JP2797203B2 - ズームファインダ装置 - Google Patents

ズームファインダ装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ズームファインダ装置に関し、より詳細に
は、焦点距離が可変できる撮影光学系と、この撮影光学
系とは別個に設けられ、この撮影光学系における焦点距
離の変化に追従して観察視野が変化するファインダ光学
系とを有するカメラに用いて好適なズームファインダ装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
撮影光学系とファインダ光学系が一眼レフレックスカ
メラのように共用光学系とされずにそれぞれの光学系が
独立して設けられたカメラがあり、このようなカメラに
おいては、第8図に示すように撮影レンズ1と鏡胴2を
有する撮影光学系の光軸P0に対して、ファインダ光学系
を形成するファインダレンズ3の光軸P1は、天地方向に
距離ΔHだけずれており、水平方向に距離Δlだけずれ
ている。また、カメラがアクティブ方式の自動合焦装置
を備えている場合には、ファインダレンズ3の両側に投
光レンズ4と受光レンズ5が設けられ、投光レンズ4の
光軸P2と受光レンズ5の光軸P3とによるいわゆる三角測
距が行なえるようになっている。
また、撮影光学系の光軸P0とファインダ光学系の光軸
P1がずれて配置されていることに基づいて生じるパララ
ックスは、撮影レンズ光学系が単焦点のレンズで構成さ
れている場合には、遠距離撮影に対応する視野表示と近
距離撮影に対応する視野表示とを重ね合せた視野枠をフ
ァインダ光学系の中に固定的に設けることによって実用
上は特に問題が生じない。
しかしながら、撮影レンズ光学系がズーム化されてい
る場合には、そのズーミングに対応してファインダ光学
系における撮影視野が変化されるようになっているため
に、ファインダ光学系による視野表示は、第9図に示す
ように、撮影距離が遠距離のときにはパララックスが少
ないために焦点距離がテレ側もしくはワイド側のいずれ
にあるかに拘らずファインダ水平軸から距離H0だけ離れ
た位置に上辺が位置する撮影範囲F0(W・T)となる。
従って、撮影範囲F0(W・T)より一回り小さなフレー
ムF0とすることによって実用上の問題は生じないものと
なっている。
一方、撮影距離が近距離である場合には、大きなパラ
ラックスが生じるために実際の撮影範囲に対応するファ
インダ視野が焦点距離の変化に伴って大幅に変化する。
即ち、撮影光学系がワイド側にされているときには、
その撮影範囲の上辺はファインダ水平軸に対して先程の
距離H0より小さな距離H1Wに位置し下辺が先程の撮影範
囲F0(W・T)の下辺と略一致する部位に位置する撮影
範囲F1Wとなる。
また、撮影距離が近距離で、かつ撮影光学系がテレ側
にされている場合には、その撮影範囲の上辺は、ファイ
ンダ水平軸に対して先程の距離H1Wより小さな距離H1Tに
位置し、下辺が先程の撮影範囲F0(W・T)、F1Wと略
一致する部位に位置する撮影範囲F1Tとなる。従って、
近距離時の視野枠の設定を見込んで最も小さな撮影範囲
F1Tより一回り小さなフレームF1としている。
しかし、このように設定されたフレームF1を基準にし
て撮影を行うということは、ワイド側で近距離撮影を行
ったときに実撮影画面とファインダ観察像に大きな誤
差、特に画面の上辺寄りの誤差が大きく生じ、作画意図
を完全に生かした撮影を行うことができないということ
を意味する。
このような不都合を解決するためになされた発明とし
て、例えば、特開昭59−48743号に記載されたものがあ
る。
即ち、この公報記載のカメラに於ける視差補正装置
は、ファインダの視野に対し撮影時にAF装置によって調
節されるレンズ系の距離調節リングの回動または距離調
節に連動するカムを設け、このカムのリフトでファイン
ダの中心と撮影光学系の中心を結ぶ線に直角な方向に撮
影光学系を軸支し、距離の調節による被写体距離に対し
撮影光学系の撮影範囲をファインダの視野に一致するよ
うに撮影光学系の光軸を傾けて視差を補正するようにし
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の視差補正装置は、シャッタの半押しに
伴って測距した撮影光学系の撮影距離データに基づいて
撮影フレームを変化させているので実際の撮影範囲とフ
ァインダ観察像を略等しくできるものの、自動合焦で距
離データが得られた後でなければ正確なフレームが表示
されないために違和感を伴い、使い勝手が悪い、という
難点がある。
即ち、撮影は、被写体をファインダ光学系を通して観
察し、所望の構図を得た後にシャッタ釦を慎重に半押し
して自動合焦を行わせ、しかる後にシャッタレリーズ動
作を行うのが一般的な使用方法である。従って、折角、
構図を決定した後に自動合焦によって行われる距離デー
タに応じてフレームが移動してしまうために、遠距離撮
影時にはさ程のパララックスが生じないために実用上の
問題が生じないものの近距離撮影時には、必然的に生じ
る大きなパララックスを補正するためにフレームが大き
く移動されてしまう。このために近距離撮影時には予め
設定した構図を改めて設定し直さなければならず、この
ことに起因して操作上の違和感を強く感じるのである。
この場合、撮影レンズがズームレンズであれば、この違
和感は、一層顕著となる。
そこで、本発明は、上述の問題を解消するためになさ
れたもので、その目的は、撮影レンズ光学系の焦点距離
が変化してもパララックスを良好に補正することができ
ると共に、ファインダ視野の表示を使用上の違和感を有
さずに観察し得るズームファインダ装置を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るズームファインダ装置は、上記の目的を
達成させるために、焦点距離が可変できる撮影光学系
と、この撮影光学系とは別個に設けられ、この撮影光学
系における焦点距離の変化に追従して観察視野が変化す
るファインダ光学系とを有するカメラにおいて、上記フ
ァインダ光学系の中の前方寄りに配置され上記撮影光学
系の焦点距離変化に追従して上記ファインダ光学系にお
ける観察視野を変化させる移動レンズと、この移動レン
ズの後方寄りに固定して配置され、上記撮影光学系にお
ける遠距離時の撮影範囲に対応して上記ファインダ光学
系に視野系を重畳させる遠距離撮影用視野枠と、上記フ
ァインダ光学系の中に、光軸に直交する方向に移動自在
に配置され、上記撮影光学系における近距離時に撮影範
囲を上記撮影光学系の焦点距離変化に対応して移動する
近距離撮影視野枠と、を具備し、撮影光学系の焦点距離
変化に応じて上記移動レンズを駆動して撮影視野を変化
させると共に近距離撮影視野枠を焦点距離変化に応じて
ファインダ光軸に直交する方向に駆動して長・短焦点距
離時における近距離視野を修正することを特徴とするも
のである。
〔作 用〕
上記のように構成されたズームファインダ装置は、撮
影レンズ光学系の焦点距離変化に追従して移動レンズを
移動させ、遠距離時における撮影視野枠を固定的に設
け、上述の焦点距離変化に追従して近距離時における撮
影視野枠を移動させることによって、撮影レンズ光学系
の焦点距離がテレ側もしくはワイド側のいずれであるか
に拘らず遠距離フレームと近距離フレームで囲われる範
囲を実撮影画面に近づけるようにしたものである。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
第1図において、ファインダ光学系は、第1の固定レ
ンズ6と移動レンズ7と第2の固定レンズ8と第3の固
定レンズ9との4群構成となっている。また、第2の固
定レンズ8と第3の固定レンズ9の光路中の後方寄りに
は詳細は後述する近距離撮影視野枠(以下、「近距離
枠」と略称する)10が配置されている。上記第2の固定
レンズ8の後面はアルバダ方式のファインダを形成する
ためのハーフミラー面8aとなっている。
また、ズーム撮影用のレンズが収納されたレンズ鏡胴
11に設けられたズームピン12は、ズーム駆動(操作)に
伴って光軸方向に移動され、矢印で示すようにワイドW
側への駆動によりズームピン12が後方側に変位し、テレ
側への駆動によりズーム12が前方側に変位するようにな
っている。
このようなズームピン12は、不動部材に固定された支
軸13に回動自在に支持された第1レバー14の一腕に形成
された長孔14aに摺動自在に嵌合され、第1レバー14の
他腕には連動ピン15が植設されている。この連動ピン15
は、不動部材に固定された支軸17によって回動自在に支
持された第2レバー16の一腕に形成された長孔16aに摺
動自在に嵌合され、第2レバー16には長孔16bが形成さ
れている。この長孔16bには、段付きピン18の小径部18a
の先端寄りの周面が摺動自在に嵌合し、この小径部18a
の基部寄りはファインダ基板19のファインダ光軸方向に
沿って直線状に形成された長孔19aに摺動自在に嵌合
し、上記小径部18aに連続する大径部18bが、移動レンズ
7が固定された移動枠20の底部に固定されている。
この移動枠20の底部には、上述の大径部18bと同様の
大径部と上述の小径部18aと同一径を有する小径部を有
する段付きピン22が固定され、このピン22の大径部が上
述の長孔19aに摺動自在に嵌合している。そして、この
ピン22の小径部の先端にはスナップリングのような抜け
止め部材23が固定され、移動枠20がファインダ基板19か
ら離脱するのを防止している。
また、移動枠20の側方の下部は、L字状に後方に延出
し、その先端寄りには内方向に突出するピン24が固定さ
れている。
上述のファインダ基板19の長孔19aの延長線上にはそ
の板面に垂直に起立した支持板25が固定され、同支持板
25に支軸26が固定されている。この支軸26には、ピン24
が摺動自在に嵌合する長孔27aを一腕に有するカム板27
の中間部に形成された円孔27b(第4図)が嵌合し、カ
ム板27を回動自在に支持している。このカム板27の上記
一腕の下位に対応する、ファインダ基板19の板面には、
逃げ孔19bが形成されている。
一方、第3の固定レンズ9は、第3図にも示されるよ
うに矩形の凸レンズで形成され、その前方側(被写体
側)の面の中央には自動合焦の測距範囲を示すフレーム
9aと、撮影距離が遠距離(∞)における撮影範囲を示す
遠距離フレーム9bが薄膜形成され、第3の固定レンズ9
の両側方に取付部材28,28が固定されている。この取付
部材28,28は、それぞれの前方面と後方面が第5図にも
示されるように不動部材に固定された2つの支持部材2
9,30で挟まれるようにして固定されている。
一方、第3の固定レンズ9の前方には、近距離枠10が
固定された、平面形状がL字状を呈する取付板31が固定
され、この取付板31の前方面にガイドピン32,32が固定
されている。
このガイドピン32,32は、不動部材に固定された柱状
の案内部材33に形成された上下方向に沿うガイド溝33a
に嵌合し取付板31の水平方向移動を規制し、天地方向の
移動が許容されるようになっていて、同取付板31が案内
部材33と取付部材29の間に挟み込まれるように支持さ
れ、更に取付板31の中央に形成された開口に近距離枠10
が固定されている。
このような取付板31の側方には第4図に示されるよう
に、垂直に形成された長孔31aが形成され、この長孔31a
にガイド棒34の大径部34aが摺動自在に嵌合し、この大
径部34aに連続して、自身を取付板31にナット35を用い
て固定するためのねじ部34bとこのねじ部34bに連続する
嵌合部34cを有し、この嵌合部34cがカム板27に形成され
たカム溝27cに摺動自在に嵌合している。
以上のように構成されたズームファインダ装置の動作
について説明する。
先ず、ワイド撮影を行うためにレンズ鏡胴11を後方
(第1図において右方)に移動させると、レンズ鏡胴11
に収納された撮影レンズで形成される撮影光学系におけ
る焦点距離が短縮され、ワイド撮影用の光学系が形成さ
れる。これに伴ってズームピン12が後方側に移動し、長
孔14aを介して第1レバー14を支軸13を中心にして時計
回り方向に回転させる。すると、第1レバー14に固定さ
れたピン15で第2レバー16の長孔16aが押され第2レバ
ー16が支軸17を中心にして反時計回り方向に回転し、長
孔16でもってピン18を前方に移動させる。このピン18の
移動に伴って長孔19aと段付ピン22とに規制されて、移
動枠20が前方に移動し移動レンズ7が前方に移動する。
ここで、ファインダ光学系においては、移動レンズ7
が前方に移動することでファインダ視野角がワイド化さ
れる。
そして、段付ピン18が前方に移動することによって、
移動枠20に植設されたピン24でカム板27の長孔27aが押
上げられ、カム板27の全体が支軸26を中心にして時計回
り方向に回転し、カム溝27c(第4図)でガイド棒34の
嵌合部34cが押上げられる。するとガイド棒34にナット3
5によって固定された取付板31が、支持部材29と案内部
材33で挟み込まれた状態で上方に移動し、これと一体に
して近距離枠10が上方側に移動する。
このときのファインダ視野における遠距離フレーム9b
と近距離フレーム10aの関係の詳細について説明する
と、遠距離フレーム9bは、移動レンズ7がどの位置に存
在しても変化しない。即ち、ファインダ観察像における
遠距離フレーム9bは、第2の固定レンズ8の後面に形成
されたハーフミラー面8aによって反射された後に接眼レ
ンズ(第3の固定レンズ9)を介して目に届くことにな
るために移動レンズ7の移動によっては、変化すること
がない。
従って、ワイド撮影時におけるファインダ視野として
は、第6図に示すように固定的に位置された遠距離フレ
ーム9bの上辺に近距離フレーム10aの上辺が近づいた状
態になる。このとき撮影距離が遠い場合には実撮影範囲
9′よりわずかに小さい遠距離フレーム9bとなり、近距
離の場合には実撮影範囲10′が近距離フレーム10aの上
辺に略一致し、この近距離フレーム10aの左右辺が上述
の遠距離フレーム9bの左右辺より一回り小さくなってい
る。よってこのような近距離フレーム10aと遠距離フレ
ーム9bを基準にして撮影距離に応じて構図を決定すれば
よい。
一方、テレ撮影を行うためにレンズ鏡胴11を、手動ま
たは電動で前方に移動させると、内部の撮影レンズが長
焦点化され、これと同時にズームピン12が前方側に移動
し、先程とは逆にして第1レバー14が反時計回りに回動
し、第2レバー16が時計回りに回動する結果、移動レン
ズ7が後方に移動し、ファインダ光学系における視野角
が狭くなる。
これと同時に移動枠20上のピン24によってカム板27の
長孔27aが押下げられ、カム板27の全体が支軸26を中心
にして反時計回り方向に回動し、カム溝27cでガイド棒3
4の嵌合部34cが押下げられる。するとガイド棒34が固定
された取付板31が下方に移動し、これと一体にして近距
離枠10が下方に移動する。
従って、テレ撮影時におけるファインダ視野として
は、第7図に示すように固定的に位置された遠距離フレ
ーム9bの上辺が近距離フレーム10aの上辺から離れた状
態になる。このとき撮影距離が遠い場合には、実撮影範
囲9′よりわずかに小さい遠距離フレーム9bとなり、近
距離の場合には実撮影範囲10′が近距離フレーム10aの
上辺に略一致し、この近距離フレーム10aの左右辺が上
述の遠距離フレーム9bの左右辺より一回り小さくなって
いる。言い換えれば、第6図に示すワイド時におけるフ
ァインダ視野に比べて近距離フレーム10aが下方に移動
したものとなるのである。
よって、撮影距離に応じて近距離フレーム10aと遠距
離フレーム9bとの間に被写体を照準して構図を決定すれ
ばよい。
上述したように構成されかつ動作する本実施例によれ
ば、撮影光学系の焦点距離の長・短に応じて近距離フレ
ーム10aが移動するので、ファインダを観察する際に
は、被写体距離の遠近のみに応じて構図の決定をすれば
よく、撮影光学系の焦点距離の変化については意識する
必要がないので、実際の撮影動作を何らの違和感を有さ
ずに行うことができる。
また、本実施例においては、ズームピン12の移動に連
動する第1レバー14、第2レバー16、移動枠20、カム板
27、取付板31を用いて近距離フレーム10aを直接に上下
動させているので、連動動作を確実に行うことができ、
しかも構成を簡単にすることができる。
また、上述の実施例においては、近距離フレーム10a
を、遠距離フレーム9b(第3の固定レンズ9の前面)よ
りもハーフミラー8a(第2の固定レンズ8の後面)に若
干近づけて配設してあるので、被写体像と近距離フレー
ム10aの両者の視度が共に近くなり、より見やすいファ
インダとなる。これは、近距離の被写体をズームファイ
ンダで観察したときには、その像は視度が若干近くな
り、一方、近距離フレーム10aをハーフミラー8aに近づ
けるとやはり視度が近くなるためである。
なお、本発明は、上述の実施例にのみに限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形
実施をすることができることは勿論である。
例えば、ズーム駆動に連動する近距離フレーム10aの
移動は、純機械的な構造で構成されているが、レンズ鏡
胴が電動で駆動される場合には、ファインダ光学系を形
成する移動レンズ7と近距離フレーム10aをそれぞれ電
動で駆動するようにしてもよい。この場合、近距離フレ
ーム10aの移動は、上述した実施例と同様にしてワイド
側のときに上方に移動しテレ側のときに下方に移動する
ようにする必要があることは勿論である。
また、上述の実施例においては、ファインダ光学系が
アルバダ構成をもつ虚像式ズームファインダで構成され
ているが、フレームを観察できるようにするためには、
アルバダ構成の代りにブライトフレーム構成としても、
本発明の効果を奏することができる。また、実像式のズ
ームファインダに対しても本発明を適用することができ
る。
また、第8図に示す例のように、撮影レンズ光軸P0と
ファインダレンズ光軸P1とが、左右にもずれている場合
には、第1図における案内部材33のガイド溝33aを、斜
め方向(即ち、光軸P0とP1とを結ぶ仮想線の傾きに対応
する方向)に傾けて形成すればよい。このように構成す
ることにより、近距離フレーム10aを、上下方向および
左右方向に同時に移動させることができ、パララックス
をより確実に減らすことができる。
さらに、本明細書中で言うところの「テレ側」、「ワ
イド側」は、実施例においては、テレ撮影とワイド撮影
に対応するものであるが、撮影光学系が標準レンズ機能
と望遠レンズ機能の間をズーミングする場合、もしくは
広角レンズ機能と標準レンズ機能の間をズーミングする
場合には、焦点距離を長くすることが「テレ側」で、短
くすることが「ワイド側」となることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように本発明によれば、撮影光
学系における焦点距離の長焦点化に応じて近距離フレー
ムを遠距離フレームから離れる方向に連動させて駆動し
ているので、ファインダ視野の表示を使用上の違和感を
感じることなく観察することができ、従来より存在す
る、遠・近距離用のフレームを重ね合せて表示されたカ
メラと同様に操作することができ撮影を実撮影範囲と略
同等の構図をとることができ、作画意図を完全に生かし
た撮影を行うことができる。
また、例えば、第10図に示すように撮影距離が遠い場
合にはテレ側、ワイド側の略等しい位置にフレーム上側
が位置するものの、1.5m程度から0.7m程度の距離におい
てはテレ側とワイド側とでは大幅なパララックスが増加
するのであるが、本発明においては、焦点距離の長短に
対応して近距離フレームの上側を移動させているために
実撮影範囲に極めて接近したフレーム表示をすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係るズームファインダ装
置の要部を示す斜視図、第2図は、第1図中に示される
ファインダ光学系の構成を示す側面図、第3図は、第1
図中に示される第3の固定レンズの詳細を示す斜視図、
第4図は、同じく第1図中に示されるカム板と取付板と
近距離枠とを分解して示す斜視図、第5図は、その平面
図、第6図は、ワイド撮影時におけるファインダのフレ
ームと実撮影範囲との関係を示す正面図、第7図は、テ
レ撮影時におけるファインダ視野と実撮影範囲との関係
を示す正面図、第8図は、撮影光学系とファインダ光学
系とのずれ量の関係を示す正面図、第9図は、従来のズ
ームファインダ装置におけるファインダのフレームと実
撮影範囲との関係を示す正面図、第10図は、撮影距離と
フレーム上側位置の関係を示す特性図である。 6……第1の固定レンズ、 7……移動レンズ、 8……第2の固定レンズ、 8a……ハーフミラー面、 9……第3の固定レンズ、 9b……遠距離フレーム、 10……近距離枠(近距離撮影視野枠)、 10a……近距離フレーム、 11…レンズ鏡胴、12……ズームピン、 14……第1レバー、16……第2レバー、 17……ファインダ基板、 20……移動枠、27……カム板、 27c……カム溝、28……取付部材、 31……取付板、33……案内部材、 33……ガイド溝、34……ガイド棒。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦点距離が可変できる撮影光学系と、この
    撮影光学系とは別個に設けられ、この撮影光学系におけ
    る焦点距離の変化に追従して観察視野が変化するファイ
    ンダ光学系とを有するカメラにおいて、上記ファインダ
    光学系の中の前方寄りに配置され上記撮影光学系の焦点
    距離変化に追従して上記ファインダ光学系における観察
    視野を変化させる移動レンズと、この移動レンズの後方
    寄りに固定して配置され、上記撮影光学系における遠距
    離時の撮影範囲に対応して上記ファインダ光学系に視野
    系を重畳させる遠距離撮影用視野枠と、上記ファインダ
    光学系の中に、光軸に直交する方向に移動自在に配置さ
    れ、上記撮影光学系における近距離時の撮影範囲を上記
    撮影光学系の焦点距離変化に対応して移動する近距離撮
    影視野枠と、を具備し、撮影光学系の焦点距離変化に応
    じて上記移動レンズを駆動して撮影視野を変化させると
    共に近距離撮影視野枠を焦点距離変化に応じてファイン
    ダ光軸に直交する方向に駆動して長・短焦点距離時にお
    ける近距離視野を修正することを特徴とするズームファ
    インダ装置。
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