JP2004237821A - 車両用シート - Google Patents
車両用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004237821A JP2004237821A JP2003027685A JP2003027685A JP2004237821A JP 2004237821 A JP2004237821 A JP 2004237821A JP 2003027685 A JP2003027685 A JP 2003027685A JP 2003027685 A JP2003027685 A JP 2003027685A JP 2004237821 A JP2004237821 A JP 2004237821A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cushion pad
- groove
- occupant
- seat
- inflator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】自動車用等の車両用シートにおいて部品製造及び組み付けの容易な簡便な構造により、衝突時等の異常加速度から乗員を保護し、特には、異常加速度を受けた際の乗員の滑り落ちを確実に防止できるものを提供する。
【解決手段】座部のクッションパッド2の前方部(大腿部支持領域)2bには、下面側の板状フレーム3との間に、中空プラスチック容器7が配されている。この中空プラスチック容器7は、ブロー成形等による平箱状の成形品であり、後方端部にインフレータ71を備え、また、前半部の三方の縁に沿って平面略U字状の溝72を備える。衝突等により異常加速度が検知された際には、インフレータ71が作動する。このとき供給される膨張ガスにより、溝72の個所が略垂直方向に展開して引き延ばされるとともに、この溝71により三方を囲まれる舌状領域73が傾斜して隆起し、クッションパッド2の前方部(大腿部支持領域)2bを持ち上げる。
【選択図】 図1
【解決手段】座部のクッションパッド2の前方部(大腿部支持領域)2bには、下面側の板状フレーム3との間に、中空プラスチック容器7が配されている。この中空プラスチック容器7は、ブロー成形等による平箱状の成形品であり、後方端部にインフレータ71を備え、また、前半部の三方の縁に沿って平面略U字状の溝72を備える。衝突等により異常加速度が検知された際には、インフレータ71が作動する。このとき供給される膨張ガスにより、溝72の個所が略垂直方向に展開して引き延ばされるとともに、この溝71により三方を囲まれる舌状領域73が傾斜して隆起し、クッションパッド2の前方部(大腿部支持領域)2bを持ち上げる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両用シートに関する。特には、衝突時等の異常加速度から乗員を保護するための機構を備えた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
前方からの衝突時など車両が大きな異常加速度を受けた際に、乗員の車両前方への飛び出しやフロントガラス等への衝突を防止すべく、シートベルトまたはエアバッグ装置が備えられている。
【0003】
ところが、乗員の身体に対するシートベルトの着用位置やエアバッグの展開位置が適当でない場合、車両前方へ向かう慣性力により、乗員がシートからずり落ちることがあった。すなわち、乗員が下半身側から座部のクッションパッドに沿って前方へと滑り落ちてしまうこと(いわゆる「サブマリン」現象)があった。特には、乗員が子供である場合や、背もたれ部を深く倒し込んでいる場合などに、シートベルトを装着しているにも拘わらず、シート面を滑るように抜け落ちることがあり、乗員を充分に保護できないことがあった。また、このような場合、乗員の腹部等に強い締め付け力が作用してしまうこともあり得る。
【0004】
そこで、特開平6−183292においては、座部クッションパッドを支持するフレームの後部を、衝突時に下方へ落とし込むための機構を設けることが提案されている。詳しくは、下方への引っ張り張力を持たせたバネと、フレーム後部を解除可能に係止して支持するアクチュエータ機構等を備える。すなわち、異常加速度を検知した際に、アクチュエータ機構が係止・支持用突出部を引き込んでフレーム後部に対する係止・支持を解除し、バネ力により、座部クッションパッドの後部及び乗員の臀部を瞬時に下方へ引き込むように、座部クッションパッドを瞬時に回動させる機構を持たせたものである。
【0005】
これにより、乗員の前方への滑り落ち(サブマリン現象)が防止される。しかし、座部クッションパッドを支持するフレームを回動可能に設け、アクチュエータの可動部により係止・支持を行うものであるため、全体の機構がかなり複雑になる。特に、通常の振動時には外れることなく、衝突時に確実に係合がはずれるようにするためには、かなり大がかりで精巧な機構を設ける必要がある。
【0006】
また、特開平7−25279においては、乗員の臀部の下方の個所で、座部クッションパッドをエアクッションにより支持し、衝突時に、電磁開放弁を通じてエアクッション中のエアを排気することで、座部クッションパッドの後部及び乗員の臀部を下方に引き込むことが提案されている。
【0007】
このような機構であると、エアクッションによる乗り心地の改善効果が期待できるものの、瞬時に排気を行うためには、かなり多数の排気弁を設けるか、または、かなり大型の排気弁を設ける必要があると考えられる。また、エアクッションを適性状態に保つためには、定期的にエア注入等を行う必要がある。
【0008】
一方、特開平7−81466及び特開平10−217818(特許第3285129号)においては、座部のクッションパッドの前方部分を衝突時等に瞬時に上方へと突き出させるための小型エアバッグ装置を備えることが提案されている。
【0009】
このようにエアバッグ装置を用いる場合、既に確立した技術により確実かつ瞬時に座部クッションパッドの前方部分を上方に突き出すことができる。
【0010】
しかし、座部クッションパッドを支持するフレームに凹嵌部を設けて、インフレーター装置を設置し、袋織り等によるバッグ部の布を折り畳んで収納する必要があることから、部品コスト及び組立コストを増大させることとなる。
【0011】
【特許文献1】特開平6−183292号公報
【0012】
【特許文献2】特開平7−25279号公報
【0013】
【特許文献3】特開平7−81466号公報
【0014】
【特許文献4】特開平10−217818号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、自動車用等の車両用シートにおいて、部品製造及び組み付けの容易な簡便な構造により、衝突時等の異常加速度から乗員を保護し、特には、異常加速度を受けた際の乗員の滑り落ちを確実に防止できるようにするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用シートは、乗員の臀部及び大腿部を支持するクッションパッドと、これを下方から支持するフレームとを含んでなる車両用シートにおいて、前記クッションパッドの下面側に、中空のプラスチック成形品からなる閉じた容器が前記フレームから支持されて配され、該容器中にインフレータが配され、該容器には、溝、褶曲部または薄肉部からなる展開・延伸予定個所が設けられ、該展開・延伸予定個所によって前方及び左右方向から囲まれた舌状領域が形成され、異常加速度が検知された際には、前記インフレータからの膨張ガスによって前記展開・延伸予定個所が展開または延伸されて前記舌状領域が隆起することにより、前記クッションパッドの大腿部支持領域が上方へ持ち上げられることを特徴とする。
【0017】
上記の構成によると、部品製造及び組み付けの容易な簡便な構造により、異常加速度を受けた際の乗員の滑り落ち(サブマリン現象)を確実に防止することができる。
【0018】
好ましくは、前記クッションパッドに、前記大腿部支持領域とその後方の領域との間の境界に沿って、表面に溝または切り込みが設けられる。
【0019】
このような構成であると、異常加速度を受けた際に、乗員の大腿部を支持する領域を持ち上げるためのクッションパッドの変形が、より容易となる。
【0020】
また、好ましくは、前記溝または褶曲部の谷底において、その両側の斜面におけるよりも薄肉に形成される。
【0021】
このような構成であると、展開のための変形が、この薄肉の谷底から開始されて容易に行われる。
【0022】
好ましい態様によると、前記閉じた容器がブロー成形品であり、前記延伸予定個所が、ブロー成形と同時に形成された溝または褶曲部である。
【0023】
このような構成であると、乗員の滑り落ちを防止するための部材の製造及び組み付けを、特に容易に行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について、図1〜5を用いて説明する。
【0025】
図1及び図2の部分断面側面図には、本実施例の車両用シート(座席)1について、通常時の様子、及び、異常加速度を受けた場合の様子を模式的に示す。
【0026】
図示の実施例における車両用シート1は、乗用車用であり、下方側シートベルト41及びたすき掛け部42をなす3点固定式シートベルト4が備えられている。座部のクッションパッド2、背もたれ部5及びヘッドレスト51が、それぞれ、軟質ウレタン樹脂発泡体等のクッション材料と、これを覆うクロスやレザー等の表皮とからなっている。背もたれ部5及びこれに固定されたヘッドレスト51は、略水平に配されるクッションパッド2に対してリクライニング可能に設けられている。図示の例において、クッションパッド2は、乗員の座骨の下端に対応する個所を中心に、下面側に膨出した形状をなしている。
【0027】
座部のクッションパッド2は、スチール板等からなる板状フレーム3上に載置されて支持されている。但し、クッションパッド2における前方部分、すなわち、乗員の大腿部を支持する領域2bにおいては、クッションパッド2の下面と板状フレーム3の上面との間に、矩形平箱状の中空プラスチック容器7が挟み込まれており、この中空プラスチック容器7を介して支持が行われる。
【0028】
中空プラスチック容器7は、一つの空洞をなすように全体が袋状に閉じられており、乗員による荷重に抗して形状を保つような耐力構造を有している。また、乗員の座り心地を損なわないための、ある程度のクッション性や弾力性を有している。そのため、中空プラスチック容器7を配置する領域で、クッションパッド2の厚みを、多少、小さくとることも可能である。
【0029】
図1〜2中に示すように、中空プラスチック容器7は、後方端に沿ってインフレータ71を備えている。インフレータ71は、エアバッグ装置のインフレータと同様のものであって、不図示の異常加速度検知装置が、車両衝突などにより所定以上の加速度を検知したとき、その検知信号に基づき、膨張ガスを瞬時に発生させる。
【0030】
図3〜4には、中空プラスチック容器7について、より詳細に示す。
【0031】
図3に示す例において、中空プラスチック容器7は、全体にわたって厚みがほぼ等しく、前方及び後方の端部は、断面が、半円状に外側に膨出した曲面をなしている。
【0032】
中空プラスチック容器7の上面には、その前半部の三方の縁に沿って延びる、上面から見て略U字状の溝72が設けられている。また、この略U字状の溝72は、前方の領域から、左右の後方端72aへと向かうにつれて深さ寸法が逓減するように設けられている。図示の例で、溝72の深さは、中空プラスチック容器7の前方の縁に沿った直線領域で一定であり、この直線領域の両端から後方に向かうにつれて減少し、左右の後方端72aでゼロとなっている。
【0033】
この溝72は、図4に示す例において、断面V字状に設けられており、溝72をなす断面V字状の壁面は、他の部分よりも薄肉に形成されている。また、溝72をなすV字状の壁面中でも、その谷底72bが最も薄肉に形成されている。このように溝72の部分やその谷底72bが薄肉となった中空のプラスチック成形品は、例えば、ブロー成形により、容易に作成することができる。
【0034】
図4に示すように、溝72をなすV字状の壁面が展開されて展開面72’をなすにあたり、溝72の壁面全体が薄肉であるため変形が容易である。特には、展開のために最も大きな屈曲変形を要する谷底72bにおいて、溝72の両斜面におけるよりも薄肉に形成されているので、この谷底72bから開始された変形により、溝72の壁面全体が容易に展開されることとなる。
【0035】
インフレータ71は、溝72の後方端72aから充分に離間されるようにして、中空プラスチック容器7の後方端付近で、中空プラスチック容器7の一方の側壁7aから固定されている。詳しくは、該側壁7aに設けられたインフレータ挿入孔7bに嵌め込まれて固定されている。また、このインフレータ挿入孔7bを通じて、インフレータ71の点火プラグからのリード線が、中空プラスチック容器7の外側に引き出されている。例えば、ブロー成形の際の口部に、円柱状のインフレータ71における根元のリード線接続部が気密に嵌め込まれている。
【0036】
車両が前方の物体と衝突した際などに、異常加速度が、電子式または振り子式等の不図示の加速度検知装置により検知される。すると、リード線からの電流により、インフレータ71の点火プラグが作動し、急激に膨張ガスが発生する。
【0037】
図4に示すように、上面の略U字状の溝72の部分は、この膨張ガスによる内圧を受けた際に、略垂直方向に展開されて引き延ばされる。これにより、溝72により三方から囲まれた舌状領域73が隆起する。すなわち、溝72に囲まれた舌状領域73が、根元の固定部分を中心に上方へ回動する形で隆起する。
【0038】
図2には、中空プラスチック容器7が隆起することにより、大腿部支持領域2bが瞬時に持ち上げられた様子を示す。
【0039】
図1の状態から図2に示す状態に瞬時に移行する移行中、及び移行後に、クッションパッド2の大腿部支持領域2bは、後方を向いた傾斜面、すなわち後方に向かって下り坂の傾斜面をなす。この傾斜面により、乗員が前方に滑り出そうとする慣性力を受け止める。また、乗員の脚部が持ち上げられて多少後方へと引き込まれる結果、乗員の脚部が前方のパネル等と衝突することも防止または軽減される。
【0040】
図2の状態への移行により、車両が追突を受けた場合にも、乗員の身体に加わる衝撃をある程度、軽減することができる。
【0041】
図5には、実施例の車両用シートに用いる座部のクッションパッド2について模式的に示す。
【0042】
図5中に示すように、臀部支持領域2aと、その前方の大腿部支持領域2bとの境界付近には、上下両面に、左右方向に延びる断面くさび形の溝21,22が設けられている。これは、衝突その他による異常加速度を検出した際に、クッションパッド2の大腿部支持領域2bを持ち上げて傾斜させるのを、より容易にするためのものである。
【0043】
図1中に示されるように、クッションパッド2の下面にある溝21は、板状フレーム3の前方端のほぼ真上に来る位置に設けられており、上面にある溝22は、これよりも少し後方に設けられる。図2中に示されるように、これらの溝21,22は、大腿部支持領域2bの持ち上げの際に最も大きい歪みが生じる個所に設けられており、屈曲変形のための応力や抵抗を緩和するものである。
【0044】
以上に説明した実施例によると、異常加速度の検知時にクッションパッド2のの前方部分を持ち上げるための機構を、簡単な部材及び構造により、容易に設けることができる。必要な部材は、インフレータ71の機構を除くと、閉じたプラスチック容器だけであり、車両用シートへの組み付け作業も、板状フレーム等の上の所定個所に配置するだけで済む。特に、ここで用いるプラスチック容器は、ブロー成形等により極めて容易に製造することができる。
【0045】
エアバッグ装置により持ち上げ機構を構成する場合には、バッグ部を袋織り等の比較的複雑な工程により製造する必要がある他、車両用シートへの組み付けの際には、インフレータ装置をフレームに固定した上で、バッグ部を折り畳んでおくか所定個所に挟み込んでおく作業が必要となる。
【0046】
また、クッションパッドを支えるフレームを、全体に、または部分的に持ち上げる機構を設けようとする場合には、フレームを軸支する機構や、フレーム持ち上げのための動力を瞬時に付与するための複雑で精巧な機構を設ける必要がある。
【0047】
したがって、本実施例の車両用シートによると、乗員の滑り落ちを防ぐための持ち上げ機構を設けるにあたり、部材の製造及び組み付けのためのコストを著しく低減することができる。
【0048】
また、中空プラスチック成形品をフレームとクッションパッドとの間に挟み込ものであるため、前述のように、ある程度のクッション性を付与することができる。
【0049】
上記実施例においては、中空プラスチック容器7の上面に設けられる溝72について、断面が略V字形であるとして説明したが、より緩やかに屈曲した略U字形等であっても良く、溝中に山すじ部を有する略W字形等であっても良い。また、複数の溝部及び山すじ部が複数合わさった、ジャバラ部ないし褶曲部であっても良い。場合によっては、溝を形成しない単なる薄肉部であっても、ガス膨張による内圧が集中して局部的な延伸が行われるようにするならば、ほぼ同様の効果を得ることができる。
【0050】
上記実施例においては、舌状領域73を三方から囲む溝71が中空プラスチック容器7の上面に設けられるとして説明したが、場合によっては、中空プラスチック容器7の側端面に設けることも可能である。すなわち、中空プラスチック容器7の前半部の上面全体が舌状領域73をなし、これを三方から囲む溝またはジャバラ部が側端面に配されるようにすることもできる。
【0051】
上記実施例においては、クッションパッド2の上下面に、それぞれ、1本の連続する溝21,22が設けられるものとして説明したが、ミシン目状に断続するものであっても良く、場合によっては、数本ずつ設けることもできる。
【0052】
【発明の効果】
部品製造及び組み付けの容易な簡便な構造により、衝突時等の異常加速度から乗員を保護し、特には、異常加速度を受けた際の乗員の滑り落ちを確実に防止できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両用シートについて、通常時の様子を模式的に示す部分断面側面図である。
【図2】実施例の車両用シートについて、異常加速度を受けた場合の様子を模式的に示す、図1に対応する部分断面側面図である。
【図3】実施例の車両用シートに用いる中空プラスチック容器の模式的な外観斜視図である。
【図4】図3のプラスチック容器の要部とその作動について説明するための模式的な部分断面斜視図である。
【図5】実施例の車両用シートに用いるシートクッションパッドについて模式的に示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用シート
2 クッションパッド
2b 乗員の大腿部を支持する領域
3 板状フレーム
7 中空プラスチック容器
71 インフレータ
72 平面図において略U字形で、断面が略V字形の溝(展開・延伸予定個所)
73 溝により三方を囲まれた舌状領域(隆起予定領域)
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両用シートに関する。特には、衝突時等の異常加速度から乗員を保護するための機構を備えた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
前方からの衝突時など車両が大きな異常加速度を受けた際に、乗員の車両前方への飛び出しやフロントガラス等への衝突を防止すべく、シートベルトまたはエアバッグ装置が備えられている。
【0003】
ところが、乗員の身体に対するシートベルトの着用位置やエアバッグの展開位置が適当でない場合、車両前方へ向かう慣性力により、乗員がシートからずり落ちることがあった。すなわち、乗員が下半身側から座部のクッションパッドに沿って前方へと滑り落ちてしまうこと(いわゆる「サブマリン」現象)があった。特には、乗員が子供である場合や、背もたれ部を深く倒し込んでいる場合などに、シートベルトを装着しているにも拘わらず、シート面を滑るように抜け落ちることがあり、乗員を充分に保護できないことがあった。また、このような場合、乗員の腹部等に強い締め付け力が作用してしまうこともあり得る。
【0004】
そこで、特開平6−183292においては、座部クッションパッドを支持するフレームの後部を、衝突時に下方へ落とし込むための機構を設けることが提案されている。詳しくは、下方への引っ張り張力を持たせたバネと、フレーム後部を解除可能に係止して支持するアクチュエータ機構等を備える。すなわち、異常加速度を検知した際に、アクチュエータ機構が係止・支持用突出部を引き込んでフレーム後部に対する係止・支持を解除し、バネ力により、座部クッションパッドの後部及び乗員の臀部を瞬時に下方へ引き込むように、座部クッションパッドを瞬時に回動させる機構を持たせたものである。
【0005】
これにより、乗員の前方への滑り落ち(サブマリン現象)が防止される。しかし、座部クッションパッドを支持するフレームを回動可能に設け、アクチュエータの可動部により係止・支持を行うものであるため、全体の機構がかなり複雑になる。特に、通常の振動時には外れることなく、衝突時に確実に係合がはずれるようにするためには、かなり大がかりで精巧な機構を設ける必要がある。
【0006】
また、特開平7−25279においては、乗員の臀部の下方の個所で、座部クッションパッドをエアクッションにより支持し、衝突時に、電磁開放弁を通じてエアクッション中のエアを排気することで、座部クッションパッドの後部及び乗員の臀部を下方に引き込むことが提案されている。
【0007】
このような機構であると、エアクッションによる乗り心地の改善効果が期待できるものの、瞬時に排気を行うためには、かなり多数の排気弁を設けるか、または、かなり大型の排気弁を設ける必要があると考えられる。また、エアクッションを適性状態に保つためには、定期的にエア注入等を行う必要がある。
【0008】
一方、特開平7−81466及び特開平10−217818(特許第3285129号)においては、座部のクッションパッドの前方部分を衝突時等に瞬時に上方へと突き出させるための小型エアバッグ装置を備えることが提案されている。
【0009】
このようにエアバッグ装置を用いる場合、既に確立した技術により確実かつ瞬時に座部クッションパッドの前方部分を上方に突き出すことができる。
【0010】
しかし、座部クッションパッドを支持するフレームに凹嵌部を設けて、インフレーター装置を設置し、袋織り等によるバッグ部の布を折り畳んで収納する必要があることから、部品コスト及び組立コストを増大させることとなる。
【0011】
【特許文献1】特開平6−183292号公報
【0012】
【特許文献2】特開平7−25279号公報
【0013】
【特許文献3】特開平7−81466号公報
【0014】
【特許文献4】特開平10−217818号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、自動車用等の車両用シートにおいて、部品製造及び組み付けの容易な簡便な構造により、衝突時等の異常加速度から乗員を保護し、特には、異常加速度を受けた際の乗員の滑り落ちを確実に防止できるようにするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用シートは、乗員の臀部及び大腿部を支持するクッションパッドと、これを下方から支持するフレームとを含んでなる車両用シートにおいて、前記クッションパッドの下面側に、中空のプラスチック成形品からなる閉じた容器が前記フレームから支持されて配され、該容器中にインフレータが配され、該容器には、溝、褶曲部または薄肉部からなる展開・延伸予定個所が設けられ、該展開・延伸予定個所によって前方及び左右方向から囲まれた舌状領域が形成され、異常加速度が検知された際には、前記インフレータからの膨張ガスによって前記展開・延伸予定個所が展開または延伸されて前記舌状領域が隆起することにより、前記クッションパッドの大腿部支持領域が上方へ持ち上げられることを特徴とする。
【0017】
上記の構成によると、部品製造及び組み付けの容易な簡便な構造により、異常加速度を受けた際の乗員の滑り落ち(サブマリン現象)を確実に防止することができる。
【0018】
好ましくは、前記クッションパッドに、前記大腿部支持領域とその後方の領域との間の境界に沿って、表面に溝または切り込みが設けられる。
【0019】
このような構成であると、異常加速度を受けた際に、乗員の大腿部を支持する領域を持ち上げるためのクッションパッドの変形が、より容易となる。
【0020】
また、好ましくは、前記溝または褶曲部の谷底において、その両側の斜面におけるよりも薄肉に形成される。
【0021】
このような構成であると、展開のための変形が、この薄肉の谷底から開始されて容易に行われる。
【0022】
好ましい態様によると、前記閉じた容器がブロー成形品であり、前記延伸予定個所が、ブロー成形と同時に形成された溝または褶曲部である。
【0023】
このような構成であると、乗員の滑り落ちを防止するための部材の製造及び組み付けを、特に容易に行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例について、図1〜5を用いて説明する。
【0025】
図1及び図2の部分断面側面図には、本実施例の車両用シート(座席)1について、通常時の様子、及び、異常加速度を受けた場合の様子を模式的に示す。
【0026】
図示の実施例における車両用シート1は、乗用車用であり、下方側シートベルト41及びたすき掛け部42をなす3点固定式シートベルト4が備えられている。座部のクッションパッド2、背もたれ部5及びヘッドレスト51が、それぞれ、軟質ウレタン樹脂発泡体等のクッション材料と、これを覆うクロスやレザー等の表皮とからなっている。背もたれ部5及びこれに固定されたヘッドレスト51は、略水平に配されるクッションパッド2に対してリクライニング可能に設けられている。図示の例において、クッションパッド2は、乗員の座骨の下端に対応する個所を中心に、下面側に膨出した形状をなしている。
【0027】
座部のクッションパッド2は、スチール板等からなる板状フレーム3上に載置されて支持されている。但し、クッションパッド2における前方部分、すなわち、乗員の大腿部を支持する領域2bにおいては、クッションパッド2の下面と板状フレーム3の上面との間に、矩形平箱状の中空プラスチック容器7が挟み込まれており、この中空プラスチック容器7を介して支持が行われる。
【0028】
中空プラスチック容器7は、一つの空洞をなすように全体が袋状に閉じられており、乗員による荷重に抗して形状を保つような耐力構造を有している。また、乗員の座り心地を損なわないための、ある程度のクッション性や弾力性を有している。そのため、中空プラスチック容器7を配置する領域で、クッションパッド2の厚みを、多少、小さくとることも可能である。
【0029】
図1〜2中に示すように、中空プラスチック容器7は、後方端に沿ってインフレータ71を備えている。インフレータ71は、エアバッグ装置のインフレータと同様のものであって、不図示の異常加速度検知装置が、車両衝突などにより所定以上の加速度を検知したとき、その検知信号に基づき、膨張ガスを瞬時に発生させる。
【0030】
図3〜4には、中空プラスチック容器7について、より詳細に示す。
【0031】
図3に示す例において、中空プラスチック容器7は、全体にわたって厚みがほぼ等しく、前方及び後方の端部は、断面が、半円状に外側に膨出した曲面をなしている。
【0032】
中空プラスチック容器7の上面には、その前半部の三方の縁に沿って延びる、上面から見て略U字状の溝72が設けられている。また、この略U字状の溝72は、前方の領域から、左右の後方端72aへと向かうにつれて深さ寸法が逓減するように設けられている。図示の例で、溝72の深さは、中空プラスチック容器7の前方の縁に沿った直線領域で一定であり、この直線領域の両端から後方に向かうにつれて減少し、左右の後方端72aでゼロとなっている。
【0033】
この溝72は、図4に示す例において、断面V字状に設けられており、溝72をなす断面V字状の壁面は、他の部分よりも薄肉に形成されている。また、溝72をなすV字状の壁面中でも、その谷底72bが最も薄肉に形成されている。このように溝72の部分やその谷底72bが薄肉となった中空のプラスチック成形品は、例えば、ブロー成形により、容易に作成することができる。
【0034】
図4に示すように、溝72をなすV字状の壁面が展開されて展開面72’をなすにあたり、溝72の壁面全体が薄肉であるため変形が容易である。特には、展開のために最も大きな屈曲変形を要する谷底72bにおいて、溝72の両斜面におけるよりも薄肉に形成されているので、この谷底72bから開始された変形により、溝72の壁面全体が容易に展開されることとなる。
【0035】
インフレータ71は、溝72の後方端72aから充分に離間されるようにして、中空プラスチック容器7の後方端付近で、中空プラスチック容器7の一方の側壁7aから固定されている。詳しくは、該側壁7aに設けられたインフレータ挿入孔7bに嵌め込まれて固定されている。また、このインフレータ挿入孔7bを通じて、インフレータ71の点火プラグからのリード線が、中空プラスチック容器7の外側に引き出されている。例えば、ブロー成形の際の口部に、円柱状のインフレータ71における根元のリード線接続部が気密に嵌め込まれている。
【0036】
車両が前方の物体と衝突した際などに、異常加速度が、電子式または振り子式等の不図示の加速度検知装置により検知される。すると、リード線からの電流により、インフレータ71の点火プラグが作動し、急激に膨張ガスが発生する。
【0037】
図4に示すように、上面の略U字状の溝72の部分は、この膨張ガスによる内圧を受けた際に、略垂直方向に展開されて引き延ばされる。これにより、溝72により三方から囲まれた舌状領域73が隆起する。すなわち、溝72に囲まれた舌状領域73が、根元の固定部分を中心に上方へ回動する形で隆起する。
【0038】
図2には、中空プラスチック容器7が隆起することにより、大腿部支持領域2bが瞬時に持ち上げられた様子を示す。
【0039】
図1の状態から図2に示す状態に瞬時に移行する移行中、及び移行後に、クッションパッド2の大腿部支持領域2bは、後方を向いた傾斜面、すなわち後方に向かって下り坂の傾斜面をなす。この傾斜面により、乗員が前方に滑り出そうとする慣性力を受け止める。また、乗員の脚部が持ち上げられて多少後方へと引き込まれる結果、乗員の脚部が前方のパネル等と衝突することも防止または軽減される。
【0040】
図2の状態への移行により、車両が追突を受けた場合にも、乗員の身体に加わる衝撃をある程度、軽減することができる。
【0041】
図5には、実施例の車両用シートに用いる座部のクッションパッド2について模式的に示す。
【0042】
図5中に示すように、臀部支持領域2aと、その前方の大腿部支持領域2bとの境界付近には、上下両面に、左右方向に延びる断面くさび形の溝21,22が設けられている。これは、衝突その他による異常加速度を検出した際に、クッションパッド2の大腿部支持領域2bを持ち上げて傾斜させるのを、より容易にするためのものである。
【0043】
図1中に示されるように、クッションパッド2の下面にある溝21は、板状フレーム3の前方端のほぼ真上に来る位置に設けられており、上面にある溝22は、これよりも少し後方に設けられる。図2中に示されるように、これらの溝21,22は、大腿部支持領域2bの持ち上げの際に最も大きい歪みが生じる個所に設けられており、屈曲変形のための応力や抵抗を緩和するものである。
【0044】
以上に説明した実施例によると、異常加速度の検知時にクッションパッド2のの前方部分を持ち上げるための機構を、簡単な部材及び構造により、容易に設けることができる。必要な部材は、インフレータ71の機構を除くと、閉じたプラスチック容器だけであり、車両用シートへの組み付け作業も、板状フレーム等の上の所定個所に配置するだけで済む。特に、ここで用いるプラスチック容器は、ブロー成形等により極めて容易に製造することができる。
【0045】
エアバッグ装置により持ち上げ機構を構成する場合には、バッグ部を袋織り等の比較的複雑な工程により製造する必要がある他、車両用シートへの組み付けの際には、インフレータ装置をフレームに固定した上で、バッグ部を折り畳んでおくか所定個所に挟み込んでおく作業が必要となる。
【0046】
また、クッションパッドを支えるフレームを、全体に、または部分的に持ち上げる機構を設けようとする場合には、フレームを軸支する機構や、フレーム持ち上げのための動力を瞬時に付与するための複雑で精巧な機構を設ける必要がある。
【0047】
したがって、本実施例の車両用シートによると、乗員の滑り落ちを防ぐための持ち上げ機構を設けるにあたり、部材の製造及び組み付けのためのコストを著しく低減することができる。
【0048】
また、中空プラスチック成形品をフレームとクッションパッドとの間に挟み込ものであるため、前述のように、ある程度のクッション性を付与することができる。
【0049】
上記実施例においては、中空プラスチック容器7の上面に設けられる溝72について、断面が略V字形であるとして説明したが、より緩やかに屈曲した略U字形等であっても良く、溝中に山すじ部を有する略W字形等であっても良い。また、複数の溝部及び山すじ部が複数合わさった、ジャバラ部ないし褶曲部であっても良い。場合によっては、溝を形成しない単なる薄肉部であっても、ガス膨張による内圧が集中して局部的な延伸が行われるようにするならば、ほぼ同様の効果を得ることができる。
【0050】
上記実施例においては、舌状領域73を三方から囲む溝71が中空プラスチック容器7の上面に設けられるとして説明したが、場合によっては、中空プラスチック容器7の側端面に設けることも可能である。すなわち、中空プラスチック容器7の前半部の上面全体が舌状領域73をなし、これを三方から囲む溝またはジャバラ部が側端面に配されるようにすることもできる。
【0051】
上記実施例においては、クッションパッド2の上下面に、それぞれ、1本の連続する溝21,22が設けられるものとして説明したが、ミシン目状に断続するものであっても良く、場合によっては、数本ずつ設けることもできる。
【0052】
【発明の効果】
部品製造及び組み付けの容易な簡便な構造により、衝突時等の異常加速度から乗員を保護し、特には、異常加速度を受けた際の乗員の滑り落ちを確実に防止できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両用シートについて、通常時の様子を模式的に示す部分断面側面図である。
【図2】実施例の車両用シートについて、異常加速度を受けた場合の様子を模式的に示す、図1に対応する部分断面側面図である。
【図3】実施例の車両用シートに用いる中空プラスチック容器の模式的な外観斜視図である。
【図4】図3のプラスチック容器の要部とその作動について説明するための模式的な部分断面斜視図である。
【図5】実施例の車両用シートに用いるシートクッションパッドについて模式的に示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用シート
2 クッションパッド
2b 乗員の大腿部を支持する領域
3 板状フレーム
7 中空プラスチック容器
71 インフレータ
72 平面図において略U字形で、断面が略V字形の溝(展開・延伸予定個所)
73 溝により三方を囲まれた舌状領域(隆起予定領域)
Claims (4)
- 乗員の臀部及び大腿部を支持するクッションパッドと、これを下方から支持するフレームとを含んでなる車両用シートにおいて、
前記クッションパッドの下面側に、中空のプラスチック成形品からなる閉じた容器が前記フレームから支持されて配され、該容器中にインフレータが配され、
該容器には、溝、褶曲部または薄肉部からなる展開・延伸予定個所が設けられ、該展開・延伸予定個所によって前方及び左右方向から囲まれた舌状領域が形成され、
異常加速度が検知された際には、前記インフレータからの膨張ガスによって前記展開・延伸予定個所が展開または延伸されて前記舌状領域が隆起することにより、前記クッションパッドの大腿部支持領域が、後方を向いた傾斜面をなすように持ち上げられることを特徴とする車両用シート。 - 前記クッションパッドには、前記大腿部支持領域とその後方の領域との間の境界に沿って、表面に溝または切り込みが設けられることを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
- 前記溝または褶曲部の谷底において、その両側の斜面におけるよりも薄肉に形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の車両用シート。
- 前記閉じた容器がブロー成形品であり、前記展開・延伸予定個所が、ブロー成形と同時に形成された溝または褶曲部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003027685A JP2004237821A (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003027685A JP2004237821A (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | 車両用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004237821A true JP2004237821A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32955340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003027685A Withdrawn JP2004237821A (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004237821A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095803A1 (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-14 | Autoliv Development Ab | エアバッグ装置 |
EP2412568A1 (fr) * | 2010-07-28 | 2012-02-01 | Peugeot Citroën Automobiles SA | Assise de siège de véhicule comprenant une bosse anti-sous marinage |
CN105667360A (zh) * | 2016-03-31 | 2016-06-15 | 浙江合众新能源汽车有限公司 | 一种汽车后排座位的防潜滑结构 |
JP2017128271A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | スズキ株式会社 | シートクッションエアバッグ装置 |
JP2022104036A (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-08 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート装置 |
-
2003
- 2003-02-04 JP JP2003027685A patent/JP2004237821A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095803A1 (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-14 | Autoliv Development Ab | エアバッグ装置 |
EP2412568A1 (fr) * | 2010-07-28 | 2012-02-01 | Peugeot Citroën Automobiles SA | Assise de siège de véhicule comprenant une bosse anti-sous marinage |
FR2963290A1 (fr) * | 2010-07-28 | 2012-02-03 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Assise de siege de vehicule comprenant une bosse anti-sous marinage |
JP2017128271A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | スズキ株式会社 | シートクッションエアバッグ装置 |
CN105667360A (zh) * | 2016-03-31 | 2016-06-15 | 浙江合众新能源汽车有限公司 | 一种汽车后排座位的防潜滑结构 |
JP2022104036A (ja) * | 2020-12-28 | 2022-07-08 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート装置 |
JP7502643B2 (ja) | 2020-12-28 | 2024-06-19 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10703322B2 (en) | Vehicle side airbag device | |
JP3972736B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
EP1369314B1 (en) | Occupant protection apparatus | |
JP6926959B2 (ja) | 車両用シート | |
JP6601804B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
US20220379833A1 (en) | Airbag device and vehicle seat | |
JP4709153B2 (ja) | 腰部拘束用エアバッグ装置及びこれを用いたシートクッション装置 | |
WO2007049536A1 (ja) | 乗員拘束装置及び座席 | |
JP2008162546A (ja) | 乗員保護装置 | |
JP7299186B2 (ja) | 車両用シート | |
US9592785B2 (en) | Vehicle seat | |
US8733832B2 (en) | Vehicle seat | |
CN110053526B (zh) | 车辆用座椅 | |
JP7001914B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2004237821A (ja) | 車両用シート | |
JP4435619B2 (ja) | 車両用シートクッション装置 | |
JP4541225B2 (ja) | 車両用シート | |
JP7381772B2 (ja) | シート内蔵エアバッグ装置 | |
JP2017035939A (ja) | 乗員保護装置 | |
JP5672222B2 (ja) | 車両用乗員拘束装置 | |
JP2007320543A (ja) | 車両用シートクッションエアバッグ装置 | |
JP6281160B2 (ja) | サイドエアバッグ | |
JP7279257B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP5565622B2 (ja) | 自動車用シート | |
JP7382785B2 (ja) | 乗物用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |