JP2002027498A - 立体映像撮影装置 - Google Patents

立体映像撮影装置

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JP2002027498A
JP2002027498A JP2000201329A JP2000201329A JP2002027498A JP 2002027498 A JP2002027498 A JP 2002027498A JP 2000201329 A JP2000201329 A JP 2000201329A JP 2000201329 A JP2000201329 A JP 2000201329A JP 2002027498 A JP2002027498 A JP 2002027498A
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Shigeru Ogino
滋 荻野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多彩な立体映像を得ることのできる立体映像
撮影装置を提供する。 【解決手段】 撮影映像を観察する電子ビューファイン
ダ3を備える立体映像撮影装置において、前記電子ビュ
ーファインダ3に、撮影した左右視差画像をそれぞれの
画像の左右を反転し、かつ左右視差画像を入れ替えて表
示するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラや電
子スチルカメラ等の撮影装置に関し、特に撮影対象の視
差画像を撮影する立体映像撮影装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の立体映像表示装置が提案さ
れている。たとえば、左右の視差画像をモニタ上に表示
して、それを観察者が液晶シャッタメガネをかけ、該液
晶シャッタメガネの左右2個の液晶を前記映像信号と同
期させて、すなわち、モニタ上に右眼用の映像が表示さ
れている間は右眼側の液晶が透過で左眼側の液晶が非透
過の状態になり、モニタ上に左眼用の映像が表示されて
いる間は右眼用の液晶が非透過で左眼用の液晶が透過の
状態となることで、モニタ上には右眼用の映像と左眼用
の映像が交互に表示されていても、観察者には常に右眼
には右眼用の映像が、また左眼には左眼用の映像が観察
されて、観察者には奥行きのある映像が観察されるもの
がある。
【0003】また、近年、頭部搭載型や、メガネ型のデ
ィスプレイ等のいわゆるヘッドマウンテッドディスプレ
イが開発されており、これらのディスプレイでも同様
に、右眼用の画像は右眼に、左眼用の画像は左眼に選択
的に映像を表示させることで奥行きのある立体映像を観
察することが可能である。また、液晶ディスプレイに、
所定のピッチのレンチキュラーシートや開口部と非開口
部を所定のパターンで形成したマスクを組み合わせるこ
とで液晶ディスプレイからの光に指向性を与え、この指
向性と液晶ディスプレイに表示させる映像パターンとを
マッチさせることで右眼には右服用の映像が、また左眼
には左眼用の映像が観察されて、観察者には奥行きのあ
る映像が観察されるものがある。
【0004】従来、これらの表示画像は、2本のレンズ
を有している2眼式のカメラによって取得するのが一般
的であった。また、2本のレンズを必要としない特公平
8−27499号(立体テレビジョン用撮影装置)に提
案されているものがあった。これは、2枚の液晶シャッ
タと全反射ミラーとハーフミラーを有することで1本の
レンズに左右の視差画像を交互に撮像するものである。
【0005】また、前記2眼式にしても、左右の映像を
時分割で取り込むレンズにしても、左右の画像の視差を
撮影時に調整すること、いわゆる輻輳調整が必要である
が、従来は手動で行うのが−般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
立体映像撮影装置には、立体感の異なる複数の映像を撮
影するものはなく、また立体感のある鏡像の得られるも
のも無かった。
【0007】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、多彩な立体映像を得ることのできる立体映像
撮影装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、立体映像撮影装置を次の(1)〜
(5)のとおりに構成する。
【0009】(1)撮影映像を観察する観察手段を備え
る立体映像撮影装置において、前記観察手段に、撮影し
た左右視差画像をそれぞれの画像の左右を反転し、かつ
左右視差画像を入れ替えて表示するように制御する制御
手段を備えた立体映像撮影装置。
【0010】(2)撮影映像を観察する観察手段と、撮
影映像を記録する記録手段とを備える立体映像撮影装置
において、前記記録手段に、撮影した左右視差画像をそ
れぞれの画像の左右を反転して記録するように制御する
制御手段を備えた立体映像撮影装置。
【0011】(3)前記(1)または(2)記載の立体
映像撮影装置において、前記制御手段による制御は、撮
影者が手動で選択することにより実行される立体映像撮
影装置。
【0012】(4)前記(1)記載の立体映像撮影装置
において、前記撮影映像を観察する観察手段は、左右の
視差画像をそれぞれ表示する双眼のものである立体映像
撮影装置。
【0013】(5)左右の視差画像を時分割で交互に透
過させる2個の液晶シャッタと、この液晶シャッタを通
過した左右の視差画像を撮像素子上に結像させるため
の、所定の軸周りに回動可能であり互いに回動すること
で前記輻輳する位置を変えることができる2個の全反射
ミラーを有する撮影光学系とを備える立体映像撮影装置
において、輻輳距離を主被写体距離よりも手前に設定す
るモードと輻輳する距離を主被写体距離に設定するモー
ドと輻輳する距離を主被写体距離よりも後ろに設定する
モードとを有し、これらのモードから一つのモードを選
択する選択手段と、この選択手段で選択されたモードに
応じて前記全反射ミラーを回動させてそのモードに合っ
た輻輳距離になるよう制御する制御手段とを備えた立体
映像撮影装置。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を立体映
像撮影装置の実施例により詳しく説明する。
【0015】
【実施例】図1は実施例である“立体映像撮影装置”の
基本構成を示す図である。1は所定のフォーマットで規
格化された交換レンズユニットであり、撮影光学系10
0と液晶制御回路123とIGドライバ124とモータ
ドライバ125,126とそれらを制御するレンズマイ
コン127と映像入力端子128と図示しない前記所定
のフォーマットで規格化されたレンズマウントと接点ブ
ロックからなる。2はカメラ本体であり、図示しない前
記所定のフォーマットで規格化されたカメラマウントと
接点ブロックを有しており、前記レンズ1のレンズマウ
ントと該カメラマウントはメカ的に係合して着脱可能な
構造になっている。レンズ1の接点ブロックとカメラ2
の接点ブロックもレンズマウントをカメラマウントに装
着させると接点同士が接触して、矢印7に相当する動
作、すなわちレンズマイコン127とカメラマイコン2
08とで所定のデータの通信を所定のフォーマットにし
たがって行い、またカメラ2よりレンズ1ヘの電力の供
給が該カメラ2とレンズ1のそれぞれの接点ブロックを
介して行われる。
【0016】100は撮影光学系であり、107,11
2は所定の軸周りに回動可能な全反射ミラーであり駆動
手段9,11によって駆動される。本実施例においては
ステップモータを採用した。しかしながら、これに限定
するものでなく、DCモータや超音波モータ等でもよ
い。10,12はレンズマイコン127からの制御信号
を受けて、ステップモータ9,11に駆動信号をおくる
ドライバである。レンズマイコン127はステップモー
タ9,11のステップ数をカウントしてステップモータ
9,11の回転角を検出している。DCモータや超音波
モータ等を使用する場合は別途ミラーの回転角度を検出
するためのエンコーダを設ければよい。こうすることで
ミラーの回動角を検出することができる。ステップモー
タ9,11を駆動することで、ミラー107,112は
所定の軸回りに回動して、光軸4,5の方向を可変とす
ることができる。本実施例においてはミラーの回動中心
はそれぞれ光軸4,5とミラー107,112が交わる
点近傍を通り紙面垂直方向、すなわち画面の上下方向の
直線を回動軸とする。左右画像の光軸5,4は略同一平
面内にあり、無限遠点を含む所定の位置で略交差する
(以下輻輳するという)ものとする。
【0017】前述したように前記ミラー107,112
は所定の軸周りに回動可能であり、互いに回動すること
で前記輻輳する位置を変えることができる。自然な立体
映像を撮影するために輻輳を可変とすることは必要不可
欠である。また、該光軸4,5とミラー107,112
の反射面との交点の間隔(基線長)は本実施例において
は、特に限定するものでないが、63mm近傍とした。
これは、自然な立体映像を撮影するために、人間の平均
的な瞳間隔であるところの63mm近傍に設定した。
【0018】8は被写体距離検出手段であり、三角測距
により距離を測定するものである。図4にその測定原理
を示す。該測距ユニット8は、投光レンズと受光レンズ
と、発光手段であるIREDと、受光手段である受光部
をライン状に複数有するラインセンサと、図示しない該
ラインセンサからの出力を受けて被写体距離Lを算出す
る手段を有している。IREDより発光された光は被写
体に反射して、受光レンズLと受光レンズRで集光され
て、ラインセンサLとラインセンサR上に結像する。こ
のときに各ラインセンサ上のどこに受光しているかによ
って、その差(Xl-Xr)を求めることで既知の受光
レンズL,Rの焦点距離fjと受光レンズL,Rの間隔
Bから、算出手段において被写体距離Lを求めることが
できる。
【0019】本実施例においては、被写体距離情報は三
角測距により算出するものとしたが、撮影光学系の各レ
ンズ群の位置情報から被写体距離情報を求めることも可
能であり、これによって被写体距離情報を取得してもよ
い。
【0020】108,113,115は1枚もしくは複
数枚からなる負屈折力のレンズ群、116,117,1
19は1枚もしくは複数枚からなる正屈折力のレンズ群
であり、110は面109と面111に全反射ミラー面
を有するプリズム、101,103,104,106は
偏光板、102,105はシャッタ機能を有する液晶で
ある。偏光板101,103と液晶素子102とを組み
合わせ、液晶に電界をかけることで光束が透過,非透過
の状態になる。偏光板104,106と液晶素子105
とを組み合わせにおいても同様である。本実施例におい
ては液晶素子はFLCを用いているが、特にこれに限定
するものでなく、TN,STN等の液晶を使用すること
が可能である。また、偏光板101,103、及び偏光
板104,106は液晶102,105に接着等で固定
してもよいし、別途配置してもよい。
【0021】114は光量調節手段である絞りである。
本実施例においては、絞り114を物体側に配置するこ
とで前玉の有効光束径を小さくすることを実現してい
る。120はIGメータ、121,122はステップモ
ータである。
【0022】108,113,115は固定のレンズ群
であり、レンズ116はバリエ−タ、レンズ117はコ
ンペンセータ、レンズ119はフォーカシングの機能を
有するレンズ群であり可動である。本実施例では、レン
ズ116,117はカム筒118でメカ的に連動して光
軸方向に移動可能に配置する。このカム筒118をステ
ップモータ121で駆動し回動する。しかしながら駆動
方法はこれに限定するものでなく、カム筒を使用せず
に、レンズ116,117を個々に駆動手段を有して駆
動してもよい。また、ステップモータ122はレンズ1
19を駆動する。しかしながらこれらの駆動はステップ
モータでなくとも良く、DCモータ等の電磁式モータ
や、超音波モータ等の固体モータや、静電式モータ等何
でも良く特に限定しない。レンズ116,117,11
9の光軸方向の位置検出はステップモータ121,12
2を駆動する駆動パルスを数えることでレンズの位置を
換算し検出する。しかしながら位置検出手段も特に限定
するものでなく、可変抵抗式のものや、静電容量式のも
のや、PSDとlRED等の光学式のものを使用しても
よく、特に限定するものでない。IGメータ120は絞
り114を駆動し光量調節を行う。また図示しないND
フィルタが撮影光学系1内に配置される。本実施例のズ
ームタイプはリアフォーカスズームタイプとする。すな
わちレンズ116,117,119は、ズームする際に
レンズマイコン127によって、所定の関係で連動して
駆動制御される。しかしながら、ズームタイプは特にこ
れに限定するものでない。
【0023】カメラ本体2は、3板式撮像部200の撮
像素子201,202,203と対応して接続された増
幅器204,205,206と、増幅器204,20
5,206と接続された信号処理回路207と、信号処
理回路207と接続されたカメラマイコン208と、カ
メラマイコン208に接続された図示しないズームスイ
ッチ及びAFスイッチと、映像出力端子209と電子ピ
ユーファインダ(EVF)3を備えている。また、信号
処理回路207は、カメラ信号処理回路207aとAF
信号処理回路207bを備えており、カメラ信号処理回
路207aの出力が映像信号として出力され、カメラマ
イコン208の出力がレンズユニット1のレンズマイコ
ン127に供給される。
【0024】3板式撮像部200では、第1〜第3プリ
ズム(色分離プリズム)により、撮影光学系100によ
って撮像した入射光が三原色に色分離され、三原色中の
赤色の成分は撮像素子201上に結像され、緑色の成分
は撮像素子202上に結像され、青色の成分は撮像素子
203上に結像される。各撮像素子201,202,2
03上に結像された被写体像は、各々光電変換されて電
気信号として対応する増幅器204,205,206に
供給される。増幅器204,205,206により各々
最適な信号レベルに増幅された各電気信号は、カメラ信
号処理画路207aにより標準方式のテレビジョン信号
に変換されて映像信号として出力されると共に、AF信
号処理回路207bに供給される。AF信号処理回路2
07bは、増幅器204,205,206からの三原色
の信号を用いてAF評価値信号を生成する。カメラマイ
コン208は、予め記憶されたデータ読出プログラムを
用いて、AF信号処理回路207bで生成されたAF評
価値信号を読み出してレンズマイコン127に転送す
る。レンズマイコン127は転送されたAF評価値信号
に基づいてレンズ119を駆動制御してフォーカシング
を行う。
【0025】次に左右の視差画像が撮像部200により
撮像される動作について説明する。
【0026】カメラ本体2の映像出力端子209とレン
ズユニット1の映像入力端子128をケーブル129に
よって接続して、撮影映像を液晶制御回路123に入力
する。本実施例の映像信号はNTSCのインタレース信
号である。したがって1秒間に60枚の映像信号が出力
される。これらの映像信号は垂直同期信号と水平同期信
号によって同期がとられている。垂直同期信号は前記6
0枚の映像信号の頭に重畳されている。
【0027】したがって、本実施例では、図2,3に示
すように、液晶制御回路123にて、該入力映像信号か
ら、1/60秒毎の垂直同期信号を分離する。また、該
入力映像信号から奇数フィールドか偶数フィールドかを
判別するための奇数/偶数信号を生成する。奇数フィー
ルドか偶数フィールドの判別は垂直同期信号が水平同期
信号のエッジに対して一致している(奇数フィールド)
か1/2H(Hは水平同期周期)遅れている(偶数フィ
ールド)かで判断できる。次にこの垂直同期信号と奇数
/偶数信号からそれぞれ左眼用液晶駆動信号と右眼用液
晶駆動信号を生成して出力する。
【0028】該左右液晶駆動信号は時分割で交互に撮像
部200により左右視差画像を撮像するための駆動信号
であり、一方の視差画像が撮像されている間、すなわち
この視差画像に対応する液晶シャッタは透過の状態にな
り、他方の液晶シャッタは不透過の状態になる。図2に
示すように、正の電圧がかけられているときが不透過、
負のときが透過とすると、右眼用液晶が不透過の間は左
眼用液晶は透過、右眼用液晶が透過の間は左眼用液晶は
不透過になるように駆動信号が液晶102,105に与
えられる。このように駆動することで、液晶102が不
透過の間は液晶105を透過した映像が撮像部200に
より撮像され、液晶105が不透過の間は液晶102を
透過した映像が撮像部200に撮像される。
【0029】本実施例では偶数/奇数フィールド信号が
情報としてあるため、奇数フィールドは左眼用の映像信
号が、偶数フィールドには右眼用の映像信号が撮像され
る。
【0030】以上の動作により、左眼用視差画像と右眼
用視差画像が交互に1秒間に30枚づつ計60枚の画像
が撮像部200に撮像される。撮像部200から読み出
すタイミングもこれに同期しているため左眼用視差画像
と右眼用視差画像が交互に映像信号として信号処理回路
207より出力される。
【0031】前述の垂直同期分離の方法やフィールド検
出の方法は公知の技術であり特に限定するものでない。
【0032】また、本実施例においては、液晶制御回路
123に映像信号をケーブル129によって入力してい
るが、前述したレンズマイコン127とカメラマイコン
208との間の所定のデータ通信のなかで前記垂直同期
信号情報や偶数/奇数フィールド情報を通信して使用し
ても良い。
【0033】図2には垂直同期信号の立ち下がりに同期
して、右眼用液晶駆動信号と左眼用液晶駆動信号の立ち
下がり、立ち上がりが一致するようにしているが、右眼
用液晶駆動信号と左眼用液晶駆動信号の立ち下がり、立
ち上がりが映像信号の垂直帰線消去期間(20H)の間
にあれば良い。
【0034】本実施例では奇数フィールドには左眼用の
映像信号が、偶数フィールドには右眼用の映像信号が撮
像されるものとしたが、奇数フィールドには右眼用の映
像信号が、偶数フィールドには左眼用の映像信号が撮像
されてもよい。
【0035】輻輳制御の動作について図5のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0036】ステップ1にて輻輳制御が開始する。これ
は、レンズマイコン127により指令される。
【0037】ステップ2において、測距ユニット8によ
って主被写体距離Lkを求める。
【0038】ステップ3において、ステップ2で求めた
距離Lkと前回更新した輻輳距離Lrefとの差分(L
k−Lref)の絶対値Δが所定の値ΔLよりも大きい
か小さいかを判断する。もしも大きければステップ5に
進み、そうでなければステップ4に進む。
【0039】ステップ4においてはレンズマイコン12
7内のカウンタの値kを1にリセットする。ステップ5
においてはカウンタの値kを1増やす。ステップ6にお
いてはカウンタの値kが所定の値nよりも大きくなった
かどうか判断する。もしも大きければステップ7に進
み、そうでなければステップ2に戻る。
【0040】ステップ7において距離Lrefに今回検
出した距離Lkを格納し、距離Lrefの値を更新す
る。ステップ8においてカウンタkの値を1にリセット
する。ステップ9において輻輳する距離を決定する。
【0041】本実施例においては、輻輳する距離を決定
するための複数のモードを有している。すなわち、モー
ド1は輻輳距離を主被写体距離よりも手前に設定し、モ
ード2は輻輳する距離を主被写体距離に設定し、モード
3では輻輳する距離を主被写体距離よりも後ろに設定す
る。これらの各モードで撮影することにより、同一距離
の主被写体の立体感を観察時に変えることが可能とな
る。
【0042】これらのモードは撮影者が所定の方法にて
カメラに入力する。この方法は特に限定するものでない
が、たとえば、電子ビユーファインダ3内のメニュー操
作によるか、別途図示しないダイヤル等で入力してもよ
い。したがって、撮影者によって入力されたモードと被
写体距離に応じて、輻輳する距離が決定される。本実施
例においては、各モード、被写体距離毎に対応する輻輳
距離をデータとしてメモリに記憶されている。したがっ
て、被写体距離がステップ7において決定すると、それ
に対応した輻輳距離Lをメモリより読み出して輻輳距離
を決める。
【0043】ステップ10にて、レンズマイコン127
によりステップ9にて決定した輻輳距離に対応するミラ
ー角になるまでドライバ10,12に信号を送り、ドラ
イバ10,12はミラー107と112を矢印13,1
5の方向に駆動しする。その結果、光軸4、5が矢印1
4,16の方向に回動して距離Lに輻輳する。
【0044】以上説明した一連の動作によって、所定の
モードを撮影者が入力するとそのモードと被写体距離に
応じた輻輳距離にミラー107,112が輻輳する。
【0045】本実施例においては、EVF3は双眼のも
のを使用している。したがって、左眼用ディスプレイに
は左眼用の映像が、右眼用ディスプレイには右眼用の映
像が、それぞれ撮影されたフィールド順次信号から切り
出されてそれぞれ表示される。
【0046】本実施例の、左右視差画像のそれぞれの画
像の左右を反転して表示するモード4について説明す
る。このモードは、たとえばゴルフの練習をする際など
に、自分を撮影している映像をモニタしながら練習した
い場合、そのままEVF3に表示すると、映像には、自
分の腕の動かす方向と、逆に腕が動くことになるための
違和感を感じるが、この違和感を感じさせないためのモ
ードである。
【0047】図6に示すように、撮影した映像は図の上
に示した原画像のような映像であるとしたときに、左右
の映像の左右を反転し、かつ左右の映像も入れ替えるこ
とにより、このモードを実現することができる。このと
きに、撮った左右の映像をメモリしておくフレームメモ
リが必要となり、本実施例においては、信号処理回路2
07内にフレームメモリを有している。また、本案施例
のモード5については、前記モード4で観察した映像を
そのまま記録媒体に記録するモードである。
【0048】前記モード4,モード5は手動で提影者が
設定できるものとする。こうすることで、観察者の違和
感のない映像(立体感のある鏡像)を観察することが可
能となる。
【0049】以上説明したように、本実施例によれば、
レンズを2本必要とせず、1本のレンズで左右視差画像
を撮像することを可能とした。これによって、装置の小
型化、ローコスト化を実現し、左右レンズの個体差によ
る影響をなくすことができ、簡易な構成で品位の高い立
体映像を振影することを可能にした。また、レンズ光軸
に対して、対称にミラーと液晶を配置したことで左右視
差画像の被写体までの光路長を等しくすることを可能と
した。これにより、左右の画像の倍率差を無くし品位の
高い立体映像を撮影することを可能とした。
【0050】また、撮影光学系で左右視差画橡を1つの
撮像素子に撮像できるため余計な電気回路を不要とし、
装置の小型化、ローコスト化を可能とした。また、交換
レンズシステムの1つのレンズとして提案でき、カメラ
部は立体映像を提影するために特別なことをする必要が
無く、通常の2次元用のレンズも同じカメラで使用で
き、拡張性が高く、ユーザメリットが大きく、また立体
映像撮影用のレンズも焦点距離等のスペックの異なるも
のを同一のカメラで複数使用することを可能とした。
【0051】また、輻輳制御を自動化したことで撮影者
の撮影時の負担を軽減し、品位の高い、疲労の少ない立
体映像の撮影を可能とした。
【0052】更に、輻輳距離を主被写体距離よりも手前
に設定するモードと輻輳する距離を主被写体距離に設定
するモードと輻輳する距離を主被写体距離よりも後ろに
設定するモードと、撮影した左右視差画像をそれぞれの
画像の左右を反転し、かつ左右視差画像を入れ替えて表
示するモードと、撮影した左右視差画像をそれぞれの画
像の左右を反転して記録するモードとを備えている。こ
れにより多彩な立体映像を得る事が出来る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、多彩
な立体映像を得る事が出来る。詳しくは、請求項1〜4
記載の立体映像撮影装置によれば、立体感のある鏡像が
得られ、請求項5記載の立体映像撮影装置によれば、立
体感の異なる複数の映像を得る事が出来る。請求項4記
載の立体映像撮影装置によれば、立体感のある鏡像を装
置自体で観察することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の基本構成を示す図
【図2】 液晶駆動信号の説明図
【図3】 液晶駆動信号を生成する過程を示す図
【図4】 被写体距離測定の原理を示す図
【図5】 輻輳制御の処理を示す図
【図6】 モード4の説明図
【符号の説明】
3 電子ビユーファインダ 208 カメラマイコン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影映像を観察する観察手段を備える立
    体映像撮影装置において、前記観察手段に、撮影した左
    右視差画像をそれぞれの画像の左右を反転し、かつ左右
    視差画像を入れ替えて表示するように制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする立体映像撮影装置。
  2. 【請求項2】 撮影映像を観察する観察手段と、撮影映
    像を記録する記録手段とを備える立体映像撮影装置にお
    いて、前記記録手段に、撮影した左右視差画像をそれぞ
    れの画像の左右を反転して記録するように制御する制御
    手段を備えたことを特徴とする立体映像撮影装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の立体映像撮影装
    置において、前記制御手段による制御は、撮影者が手動
    で選択することにより実行されることを特徴とする立体
    映像撮影装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の立体映像撮影装置におい
    て、前記撮影映像を観察する観察手段は、左右の視差画
    像をそれぞれ表示する双眼のものであることを特徴とす
    る立体映像撮影装置。
  5. 【請求項5】 左右の視差画像を時分割で交互に透過さ
    せる2個の液晶シャッタと、この液晶シャッタを通過し
    た左右の視差画像を撮像素子上に結像させるための、所
    定の軸周りに回動可能であり互いに回動することで前記
    輻輳する位置を変えることができる2個の全反射ミラー
    を有する撮影光学系とを備える立体映像撮影装置におい
    て、輻輳距離を主被写体距離よりも手前に設定するモー
    ドと輻輳する距離を主被写体距離に設定するモードと輻
    輳する距離を主被写体距離よりも後ろに設定するモード
    とを有し、これらのモードから一つのモードを選択する
    選択手段と、この選択手段で選択されたモードに応じて
    前記全反射ミラーを回動させてそのモードに合った輻輳
    距離になるよう制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする立体映像撮影装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005020642A (ja) * 2003-06-30 2005-01-20 Nec Engineering Ltd レベル偏差抑制機能付き光端末装置
WO2012127539A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 パナソニック株式会社 映像変換装置
KR101391951B1 (ko) 2013-02-04 2014-05-07 주식회사 고글텍 사이드 바이 사이드 스테레오 영상 촬영 방법 및 이를 위한 단안식 카메라

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