JP2004237695A - シームレスベルトの成型方法およびその成型装置 - Google Patents

シームレスベルトの成型方法およびその成型装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シームレスベルトの成型方法およびその成型装置に関し、塗布スジ・うねりの発生を抑え、かつ、樹脂溶液残りも少なく短時間で成型することができる、簡便かつ効果的なシームレスベルトの成型方法および成型装置を提供することを目的とする。
【解決手段】樹脂溶液の中空筒状の層を形成しつつ、筒状金型に内接する押出筒金型から樹脂溶液を該筒状金型内部に押し出すとともに、該中空筒状層の内部に気体を注入し該筒状金型内面に該樹脂溶液を塗布することを特徴とする。このとき、前記筒状金型あるいは押出筒金型の少なくとも一方を移動しながら、前記樹脂溶液を塗布することが好適である。また、前記気体の注入圧力、前記樹脂溶液の押出量、前記移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、膜厚あるいは前記筒状金型の管径の制御することが好適である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シームレスベルトの成型方法およびその成型装置に関するもので、特に、金型を用いて電子写真複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いる定着ベルトや転写ベルト等のシームレスベルトを成型する場合に有用である。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種画像形成装置に用いられる定着ベルト、転写搬送ベルト、中間転写ベルト、転写定着ベルト、感光体ベルトなどには高速化・高画質化が要求されるため、これら機能性ベルトにはシームレス化が望まれている。そのため、樹脂からなるシームレスベルトの製造は、例えば樹脂溶液を円筒状金型の内面にディスペンサーを用いてスパイラル状に塗布する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、弾丸状または球体状の走行による塗布が一般的に行われてきた(例えば特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−18872号公報
【特許文献2】
特公平5−82289号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術で述べた製造方法では、素材や設備の条件によっては、以下の状況の発生の可能性があった。
(1)ディスペンサーを用いてスパイラル塗布を行った場合、塗布スジやうねり等が発生する可能性がある。
(2)また、ディスペンサーと筒状金型とのギャップの制御が困難である。
(3)金型内面の弾丸状または球体状の走行による塗布は樹脂溶液残りが発生し、経済的な不利が生じる可能性がある。
(4)数μmレベルの薄膜を塗布することが困難である。
(5)薄膜フィルムを得ようとすると塗布完了までに多大なる時間を有する。
【0005】
本発明は、以上のことを解決するためのものであり、本発明の目的は、塗布スジ・うねりの発生を抑え、かつ、樹脂溶液残りも少なく短時間で成型することができる、簡便かつ効果的なシームレスベルトの成型方法および成型装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく、シームレスベルトの成型方法について鋭意研究したところ、以下の方法および装置により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、樹脂溶液の中空筒状の層を形成しつつ、筒状金型に内接する押出筒金型から樹脂溶液を該筒状金型内部に押し出すとともに、該中空筒状層の内部に気体を注入し該筒状金型内面に該樹脂溶液を塗布することを特徴とする。かかる方法によって、金型内面に短時間に塗布しかつ塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りの発生を抑えることができる。
【0008】
このとき、前記押出筒金型を前記筒状金型下部へ挿入し、該筒状金型あるいは押出筒金型の少なくとも一方(以下「移動体」という。)を移動しながら、前記樹脂溶液を塗布することが好適である。かかる方法によって、樹脂溶液の自重による落下を利用制御しながら、均一な膜厚を確保するとともに、停止位置によって任意の幅の円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0009】
また、前記筒状金型内部に押し出された前記樹脂溶液層の外面が、該筒状金型内面と近接することが好適である。このように、押出筒金型から押し出された径と樹脂押出径との差をなくすことでより高精細な塗布を行うことができる。
【0010】
さらに、前記気体の注入圧力、前記樹脂溶液の押出量、前記移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、膜厚を制御することが好適である。かかる方法によって、中空筒状の層の厚みを制御しながら層内面に対して均等に圧力を掛けることができことから、微調整を可能としつつ、均一な任意の膜厚を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0011】
また、前記気体の注入圧力、前記樹脂溶液の押出量、前記移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、該筒状金型の管径の制御することが好適である。かかる方法によって、微調整を可能としつつ、任意の管径を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0012】
本発明は、前記樹脂溶液がポリアミド酸溶液を主成分とする溶液であることが好適である。本発明に係るシームレスベルトの成型方法は、熱硬化性樹脂の成型、特に樹脂前駆体が所定の硬度あるいは粘着性を有する樹脂の成型に適している。従って、本発明の課題とするシームレスベルトとして多用されているポリイミド樹脂の成型に好適といえる。
【0013】
特に、前記樹脂溶液のB型粘度計による粘度が、10〜20000ポイズ(50℃)であることが好適である。上記筒状金型底面による支持あるいは気体注入による調整による効果を最大限生かすには、かかる粘度範囲の樹脂溶液が好ましく、また、こうした方法によって、金型内面に短時間に塗布し、かつ、塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りの発生を抑えることができる。
【0014】
本発明は、筒状金型、樹脂溶液の押出部を有する押出筒金型、該筒状金型あるいは押出筒金型のいずれに設けられた気体の注入部を主たる構成要素とする樹脂の成型装置であって、該筒状金型あるいは押出筒金型の少なくとも一方を移動し中空筒状の層を形成しつつ、樹脂溶液を筒状金型内部に押し出すとともに、該中空筒状層の内部に気体を注入し筒状金型内面に樹脂溶液を塗布することを特徴とする。かかる装置によって、上記のシームレスベルトの成型方法を実現可能とし、塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りのない、均一な特性を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明は、シームレスベルトの成型方法であって、樹脂溶液の中空筒状の層を形成しつつ、筒状金型に内接する押出筒金型から樹脂溶液を該筒状金型内部に押し出すとともに、該中空筒状層の内部に気体を注入し該筒状金型内面に該樹脂溶液を塗布することを特徴とする。つまり、筒状に成型された樹脂溶液を筒状金型内面に塗出することで、金型内面に短時間に塗布し、かつ、塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りの発生を抑えようとするものである。このとき、樹脂溶液は、押出機等により供給され、筒状金型に内接する押出筒金型から押し出される。
【0016】
具体的な樹脂を成型する手順については後述するが、塗出に際し、樹脂溶液によって形成された中空筒状の層の内部に気体を注入しながら徐々に、かつ、均一に層を膨張させることで、塗膜表面の円滑さを確保することができ、膜厚および膜組成を均一に保つことができるという優れた成型方法である。従って、既述のように、ディスペンサーを用いてスパイラル塗布を行った場合の塗布スジやうねり等の発生など、いくつかの課題に対して、本発明の塗布方法を用いることで、塗布スジ・うねりの発生を抑え、さらに樹脂溶液残りを抑えて短時間で筒状金型内面に塗布することができる。
【0017】
また、上記方法は、一般には、円筒状金型を用いた円筒状のベルトに形成されるが、むろん円筒状に限定されるものではないことはいうまでもない。例えば、一部に凹部や凸部を有するベルトやの形成も非常に容易であり、金型に順応した形状を均一に作製可能であるという大きな利点を有している。
【0018】
このとき、前記押出筒金型を前記筒状金型下部へ挿入し、移動体を移動しながら、前記樹脂溶液を塗布することが好適である。筒状金型の上部から樹脂溶液を注入すると、中空筒状の層を樹脂溶液の自重によって形成することができる一方、樹脂溶液の落下による層の下部での溜りや、層の厚みムラが発生する可能性がある。本発明はこうした自重による落下を利用制御しながら、均一な膜厚を確保するとともに、保持部材の停止位置によって任意の幅の円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0019】
つまり、樹脂溶液の自重落下速度軽減のために筒状金型底面を支えとして用い、押出筒金型あるいは筒状金型のいずれかを樹脂溶液の落下速度に対応させて移動させつつ徴量の気体を注入することで、筒状の成型を保つことができる。さらに任意の長さのところで更に気体を注入し筒状金型内面に塗布することで、塗布スジ・うねりの発生を抑え、かつ、樹脂溶液残りも少なく短時間で塗布することができる。なお、樹脂溶液の支えは、底部を有する筒状金型の底面による場合に限定されず、筒状金型を昇降させる器材(リフター等)によって金型下部を塞ぐ等種々の支え手段を用いることが可能である。
【0020】
以上の成型方法の実施態様について、具体例を図1に従って説明する。
図1は本発明に係る樹脂の成型装置の一例である。つまり、筒状金型、樹脂溶液の押出部を有する押出筒金型、該筒状金型あるいは押出筒金型のいずれに設けられた気体の注入部を主たる構成要素とする装置であって、該筒状金型あるいは押出筒金型の少なくとも一方を移動し中空筒状の層を形成しつつ、樹脂溶液を筒状金型内部に押し出すとともに、該中空筒状層の内部に気体を注入し筒状金型内面に樹脂溶液を塗布することを特徴とする。ここでは、円筒状の押出筒金型を移動体とし、筒状金型が底部を有する場合を例示する。むろん、押出筒金型は筒状金型に内接する部材であることから、既述のように円筒状に限定されるものでないことはいうまでもない。
【0021】
装置の主たる構成要素は、底部を有する筒状金型1、樹脂溶液4の押出部5を有し該筒状金型1に内接する移動可能な押出円筒金型2、および円筒状金型1の底部に設けられた気体3の注入部6である。中空筒状の層を形成しつつ樹脂溶液4を該筒状金型1の内部に押し出すとともに、該中空部に該気体3を注入し該筒状金型1の内面に該樹脂溶液4を塗布する本装置によって、塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りのない、均一な特性を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0022】
(1)予め所定の樹脂溶液4を準備する。
(2)押出円筒金型2を筒状金型1の下部に設置し、押出機(図示せず)からの配管を接続し、押出機に樹脂溶液4を投入する。
(3)押出機を稼動し、押出円筒金型2に設けられた押出部5を介して成型された樹脂溶液4を筒状金型1内部に押出投入する。このとき、樹脂溶液4は筒状金型1内で、円筒状の層を形成する。
(4)押出円筒金型2を常に樹脂溶液4の下部が筒状金型1の底面に接する位置まで持ち上げ、樹脂溶液4の落下速度に合わせて上昇させる。樹脂溶液4の自重により落下速度が増すため、筒状金型1の底面により支え落下速度を軽減することで、樹脂溶液の下部に溜りや層の厚みムラの発生を防止することができる。
(5)樹脂溶液4の筒状金型1内部に押出投入に合わせて、注入部6を介して微量の気体3を注入する。樹脂溶液層の円筒形状を保つためである。
(6)筒状の樹脂溶液4が任意の長さに達したところで、樹脂溶液4の押出投入を停止するとともに、押出円筒金型2を停止する。樹脂溶液4の停止時期および押出円筒金型2を停止位置は、ベルトの成型幅によって任意に設定する。
(7)更に気体3を注入し、樹脂溶液層を膨張させて、筒状金型1の内面に樹脂溶液4を塗布する。
(8)筒状金型1を所定の回転数で回転し、塗膜面のレベリングおよび脱泡を行う。
(9)さらに、筒状金型1を所定の回転数で回転させながら、昇温し所定温度で加熱・固定化する。
(10)その後、常温まで冷却し、筒状金型1から樹脂を取り外して、ベルトを得ることができる。
【0023】
ここで、筒状金型を移動体とする場合にあっても、同様な操作によって、良好なベルトを得ることができる。また、筒状金型と押出筒金型とを同時に移動する場合にも、同様であるが、この場合にはさらに、一方を移動速度の微調整に用いることも可能となり、より高精細な塗布が可能となる。
【0024】
注入する気体は、入手容易であることから空気が用いることが通常であるが、樹脂成型時の反応性や気体の熱容量が影響する場合にあっては、窒素やアルゴンあるいはヘリウムなどの安定性の高い他の気体も使用可能である。
【0025】
ここで、押出機は広く一般的に公知されている機材を用いることができる。
また、筒状金型の材料としては、ステンレス(SUS)・アルミニウム(Al)・ガラスなどの耐熱性材料が使用され、内面に樹脂溶液を展開した状態で、これを所定時間加熱あるいは冷却して樹脂の成型を行うことができる。
さらに、筒状金型は、回転可能であることが好ましい。樹脂の成型において、上記の気体による金型への樹脂溶液の展開とともに、所定の回転数で回転しながら、加熱・固定化していくことで、非常に均一性の高い樹脂を作製することができる。加熱・冷却時間、加熱冷却温度、および回転数は、樹脂の種類やベルトの形状によって任意に設定される。
【0026】
また、上記製造方法にあっては、前記筒状金型内部に押し出された前記樹脂溶液層の外面が、該筒状金型内面と近接することが好適である。このように、筒状金型に内接する押出円筒金型径と樹脂押出径との差をなくすことでより、高精細な塗布を行うことができる。具体的には、図2に示すように、押出円筒金型2の外径7と該押出円筒金型2の外周辺部から押し出された樹脂押出径8との差を僅少にすることにより、気体による加圧効果が中空円筒状の樹脂溶液層の膨張よりも、層の内面への均等な圧延に対して有効に働き、膜厚や諸特性の均一化に優れた樹脂ベルトを作り出すことができる。
【0027】
さらに、前記気体の注入圧力、前記樹脂溶液の押出量、前記移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、膜厚を制御することが好適である。一般に、回転成型における膜厚の制御は、樹脂の塗布量、粘度の調整、金型の回転速度などによることが多い。本発明では、前記樹脂溶液の押出量によって樹脂の塗布量を調整することができることに加え、中空筒状の層内気体を注入し樹脂に対して均等に圧力を掛けることができことから、膜厚の微調整が可能となり、均一な任意の膜厚を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。特に、気体の圧力制御は、加圧源、圧力調整部および絞り部(弁部)あるいは流量調整部を組み合わせることで、非常に簡単かつ応答の速い制御が可能であることから、本発明への適用は非常に有効である。例えば、他の制御条件でラフな調整をしておき、膜厚モニターによる監視の下で、気体の圧力を制御し精緻な膜厚調整を行うことも可能である。
【0028】
また、筒状金型あるいは押出円筒金型の少なくとも一方を移動するに際し、その移動速度を調整することで膜厚の制御も可能であり、上記の気体の注入圧力あるいは樹脂溶液の押出量と併せて調整することで、より精緻な制御も可能となる。つまり、樹脂溶液の自重落下速度と同じ速度で移動すると押出部からの膜厚を保持できる一方、落下速度よりも低い速度での移動は、膜を厚くする作用を生じ、高い速度での移動は、筒状金型底面と押出部との間での引張力の発生により膜を薄くする作用を生じる。このとき、徴量の気体の注入量を加減することで、より一層筒状の成型および膜の均一性を保つことができる。
【0029】
さらには、前記気体の注入圧力、前記樹脂溶液の押出量、前記移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、該筒状金型の管径の制御することが好適である。一般に、円筒状樹脂成型体の管径は、金型の内径を設定することによって定める。本発明では、これに加え、筒状金型を可撓性材料とし、内部に気体を注入し筒状金型に対して均等に圧力を掛けることで管径の微調整を可能としつつ、均一な任意の膜厚を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。特に、気体の圧力制御を本発明に適用することの有効性は上記の通りである。例えば、金型の内径を設定することによって概ねの寸法を定めておき、気体の圧力を制御して精緻な管径調整を行うことができる。また、金型素材の可撓性によらず、図3のような形状金型を用いることで、比較的可変範囲を大きくすることができるとともに、作製された樹脂成型体についても、例えば円筒状に近い形状を確保でき、膜厚のばらつきの少ないベルトとして仕上げることが可能となる。むろん、これらを組み合わせることも可能である。こうした方法によって、微調整を可能としつつ、任意の管径を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0030】
また、気体の注入圧力を固定しておき、樹脂溶液の押出量を加減すると実質的に筒状金型の内壁を押す力が変化する。従って、上記のような可撓性あるいは図3のような形状の金型を用いることによって、上記と同様に、微調整を可能としつつ、任意の管径を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。さらに、移動体の移動速度は、円筒状の樹脂層内部の容積の増加速度と対応するため、移動速度のみの変化は、実質的に気体の圧力を変化させ、樹脂溶液の押出速度を変化させることとなる。つまり、移動体の移動速度を調整することで、上記と同様、微調整を可能としつつ、任意の管径を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0031】
上記発明については、前記樹脂溶液がポリアミド酸溶液を主成分とする溶液であることが好適である。ポリイミド樹脂は、樹脂溶液自体が一定の形状を保持できる程度硬度あるいは粘着性を有し、加熱や冷却などの処理を行う必要がある。従って、こうした特性を上手く利用すれば、本発明の成型方法の特徴である、押出された中空筒状の層の内部に気体を注入して形状を変更することが非常に容易となる。また、この方法で筒状金型内面に樹脂溶液を展開したものを、溶媒除去、及びイミド転化を順次又は一部同時に行い、均一性の高いシームレスベルトを得ることができる。つまり、本発明は、シームレスベルトとして多用されているポリイミド樹脂の成型、特にシームレスベルトの成型において好適な成型方法といえる。
【0032】
具体的には、筒状金型内面にポリイミド前駆体である樹脂溶液を展開し、これを150℃〜300℃で30分〜60分加熱し溶媒の除去、脱水閉環水の除去およびイミド転化を行い冷却した後、シームレスベルトを得ることが実用的である。本発明の塗布方法を用いることで、従来発生していた塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りをなくし、短時間で任意の厚みを筒状金型内面に容易に塗布することができる。本発明のポイントはここにある。
【0033】
ポリイミド系樹脂の原料液としては、例えば、テトラカルボン酸二無水物やその移動体とジアミンを溶媒中で重合反応させてなるポリアミド酸の溶液が使用可能である。前記ポリアミド酸はテトラカルボン酸二無水物あるいはその誘導体とジアミンの略等モルを有機溶媒中で反応させることにより得られるもので、通常、溶液状で用いられる。
【0034】
特に、前記樹脂溶液のB型粘度計による粘度が、10〜20000ポイズ(50℃)であることが好適である。既述のように、本発明に係るシームレスベルトの成型方法は、特に樹脂前駆体が所定の硬度あるいは粘着性を有する樹脂の成型に適しており、こうした硬度あるいは粘着性を有するためには、所定の粘度範囲の樹脂溶液が好ましい。このとき、粘度が10ポイズ未満の場合には、保持部材による支持が困難となり、また、気体の注入によって中空筒状の層を保持することが困難となる。一方、20000ポイズを超えると、気体を注入しても樹脂の膨張、さらには金型内面への樹脂の展開が困難になる。従って、上記粘度範囲の溶液特性によって、筒状金型底面による支持あるいは気体注入による調整による効果を最大限に生かすことができ、金型内面に短時間に塗布しかつ塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りの発生を抑えることができる。
【0035】
このようにして得られるシームレスベルトは、複写機、プリンタ等の定着ベルト、転写搬送ベルト、中間転写ベルト、転写定着ベルト、感光体ベルトなど、機能性ベルトとして優れておりその他広範囲な分野への用途展開も可能である。
【0036】
また、本発明の塗布方法は上記用途のシームレスベルトに限らずあらゆる分野に用いられるベルトに適用できる。
【0037】
以上は、ポリイミド樹脂について主に述べたが、同様の技術は、他の樹脂にも適用可能であることはいうまでもない。例えば、ポリアミドイミドやポリベンズイミダゾールなどが挙げられる。
【0038】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではないことはいうまでもない。
【0039】
<実施例>
N−メチル−2−ピロリドン(NMP)1674g中に、乾燥したカーボンブラック(キャボット社製、バルカンXC、平均一次粒子径0.3μm、比重1. 8g/cm3)16.1g(ポリイミドに対し4重量%)をボールミルで6時間、室温で混合した。このNMP分散液に4,4’ −ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BPDA)294.2gとp−フェニレンジアミン(PDA)108.2gを溶解し、窒素雰囲気中において、室温で3時間撹拌しながら反応させて,3000ポイズのポリアミド酸溶液を得た。次いで、押出円筒金型(金型径100mmφ、高さ600mm、押出径95mm、押出厚み1mm)を固定し、内径110mm、長さ500mmの円筒状の金型の内面に上記ポリアミド酸溶液を本発明方法で塗布し、そのまま金型を1000rpmで20分間回転させながら塗膜面のレベリング、脱泡を行い、均一な塗布面を得た。次に、250rpmで回転させながら、金型の外側より60℃の熱風を30分間あてた後、150℃で60分間加熱、その後300℃まで2℃/分の昇温速度で昇温し、更に300℃で30分間加熱し、溶媒の除去、脱水閉環水の除去、及びイミド転化を行った。その後室温に戻し、厚さ73〜78μmのシームレスの半導電性ベルトを得た。
【0040】
<比較例1>
実施例の塗布方法の代わりに、ディスペンサーを用いて、内径100mmφ、長さ500mmの円筒状金型に上記と同様の方法で塗布し、実施例と比較を行った。
【0041】
<比較例2>
実施例の塗布方法の代わりに、弾丸状、球体状の走行により、内径100mmφ、長さ500mmの円筒状金型に上記の方法で塗布し、実施例と比較を行った。
【0042】
<試験結果>
以上の実施例、比較例1および2を表1にまとめる。
【表1】
Figure 2004237695
実施例において、このシームレスベルトの内周面、外周面とも優れた表面性を有しており、塗布スジ、うねり等は見られなかった。一方、比較例1では塗布スジやうねり等が発生し、比較例2では塗布スジやうねり等とともに樹脂溶液残りが発生した。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るシームレスベルトの成型方法によって、金型内面に短時間に塗布しかつ塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りの発生を抑えることができる。
【0044】
このとき、筒状金型あるいは押出筒金型の少なくとも一方を移動しながら前記樹脂溶液を塗布することによって、樹脂溶液の自重による落下を利用制御しながら、均一な膜厚を確保するとともに、停止位置によって任意の幅の円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0045】
また、筒状金型内部に押し出された樹脂溶液層の外面が、筒状金型内面と近接するように、押出筒金型から押し出された径と樹脂押出径との差をなくすことでより高精細な塗布を行うことができる。
【0046】
さらに、気体の注入圧力、樹脂溶液の押出量、移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、中空筒状の層の厚みを制御しながら層内面に対して均等に圧力を掛けることができことから、微調整を可能としつつ、均一な任意の膜厚を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0047】
また、気体の注入圧力、樹脂溶液の押出量、移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、微調整を可能としつつ、任意の管径を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【0048】
特に、本発明は、樹脂前駆体が所定の硬度あるいは粘着性を有する樹脂の成型に適しており、シームレスベルトとして多用されているポリイミド樹脂の成型に好適といえる。
【0049】
また、前記樹脂溶液のB型粘度計による粘度が、所定の範囲内にある場合には、上記保持部材による支持あるいは気体注入による調整による効果を最大限生かすことができ、金型内面に短時間に塗布しかつ塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りの発生を抑えることができる。
【0050】
さらに、本発明に係る装置によって、上記のシームレスベルトの成型方法を実現可能とし、塗布スジ・うねり・樹脂溶液残りのない、均一な特性を有する円筒状樹脂成型体を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法を実施するための装置の一例を示す説明図
【図2】本発明に係る方法を実施の態様の一例を示す説明図
【図3】本発明に係る方法を実施するための筒状金型の一例を示す説明図
【符号の説明】
1 筒状金型
2 押出円筒金型
3 気体
4 樹脂溶液

Claims (8)

  1. 樹脂溶液の中空筒状の層を形成しつつ、筒状金型に内接する押出筒金型から樹脂溶液を該筒状金型内部に押し出すとともに、該中空筒状層の内部に気体を注入し該筒状金型内面に該樹脂溶液を塗布し、しかる後硬化することを特徴とするシームレスベルトの成型方法。
  2. 前記押出筒金型を前記筒状金型下部へ挿入し、該筒状金型あるいは押出筒金型の少なくとも一方(以下「移動体」という。)を移動しながら、前記樹脂溶液を塗布することを特徴とする請求項1に記載のシームレスベルトの成型方法。
  3. 前記筒状金型内部に押し出された前記樹脂溶液層の外面が、該筒状金型内面と近接することを特徴とする請求項1または2に記載のシームレスベルトの成型方法。
  4. 前記気体の注入圧力、前記樹脂溶液の押出量、前記移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、膜厚を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシームレスベルトの成型方法。
  5. 前記気体の注入圧力、前記樹脂溶液の押出量、前記移動体の移動速度の少なくとも1つを調整することで、該筒状金型の管径の制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシームレスベルトの成型方法。
  6. 前記樹脂溶液がポリアミド酸溶液を主成分とする溶液であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシームレスベルトの成型方法。
  7. 前記樹脂溶液のB型粘度計による粘度が、10〜20000ポイズ(50℃)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシームレスベルトの成型方法。
  8. 筒状金型、樹脂溶液の押出部を有する押出筒金型、該筒状金型あるいは押出筒金型のいずれかに設けられた気体の注入部を主たる構成要素とする装置であって、該筒状金型あるいは押出筒金型の少なくとも一方を移動し中空筒状の層を形成しつつ、樹脂溶液を筒状金型内部に押し出すとともに、該中空筒状層の内部に気体を注入し筒状金型内面に樹脂溶液を塗布することを特徴とするシームレスベルトの成型装置。
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