JP2008090398A - 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】実行する補正の種類に拘わらず、常に同様の補正結果を得ることが可能な画像処理装置を提供すること。
【解決手段】処理対象となる画像データに対して赤目処理を施す場合には、画像データに対して復号処理を施す第1の復号手段(画像処理部20e)と、第1の復号手段によって復号された画像データに基づいて赤目処理を実行する赤目処理手段(赤目処理部20j)と、画像データに対して補正処理を施す場合には、画像データに対して、画素を間引きながら復号処理を実行する第2の復号手段(画像処理部20e)と、第2の復号手段によって復号された画像データに基づいて補正処理を実行する補正手段(補正処理部20i)と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムに関する。
近年、画像の色合いがより好ましいものとなるように、画像データに補正処理を施すことが行われている。例えば、画像データをサンプリングして統計情報を生成し、統計情報に基づいて補正処理(以下「統計情報に基づく補正処理」と称する)を実行したり、画像データに含まれている被写体としての人物の顔を認識し、当該顔の肌色が好ましい色になるように補正処理(以下「顔認識に基づく補正処理」と称する)を実行したりすることが行われている。また、暗い環境下において、フラッシュを使用して人物を撮影した場合に、人物の網膜が赤い色で撮影されるいわゆる赤目を検出し、これを軽減する処理(以下「赤目処理」と称する)も知られている。
引用文献1に示すように、統計情報に基づく補正処理および顔認識に基づく補正処理では、フルサイズ(画像データの元々の画素数)の画像は必要なく、例えば、QVGA(Quarter Video Graphics Array)サイズ(320×240ピクセル)程度の画像で十分である。一方、赤目軽減処理では、例えば、集合写真等では、人物の赤目の範囲は、例えば、2〜3ピクセル程度になる場合もあることから、XVGA(Extended VGA)サイズまたはフルサイズの画像が必要となる。
特開2002−271794号公報(要約書、請求項)
ところで、赤目処理と、補正処理(顔認識に基づく補正処理または統計情報に基づく補正処理)を同時に実行する場合、従来においは、これらの共通サイズであるXVGAまたはフルサイズの画像データに基づいて、赤目処理および補正処理を実行する。一方、赤目処理は実行せずに顔認識に基づく補正処理または統計情報に基づく補正処理を実行する場合は、原画像を間引きしながら復号したQVGAサイズの画像データを用いて補正処理を実行する。
このため、赤目処理を同時に実行する場合としない場合で、顔認識に基づく補正処理または統計情報に基づく補正処理の画像データのサイズが異なってしまう。例えば、顔認識処理の場合では、人物の顔を認識しようとする画像データのサイズが異なると、一方の画像データでは顔が検出されるのに、他方では検出されない場合が生じ、検出結果が異なるという問題点がある。また、統計情報に基づく補正処理の場合にも、統計処理の結果として得られる情報が異なってしまい、補正処理の結果が異なる場合が生じるという問題点がある。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、実行する補正の種類に拘わらず、常に同様の補正結果を得ることが可能な画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムを提供しよう、とするものである。
上述の目的を達成するため、本発明の画像処理装置は、処理対象となる画像データに対して赤目処理を施す場合には、画像データに対して復号処理を施す第1の復号手段と、第1の復号手段によって復号された画像データに基づいて赤目処理を実行する赤目処理手段と、画像データに対して補正処理を施す場合には、画像データに対して、画素を間引きながら復号処理を実行する第2の復号手段と、第2の復号手段によって復号された画像データに基づいて補正処理を実行する補正手段と、を有する。このため、実行する補正の種類に拘わらず、常に同様の補正結果を得ることが可能な画像処理装置を提供することができる。
また、他の発明の画像処理装置は、上述の発明に加えて、第1の復号手段が、復号後の画像のサイズがXVGAサイズまたはフルサイズとなるように復号処理を実行し、第2の復号手段が、復号後のサイズがQVGAサイズとなるように復号処理を実行するようにしている。このため、頻繁に実行される補正処理についてはQVGAサイズとすることで、処理を高速化できる。
また、他の発明の画像処理装置は、上述の発明に加えて、補正手段が、画像データをサンプリングして得られた画素群の統計情報に基づいて補正処理を実行するか、または、画像データ中の顔を特定し、当該特定された顔に基づいて補正処理を実行するようにしている。このため、間引きながら復号処理が施された画像データに基づいて人物および統計情報に基づく処理を適切に実行できる。
また、本発明の印刷装置は、上述の画像処理装置を有している。このため、実行する補正の種類に拘わらず、常に同様の補正結果を得ることが可能な印刷装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理方法は、処理対象となる画像データに対して赤目処理を施す場合には、画像データに対して復号処理を施し、復号された画像データに基づいて赤目処理を実行し、画像データに対して補正処理を施す場合には、画像データに対して、画素を間引きながら復号処理を実行し、復号された画像データに基づいて補正処理を実行する、ようにしている。このため、実行する補正の種類に拘わらず、常に同様の補正結果を得ることが可能な画像処理方法を提供することができる。
また、本発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、処理対象となる画像データに対して赤目処理を施す場合には、画像データに対して復号処理を施す第1の復号手段、第1の復号手段によって復号された画像データに基づいて赤目処理を実行する赤目処理手段、画像データに対して補正処理を施す場合には、画像データに対して、画素を間引きながら復号処理を実行する第2の復号手段、第2の復号手段によって復号された画像データに基づいて補正処理を実行する補正手段、として機能させるようにしている。このため、実行する補正の種類に拘わらず、常に同様の補正結果を得ることが可能な画像処理プログラムを提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を有する印刷装置10の構成例を示す図である。なお、本発明の画像処理装置、画像処理方法、および、画像処理プログラムについては印刷装置10を例に挙げて説明する。
図1に示す印刷装置10は、スキャナ装置、印刷装置、および、コピー装置が一体となったいわゆる複合型の印刷装置である。印刷装置10は、メイン制御部20、情報入力部30、情報出力部40、プリント機構50、および、スキャン機構60を主要な構成要素としている。
ここで、メイン制御部20は、入出力制御部20a、カードI/F(Interface)20b、制御部20c、メモリ20d、画像処理部20e、プリンタ制御部20f、バッファ20g、スキャナ制御部20h、補正処理部20i、および、赤目処理部20jを主要な構成要素としており、情報入力部30から入力された情報に基づいて、情報出力部40、プリント機構50、および、スキャン機構60等を制御する。
より詳細には、入出力制御部20aは、情報入力部30および情報出力部40との間で情報を授受する際にデータの表現形式を適宜変換するインタフェースである。カードI/F20bは、メモリカード70が挿入された場合には、メモリカード70から画像データを読み出したり、画像データを書き込んだりする処理を実行する。メモリカード70は、例えば、フラッシュメモリ等によって構成され、例えば、図示せぬディジタルカメラによって撮影された画像データを記憶する。
制御部20cは、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって構成され、メモリ20dに記憶されているプログラム20d1に基づいて装置の各部を制御する。第1の復号手段および第2の復号手段としての画像処理部20eは、制御部20cから供給された画像データに対して、復号処理等を施す。プリンタ制御部20fは、プリント機構50を制御し、画像データ等を印刷用紙に印刷する。バッファ20gは、プリンタ制御部20fに供給する画像データを一時的に格納するとともに、スキャナ制御部20hから供給される画像データを一時的に格納する。スキャナ制御部20hは、スキャン機構60を制御し、原稿に印刷された画像データを光学的に読み込む処理を実行する。
補正手段としての補正処理部20iは、画像データに対する自動補正処理が設定されている場合には、指示に応じた補正処理を画像データに施す。赤目処理手段としての赤目処理部20jは、暗所でフラッシュを使用して撮影した人物の網膜が赤く写るいわゆる赤目現象が生じている場合には、当該画像データに対して赤目補正処理を実行する。
情報入力部30は、操作ボタン30aおよびタッチパネル30bを主要な構成要素とし、ユーザの操作に基づく情報を生成して出力する。ここで、操作ボタン30aは、操作パネル等に配置されたボタンであり、ユーザの操作に応じた情報を生成して出力する。タッチパネル30bは、LCD(Liquid Crystal Display)40aに重畳するように配置され、LCD40aに表示された情報に基づいて、タッチパネル30bを操作することにより、操作された位置に対応する位置情報が出力される。
情報出力部40は、LCD40aおよびランプ40bを主要な構成要素とし、ユーザに提示する情報を出力する。ここで、LCD40aは、前述したようにタッチパネル30bと重畳されており、制御部20cから供給された画像データ等を表示する。ランプ40bは、操作パネル等に配置されており、制御部20cの制御に応じて点灯/消灯することにより、所定の情報をユーザに示す。
プリント機構50は、記録ヘッド50a、走査部50b、および、用紙搬送部50cを主要な構成要素としており、制御部20cから供給された画像データを、印刷用紙に印刷する。ここで、記録ヘッド50aは、例えば、CMYKに対応する各色のインクを複数のノズルから適宜吐出し、印刷用紙に対応する画像を印刷する。走査部50bは、記録ヘッド50aを主走査方向(各色のノズル列に直交する方向)に移動させる。用紙搬送部50cは、印刷用紙を副走査方向(各色のノズル列に平行な方向)に移動させる。
スキャン機構60は、光源60a、受光部60b、および、走査部60cを主要な構成要素としており、原稿に印刷された画像を光学的に読み取って、対応する画像データを生成して出力する。ここで、光源60aは、例えば、冷陰極管によって構成され、原稿の読み取ろうとする領域に対して白色光を照射する。受光部60bは、光源60aによって照射され、原稿によって反射された光を受光して対応する電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)等によって構成される。走査部60cは、受光部60bを副走査方向(受光部60bの長手方向に直交する方向)に移動させる。
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。以下では、図2を参照して、本発明の実施の形態の動作の概要について説明した後、図3〜6に基づいて、詳細な動作について説明する。
まず、図2を参照して、本発明の実施の形態の動作の概要について説明する。本発明の実施の形態では、図2に示すように、赤目処理については、上段に示すように、完全復号処理(画素を間引かずに復号する処理)によって得られたフルサイズの画像データ(または、例えば、XVGAサイズの画像データ)に基づいて赤目を検出し、赤目処理を実行する。一方、補正処理については、下段に示すように、画素を間引きながら復号する間引き復号処理によって得られた間引き画像データ(例えば、QVGAサイズの画像データ)を用いて補正パラメータを算出し、補正処理を実行する。これにより、補正処理は常に同一のサイズの画像データ(例えば、QVGAサイズの画像データ)に基づいて処理を実行することから、赤目処理の実行の如何によらず、補正処理の結果を同一に保つことができる。なお、ここで、補正処理とは、統計情報に基づいて補正処理を実行する「統計情報に基づく補正処理」と、顔認識処理に基づいて補正処理を実行する「顔認識に基づく補正処理」を含んでいるものとする。なお、これら以外の補正処理でもよい。
つぎに、図3を参照して、本発明の実施の形態の詳細な動作について説明する。なお、図3に示すフローチャートは、例えば、メモリカード70に格納されている所定の画像データ(例えば、1または複数の画像データ)が選択され、印刷条件が設定された後に、印刷が指示された場合に実行される処理である。この処理が開始されると以下のステップが実行される。
ステップS10:制御部20cは、印刷ライン位置を示す値が格納される変数Nに初期値として“1”を代入する。ここで、印刷ライン位置とは、印刷対象となるデータにおいてその時点において印刷の対象となっている主走査方向のラインの位置である(詳細は後述する)。
ステップS11:制御部20cは、印刷ラインNの位置に関連する画像データを検索する。具体的には、図4に示すように、4つの画像をレイアウトして印刷する場合において、印刷ラインが図中に示す太線で示す位置であるとすると、画像Aと画像Bが印刷ラインNに関連する画像データとして取得される。
ステップS12:制御部20cは、ステップS11で特定された関連する画像データにおいて、N位置が画像の先頭に該当するか否かを判定する。その結果、画像の先頭に該当すると判定した場合には、ステップS13に進み、それ以外の場合にはステップ17に進む。
ステップS13:制御部20cは、ステップS11において特定された画像データを対象としてサンプリング処理を実行する。なお、この処理の詳細については、図5を参照して後述する。
ステップS14:制御部20cは、画像データを印刷する際に回転(ローテート)する必要があるか否かを判定し、回転する必要がある場合にはステップS15に進み、それ以外の場合にはステップS17に進む。具体的には、例えば、画像データを90度右または左に回転させて印刷する場合には、画像データを90度回転させる必要があるので、ステップS15に進む。
ステップS15:制御部20cは、画像データを回転させるために必要な情報であるローテート情報マップを作成し、メモリ20dに記憶させる。具体的には、画像データは、画像の左上隅を起点ブロックとし、右下隅を終点ブロックとして、左から右へと1ライン単位でビットストリームとしてファイル化されている。例えば、画像を右に回転させて印刷するためには、画像の左下隅を起点ブロックとし、右上隅を終点ブロックとして、下から上に1ライン単位で復号する必要がある。しかしながら、JPEG方式に基づくデータは可変長符号であるので、左隅の起点となるブロックの並びが画像データファイル中において、どこに存在するかを予め知っている必要がある。ローテート情報マップは画像データファイル中において復号中のブロックに関する情報を有している。
ステップS16:制御部20cは、メモリカード70から画像データを読み出す際に、読み出し位置を示すファイルポインタをリセットする。これにより、画像データの先頭にファイルポインタが再設定される。
ステップS17:制御部20cは、メモリ20dに設けられた画像データを格納するためのバッファ(不図示)に、N位置の画像データが存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS26に進み、それ以外の場合にはステップS18に進む。
ステップS18:制御部20cは、画像処理部20eに画像データを供給し、ハフマン解凍処理を実行させる。これにより、画像処理部20eは、供給された画像データに含まれているハフマンテーブルに基づいてハフマン解凍処理を実行する。なお、供給するデータの量としては、例えば、画像データの1ライン分に相当する量とするか、あるいは復号後のデータがバッファに格納可能な量とする。
ステップS19:画像処理部20eは、ハフマン解凍処理が実行された画像データに対して、量子化テーブルに基づいて、逆量子化処理を実行する。
ステップS20:画像処理部20eは、逆量子化が施された画像データに対して、逆DCT(Discrete Cosine Transform)処理を施す。
ステップS21:画像処理部20eは、逆DCT処理が施された画像データ(YCC表色系で表された画像データ)を、RGB表色系に変換する処理を施す。
ステップS22:制御部20cは、復号処理が施された画像データを画像処理部20eから受け取り、メモリ20dの図示せぬバッファに格納する。
ステップS23:制御部20cは、画像データを回転(ローテート)させるか否かを判定し、回転させる場合にはステップS24に進み、それ以外の場合には25に進む。
ステップS24:制御部20cは、ステップS15で生成したローテート情報マップを、ステップS18〜21における復号処理の結果に基づいて更新する。具体的には、起点ブロックの位置を、復号済みのブロックに対応して移動させる。
ステップS25:制御部20cは、メモリカード70から最後に読み出した画像データの位置を示すファイルポインタをメモリ20dに保存(セーブ)する。
ステップS26:制御部20cは、バッファからN位置の画像データを取得する。なお、ステップS11において特定された画像データが複数存在する場合には、関連する全ての画像データからN位置のデータが取得される。
ステップS27:制御部20cは、N位置が画像データの最後であるか否かを判定し、最後である場合にはステップS28に進み、それ以外の場合にはステップS29に進む。
ステップS28:制御部20cは、メモリカード70に格納されている画像データのファイルをクローズするとともに、関連するテーブル(ハフマンテーブルおよび量子化テーブル等)を解放する(メモリから消去する)。
ステップS29:制御部20cは、ステップS26において取得した画像データを、補正処理部20iに供給し、ステップS13において取得された補正パラメータ等に基づく補正処理を実行させる。補正処理部20iは、赤目処理、顔認識に基づく補正処理、および、統計情報に基づく補正処理のうち必要な処理を実行する。
ステップS30:制御部20cは、補正処理が完了した画像データを画像処理部20eに供給し、印刷処理を実行させる。画像処理部20eは、サイズ変更処理、レイアウト処理、および、ハーフトーン処理を実行した後、画像データをバッファ20gを介して、プリンタ制御部20fに供給する。プリンタ制御部20fは、供給された画像データに基づいて、プリント機構50を制御し、印刷用紙に画像を印刷する。
ステップS31:制御部20cは、印刷ライン位置を示す情報を格納する変数Nの値を1インクリメントする。
ステップS32:制御部20cは、変数Nの値がページ長さよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には処理を終了し、それ以外の場合にはステップS11に戻って同様の処理を繰り返す。例えば、Nの値が図4に示す画像C,Dの下端よりも大きくなった場合には処理を終了する。
つぎに、図5を参照して、図3に示すサンプリング処理の詳細について説明する。この処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS40:制御部20cは、印刷条件の設定で赤目補正の実行が選択されているか否かを判定する。その結果、選択されている場合にはステップS41に進み、それ以外の場合にはステップS49へ進む。
ステップS41:制御部20cは、赤目処理の対象となる画像データファイルをオープンし(ファイルを構成するデータにアクセス可能な状態にし)、ファイルのヘッダに含まれているハフマンテーブルおよび量子化テーブルを取得し、画像処理部20eに供給する。
ステップS42:制御部20cは、画像データを所定の処理単位だけメモリカード70から取得し、画像処理部20eに供給し、ハフマン解凍処理を実行させる。その結果、画像処理部20eは、先に供給されたハフマンテーブルに基づいて解凍処理を実行する。
ステップS43:画像処理部20eは、先に供給された量子化テーブルに基づいて画像データに対して逆量子化処理を施す。
ステップS44:画像処理部20eは、逆量子化が施された画像データに対して、逆DCT処理を施す。
ステップS45:画像処理部20eは、逆DCT演算が施された画像データ(YCC表色系で表現されている画像データ)を、RGB表色系に変換する。この結果、RGB表色系で表現されたフルサイズの画像データが所定の処理単位分だけ得られる。
ステップS46:制御部20cは、得られた所定の処理単位のフルサイズの画像データを赤目処理部20jに供給し、赤目検出処理を実行させる。具体的には、赤目特有の色域に属する画素または画素群を検出し、当該画素(または画素群)が、瞳の元々の色である黒色の領域によって囲繞されているか否かによって判定する。すなわち、瞳の中心部分(網膜部分)は、赤目現象によって赤色になるが、その周辺は瞳の黒色のままであるので、これらの位置関係に基づいて赤目を検出する。
ステップS47:制御部20cは、画像データの全ての領域を解凍したか否かを判定する。そして、全ての領域の解凍が完了したと判定した場合には、ステップS48に進み、それ以外の場合にはステップS42に戻って同様の処理を繰り返す。
ステップS48:制御部20cは、処理の対象となった画像データファイルをクローズするとともに、ハフマンテーブルおよび量子化テーブルを開放する。
ステップS49:制御部20cは、ユーザによって設定された印刷条件を参照し、補正処理を実行するか否かを判定し、実行する場合にはステップS50に進み、それ以外の場合には元の処理へ復帰(リターン)する。なお、補正処理としては、統計情報に基づく補正処理と、顔認識処理に基づく補正処理を含むものとする。
ステップS50:制御部20cは、補正の対象となる画像データファイルをオープンするとともに、ハフマンテーブルおよび量子化テーブルを取得し、画像処理部20eに供給する。
ステップS51:制御部20cは、画像データを所定の処理単位だけメモリカード70から取得し、画像処理部20eに供給し、ハフマン解凍処理を実行させる。画像処理部20eは、制御部20cから供給された画像データに対して、ハフマンテーブルを参照してハフマン解凍処理を施す。
ステップS52:画像処理部20eは、ハフマン解凍処理が施された画像データに対して、逆量子化処理を実行する。
ステップS53:画像処理部20eは、画素を間引きながら逆DCT処理する「間引き逆DCT処理」を実行する。図6(A)は、縦横それぞれ8画素からなる画素ブロックを逆DCT処理する場合に、縦横の間引き率を1/2とした場合に、間引きされる画素(ハッチングが施された矩形)と、復号される画素(ハッチングが施されていない矩形)を示している。この例に示すように、間引き率が縦横1/2の場合には、逆DCT演算を実行する場合に、間引きする画素については演算処理を実行しないため、処理を高速化することができる。図6(B)は、縦横の間引き率が1/8の場合を示す図である。この例では、左上部のDC成分に該当する画素のみが処理の対象となる。なお、実際の間引き率は、間引き後の画像のサイズがQVGAサイズ(320×240画素)となるように間引き率を設定する。
ステップS54:画像処理部20eは、逆DCT処理が施された画像データに対して、画素を間引きながら色変換を施す「間引き色変換処理」を施す。具体的には、図6に示すように間引きされた、YCC表色系で表された画像データをRGB表色系に変換する。
ステップS55:制御部20cは、画像データの全てについて解凍処理が終了したか否かを判定し、終了した場合にはステップS56に進み、それ以外の場合にはステップS51に戻って同様の処理を繰り返す。
ステップS56:制御部20cは、処理の対象となっている画像データファイルをクローズするとともに、ハフマンテーブルおよび量子化テーブルを開放する。
ステップS57:制御部20cは、ステップS50〜S56の処理によって得られたQVGAサイズの画像データに基づいて顔認識処理を実行する。具体的には、例えば、様々なサイズおよび方向の顔のテンプレートと、画像データの任意の領域との間の相関関係を計算し、相関値が高い領域については顔が存在すると判定する。顔が特定された場合には、当該領域の中心座標と、その範囲とをメモリ20dに記憶する。
ステップS58:制御部20cは、ステップS50〜S56の処理によって得られたQVGAサイズの画像データに対して統計処理を施してヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムに基づいて画像データに対する補正パラメータを算出する。具体的には、ヒストグラムを参照して、コントラスト、明るさ、彩度等の補正用のパラメータを算出するとともに、ステップS57において特定された顔の領域に含まれている肌色が記憶色の肌色に近付くように補正用のパラメータを算出する。そして、元の処理に復帰(リターン)する。これらのデータに基づいて、ステップS29において統計情報に基づく補正処理および顔認識処理に基づく補正処理が実行される。
以上の処理によれば、赤目処理についてはフルサイズの画像データに基づいて処理し、補正処理については間引き処理した画像データに基づいて処理するようにしたので、例えば、赤目処理の実行の有無により、補正処理の結果が異なることを回避できる。
また、補正処理については、間引き復号処理を行った画像データを用いるようにしたので、フルサイズの画像データを用いる場合に比較して処理を高速化できる。一般的には、赤目処理が実行される頻度は低く、補正処理のみが実行される場合が多いことから、ほとんどの場合において処理を高速化することができる。
なお、以上の実施の形態は、一例であって、これ以外にも種々の変形実施態様が存在する。例えば、以上の実施の形態では、メモリカード70をカードI/F20bに挿入して画像データを読み出すようにしたが、例えば、図示せぬディジタルカメラを、同じく図示せぬケーブルによって入出力制御部20aに接続し、当該ケーブルを介して画像データを読み出すようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、複合型の印刷装置を例に挙げて説明を行ったが通常の印刷装置(パーソナルコンピュータと接続して使用するタイプの印刷装置)に対して本発明を適用することができる。また、複合型ではない通常のスタンドアロン型の印刷装置に対して本発明を適用することも可能である。
また、以上の実施の形態では、ステップS46において、所定の処理単位で復号された画像データに基づいて赤目位置を検出するようにしたが、ステップS47以降において、完全な画像データに基づいて赤目位置を検出するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、図3,5に示す処理を、印刷装置10において実行するようにしたが、例えば、印刷装置10に接続されているホストコンピュータにおいて実行することも可能である。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、画像処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disk ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態の動作の概要を説明する図である。 図1に示す実施の形態において実行されるフローチャートである。 印刷ラインを説明する図である。 図3に示すサンプリング処理の詳細を示すフローチャートである。 間引き逆DCT処理を説明する図である。
符号の説明
10 印刷装置、20i 補正処理部(補正手段)、20j 赤目処理部(赤目処理手段)、20e 画像処理部(第1の復号手段、第2の復号手段)

Claims (6)

  1. 処理対象となる画像データに対して赤目処理を施す場合には、上記画像データに対して復号処理を施す第1の復号手段と、
    上記第1の復号手段によって復号された画像データに基づいて赤目処理を実行する赤目処理手段と、
    上記画像データに対して補正処理を施す場合には、上記画像データに対して、画素を間引きながら復号処理を実行する第2の復号手段と、
    上記第2の復号手段によって復号された画像データに基づいて補正処理を実行する補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の復号手段は、復号後の画像のサイズがXVGAサイズまたはフルサイズとなるように復号処理を実行し、
    前記第2の復号手段は、復号後のサイズがQVGAサイズとなるように復号処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記補正手段は、前記画像データをサンプリングして得られた画素群の統計情報に基づいて補正処理を実行するか、または、前記画像データ中の顔を特定し、当該特定された顔に基づいて補正処理を実行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかに記載された画像処理装置を有する印刷装置。
  5. 処理対象となる画像データに対して赤目処理を施す場合には、上記画像データに対して復号処理を施し、
    復号された画像データに基づいて赤目処理を実行し、
    上記画像データに対して補正処理を施す場合には、上記画像データに対して、画素を間引きながら復号処理を実行し、
    復号された画像データに基づいて補正処理を実行する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータを、
    処理対象となる画像データに対して赤目処理を施す場合には、上記画像データに対して復号処理を施す第1の復号手段、
    上記第1の復号手段によって復号された画像データに基づいて赤目処理を実行する赤目処理手段、
    上記画像データに対して補正処理を施す場合には、上記画像データに対して、画素を間引きながら復号処理を実行する第2の復号手段、
    上記第2の復号手段によって復号された画像データに基づいて補正処理を実行する補正手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な画像処理プログラム。
JP2006267871A 2006-09-29 2006-09-29 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、および、画像処理プログラム Withdrawn JP2008090398A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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