JP2004235115A - コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリント配線基板を挿着した状態でプリント配線基板を持ち上げても外れることがなく、実装場所に制約を受けることがなく設計の自由度が向上されるコネクタ装置を提供する。
【解決手段】プリント配線基板5の導体パターンを弾性接触部2cに押圧してプリント配線基板5をハウジング1内に挟持するレバー4の一端側に挟持部4fを設けると共に、他端側にロック部4gを形成し、レバー4が押圧操作されてロック部4gがロックされるのに伴って、挟持部4fが押圧手段2dに当接し、挟持部4fが押圧手段2dの押圧力に抗する方向に移動することにより挟持部4fがプリント配線基板5を押圧してハウジング1内に挟持するようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】プリント配線基板5の導体パターンを弾性接触部2cに押圧してプリント配線基板5をハウジング1内に挟持するレバー4の一端側に挟持部4fを設けると共に、他端側にロック部4gを形成し、レバー4が押圧操作されてロック部4gがロックされるのに伴って、挟持部4fが押圧手段2dに当接し、挟持部4fが押圧手段2dの押圧力に抗する方向に移動することにより挟持部4fがプリント配線基板5を押圧してハウジング1内に挟持するようにした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタ装置に係り、特にプリント配線基板等を挿入して使用するプリント配線基板用コネクタ装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造としては、複数の接触端子が配設されたハウジングに、挿入されるプリント配線基板を挟持して、ハウジングに回動可能に設けられたレバーの回転に伴って、プリント配線基板の導体パターンを押圧して接触端子に接触(圧接)させる構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造を図に基づいて説明する。
図9及び図10は従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造を示し、図9はコネクタ装置の斜視図、図10は同じく断面図である。
【0004】
図において、51は絶縁材料からなるハウジングで上方に向けて開口部を有し、この開口部に複数の接触端子53が配設されている。また、ハウジング51の両側部にはレバー(加圧部材)57を回動可能に支持する回動支持部を有する保持部52が設けられている。
【0005】
前記接触端子53は、導電性の金属板材から形成され、U字状の接触フィンガー部54と、腕状部の先端に設けられた回動案内部55と、連結部56とから形成されている。連結部56にはハウジング51の外方に突出する接続部56Aが設けられており、また、接触フィンガー部54の先端には突起状に接触部54Aが形成されている。また、回動案内部55の中心55Aとハウジング1の回動支持部の中心とは同一直線上に位置するようになっている。
【0006】
ハウジング51の開口部には、回動可能にレバー57が設けられており、レバー57は、加圧部60を有し、この加圧部60の上面には、一連の接触端子53の回動案内部55と係合する円弧部を有する回動被案内部61が形成されている。回動案内部55は櫛歯状に配列されて軸状をなし、この回動案内部55にレバー57の回動被案内部61が回動案内されてレバー57が回動されるものとなっている。
【0007】
レバー57は可動被案内部61と対向する下面に、2つの隣接平坦面の移行部により加圧突部62が形成されており、レバー57が軸部及び回動被案内部61にて案内されて閉位置に向け下方に回動した際に、ハウジング51の支持部51B及び接触端子53の接触部54Aの2点にて支持されているプリント配線基板Fをこの2点間で上方から加圧突部62が加圧するようになっている。
【0008】
プリント配線基板Fを挿入する際、レバー57を下方に向けて閉位置まで回動すると、レバー57の加圧突部62がプリント配線基板Fに当接し、接触端子53の接触部54Aとハウジング51の支持部51Bの2点間を加圧する。その結果、プリント配線基板Fは弾性変形を生じ当接圧をもって接触部54Aと接触することになる。
【0009】
【特許文献1】
特許第2814447号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造においては、ハウジング51にプリント配線基板Fを挿入する側の開口を覆うように、レバー57を回動させて加圧突部62でプリント配線基板Fを挟持する構成にしてあることから、プリント配線基板Fを挟持した状態でプリント配線基板Fを持ち上げる方向に動かすと、レバー57が解除する(持ち上がる)方向へ回動してプリント配線基板Fがハウジング51から外れてしまうという問題があった。
また、レバー57の回動エリア内には、他の部品の配置ができないことから、実装場所に制約を受けて設計の自由度が制限されるという問題があった。
【0011】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、プリント配線基板を挿着した状態でプリント配線基板を持ち上げても外れることがなく、実装場所に制約を受けることがなく設計の自由度が向上されるコネクタ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の手段として、開口部を有するハウジングと、このハウジングの開口部に配設され、挿入されるプリント配線基板の導体パターンに接触する弾性接触部を有する接触端子と、前記プリント配線基板の導体パターンを前記弾性接触部に押圧して前記プリント配線基板を前記ハウジング内に挟持する挟持部を有するレバーと、弾性力を有し前記挟持部に押圧力を付与する押圧手段とを備え、前記レバーは、一端側に前記挟持部が設けられると共に、他端側にロック部が形成され、前記レバーが押圧操作されて前記ロック部がロックされるのに伴って、前記挟持部が前記押圧手段に当接し、前記挟持部が前記押圧手段の押圧力に抗する方向に移動することにより前記挟持部が前記プリント配線基板を押圧して前記ハウジング内に挟持するようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、第2の手段として、前記接触端子と前記押圧手段は、一体の金属板材で形成され、前記接触端子を構成する一方のアーム部の自由端側に前記弾性接触部を形成し、前記押圧手段を構成する他方のアーム部の自由端側に前記レバーの挟持部を押圧する押圧部を形成すると共に、基部側に前記レバーをロックするロック部を形成したことを特徴とする。
【0014】
また、第3の手段として、前記押圧部は、弾性を有する前記他方のアーム部の自由端側に形成された傾斜面からなり、前記レバーの挟持部には円弧面が形成され、前記挟持部の円弧面が前記押圧部の傾斜面を摺動することにより前記挟持部が前記プリント配線基板を押圧して前記ハウジング内に挟持するようにしたことを特徴とする。
【0015】
また、第4の手段として、前記ハウジングに、前記レバーを押圧操作可能に取付けると共に、前記レバーをロックするロック手段と、前記挟持部を押圧する押圧手段とを前記ハウジングに一体的に形成したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1乃至図8に示す。図1はコネクタ装置の分解斜視図、図2はコネクタ装置の全体斜視図、図3はコネクタ装置の初期状態の断面図、図4は初期状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図、図5はレバーの動作途中を示す断面図、図6はレバーの動作途中のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図、図7はレバーがロックされた状態を示す断面図、図8はレバーがロックされた状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【0017】
図において、ハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口されて開口部1aが形成されている。このハウジング1の両側部には側壁部1bが設けられており、この両側壁部1b、1bとの間に平板状の基台部1cが形成されている。また、前記側壁部1bの上面には、後述するレバー4の両端側に設けられた支軸部4bが挿入され、レバー4の動作時に支軸部4bを摺動ガイドするガイド溝部1dが形成されている。また、前記側壁部1bの一端側の内側面には、凸状の突部1eに囲まれた凹状の溝からなる係止溝1fが形成されている。この係止溝1fに、後述するレバー4の係止突部4cが係止されレバー4が仮止めされるものとなっている。
【0018】
また、前記ハウジング1の基台部1cの後端側には立壁部1gが形成されており、この立壁部1gと前記基台部1cには、複数の接触端子2、3が千鳥状に対向して配設されたものとなっている。
【0019】
前記接触端子2は、導電性の金属板材からなり、お互いに対向されたアーム部2a、2bを有する略U字状に形成されている。前記接触端子2をU字状に形成することにより、前記アーム部2a、2bに弾性力が発生するものとなっている。また、前記接触端子2は、前記アーム部2a、2bが前記開口部1aの前記基台部1c上に延設された状態で前記立壁部1gに固着されたものとなっている。
【0020】
一方の前記アーム部2aの自由端側には、挿入されるプリント配線基板5の導体パターン(図示せず)に接触する弾性接触部2cが形成されている。また、他方の前記アーム部2bの自由端側には、上方へ開口する傾斜面からなる押圧部2dが形成されており、この押圧部2dが後述するレバー4の挟持部4fを押圧するものとなり、この他方の前記アーム部2bが押圧手段を構成している。
【0021】
このように、前記接触端子2の弾性接触部2cと、押圧手段である前記押圧部2dとが、金属板材で一体的に形成されているので、簡単な構造で前記接触端子2と押圧手段である前記押圧部2dに、確実に弾性力を付与することができると共に、部品構成を簡略化して作業性の向上が図れ、ローコスト化が可能となっている。
【0022】
また、他方の前記アーム部2bの基部側には、凸状の突起からなるロック部2eが形成されており、このロック部2eと後述するレバー4の他端側に設けられたロック部4gとが係合されることにより、レバー4がロック位置にロックされるものとなっている。また、前記接触端子2の後端側には、外部へ導出する端子部2fが設けられている。
【0023】
前記接触端子3は、同じく導電性の金属板材から棒状に形成されており、その自由端側には、挿入されるプリント配線基板5の導電パターン(図示せず)に接触する弾性接触部3aが設けられ、基部側には外部へ導出する端子部3bが設けられている。前記接触端子3は、基部側が前記ハウジング1の基台部1cの前記立壁部1gとは対向する側に固着されて、その自由端側が前記開口部1a内へ延設され、前記接触端子2の弾性接触部3aとは千鳥状に対向された状態で配設されている。
【0024】
レバー4は、合成樹脂などの絶縁材で長尺状に形成されており、前記ハウジング1の開口部を覆うように前記ハウジング1の上に取り付けられている。このレバー4の上板部4aは、平坦状に形成されており、コネクタ装置の実装時には、この平坦面である上板部4aが組立自動機の吸着部として使用されるものとなっている。
【0025】
また、前記レバー4の両側部の一端側には、前記ハウジング1の両側壁部1bのガイド溝部1dに摺動ガイドされる支軸部4bが突出した状態で形成されている。また、前記支軸部4bが形成された側と対向した他端側の両側部には、前記ハウジング1の両側壁部1bの内側面に形成された、凹状の前記係止溝1fに係合されて前記レバー4が前記ハウジング1に仮止めされる係止突部4cが同じく突出した状態で形成されている。
【0026】
また、図1及び図3に示すように、前記レバー4の中央には、複数のスリット溝4d、4eが形成されている。このスリット溝4d、4eが、前記ハウジング1の開口部1a内に延設された、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bに適宜挿入された状態で、前記レバー4が前記ハウジング1の開口部1a上に取り付けられている。
【0027】
また、前記レバー4の一端側で前記スリット溝4dの基部には、断面が丸円状からなる挟持部4fが形成されている。また、この挟持部4fは、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの自由端側に形成された傾斜面からなる前記押圧部2dに当接されるものとなっている。この当接面は円弧状に形成されており、この円弧面が前記押圧部2dの傾斜面を摺動することにより前記挟持部4fの下端がプリント配線基板5を押圧して前記接触端子2の一方の前記アーム部2aの弾性接触部2c間に挟持するようになっている。
【0028】
また、前記レバー4の他端側で前記スリット溝4eの基部には、断面が角状の突起部からなるロック部4gが形成されている。前記レバー4が下方に押圧操作された際、前記ロック部4gが他方の前記アーム部2bの凸状の突起からなる前記ロック部2eと係合されることにより、前記レバー4がロック位置にロックされるものとなっている。
【0029】
次に、図3乃至図8で上記構成のコネクタ装置の動作について説明する。
まず、図3及び図4に示す初期の状態(製品納入時の状態)では、前記レバー4は前記ハウジング1に仮止めされた状態となっている。この時、前記レバー4の支軸部4bと反対側の両側部に形成された突状の前記係止突部4cが、前記ハウジング1の両側壁部1bの内側面に形成された凹状の前記係止溝1fに係合されており、レバー4はハウジング1に回動が規制された状態で保持されたものとなっている。
【0030】
この時、前記レバー4の上板部4aは平坦状に形成されているので、コネクタ装置を電子機器などの基板上へ実装させる場合には、組立自動機などにより前記レバー4の上板部4aを吸着してチャッキングすることにより容易に組み込むことができるものとなっている。
【0031】
また、この状態においては、前記レバー4の挟持部4fは、前記接続端子2の他方のアーム部2bの自由端側に形成された前記押圧部2dには当接されているが、前記押圧部2dの傾斜面を摺動していないため、下方への押圧力は付与されない状態となっている。従って、この状態で前記ハウジング1の開口部1a内への、プリント配線基板5の挿着が可能になっている。
【0032】
このように、前記レバー4が前記ハウジング1の仮止め部に仮止め固定された状態で前記ハウジング1の開口部1a内へのプリント配線基板5の挿着が可能になっていることから、コネクタ装置を基板上へ実装した後、前記ハウジング1の開口部1a内へプリント配線基板5などを挿着する場合においても、前記レバー4を一旦持ち上げる必要がないため、実装時における作業性の向上が図れるものとなっている。
【0033】
この状態から、図5及び図6に示すように、前記レバー4の支軸部4bと反対側の先端側を下方へ押圧すると、図6に示すように前記レバー4の前記係止突部4cが前記係止溝1fから外れ、前記レバー4の前記スリット溝4eの基部に設けられた角状の突起部からなる前記ロック部4gが、他方の前記アーム部2bの凸状の突起からなる前記ロック部2eの斜面に沿って右下方に移動することとなる。
【0034】
この時、前記レバー4の支軸部4b側の前記スリット溝4dの基部に設けられた前記挟持部4fが、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの自由端側に形成された前記押圧部2dの傾斜面に沿って摺動され右下方へ移動されるものとなる。この時、前記挟持部4fが前記押圧部2dの傾斜面を摺動することにより、前記挟持部4fの下端が、プリント配線基板5を押圧して前記接触端子2の一方の前記アーム部2aの弾性接触部2c間に挟持するようになっている。
この時、前記接触端子2は、前記一対のアーム部2a及び2bをU字状に対向させて形成することにより弾発力が発生するようにしていることから、確実な挟持力が得られるものとなっている。
【0035】
このように、前記押圧部2dを、弾性を有する他方の前記アーム部2bの自由端側に形成された傾斜面で構成して、前記レバー4の挟持部4fには円弧面を形成し、前記挟持部4fの円弧面が前記押圧部2dの傾斜面を摺動することにより、前記挟持部4fがプリント配線基板5を押圧して前記ハウジング1内に挟持するようにしてあるので、前記押圧部2dの弾発力がロスなく確実に前記レバー4の挟持部4fに伝達されるため、前記挟持部4fがプリント配線基板5を挟持する力が強化され強固な挟持が可能となっており、また、摺動がスムーズに行われるので操作性も向上されるものとなっている。
【0036】
この状態から、図7及び図8に示すように、更に前記レバー4の支軸部4bと反対側の先端側を下方へ押し下げると、図8に示すように前記レバー4の前記係止突部4cが前記係止溝1fから更に外れ、前記レバー4の前記スリット溝4eの基部に設けられた角状の突起部からなる前記ロック部4gが、他方の前記アーム部2bの凸状の突起からなる前記ロック部2eと係合してロックされるものとなり、これに伴って前記レバー4の挟持部4fと前記接触端子2の弾性接触片2cとの間にプリント配線基板5を確実に挟持するものとなっている。
【0037】
上記実施例においては、前記レバー4をロックするロック手段として、前記レバー4の前記スリット4eの基部に設けられた角状の突起部からなる前記ロック部4gと、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの基部側に設けられた凸状の突起からなる前記ロック部2eとにより構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記接触端子2に設けられた前記ロック部2eを前記ハウジング1の立壁部1gなどに設けるようにしてもよい。
【0038】
また、前記レバー4の挟持部4fを押圧する押圧手段として、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの自由端側に設けられた傾斜面からなる前記押圧部2dにより構成したが、前記アーム部2bの自由端側に設けられた前記押圧部2dを前記ハウジングの立壁部1gなどに設けるようにしてもよい。
このようにした場合には、前記レバー4との摺動及び係合が成形材同士となることから操作性が向上されると共に、前記接触端子2の形状がシンプル化されるのでローコスト化が図れるものとなる。
【0039】
上記した実施例によれば、前記レバー4の、その一端側に前記挟持部4fを設けると共に、その他端側に前記ロック部4gを形成し、前記レバー4が押圧操作されて前記ロック部4gがロックされるのに伴って、前記挟持部4fが押圧手段である前記アーム部2bの押圧部2dに当接して、前記挟持部4fが押圧手段の押圧力に抗する方向に移動することにより前記挟持部4fがプリント配線基板5を押圧して前記ハウジング1内に挟持するようにしてあるので、プリント配線基板5が前記ハウジング1内に挟持された状態でプリント配線基板5を持ち上げる方向に荷重が加わったとしても、前記レバー4の前記ロック部4gは、前記挟持部4fとは反対側の他端側に形成されているので、前記ロック部4gに前記レバー4が解除する方向の力が掛からないため、プリント配線基板5が前記ハウジング1から外れるのを防止することができるものとなっている。
また、前記レバー4がほとんど回動しない構造となっているため、コネクタ装置の実装場所に制約を受けずに、設計の自由度が増加するものとなっている。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコネクタ装置は、開口部を有するハウジングと、このハウジングの開口部に配設され、挿入されるプリント配線基板の導体パターンに接触する弾性接触部を有する接触端子と、プリント配線基板の導体パターンを弾性接触部に押圧してプリント配線基板をハウジング内に挟持する挟持部を有するレバーと、弾性力を有し挟持部に押圧力を付与する押圧手段とを備え、レバーは、一端側に挟持部が設けられると共に、他端側にロック部が形成され、レバーが押圧操作されてロック部がロックされるのに伴って、挟持部が押圧手段に当接し、挟持部が押圧手段の押圧力に抗する方向に移動することにより挟持部がプリント配線基板を押圧してハウジング内に挟持するようにしたことから、プリント配線基板がハウジング内に挟持された状態でプリント配線基板を持ち上げる方向に荷重が加わったとしても、レバーのロック部は挟持部とは反対側の他端側に形成されているので、ロック部にレバーが解除する方向の力が掛からないため、プリント配線基板がハウジングから外れるのを防止することができる。また、レバーがほとんど回動しないため実装場所に制約を受けず設計の自由度が増加する。
【0041】
また、接触端子と押圧手段は、一体の金属板材で形成され、接触端子を構成する一方のアーム部の自由端側に弾性接触部を形成し、押圧手段を構成する他方のアーム部の自由端側にレバーの挟持部を押圧する押圧部を形成すると共に、基部側にレバーをロックするロック部を形成したことから、簡単な構造で接触端子と押圧手段に確実に弾性力を付与することができると共に、部品構成を簡略化して作業性の向上やローコスト化が可能となる。
【0042】
また、押圧部は、弾性を有する他方のアーム部の自由端側に形成された傾斜面からなり、レバーの挟持部には円弧面が形成され、挟持部の円弧面が押圧部の傾斜面を摺動することにより挟持部がプリント配線基板を押圧してハウジング内に挟持するようにしたことから、押圧部の弾発力がロスなく確実にレバーの挟持部に伝達されるので、挟持部がプリント配線基板を挟持する力が強化され強固な挟持が可能となると共に、操作性が向上する。
【0043】
また、ハウジングに、レバーを押圧操作可能に取付けると共に、レバーをロックするロック手段と、挟持部を押圧する押圧手段とをハウジングに一体的に形成した場合においては、レバーとの摺動及び係合が成形材同士となることから操作性が向上されると共に、接触端子の形状がシンプル化されるのでローコスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるコネクタ装置を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の同じくコネクタ装置を示す全体斜視図である。
【図3】本発明の同じくコネクタ装置の初期状態を示す断面図である。
【図4】本発明のコネクタ装置の初期状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【図5】本発明のコネクタ装置のレバーの動作途中を示す断面図である。
【図6】本発明のコネクタ装置のレバーの動作途中のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【図7】本発明のコネクタ装置のレバーがロックされた状態を示す断面図である。
【図8】本発明のコネクタ装置のレバーがロックされた状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【図9】従来のコネクタ装置を示す全体斜視図である。
【図10】従来のコネクタ装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 開口部
1b 側壁部
1c 基台部
1d ガイド溝部
1e 突部
1f 係止溝
1g 立壁部
2 接触端子
2a アーム部
2b アーム部(押圧手段)
2c 弾性接触片
2d 押圧部(押圧手段)
2e ロック部(ロック手段)
2f 端子部
3 接触端子
3a 弾性接触片
3b 端子部
4 レバー
4a 上板部
4b 支軸部
4c 係止突部
4d スリット溝
4e スリット溝
4f 挟持部
4g ロック部(ロック手段)
5 プリント配線基板
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタ装置に係り、特にプリント配線基板等を挿入して使用するプリント配線基板用コネクタ装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造としては、複数の接触端子が配設されたハウジングに、挿入されるプリント配線基板を挟持して、ハウジングに回動可能に設けられたレバーの回転に伴って、プリント配線基板の導体パターンを押圧して接触端子に接触(圧接)させる構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造を図に基づいて説明する。
図9及び図10は従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造を示し、図9はコネクタ装置の斜視図、図10は同じく断面図である。
【0004】
図において、51は絶縁材料からなるハウジングで上方に向けて開口部を有し、この開口部に複数の接触端子53が配設されている。また、ハウジング51の両側部にはレバー(加圧部材)57を回動可能に支持する回動支持部を有する保持部52が設けられている。
【0005】
前記接触端子53は、導電性の金属板材から形成され、U字状の接触フィンガー部54と、腕状部の先端に設けられた回動案内部55と、連結部56とから形成されている。連結部56にはハウジング51の外方に突出する接続部56Aが設けられており、また、接触フィンガー部54の先端には突起状に接触部54Aが形成されている。また、回動案内部55の中心55Aとハウジング1の回動支持部の中心とは同一直線上に位置するようになっている。
【0006】
ハウジング51の開口部には、回動可能にレバー57が設けられており、レバー57は、加圧部60を有し、この加圧部60の上面には、一連の接触端子53の回動案内部55と係合する円弧部を有する回動被案内部61が形成されている。回動案内部55は櫛歯状に配列されて軸状をなし、この回動案内部55にレバー57の回動被案内部61が回動案内されてレバー57が回動されるものとなっている。
【0007】
レバー57は可動被案内部61と対向する下面に、2つの隣接平坦面の移行部により加圧突部62が形成されており、レバー57が軸部及び回動被案内部61にて案内されて閉位置に向け下方に回動した際に、ハウジング51の支持部51B及び接触端子53の接触部54Aの2点にて支持されているプリント配線基板Fをこの2点間で上方から加圧突部62が加圧するようになっている。
【0008】
プリント配線基板Fを挿入する際、レバー57を下方に向けて閉位置まで回動すると、レバー57の加圧突部62がプリント配線基板Fに当接し、接触端子53の接触部54Aとハウジング51の支持部51Bの2点間を加圧する。その結果、プリント配線基板Fは弾性変形を生じ当接圧をもって接触部54Aと接触することになる。
【0009】
【特許文献1】
特許第2814447号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のプリント配線基板用コネクタ装置の構造においては、ハウジング51にプリント配線基板Fを挿入する側の開口を覆うように、レバー57を回動させて加圧突部62でプリント配線基板Fを挟持する構成にしてあることから、プリント配線基板Fを挟持した状態でプリント配線基板Fを持ち上げる方向に動かすと、レバー57が解除する(持ち上がる)方向へ回動してプリント配線基板Fがハウジング51から外れてしまうという問題があった。
また、レバー57の回動エリア内には、他の部品の配置ができないことから、実装場所に制約を受けて設計の自由度が制限されるという問題があった。
【0011】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、プリント配線基板を挿着した状態でプリント配線基板を持ち上げても外れることがなく、実装場所に制約を受けることがなく設計の自由度が向上されるコネクタ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の手段として、開口部を有するハウジングと、このハウジングの開口部に配設され、挿入されるプリント配線基板の導体パターンに接触する弾性接触部を有する接触端子と、前記プリント配線基板の導体パターンを前記弾性接触部に押圧して前記プリント配線基板を前記ハウジング内に挟持する挟持部を有するレバーと、弾性力を有し前記挟持部に押圧力を付与する押圧手段とを備え、前記レバーは、一端側に前記挟持部が設けられると共に、他端側にロック部が形成され、前記レバーが押圧操作されて前記ロック部がロックされるのに伴って、前記挟持部が前記押圧手段に当接し、前記挟持部が前記押圧手段の押圧力に抗する方向に移動することにより前記挟持部が前記プリント配線基板を押圧して前記ハウジング内に挟持するようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、第2の手段として、前記接触端子と前記押圧手段は、一体の金属板材で形成され、前記接触端子を構成する一方のアーム部の自由端側に前記弾性接触部を形成し、前記押圧手段を構成する他方のアーム部の自由端側に前記レバーの挟持部を押圧する押圧部を形成すると共に、基部側に前記レバーをロックするロック部を形成したことを特徴とする。
【0014】
また、第3の手段として、前記押圧部は、弾性を有する前記他方のアーム部の自由端側に形成された傾斜面からなり、前記レバーの挟持部には円弧面が形成され、前記挟持部の円弧面が前記押圧部の傾斜面を摺動することにより前記挟持部が前記プリント配線基板を押圧して前記ハウジング内に挟持するようにしたことを特徴とする。
【0015】
また、第4の手段として、前記ハウジングに、前記レバーを押圧操作可能に取付けると共に、前記レバーをロックするロック手段と、前記挟持部を押圧する押圧手段とを前記ハウジングに一体的に形成したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1乃至図8に示す。図1はコネクタ装置の分解斜視図、図2はコネクタ装置の全体斜視図、図3はコネクタ装置の初期状態の断面図、図4は初期状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図、図5はレバーの動作途中を示す断面図、図6はレバーの動作途中のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図、図7はレバーがロックされた状態を示す断面図、図8はレバーがロックされた状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【0017】
図において、ハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口されて開口部1aが形成されている。このハウジング1の両側部には側壁部1bが設けられており、この両側壁部1b、1bとの間に平板状の基台部1cが形成されている。また、前記側壁部1bの上面には、後述するレバー4の両端側に設けられた支軸部4bが挿入され、レバー4の動作時に支軸部4bを摺動ガイドするガイド溝部1dが形成されている。また、前記側壁部1bの一端側の内側面には、凸状の突部1eに囲まれた凹状の溝からなる係止溝1fが形成されている。この係止溝1fに、後述するレバー4の係止突部4cが係止されレバー4が仮止めされるものとなっている。
【0018】
また、前記ハウジング1の基台部1cの後端側には立壁部1gが形成されており、この立壁部1gと前記基台部1cには、複数の接触端子2、3が千鳥状に対向して配設されたものとなっている。
【0019】
前記接触端子2は、導電性の金属板材からなり、お互いに対向されたアーム部2a、2bを有する略U字状に形成されている。前記接触端子2をU字状に形成することにより、前記アーム部2a、2bに弾性力が発生するものとなっている。また、前記接触端子2は、前記アーム部2a、2bが前記開口部1aの前記基台部1c上に延設された状態で前記立壁部1gに固着されたものとなっている。
【0020】
一方の前記アーム部2aの自由端側には、挿入されるプリント配線基板5の導体パターン(図示せず)に接触する弾性接触部2cが形成されている。また、他方の前記アーム部2bの自由端側には、上方へ開口する傾斜面からなる押圧部2dが形成されており、この押圧部2dが後述するレバー4の挟持部4fを押圧するものとなり、この他方の前記アーム部2bが押圧手段を構成している。
【0021】
このように、前記接触端子2の弾性接触部2cと、押圧手段である前記押圧部2dとが、金属板材で一体的に形成されているので、簡単な構造で前記接触端子2と押圧手段である前記押圧部2dに、確実に弾性力を付与することができると共に、部品構成を簡略化して作業性の向上が図れ、ローコスト化が可能となっている。
【0022】
また、他方の前記アーム部2bの基部側には、凸状の突起からなるロック部2eが形成されており、このロック部2eと後述するレバー4の他端側に設けられたロック部4gとが係合されることにより、レバー4がロック位置にロックされるものとなっている。また、前記接触端子2の後端側には、外部へ導出する端子部2fが設けられている。
【0023】
前記接触端子3は、同じく導電性の金属板材から棒状に形成されており、その自由端側には、挿入されるプリント配線基板5の導電パターン(図示せず)に接触する弾性接触部3aが設けられ、基部側には外部へ導出する端子部3bが設けられている。前記接触端子3は、基部側が前記ハウジング1の基台部1cの前記立壁部1gとは対向する側に固着されて、その自由端側が前記開口部1a内へ延設され、前記接触端子2の弾性接触部3aとは千鳥状に対向された状態で配設されている。
【0024】
レバー4は、合成樹脂などの絶縁材で長尺状に形成されており、前記ハウジング1の開口部を覆うように前記ハウジング1の上に取り付けられている。このレバー4の上板部4aは、平坦状に形成されており、コネクタ装置の実装時には、この平坦面である上板部4aが組立自動機の吸着部として使用されるものとなっている。
【0025】
また、前記レバー4の両側部の一端側には、前記ハウジング1の両側壁部1bのガイド溝部1dに摺動ガイドされる支軸部4bが突出した状態で形成されている。また、前記支軸部4bが形成された側と対向した他端側の両側部には、前記ハウジング1の両側壁部1bの内側面に形成された、凹状の前記係止溝1fに係合されて前記レバー4が前記ハウジング1に仮止めされる係止突部4cが同じく突出した状態で形成されている。
【0026】
また、図1及び図3に示すように、前記レバー4の中央には、複数のスリット溝4d、4eが形成されている。このスリット溝4d、4eが、前記ハウジング1の開口部1a内に延設された、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bに適宜挿入された状態で、前記レバー4が前記ハウジング1の開口部1a上に取り付けられている。
【0027】
また、前記レバー4の一端側で前記スリット溝4dの基部には、断面が丸円状からなる挟持部4fが形成されている。また、この挟持部4fは、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの自由端側に形成された傾斜面からなる前記押圧部2dに当接されるものとなっている。この当接面は円弧状に形成されており、この円弧面が前記押圧部2dの傾斜面を摺動することにより前記挟持部4fの下端がプリント配線基板5を押圧して前記接触端子2の一方の前記アーム部2aの弾性接触部2c間に挟持するようになっている。
【0028】
また、前記レバー4の他端側で前記スリット溝4eの基部には、断面が角状の突起部からなるロック部4gが形成されている。前記レバー4が下方に押圧操作された際、前記ロック部4gが他方の前記アーム部2bの凸状の突起からなる前記ロック部2eと係合されることにより、前記レバー4がロック位置にロックされるものとなっている。
【0029】
次に、図3乃至図8で上記構成のコネクタ装置の動作について説明する。
まず、図3及び図4に示す初期の状態(製品納入時の状態)では、前記レバー4は前記ハウジング1に仮止めされた状態となっている。この時、前記レバー4の支軸部4bと反対側の両側部に形成された突状の前記係止突部4cが、前記ハウジング1の両側壁部1bの内側面に形成された凹状の前記係止溝1fに係合されており、レバー4はハウジング1に回動が規制された状態で保持されたものとなっている。
【0030】
この時、前記レバー4の上板部4aは平坦状に形成されているので、コネクタ装置を電子機器などの基板上へ実装させる場合には、組立自動機などにより前記レバー4の上板部4aを吸着してチャッキングすることにより容易に組み込むことができるものとなっている。
【0031】
また、この状態においては、前記レバー4の挟持部4fは、前記接続端子2の他方のアーム部2bの自由端側に形成された前記押圧部2dには当接されているが、前記押圧部2dの傾斜面を摺動していないため、下方への押圧力は付与されない状態となっている。従って、この状態で前記ハウジング1の開口部1a内への、プリント配線基板5の挿着が可能になっている。
【0032】
このように、前記レバー4が前記ハウジング1の仮止め部に仮止め固定された状態で前記ハウジング1の開口部1a内へのプリント配線基板5の挿着が可能になっていることから、コネクタ装置を基板上へ実装した後、前記ハウジング1の開口部1a内へプリント配線基板5などを挿着する場合においても、前記レバー4を一旦持ち上げる必要がないため、実装時における作業性の向上が図れるものとなっている。
【0033】
この状態から、図5及び図6に示すように、前記レバー4の支軸部4bと反対側の先端側を下方へ押圧すると、図6に示すように前記レバー4の前記係止突部4cが前記係止溝1fから外れ、前記レバー4の前記スリット溝4eの基部に設けられた角状の突起部からなる前記ロック部4gが、他方の前記アーム部2bの凸状の突起からなる前記ロック部2eの斜面に沿って右下方に移動することとなる。
【0034】
この時、前記レバー4の支軸部4b側の前記スリット溝4dの基部に設けられた前記挟持部4fが、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの自由端側に形成された前記押圧部2dの傾斜面に沿って摺動され右下方へ移動されるものとなる。この時、前記挟持部4fが前記押圧部2dの傾斜面を摺動することにより、前記挟持部4fの下端が、プリント配線基板5を押圧して前記接触端子2の一方の前記アーム部2aの弾性接触部2c間に挟持するようになっている。
この時、前記接触端子2は、前記一対のアーム部2a及び2bをU字状に対向させて形成することにより弾発力が発生するようにしていることから、確実な挟持力が得られるものとなっている。
【0035】
このように、前記押圧部2dを、弾性を有する他方の前記アーム部2bの自由端側に形成された傾斜面で構成して、前記レバー4の挟持部4fには円弧面を形成し、前記挟持部4fの円弧面が前記押圧部2dの傾斜面を摺動することにより、前記挟持部4fがプリント配線基板5を押圧して前記ハウジング1内に挟持するようにしてあるので、前記押圧部2dの弾発力がロスなく確実に前記レバー4の挟持部4fに伝達されるため、前記挟持部4fがプリント配線基板5を挟持する力が強化され強固な挟持が可能となっており、また、摺動がスムーズに行われるので操作性も向上されるものとなっている。
【0036】
この状態から、図7及び図8に示すように、更に前記レバー4の支軸部4bと反対側の先端側を下方へ押し下げると、図8に示すように前記レバー4の前記係止突部4cが前記係止溝1fから更に外れ、前記レバー4の前記スリット溝4eの基部に設けられた角状の突起部からなる前記ロック部4gが、他方の前記アーム部2bの凸状の突起からなる前記ロック部2eと係合してロックされるものとなり、これに伴って前記レバー4の挟持部4fと前記接触端子2の弾性接触片2cとの間にプリント配線基板5を確実に挟持するものとなっている。
【0037】
上記実施例においては、前記レバー4をロックするロック手段として、前記レバー4の前記スリット4eの基部に設けられた角状の突起部からなる前記ロック部4gと、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの基部側に設けられた凸状の突起からなる前記ロック部2eとにより構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記接触端子2に設けられた前記ロック部2eを前記ハウジング1の立壁部1gなどに設けるようにしてもよい。
【0038】
また、前記レバー4の挟持部4fを押圧する押圧手段として、前記接触端子2の他方の前記アーム部2bの自由端側に設けられた傾斜面からなる前記押圧部2dにより構成したが、前記アーム部2bの自由端側に設けられた前記押圧部2dを前記ハウジングの立壁部1gなどに設けるようにしてもよい。
このようにした場合には、前記レバー4との摺動及び係合が成形材同士となることから操作性が向上されると共に、前記接触端子2の形状がシンプル化されるのでローコスト化が図れるものとなる。
【0039】
上記した実施例によれば、前記レバー4の、その一端側に前記挟持部4fを設けると共に、その他端側に前記ロック部4gを形成し、前記レバー4が押圧操作されて前記ロック部4gがロックされるのに伴って、前記挟持部4fが押圧手段である前記アーム部2bの押圧部2dに当接して、前記挟持部4fが押圧手段の押圧力に抗する方向に移動することにより前記挟持部4fがプリント配線基板5を押圧して前記ハウジング1内に挟持するようにしてあるので、プリント配線基板5が前記ハウジング1内に挟持された状態でプリント配線基板5を持ち上げる方向に荷重が加わったとしても、前記レバー4の前記ロック部4gは、前記挟持部4fとは反対側の他端側に形成されているので、前記ロック部4gに前記レバー4が解除する方向の力が掛からないため、プリント配線基板5が前記ハウジング1から外れるのを防止することができるものとなっている。
また、前記レバー4がほとんど回動しない構造となっているため、コネクタ装置の実装場所に制約を受けずに、設計の自由度が増加するものとなっている。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコネクタ装置は、開口部を有するハウジングと、このハウジングの開口部に配設され、挿入されるプリント配線基板の導体パターンに接触する弾性接触部を有する接触端子と、プリント配線基板の導体パターンを弾性接触部に押圧してプリント配線基板をハウジング内に挟持する挟持部を有するレバーと、弾性力を有し挟持部に押圧力を付与する押圧手段とを備え、レバーは、一端側に挟持部が設けられると共に、他端側にロック部が形成され、レバーが押圧操作されてロック部がロックされるのに伴って、挟持部が押圧手段に当接し、挟持部が押圧手段の押圧力に抗する方向に移動することにより挟持部がプリント配線基板を押圧してハウジング内に挟持するようにしたことから、プリント配線基板がハウジング内に挟持された状態でプリント配線基板を持ち上げる方向に荷重が加わったとしても、レバーのロック部は挟持部とは反対側の他端側に形成されているので、ロック部にレバーが解除する方向の力が掛からないため、プリント配線基板がハウジングから外れるのを防止することができる。また、レバーがほとんど回動しないため実装場所に制約を受けず設計の自由度が増加する。
【0041】
また、接触端子と押圧手段は、一体の金属板材で形成され、接触端子を構成する一方のアーム部の自由端側に弾性接触部を形成し、押圧手段を構成する他方のアーム部の自由端側にレバーの挟持部を押圧する押圧部を形成すると共に、基部側にレバーをロックするロック部を形成したことから、簡単な構造で接触端子と押圧手段に確実に弾性力を付与することができると共に、部品構成を簡略化して作業性の向上やローコスト化が可能となる。
【0042】
また、押圧部は、弾性を有する他方のアーム部の自由端側に形成された傾斜面からなり、レバーの挟持部には円弧面が形成され、挟持部の円弧面が押圧部の傾斜面を摺動することにより挟持部がプリント配線基板を押圧してハウジング内に挟持するようにしたことから、押圧部の弾発力がロスなく確実にレバーの挟持部に伝達されるので、挟持部がプリント配線基板を挟持する力が強化され強固な挟持が可能となると共に、操作性が向上する。
【0043】
また、ハウジングに、レバーを押圧操作可能に取付けると共に、レバーをロックするロック手段と、挟持部を押圧する押圧手段とをハウジングに一体的に形成した場合においては、レバーとの摺動及び係合が成形材同士となることから操作性が向上されると共に、接触端子の形状がシンプル化されるのでローコスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるコネクタ装置を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の同じくコネクタ装置を示す全体斜視図である。
【図3】本発明の同じくコネクタ装置の初期状態を示す断面図である。
【図4】本発明のコネクタ装置の初期状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【図5】本発明のコネクタ装置のレバーの動作途中を示す断面図である。
【図6】本発明のコネクタ装置のレバーの動作途中のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【図7】本発明のコネクタ装置のレバーがロックされた状態を示す断面図である。
【図8】本発明のコネクタ装置のレバーがロックされた状態のハウジングとレバーの仮止め部分を示す部分断面図である。
【図9】従来のコネクタ装置を示す全体斜視図である。
【図10】従来のコネクタ装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 開口部
1b 側壁部
1c 基台部
1d ガイド溝部
1e 突部
1f 係止溝
1g 立壁部
2 接触端子
2a アーム部
2b アーム部(押圧手段)
2c 弾性接触片
2d 押圧部(押圧手段)
2e ロック部(ロック手段)
2f 端子部
3 接触端子
3a 弾性接触片
3b 端子部
4 レバー
4a 上板部
4b 支軸部
4c 係止突部
4d スリット溝
4e スリット溝
4f 挟持部
4g ロック部(ロック手段)
5 プリント配線基板
Claims (4)
- 開口部を有するハウジングと、このハウジングの開口部に配設され、挿入されるプリント配線基板の導体パターンに接触する弾性接触部を有する接触端子と、前記プリント配線基板の導体パターンを前記弾性接触部に押圧して前記プリント配線基板を前記ハウジング内に挟持する挟持部を有するレバーと、弾性力を有し前記挟持部に押圧力を付与する押圧手段とを備え、前記レバーは、一端側に前記挟持部が設けられると共に、他端側にロック部が形成され、前記レバーが押圧操作されて前記ロック部がロックされるのに伴って、前記挟持部が前記押圧手段に当接し、前記挟持部が前記押圧手段の押圧力に抗する方向に移動することにより前記挟持部が前記プリント配線基板を押圧して前記ハウジング内に挟持するようにしたことを特徴とするコネクタ装置。
- 前記接触端子と前記押圧手段は、一体の金属板材で形成され、前記接触端子を構成する一方のアーム部の自由端側に前記弾性接触部を形成し、前記押圧手段を構成する他方のアーム部の自由端側に前記レバーの挟持部を押圧する押圧部を形成すると共に、基部側に前記レバーをロックするロック部を形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
- 前記押圧部は、弾性を有する前記他方のアーム部の自由端側に形成された傾斜面からなり、前記レバーの挟持部には円弧面が形成され、前記挟持部の円弧面が前記押圧部の傾斜面を摺動することにより前記挟持部が前記プリント配線基板を押圧して前記ハウジング内に挟持するようにしたことを特徴とする請求項2記載のコネクタ装置。
- 前記ハウジングに、前記レバーを押圧操作可能に取付けると共に、前記レバーをロックするロック手段と、前記挟持部を押圧する押圧手段とを前記ハウジングに一体的に形成したことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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