JP2004237154A - 凹部を有する被塗装面の塗装方法及びその方法に使用されるマスクシートの支持ガイド治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装対象物の被塗装面の凹状部位に簡単かつ確実にマスクを施して前記被塗装面と凹状部位との接合部に塗料が侵入しないように塗装する塗装方法及びその方法に反復使用できるマスクシートの支持ガイドマスク治具を提供する。
【解決手段】被塗装面Aの凹部11をマスクするためのマスクシート14をその支持ガイド治具15に付随させて、前記凹部に嵌入する。この支持ガイド治具は、前記凹部11に嵌合可能な嵌合凸部16と、前記嵌合凸部を前記凹部に出し入れ可能に操作できる取手部材20とから構成されている。そして、前記支持ガイド治具の嵌合凸部を前記凹部内に置いたまま前記マスクシートにより前記凹部を塞いで前記被塗装面を塗装する。塗装が終了したら前記支持ガイド治具を前記凹部から引き抜く。すると前記マスクシートも同時に被塗装面から離間する。
【選択図】 図2
【解決手段】被塗装面Aの凹部11をマスクするためのマスクシート14をその支持ガイド治具15に付随させて、前記凹部に嵌入する。この支持ガイド治具は、前記凹部11に嵌合可能な嵌合凸部16と、前記嵌合凸部を前記凹部に出し入れ可能に操作できる取手部材20とから構成されている。そして、前記支持ガイド治具の嵌合凸部を前記凹部内に置いたまま前記マスクシートにより前記凹部を塞いで前記被塗装面を塗装する。塗装が終了したら前記支持ガイド治具を前記凹部から引き抜く。すると前記マスクシートも同時に被塗装面から離間する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルやバンパー等合成樹脂成形物で代表される塗装対象物の被塗装面を塗装する場合において、その被塗装面に塗装しないでもよい凹部があるとき、その凹部をマスクシートで塞いで前記被塗装面を塗装する塗装方法及びその方法に使用されるマスクシートの支持ガイド治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、合成樹脂製の自動車バンパーを塗装する場合において、そのバンパーの空気取入口が塗装されないようにするとき、前記取入口にマスキングを施して塗装する方法が採用されているが、そのマスキング手段として、図12に示すマスキング材1が知られている(特許文献1参照。)。すなわち、このマスキング材1は、総じて凸状断面形状を有する合成樹脂製3次元成形体であり、図13に示される自動車2のバンパー3における空気取入口4に挿入されると、空気取入口4に格子状に組み付けられている縦横桟部材5、6に当接するとともに、少なくとも前記縦横桟部材5、6がマスキング材4の前面に形成されている溝状部7と嵌合して、空気取入口4に固定されるような構造と形状をなしている。
【0003】
このように空気取入口4にマスキング材1を嵌入した状態でバンパー3の被塗装面8に塗装を施せば、前記マスキング材1も幾分塗装されるが、前記空気取入口4の内部は塗装されないで済む。従って、前記マスキング材1を空気取入口4から引き抜くと、マスキング材1で覆われていた縦横桟部材5、6等にはバンパーの成形時にできた成形素地がそのまま顕われる。このマスキング材1を反復使用すれば、前記空気取入口のマスキング作業時間を短縮化できるので、前記成形素地をそのまま残したバンパー3を塗装する生産性が著しく向上する。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第2607156号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このマスキング材1を、実際、反復使用してみると、前記マスキング材1と空気取入口4との接合部Jにおいてマスキング材1と空気取入口部4との隙間に塗料が侵入する虞がある。もし塗料が前記隙間に侵入した場合、バンパーの外観が損なわれ、ひいては自動車の品質が低下する。そこで、前記接合部Jを接着テープで塞いで塗料の侵入を未然に防ぐという対策をも考えられるが、このように接合部Jに接着テープを貼る作業は、接合部Jが狭い空間であるため、前記構造のマスキング材の代わりに単なるマスクシートを使用する慣用技術と同様に、非能率的であるだけでなく綺麗に接着テープを貼るには相当熟練を要し、どの作業者が行なっても確実にできる訳ではない。
【0006】
そこで本発明者は、上記問題を解消し得る凹部を有する被塗装面を塗装する方法及びその方法に使用されるマスクシートの支持ガイド治具を開発すべく、鋭意、研究したところ、特定の構造を有する支持治具にマスクシートを付随させて、その支持治具を前記被塗装面の凹部内に挿入すれば、前記隙間に塗料が侵入しないようにマスクシートを前記凹部にカバーできるという事実を見出し、本発明を完成した。従って、本発明の課題は、塗装対象物の被塗装面を塗装する場合において、その被塗装面に塗装したくない凹状部位があるとき、その凹状部位に簡単かつ確実にマスクを施して前記被塗装面と凹状部位との接合部に塗料が侵入しないように塗装する方法、及びその方法に反復使用できる最適なマスクシートの支持ガイド治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明は、被塗装面の凹部をマスクするためのマスクシートを支持ガイド治具に付随させて、同支持ガイド治具を前記凹部に嵌入すること、前記支持ガイド治具のマスクシートの支持部を前記凹部内に置いたまま前記マスクシートにより前記凹部を塞ぐこと、前記マスクシートの周辺部とともに前記被塗装面を塗装すること、及び前記支持ガイド治具を前記凹部から引き抜いてその凹部を露出させることからなる塗装方法を採用することによって、前記の課題を解決する。
【0008】
この方法を採用することにより、被塗装面の凹部をマスクするためのマスクシートは、前記支持ガイド治具の移動ととともに移動して、前記凹部に嵌入されたとき凹部を塞ぐ。従って次に被塗装面を塗装するとき、前記凹部は既にマスクシートに塞がれているので塗装されない。塗装が終了したら前記支持ガイド治具を凹部から引き抜けばそれに付随してマスクシートは前記凹部から離れる。
【0009】
本請求項2発明は前記の塗装方法に使用される治具として、塗装対象物の被塗装面にある凹部の少なくとも一部分に嵌合可能な嵌合凸部に対して、前記凹部を塞ぐことができるマスクシートを付随させたまま、前記凹部に出し入れ可能に操作できる取手部材を取り付けてなる構造のマスクシートの支持ガイド治具を提供する。
【0010】
前記構造の治具には、従来技術と異なり、取手部材が取着されているので、その取手部材を持って前記嵌合凸部を凹部に嵌入したり、一旦凹部に嵌入した嵌合凸部を同凹部から引き出したりできる。その結果、前記嵌合凸部が凹部に嵌入すると、嵌合凸部に付随するマスクシートは凹部を塞ぎ、凹部から嵌合凸部を引き出すとき、マスクシートは凹部から離れる。従って、前記嵌合凸部が凹部と嵌合しているとき被塗装面を塗装すれば凹部には塗料が侵入しない。このようにして前記凹部に対してマスクシートで塞いだり被塗装面からマスクシートを離したりすることが容易かつ迅速にできるので、従来技術に比較して格段に塗装作業を効率化できる。
【0011】
請求項3発明は、前記マスクシートの外縁部に前記嵌合凸部の基底面から水平外方に所定の幅をもって延出するマージン部を設け、そのマージン部が被塗装面と前記凹部との接合部を被覆するようにした。そのため前記接合部が前記マージン部の下方にくるので、被塗装面とともにマスクシートの周辺部を塗装しても、前記接合部に対する塗料の侵入が抑制される。
【0012】
さらに請求項4発明は、前記マスクシートとして片面が感圧接着面になっているマスクシートを使用するとともに、その接着面を前記嵌合凸部の基底面に接合することにより、前記嵌合凸部にマスクシートを付随させるという手段を採用する。これにより嵌合凸部を移動させれば必然的にマスクシートも移動して、前記凹部を塞ぐことが可能になる。
【0013】
この態様においても、前記マスクシートは、その外縁部が前記嵌合凸部の基底面から水平方向外方に所定の幅をもって延出するマージン部を備えているとともに、そのマージン部が前記被塗装面に接合可能な感圧接着面になっている(請求項5発明)。しかし、その感圧接着面が露出していると、本発明に係る支持ガイド治具の取り扱いに不便がある。そこで請求項6発明は、そのマージン部の前記嵌合凸部の先端部側面に剥離紙を貼り付けておいて、前記支持ガイド治具を使用するときそれを剥がす。
【0014】
さらに、前記マスクシートが前記嵌合凸部の基底面に設けられているので、同じく基底面に取手部材を直接取着するとき、マスクシートが邪魔になる。そこで請求項7発明は前記マスクシートに貫通孔を設けて、その貫通孔を通して取手部材を前記基底面に取着するようにしている。
尚、上記取手部材が、マスクシートの貫通孔に対応する外郭形状に形成されていることができる。これにより、マスク支持ガイド冶具にマスクシートを貼着する際、取手部材によってマスクシートの貫通孔が挿通案内され、マスクシートを所定位置に正確に貼着することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の最も好ましい実施形態について説明するが、この実施形態においては、まず、本発明に係る塗装対象物の塗装方法を説明するとともに、その塗装過程で使用されるマスクシートの支持ガイド治具の構造について説明する。
【0016】
図1に示すように、前記塗装対象物としてのポリウレタン樹脂製自動車用インストルメントパネル10には、随所に種々のインストルメント(図示なし)取付用の凹部11、12、13が設けられている。このインストルメントパネル10を自動車の室内前方側に取り付ける場合、前記凹部11、12、13は成形時にできた素地面をそのままむき出しにして使用されるが、それら凹部11、12、13の平面若しくは曲面又はそれらが連続した露出面は塗装して使用される。従って、前記露出面は、本発明で称する被塗層面Aを構成している。そして、前記凹部11、12、13のうち、開口部11aが横長の直方形になっている凹部11は、図2に示すように、開口幅W1より奥行きW2が小さくなるように深絞り形成された縦断面形状を有している。
【0017】
このような形状のインストルメントパネル10の被塗装面Aを塗装するとき、前記凹部11に対して本発明に係るマスクシート14を支持する支持ガイド治具15を矢印Bの向きに嵌入し、図3に示すように、被塗装面Aの中腹にある凹部11をマスクシート14で塞ぐ。そして公知の方法、例えば吹付け塗装法により被塗装面Aを塗装するのであるが、このとき、当然マスクシート14にも塗料が付着するが凹部11は塗装されない。
【0018】
次にこのように使用される本発明に係る支持ガイド治具15の構造を、記述した図2及び図3の他に図4及び図5をも参照しながら、説明すると、それは、基本的には前記凹部11に嵌合可能な嵌合凸部16と、その嵌合凸部16の基底面16aに対して直接取り付けられている取手部材17とから構成されている。
【0019】
前記嵌合凸部16は、塗装対象物に当接してもそれを物理的又は化学的に損傷させない材料、例えば合成樹脂弾性体又は発泡体からできており、前記凹部11に挿入されたとき両者が嵌合するよう3次元凸状形状をしている。そして、嵌合凸部16は、凹部11に容易に嵌入でき、嵌入されたとき前記マスクシート14を支持しながら前記凹部11を塞ぐ位置にマスクシート14を正確に案内する機能を備えている。すなわち、前記嵌合凹部16はマスクシートそのものを支持する機能と凹部11を塞ぐように案内する機能とを有している。従って、それらの機能を発揮する範囲において、その形状を種々変更することができ、例えば、図6に示すように、先端面16b寄りの内部が肉盗みされて空洞部17になっていてもよいし、後述するように前記凹部11の内部の一部分と嵌合する形状であってもよい。
【0020】
一方、前記マスクシート14は、前記嵌合凸部16の基底面16aとほぼ相似する形状を有し、かつ基底面16aより広い大きさを有する合成樹脂製シート又は厚紙からなり、その外縁部には前記基底面16aから水平方向外方に所定の幅をもって延出するマージン部18を備えている。また、マスクシート14の裏面が感圧接着面になっており、その感圧接着面が嵌合凸部16の基底面16aに接合しているので、本発明に係る支持ガイド治具15を使用するとき、支持ガイド治具15を移動させれば、それに付随してマスクシート14も移動するようになっている。しかしながら、前記マージン部17の裏面には接着面が露出しているので、支持ガイド治具11を使用する直前まで、その裏面に剥離紙19を付着させておく。なお、前記感圧接着面は前記シート又は厚紙に感圧接着剤を塗布することにより得られるが、このとき使用される感圧接着剤は塗装対象物を化学的に損傷しないものが選ばれる。
【0021】
さらに前記構造の嵌合凸部16の基底面16aには、嵌合凸部16をハンドリングするための取手部材20が取着されている。しかしながら、前記基底面16aにはマスクシート14が接合されているので、そのマスクシート14の中央部14aの一部分を切り欠いて前記取手部材20を貫通させることにより、前記基底面16aに対して取手部材20が接合されている。
【0022】
かかる構造のマスクシート14と支持ガイド治具15とを利用して前記凹部11を塞ぐには、まず、図7に示すように、マスクシート14と支持ガイド治具15とを用意し、マスクシート14の感圧接着面を支持ガイド治具15における嵌合凸部16の基底面16aに接合する。しかしながら、マスクシート14の裏面には剥離紙19が貼られているので、このとき、その剥離紙19のうち前記マージン部18に貼られている周縁部の剥離紙をそのまま残して中央部14aの剥離紙19を剥がす。このように周縁部の剥離紙を残す場合、予め剥離紙19にハーフカット状の引裂部21を設けておいて、マスクシート14に前記取手部材20を通すために設けて貫通孔22に手を入れて中央部14aの剥離紙を除去する。
【0023】
次にマージン部18に剥離紙19が残っている場合それを剥離してから、既に図2及び図3に示したように、支持ガイド治具15の取手部材20を手に持って、前記嵌合凸部16を先にして前記凹部11に嵌入する。すると前記嵌合凸部16は凹部11の内面に当接しながら奥に誘導され、両者は嵌合する。同時に嵌合凸部16にマスクシート14が付随しているので、そのマスクシート14は被塗装面Aの凹部11を塞ぐ。
【0024】
次いで前記マージン部18を被塗装面A側に押すと、裏面に存在する感圧接着面が凹部11の開口部11aに密着する。そこでマスクシート14の支持部であるガイド冶具15の嵌合凸部16をそのまま前記凹部11内に置いて被塗装面Aの塗装を行い、それが終了したら、そのまま取手部材20を持って凹部11から嵌合凸部16を引き出すと、マスクシート14が嵌合凸部16の基底面16aに引っ掛かるので、マスクシート14は被塗装面Aから離間する。
【0025】
このように本発明に係る塗装法及び支持ガイド治具を使用し、前記嵌合凸部16が凹部11と嵌合しているとき、被塗装面Aを塗装すれば前記凹部11には塗料が侵入しない。またマスクシート14により凹部11を正確にかつ迅速に塞ぐことができるだけでなく、被塗装面Aからマスクシート14を離すことも容易かつ迅速にできるので、従来技術に比較して塗装作業を格段に効率化できる。加えて本発明に係る支持ガイド治具15は、当然に反復使用でき、またマスクシート14も感圧接着性能を維持できる範囲において反復使用できるので、マスクシート14の更新作業も少なくできる。
【0026】
本発明はその根本的技術思想を踏襲し発明の効果を著しく損なわない限度において前記実施態様の一部分を変更して実施できる。例えば、図8に示すように、自動車2のバンパー3に設けられているフォグランプの取付部23がバンパー3の他の凹部24と一緒に設けられているとき、図9に示すように、支持ガイド治具15の嵌合凸部16を、前記取付部23に嵌合する円筒部24と、その円筒部24に支持される板状部25とから構成し、前記円筒部24に前記取付部23に対する案内機能を持たせ、前記板状部25にマスクシート14の支持機能を持たせるようにできる。
【0027】
さらに、図10に示すように、前記嵌合凸部16に磁石26を埋め込むとともに取手部材20を鉄等の材料で製作して取手部材20を嵌合凸部16に吸着させたり、吸盤を取手部材20に取付けたりして、嵌合凸部16に対してマスクシート14を介して取手部材20を間接的に取り付けることもできる。また、被塗装面Aに塗装されない範囲を少なくするために、前記支持ガイド治具15を凹部11の比較的奥深く嵌入する必要から、マスクシート14のマージン部18が、図11に示すように、取手部材20側に反転する場合、前記基底面16a側に当て板27を添えることもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明法は、塗装対象物の被塗装面を塗装する場合において、その被塗装面に塗装したくない凹状部位があるとき、その凹状部位に簡単かつ確実にマスクを施して前記被塗装面と凹状部位との接合部に塗料が侵入しないように塗装できるという優れた効果を発揮する。また本発明に係る支持ガイド治具は、本発明法を実施するとき最適な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法が適用される被塗装面の部分正面図である。
【図2】図1におけるII−II矢視方向の部分断面図である。
【図3】本発明の要部を示す部分破断縦断面図である。
【図4】本発明係る支持ガイド治具の表面側斜視図である。
【図5】同裏面側斜視図である。
【図6】他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】前記支持ガイド治具とマスクシートの組付け状態を示す分解斜視図である。
【図8】被塗装面の他の態様を示す部分斜視図である。
【図9】該態様に使用される支持ガイド治具の斜視図である。
【図10】さらに支持ガイド治具に関する他の態様を示す斜視図である。
【図11】同様に他の態様を示す斜視図である。
【図12】従来技術が適用される被塗装面を示す部分斜視図である。
【図13】従来技術にかかるマスキング材の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1:マスキング材、2:自動車、3:バンパー、4:空気取入口、5:縦桟部材、6:横桟部材、7:溝状部、8:被塗装面、9:(欠番)、10:インストルメントパネル、11:凹部、11a:開口部、12:凹部、13:凹部、14:マスクシート、14a:中央部、15:支持ガイド治具、16:嵌合凸部、16a:基底面、16b:先端面、17:空洞部、18:マージン部、19:剥離紙、20:取手部材、21:引裂部、22:貫通孔、23:取付部、24:円筒部、25:板状部、26:磁石、27:当て板、A:被塗層面、B:矢印、J:接合部、W1:開口幅、W2:奥行き幅。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルやバンパー等合成樹脂成形物で代表される塗装対象物の被塗装面を塗装する場合において、その被塗装面に塗装しないでもよい凹部があるとき、その凹部をマスクシートで塞いで前記被塗装面を塗装する塗装方法及びその方法に使用されるマスクシートの支持ガイド治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、合成樹脂製の自動車バンパーを塗装する場合において、そのバンパーの空気取入口が塗装されないようにするとき、前記取入口にマスキングを施して塗装する方法が採用されているが、そのマスキング手段として、図12に示すマスキング材1が知られている(特許文献1参照。)。すなわち、このマスキング材1は、総じて凸状断面形状を有する合成樹脂製3次元成形体であり、図13に示される自動車2のバンパー3における空気取入口4に挿入されると、空気取入口4に格子状に組み付けられている縦横桟部材5、6に当接するとともに、少なくとも前記縦横桟部材5、6がマスキング材4の前面に形成されている溝状部7と嵌合して、空気取入口4に固定されるような構造と形状をなしている。
【0003】
このように空気取入口4にマスキング材1を嵌入した状態でバンパー3の被塗装面8に塗装を施せば、前記マスキング材1も幾分塗装されるが、前記空気取入口4の内部は塗装されないで済む。従って、前記マスキング材1を空気取入口4から引き抜くと、マスキング材1で覆われていた縦横桟部材5、6等にはバンパーの成形時にできた成形素地がそのまま顕われる。このマスキング材1を反復使用すれば、前記空気取入口のマスキング作業時間を短縮化できるので、前記成形素地をそのまま残したバンパー3を塗装する生産性が著しく向上する。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第2607156号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このマスキング材1を、実際、反復使用してみると、前記マスキング材1と空気取入口4との接合部Jにおいてマスキング材1と空気取入口部4との隙間に塗料が侵入する虞がある。もし塗料が前記隙間に侵入した場合、バンパーの外観が損なわれ、ひいては自動車の品質が低下する。そこで、前記接合部Jを接着テープで塞いで塗料の侵入を未然に防ぐという対策をも考えられるが、このように接合部Jに接着テープを貼る作業は、接合部Jが狭い空間であるため、前記構造のマスキング材の代わりに単なるマスクシートを使用する慣用技術と同様に、非能率的であるだけでなく綺麗に接着テープを貼るには相当熟練を要し、どの作業者が行なっても確実にできる訳ではない。
【0006】
そこで本発明者は、上記問題を解消し得る凹部を有する被塗装面を塗装する方法及びその方法に使用されるマスクシートの支持ガイド治具を開発すべく、鋭意、研究したところ、特定の構造を有する支持治具にマスクシートを付随させて、その支持治具を前記被塗装面の凹部内に挿入すれば、前記隙間に塗料が侵入しないようにマスクシートを前記凹部にカバーできるという事実を見出し、本発明を完成した。従って、本発明の課題は、塗装対象物の被塗装面を塗装する場合において、その被塗装面に塗装したくない凹状部位があるとき、その凹状部位に簡単かつ確実にマスクを施して前記被塗装面と凹状部位との接合部に塗料が侵入しないように塗装する方法、及びその方法に反復使用できる最適なマスクシートの支持ガイド治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明は、被塗装面の凹部をマスクするためのマスクシートを支持ガイド治具に付随させて、同支持ガイド治具を前記凹部に嵌入すること、前記支持ガイド治具のマスクシートの支持部を前記凹部内に置いたまま前記マスクシートにより前記凹部を塞ぐこと、前記マスクシートの周辺部とともに前記被塗装面を塗装すること、及び前記支持ガイド治具を前記凹部から引き抜いてその凹部を露出させることからなる塗装方法を採用することによって、前記の課題を解決する。
【0008】
この方法を採用することにより、被塗装面の凹部をマスクするためのマスクシートは、前記支持ガイド治具の移動ととともに移動して、前記凹部に嵌入されたとき凹部を塞ぐ。従って次に被塗装面を塗装するとき、前記凹部は既にマスクシートに塞がれているので塗装されない。塗装が終了したら前記支持ガイド治具を凹部から引き抜けばそれに付随してマスクシートは前記凹部から離れる。
【0009】
本請求項2発明は前記の塗装方法に使用される治具として、塗装対象物の被塗装面にある凹部の少なくとも一部分に嵌合可能な嵌合凸部に対して、前記凹部を塞ぐことができるマスクシートを付随させたまま、前記凹部に出し入れ可能に操作できる取手部材を取り付けてなる構造のマスクシートの支持ガイド治具を提供する。
【0010】
前記構造の治具には、従来技術と異なり、取手部材が取着されているので、その取手部材を持って前記嵌合凸部を凹部に嵌入したり、一旦凹部に嵌入した嵌合凸部を同凹部から引き出したりできる。その結果、前記嵌合凸部が凹部に嵌入すると、嵌合凸部に付随するマスクシートは凹部を塞ぎ、凹部から嵌合凸部を引き出すとき、マスクシートは凹部から離れる。従って、前記嵌合凸部が凹部と嵌合しているとき被塗装面を塗装すれば凹部には塗料が侵入しない。このようにして前記凹部に対してマスクシートで塞いだり被塗装面からマスクシートを離したりすることが容易かつ迅速にできるので、従来技術に比較して格段に塗装作業を効率化できる。
【0011】
請求項3発明は、前記マスクシートの外縁部に前記嵌合凸部の基底面から水平外方に所定の幅をもって延出するマージン部を設け、そのマージン部が被塗装面と前記凹部との接合部を被覆するようにした。そのため前記接合部が前記マージン部の下方にくるので、被塗装面とともにマスクシートの周辺部を塗装しても、前記接合部に対する塗料の侵入が抑制される。
【0012】
さらに請求項4発明は、前記マスクシートとして片面が感圧接着面になっているマスクシートを使用するとともに、その接着面を前記嵌合凸部の基底面に接合することにより、前記嵌合凸部にマスクシートを付随させるという手段を採用する。これにより嵌合凸部を移動させれば必然的にマスクシートも移動して、前記凹部を塞ぐことが可能になる。
【0013】
この態様においても、前記マスクシートは、その外縁部が前記嵌合凸部の基底面から水平方向外方に所定の幅をもって延出するマージン部を備えているとともに、そのマージン部が前記被塗装面に接合可能な感圧接着面になっている(請求項5発明)。しかし、その感圧接着面が露出していると、本発明に係る支持ガイド治具の取り扱いに不便がある。そこで請求項6発明は、そのマージン部の前記嵌合凸部の先端部側面に剥離紙を貼り付けておいて、前記支持ガイド治具を使用するときそれを剥がす。
【0014】
さらに、前記マスクシートが前記嵌合凸部の基底面に設けられているので、同じく基底面に取手部材を直接取着するとき、マスクシートが邪魔になる。そこで請求項7発明は前記マスクシートに貫通孔を設けて、その貫通孔を通して取手部材を前記基底面に取着するようにしている。
尚、上記取手部材が、マスクシートの貫通孔に対応する外郭形状に形成されていることができる。これにより、マスク支持ガイド冶具にマスクシートを貼着する際、取手部材によってマスクシートの貫通孔が挿通案内され、マスクシートを所定位置に正確に貼着することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の最も好ましい実施形態について説明するが、この実施形態においては、まず、本発明に係る塗装対象物の塗装方法を説明するとともに、その塗装過程で使用されるマスクシートの支持ガイド治具の構造について説明する。
【0016】
図1に示すように、前記塗装対象物としてのポリウレタン樹脂製自動車用インストルメントパネル10には、随所に種々のインストルメント(図示なし)取付用の凹部11、12、13が設けられている。このインストルメントパネル10を自動車の室内前方側に取り付ける場合、前記凹部11、12、13は成形時にできた素地面をそのままむき出しにして使用されるが、それら凹部11、12、13の平面若しくは曲面又はそれらが連続した露出面は塗装して使用される。従って、前記露出面は、本発明で称する被塗層面Aを構成している。そして、前記凹部11、12、13のうち、開口部11aが横長の直方形になっている凹部11は、図2に示すように、開口幅W1より奥行きW2が小さくなるように深絞り形成された縦断面形状を有している。
【0017】
このような形状のインストルメントパネル10の被塗装面Aを塗装するとき、前記凹部11に対して本発明に係るマスクシート14を支持する支持ガイド治具15を矢印Bの向きに嵌入し、図3に示すように、被塗装面Aの中腹にある凹部11をマスクシート14で塞ぐ。そして公知の方法、例えば吹付け塗装法により被塗装面Aを塗装するのであるが、このとき、当然マスクシート14にも塗料が付着するが凹部11は塗装されない。
【0018】
次にこのように使用される本発明に係る支持ガイド治具15の構造を、記述した図2及び図3の他に図4及び図5をも参照しながら、説明すると、それは、基本的には前記凹部11に嵌合可能な嵌合凸部16と、その嵌合凸部16の基底面16aに対して直接取り付けられている取手部材17とから構成されている。
【0019】
前記嵌合凸部16は、塗装対象物に当接してもそれを物理的又は化学的に損傷させない材料、例えば合成樹脂弾性体又は発泡体からできており、前記凹部11に挿入されたとき両者が嵌合するよう3次元凸状形状をしている。そして、嵌合凸部16は、凹部11に容易に嵌入でき、嵌入されたとき前記マスクシート14を支持しながら前記凹部11を塞ぐ位置にマスクシート14を正確に案内する機能を備えている。すなわち、前記嵌合凹部16はマスクシートそのものを支持する機能と凹部11を塞ぐように案内する機能とを有している。従って、それらの機能を発揮する範囲において、その形状を種々変更することができ、例えば、図6に示すように、先端面16b寄りの内部が肉盗みされて空洞部17になっていてもよいし、後述するように前記凹部11の内部の一部分と嵌合する形状であってもよい。
【0020】
一方、前記マスクシート14は、前記嵌合凸部16の基底面16aとほぼ相似する形状を有し、かつ基底面16aより広い大きさを有する合成樹脂製シート又は厚紙からなり、その外縁部には前記基底面16aから水平方向外方に所定の幅をもって延出するマージン部18を備えている。また、マスクシート14の裏面が感圧接着面になっており、その感圧接着面が嵌合凸部16の基底面16aに接合しているので、本発明に係る支持ガイド治具15を使用するとき、支持ガイド治具15を移動させれば、それに付随してマスクシート14も移動するようになっている。しかしながら、前記マージン部17の裏面には接着面が露出しているので、支持ガイド治具11を使用する直前まで、その裏面に剥離紙19を付着させておく。なお、前記感圧接着面は前記シート又は厚紙に感圧接着剤を塗布することにより得られるが、このとき使用される感圧接着剤は塗装対象物を化学的に損傷しないものが選ばれる。
【0021】
さらに前記構造の嵌合凸部16の基底面16aには、嵌合凸部16をハンドリングするための取手部材20が取着されている。しかしながら、前記基底面16aにはマスクシート14が接合されているので、そのマスクシート14の中央部14aの一部分を切り欠いて前記取手部材20を貫通させることにより、前記基底面16aに対して取手部材20が接合されている。
【0022】
かかる構造のマスクシート14と支持ガイド治具15とを利用して前記凹部11を塞ぐには、まず、図7に示すように、マスクシート14と支持ガイド治具15とを用意し、マスクシート14の感圧接着面を支持ガイド治具15における嵌合凸部16の基底面16aに接合する。しかしながら、マスクシート14の裏面には剥離紙19が貼られているので、このとき、その剥離紙19のうち前記マージン部18に貼られている周縁部の剥離紙をそのまま残して中央部14aの剥離紙19を剥がす。このように周縁部の剥離紙を残す場合、予め剥離紙19にハーフカット状の引裂部21を設けておいて、マスクシート14に前記取手部材20を通すために設けて貫通孔22に手を入れて中央部14aの剥離紙を除去する。
【0023】
次にマージン部18に剥離紙19が残っている場合それを剥離してから、既に図2及び図3に示したように、支持ガイド治具15の取手部材20を手に持って、前記嵌合凸部16を先にして前記凹部11に嵌入する。すると前記嵌合凸部16は凹部11の内面に当接しながら奥に誘導され、両者は嵌合する。同時に嵌合凸部16にマスクシート14が付随しているので、そのマスクシート14は被塗装面Aの凹部11を塞ぐ。
【0024】
次いで前記マージン部18を被塗装面A側に押すと、裏面に存在する感圧接着面が凹部11の開口部11aに密着する。そこでマスクシート14の支持部であるガイド冶具15の嵌合凸部16をそのまま前記凹部11内に置いて被塗装面Aの塗装を行い、それが終了したら、そのまま取手部材20を持って凹部11から嵌合凸部16を引き出すと、マスクシート14が嵌合凸部16の基底面16aに引っ掛かるので、マスクシート14は被塗装面Aから離間する。
【0025】
このように本発明に係る塗装法及び支持ガイド治具を使用し、前記嵌合凸部16が凹部11と嵌合しているとき、被塗装面Aを塗装すれば前記凹部11には塗料が侵入しない。またマスクシート14により凹部11を正確にかつ迅速に塞ぐことができるだけでなく、被塗装面Aからマスクシート14を離すことも容易かつ迅速にできるので、従来技術に比較して塗装作業を格段に効率化できる。加えて本発明に係る支持ガイド治具15は、当然に反復使用でき、またマスクシート14も感圧接着性能を維持できる範囲において反復使用できるので、マスクシート14の更新作業も少なくできる。
【0026】
本発明はその根本的技術思想を踏襲し発明の効果を著しく損なわない限度において前記実施態様の一部分を変更して実施できる。例えば、図8に示すように、自動車2のバンパー3に設けられているフォグランプの取付部23がバンパー3の他の凹部24と一緒に設けられているとき、図9に示すように、支持ガイド治具15の嵌合凸部16を、前記取付部23に嵌合する円筒部24と、その円筒部24に支持される板状部25とから構成し、前記円筒部24に前記取付部23に対する案内機能を持たせ、前記板状部25にマスクシート14の支持機能を持たせるようにできる。
【0027】
さらに、図10に示すように、前記嵌合凸部16に磁石26を埋め込むとともに取手部材20を鉄等の材料で製作して取手部材20を嵌合凸部16に吸着させたり、吸盤を取手部材20に取付けたりして、嵌合凸部16に対してマスクシート14を介して取手部材20を間接的に取り付けることもできる。また、被塗装面Aに塗装されない範囲を少なくするために、前記支持ガイド治具15を凹部11の比較的奥深く嵌入する必要から、マスクシート14のマージン部18が、図11に示すように、取手部材20側に反転する場合、前記基底面16a側に当て板27を添えることもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明法は、塗装対象物の被塗装面を塗装する場合において、その被塗装面に塗装したくない凹状部位があるとき、その凹状部位に簡単かつ確実にマスクを施して前記被塗装面と凹状部位との接合部に塗料が侵入しないように塗装できるという優れた効果を発揮する。また本発明に係る支持ガイド治具は、本発明法を実施するとき最適な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法が適用される被塗装面の部分正面図である。
【図2】図1におけるII−II矢視方向の部分断面図である。
【図3】本発明の要部を示す部分破断縦断面図である。
【図4】本発明係る支持ガイド治具の表面側斜視図である。
【図5】同裏面側斜視図である。
【図6】他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】前記支持ガイド治具とマスクシートの組付け状態を示す分解斜視図である。
【図8】被塗装面の他の態様を示す部分斜視図である。
【図9】該態様に使用される支持ガイド治具の斜視図である。
【図10】さらに支持ガイド治具に関する他の態様を示す斜視図である。
【図11】同様に他の態様を示す斜視図である。
【図12】従来技術が適用される被塗装面を示す部分斜視図である。
【図13】従来技術にかかるマスキング材の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1:マスキング材、2:自動車、3:バンパー、4:空気取入口、5:縦桟部材、6:横桟部材、7:溝状部、8:被塗装面、9:(欠番)、10:インストルメントパネル、11:凹部、11a:開口部、12:凹部、13:凹部、14:マスクシート、14a:中央部、15:支持ガイド治具、16:嵌合凸部、16a:基底面、16b:先端面、17:空洞部、18:マージン部、19:剥離紙、20:取手部材、21:引裂部、22:貫通孔、23:取付部、24:円筒部、25:板状部、26:磁石、27:当て板、A:被塗層面、B:矢印、J:接合部、W1:開口幅、W2:奥行き幅。
Claims (7)
- 被塗装面(A)の凹部(11)をマスクするためのマスクシート(14)をその支持ガイド治具(15)に付随させて、同支持ガイド治具を前記凹部に嵌入すること、前記支持ガイド治具のマスクシートの支持部を前記凹部内に置いたまま前記マスクシートにより前記凹部を塞ぐこと、前記マスクシートの周辺部とともに前記被塗装面を塗装すること、及び前記支持ガイド治具を前記凹部から引き抜いてその凹部を露出させることからなる凹部を有する被塗装面の塗装方法。
- 塗装対象物(3)の被塗装面(A)にある凹部(11)の少なくとも一部分に嵌合可能な嵌合凸部(16)に対して、前記凹部を塞ぐことができるマスクシート(14)を付随させたまま、前記凹部に出し入れ可能に操作できる取手部材(20)を取り付けてなるマスクシートの支持ガイド治具。
- 前記マスクシート(14)は、その外縁部が前記嵌合凸部(16)の基底面(16a)から水平方向外方に所定の幅をもって延出するマージン部(18)を備えている請求項2記載のマスクシートの支持ガイド治具。
- 前記マスクシート(14)は、片面が感圧接着面になっており、その接着面に前記嵌合凸部(16)の基底面(16a)が接合している請求項2記載のマスクシートの支持ガイド治具。
- 前記マスクシート(14)は、その外縁部が前記嵌合凸部(16)の基底面(16a)から水平方向外方に所定の幅をもって延出するマージン部(18)を備えているとともに、そのマージン部が前記被塗装面(A)に接合可能な感圧接着面になっている請求項4記載のマスクシートの支持ガイド治具。
- 前記マージン部(18)は、前記嵌合凸部(16)の先端部(16b)側面に剥離紙(19)を備えている請求項5記載のマスクシートの支持ガイド治具。
- 前記取手部材(20)は、前記嵌合凸部(16)の接合されたマスクシート(14)を貫通して嵌合凸部の基底面(16a)に直接取着されている請求項2記載のマスクシートの支持ガイド治具。
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JP2007029769A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Nagoya Oil Chem Co Ltd | 塗装用治具のマスキング材 |
JP2010104887A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Nagoya Oil Chem Co Ltd | マスキングセット |
JP2016195968A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-24 | 名古屋油化株式会社 | マスキング材 |
-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003026509A patent/JP2004237154A/ja active Pending
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