JP2004237835A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アシストモータの出力軸の回転を減速する減速機構の減速比はアシストモータの最大トルク発生時を考慮した高い減速比に固定されている。最大トルク発生時以外のときに、いわゆるハンドル戻りが悪くなり操舵フィーリングが悪い。アシストモータが大型になる。
【解決手段】アシストモータ16の出力軸17の回転をベルト式の無段変速機(CVT)からなる減速機構18を介して減速し、ボールねじ機構等の変換機構19に伝達する。操舵トルクおよび車速に応じて減速比変更用モータ20を駆動し、可変径プーリからなる入力プーリ24の有効径を変更することにより、減速比を変更する。アシストモータ16を常に最大効率点近くで使用する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アシストモータにより操舵補助力を発生する電動パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ラックアシスト式電動パワーステアリング装置では、アシストモータの出力軸の回転をプーリ・ベルト機構からなる減速機構を介して減速した後、ラック軸を包囲する例えばボールねじ機構を介してラック軸の軸方向移動に変換するようにしている。
この種の電動パワーステアリング装置を含め、一般に、電動パワーステアリング装置では、操舵補助力を得るための電動モータの出力軸の回転を減速機構により減速しているが、通例、減速機構の減速比は、アシストモータの最大軸力(トルク)発生時を考慮した高減速比に固定されている。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−28583号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この場合、最大軸力が不要な運転状況において、アシストモータの慣性やロストルクがステアリングシャフト上で増大し、結果として、操舵部材が中立位置へ戻り難くなり(いわゆるハンドル戻りが悪くなり)、操舵フィーリングが悪くなるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、いわゆるハンドル戻りが良く、アシストモータの小型化を達成できる電動パワーステアリング装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するため、第1発明は、操舵補助力を発生するためのアシストモータと、このアシストモータの出力軸の回転を減速するための減速機構と、この減速機構の減速比を変更することのできる減速比可変機構とを備えることを特徴とするものである。本発明では、負荷や運転状況に応じた減速比を達成でき、いわゆるハンドル戻りを良好にして操舵フィーリングを向上することができる。アシストモータを常に最大効率で使用することも可能となり、アシストモータの小型化が可能となる。
【0006】
第2発明は、第1発明において、上記減速比可変機構は無段変速機を含むことを特徴とするものである。本発明では、減速比を無段階に可変することで、減速比をきめ細かに設定することが可能となり、操舵フィーリングをより向上することができる。
第3発明は、第1又は第2発明において、上記減速機構の出力回転を車両の車幅方向に延びる転舵軸の軸方向移動に変換するための変換機構をさらに備えることを特徴とするものである。本発明では、いわゆるラックアシスト式の電動パワーステアリング装置(R−EPS)において、操舵フィーリングの向上とアシストモータの小型化を達成することができる。
【0007】
第4発明は、第1、第2又は第3発明において、操舵部材に加えられる操作トルクを検出するトルク検出手段と、トルク検出手段により検出されたトルクに応じて上記減速比可変機構の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
一般に、電動パワーステアリング装置においては、検出トルクが小さいときには、操舵補助力が相対的に小さくされているため、アシストモータの最大効率点よりもかなり低い回転領域が使用されており、その結果、アシストモータのフリクション等がハンドル軸上で増幅される傾向にあり、これがハンドル戻りを悪くしている。これに対して、第4発明では、検出トルクを考慮して減速機構の減速比を変更することができ、例えば検出トルクが小さいときの減速比を相対的に低くすることで、検出トルクが小さいときにもアシストモータを最大効率点近傍で使用できるので、ハンドル戻りを良くすることができる。
【0008】
第5発明は、第1、第2又は第3発明において、車速を検出する車速検出手段と、車速検出手段により検出された車速に応じて上記減速比可変機構の動作を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とするものである。
一般に、電動パワーステアリング装置においては、高速走行時には、操舵補助力が相対的に小さくされているため、アシストモータの最大効率点よりもかなり低い回転領域が使用されており、その結果、アシストモータのフリクション等がハンドル軸上で増幅される傾向にあり、これがハンドル戻りを悪くしている。これに対して、第5発明では、車速を考慮して減速機構の減速比を変更することができ、例えば高速走行時の減速比を相対的に低くすることで、高速走行時にもアシストモータを最大効率点近傍で使用できるので、ハンドル戻りを良くすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、電動パワーステアリング装置(EPS)1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結しているステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3の先端部に設けられたピニオン4と、このピニオン4に噛み合うラック5を有して車両の車幅方向に延びる転舵軸としてのラック軸6(転舵軸)とを有している。
【0010】
ラック軸6の両端部にはそれぞれタイロッド7が結合されており、各タイロッド7は対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する車輪8に連結されている。操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン4およびラック5によって、車両の左右方向に沿ってのラック軸6の直線運動に変換される。これにより、車輪8の転舵が達成される。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連なる入力軸9と、ピニオン4に連なる出力軸10とに分割されており、これら入、出力軸9,10はトーションバー11を介して同一の軸線上で互いに連結されている。
【0011】
トーションバー11を介する入、出力軸9,10間の相対回転変位量により操舵トルクを検出するトルク検出手段としてのトルクセンサ12が設けられており、このトルクセンサ12によるトルク検出結果は、制御手段としてのECU(電子制御ユニット)等の制御部13に与えられる。車速を検出する車速検出手段としての車速センサ14による車速検出結果も制御部13に与えられる。制御部13では、検出トルクや検出車速等に基づいて、ドライバ15を介してアシストモータ16への印加電流(アシスト電流)を制御する。
【0012】
アシストモータ16の出力軸17(図2参照)の回転が、減速比可変機構としてのベルト式の無段変速機(CVT)からなる減速機構18を介して減速される。減速機構18の出力回転は変換機構19を介してラック軸6の軸方向移動に変換され、操舵が補助される。本電動パワーステアリング装置1は、いわゆるラックアシストタイプである。
また、図1を参照して、制御部13は、減速機構18の減速比を可変するための例えばステップモータからなる変速比変更用モータ20の動作を、検出トルクおよび検出車速に基づいてドライバ21を介して制御する。
【0013】
図2は電動パワーステアリング装置1の要部の模式的断面図であり、図2を参照して、減速機構18は、アシストモータ16の出力軸17に例えばスプラインを用いる継手22を介して同軸上に一体回転可能に連結される入力軸23と、入力軸23に一体回転可能に設けられる可変径プーリからなる小径の入力プーリ24と、転舵軸としてのラック軸6の周囲を取り囲んで配置される大径の出力プーリ25と、両プーリ24,25間に巻き回される無端状のベルト26とを備える。
【0014】
入力プーリ25は、入力軸23に例えば一体に形成されて入力軸23に対する軸方向移動が規制された第1のシーブ27と、入力軸23に一体回転可能で且つ軸方向移動可能に係合された第2のシーブ28とを備える。
第1および第2のシーブ27,28は、相対向する伝動面29,30を有し、伝動面29,30間にベルト26が挟持されている。伝動面29,30は、互いに逆向きに傾斜するテーパ状をなし、互いの間に、いわゆるV形溝を区画している。ベルト26は、いわゆるV形ベルトからなり、対応するシーブ27,28の伝動面29,30にそれぞれ係合する伝動面31,32を有している。
【0015】
第2のシーブ28は、上記伝動面30を形成する環状の主体部33と、主体部33の中心から第1のシーブ27と反対側へ延びるスリーブ34とを備える。スリーブ34の内周は、入力軸23の外周の軸方向中間部のスプライン部23aに例えばスプライン嵌合している。
入力軸23の先端部外周には、環状部材35が一体回転可能に嵌合され、この環状部材35は、軸受36を介して減速機ハウジング37に回転自在に支持されている。具体的には、減速機ハウジング37の固定孔38に、筒状の固定部材39が固定されており、この固定部材39の内周の軸受保持孔40に、軸受36の外輪41が保持されている。軸受36の内輪42は環状部材35に一体回転可能に嵌合している。
【0016】
上記の筒状の固定部材39は、上記固定孔38に固定される大径部43と、第2のシーブ28のスリーブ34の先端部外周に相対回転自在に嵌合する小径部44と、大径部43と小径部44との間に形成され軸受36の外輪41の端面を位置決めする位置決め段部45とを備える。
また、小径部44の外周にはねじ部46が形成され、このねじ部46に、第2のシーブ28を第1のシーブ27側へ駆動するための環状の駆動部材47がねじ嵌合している。具体的には、駆動部材47は、外周に歯48を形成する環状板からなるギヤ部49と、ギヤ部49から固定部材39側へ延びるナット部50と、ギヤ部49から第2のシーブ28の主体部33側へ延びる筒状の軸受係合部51とを備える。
【0017】
駆動部材47はスリーブ34を同心的に取り囲んでおり、駆動部材47の軸受係合部51がスリーブ34の外周に軸受52を介してスリーブ34の回りに相対回転可能に支持されている。
軸受52の内輪53はスリーブ34の外周の段部54とスリーブ34の外周溝に係止する止め輪55との間に挟持されて、スリーブ34に対する軸方向移動が規制されている。一方、軸受52の外輪56は、駆動部材47の位置決め段部57に当接することで軸方向の一方への移動が規制され、駆動部材47が軸受52を介して第2のシーブ28を第1のシーブ27側へ付勢して駆動することができるようになっている。
【0018】
ギヤ部49の外周の歯48には、上記の減速比変更用モータ20により回転駆動される小径の駆動ギヤ58が噛み合っており、この駆動ギヤ58の支軸59は減速機ハウジング37の軸受保持孔60に保持される軸受61を介して減速機ハウジング37に回転自在に支持されている。駆動部材47のギヤ部49は駆動ギヤ58に対する軸方向移動が許容されている。
減速比変更用モータ20により駆動ギヤ58を介して駆動部材47が所定方向へ回転変位されると、この回転が、ナット部50と固定部材39のねじ部46との相対回転により、駆動部材47の軸方向移動に変換され、軸受52を介して第2のシーブ28を第1のシーブ27側へ移動させるので、入力プーリ24の有効径が増大し、減速比を低くすることができる。
【0019】
逆に、減速比変更用モータ20によって駆動部材47が上記所定方向と反対方向に回転変位されると、駆動部材47が第2のシーブ28を第1のシーブ27から遠ざけるので、入力プーリ24の有効径が減少し、減速比を高くすることができる。
変換機構19としては、例えばボールねじ機構又はベアリングねじ機構(例えば特開2000−46136号公報参照)を用いて回転運動を直線運動に変換することができる。本実施の形態では、ボールねじ機構が用いられる例に則して説明する。変換機構19はラック軸6の周囲を取り囲む入力部(回転体)としてのボールナット62を備える。
【0020】
ボールナット62は、ラック軸6の途中部に形成されたボールねじ溝63にボール64を介して螺合しており、これにより変換機構19が構成されている。ボールナット62はラックハウジング65に軸受66,67を介して回転自在に支持されている。また、ボールナット62の外周部68には上記の出力プーリ25が一体回転可能に嵌め合わされている。
次いで、図3は制御部13によるアシストモータ16および減速比変更用モータ20の制御のための処理を説明するためのフローチャートである。
【0021】
制御部13は、まず、トルクセンサ12および車速センサ14の出力信号を取り込んで、操舵トルクTおよび車速Vについてのデータを収集する(ステップS1,S2)。
次いで、車速Vに基づいて、減速比Rに関連する車速係数Cv、およびアシスト電流Iに関連する車速係数Dvをを求める(ステップS3)。
これらの車速係数Cv,Dvは、予め車速Vに応じて定められている。アシスト電流Iに関連する車速係数Dvは、車速Vが大きくなるほど小さい値となるようにされている。一方、減速比Rに関連する車速係数Cvは、車速Vが大きくなるほど大きい値となるようにされている。
【0022】
実際には、例えば、車速V=V1(例えば5km/h),V2(例えば30km/h),V3(例えば80km/h)に対する各車速係数Cv、Dvの値がそれぞれ制御部13内のメモリ13M(図1参照)に記憶されていて、これらの値以外の車速Vに対する車速係数Cv,Dvは、直線補間処理等の演算によって求められる。
次いで、減速機構18の減速比Rが算出される。減速比Rは、減速比R=車速係数Cv×操舵トルクTとして計算され(ステップS4)、図4に示すように、操舵トルクTが大きいほど、減速比Rが高くなる一方、車速VがV1からV2、V3へと大きくなるほど、減速比Rが小さくなるようにされる。
【0023】
ただし、減速比Rは機構上、下限値R1と上限値R2との間に制限される関係上、操舵トルクTが比較的小さい領域では最小値R1を採用するようにしている。下限値R1を採用するトルク領域は車速Vが大きいほど広くしてある。
例えば、低速である車速V1ではトルク領域0〜T1において下限値R1を採用するが、高速である車速V3では上記のトルク領域0〜T1よりも広いトルク領域0〜〜T3において下限値R1を採用する。また中速である車速V2では車速V3の場合よりも狭く車速V1である場合よりも広いトルク領域0〜T2において下限値R1を採用する。
【0024】
これは、下記の理由による。すなわち、車速Vが上昇する程に電動パワーステアリング装置1に必要とされるラック軸力が小さくなり、減速比Rを小さく設定することが可能である。また、手応え感を得るため、入力トルクに対するアシスト力も小さくされる。従来は、以下に示すアシスト電流特性のみでアシスト量を調整していたが、減速比Rを小さく設定することで同様の効果が得られ、更にモータ慣性を低減する効果も得られるためである。
【0025】
また、アシスト電流Lが、アシスト電流L=車速係数Dv×操舵トルクTとして計算され(ステップS5)、図5に示すように、操舵トルクTが大きいほど、アシスト電流Lが大きくなるようにされ、また、車速Vが大きいほど、アシスト電流Lが小さく設定されるようになっている。ただし、アシスト電流Lの上限値L1を超えないようにされている。
そして、求められた減速比Rになるように、ステップモータからなる減速比変更用モータ20を所要の回転位置まで駆動制御した後(ステップS6)、求められたアシスト電流Lがドライバ15に与えられて、所要の操舵補助力を得るようにアシストモータ16が駆動制御される(ステップS7)。
【0026】
本実施の形態によれば、アシストモータ16を常に最大効率点近くで使用することのできるような減速比Rを達成できるので、いわゆるハンドル戻りを良好にして操舵フィーリングを向上することができると共に、アシストモータ16の小型化が可能となる。特に、減速比可変の減速機構18として、無段変速機を採用することで、減速比Rをきめ細かに設定することが可能となり、操舵フィーリングをより向上することができる。
【0027】
上記の実施の形態では、操舵トルクTおよび車速Vに基づいて減速比Rを設定したが、これに限らず、図6に示すように、操舵トルクTとは無関係に車速Vに基づいて、車速Vが大きくなるほど減速比Rが小さくなるように設定するようにしても良い。また、操舵トルクTと車速Vを組み合わせた制御としても良いし、その他の制御ファクター(操舵角、エンジン回転数等)を加えても良い。
また、上記の実施の形態では、減速機構18としてベルト式の無段変速機を用いたが、これに限らない。例えば、図7に示す電動パワーステアリング装置1では、アシストモータ16の出力軸17の回転が第1の減速機構としてのトロイダル型無段変速機69(減速比可変機構)および第2の減速機構としての傘歯車機構70を介して変換機構19に伝達されるようになっている。
【0028】
トロイダル型無段変速機69は、アシストモータ16の出力軸17に連動回転する入力軸71と、入力軸71と一体回転可能な入力ディスク72と、この入力ディスク72に対向する出力ディスク73と、入、出力ディスク72,73間に区画されるトロイダル状のキャビティ74に配置される位置可変の複数の摩擦ローラ75と、出力ディスク73と一体回転可能な出力軸76とを備える。
摩擦ローラ75はキャリッジ77により支持されており、付勢手段としての例えば油圧シリンダ78がキャリッジ77を介して摩擦ローラ75を入、出力ディスク72,73の軌道面に付勢する。本実施の形態では、図4に示すように検出される操舵トルクTおよび車速Vに基づいて(又は図6に示すように車速Vのみに基づいて)、制御部13が油圧制御弁79を介して油圧シリンダ78の油圧を制御することで、摩擦ローラ75の入、出力ディスク72,73の軌道面への付勢力を調整し、入力ディスク72のトルクに対する出力ディスク73のトルクが釣り合うように摩擦ローラ75の傾倒角度が変化し、適切な減速比が達成されるようになっている。
【0029】
トロイダル型無段変速機としては、例えば、特開平10−141460号公報、その他公知の構成の無段変速機を採用することができる。
傘歯車機構70は、トロイダル型無段変速機69の出力軸76と一体回転可能な第1の傘歯車80と、変換機構19のボールナット62に一体回転可能な第2の傘歯車81とを備える。
本実施の形態においても、アシストモータ16を常に最大効率点近くで使用することのできるような減速比Rを達成できるので、いわゆるハンドル戻りを良好にして操舵フィーリングを向上することができると共に、アシストモータ16の小型化が可能となる。
【0030】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば減速機構に用いる無段変速機として、遊星コーン式等の公知の無段変速機を採用することができる。また、本発明はピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置に適用することもできる。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】電動パワーステアリング装置の要部の模式的断面図である。
【図3】制御部による舵取り制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】操舵トルクTと減速比Rの関係を示すグラフ図である。
【図5】操舵トルクTとアシスト電流Lの関係を示すグラフ図である。
【図6】本発明の別の実施の形態において、車速Vと減速比Rとの関係を示すグラフ図である。
【図7】本発明のさらに別の実施の形態の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 電動パワーステアリング装置(EPS)
2 操舵部材
6 ラック軸(操舵軸)
6a ボールねじ溝
12 トルクセンサ(トルク検出手段)
13 制御部(制御手段)
14 車速センサ(車速検出手段)
16 アシストモータ
17 出力軸
18 減速機構(減速比可変機構。ベルト式無段変速機)
19 変換機構
20 減速比変更用モータ
23 入力軸
24 入力プーリ(可変径プーリ)
25 出力プーリ
26 ベルト
27 第1のシーブ
28 第2のシーブ
39 固定部材
46 ねじ部
47 駆動部材
48 歯
49 ギヤ部
58 小径ギヤ
62 ボールナット
63 ボールねじ溝
64 ボール
69 トロイダル型無段変速機(第1の減速機構。減速比可変機構)
70 傘歯車機構(第2の減速機構)
72 入力ディスク
73 出力ディスク
75 摩擦ローラ
77 キャリッジ
78 油圧シリンダ
79 油圧制御部
80 第1の傘歯車
81 第2の傘歯車

Claims (5)

  1. 操舵補助力を発生するためのアシストモータと、このアシストモータの出力軸の回転を減速するための減速機構とを備え、上記減速機構は減速比を変更するための減速比可変機構を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記減速機構は無段変速機を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1又は2において、上記減速機構の出力回転を車両の車幅方向に延びる転舵軸の軸方向移動に変換するための変換機構をさらに備える電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1,2又は3において、操舵部材に加えられる操作トルクを検出するトルク検出手段と、トルク検出手段により検出されたトルクに応じて上記減速比可変機構の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1,2又は3において、車速を検出する車速検出手段と、車速検出手段により検出された車速に応じて上記減速比可変機構の動作を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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DE102008001959A1 (de) * 2008-05-26 2009-12-03 Zf Lenksysteme Gmbh Verfahren zum Herstellen von elektrischen Servolenkungen
JP2010019310A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Mitsubishi Electric Corp 車両制御装置

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