JP2004234191A - 帳票読取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非接触型スキャナ10は、画素ずらしを行ないながら帳票を含む2次元領域を撮像し、撮像したスキャン画像データをスキャン画像メモリ21に順次書き込む。読取り回数判定手段22は、上位アプリケーションによって指定される所望の解像度を取得し、必要な読取り回数を判定する。また、帳票サイズ判定手段23は、スキャン画像メモリ21に格納された初回にスキャンされたスキャン画像データに基づいて、対象の帳票サイズを判定し、帳票サイズを含む所定の最適化領域に応じたスキャン画像データの範囲を指定する。読取り回数分の画像データがスキャン画像メモリ21に書き込まれたことが検出されると、合成/解像度変換手段24が起動し、指定された範囲内のスキャン画像データの画像合成し、所望の解像度に応じた画素数に変換する処理を行ない、処理が施された画像データを画像メモリ25に格納する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は帳票読取装置に関し、特に帳票を含む所定の2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、置き台の上に帳票を置いて光学的なイメージ情報として読取る帳票読取装置が、帳票読取り業務の効率化のため、金融機関等に導入されている。
【0003】
このような帳票読取装置は、置き台に載置された帳票を含む2次元領域を撮像して光学的なイメージ情報を生成する帳票読取装置として非接触型スキャナを具備する。
【0004】
非接触型スキャナは、構造上から2次元カラーCCD(Charge Coupled Device)を用いることが多い。帳票読取りを行なう場合、画像データは600万画素以上の画素数を有することが望ましいが、現状では大容量型CCDが特殊で高価であることから、一般に、小型容量タイプCCDを用いて「画素ずらし技術」によって画像データを生成する手法が行なわれている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
画素ずらしを行なう非接触型スキャナは、小型容量タイプのCCDを用いて所定の2次元領域を撮像して画像データを生成し、所定のメモリ領域に保存する。続いて、画素ずらし機構によってCCD素子を水平、垂直、あるいは斜め方向に移動させ、再び撮像し、所定のメモリ領域に書き込む。このようにCCD素子を微小にずらしつつ、複数回の読取りを行なうことによって複数の低解像度画像データを生成する。生成された複数の低解像度画像データは、画像合成され、高解像度画像データが生成される。この高解像度画像データは、解像度に適した画素数に変換された後、上位アプリケーションへ送られる。
【0006】
【非特許文献1】
竹村裕夫著,「CCDカメラ技術入門」,株式会社コロナ社,1997年12月15日,P.109−111
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の帳票読取装置では、読取り解像度あるいは読取り範囲が固定であるため、読取り処理および後処理に余分な時間がかかるという問題がある。
【0008】
近年、非接触型スキャナの読取り解像度は、年々向上しているが、全てのアプリケーションにおいて高い解像度が必要になるわけではない。しかしながら、従来の非接触型スキャナでは、オペレータの設定等により上位アプリケーションから指定された出力解像度が低い場合でも、最高解像度で読取りを行なっていた。このため、撮影時間(読取り回数)、画像データの転送、画像合成・解像度変換処理に時間がかかるという問題がある。
【0009】
現在の非接触型スキャナでは、400dpiの解像度で読取りを行なうことが可能であるが、実際のアプリケーションでは200dpiから300dpi程度の解像度が多く用いられる。図15は、従来の帳票撮像方法の手順を示した図である。図の例では、最高解像度400dpiの非接触型スキャナを用いて240dpiの解像度の画像データを得る場合について説明する。例えば、帳票サイズがA4縦サイズ(横210×縦297ミリメートル)で4辺に10ミリメートル余白付きとし、200dpiの解像度を得るためには651万画素、400dpiには1808万画素が必要となる。400万画素CCDを用いて読取りを行なう場合、240dpiでは2回の読取り(800万画素)で十分な画素数が得られるが、最高解像度対応では5回の読取りが行なわれ、2000万画素の画像データを取得する。続いて、後処理の合成処理および解像度変換処理において2000万画素を651万画素に変換する処理を行なう。このように、必要のない読取りが行なわれるため、撮影時間が余分にかかる。また、高解像度ではデータ量も増大するため、画像データの転送や、画像合成等の後処理にも余分な時間がかかっていた。
【0010】
また、非接触型スキャナは、帳票の大きさによらず、最大の読取り範囲で読取りを行なっているため、不要領域の読取りによる画像合成・解像度変換処理性能の劣化、画像データの転送、メモリ使用非効率などの問題がある。
【0011】
非接触型スキャナは、一般に、A4サイズまでの帳票サイズに対応できるようになっているが、帳票のサイズはこれよりも小さいものが多い。例えば、A5サイズの帳票を処理する場合であっても、A4サイズの読取り範囲で読取りが行なわれるため、帳票サイズ(A5)とほぼ同じサイズに相当する画像データが不要となる。このように、本来必要のない領域の読取りが行なわれることにより、不要部分の画像データが増大し、画像データの転送、画像合成等の後処理の効率が低下していた。
【0012】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、読取りを最適化し、読取り処理および後処理の性能を向上させることが可能な帳票読取装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような帳票読取装置が提供される。このような構成の帳票読取装置では、非接触型スキャナ10は、画素ずらしを行ないながら帳票を含む所定の2次元領域を撮像し、撮像したスキャン画像データをスキャン画像メモリ21に順次書き込む。読取り回数判定手段22は、上位アプリケーションによって指定される所望の解像度を取得し、解像度に基づいて必要な読取り回数を判定する。そして、読取り回数分のスキャン画像データがスキャン画像メモリ21に書き込まれると、合成/解像度変換手段24による画像合成と解像度変換処理が開始され、処理が施された画像データが画像メモリ25に格納される。このように、読取り回数判定手段22によって判定された所望の解像度に応じた読取り回数のスキャン画像データが揃った時点で、これらのスキャン画像データを用いて画像処理が行なわれる。
【0014】
また、図1に示すような帳票読取装置では、帳票サイズ判定手段23は、スキャン画像メモリ21に格納された初回にスキャンされたスキャン画像データに基づいて、対象の帳票サイズを判定し、帳票サイズを含む所定の最適化領域に応じたスキャン画像データの有効範囲を指定する。合成/解像度変換手段24は、有効範囲のスキャン画像データを用いて画像合成と解像度変換処理を行ない、処理が施された画像データを画像メモリ25に格納する。このように、帳票サイズ判定手段23によって判定された帳票サイズに応じて最適化された有効範囲のスキャン画像データのみが画像処理される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、実施の形態に適用される発明の概念について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
【0016】
図1は、本発明の概念図である。
本発明に係る帳票読取装置は、画素ずらしを用いて所定の2次元領域を撮像する非接触型スキャナ10と、非接触型スキャナ10による画像読取りを制御し、上位アプリケーションで用いる画像データを生成する画像処理を行なうキャプチャ制御部20とを有する。キャプチャ制御部20は、非接触型スキャナ10の撮像したスキャン画像データが格納されるスキャン画像メモリ21、画素ずらしの読取り回数を判定する読取り回数判定手段22、対象となる帳票サイズを判定する帳票サイズ判定手段23、スキャン画像データの画像合成と解像度に合わせた変換処理を行なう合成/解像度変換手段24および合成/解像度変換処理が施された画像データを格納する画像メモリ25を具備する。
【0017】
非接触型スキャナ10は、画素ずらしを用いて、CCD素子を微小にずらしつつ置き台に載置された帳票を含む所定の2次元領域を撮像し、複数のスキャン画像データを生成する。生成されたスキャン画像データは、キャプチャ制御部20のスキャン画像メモリ21に格納される。
【0018】
キャプチャ制御部20について説明する。
スキャン画像メモリ21は、画素ずらしによって複数回読取られた画像データを順次格納するメモリ領域を有している。図の例では、スキャン画像メモリ21は、#1から#nのn領域で管理されており、画素ずらしで撮像されたスキャン画像データがそれぞれの領域に順序たてて格納される。
【0019】
読取り回数判定手段22は、上位アプリケーションより所望の解像度を取得し、この解像度に基づいて必要な最小限の読取り回数を判定し、非接触型スキャナ10に通知する。また、設定された読取り回数分のスキャン画像データがスキャン画像メモリ21に書き込まれたことを検出すると、合成/解像度変換手段24を起動する。
【0020】
帳票サイズ判定手段23は、非接触型スキャナ10が初回に撮像してスキャン画像メモリ21の最初の領域(#1)に格納したスキャン画像データに基づいて、対象となる帳票がスキャン画像データに占めるサイズを判定し、帳票サイズを含むスキャン画像データの有効範囲を指定する。非接触型スキャナ10は、帳票を置く置き台全体を撮像してスキャン画像データを生成するので、スキャン画像データのうち帳票およびその周囲を有効範囲として指定する。一般に、置き台は黒等の濃色、帳票は白等の薄色であるので、これによって帳票の位置を把握し、有効範囲を指定する。そして、有効範囲内の画像データのみが使用されるように指示する。例えば、設定された有効範囲を非接触型スキャナ10に通知する。あるいは、スキャン画像メモリ21へのスキャン画像データ書き込みを制御する制御手段を設ける。また、合成/解像度変換手段24に通知し、有効範囲内の画像データのみを演算処理に用いるように指示してもよい。
【0021】
合成/解像度変換手段24は、読取り処理が終了し、スキャン画像メモリ21にスキャン画像データが格納されると起動する。まず、スキャン画像メモリ21に格納されたスキャン画像データを画像合成し、所定の画像データを生成する。このとき、対象となるスキャン画像データは、読取り回数判定手段22によって判定された読取り回数に応じて選択する。また、帳票サイズ判定手段23によって有効範囲が指定されている場合は、その有効範囲内のスキャン画像データを用いて合成/解像度変換処理を行なう。処理が施され、生成された画像データは、画像メモリ25へ格納する。合成/解像度変換処理については、公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0022】
画像メモリ25は、合成/解像度変換手段24によって生成された所望の解像度の画像データを格納する記憶手段である。この画像データは、さらに、上位のアプリケーションに転送される。
【0023】
このような構成の帳票読取装置の動作について説明する。
上位アプリケーションにより帳票読取りの指示とともに、所望の解像度等を含むキャプチャ指示がキャプチャ制御部20へ入力し、キャプチャ制御部20が処理を開始する。
【0024】
読取り回数判定手段22は、解像度を入力し、解像度に応じて規定される画素数と非接触型スキャナ10の読取り回数との関係から最小限の読取り回数を判定し、非接触型スキャナ10に通知する。非接触型スキャナ10は、画素ずらしを行ないながら、通知された読取り回数の読取りを行なって、スキャン画像データをスキャン画像メモリ21に順次格納する。
【0025】
このとき、帳票サイズ判定手段23は、非接触型スキャナ10が初回に読取ったスキャン画像データが入力した場合、スキャン画像メモリ21の#1領域に格納されたこのスキャン画像データに基づいて、対象となる帳票を含むスキャン画像データの有効範囲を判定し、有効範囲のスキャン画像データのみが使用されるように指示を行なう。例えば、スキャン画像メモリ21の#2の領域以降に格納されるスキャン画像データは、有効範囲のみが書き込まれるようにする。あるいは、合成/解像度変換手段24に有効範囲を通知し、有効範囲のみを用いて合成・解像度変換処理を行なうように指示する。
【0026】
読取り回数判定手段22が設定した読取り回数分のスキャン画像データがスキャン画像メモリ21に格納されたことを検出したら、合成/解像度変換手段24は、このスキャン画像データを用いて画像合成および解像度変換処理を行ない、要求された画像データを生成し、画像メモリ25に格納する。このとき、合成・解像度変換処理には、帳票サイズ判定手段23によって判定された有効範囲のみが使用される。
【0027】
本発明によれば、アプリケーションにおいて必要な解像度に応じて最小限の読取り回数を設定するとともに、処理するスキャン画像データの範囲は、帳票を含む最小限の有効範囲に限定する。このように、読取り回数および後処理に用いるスキャン画像データの使用範囲を解像度および帳票サイズに応じて最適化することにより、読取り処理および後処理にかかる時間を短縮し、効率を上げることが可能となる。
【0028】
なお、上記の説明では、キャプチャ制御部20に読取り回数判定手段22と帳票サイズ判定手段23とを設けるとしたが、いずれかの手段を1つだけ設けるとしてもよい。この場合であっても、読取り処理および後処理の効率を上げることができる。
【0029】
次に、本発明が適用される実施の形態について説明する。図2は、本発明の実施の形態である帳票読取装置のハードウェア構成図である。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0030】
帳票読取装置は、CPU(Central Processing Unit)1によって装置全体が制御されている。CPU1には、バス6を介して、メモリ2、画像メモリ3、補助記憶装置4、キーボード(KB)/表示部5およびキャプチャ制御部20が接続されている。
【0031】
メモリ2には、CPU1に実行させるプログラムの少なくとも一部、およびCPU1による処理に必要な各種データが一時的に格納される。画像メモリ3には、キャプチャ制御部20によって生成された画像データが保存される。補助記憶装置4は、OS(Operating System)やアプリケーションプログラムが格納される。さらに、キーボード(KB)/表示部5は、オペレータとのインタフェース部でキーボードより入力するオペレータの指示の入力および処理された画像データや文字認識情報などの表示を行なう。
【0032】
キャプチャ制御部20は、非接触型スキャナ10と接続し、非接触型スキャナ10の生成したスキャン画像データを取り込み、画像合成などの画像処理を行なってアプリケーションによって指定された画像データを生成し、この画像データを画像メモリ3へ出力する。非接触型スキャナ10は、画素ずらしにより撮像したスキャン画像データを生成し、キャプチャ制御部20へ出力する。
【0033】
上記の説明のようなハードウェア構成によって、実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図2には、帳票装置のハードウェア構成例を示したが、非接触型スキャナ10およびキャプチャ制御部20の実行する処理機能も同様に、MPU(Microprocessing unit)、メモリ、補助記憶装置から成るハードウェア構成で実現することができる。
【0034】
以下、実施の形態について順に説明する。まず、以下において説明する実施の形態に共通する共通部分について説明する。図3は、本発明の実施の形態である帳票読取装置の共通部分の構成図である。図1と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0035】
本発明に係る帳票読取装置は、帳票の読取りを行なう読取り部である非接触型スキャナ10と、読取り処理を制御するキャプチャ制御部20と、上位のアプリケーション処理を制御するコンピュータ(PC)部30と、を有する。
【0036】
非接触型スキャナ10は、CCD11、信号増幅器AMP12、アナログ/デジタル変換器(A/D)13、メモリ出力制御部14、MPU15、画素ずらし機構16およびビデオ駆動部17を有する。
【0037】
CCD11は、小型低容量タイプのCCDで、例えば、400万画素の撮像ができる。AMP12は、CCD11が光信号から変換した電気信号のレベルを増幅させ、A/D13は、アナログ信号をデジタル変換する。メモリ出力制御部14は、デジタル変換されたスキャン画像データをスキャン画像メモリ21に所定の領域に格納する。MPU15は、非接触型スキャナ10の帳票読取り処理全体を制御するとともに、キャプチャ制御部20のMPU26と接続して制御を司る。画素ずらし機構16は、MPU15に従って、CCD素子を水平、垂直、あるいは斜め方向に微小に移動させる。ビデオ駆動部17は、MPU15に従って、CCD11による撮像の開始を制御する。
【0038】
キャプチャ制御部20は、スキャン画像メモリ21、画像メモリ25およびMPU26を有する。キャプチャ制御部20は、非接触型スキャナ10とPC部30との中間にあり、相互制御の役割を果たし、画像合成・解像度変換処理が最も大きな機能である。
【0039】
スキャン画像メモリ21は、スキャン画像データを保存するメモリであり、図の例では、#1から#5の5つの領域が設けられている。画像メモリ25は、画像合成・解像度変換処理が施された画像データを格納する。
【0040】
MPU26は、キャプチャ制御部20全体を制御するとともに、非接触型スキャナ10のMPU15およびPC部30のCPU31とデータ交換する。
PC部30は、CPU31と、アプリケーション用(APL)画像メモリ32を有する。
【0041】
CPU31は、アプリケーション処理を実行する。また、アプリケーションにおいて設定されたキャプチャ指示をMPU26へ通知する。
APL画像メモリ32は、アプリケーション処理に用いるため、転送された画像メモリ25の画像データを格納する。
【0042】
このような構成の帳票読取装置全体の動作について説明する。アプリケーションによって設定された解像度等の読取りパラメータがPC部30のCPU31経由でキャプチャ制御部20のMPU26へ入力する。MPU26は、読取りに必要な情報を非接触型スキャナ10のMPU15へ通知する。
【0043】
非接触型スキャナ10は、MPU15に従って帳票の読取り処理を行なう。ビデオ駆動部17の制御により、CCD11による撮像が開始され、生成された信号はAMP12で増幅され、A/D13でデジタル信号に変換された後、メモリ出力制御部14によってスキャン画像メモリ21に格納される。続いて、画素ずらし機構16が画素をずらして次の撮像を行ない、スキャン画像データを該当のスキャン画像メモリ21に格納する。スキャン画像メモリ21に格納されたスキャン画像データは、画像合成・解像度変換処理を経て画像メモリ25に格納される。画像メモリ25に格納された画像データは、APL画像メモリ32に転送され、アプリケーション処理に用いられる。
【0044】
次に、第1の実施の形態のキャプチャ制御部について説明する。図4は、第1の実施の形態であるキャプチャ制御部の構成図である。図1、図3と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0045】
第1の実施の形態であるキャプチャ制御部201は、スキャン画像メモリ21、解像度に応じた読取り回数を設定する読取り回数設定手段221と読取りを制御する読取り制御手段222とを有する読取り回数判定手段22、合成/解像度変換手段24および画像メモリ25を具備する。
【0046】
読取り回数設定手段221は、読取り制御手段222より読取りパラメータを取得し、パラメータに含まれる解像度に応じて規定される画素数が得られる読取り回数を設定し、読取り制御手段222へ通知する。
【0047】
読取り制御手段222は、算出された読取り回数を非接触型スキャナ10に通知するとともに、必要回数分の読取りが終了すると、合成/解像度変換手段24を起動する。
【0048】
上記の構成のキャプチャ制御部201の動作に具体例を用いて説明する。
まず、読取り制御手段222は、PC部30より読取りパラメータを取得する。図5は、読取りパラメータの一例を示した図である。図の例では、読取りパラメータは、帳票のサイズを指定する帳票サイズ101、帳票イメージデータの解像度を指定する解像度102、出力する画像形態を指示する出力画像形態103および通知するイメージデータを圧縮する場合の圧縮方式を指定する圧縮方式104のパラメータを有する。ここで、読取り回数設定手段221に必要なパラメータは解像度102であるので、解像度102の値を抽出し、読取り回数設定手段221に通知する。
【0049】
読取り回数設定手段221は、取得した解像度の画像データに必要な画素数が得られる読取り回数を算出する。図6は、解像度と読取り回数の関係を示した一例である。上位から指定された解像度が200dpiでA4帳票+4辺余白10mmの場合、画素数としては452万画素が必要で、400万画素のCCDで読取りを行なう場合、2回の読取り回数が必要となる。合成/解像度変換手段24では、800万画素を452万画素に変換する処理を行なう。同様に、解像度が240dpiの場合、651万画素で2回の読取り回数が必要であり、800万画素を651万画素に変換する。解像度が300dpiの場合、1017万画素で3回の読取り回数が必要であり、1200万画素を1017万画素に変換する。解像度が400dpiの場合、1808万画素で5回の読取りが必要であり、2000万画素を1808万画素に変換する。読取り回数設定手段221は、このように解像度によって規定される読取り回数を判定し、読取り制御手段222へ通知する。
【0050】
読取り制御手段222は、取得した読取り回数を非接触型スキャナ10へ通知する。さらに、必要回数分の読取りが終了したことを検出すると、続く合成/解像度変換手段24へ処理を引き継ぐ。
【0051】
240dpiが指定された場合について説明する。図7は、第1の実施の形態のキャプチャ制御処理の動作を示した図である。読取り回数判定手段22は、解像度が240dpiであるので、図6に示した関係を用いて読取り回数2を設定する。非接触型スキャナ10により読取りが開始され、2回目の読取りが終了した時点で取得した800万画素を解像度に合った651万画素に変換する。このように、必要最小限の読取り回数で読取り処理を終了し、合成/解像度変換処理へ処理を進めることができる。例えば、最高解像度が400dpiに対応する非接触型スキャナの場合、5回の読取り回数を2回に短縮させることが可能である。具体的には、図15に示した従来の装置と比較して、読取り時間が2/5になる。さらに、合成/解像度変換手段24においても、必要最小限のイメージデータ量で処理を行なうことができる。具体的には、2000万画素の処理が800万画素の処理となり、画像データ量比が2/5になる。このように、読取装置の処理性能向上が図れる。
【0052】
ここで、帳票読取り方法について説明する。図8は、第1の実施の形態の帳票読取り方法の手順を示したフローチャートである。オペレータが読取りを指示することにより処理が開始される。
[ステップS01] PC部30を介してアプリケーション(APL)より読取りパラメータを含む読取り指示を受信する。
[ステップS02] 受信した読取りパラメータを抽出する。
[ステップS03] 読取りパラメータの「解像度パラメータ」を抽出し、解像度を取得し、解像度によって規定される読取り回数nを判定する。
[ステップS04] 読取り部である非接触型スキャナ10へ読取り回数nを指示する。
[ステップS05] 非接触型スキャナ10の読取った読取りデータをスキャン画像メモリ21の該当する領域に格納する。
[ステップS06] ステップS05で行なわれた読取りがn回目の読取りであるかどうかをチェックする。n回目でなければ、ステップS05へ戻って次の読取りを行なう。n回目であれば、読取りを終了し、ステップS07へ処理を進める。
[ステップS07] スキャン画像メモリ21に格納されたスキャン画像データを画像合成し、画素数を読取りパラメータに指示のあった解像度に合わせる変換を行ない、最終的な読取り画像データを生成する。
[ステップS08] 生成された読取り画像データをアプリケーションへ送信する。
【0053】
このような手順により、読取り回数を最適化し、無駄な読取り時間を削除することが可能となった。また、画像データ量も必要最小限であることから、合成/解像度変換処理性能の向上が図れる。
【0054】
次に、第2の実施の形態のキャプチャ制御部について説明する。図9は、第2の実施の形態であるキャプチャ制御部の構成図である。図1、図3と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0055】
第2の実施の形態であるキャプチャ制御部202は、スキャン画像メモリ21、帳票の範囲を検出する帳票範囲検出手段231、スキャン画像データの入力を制御するメモリ入力制御手段232、読取りを制御する読取り制御手段26、合成/解像度変換手段24および画像メモリ25を具備する。
【0056】
帳票範囲検出手段231は、非接触型スキャナ10によって初回に読取られたスキャン画像データがスキャン画像メモリ21の#1メモリに格納されたことを検出すると、そのスキャン画像データに基づいて帳票の位置を検出し、そして、検出された帳票位置に基づいて、スキャン画像データの有効範囲を設定する有効範囲設定手段である。例えば、メモリ原点から帳票が存在する範囲に若干のマージンを含めた領域を有効範囲とし、メモリ入力制御手段232に通知する。
【0057】
メモリ入力制御手段232は、指定された有効範囲を用いて、第2回目以降に入力するスキャン画像データを格納する際のメモリ制御を行なう。例えば、有効範囲外のデータはスキャン画像メモリ21への格納を禁止する。
【0058】
読取り制御手段26は、読取り処理を制御し、スキャン画像メモリ21に全てのスキャン画像データが格納されたら、合成/解像度変換手段24を起動する。
上記の構成のキャプチャ制御部202の動作について具体例を用いて説明する。図10は、帳票範囲検出処理の動作を示した図である。(A)は#1画像メモリの状態、(B)は#2以降の画像メモリの状態を示した図である。
【0059】
(A)に示したように、非接触型スキャナ10が初回に読取ったスキャン画像データがスキャン画像メモリ21の#1画像メモリに格納される。#1画像メモリには、帳票部分302の画像データを含む非接触型スキャナ10のスキャン範囲301の画像データが全て格納されている。帳票範囲検出手段231は、帳票(302)4辺の大きさを判定し、これにマージンを加え、メモリ原点からのサイズを求める。図の例では、水平方向のサイズをXサイズ、垂直方向のサイズをYサイズとしている。Xサイズ、Yサイズは、メモリ入力制御手段232に伝達される。
【0060】
メモリ入力制御手段232は、2回目以降に非接触型スキャナ10から入力するスキャン画像データについて、メモリ原点からYサイズまでの画像データをメモリに格納し、Yサイズ以上のメモリ格納を禁止する。これにより、(B)に示したように、Yサイズまでのスキャン画像データが画像メモリに格納され、Yサイズ以上の領域は未格納領域303となる。なお、図の例では、Yサイズ以上のメモリ格納を禁止するとしたが、これに加えて、Xサイズ以上のメモリ格納を禁止することもできる。
【0061】
次の合成/解像度変換手段24では、スキャン画像メモリ21に格納されたYサイズまでのスキャン画像データに対して処理を施す。従来、スキャン範囲301全体の画像データの処理を行なっていたのと比較し、処理を施すデータ量が最適化されている。
【0062】
このように、スキャン画像メモリ21に格納するスキャン画像データを最適化することにより、後処理である合成/解像度変換手段24での処理性能を向上させることができる。
【0063】
ここで、帳票読取り方法について説明する。図11は、第2の実施の形態の帳票読取り方法の手順を示したフローチャートである。オペレータが読取りを指示することにより処理が開始される。
[ステップS11] PC部30を介してアプリケーション(APL)より読取りパラメータを含む読取り指示を受信する。
[ステップS12] 読取り部である非接触型スキャナ10へ読取り指示を行なう。
[ステップS13] 非接触型スキャナ10の読取った第1回目の読取りデータがスキャン画像メモリ21の該当する領域(#1)メモリに格納される。
[ステップS14] 第1回目のスキャン画像データを用いて、スキャン画像データ中の帳票サイズ(Yサイズ)を判定する。
[ステップS15] 判定されたYサイズをメモリ入力制御手段に通知する。
[ステップS16] メモリ入力制御では、次以降に読取られたスキャン画像データをスキャン画像メモリ21に格納する際に、Yサイズ以上のメモリ格納を禁止する。
[ステップS17] ステップS16で行なわれたのメモリ格納が最後の処理であるかどうかをチェックする。最後でなければ、ステップS16へ戻って次のメモリ格納を行なう。最後であれば、メモリ格納を終了し、ステップS18へ処理を進める。
[ステップS18] スキャン画像メモリ21に格納されたスキャン画像データを画像合成し、画素数を読取りパラメータに指示のあった解像度に合わせる変換を行ない、最終的な読取り画像データを生成する。
[ステップS19] 生成された読取り画像データをアプリケーションへ送信する。
【0064】
このような手順によって、合成/解像度変換を行なう画像データ量を最適化することにより、合成/解像度変換処理性能の向上が図れる。
次に、第3の実施の形態のキャプチャ制御部について説明する。図12は、第3の実施の形態であるキャプチャ制御部の構成図である。図1、図3、図9と同じものには同じ番号を付し、説明は省略する。
【0065】
第3の実施の形態であるキャプチャ制御部203は、スキャン画像メモリ21、帳票の範囲を検出する帳票範囲検出手段231、スキャン画像データの処理アドレスを生成するアドレス生成手段233、読取りを制御する読取り制御手段26、合成/解像度変換手段24および画像メモリ25を具備する。
【0066】
帳票範囲検出手段231および読取り制御手段26は、図9に示した第2の実施の形態のキャプチャ制御部202と同様の機能を有する。
アドレス生成手段233は、帳票範囲検出手段231で検出されたスキャン画像データの有効範囲に基づいて、合成/解像度変換手段24の画像合成/解像度変換処理において処理を施す画像データを指し示すアドレスを生成し、合成/解像度変換手段24に通知する。
【0067】
上記の構成のキャプチャ制御部203の動作について具体例を用いて説明する。図13は、アドレス生成の動作を示した図である。
帳票範囲検出手段231は、初回のスキャン画像データに基づいて、Xサイズ、Yサイズで規定される有効範囲を算出し、アドレス生成手段233に伝達する。アドレス生成手段233では、Xサイズ、Yサイズを用いて、合成/解像度変換手段24が演算対象とするデータを指し示すアドレスを生成する。
【0068】
図13の例では、200xで示される1ライン目では、2000番地から200a番地が「合成/解像度変換処理」の演算対象(Xサイズの範囲内)であるので、2000番地から順にアドレスを発生させる。次の200b番地からは演算の対象外となるため、アドレスを無条件に2番目のライン(201x)の先頭アドレスである2010番地にスキップさせる。2010番地にスキップさせた後は、1ライン目と同様に、演算対象である2010番地から201a番地まで順にアドレスを発生させた後、2020番地にアドレススキップさせる。以上の処理を順次繰り返し、Y方向の上限アドレスに相当するライン(20ax)に到達する。ここでは、演算対象である20a0番地から20aa番地まで順にアドレスを発生させた後、次のライン(20bx)はY方向の上限アドレスを超えているので演算終了と判断する。
【0069】
このように、実際の画像メモリのアドレスは連続性を持っているが、アドレス生成手段233は、XサイズおよびYサイズに相当する上限アドレスを超えたメモリ空間が指定された場合に、自動的に次のメモリ空間にアドレス変換する。これにより、従来、スキャン範囲全体の画像データの処理を行なっていたのと比較し、合成/解像度変換手段24が演算対象とするデータ量が最適化されている。
【0070】
このように、合成/解像度変換手段24が演算対象とするスキャン画像データを最適化することにより、合成/解像度変換手段24での処理性能を向上させることができる。
【0071】
なお、上記の説明では、XサイズとYサイズの上限アドレスに対してアドレス変換を行なうとしたが、どちらか一方を対象としてアドレス変換を行なうようにすることもできる。
【0072】
ここで、帳票読取り方法について説明する。図14は、第3の実施の形態の帳票読取り方法の手順を示したフローチャートである。オペレータが読取りを指示することにより処理が開始される。
[ステップS21] PC部30を介してアプリケーション(APL)より読取りパラメータを含む読取り指示を受信する。
[ステップS22] 読取り部である非接触型スキャナ10へ読取り指示を行なう。
[ステップS23] 非接触型スキャナ10の読取った第1回目の読取りデータがスキャン画像メモリ21の該当する領域(#1)メモリに格納される。
[ステップS24] 第1回目のスキャン画像データを用いて、スキャン画像データ中の帳票サイズ(Xサイズ、Yサイズ)を判定する。
[ステップS25] 判定されたXサイズおよびYサイズをアドレス生成手段に通知する。
[ステップS26] スキャン画像メモリ21に格納されたスキャン画像データを画像合成し、画素数を読取りパラメータに指示のあった解像度に合わせる変換を行なう。このとき、演算対象となるデータを指し示すアドレスがアドレス生成手段により生成される。アドレス生成手段は、XサイズおよびYサイズに相当する上限アドレスを算出し、データを指し示すアドレスが上限アドレスを超えた場合、アドレスをXサイズおよびYサイズの範囲内にスキップさせる。こうして、最終的な読取り画像データが生成される。
[ステップS27] 生成された読取り画像データをアプリケーションへ送信する。
【0073】
このような手順によって、合成/解像度変換処理の対象となる画像データ量が最適化されることにより、合成/解像度変換処理性能の向上が図れる。
上記の説明の第1、第2および第3の実施の形態は、それぞれ組み合わせることができる。例えば、第1の実施の形態である読取り回数の最適化と第2の実施の形態であるスキャン画像メモリに格納するデータ量の最適化を組み合わせることにより、さらに、帳票読取装置の性能を向上させることができる。なお、この組み合わせは任意であり、さらに、種々の変形例を構築することができる。
【0074】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、帳票読取装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disk)などがある。
【0075】
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0076】
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0077】
(付記1) 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取装置において、
上位アプリケーションによって指定される前記画像データの解像度を取得し、前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取り回数を前記解像度に基づいて判定する読取り回数判定手段、
を具備することを特徴とする帳票読取装置。
【0078】
(付記2) 前記読取り回数判定手段は、
前記解像度に応じて規定される画素数が得られる読取り回数を設定する読取り回数設定手段と、
前記撮像を行なう非接触型スキャナに対して前記読取り回数を通知して前記被接触型スキャナの読取り動作を制御する読取り制御手段と、
を有することを特徴とする付記1記載の帳票読取装置。
【0079】
(付記3) 前記読取り回数判定手段は、さらに、前記被接触型スキャナから入力するスキャン画像データの数が前記読取り回数に一致したかどうかを監視する読取り回数監視手段を有することを特徴とする付記2記載の帳票読取装置。
【0080】
(付記4) 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取装置において、
前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取りの初回に読取られたスキャン画像データに基づいて対象となる前記帳票のサイズを判定し、前記帳票サイズを含む前記スキャン画像データの有効範囲を指定する帳票サイズ判定手段、
を具備することを特徴とする帳票読取装置。
【0081】
(付記5) 前記帳票サイズ判定手段は、
前記初回に読取られたスキャン画像データにおける前記帳票の画像データが存在する位置を検出し、前記位置に基づいて前記スキャン画像データの有効範囲を設定する有効範囲設定手段と、
前記2次元領域を撮像する非接触型スキャナの生成した前記スキャン画像データを入力し、前記有効範囲に含まれる前記スキャン画像データ部分のみを所定のスキャン画像データ記憶手段に格納する制御手段と、
を有することを特徴とする付記4記載の帳票読取装置。
【0082】
(付記6) 前記帳票サイズ判定手段は、
前記初回に読取られたスキャン画像データにおける前記帳票の画像データが存在する位置を検出し、前記位置に基づいて前記スキャン画像データの有効範囲を設定する有効範囲設定手段と、
前記スキャン画像データを用いて演算処理を行なう処理手段に対して、前記スキャン画像データの有効範囲にあるデータのみを演算対象とするよう指示する指示手段と、
を有することを特徴とする付記4記載の帳票読取装置。
【0083】
(付記7) 前記有効範囲設定手段は、前記スキャン画像データにおける水平方向あるいは垂直方向のいずれか一方を前記有効範囲として指定することを特徴とする付記5または付記6記載の帳票読取装置。
【0084】
(付記8) 前記有効範囲設定手段は、前記スキャン画像データにおける水平方向および垂直方向の双方を前記有効範囲として指定することを特徴とする付記5または付記6記載の帳票読取装置。
【0085】
(付記9) 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取装置において、
上位アプリケーションによって指定される前記画像データの解像度を取得し、前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取り回数を前記解像度に基づいて判定する読取り回数判定手段と、
前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取りの初回に読取られたスキャン画像データに基づいて対象となる前記帳票のサイズを判定し、前記帳票サイズを含む前記スキャン画像データの有効範囲を指定する帳票サイズ判定手段と、
を具備することを特徴とする帳票読取装置。
【0086】
(付記10) 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取方法において、
上位アプリケーションによって指定される前記画像データの解像度を取得するステップと、
前記解像度に応じて前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取り回数を設定するステップと、
前記2次元領域の読取り回数を前記2次元領域の読取りを行なう非接触型スキャナに通知するステップと、
前記2次元領域の読取り回数が前記データ解像度に応じて設定された読取り回数に到達した場合に読取りを終了させるステップと、
を有することを特徴とする帳票読取方法。
【0087】
(付記11) 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取方法において、
前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取りの初回に読取られたスキャン画像データに基づいて対象となる前記帳票のサイズを判定するステップと、
前記帳票のサイズを含む前記スキャン画像データの有効範囲を設定するステップと、
を有することを特徴とする帳票読取方法。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、画素ずらしによって行なう読取りの回数を上位のアプリケーションで要求する所望の解像度に応じて設定し、設定された読取り回数のスキャン画像データが揃った時点で読取り処理を終了する。このように、最適化された必要最小限の読取り回数で指定された画像データを得ることができることにより、読取り時間が短縮される。また、スキャン画像データのデータ量も最適化された必要最小限のデータ量となるため、データ転送、画像合成等の後処理の効率を上げることができる。この結果、読取り処理および後処理の性能を向上させることが可能となる。
【0089】
また、本発明では、初回にスキャンされたスキャン画像データを用いて帳票を含むスキャン画像データの有効範囲を算出し、この有効範囲を指定することによってスキャン画像データのみを用いて処理を行なうことを可能にする。これらにより、処理されるスキャン画像データを最適化された必要最小限のデータ量とすることができ、データ転送、画像合成等の後処理の効率を上げることができる。この結果、読取り処理および後処理の性能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図である。
【図2】本発明の実施の形態のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施の形態である帳票読取装置の共通部分の構成図である。
【図4】第1の実施の形態であるキャプチャ制御部の構成図である。
【図5】読取りパラメータの一例を示した図である。
【図6】解像度と読取り回数の関係を示した一例である。
【図7】第1の実施の形態のキャプチャ制御処理の動作を示した図である。
【図8】第1の実施の形態の帳票読取り方法の手順を示したフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態であるキャプチャ制御部の構成図である。
【図10】帳票範囲検出処理の動作を示した図である。
【図11】第2の実施の形態の帳票読取り方法の手順を示したフローチャートである。
【図12】第3の実施の形態であるキャプチャ制御部の構成図である。
【図13】アドレス生成の動作を示した図である。
【図14】第3の実施の形態の帳票読取り方法の手順を示したフローチャートである。
【図15】従来の帳票撮像方法の手順を示した図である。
【符号の説明】
10 非接触型スキャナ
20 キャプチャ制御部
21 スキャン画像メモリ
22 読取り回数判定手段
23 帳票サイズ判定手段
24 合成/解像度変換手段
25 画像メモリ
26 読取り制御手段
221 読取り回数設定手段
222 読取り制御手段
231 帳票範囲検出手段
232 メモリ入力制御手段
233 アドレス生成手段
Claims (5)
- 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取装置において、
上位アプリケーションによって指定される前記画像データの解像度を取得し、前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取り回数を前記解像度に基づいて判定する読取り回数判定手段、
を具備することを特徴とする帳票読取装置。 - 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取装置において、
前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取りの初回に読取られたスキャン画像データに基づいて対象となる前記帳票のサイズを判定し、前記帳票サイズを含む前記スキャン画像データの有効範囲を指定する帳票サイズ判定手段、
を具備することを特徴とする帳票読取装置。 - 前記帳票サイズ判定手段は、
前記初回に読取られたスキャン画像データにおける前記帳票の画像データが存在する位置を検出し、前記位置に基づいて前記スキャン画像データの有効範囲を設定する有効範囲設定手段と、
前記2次元領域を撮像する非接触型スキャナの生成した前記スキャン画像データを入力し、前記有効範囲に含まれる前記スキャン画像データ部分のみを所定のスキャン画像データ記憶手段に格納する制御手段と、
を有することを特徴とする請求項2記載の帳票読取装置。 - 前記帳票サイズ判定手段は、
前記初回に読取られたスキャン画像データにおける前記帳票の画像データが存在する位置を検出し、前記位置に基づいて前記スキャン画像データの有効範囲を設定する有効範囲設定手段と、
前記スキャン画像データを用いて演算処理を行なう処理手段に対して、前記スキャン画像データの有効範囲にあるデータのみを演算対象とするよう指示する指示手段と、
を有することを特徴とする請求項2記載の帳票読取装置。 - 画素ずらしによって帳票を含む2次元領域を撮像して画像データを生成する帳票読取装置において、
上位アプリケーションによって指定される前記画像データの解像度を取得し、前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取り回数を前記解像度に基づいて判定する読取り回数判定手段と、
前記画素ずらしを用いて行なわれる前記2次元領域の読取りの初回に読取られたスキャン画像データに基づいて対象となる前記帳票のサイズを判定し、前記帳票サイズを含む前記スキャン画像データの有効範囲を指定する帳票サイズ判定手段と、
を具備することを特徴とする帳票読取装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009171563A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-30 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像処理方法並びに画像処理方法を実行するプログラム及び記憶媒体 |
JP2018156390A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 株式会社東芝 | 画像形成システム及び画像形成方法 |
JP2020195094A (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | セイコーエプソン株式会社 | 画像読取装置、及び、その制御方法 |
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2003
- 2003-01-29 JP JP2003020344A patent/JP2004234191A/ja active Pending
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