
【0111】
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、ストロボ44を発光させるタイミングを示すストロボ発光信号P1に基づくストロボ駆動信号P2が入力されると共に、当該ストロボ駆動信号P2に応じてストロボ44に発光用の電力が印加された状態でストロボ44の発光及び未発光を切り替えるIGBT66へのストロボ駆動信号P2の入力経路を、ストロボ44が用いられるデジタルカメラのレリーズボタン56Aが押圧操作されている場合に接続し、他の場合に遮断しているので、ストロボ制御回路76に対するパターンの引き回しの工夫を必要とせず、当該回路の外来ノイズ等に起因する誤動作の有無にかかわらず、ストロボ44の誤発光を簡易かつ確実に防止することができる。
【0112】
なお、本第5実施形態では、デジタルカメラのレリーズボタン56Aが押圧操作されているときに上記入力経路を接続する場合の形態として、IGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路を間接的に遮断できる位置にスイッチ手段を設けた場合の形態に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、IGBT66に対するストロボ駆動信号P2の入力経路にスイッチ手段を直接設けた場合の形態に適用する形態とすることもできる。
【0113】
この場合のストロボ発光制御部の構成は、一例として、図6で示したストロボ発光制御部42Cに対して、トランジスタ86のベースにCPU40のストロボ発光許可信号P3を出力する出力端子を抵抗88を介して接続したものが例示できる。この場合も、本第5実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0114】
また、本第5実施形態では、レリーズボタン56Aが半押し状態とされたときにIGBT66へのストロボ駆動信号P2の入力経路を接続する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レリーズボタン56Aが全押し状態とされたときに上記入力経路を接続する形態とすることもできる。
【0115】
この場合の撮影処理プログラム(図9参照)は、ステップ100の処理がステップ108とステップ112の間に移動されたものとなる。この場合も、本第5実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0116】
また、上記各実施の形態で説明したストロボ発光制御部の構成(図3、図5〜図8参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0117】
更に、上記第1、第5実施形態において説明した撮影処理プログラム(図4及び図9参照)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0118】
【発明の効果】
請求項1に係る発光制御装置によれば、ストロボに対して発光用の電力を供給する電力供給路を、ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号がストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に接続し、他の場合に遮断しているので、ストロボの発光に関係する回路に対するパターンの引き回しの工夫を必要とせず、当該回路の外来ノイズ等に起因する誤動作の有無にかかわらず、ストロボの誤発光を簡易かつ確実に防止することができる、という効果が得られる。
【0119】
また、請求項2〜請求項4に係る発光制御装置によれば、ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号に基づくストロボ駆動信号が入力されると共に、当該ストロボ駆動信号に応じてストロボに発光用の電力が印加された状態でストロボの発光及び未発光を切り替える切替手段へのストロボ駆動信号の入力経路を、ストロボ発光信号がストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に接続し、他の場合に遮断しているので、ストロボの発光に関係する回路に対するパターンの引き回しの工夫を必要とせず、当該回路の外来ノイズ等に起因する誤動作の有無にかかわらず、ストロボの誤発光を簡易かつ確実に防止することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラの外観を示す外観図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部の構成を示す回路図である。
【図4】第1実施形態に係る撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部の構成を示す回路図である。
【図6】第3実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部の構成を示す回路図である。
【図7】第4実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部の構成を示す回路図である。
【図8】第5実施形態に係るデジタルカメラのストロボ発光制御部の構成を示す回路図である。
【図9】第5実施形態に係る撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
40 CPU
42A、42B、42C、42D、42E ストロボ発光制御部
44 ストロボ
66 IGBT(切替手段)
76 ストロボ制御回路
78、82 FET(スイッチ手段)
86、92 トランジスタ(スイッチ手段)

Claims (4)

  1. ストロボの発光を制御する発光制御装置であって、
    前記ストロボに対して発光用の電力を供給する電力供給路と、
    前記ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号が前記ストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に前記電力供給路を接続し、他の場合に前記電力供給路を遮断するスイッチ手段と、
    を備えた発光制御装置。
  2. ストロボの発光を制御する発光制御装置であって、
    前記ストロボを発光させるタイミングを示すストロボ発光信号に基づくストロボ駆動信号が入力されると共に、当該ストロボ駆動信号に応じて前記ストロボに発光用の電力が印加された状態で前記ストロボの発光及び未発光を切り替える切替手段と、
    前記ストロボ発光信号が前記ストロボを発光させるタイミングであることを示す場合に前記切替手段への前記ストロボ駆動信号の入力経路を接続し、他の場合に前記入力経路を遮断するスイッチ手段と、
    を備えた発光制御装置。
  3. 前記スイッチ手段は、前記入力経路を前記切替手段とは異なる方向に接続することにより前記入力経路を遮断する
    請求項2記載の発光制御装置。
  4. 前記スイッチ手段は、前記ストロボが用いられるカメラのレリーズボタンが押圧操作されている場合に前記切替手段への前記ストロボ駆動信号の入力経路を接続し、他の場合に前記入力経路を遮断する
    請求項2又は請求項3記載の発光制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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