JP2004238165A - 両面印刷装置におけるウェブ蛇行補正制御方式 - Google Patents
両面印刷装置におけるウェブ蛇行補正制御方式 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】第1印刷装置の予備加熱プレート上で停止して幅方向に大きく縮んでいたウェブを第2印刷装置上で蛇行させることなく印刷が行え、印刷開始から正確に画像を印刷することが可能な両面印刷装置を提供する。
【解決手段】第1の面に画像を形成する第1印刷装置と、第1印刷装置の後段に設けられ前記ウェブの第2の面に画像を形成する第2印刷装置とにより、ウェブの両面に印刷を行う両面印刷装置において、前記第1印刷装置の予備加熱プレート上で停止していた前記ウェブが前記第2印刷装置を通過する期間に、前記ウェブの蛇行補正制御を実施しない。
【選択図】図1
【解決手段】第1の面に画像を形成する第1印刷装置と、第1印刷装置の後段に設けられ前記ウェブの第2の面に画像を形成する第2印刷装置とにより、ウェブの両面に印刷を行う両面印刷装置において、前記第1印刷装置の予備加熱プレート上で停止していた前記ウェブが前記第2印刷装置を通過する期間に、前記ウェブの蛇行補正制御を実施しない。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面印刷装置におけるウェブ蛇行補正制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
長尺に連続した帯状の用紙に代表されるウェブの両面に画像等を形成する印刷システムとして、2台の印刷装置を直列に配置し、前段の印刷装置(以下第1印刷装置という)でウェブの第1の面(表面)に印刷を行ない、この第1印刷装置から排出されたウェブを反転装置にて表裏反転させた後、ウェブを後段の印刷装置(以下第2印刷装置という)に送り込み、その第2印刷装置でウェブの第2の面(裏面)に印刷を行うようにした印刷システムが提案され、実用化されている。
【0003】
このような印刷システムにおいて、第1印刷装置、第2印刷装置に関係なく、ウェブが蛇行した方向とは逆の方向へ蛇行補正制御を実施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のウェブを扱う印刷装置には、その搬送路中に、ウェブに画像を定着させる為の予備加熱プレートが備えられているのが一般的である。
【0005】
従来、このような予備加熱プレートを有する印刷装置を用いた印刷システムにおいては、ウェブを第1印刷装置と第2印刷装置に通したまま停止させていた場合、1台目の印刷装置P1においてウェブWは、時間が経過するにしたがってプレヒータ13a上で停止している部分のウェブWだけが予熱され続けることにより水分が蒸発し、図3に示すように部分的に大きく縮んだ状態になる。第1の印刷装置P1から排出された大きく縮んだ部分を持つウェブWは、反転装置Tにて表裏が反転された上で第2の印刷装置P2へ送り込まれる。大きく縮んだ部分のウェブWは、ウェブWのスキューセンサ13d上を通過するようになる。
【0006】
このような大きく幅方向に縮んだウェブWが第2の印刷装置P2のスキューセンサ13d上通過した場合、図4に示すように印刷装置P2はウェブWが急激に左側に蛇行したと判断し、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cの右側の加圧力を高めることで、ウェブWを右側(D1の矢印の方向)に戻そうとする。
【0007】
しかし、元々蛇行したわけではなく大きく縮んだ用紙が通過しただけの為、プレヒータ13aによって大きく縮んだウェブWがD2の方向に通過した後は、図5に示すように元の幅のウェブが通過し始めるため、ウェブWは逆に大きく右側を通過してしまい、結果的に大きく蛇行させてしまうという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、第1印刷装置の予備加熱プレート上で停止して幅方向に大きく縮んでいたウェブを第2印刷装置上で蛇行させることなく印刷が行え、印刷開始から正確に画像を印刷することが可能な両面印刷装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、ウェブの第1の面に画像を形成する第1印刷装置と、第1印刷装置の後段に設けられ前記ウェブの第2の面に画像を形成する第2印刷装置とを有し、前記第1印刷装置と前記第2印刷装置は、前記ウェブに画像を定着させる為の予備加熱プレートと、前記ウェブの蛇行を検出するセンサと、前記ウェブの蛇行を強制する手段とを有し、前記第2印刷装置は、これから印刷する前記ウェブの1頁の長さを把握する手段と、前記第1印刷装置との間にある前記ウェブの頁数を把握する手段と、および前記第1印刷装置の前記予備加熱プレート上で印刷を停止していた時間を計測できる手段とを有する両面印刷装置において、前記第1印刷装置の前記予備加熱プレート上で停止していた前記ウェブが前記第2印刷装置を通過する期間に、前記ウェブの蛇行補正制御を実施しないことにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。はじめに図1を用いて本発明印刷システムに適用される電子写真式印刷装置の一実施例について説明する。同図において、Wはウェブであり、通常は紙が用いられる。ウェブWは、給送装置(図示せず)から印刷装置Pの内部に送り込まれ、ガイドローラ1に案内されてウェブバッファ機構2に搬送される。
【0011】
ウェブバッファ機構2は、搬送されるウェブWを一時的に蓄える蓄積部2aと、ウェブWの弛み量(バッファ量)を検出する複数の光学的センサ2d、2e、2f、2gと、ウェブ搬送方向の上流部に設けられた1対のローラ2b、2cとを備えている。ローラ2cには、ローラ2bへの圧接力を調節するための調節機構が装備されている。
【0012】
本実施例においては、ローラ2cの一端から突出した軸2hに錘2iを摺動可能に設け、この錘2iの位置を変えることによりてこの原理でローラ2cの2dに対する圧接力を調節している。このウェブバッファ機構2自体は、本発明と直接関係ないので説明は省略するが、特願2000−389699に詳細に記載されている。
【0013】
ガイド部材3を通過したウェブWは、次に異物除去機構4に送り込まれる。異物除去機構4には、固定して設けられたシャフト4a、4bと4c、4dが設けられている。シャフト4aと4bは予め設定された極めて狭い間隔をなして設けられ、異物の侵入を阻止する役目を有する。
【0014】
ウェブWはさらに張力付与機構5に搬送される。この張力付与機構5はドラム5aと、このドラム5aに圧接して設けられたローラ5bとウェブ搬送上において移動可能に支持されたドラム5cとから構成されている。ドラム5は、回動可能に支持されたアーム5dの自由端に固定されており、バネ5eによってウェブWの面に付勢されている。上記張力付与機構5を設けることによってウェブWの張力が一定に保たれるようになる。
【0015】
さらに、ウェブWは、ガイドシャフト6、ガイド板7を経て、搬送ローラ8、9によって印写部10へ送り込まれる。印写部10としてこの実施例では電子写真記録方式による印写装置が用いられているが、本発明はこの方式の記録装置に限定されるものでない。像担持体として例示される感光体ドラム101が回転を開始すると、コロナ帯電器102に高電圧が印加され、感光体ドラム101表面は均一に例えば正電荷が帯電される。半導体レーザや発光ダイオードなどで構成された光源103から出力された光は、感光体ドラム101上を像露光し、感光体ドラム101上に静電潜像を形成する。この静電潜像を保持した感光体ドラム領域が現像装置104と対向する位置に到達すると、静電潜像に現像剤が供給され、感光体ドラム101上にトナー像が形成される。
【0016】
感光体ドラム101上に形成されたトナー像は、ウェブWの背面側にトナー像と逆極性の電荷を付与する転写器105の作用によってウェブW上に吸引される。感光体ドラム101の転写位置を通過した領域は、清掃装置106で清掃され、次の印刷動作に備えられる。
【0017】
上記のようにして印写部10からトナー像が転写されたウェブWは、搬送ベルト11によって後段へと搬送されて行く。搬送ローラ8は駆動源を持つ駆動ローラとして設けられており後述するモータによって駆動される。搬送ローラ9はバネ9aの弾性力によってウェブWを介して搬送ローラ8に圧接された従動ローラとして設けられている。また、搬送ベルト11は、駆動ローラ11aと従動ローラ11bに掛け渡して支持されるとともに、吸引装置(図示せず)を備えた構成となっており、ウェブWの背面を搬送ベルト11上に吸着させた状態で搬送するように構成されている。
【0018】
搬送ベルト11から送り出されたウェブWは、バッファプレート12を経て定着装置13に搬送される。定着装置13に到達したウェブWは、プレヒータ13aで予熱された後、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cからなる一対の定着ローラによって形成されるニップ部によって加熱加圧されながら挟持搬送され、トナー像がウェブWに溶融定着される。
【0019】
加熱ローラ13bと加圧ローラ13cによって送り出されてきたウェブWは、送出しローラ14を経るとともに、通常は、スイングフィン15の振り子動作によって交互に折り分けられ、印刷装置P内で折りたたまれて積み重ねられる。これに対し、第1の印刷装置Pの後段にもう1台の第2印刷装置を配置する印刷システムにおいては、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cによって送り出されてきたウェブWは、送出しローラ14を経て図1に破線で示すように印刷装置Pの外へと排出され、2台目の印刷装置(図示せず)に向けて搬送される。
【0020】
符号13eはエアー吸引によりウェブWとプレヒータ13aとの密着性を保たせたり、非印刷時にウェブWの位置がずれないようにウェブWの位置を規制するサクション機構である。符号13dはウェブWの蛇行を検出するセンサ(以下スキューセンサという)で、印刷中はウェブWの蛇行を補正する為に加熱ローラ13bと加圧ローラ13cウェブの幅方向の加圧力を変えることで、蛇行補正が実施される。ウェブWの蛇行補正制御は、図4に示すように、スキューセンサ13d上のウェブWを走行させたい場所に対して、ウェブWが実際に通過している場所およびウェブWの蛇行方向とその速度を検出し、それに対して加熱ローラ13bと加圧ローラ13cのウェブ幅方向の加圧力を変えることで、蛇行補正が実施される。ウェブWが左側に蛇行した場合、ステアリングコントロールモータ13fを用い加圧ローラ13cを動かすことで、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cの右側の加圧力を高めることにより蛇行を補正する。
【0021】
図2は本発明に係る両面印刷システムの全体構成の一実施例を示す。本印刷システムは図1で説明した構成を有する2台の印刷装置P1、P2と、両印刷装置に接続された制御装置17とから構成される。そして第1の印刷装置P1から送り出されてきたウェブWの表裏は、反転装置Tによって反転され、その後、第2の印刷装置P2に送り込まれて、ウェブWの第2の面にも画像が形成される。
【0022】
1台目の印刷装置P1においてウェブWは、時間が経過するにしたがってプレヒータ13a上で停止している部分のウェブWだけがが予熱され続けることにより、図3に示すように長さをYの部分的に大きく縮んだ状態になる。
【0023】
ここで、第2の印刷装置P2は、これから印刷するウェブWの1頁の長さをLと第1の印刷装置P1から第2の印刷装置P2との間にあるウェブの頁数をX、印刷速度をプロセス速度、印刷開始からその大きく縮んだ部分が第2の印刷装置P2のスキューセンサ13d上を通過するまでの時間tとすると、tは下式で表される。
【0024】
t=L×X/プロセス速度
本印刷システムは印刷開始し、第1の印刷装置P1から排出された大きく縮んだ部分を持つウェブWは、反転装置Tにて表裏が反転された上で第2の印刷装置P2へ送り込まれ、印刷開始からt経過後にスキューセンサ13d上を通過するようになる。
【0025】
第2の印刷装置P2は印刷開始からt経過後ウェブWの蛇行状態を監視しないで走行させ、t+Y経過するまでその状態を継続し、印刷を実施する。
【0026】
なお、上記の説明においては、第2印刷装置が印刷を停止している間は制御装置17によって第1印刷装置も印刷を停止している。第2印刷装置が停止している時間=第1印刷装置の予備加熱プレート上でウェブWも停止している時間と考えることができる。第2印刷装置が停止している時間が短い場合、ウェブWの縮み小さい為、第2印刷装置は従来通りの蛇行補正制御を実施する。
【0027】
また第1の印刷装置P1から第2の印刷装置P2との間にあるウェブの頁数よりも少ない頁数を印刷して停止し、本動作を繰り返す場合、ウェブWの縮んだ部分が複数存在してしまうため、第2印刷装置は従来通りの蛇行補正制御を実施する。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば第1印刷装置の予備加熱プレート上で停止して幅方向に大きく縮んでいたウェブを第2印刷装置上で蛇行させることなく印刷が行え、印刷開始から正確に画像を印刷することが可能な両面印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる印刷装置の概略構成図。
【図2】本発明にかかる印刷システムの概略構成図。
【図3】ウェブの縮みとプレヒータの関係を示す説明図。
【図4】第2印刷装置のスキューセンサ上を縮んだウェブが通過開始した時を示す説明図。
【図5】第2印刷装置のスキューセンサ上を縮んだウェブの後の縮んでいない通過した時を示す説明図。
【符号の説明】
W…ウェブ、13a…プレヒータ、13b…加熱ローラ、13c…加圧ローラ13d…スキューセンサ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、両面印刷装置におけるウェブ蛇行補正制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
長尺に連続した帯状の用紙に代表されるウェブの両面に画像等を形成する印刷システムとして、2台の印刷装置を直列に配置し、前段の印刷装置(以下第1印刷装置という)でウェブの第1の面(表面)に印刷を行ない、この第1印刷装置から排出されたウェブを反転装置にて表裏反転させた後、ウェブを後段の印刷装置(以下第2印刷装置という)に送り込み、その第2印刷装置でウェブの第2の面(裏面)に印刷を行うようにした印刷システムが提案され、実用化されている。
【0003】
このような印刷システムにおいて、第1印刷装置、第2印刷装置に関係なく、ウェブが蛇行した方向とは逆の方向へ蛇行補正制御を実施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のウェブを扱う印刷装置には、その搬送路中に、ウェブに画像を定着させる為の予備加熱プレートが備えられているのが一般的である。
【0005】
従来、このような予備加熱プレートを有する印刷装置を用いた印刷システムにおいては、ウェブを第1印刷装置と第2印刷装置に通したまま停止させていた場合、1台目の印刷装置P1においてウェブWは、時間が経過するにしたがってプレヒータ13a上で停止している部分のウェブWだけが予熱され続けることにより水分が蒸発し、図3に示すように部分的に大きく縮んだ状態になる。第1の印刷装置P1から排出された大きく縮んだ部分を持つウェブWは、反転装置Tにて表裏が反転された上で第2の印刷装置P2へ送り込まれる。大きく縮んだ部分のウェブWは、ウェブWのスキューセンサ13d上を通過するようになる。
【0006】
このような大きく幅方向に縮んだウェブWが第2の印刷装置P2のスキューセンサ13d上通過した場合、図4に示すように印刷装置P2はウェブWが急激に左側に蛇行したと判断し、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cの右側の加圧力を高めることで、ウェブWを右側(D1の矢印の方向)に戻そうとする。
【0007】
しかし、元々蛇行したわけではなく大きく縮んだ用紙が通過しただけの為、プレヒータ13aによって大きく縮んだウェブWがD2の方向に通過した後は、図5に示すように元の幅のウェブが通過し始めるため、ウェブWは逆に大きく右側を通過してしまい、結果的に大きく蛇行させてしまうという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、第1印刷装置の予備加熱プレート上で停止して幅方向に大きく縮んでいたウェブを第2印刷装置上で蛇行させることなく印刷が行え、印刷開始から正確に画像を印刷することが可能な両面印刷装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、ウェブの第1の面に画像を形成する第1印刷装置と、第1印刷装置の後段に設けられ前記ウェブの第2の面に画像を形成する第2印刷装置とを有し、前記第1印刷装置と前記第2印刷装置は、前記ウェブに画像を定着させる為の予備加熱プレートと、前記ウェブの蛇行を検出するセンサと、前記ウェブの蛇行を強制する手段とを有し、前記第2印刷装置は、これから印刷する前記ウェブの1頁の長さを把握する手段と、前記第1印刷装置との間にある前記ウェブの頁数を把握する手段と、および前記第1印刷装置の前記予備加熱プレート上で印刷を停止していた時間を計測できる手段とを有する両面印刷装置において、前記第1印刷装置の前記予備加熱プレート上で停止していた前記ウェブが前記第2印刷装置を通過する期間に、前記ウェブの蛇行補正制御を実施しないことにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。はじめに図1を用いて本発明印刷システムに適用される電子写真式印刷装置の一実施例について説明する。同図において、Wはウェブであり、通常は紙が用いられる。ウェブWは、給送装置(図示せず)から印刷装置Pの内部に送り込まれ、ガイドローラ1に案内されてウェブバッファ機構2に搬送される。
【0011】
ウェブバッファ機構2は、搬送されるウェブWを一時的に蓄える蓄積部2aと、ウェブWの弛み量(バッファ量)を検出する複数の光学的センサ2d、2e、2f、2gと、ウェブ搬送方向の上流部に設けられた1対のローラ2b、2cとを備えている。ローラ2cには、ローラ2bへの圧接力を調節するための調節機構が装備されている。
【0012】
本実施例においては、ローラ2cの一端から突出した軸2hに錘2iを摺動可能に設け、この錘2iの位置を変えることによりてこの原理でローラ2cの2dに対する圧接力を調節している。このウェブバッファ機構2自体は、本発明と直接関係ないので説明は省略するが、特願2000−389699に詳細に記載されている。
【0013】
ガイド部材3を通過したウェブWは、次に異物除去機構4に送り込まれる。異物除去機構4には、固定して設けられたシャフト4a、4bと4c、4dが設けられている。シャフト4aと4bは予め設定された極めて狭い間隔をなして設けられ、異物の侵入を阻止する役目を有する。
【0014】
ウェブWはさらに張力付与機構5に搬送される。この張力付与機構5はドラム5aと、このドラム5aに圧接して設けられたローラ5bとウェブ搬送上において移動可能に支持されたドラム5cとから構成されている。ドラム5は、回動可能に支持されたアーム5dの自由端に固定されており、バネ5eによってウェブWの面に付勢されている。上記張力付与機構5を設けることによってウェブWの張力が一定に保たれるようになる。
【0015】
さらに、ウェブWは、ガイドシャフト6、ガイド板7を経て、搬送ローラ8、9によって印写部10へ送り込まれる。印写部10としてこの実施例では電子写真記録方式による印写装置が用いられているが、本発明はこの方式の記録装置に限定されるものでない。像担持体として例示される感光体ドラム101が回転を開始すると、コロナ帯電器102に高電圧が印加され、感光体ドラム101表面は均一に例えば正電荷が帯電される。半導体レーザや発光ダイオードなどで構成された光源103から出力された光は、感光体ドラム101上を像露光し、感光体ドラム101上に静電潜像を形成する。この静電潜像を保持した感光体ドラム領域が現像装置104と対向する位置に到達すると、静電潜像に現像剤が供給され、感光体ドラム101上にトナー像が形成される。
【0016】
感光体ドラム101上に形成されたトナー像は、ウェブWの背面側にトナー像と逆極性の電荷を付与する転写器105の作用によってウェブW上に吸引される。感光体ドラム101の転写位置を通過した領域は、清掃装置106で清掃され、次の印刷動作に備えられる。
【0017】
上記のようにして印写部10からトナー像が転写されたウェブWは、搬送ベルト11によって後段へと搬送されて行く。搬送ローラ8は駆動源を持つ駆動ローラとして設けられており後述するモータによって駆動される。搬送ローラ9はバネ9aの弾性力によってウェブWを介して搬送ローラ8に圧接された従動ローラとして設けられている。また、搬送ベルト11は、駆動ローラ11aと従動ローラ11bに掛け渡して支持されるとともに、吸引装置(図示せず)を備えた構成となっており、ウェブWの背面を搬送ベルト11上に吸着させた状態で搬送するように構成されている。
【0018】
搬送ベルト11から送り出されたウェブWは、バッファプレート12を経て定着装置13に搬送される。定着装置13に到達したウェブWは、プレヒータ13aで予熱された後、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cからなる一対の定着ローラによって形成されるニップ部によって加熱加圧されながら挟持搬送され、トナー像がウェブWに溶融定着される。
【0019】
加熱ローラ13bと加圧ローラ13cによって送り出されてきたウェブWは、送出しローラ14を経るとともに、通常は、スイングフィン15の振り子動作によって交互に折り分けられ、印刷装置P内で折りたたまれて積み重ねられる。これに対し、第1の印刷装置Pの後段にもう1台の第2印刷装置を配置する印刷システムにおいては、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cによって送り出されてきたウェブWは、送出しローラ14を経て図1に破線で示すように印刷装置Pの外へと排出され、2台目の印刷装置(図示せず)に向けて搬送される。
【0020】
符号13eはエアー吸引によりウェブWとプレヒータ13aとの密着性を保たせたり、非印刷時にウェブWの位置がずれないようにウェブWの位置を規制するサクション機構である。符号13dはウェブWの蛇行を検出するセンサ(以下スキューセンサという)で、印刷中はウェブWの蛇行を補正する為に加熱ローラ13bと加圧ローラ13cウェブの幅方向の加圧力を変えることで、蛇行補正が実施される。ウェブWの蛇行補正制御は、図4に示すように、スキューセンサ13d上のウェブWを走行させたい場所に対して、ウェブWが実際に通過している場所およびウェブWの蛇行方向とその速度を検出し、それに対して加熱ローラ13bと加圧ローラ13cのウェブ幅方向の加圧力を変えることで、蛇行補正が実施される。ウェブWが左側に蛇行した場合、ステアリングコントロールモータ13fを用い加圧ローラ13cを動かすことで、加熱ローラ13bと加圧ローラ13cの右側の加圧力を高めることにより蛇行を補正する。
【0021】
図2は本発明に係る両面印刷システムの全体構成の一実施例を示す。本印刷システムは図1で説明した構成を有する2台の印刷装置P1、P2と、両印刷装置に接続された制御装置17とから構成される。そして第1の印刷装置P1から送り出されてきたウェブWの表裏は、反転装置Tによって反転され、その後、第2の印刷装置P2に送り込まれて、ウェブWの第2の面にも画像が形成される。
【0022】
1台目の印刷装置P1においてウェブWは、時間が経過するにしたがってプレヒータ13a上で停止している部分のウェブWだけがが予熱され続けることにより、図3に示すように長さをYの部分的に大きく縮んだ状態になる。
【0023】
ここで、第2の印刷装置P2は、これから印刷するウェブWの1頁の長さをLと第1の印刷装置P1から第2の印刷装置P2との間にあるウェブの頁数をX、印刷速度をプロセス速度、印刷開始からその大きく縮んだ部分が第2の印刷装置P2のスキューセンサ13d上を通過するまでの時間tとすると、tは下式で表される。
【0024】
t=L×X/プロセス速度
本印刷システムは印刷開始し、第1の印刷装置P1から排出された大きく縮んだ部分を持つウェブWは、反転装置Tにて表裏が反転された上で第2の印刷装置P2へ送り込まれ、印刷開始からt経過後にスキューセンサ13d上を通過するようになる。
【0025】
第2の印刷装置P2は印刷開始からt経過後ウェブWの蛇行状態を監視しないで走行させ、t+Y経過するまでその状態を継続し、印刷を実施する。
【0026】
なお、上記の説明においては、第2印刷装置が印刷を停止している間は制御装置17によって第1印刷装置も印刷を停止している。第2印刷装置が停止している時間=第1印刷装置の予備加熱プレート上でウェブWも停止している時間と考えることができる。第2印刷装置が停止している時間が短い場合、ウェブWの縮み小さい為、第2印刷装置は従来通りの蛇行補正制御を実施する。
【0027】
また第1の印刷装置P1から第2の印刷装置P2との間にあるウェブの頁数よりも少ない頁数を印刷して停止し、本動作を繰り返す場合、ウェブWの縮んだ部分が複数存在してしまうため、第2印刷装置は従来通りの蛇行補正制御を実施する。
【0028】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば第1印刷装置の予備加熱プレート上で停止して幅方向に大きく縮んでいたウェブを第2印刷装置上で蛇行させることなく印刷が行え、印刷開始から正確に画像を印刷することが可能な両面印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる印刷装置の概略構成図。
【図2】本発明にかかる印刷システムの概略構成図。
【図3】ウェブの縮みとプレヒータの関係を示す説明図。
【図4】第2印刷装置のスキューセンサ上を縮んだウェブが通過開始した時を示す説明図。
【図5】第2印刷装置のスキューセンサ上を縮んだウェブの後の縮んでいない通過した時を示す説明図。
【符号の説明】
W…ウェブ、13a…プレヒータ、13b…加熱ローラ、13c…加圧ローラ13d…スキューセンサ。
Claims (1)
- ウェブの第1の面に画像を形成する第1印刷装置と、第1印刷装置の後段に設けられ前記ウェブの第2の面に画像を形成する第2印刷装置とを有し、前記第1印刷装置と前記第2印刷装置は、前記ウェブに画像を定着させる為の予備加熱プレートと、前記ウェブの蛇行を検出するセンサと、前記ウェブの蛇行を強制する手段とを有し、前記第2印刷装置は、これから印刷する前記ウェブの1頁の長さを把握する手段と、前記第1印刷装置との間にある前記ウェブの頁数を把握する手段と、および前記第1印刷装置の前記予備加熱プレート上で印刷を停止していた時間を計測できる手段とを有する両面印刷装置において、前記第1印刷装置の前記予備加熱プレート上で停止していた前記ウェブが前記第2印刷装置を通過する期間に、前記ウェブの蛇行補正制御を実施しないことを特徴とするウェブ蛇行補正制御方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003030223A JP2004238165A (ja) | 2003-02-07 | 2003-02-07 | 両面印刷装置におけるウェブ蛇行補正制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2003
- 2003-02-07 JP JP2003030223A patent/JP2004238165A/ja active Pending
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