JP2004238239A - 単結晶の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】結晶欠陥のないビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を液相エピタキシャル成長によって形成するための単結晶基板として好適に用いることができる、高品質な組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)で表されるガーネット単結晶を製造する方法を提供する。
【解決手段】組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)で表され、ガーネット構造を有する単結晶をチョコラルスキー法によって製造する方法であって、1.72mm/時間以下の結晶成長速度gで結晶成長させて、単結晶を製造する方法。0.4体積%以上10.0体積%未満の酸素を含む雰囲気内で結晶成長させることが好ましい。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)で表されるガーネット単結晶をチョコラルスキー法によって製造する方法に関し、より詳しくは、結晶中にインクルージョンを発生させることなく、大径の単結晶を製造する方法に関する。本発明で製造される単結晶は、ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を液相エピタキシャル成長させるための単結晶基板として好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバーを用いた通信システムは、従来の電気通信システムに比べて大容量のデータを高速かつ低損失で伝送できることから、近年には幹線通信系、さらには加入者系にまで急速に普及が進んでいる。光ファイバー通信システムにおける光源である半導体レーザーは、外部光によって敏感に影響を受け不安定になることが知られているが、光ファイバー通信の低損失化に伴って、近端だけでなく遠端からの反射光も半導体レーザーに影響を及ぼすようになった。そこでこの反射光の影響を避けるために、光ファイバー通信システムに光アイソレータが使用されている。この光アイソレータは、一般に、偏光子、ファラデー回転子及び検光子から構成されており、順方向の光を低損失で透過させる一方、逆方向からの入射光の通過を阻止する機能を有する。
【0003】
このような光アイソレータや、光サーキュレータ、光磁界センサー等に用いられるファラデー回転子の材料としては、主に液相エピタキシャル法によって単結晶基板上に成長させたビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶膜が用いられている。このビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶膜をエピタキシャル成長によって高品質に成膜するためには、成膜温度から室温までの温度領域において、ビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶膜と基板単結晶との格子定数差が極力小さいこと、すなわち両者の格子定数及び両者の線膨張係数が非常に近いことが必要条件とされる。
【0004】
このような条件を満たす単結晶基板として、特開平10−139596号公報には、CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)単結晶(以下、CNGG単結晶と略すことがある)からなる基板が提案されている。しかしながら、同号公報に記載のCNGG単結晶はクラックはないが結晶中にインクルージョンの発生が見られる。そのため、このCNGG単結晶から作製された基板上にビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶膜を成膜すると、成膜された結晶中にクラックの発生は見られないが微小欠陥の発生が見られる。また、前記CNGG単結晶のインクルージョンの発生部位を避けて基板を作製すると、大径の単結晶基板は得られず、結果として、大径のビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶膜が得られない。このように、同号公報に記載のCNGG単結晶基板は、高品質のビスマス置換希土類鉄ガーネット膜を成膜するための基板としては、十分高品質であるとは言えない。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−139596号公報
【特許文献2】
WO 03/000963号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、結晶欠陥のないビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を液相エピタキシャル成長によって形成するための単結晶基板として好適に用いることができる、高品質な組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)で表されるガーネット単結晶を製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
バルク単結晶作製法の一つとして、チョコラルスキー法(Cz法;Czochralski 法)が知られている。チョコラルスキー法は、引上げ軸先端部に付けられた種結晶を原料融液に浸し、回転させながらゆっくりと引き上げて、単結晶を得る方法であり、単結晶引上げ法と呼ばれている。
【0008】
本発明者は、チョコラルスキー法を用いて成長させたCNGG単結晶の欠陥の観察を行った結果、結晶の中心(結晶引上げ軸線上)付近に発生する空隙を伴った欠陥(インクルージョン)が、デンドライト(樹枝状)成長に伴って生じていることを見いだした。このデンドライト成長は結晶凝固によって発生する凝固潜熱を十分に放熱できない状況下で発生しており、結晶化速度や温度勾配を制御することにより、このような欠陥を抑制することができると推察された。
【0009】
本発明者は、さらに検討を行い、チョコラルスキー法を用いた単結晶基板の製造法において、結晶成長速度を制御することによって、さらに成長雰囲気の酸素量を制御することによって、従来難しかった結晶中のインクルージョンの抑制に成功した。
【0010】
本発明は、組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)で表され、ガーネット構造を有する単結晶をチョコラルスキー法によって製造する方法であって、1.72mm/時間以下の結晶成長速度gで結晶成長させることを特徴とする単結晶の製造方法である。
【0011】
本発明は、0.4体積%以上10.0体積%未満の酸素を含む雰囲気内で結晶成長させる、前記の単結晶の製造方法である。
【0012】
本発明において、結晶成長速度g(mm/時間)は、結晶引上げ速度v(mm/時間)、原料融液の密度ρm (g/cm)、結晶の密度ρc (g/cm)、原料融液のルツボの内径R(mm)、結晶の直径r(mm)として、
成長速度g=[ρm R/(ρm R−ρc r)]・v
で表される。
【0013】
【発明の実施の形態】
まず、図1を参照して、本発明のチョコラルスキー法による単結晶製造の概略を説明する。図1は、本発明で用いる単結晶製造装置の一例の概略を示す垂直断面図である。
【0014】
図1を参照して、結晶製造チャンバ11内において、アルミナ等のセラミックスからなる耐火物ハウジング8が設けられ、ハウジング8内の中央に、白金、イリジウム等の金属製ルツボ2が、粉末又は中空球状のジルコニア等で構成される断熱材6を介して設置されている。ハウジング8内において、ルツボ2の上方は、必要な長さの単結晶4を保温できるような高さ・空間10を確保して耐火物構造体9で覆われている。耐火物ハウジング8の頂部壁8a及び耐火物構造体9の頂部壁9aの中央にはそれぞれ開口8b,9bが形成されている。下端に種子結晶5を取り付けた引上げ軸7が、図示しない動力源から垂直下方に延びてこれら開口8b,9bを貫通している。耐火物ハウジング8の外側には高周波誘導コイル1が巻かれており、コイル1に高周波電流を流すことによりルツボ2を誘導加熱し、ルツボ2内の目的結晶組成の原料融液3を所定温度に維持できるようになされている。また、結晶製造チャンバ11内全体の雰囲気を所定窒素体積%及び酸素体積%に調整できるようになされている。
【0015】
図1の製造装置を用いて、ルツボ2内に目的結晶組成となるように各原料を仕込み、結晶製造チャンバ11内を所定窒素体積%及び酸素体積%に調整された混合ガス雰囲気として、コイル1に高周波電流を流して、各原料を誘導加熱し溶融させ原料融液3を調製し、融液3を所定温度に維持する。その後、この原料融液3に、引上げ軸7下端に取り付けられた種子結晶5を液面に対して垂直に浸漬し、引上げ軸7をゆっくり回転させながら引上げ速度vで引き上げ、結晶を成長させる。
【0016】
次に、図2を参照して、チョコラルスキー法における結晶成長速度gと結晶引上げ速度vの関係を説明する。図2は、結晶成長速度gと結晶引上げ速度vの関係を説明するための図であり、引き上げによって結晶4が成長していく過程が表されている。
【0017】
図2において、結晶引き上げ操作のある時間tでの原料融液3の液面レベルがLであり、すなわち、結晶4(あるいは引き上げられ結晶化されるべきもの)の最下面レベルがLであり、その後ある時間t経過後に、融液3の液面レベルがLからLに低下し、時間tでの結晶4の最下面がレベルLからLに上昇したとする。この場合に、結晶の引上げ速度vは、v=(L−L)/tであり、結晶の成長速度gは、g=(L−L)/tである。
【0018】
ここで、原料融液3が入れられたルツボ2の内径R(mm)、結晶4の直径r(mm)、原料融液3の密度ρm (g/cm)、結晶4の密度ρc (g/cm)とすると、結晶成長速度g(mm/時間)は、結晶引上げ速度v(mm/時間)との関係において、
成長速度g=[ρm R/(ρm R−ρc r)]・v
で表される。このように、結晶成長速度gは、結晶引上げ速度vよりも大きく、且つルツボ2の内径R、結晶4の直径r、原料融液3の密度ρm 及び結晶4の密度ρc にも依存する。
【0019】
本発明において、組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)のガーネット単結晶をチョコラルスキー法によって製造するに際して、結晶成長速度gを1.72mm/時間以下、好ましくは0.86mm/時間以上1.72mm/時間以下とする。1.72mm/時間以下の成長速度gであれば、結晶凝固によって発生する凝固潜熱を十分に放熱でき、デンドライト成長が起こらない。その結果、結晶中心(結晶引上げ軸線上)付近にインクルージョンが発生しない。成長速度gの下限値については特に限定されないが、単結晶の製造効率を考慮するとよい。
【0020】
従って、結晶成長速度gが1.72mm/時間以下となるように、用いるルツボ2の内径R、得ようとする結晶4の直径r、原料融液3の密度ρm 及び結晶4の密度ρc を考慮して、結晶引上げ速度vを設定する。例えば、組成CaNb1.69Ga3.1912のCNGG単結晶を作製する場合、原料融液3の密度ρm は3.65g/cmであり、結晶4の密度ρc は4.73g/cmであるので、ルツボ内径Rが95mmであり、結晶直径rが54mmの場合には、成長速度gは引上げ速度vの1.72倍となる。従って、引上げ速度vを1.0mm/時間以下に設定する。ルツボ内径Rに対する結晶直径rの比を小さくした場合には、成長速度gが1.72mm/時間以下となる範囲内において、引上げ速度vを1.0mm/時間よりも大きくしてもよい。
【0021】
本発明において、0.4体積%以上10.0体積%未満の酸素を含む雰囲気内で結晶成長させることが好ましい。酸素以外の残部は、窒素、アルゴンなどの不活性ガスとする。結晶成長雰囲気の酸素量が0.4体積%未満では、5価のNbが還元されて生じる光吸収により、結晶内部の放熱能力が著しく低下し、デンドライト成長が発生することがある。一方、結晶成長雰囲気の酸素量が10.0体積以上となると、ルツボ材料であるイリジウム、白金等の金属が、融点1445℃程度のCNGG単結晶を製造する際に酸化されて融液中に溶融し、融液表面において還元され析出して、結晶の成長に悪影響を与えてしまう。
【0022】
以上のように、本発明において、結晶成長速度gを1.72mm/時間以下、好ましくは0.86mm/時間以上1.72mm/時間以下とし、結晶成長の雰囲気の酸素量を0.4体積%以上10.0体積%未満とすることが好ましい。このような条件で、CNGG単結晶を成長させると、インクルージョンの発生がない高品質の単結晶が製造される。
【0023】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例及び比較例において、図1に例示した装置を使用した。
【0024】
[実施例1]
育成サイズ:2インチ
高周波発振器として周波数70kHzのものを用いた。内径95mm、深さ100mm、及び壁厚2.5mmのイリジウム製ルツボ2内に、原料融液3の組成がCaNb1.69Ga3.1912となるように、各原料CaCO、Nb及びGaを秤量して、原料合計量約2200gを充填した。チャンバ11内全体を窒素98.5体積%及び酸素1.5体積%の雰囲気として、コイル1に高周波電流を流して、各原料を約1450℃に加熱して溶融させ、原料融液3を調製した。その後、この原料融液3に、引上げ軸7下端に取り付けられた長軸方向が<111>である5mm角柱状の上記組成の種子結晶5を融液3の液面に対して垂直に浸漬し、引上げ軸7をゆっくり回転させながら引上げ速度0.5mm/hで引き上げ、直径54mm、長さ90mmの透明単結晶を得た。
【0025】
図3に示すように、得られた単結晶には、クラック、インクルージョンといった欠陥は全く観察されなかった。次に、得られた単結晶から約1gの試料を切り出し、蛍光X線分析装置で各成分金属元素の定量分析を行ったところ、CaNb1.69Ga3.1912(CNGG)の組成を有することが確認された。
【0026】
[実施例2、3]
引上げ速度を0.3mm/h(実施例2)、1.0mm/h(実施例3)にそれぞれ変更した以外は、実施例1と全く同じ操作で、直径54mm、長さ90mmの透明単結晶を得た。得られた単結晶にはいずれも、クラック、インクルージョンといった欠陥は全く観察されなかった。また、蛍光X線分析装置での各成分金属元素の定量分析により、得られた単結晶はいずれも、CaNb1.69Ga3.1912(CNGG)の組成を有することが確認された。
【0027】
[比較例1、2]
引上げ速度を1.5mm/h(比較例1)、3.0mm/h(比較例2)にそれぞれ変更した以外は、実施例1と全く同じ操作で、直径54mm、長さ90mmの透明単結晶を得た。得られた単結晶にはいずれも、クラックは観察されなかったが、結晶中心(結晶引上げ軸線上)付近にインクルージョンが観察された。また、蛍光X線分析装置での各成分金属元素の定量分析により、得られた単結晶はいずれも、CaNb1.69Ga3.1912(CNGG)の組成を有することが確認された。
【0028】
【表1】
Figure 2004238239
【0029】
[実施例4〜11:酸素量]
チャンバ11内全体の雰囲気を表2に示すようにそれぞれ変更した以外は、実施例1と全く同じ操作で、直径54mm、長さ90mmの透明単結晶を得た。雰囲気の酸素量が0.4体積%〜5.0体積%であると、得られた単結晶にはいずれも、クラック、インクルージョンといった欠陥は全く観察されなかった。雰囲気の酸素量が0.2体積%であると、得られた単結晶には、クラックは観察されなかったが、結晶中心(結晶引上げ軸線上)付近に僅かながらインクルージョンが観察された。酸素量が10.0体積%であると、得られた単結晶には、クラック、インクルージョンといった欠陥は全く観察されなかった。しかしながら、貴金属の析出が観察された。また、蛍光X線分析装置での各成分金属元素の定量分析により、得られた単結晶はいずれも、CaNb1.69Ga3.1912(CNGG)の組成を有することが確認された。
【0030】
【表2】
Figure 2004238239
【0031】
[実施例12]
育成サイズ:3インチ
高周波発振器として周波数18kHzのものを用いた。内径145mm、深さ150mm、及び壁厚2.5mmのイリジウム製ルツボ2内に、原料融液3の組成がCaNb1.69Ga3.1912となるように、各原料CaCO、Nb及びGaを秤量して、原料合計量約8000gを充填した。チャンバ11内全体を窒素99.5体積%及び酸素0.5体積%の雰囲気として、コイル1に高周波電流を流して、各原料を約1450℃に加熱して溶融させ、原料融液3を調製した。その後、この原料融液3に、引上げ軸7下端に取り付けられた長軸方向が<111>である5mm角柱状の上記組成の種子結晶5を融液3の液面に対して垂直に浸漬し、引上げ軸7をゆっくり回転させながら引上げ速度0.5mm/hで引き上げ、直径80mm、長さ135mmの透明単結晶を得た。
【0032】
図4に示すように、得られた単結晶には、クラック、インクルージョンといった欠陥は全く観察されなかった。次に、得られた単結晶から約1gの試料を切り出し、蛍光X線分析装置で各成分金属元素の定量分析を行ったところ、CaNb1.69Ga3.1912(CNGG)の組成を有することが確認された。
【0033】
[比較例3]
育成サイズ:2インチ
高周波発振器として周波数70kHzのものを用いた。内径95mm、深さ100mm、及び壁厚2.5mmのイリジウム製ルツボ2内に、原料融液3の組成がCaNb1.69Ga3.1912となるように、各原料CaCO、Nb及びGaを秤量して、原料合計量約2200gを充填した。チャンバ11内全体を窒素99.0体積%及び酸素1.0体積%の雰囲気として、コイル1に高周波電流を流して、各原料を約1450℃に加熱して溶融させ、原料融液3を調製した。その後、この原料融液3に、引上げ軸7下端に取り付けられた長軸方向が<111>である5mm角柱状の上記組成の種子結晶5を融液3の液面に対して垂直に浸漬し、引上げ軸7をゆっくり回転させながら引上げ速度1.5mm/hで引き上げ、直径52mm、長さ90mmの透明単結晶を得た。
【0034】
図5に示すように、得られた単結晶には、クラックは観察されなかったが、結晶中心(結晶引上げ軸線上)付近にインクルージョンが観察された。次に、得られた単結晶から約1gの試料を切り出し、蛍光X線分析装置で各成分金属元素の定量分析を行ったところ、CaNb1.69Ga3.1912(CNGG)の組成を有することが確認された。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、高品質な組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)で表されるガーネット単結晶を製造することができる。とりわけ、結晶中にインクルージョンを発生させることなく、大径の単結晶を製造することができる。本発明で製造される単結晶は、結晶欠陥のないビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶を液相エピタキシャル成長させるための単結晶基板として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる単結晶製造装置の一例の概略を示す垂直断面図である。
【図2】本発明における結晶成長速度gと結晶引上げ速度vの関係を説明するための図である。
【図3】実施例1で得られた単結晶の写真である。
【図4】実施例12で得られた単結晶の写真である。
【図5】比較例3で得られた単結晶の写真である。
【符号の説明】
1:高周波誘導コイル
2:ルツボ
3:原料融液
4:単結晶
5:種子結晶
6:断熱材
7:引上げ軸
8:耐火物ハウジング
8a:耐火物ハウジング8の頂部壁
8b:開口
9:耐火物構造体
9a:耐火物構造体9の頂部壁
9b:開口
10:空間
11:結晶製造チャンバ

Claims (2)

  1. 組成CaNbGa12(2.9<x<3.1、1.6<y<1.8、3.1<z<3.3)で表され、ガーネット構造を有する単結晶をチョコラルスキー法によって製造する方法であって、1.72mm/時間以下の結晶成長速度で結晶成長させることを特徴とする単結晶の製造方法。
  2. 0.4体積%以上10.0体積%未満の酸素を含む雰囲気内で結晶成長させる、請求項1に記載の単結晶の製造方法。
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