JP2004236156A - 立体画像撮影補助装置および立体画像撮影方法 - Google Patents

立体画像撮影補助装置および立体画像撮影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既存の画像撮影装置を用いて立体画像(写真)を撮影する場合、左右の画像撮影装置の正確な位置を迅速かつ容易に設定することができる立体画像撮影補助装置を提供する。
【解決手段】この立体画像撮影補助装置は、中央指標を備えた雲台3と、雲台3が左右に移動可能なレール構造の支持台1と、支持台1に支持台距離目盛2と支持台距離目盛中央指標8と支持台1の水平状態を確認するための水準器7とを備えている。この立体画像撮影補助装置を使用する場合には、雲台3に画像撮影装置5を取り付け、支持台距離目盛中央指標8を基準に左右何れか一方に雲台3を移動させて第1回目の撮影をした後、この雲台3を第1回目の撮影位置と対称位置まで移動させて第2回目の撮影をする。画像撮影装置5を用いてズームにより撮影する場合には、雲台3を移動する距離をズーム倍率により変化させて撮影をするようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体画像を撮影する際の補助装置およびその補助装置を用いた立体画像撮影方法に関し、特に、特殊な光学的手段を用いずに1台の画像撮影装置だけで容易且つ正確に立体画像を撮影する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
立体画像(写真)は、同一の被写体を、左右方向に位置を異ならせて撮影した1対の画像(写真)を、たとえば図3に示すような立体ビュア11を用いて観察することにより、奥行のある立体像を見ることができるものである。
図3の立体ビュア11は、フレーム12に左右1対の画像(写真)を枠13L及び13Rに並列させて装着し、左右1対の透視レンズ14Lおよび14Rを、各画像(写真)13L、13Rの中心に向けて設置して構成されている。
【0003】
1対の画像(写真)13L、13Rは、それぞれ同一被写体を左右に位置を異ならせて撮影してあり、それぞれの透視レンズ14L、14Rに両眼をあてて、対応する画像を観察することにより、左右の画像が合成され、立体像として視認される。また、多少の訓練によりこのような立体ビュア11を使用せずとも上記1対の画像(写真)13L、13Rを裸眼のまま立体像として視認できることも知られている。
【0004】
このような立体画像(写真)を撮影するには、一般に、図4に示すような立体カメラ15や光学的なアダプターが使用されている。
図4のような立体カメラ15は、横長のボデイ16の前面に、左右1対の撮影レンズ17L、17Rを、それぞれの光軸を平行に並列させて設置してある。
ボデイ16の適所に設けたファインダ18により撮影位置を決めて、シャッターレリーズボタン19を押し下げると、1対の撮影レンズ17L、17Rに付設されたシャッター装置が同時に開閉して、それぞれの撮影レンズ17L、17Rによる画像が撮影される。
【0005】
また、光学的な立体アダプターとしては、図5に示すようなミラータイプの立体アダプター20や、あるいはプリズム型のアナモレンズなどがある。
図5のミラータイプの立体アダプター20は、撮影レンズ21の光軸を中心として左右に所定の角度を有する反射ミラーを有しており、撮影レンズ21の物体側前方に装着され同一被写体をあたかも左右の目で見たような二分割画像として撮影する。
【0006】
また、2台のカメラを用いて、立体画像を撮影するシステムとしては、特許文献1に記載されたシステムがある。
特許文献1の「カメラ雲台操作システム」は、立体視ディスプレイの指向方向の変位方向をジャイロで検出し、その検出信号をパーソナルコンピュータのA/D変換器でデジタル化してパルス発生器でパルス発生させ、このパルス信号に基づいてドライバが制御信号を3軸ステッピングモータに出力することにより、この3軸ステッピングモータにより3次元方向に指向方向が変位される雲台の駆動制御を行い、この雲台に搭載された立体視カメラの指向方向の制御を3次元方向に可能にしたものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平4−279905号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
立体視用の画像(写真)を得るには、カメラが被写体に精度良く対向していて、得られた左右の画像に位置ずれがなく、画像全体が精度良く重なるようにする必要がある。
【0009】
上述した装置では、1台の装置で撮影するためこのような問題はないが、例えば、図4に示したような立体カメラでは、2組の撮影レンズを必要とし、且つそれぞれの撮影レンズに付設したシャッター装置を、共通のレリーズボタンの操作により、同時に作動させる必要があるため、機構が複雑化して、高価となってしまうという問題がある。また、2台のカメラを用いる特許文献1の方法も同様である。
【0010】
しかし、既存の単眼のカメラ1台を使って安定した立体画像を得ようとした場合、左右の対称位置に設定でき、また、左右の画像(写真)の位置ずれが生じないように左右のカメラ位置がともに精度良く一つの水平方向の線上に並んでいることが望まれるが、このようなことを精度よく行うには相当の熟練を要するものである。
【0011】
さらに、上述した光学的な立体アダプターは、図5に示したようなミラータイプの立体アダプターの場合、左右画像の間の無効領域(画像がない、またはオーバーラップしている領域)が大きい傾向にあり、この無効領域はズーム比を大きくすると広がり、左右がオーバーラップしてしまうという問題がある。
また、プリズム型のアナモレンズの場合、色収差と解像度劣化による画質劣化が大きく、特にズームが大きいときは収差が大きく使用に耐えないという問題がある。
【0012】
これら問題については上記の単眼のカメラを使うときにも解決されていない。
【0013】
本発明は、上述のような実情を考慮してなされたものであって、既存の画像撮影装置(カメラ)を用いて立体画像(写真)を撮影する場合、左右の画像撮影装置の正確な位置を迅速かつ容易に設定することができる立体画像撮影補助装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明の立体画像撮影補助装置は、中央指標を備えた雲台と、前記雲台が左右に移動可能なレール構造の支持台と、前記支持台に支持台距離目盛と支持台距離目盛中央指標と支持台の水平状態を確認するための水準器とを備えるようにした。
【0015】
この立体画像撮影補助装置を使用する場合には、雲台に画像撮影装置を取り付け、支持台距離目盛中央指標を基準に左右何れか一方に雲台を移動させて第1回目の撮影をした後、この雲台を第1回目の撮影位置と対称位置まで移動させて第2回目の撮影をする。
画像撮影装置を用いてズームにより撮影する場合には、雲台を移動する距離をズーム倍率により変化させて撮影をするようにする。
【0016】
以上のような構成により、既存の画像撮影装置を用いて立体画像(写真)を撮影する場合、画像撮影装置の正確な左右の位置を迅速かつ容易に設定することができるので、簡単且つ正確に立体画像(写真)用の画像を撮影できる。
また、2組の撮影レンズを備える高価な従来の立体カメラに比して、簡単で安価な装置により、手軽に立体画像(写真)を撮影することができる。
光学的な立体アダプターを用いずに撮影できるので、光学的な歪が生じない高画質の立体画像(写真)を手軽に得られる。
【0017】
さらに、左右方向の離間距離を設定できる目盛を配設してあるので、ズーム位置(焦点距離)に応じた適切な視差を得ることが可能になり、より立体的な立体画像(写真)を手軽に撮影することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の立体画像撮影補助装置の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る実施形態の立体画像撮影補助装置の構成を示す斜視図、図2は、使用状態における斜視図である。
図1において、立体画像撮影補助装置は、支持台1と雲台3とを備えている。この雲台3には取り付けねじが設けられており、この取り付けねじによって画像撮影装置(カメラ)5を雲台3に装着することができるようになっている。また、雲台3には、自身の中央位置を示す中央指標4が設けられている。
尚、この画像撮影装置(カメラ)5は、通常のカメラ撮影に使用できるものを用いるものとする。
【0019】
支持台1は、雲台3が装着され、且つスムーズに移動させることができるようにレール構造を有しており、雲台3の移動距離がわかるように距離目盛2と、支持台1の中央位置を示す支持台距離目盛の中央指標(基準位置)8が設けられている。
また、支持台1には、この支持台1の撮影者側には中央指標8に対向した位置に水平確認手段である水準器7が配設されている。
【0020】
この立体画像撮影補助装置と画像撮影装置を用いて立体画像(写真)を撮影するには、以下のようにして行う。
(1)雲台3の取り付けねじによって、画像撮影装置(カメラ)5を雲台3に取り付ける。
(2)雲台3に画像撮影装置(カメラ)5を取り付けた状態で、支持台1のレールに雲台3をはめる。
(3)雲台3の中央指標4と支持台1の中央指標8を一致させ、画像撮影装置(カメラ)5を撮影したい被写体に正対させる。このとき水準器7で支持台1が水平に保たれていることを確認する。
【0021】
(4)支持台1の中央指標8からの距離を距離目盛2で確認しながら画像撮影装置(カメラ)5が取り付けられた雲台3を支持台1のレールに沿って右に移動(図2では一旦左に移動)し、画像撮影装置(カメラ)5に備えられたシャッターレリーズボタン6を押して右目用画像を撮影する。
(5)画像撮影装置(カメラ)5が取り付けられた雲台3を、支持台1の中央指標8を中心に同一距離だけ対称に支持台1のレールに沿って左に移動(図2では右に移動)し、シャッターレリーズボタン6を押して左眼目用画像を撮影する。
【0022】
以上により、同一被写体を左右方向に離間した位置から撮影した立体画像(写真)が得られる。
左右方向の距離は支持台1の距離目盛2とその中央指標8とを雲台3の中央指標4に合わせることよって正確に読み取ることができる。また支持台1の水平状態についても水準器7によって正確に合わせることができる。
【0023】
上述の1回目の撮影から2回目の撮影中は、AE(自動アイリス)、AF(自動焦点)をロックさせることが望ましい。
また、画像撮影装置(カメラ)5がいわゆる電子式デジタルカメラの場合には、上記AE、AFに加えてAWB(自動ホワイトバランス)もロックさせることが望ましい。
【0024】
尚、画像撮影装置(カメラ)にズーム機能がある場合には、ズーム比率に応じて、支持台1の中央指標8からの距離を変化させる。
例えば、ワイド(ズーム比が小さい)の場合、中央指標8からの移動距離を少なくし、ズーム比が大きい場合、中央指標8からの移動距離を多くする。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、既存の画像撮影装置を用いて立体画像(写真)を撮影する場合、画像撮影装置の左右の正確な位置を迅速かつ容易に設定することができるので、簡単且つ正確に立体画像(写真)用の画像を撮影することができる。
また、2組の撮影レンズを備える高価な従来の立体カメラに比して、簡単で安価な装置により、手軽に立体画像(写真)を撮影することができる。
光学的な立体アダプターを用いずに撮影できるので、光学的な歪が生じない高画質の立体画像(写真)を手軽に得られる。
【0026】
さらに、左右方向の離間距離を設定できる目盛を配設してあるので、ズーム位置(焦点距離)に応じた適切な視差を得ることが可能になり、より立体的な立体画像(写真)を手軽に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の立体画像撮影補助装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る実施形態の立体画像撮影補助装置の使用状態を示す斜視図である。
【図3】従来の立体ビュアの1例を示す斜視図である。
【図4】従来の立体写真撮影用のカメラの斜視図である。
【図5】従来の光学な立体アダプターの使用例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…支持台、2…支持台の距離目盛、8…支持台距離目盛の中央指標、3…雲台、4…雲台の中央指標、5…画像撮影装置(カメラ)、6…シャッターレリーズボタン、7…水準器、11…立体ビュア、12…フレーム、13L,13R…枠、14L,14R…透視レンズ、15…立体カメラ、16…ボデイ、17L,17R…撮影レンズ、18…ファインダ、19…シャッターレリーズボタン、20…立体アダプター、21…撮影レンズ。

Claims (3)

  1. 中央指標を備えた雲台と、前記雲台が左右に移動可能なレール構造を有する支持台と、前記支持台に支持台距離目盛と支持台距離目盛の中央指標と支持台の水平状態を確認するための水準器とを備えることを特徴とする立体画像撮影補助装置。
  2. 請求項1に記載の立体画像撮影補助装置を用いて立体画像を撮影する場合、前記雲台に画像撮影装置を取り付けた状態で、該雲台を前記支持台のレールにはめ、前記支持台距離目盛の中央指標と前記雲台の中央指標とを一致させて被写体に正対させると共に前記水準器で水平に保たれていることを確認し、前記支持台距離目盛の中央指標を基準に左右何れか一方に前記雲台を移動させ第1回目の撮影後、前記雲台を第1回目の撮影位置と対称位置まで移動させて第2回目の撮影をすることを特徴とした立体画像撮影方法。
  3. 請求項2に記載の立体画像撮影方法において、前記支持台距離目盛の中央指標を基準に左右何れか一方に前記雲台を移動させる際、画像撮影装置のズーム倍率により移動距離を変化させるようにしたことを特徴とした立体画像撮影方法。
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