JP4315176B2 - 印刷装置、印刷方法、および、印刷用プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、および、印刷用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、印刷方法、および、印刷用プログラムに関する。
コンピュータなどの画像機器を用いて作成されたカラーの画像データや、ディジタルカメラなどの撮像機器で撮影したカラーの画像データを出力する出力機器として、カラープリンタが広く使用されている。
近年、特許文献1に示すように、例えば、人間の肌の色が自然な発色となるように画像データに補正処理を施した後に、印刷することが行われている。このような補正処理は、一般的には、RGB表色系の画像データをサンプリングして統計情報を生成し、統計情報に基づいて補正処理が実行される。
特開平11−008773号公報(要約書、請求項)
カラープリンタでは、カラーの画像データは、例えば、CMYK(Cyan Magenta Yellow Black)表色系を用いて表現される。一方、ディジタルカメラやコンピュータ等では、カラーの画像データは、RGB(Red Green Blue)表色系を用いて表現される。したがって、ディジタルカメラやコンピュータ等によって生成された画像データをカラープリンタによって印刷する場合には、表色系を変換する必要がある。これらの表色系を変換する場合、RGB表色系とCMYK表色系の対応関係を示すルックアップテーブルを参照して行われることが一般的である。
ところで、前述した補正処理を実行しない場合であっても、従来、画像の見栄えをよくする目的で、前述したルックアップテーブルとして特殊なもの(色変換の際により見栄えのよい色に変換されるもの)を使用することが行われていた。すなわち、補正無しと補正有りの場合のそれぞれについて2種類のルックアップテーブルを用いて、色変換処理がなされていた。
しかしながら、ルックアップテーブルは、印刷用紙の種類、インクの種類、および、解像度の組み合わせに応じて準備する必要がある。したがって、補正無しと補正有りのそれぞれについてこれらの組み合わせに対応できるだけのルックアップテーブルを準備するためには、当該テーブルを格納するための広い記憶領域を確保する必要があるという問題点がある。また、それによるコストアップも問題となる。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、補正処理および色変換処理を効率的に実行することが可能な印刷装置、印刷方法、印刷方法、および、印刷用プログラムを提供しよう、とするものである。
上述の目的を達成するため、本発明の印刷装置は、印刷処理の対象となる画像データに対して補正処理を施すか否かを判定する判定手段と、判定手段によって補正処理を施すと判定された場合には、画像データに対する補正パラメータを算出する算出手段と、算出手段によって算出された補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第1の補正手段と、判定手段によって補正処理を施さないと判定された場合には、設定された印刷条件に対応する色変換情報が存在するか否かを判断する判断手段と、判断手段によって色変換情報が存在すると判断された場合には、当該色変換情報によって色変換処理を施す第1の色変換手段と、判断手段によって色変換情報が存在しないと判断された場合には、固定の補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第2の補正手段と、第1または第2の補正手段によって補正処理が実行された画像データに対して、共通の色変換情報に基づいて色変換処理を施す第2の色変換手段と、第1または第2の色変換手段によって色変換が施された画像データを印刷用紙に印刷する印刷手段と、を有するようにしている。このため、本発明によれば、補正処理および色変換処理を効率的に実行することが可能な印刷装置を提供できる。
また、他の発明の印刷装置は、上述の発明に加えて、第1の色変換手段が、使用頻度が高い印刷条件に関する色変換を実行し、第2の色変換手段が、それ以外の印刷条件に関する色変換を実行するようにしている。このため、色変換情報のサイズを小さくするとともに、処理の速度低下を防止できる。
また、他の発明の印刷装置は、上述の発明に加えて、第2の補正手段が、明度、コントラスト、および、彩度の少なくとも1つを増加させる補正を実行するようにしている。このため、補正処理を実行しない場合であっても見栄えのよい印刷画像を得ることができる。
また、他の発明の印刷装置は、上述の発明に加えて、第2の補正手段が、入出力特性を示すトーンカーブの特性を変更することにより、補正を実行するようにしている。このため、トーンカーブを変更することで、画像の種々の効果を与えることが可能になる。
また、他の発明の印刷装置は、上述の発明に加えて、第2の補正手段が、印刷用紙の種類に応じた補正パラメータを有しており、印刷しようとする印刷用紙に応じて、補正パラメータを選択するようにしている。このため、どのような印刷用紙を使用した場合でも見栄えのよい印刷画像を得ることができる。
また、他の発明の印刷装置は、上述の発明に加えて、第1および第2の色変換手段が、色変換情報を複数有しており、印刷手段が用いるインクの種類、印刷用紙の種類、および、印刷解像度に応じて、色変換情報を選択するようにしている。このため、どのようなインクの種類、印刷用紙の種類、および、印刷解像度を選択した場合であっても、見栄えのよい印刷画像を得ることができる。
また、本発明の印刷方法は、印刷処理の対象となる画像データに対して補正処理を施すか否かを判定し、補正処理を施すと判定された場合には、画像データに対する補正パラメータを算出し、算出された補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行し、補正処理を施さないと判定された場合には、設定された印刷条件に対応する色変換情報が存在するか否かを判断し、色変換情報が存在すると判断された場合には、当該色変換情報によって色変換処理を施し、色変換情報が存在しないと判断された場合には、固定の補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行し、補正処理が実行された画像データに対して、共通の色変換情報に基づいて色変換処理を施し、色変換が施された画像データを印刷用紙に印刷する、ようにしている。このため、本発明によれば、補正処理および色変換処理を効率的に実行することが可能な印刷方法を提供できる。
また、本発明の印刷用プログラムは、コンピュータを、印刷処理の対象となる画像データに対して補正処理を施すか否かを判定する判定手段、判定手段によって補正処理を施すと判定された場合には、画像データに対する補正パラメータを算出する算出手段、算出手段によって算出された補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第1の補正手段、判定手段によって補正処理を施さないと判定された場合には、設定された印刷条件に対応する色変換情報が存在するか否かを判断する判断手段、判断手段によって色変換情報が存在すると判断された場合には、当該色変換情報によって色変換処理を施す第1の色変換手段、判断手段によって色変換情報が存在しないと判断された場合には、固定の補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第2の補正手段、第1または第2の補正手段によって補正処理が実行された画像データに対して、共通の色変換情報に基づいて色変換処理を施す第2の色変換手段、第1または第2の色変換手段によって色変換が施された画像データを印刷用紙に印刷する印刷手段、として機能させるようにしている。このため、本発明によれば、補正処理および色変換処理を効率的に実行することが可能な印刷用プログラムを提供できる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷装置10の構成例を示す図である。なお、本発明の印刷方法、および、印刷用プログラムについては印刷装置10の動作として説明する。
図1に示す印刷装置10は、スキャナ装置、印刷装置、および、コピー装置が一体となったいわゆる複合型の印刷装置である。印刷装置10は、メイン制御部20、情報入力部30、情報出力部40、プリント機構50、および、スキャン機構60を主要な構成要素としている。
ここで、メイン制御部20は、入出力制御部20a、カードI/F(Interface)20b、制御部20c、メモリ20d、画像処理部20e、プリンタ制御部20f、バッファ20g、スキャナ制御部20h、補正パラメータ算出部20i、色変換情報としての第1の3D−LUT(3次元ルックアップテーブル(3 Dimensional Look Up Table))20j、および、色変換情報としての第2の3D−LUT20kを主要な構成要素としており、情報入力部30から入力された情報に基づいて、情報出力部40、プリント機構50、および、スキャン機構60等を制御する。
より詳細には、入出力制御部20aは、情報入力部30および情報出力部40との間で情報を授受する際にデータの表現形式を適宜変換するインタフェースである。カードI/F20bは、メモリカード70が挿入された場合には、メモリカード70から画像データを読み出したり、画像データを書き込んだりする処理を実行する。メモリカード70は、例えば、フラッシュメモリ等によって構成され、例えば、図示せぬディジタルカメラによって撮影された画像データを記憶する。
制御部20cは、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって構成され、メモリ20dに記憶されているプログラム20d1に基づいて装置の各部を制御する。画像処理部20eは、制御部20cから供給された画像データに対して、復号処理および画像補正処理等を施す。プリンタ制御部20fは、プリント機構50を制御し、画像データ等を印刷用紙に印刷する。バッファ20gは、プリンタ制御部20fに供給する画像データを一時的に格納するとともに、スキャナ制御部20hから供給される画像データを一時的に格納する。スキャナ制御部20hは、スキャン機構60を制御し、原稿に印刷された画像データを光学的に読み込む処理を実行する。
算出手段としての補正パラメータ算出部20iは、画像データに対する自動補正処理が設定されている場合には、指示に応じた補正パラメータを算出する。第1の色変換手段の一部としての第1の3D−LUT20jおよび第2の色変換手段の一部としての第2の3D−LUT20kは、画像データを色変換する際に参照されるテーブルであり、RGB表色系をCMYK表色系に変換するための情報を有している。なお、第1の3D−LUT20jは、補正が実行されない場合において、使用頻度が高い印刷条件が設定されているときに使用される色変換テーブルである。また、第2の3D−LUT20kは、補正が実行される場合、および、補正が実行されない場合において、使用頻度が高くない印刷条件が設定されているときに使用される色変換テーブルである。これらの詳細については後述する。
情報入力部30は、操作ボタン30aおよびタッチパネル30bを主要な構成要素とし、ユーザの操作に基づく情報を生成して出力する。ここで、操作ボタン30aは、操作パネル等に配置されたボタンであり、ユーザの操作に応じた情報を生成して出力する。タッチパネル30bは、LCD(Liquid Crystal Display)40aに重畳するように配置され、LCD40aに表示された情報に基づいて、タッチパネル30bを操作することにより、操作された位置に対応する位置情報が出力される。
情報出力部40は、LCD40aおよびランプ40bを主要な構成要素とし、ユーザに提示する情報を出力する。ここで、LCD40aは、前述したようにタッチパネル30bと重畳されており、制御部20cから供給された画像データ等を表示する。ランプ40bは、操作パネル等に配置されており、制御部20cの制御に応じて点灯/消灯することにより、所定の情報をユーザに示す。
印刷手段としてのプリント機構50は、記録ヘッド50a、走査部50b、および、用紙搬送部50cを主要な構成要素としており、制御部20cから供給された画像データを、印刷用紙に印刷する。ここで、記録ヘッド50aは、例えば、CMYKに対応する各色のインクを複数のノズルから適宜吐出し、印刷用紙に対応する画像を印刷する。走査部50bは、記録ヘッド50aを主走査方向(各色のノズル列に直交する方向)に移動させる。用紙搬送部50cは、印刷用紙を副走査方向(各色のノズル列に平行な方向)に移動させる。
スキャン機構60は、光源60a、受光部60b、および、走査部60cを主要な構成要素としており、原稿に印刷された画像を光学的に読み取って、対応する画像データを生成して出力する。ここで、光源60aは、例えば、冷陰極管によって構成され、原稿の読み取ろうとする領域に対して白色光を照射する。受光部60bは、光源60aによって照射され、原稿によって反射された光を受光して対応する電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)等によって構成される。走査部60cは、受光部60bを副走査方向(受光部60bの長手方向に直交する方向)に移動させる。
図2は、図1に示すソフトウエアとしてのプログラム20d1と、制御部20cを始めとするハードウエアとが協働することにより実現される機能ブロックを示している。この図に示すように、機能ブロックとしては、コアモジュール80、解像度変換モジュール81、画像補正モジュール82、固定補正パラメータ83、色変換モジュール84、階調数変換モジュール85、インターレースモジュール86、補正パラメータ算出部20i、第1の3D−LUT20j、および、第2の3D−LUT20kを有している。
ここで、判定手段および判断手段としてのコアモジュール80は、各モジュールのコア(核)となるモジュールであり、このモジュールによって各モジュールを結びつけることによって後述する処理を実行する。解像度変換モジュール81は、コアモジュール80から供給された画像データの解像度を、プリント機構50が印刷するための解像度に変換する処理を行うモジュールである。補正パラメータ算出部20iは、図1に示すものと同一であり、画像データを補正する場合のパラメータを算出する。第1の補正手段および第2の補正手段としての画像補正モジュール82は、補正パラメータ算出部20iまたは固定補正パラメータ83から供給された補正パラメータに基づいて画像データに対して補正処理を施すモジュールである。
固定補正パラメータ83は、印刷条件として補正処理を実行しないことが設定された場合であって、印刷条件の使用頻度が高くないときに、予め記憶されている固定補正パラメータを画像補正モジュール82に供給する。第1の色変換手段および第2の色変換手段としての色変換モジュール84は、第1の3D−LUT20jまたは第2の3D−LUT20kのいずれかを参照し、RGB表色系で表現される画像データを、CMYK表色系に変換する処理を実行する。第1の3D−LUT20jおよび、第2の3D−LUT20kは、図1に示すものと同一であり、色変換を実行する際に必要な情報(詳細は後述する)を有している。階調数変換モジュール85は、色変換モジュール84によって色変換が施された画像データ(256階調のデータ)を、プリント機構50の表現可能な階調数に変換する処理を実行するモジュールである。
インターレースモジュール86は、プリント機構50によって画像データを印刷する際に、記録ヘッド50aによってドットを形成する順序を考慮して、画像データを並べ替えする処理を行うモジュールである。
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。以下では、図3,4を参照して、本発明の実施の形態の動作の概要について説明した後、図5〜8に基づいて、詳細な動作について説明する。
まず、図3,4を参照して、本発明の実施の形態の動作の概要について説明する。図3は、本発明の実施の形態の動作の概要を説明する図である。この図に示すように、本発明の実施の形態では、まず、画像補正の有無が判断され(P10)、補正処理を実行する場合(Y)には、補正パラメータ算出部20iによって画像データに応じた補正パラメータが算出され(P11)、画像補正モジュール82によって画像補正処理が実行される(P12)。そして、画像補正処理が施された画像データは、色変換モジュール84により第2の3D−LUT20kが参照されて(P14)色変換が施される(P13)。
一方、補正処理を実行しない場合は、LUTの有無によって以下の2種類の処理が実行される。まず、第1番目の処理は、実行頻度が高い印刷条件(例えば、デフォルトの印刷条件)に対応する処理である。この処理では、第1の3D−LUT20jを参照して(P19)、画像の見栄えをよくするための画質改善処理を行いながら色変換処理を実行する(P18)。一方、第2番目の処理は、実行頻度の低い印刷条件に対応する処理である。この処理では、固定補正パラメータを参照して(P17)、画像補正処理を実行(P16)した後、第2の3D−LUT20kを参照して(P14)、色変換処理を実行(P13)する。なお、第1番目の処理を実行するか、または、第2番目の処理を選択するかは、対応するLUTが第1の3D−LUT20jに存在するか否かによって判定される。
図4は、従来における動作の概要を説明する図である。この図に示すように、従来の方法では、まず、画像補正の有無が判断され(P20)、補正処理を実行する場合(Y)には、画像データに応じた補正パラメータが算出され(P21)、画像補正処理が実行される(P22)。そして、画像補正処理が施された画像データは、補正処理有り用の3D−LUTが参照されて(P23)色変換が施される(P24)。一方、補正処理を実行しない場合は、補正処理は実行されずに、補正無し用の3D−LUTが参照されて(P26)色変換が施される(P25)。なお、補正無し用3D−LUTは、色変換処理と併せて画像の見栄えをよくするための画質改善処理を実行するので、このLUTを用いることにより見栄えのよい印刷画像を得る。
これらの比較から、図4に示す従来の方法においては、補正処理を実行する場合には、補正有り用の3D−LUTを参照して色変換処理を実行し、一方、補正処理を実行しない場合には、補正無し用の3D−LUTを参照して色変換処理を実行している。このため、補正有り用と補正無し用の2種類の3D−LUTが必要になる。3D−LUTは、印刷用紙の種類、インクの種類等に応じて準備する必要があるため、これらの組み合わせを考慮すると、多くの3D−LUTが必要になり、メモリの記憶容量を要する。
一方、図3に示す本発明の実施の形態では、従来の補正無し用3D−LUTによって実行していた画質改善処理の一部(実行頻度が低い印刷条件に関する処理)を、画像補正モジュール82による画像補正処理(P13)によって代替している。これにより、補正有りの場合と無しの場合で共通の3D−LUTを使用することが可能になるため、図4の場合の補正無し用の3D−LUTの一部を省略することができる。メモリの必要な記憶容量を削減できる。また、実行頻度が高い印刷条件については、第1の3D−LUT20jによって色変換処理を施すようにすることで、実行速度が低下することを防止している。すなわち、画像補正処理と色変換処理の2種類の処理を実行する場合に比較して、これらをまとめて実行することで、処理に要する時間を短縮することができる。
このように、本実施の形態では、従来技術における画像補正無し用の3D−LUTのうち、実行頻度が低いものについては使用せずに、固定補正パラメータを用いる補正処理により代替するようにした。このため、実行頻度の低い印刷条件に関する3D−LUTを省略することにより、メモリの記憶容量を削減することができる。また、実行頻度が高いものについては、3D−LUTを使用して画質改善処理を実行することで、固定パラメータによる補正処理に比較して処理を高速化できる。
つぎに、図5を参照して、本発明の実施の形態の詳細な動作について説明する。図5は、図1に示す実施の形態において、メモリカード70に格納されている画像データが選択されて印刷が指示された場合に実行される処理である。なお、以下の処理は、図1に示すメモリ20dに格納されているプログラム20d1が実行されることにより、ソフトウエアとしてのプログラム20d1と制御部20cを始めとするハードウエアとが協働することにより実現される。
ステップS10:ユーザが操作ボタン30aまたはタッチパネル30bを操作することにより、メモリカード70に記憶されている所定の画像データを選択すると、制御部20cは、当該画像データをメモリカード70から取得し、LCD40aに表示させる。具体的には、制御部20cは、JPEG圧縮が施されている画像データをメモリカード70から取得し、画像処理部20eに供給する。画像処理部20eは、供給された画像データに対して、ハフマン解凍、逆量子化処理、逆DCT(Discrete Cosine Transform)処理、および、色変換(YCCからRGBへの変換)処理等を施して復号する。そして、LCD40aの表示サイズに応じて、画像データの間引き処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換した後、入出力制御部20aを介してLCD40aに供給して表示させる。
ステップS11:ユーザが、LCD40aに表示されている画像を参照して目的の画像であることを了解した場合には、制御部20cは、LCD40aにユーザインタフェースを表示し、印刷条件の設定を受ける。すなわち、制御部20cは、印刷解像度、印刷用紙の種類、インクの種類、画像補正の要否およびその種類についての設定を受ける。より詳細には、印刷解像度としては、単位長さあたり何ドットの解像度で印刷するかを指定する。一般には、高解像度で印刷するほど印刷画質は高画質となるが、印刷に要する時間は増加する傾向がある。印刷解像度としては、通常は、デフォルトで設定されている値が使用されるが、必要に応じて印刷者が印刷解像度を設定することも可能となっている。印刷用紙の種類としては、印刷装置10にセットしている印刷用紙の種類を設定する。印刷用紙の種類は、原則として印刷用紙の商品名を設定する必要があるが、プリンタメーカが推奨している標準の印刷用紙であれば、「光沢紙」あるいは「専用光沢紙」といった設定を選択することもできる。この実施の形態では、「普通紙」または「専用紙」のいずれかを選択する。インクの種類としては、印刷装置10に現在搭載しているインクの種類を設定する。インクの種類はインクカートリッジの側面に記載されているので、この値を入力する。インクカートリッジの中にはICチップが埋め込まれていて、ICチップに、インク種類や製造年月日などの情報を記憶しているものもある。印刷装置10がICチップを搭載したインクカートリッジに対応していて、搭載されているインクカートリッジからICチップ内の情報を読み出すことができる場合には、インク種類の情報は自動的に読み込まれる。
画像補正の要否およびその種類としては、例えば、画像補正として「画像補正有り」および「画像補正無し」の中から選択する。ここで、画像補正処理とは、画像データの属性情報に基づいて、印刷装置10が自動的に補正処理を実行することをいう。なお、属性情報としては、画像データを直接サンプリングして得た統計値情報等を利用することができる。これ以外にも、例えば、PIM(Print Image Matching)情報、Exif(Exchangeable Image File Format)のヘッダ情報を用いることができる。なお、これら以外にも、ユーザがマニュアル操作によって補正内容を直接設定する手動処理を含めるようにしてもよい。また、補正処理無しとは、自動補正処理を実行しないことをいう。なお、入力された以上の情報は、コアモジュール80に供給される。
ステップS12:解像度変換モジュール81は、ステップS10の処理によって選択された画像データの解像度を、プリント機構50が印刷用紙に印刷する際の解像度(以下、「印刷解像度」と称する)に変換する処理を実行する。具体的には、解像度変換モジュール81は、画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合には、線形補間を行って隣接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合には、一定の割合でデータを間引くことによって画像データの解像度を印刷解像度に変換する。
ステップS13:コアモジュール80は、ステップS11で取得した印刷条件を参照して「画像補正有り」の設定になっているか否かを判定し、画像補正有りの設定になっている場合にはステップS18に進み、それ以外の場合にはステップS14に進む。例えば、画像補正無しの設定になっている場合にはステップS14に進む。
ステップS14:コアモジュール80は、印刷条件に対応するLUTが第1の3D−LUT20jに存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップS15に進み、それ以外の場合にはステップS16に進む。例えば、実行頻度が高い印刷条件(例えば、デフォルトの印刷条件)が設定されている場合には、対応するLUTが第1の3D−LUT20jに存在するので、ステップS15に進む。
ステップS15:色変換モジュール84は、ステップS11において取得された印刷条件に応じて、第1の3D−LUT20jから対応するものを選択し、選択された3D−LUTに基づいて、ステップS12で解像度が変換された画像データに対して、色変換処理を実行する。この結果、印刷条件に応じた色変換処理が実行され、RGB表色系で表現された画像データが、CMYK表色系に変換される。また、第1の3D−LUT20jは、画質の改善も併せて行うことができるように変換係数が決定されているので、色変換とともに画質の改善(例えば、コントラストの向上、明度の向上等)が図られる。
ここで、第1の3D−LUT20jとしては、デフォルトの設定に対応する1つのLUTを準備してもよいし、あるいは、使用頻度が高い複数の設定に対応する(使用頻度が高い印刷用紙の種類、インクの種類、および、解像度に対応する)LUTを準備してこれらの中から設定条件に対応するものを選択するようにしてもよい。
なお、画像補正モジュール82は、色変換モジュール84の色変換処理に先立って、画像の回転(ローテート)が必要である場合には、画像データを復号(ハフマン解凍および逆量子化)し、ローテート情報(画像データ中における画像の左端のブロックを示すアドレス)を取得する処理を併せて実行する。
図6は、3D−LUT(色変換テーブル)を概念的に示した図である。RGBの各階調値を3次元直交座標の各軸に取ると、RGB各階調値は0から255の値を取り得るので、RGB画像データを、図6に示すように、一辺の長さ255の立方体の内部の座標として表すことができる。このような立方体を色立体と呼ぶ。LUTは色立体を格子状に細分し、各格子点にCMYKの各色の階調値を記憶した数表である。LUTを参照すれば、次のようにして迅速に色変換処理を行うことができる。例えば、R,G,B階調値がそれぞれRA,GA,BAで表される色を変換する場合、色立体中の座標(RA,GA,BA)の点Aを考え、点Aを含むような小さな立方体(dV)を見つけ出す。そして、この立方体の各頂点に記憶されているC,M,Y,K各色の階調値を読み出し、読み出した階調値から各色毎に補間演算を行えば、点AのC,M,Y,Kの各階調値を算出することができる。
なお、印刷に使用するインクの種類や印刷用紙との組み合わせによって、インクの発色が微妙に異なる場合があるので、インクと印刷用紙との組み合わせに応じて、適したLUTを参照しながら色変換処理を行うことが望ましい。
また、図6を用いて説明したように、色変換処理では格子点に記憶されている階調値を各色毎に補間してC,M,Y,Kの各階調値を算出しているので、格子点の間隔が小さくなるほど、すなわちLUTに記憶されている格子点数が多くなるほど、色変換精度が高くなる傾向がある。特に高画質の画像を印刷する場合に使用される専用印刷用紙については、標準的なインク種類との組み合わせ毎に、多数の格子点数を有する3D−LUTを用いることが望ましい。
また、特定の画像機器専用の3D−LUTを使用することもできる。すなわち、ディジタルカメラなどの画像機器を用いて撮影したカラー画像を印刷する場合には、次のような理由から、専用の3D−LUTを使用することによってより高画質の画像を印刷することができる。すなわち、ディジタルカメラなどの画像機器を用いて撮影したカラー画像を印刷する場合、撮影した画像機器の機種によって印刷画像の色彩が微妙に異なる場合がある。これは、撮影しようとする映像からR,G,B各色の光を検出してRGB各色の画像データに変換する素子の特性が、画像機器の機種毎に異なる場合があるといった理由による。同様に、画像機器の機種によって、検出可能な光の強さや波長範囲が異なる場合がある。従って、画像を撮影する機種によって、印刷画像として再現可能な色彩の範囲(ガマット)が異なる場合がある。通常は、これら機器毎の特性の違いを軽減するために、sRGBと呼ばれる標準の特性に一旦補正したカラー画像データが取り扱われるが、補正の際に、若干の補正誤差が混入したり、あるいは表現可能なガマットが狭くなってしまったりする場合がある。これに対して、カラー画像を撮影した画像機器が特定されていれば、撮影した通りの色彩が再現されるように色変換を行うことができるので、高画質の画像を印刷することが可能となる。
ステップS16:第1の3D−LUT20jに対応するLUTが存在しない場合、画像補正モジュール82は、印刷条件に応じたパラメータを固定補正パラメータ83から取得する。ここで、固定補正パラメータとは、図4に示す補正無し用3D−LUTを用いて実行される色変換処理に代替する処理を行うためのパラメータである。
図7は、普通紙と専用紙それぞれの補正の内容を示す図である。この図に示すように、普通紙ではコントラストは不変(+0)とされ、明度は“34”増加され、彩度は“5”増加される。また、トーンカーブについては、入力(IN)の“45”および“195”がそれぞれ出力(OUT)の“182”および“36”に写像されるように調整される。図8(A)は、普通紙の補正に用いるトーンカーブを示している。この図の横軸は階調値の入力(IN)値を、縦軸は出力(OUT)値を示している。また、入出力の特性を示すトーンカーブは、座標(45,36)および座標(195,182)を通る曲線となっている。これにより、中間部分の明るさが抑制された画像となる。
一方、専用紙ではコントラストは“2”増加され、明度は“27”増加され、彩度は“5”増加される。また、トーンカーブについては、入力(IN)の“195”が出力(OUT)の“182”に写像されるように調整される。図8(B)は、専用紙の補正に用いるトーンカーブを示している。入出力の特性を示すトーンカーブは、座標(195,182)を通る曲線となっている。これにより、中間部分よりも上側の明るさが抑制された画像となる。
なお、以上に示す補正の内容は一例であって、このような内容のみに本発明が限定されるものではない。
ステップS17:画像補正モジュール82は、ステップS14で取得した固定補正パラメータに基づいて、画像データに対して補正処理を実行する。具体的には、ステップS16で取得した固定補正パラメータ(図7参照)に基づいて、画像データのコントラスト、明度、および、彩度を増加させる補正を行うとともに、図8に示すトーンカーブに応じて画像の階調値を調整する。
コントラストを増加させる補正としては、S字の入出力特性を有するトーンカーブを用いて画素値を変換することにより実現できる。明度を増加させる補正としては、例えば、画像内の全画素に対して、指定された値だけ画素値を増加して出力することにより実現できる。彩度を増加させる補正としては、例えば、補正前の画素値をR,G,Bとし、補正後の画素値をR’,G’,B’とし、輝度をY(=0.30R+0.59G+0.11B)とし、また、補正係数をαとすると、R’,G’,B’と、R,G,Bとの関係は以下の式で表される。
R’=R+(R−Y)×α ・・・(1)
G’=G+(G−Y)×α ・・・(2)
B’=B+(B−Y)×α ・・・(3)
さらに、トーンカーブによる補正ついては、図8に示すトーンカーブと同様の特性を有するテーブルに基づいて補正処理を行うことができる。なお、前述した補正処理は一例であって、これら以外の補正処理を施したり、あるいは、前述した以外の方法によって補正処理を実行したりしてもよい。
なお、画像補正モジュール82は、このとき、画像データを印刷する際に、画像の回転(ローテート)が必要である場合には、画像データを復号(ハフマン解凍および逆量子化)し、ローテート情報(画像データ中における画像の左端のブロックを示すアドレス)を取得する処理を併せて実行する。
ステップS18:補正パラメータ算出部20iは、補正パラメータを算出する。すなわち、補正パラメータ算出部20iは、画像データに対して、ハフマン解凍、逆量子化、逆DCT演算、色変換処理(YCC表色系をRGB/HSBに変換する処理)を実行し、得られた画像データの一部をサンプリングによって間引きする。つぎに、サンプリングによって得られた画像データに対して、ヒストグラムを計算する。そして、ヒストグラムに基づいて、補正パラメータを算出する。具体的には、補正パラメータ算出部20iは、被写体としての人物の肌の色が、予め記憶されている色に近くなるように補正する。
ステップS19:画像補正モジュール82は、ステップS18で算出された補正パラメータに基づいて、画像データに対して補正処理を実行する。具体的には、ステップS18で算出された補正パラメータに基づいて、画像データの明度、コントラスト、彩度、色合い等を補正する処理が実行される。
なお、画像補正モジュール82は、このとき、画像データを印刷する際に、画像の回転が必要である場合には、ローテート情報(画像データ中における画像の左端のブロックを示すアドレス)を取得する処理を併せて実行する。
ステップS20:色変換モジュール84は、ステップS17において固定補正パラメータによって補正処理が施された画像データおよびステップS19においてサンプリング処理に基づいて補正処理が施された画像データに対して、第2の3D−LUT20kを参照して色変換処理を施す。なお、第2の3D−LUT20kは、第1の3D−LUT20jとは異なり、画質改善処理を伴わず、色変換処理のみを実行するLUTである。
ステップS21:階調数変換モジュール85は、ステップS15またはステップS20において色変換が施された画像データに対して階調数を減らす処理を施す。すなわち、色変換後の画像データは各色毎に256階調幅を持つデータである。これに対し、本実施例のプリント機構50では、「ドットを形成する」、「ドットを形成しない」のいずれかの状態しか採り得ない。すなわち、本実施例のプリント機構50は局所的には2階調しか表現し得ない。そこで、256階調を有する画像データを、プリント機構50が表現可能な2階調で表現された画像データに変換する必要がある。
画像データの階調数変換を行う方法としては、誤差拡散法と呼ばれる方法や組織的ディザ法と呼ばれる方法など、種々の方法が知られている。誤差拡散法は、ある画素について階調数の変換を行ったことにより生じた誤差を周辺の画素に拡散し、周辺の画素の階調数変換を行う際には、拡散された誤差が最小になるように階調数変換を行う方法である。誤差拡散法を用いて階調数変換処理を行うと、誤差が小さくなるように階調数変換処理を行うので、一般的に高画質の画像が得られるという特徴がある。組織的ディザ法は、ディザマトリックスと呼ばれるマトリックスの各画素に0〜255の値の閾値を均一に設定しておき、画像データとディザマトリックスに設定された閾値との大小関係を比較して、画像データの方が大きい画素にはドットを形成し、閾値の方が大きい画素にはドットを形成しないと判断する方法である。階調数変換モジュール85は、これらのいずれかの方法に基づいて階調数を変換する処理を実行する。
ステップS22:インターレースモジュール86は、階調数変換が施された画像データに対して、インターレース処理を施す。すなわち、前述したようにプリント機構50は、各色のインクを吐出する記録ヘッド50aを印刷用紙上で主走査および副走査させながら、適切なタイミングでドットを形成することによって画像を印刷する。すなわち、必ずしも画像データの順番通りにドットを形成しているわけではない。従って、プリント機構50でドットを形成する順序を考慮しながら、画像データをプリント機構50に転送すべき順序に並べ替えておく必要がある。インターレースモジュール86は、このようなインターレース処理と呼ばれる処理を実行する。
ステップS23:インターレース処理が施された画像データは、バッファ20gに一旦格納された後、プリンタ制御部20fを介してプリント機構50に供給され、印刷用紙に印刷される。すなわち、プリント機構50では、1走査ライン分の画像データをプリンタ制御部20fから取得し、記録ヘッドによって該当する色のインクを吐出して印刷用紙に記録する。この際、走査部50bが記録ヘッド50aを主走査方向に移動させるとともに、用紙搬送部50cが印刷用紙を副走査方向に移動させる。このような動作を繰り返すことにより、画像データが印刷用紙に印刷される。
以上に説明したように、本発明の実施の形態によれば、従来、補正無し用3D−LUTを用いて実行していた画像データの画質改善処理のうち、実行頻度が低いものについては固定補正パラメータを用いて画像補正処理により代替させるようにしたので、3D−LUTのサイズを縮小できる。このため、3D−LUTを記憶するメモリの必要量を削減することができる。このことは、特に、ホストコンピュータを接続せずに、画像データを印刷することができるいわゆるスタンドアローンタイプの印刷装置のコストを低減することに貢献する。
また、実行頻度が高いものについては、第1の3D−LUT20jによって色変換と併せて画質の改善処理を実行するようにしたので、処理速度が低下することを防止できる。
なお、以上の実施の形態は、一例であって、これ以外にも種々の変形実施態様が存在する。例えば、以上の実施の形態では、メモリカード70をカードI/F20bに挿入して画像データを読み出すようにしたが、例えば、図示せぬディジタルカメラを、同じく図示せぬケーブルによって入出力制御部20aに接続し、当該ケーブルを介して画像データを読み出すようにしてもよい。また、図6に示すテーブルを、ディジタルカメラのメモリに記憶するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、色変換情報としては、3D−LUTを使用するようにしたが、これ以外の形態の色変換情報を用いるようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、色変換処理としてRGB表色系をCMYK表色系に変換する場合を例に挙げて説明したが、これ以外の色変換に本発明を適用することが可能であることはいうまでもない。例えば、CMY表色系であったり、CMYKにLM(Light Magenta:淡いマゼンタ)とLC(Light Cyan:淡いシアン)とを加えた表色系であったりしてもよい。
また、以上の実施の形態では、階調数変換モジュール85が、256階調をドットの有るまたは無しの2階調に変換するようにしたが、例えば、大ドット、中ドット、小ドットの3つのドットの組み合わせからなる4階調に変換するようにしたり、これ以外の階調に変換したりすることも可能である。
また、以上の実施の形態では、固定補正パラメータは、印刷用紙の種類によってコントラスト、明度、および、彩度を調整し、また、トーンカーブによる調整を行うようにしたが、例えば、インクの種類または解像度に応じてこれらを調整するようにしたりしてもよい。
また、以上の実施の形態では、インクの種類と印刷用の組み合わせに応じて、3D−LUTを選択するようにしたが、例えば、これ以外の要素として、印刷解像度等を考慮して3D−LUTを選択するようにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、複合型の印刷装置を例に挙げて説明を行ったが通常の印刷装置(パーソナルコンピュータと接続して使用するタイプの印刷装置)に対して本発明を適用することができる。また、複合型ではない通常のスタンドアロン型の印刷装置に対して本発明を適用することも可能である。
また、以上の実施の形態では、図4に示す処理を、印刷装置10において実行するようにしたが、例えば、印刷装置10に接続されているホストコンピュータにおいて実行することも可能である。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、画像処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disk ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の構成例を示す図である。 図1に示す実施の形態において実現される機能ブロックの一例である。 本発明の実施の形態の動作の概要を示す図である。 従来の方法の動作の概要を示す図である。 図1に示す実施の形態において実行されるフローチャートの一例である。 印刷用紙毎の補正処理の内容を示す図である。 トーンカーブの一例を示す図である。 3D−LUTの概要を説明するための図である。
符号の説明
10 印刷装置、20i 補正パラメータ算出部(算出手段)、20j 第1の3D−LUT(第1の色変換手段の一部)、20k 第2の3D−LUT(第2の色変換手段の一部)、50 プリント機構(印刷手段)、80 コアモジュール(判定手段、判断手段)、82 画像補正モジュール(第1の補正手段、第2の補正手段)、84 色変換モジュール(第1の色変換手段の一部、第2の色変換手段の一部)

Claims (8)

  1. 印刷処理の対象となる画像データに対して補正処理を施すか否かの設定を含む印刷条件を受け付ける印刷条件受付手段と、
    前記印刷条件受付手段が、前記画像データに対して補正処理を施す旨の設定を受け付けた場合、前記画像データを解析することにより前記画像データに対する補正パラメータを算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第1の補正手段と、
    前記印刷条件受付手段が、前記画像データに対して補正処理を施さない旨の設定を受け付けた場合、予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって、前記予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在すると判断された場合、前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報によって色変換処理を施す第1の色変換手段と、
    前記判断手段によって、前記予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在しないと判断された場合、固定の補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第2の色変換手段と、
    前記第1または第2の補正手段によって補正処理が実行された画像データに対して、共通の色変換情報に基づいて色変換処理を施す第2の色変換手段と、
    前記第1または第2の色変換手段によって色変換が施された画像データを印刷用紙に印刷する印刷手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1の色変換手段は、使用頻度が高い印刷条件に関する色変換を実行し、前記第2の色変換手段は、それ以外の印刷条件に関する色変換を実行することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記第2の補正手段は、明度、コントラスト、および、彩度の少なくとも1つを増加させる補正を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2いずれか1項に記載の印刷装置。
  4. 前記第2の補正手段は、入出力特性を示すトーンカーブの特性を変更することにより、補正を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記第2の補正手段は、前記印刷用紙の種類に応じた補正パラメータを有しており、印刷しようとする印刷用紙に応じて、上記補正パラメータを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記第1および第2の色変換手段は、前記色変換情報を複数有しており、前記印刷手段が用いるインクの種類、前記印刷用紙の種類、および、印刷解像度に応じて、色変換情報を選択することを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 印刷処理の対象となる画像データに対して補正処理を施すか否かの設定を含む印刷条件を受け付ける印刷条件受付工程と、
    前記印刷条件受付工程において、前記画像データに対して補正処理を施す旨の設定を受け付けた場合、前記画像データを解析することにより前記画像データに対する補正パラメータを算出する算出工程と、
    前記算出工程において算出された前記補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第1の補正工程と、
    前記印刷条件受付工程において、前記画像データに対して補正処理を施さない旨の設定を受け付けた場合、予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付工程において受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在するか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程において、前記予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付工程において受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在すると判断された場合、前記印刷条件受付工程において受け付けた印刷条件に対応する色変換情報によって色変換処理を施す第1の色変換工程と、
    前記判断工程において、前記予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付工程において受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在しないと判断された場合、固定の補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第2の色変換工程と、
    前記第1または第2の補正工程において補正処理が実行された画像データに対して、共通の色変換情報に基づいて色変換処理を施す第2の色変換工程と、
    前記第1または第2の色変換工程において色変換が施された画像データを印刷用紙に印刷する印刷工程と、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  8. コンピュータを、
    印刷処理の対象となる画像データに対して補正処理を施すか否かの設定を含む印刷条件を受け付ける印刷条件受付手段と、
    前記印刷条件受付手段が、前記画像データに対して補正処理を施す旨の設定を受け付けた場合、前記画像データを解析することにより前記画像データに対する補正パラメータを算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第1の補正手段と、
    前記印刷条件受付手段が、前記画像データに対して補正処理を施さない旨の設定を受け付けた場合、予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって、前記予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在すると判断された場合、前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報によって色変換処理を施す第1の色変換手段と、
    前記判断手段によって、前記予め準備された複数の色変換情報の中に前記印刷条件受付手段が受け付けた印刷条件に対応する色変換情報が存在しないと判断された場合、固定の補正パラメータに基づいて画像データの補正処理を実行する第2の色変換手段と、
    前記第1または第2の補正手段によって補正処理が実行された画像データに対して、共通の色変換情報に基づいて色変換処理を施す第2の色変換手段と、
    前記第1または第2の色変換手段によって色変換が施された画像データを印刷用紙に印刷する印刷手段と、
    して機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な印刷用プログラム。
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