JP2004234156A - 盗難検出装置 - Google Patents

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JP2004234156A JP2003019815A JP2003019815A JP2004234156A JP 2004234156 A JP2004234156 A JP 2004234156A JP 2003019815 A JP2003019815 A JP 2003019815A JP 2003019815 A JP2003019815 A JP 2003019815A JP 2004234156 A JP2004234156 A JP 2004234156A
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吉広 枝本
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Abstract

【課題】電波の届かない離れた場所でも自動車電話回線等を使わずにユーザーが盗難を発見することができる盗難検出装置を提供すること。
【解決手段】車両装置2に対応した携帯無線機4を設け、携帯無線機4及び不特定多数の同種類の車両装置2へ盗難発生を無線で知らせるための盗難警報信号を送信するマイコン21で制御した送信回路24を設け、盗難警報信号には車両IDを含むようにし、同種類の車両装置2からの盗難警報信号を受信しさらにその盗難警報信号に対応した携帯機及び不特定多数の同種類の車両装置2に盗難警報信号を転送するマイコン21で制御した受信回路23及び送信回路24を設けた。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話等の長距離通信網を使わずに車両の盗難を離れた場所からでも検出可能な盗難検出装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来では、車両に装着された盗難検出装置が盗難を検出した場合、その場で警報音を発したり無線機によりユーザーの携帯機へ通告もしくは自動車電話を利用してセンターへ通報するといった技術があり、センターへ通報する際に通話エリアから外れていると近くの他の車両をリピーターにして通報している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−184581号公報(第6−9頁、第5図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の盗難検出装置にあっては、ユーザーが音や電波の届かないような離れた場所にいる場合は盗難発生の認知が遅れてしまうことになり、従来の技術でユーザーに通報しようとすると情報がループして必要以上の情報が永遠と飛び交ってしまうものとなっている。
【0005】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、電波の届かない離れた場所でも自動車電話回線等を使わずにユーザーが盗難を発見することができる盗難検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、車両の盗難を検出する盗難検出手段を備えた盗難検出装置において、盗難検出装置に対応した携帯機を設け、携帯機及び不特定多数の同種類の盗難検出装置へ盗難発生を無線で知らせるための盗難警報信号を送信する盗難警報送信手段を設け、盗難警報信号にはどの装置が盗難を検出したかを識別する情報を含むようにし、同種類の盗難検出装置からの盗難警報信号を受信しさらにその盗難警報信号に対応した携帯機及び不特定多数の同種類の盗難検出装置に盗難警報信号を転送する転送手段を設けたことを特徴とする手段とした。
【0007】
請求項2記載の発明では、盗難警報信号のループ化を防ぐ転送履歴情報を盗難警報信号に含むようにしたことを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項3記載の発明では、転送履歴情報が、所定のカウンタ値であり、転送手段が転送する際に前記カウンタ値を所定分減らしてあるいは所定分増やして転送するようにし、減らした際にはそのカウンタ値より少ないあるいは増やした際にはそのカウンタ値より大きいカウンタ値を含む同じ識別の盗難警報信号を受信しても転送しないようにしたことを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項4記載の発明では、転送手段が、受信した盗難警報信号の転送履歴情報のカウンタ値を減らした際にカウンタ値が0になるか、あるいはカウンタ値を増やした際にカウンタ値が所定値になると転送しないようにしたことを特徴とする手段とした。
【0010】
請求項5記載の発明では、同種類の盗難検出装置からの盗難警報信号を受信すると所定時間その内容を保存しておくようにしたことを特徴とする手段とした。
【0011】
請求項6記載の発明では、所定の回収信号を受信した場合には、保存した盗難警報信号と、保存した時間と位置を示す保存情報を送信する履歴送信手段を設けるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0012】
請求項7記載の発明では、キーレスエントリーシステムと共用する構成を有する共用装置にしたことを特徴とする手段とした。
【0013】
請求項8記載の発明では、リモコンエンジンスタータと共用する構成を有する共用装置にしたことを特徴とする手段とした。
【0014】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、盗難検出装置を装備した車両が盗難されると盗難検出手段で盗難を検出し、盗難警報送信手段によって盗難警報信号を送信する。この盗難警報信号には、どの装置が盗難を検出したかを識別する情報を含むため、盗難を検出した装置に対応した携帯機はその盗難警報信号を受け取るとすぐに盗難の発生を車両を使用している人に知らせることができる。また、転送手段によって、他の同種類の盗難検出装置を搭載した車両を経由して携帯機に盗難警報信号が送られるので、センター等からの電波が届かないような場所に車両または携帯機があるような場合でも確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0015】
請求項2記載の発明では、盗難警報信号のループ化を防ぐ転送履歴情報を盗難警報信号に含むようにしている。盗難を検知し、盗難警報信号が他の車両の同種類の盗難検出装置の転送手段によって転送する際に、転送履歴情報によって、さらに転送する必要があるかどうかを判断して転送する。よって、長い時間、同じ盗難警報信号が同じ装置間を行き来してしまうようなことがないため、盗難警報信号の無駄な転送をなくし、装置への転送の負担を軽くでき、確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0016】
請求項3記載の発明では、盗難を検知し、盗難警報信号が他の車両の同種類の盗難検出装置の転送手段によって転送する際に、カウンタ値を所定分減らすか所定分増やして転送するようにする。この転送した盗難警報信号が他の車両の同じ種類の盗難検出装置の転送手段によって再度、送られた際には、他の同じ種類の盗難検出装置の転送手段によってカウンタ値がさらに減らされているか増やされているため、このカウンタ値を比較して、減らす際は低くあるいは増やす際は高くなっている場合には、その盗難警報信号は転送しない。このようにすることにより、長い時間、同じ盗難警報信号が同じ装置間を行き来してしまうようなことがないため、盗難警報信号の無駄な転送をなくし、装置への転送の負担を軽くでき、確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0017】
請求項4記載の発明では、盗難を検知し、盗難警報信号が他の車両の同種類の盗難検出装置の転送手段によって転送する際に、カウンタ値を所定分減らしてあるいは所定分増やして転送し、減らす際にはカウンタ値が0、増やす際にはカウンタ値が所定値になるとそれ以上転送しない。このようにすると、あまりに広すぎる範囲外まで、盗難警報信号を転送しすぎないようになるため、盗難警報信号の無駄な転送をなくし、装置への転送の負担を軽くでき、確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0018】
請求項5記載の発明では、同種類の盗難検出装置からの盗難警報信号を受信すると所定時間その内容を保存しておくことによって、盗難があった際にその情報を利用することが可能なようにする。このため、盗難後の捜索に役立てるようにできる。
【0019】
請求項6記載の発明では、所定の回収信号を受信した場合には、保存した盗難警報信号と、保存した時間と位置を示す保存情報を送信する履歴送信手段を設けたため、盗難があった際にその保存した時間と位置を示す保存情報を回収信号による通信によって利用することが可能なようにする。このため、盗難後の捜索に役立てるようにできる。
【0020】
請求項7記載の発明では、キーレスエントリーシステムと共用する構成を有する共用装置にしたので、装置のコストを抑制するとともに、設置スペースを省略できる。また、キーレスエントリーシステムで認証されると盗難検出をOFFにできるので、無駄な信号の送受信をさらになくすことができる。
【0021】
請求項8記載の発明では、リモコンエンジンスタータと共用する構成を有する共用装置にしたので、装置のコストを抑制するとともに、設置スペースを省略できる。また、リモコンエンジンスタータで認証されエンジンスタートされると盗難検出をOFFにできるので、無駄な信号の送受信をさらになくすことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の盗難検出装置を実現する実施の形態を、請求項1〜7に係る発明に対応する第1実施例と、請求項8に係る発明に対応する第2実施例とに基づいて説明する。
【0023】
(第1実施例)
【0024】
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例の盗難検出装置の車両装置のブロック図である。図2は第1実施例の盗難検出装置の携帯無線機4のブロック図である。図3は第1実施例の盗難検出装置の盗難警報信号の送信処理のフローチャート図である。図4は第1実施例の盗難検出装置の盗難警報信号の転送処理のフローチャート図である。図5は第1実施例の盗難検出装置の盗難警報信号の転送状態を示す説明図である。
図1における主要符号を説明すると、1は車両、2はキーレスエントリーシステムと共用装置となる盗難検出装置の車両装置、21はマイコン、22はデータメモリ、23は受信回路、24は送信回路、25はアンテナ、26は盗難検出手段、27は警報機、28は車両ID回路部、31はリレー、32はドアロックアクチュエータ、4は携帯無線機(携帯機)、41はマイコン、42は受信回路、43は送信回路、44はアンテナ、45は操作スイッチ、46は警報機、47は車両ID回路部、48は表示部、hは人、Aは第1実施例の盗難検出装置と同種類の車両装置を装備した他の車両である。
【0025】
第1実施例では、盗難検出装置の車両装置2に図1に示すように、盗難を検出するためのセンサー等からなる盗難検出手段26を設け、盗難検出の際にその場で警報音を発するための警報機27を設け、盗難を無線にて通報するための送信回路24を設け、車両識別ために解読されにくく同じものがないIDを記録しておく車両ID回路部28を設け、他の同種類装置からの盗難警報信号を受信するための受信回路23を設け、受信データを記録しておくデータメモリ22を設ける。さらに、これらを制御するように配線で接続するようにしてマイコン21を設ける。
また、第1実施例の盗難検出装置の車両装置2はキーレスエントリーシステムと共用しており、ドアロックアクチュエータ32を作動させるリレー31及びドアロックアクチュエータ32をマイコンに接続して設ける。また、このキーレスエントリーシステムは、車両装置と連動して盗難防止機能のON/OFFを行うようにしている。
【0026】
車両1に搭載される盗難検出装置の車両装置2と対になっている携帯無線機4には、車両装置2の盗難防止機能をコントロールするための操作スイッチ5を設け、操作スイッチ5の命令を車両装置2に送信するための送信回路43を設け、その対となる車両装置2のIDと同じIDを記録しておく車両ID回路部47を設け、操作や受信状態を表示する表示器を設け、盗難警報信号や車両1の状態を受信するための受信回路42を設け、盗難警報信号の受信の際に音で知らせるための警報機46を設ける。さらに、これらを制御するように配線で接続してマイコン41を設ける。
【0027】
次に、作用を説明する。
【0028】
[車両装置の盗難検出の際のマイコン制御]
図3は第1実施例の盗難検出装置の車両装置2で盗難を検出した際のマイコン21で実行される処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0029】
ステップS1では、盗難検出手段26によって、異常を検出した際にこの処理フローをスタートさせる。
【0030】
ステップS2では、盗難警報信号として送信する送信データの作成を行う。
この盗難警報信号は、転送履歴情報としてカウンタ値を含む。
【0031】
ステップS3では、ステップS2で作成した送信データの初期カウンタ値と車両IDを車両装置2のデータメモリ22に保存する。
【0032】
ステップS4では、ステップS2で作成した送信データの初期カウンタ値をデクリメントする。
【0033】
ステップS5では、ステップS4でデクリメントしたカウンタ値を持つ盗難警報信号を送信する。
【0034】
ステップS6では、処理を終了する。
【0035】
[車両装置の盗難警報信号受信の際のマイコン制御]
図4は第1実施例の盗難検出装置の車両装置2で盗難警報信号を受信した際のマイコン21で実行される処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【0036】
ステップS10では、受信回路23によって、盗難警報信号を受信した際にこの処理フローをスタートさせる。
【0037】
ステップS11では、受信した盗難警報信号の車両IDの情報が、既に転送した盗難警報信号の車両IDと同じかどうかを判断して、同じであればステップS16に移行し、異なる車両IDの場合にはステップS12に移行する。
【0038】
ステップS12では、受信した盗難警報信号のカウンタ値と車両IDをデータメモリ22に保存する。
【0039】
ステップS13では、受信した盗難警報信号のカウンタ値をデクリメントする。
【0040】
ステップS14では、デクリメントした結果のカウンタ値が0より大きいかどうかを比較判断し、0より大きいならばステップS15に移行し、0以下であるならばステップS17に移行する。
【0041】
ステップS15では、ステップS13でデクリメントしたカウンタ値を持つ盗難警報信号を転送する。
【0042】
ステップS16では、ステップS11で既に受信したことがある車両IDの盗難警報信号だと判断した場合に、データメモリ22にすでに保存されたその盗難警報信号のカウンタ値を、データメモリ22よりロードしてバッファ値とし、このバッファ値と受信した盗難警報信号のカウンタ値を比較して、受信したカウンタ値がバッファ値より大きい場合はステップS12に移行し、受信したカウンタ値がバッファ値より小さい場合には転送せずステップS17に移行する。
【0043】
ステップS17では、処理を終了する。
【0044】
[車両装置からの他の車両を経由した携帯無線機への連絡作用]
▲1▼車両装置からの発信作用
図5に示す車両1の車両装置2は盗難を盗難検出手段26で検出したならば、車両1に設置した警報機27を作動させて盗難を止めるように促すとともに、図3に示す処理の流れによって、ステップS2で送信データを作成し、初期カウンタ値と車両IDをデータメモリ22にステップS3で保存し、ステップS4でカウンタ値をデクリメントする。第1実施例では、図5に示すように、カウンタ値Nを5とし、カウンタ値を1、デクリメントしてN=4として、ステップS5で、このカウンタ値N=4を含む盗難警報信号を送信する。
【0045】
第1実施例では、盗難を検出した車両1から発信される盗難警報信号は所定の到達範囲内で受信可能となる。この受信可能範囲内に、その盗難を検出した車両1と対となる携帯無線機4がある場合には、携帯無線機4の警報機46が鳴るとともに必要な表示が表示器48に表示され、すぐに車の持ち主や管理者である人hが盗難を知り、適切な処置を行うことができる。
【0046】
▲2▼他の車両の車両装置による転送作用
【0047】
盗難を検出した車両1から発信される盗難検出信号の受信可能範囲内に携帯無線機4がなく、同種類の車両装置2を装備した車両Aがその受信可能範囲内にある場合には、盗難警報信号は他の車両Aの車両装置2によって転送されることとなる。
【0048】
他の車両Aの車両装置2が受信回路23によって盗難警報信号を受信したならば、マイコン21において、図4の処理が実行される。この場合には、他の車両IDの信号となるので、ステップS11からS12,S13への流れとなり、ステップS13で、受信した盗難警報信号のカウンタ値N=4をデクリメントしてN=3にして盗難警報信号を転送する。
【0049】
このようにして、カウンタ値をデクリメントして転送し、盗難を検出した車両装置2と対となる携帯無線機4に到達するように転送がされる。携帯無線機4では、さらに転送する必要がないため、その携帯無線機4に転送機能を持たせた場合でもカウンタ値を0にしてさらに転送しない。この転送は、カーディーラー等に中継局などをおいてもよいが、中継局の送受信範囲にない場合でも、このように、同種類の車両装置2で転送を行って、盗難警報信号を携帯無線機4に送ることができるため、迅速に処置を行って被害を抑えるのに役立つ。
【0050】
[転送のループ化防止作用]
▲1▼再転送の防止作用
この転送される盗難警報信号は、所定の送信範囲に発せられるために、ある車両装置2で転送した盗難警報信号を再度、受信することもありうる。
【0051】
その際には、受信した盗難警報信号に含まれる情報である車両IDが既に転送した盗難警報信号の車両IDと同じであることがステップS11で判断され、ステップS16に移行し、ステップS16で既に保存されているその車両IDのカウンタ値をマイコン21に読み込んでバッファ値とし、受信した盗難警報信号のカウンタ値と比較する。すると、転送によりそのカウンタ値は他の車両装置2でデクリメントされているので、バッファ値よりも小さい値となる。この場合には、ステップS16から転送せずにステップS17に移行するので、転送または発信した盗難警報信号を再度転送することがなく、転送がループ化するようなことがない。
【0052】
▲2▼転送範囲の制限作用
第1実施例では、カウンタ値をデクリメントさせて転送することにより、転送する範囲を制限している。
【0053】
第1実施例でのカウンタ値はN=5とし、図4に示す転送処理において、転送される度に、カウンタ値はデクリメントされていく。デクリメントしたカウンタ値が0以下になると、転送は中止される。よって、転送される範囲は、盗難を検出した車両1からほぼ所定の範囲となるため、無駄に広すぎる範囲へ転送しないよう制限でき、無駄に遠い地域からの情報処理により必要な処理ができないようなことがないように負担を軽くする。
【0054】
また、このカウンタ値は車両IDとともに所定の時間、データメモリ22に保存されるため、その時間経過後に再度、盗難検出がされると確実に携帯無線機4に連絡がされるようにしている。
【0055】
[情報の有効利用作用]
盗難を検知して盗難警報信号を発信する際、および転送する際には、カウンタ値と車両IDがデータメモリ22に保存される。この保存は、所定時間行われるようにするので、後に調べることもできる。複数の車両装置2に保存されている車両IDとカウンタ値がわかれば、盗難の発生した場所の特定ができる。
【0056】
また、この保存情報に時間情報やカーナビゲーションから得られる位置情報を加えておき、回収する局からの回収信号あると、回収されるようにすれば、不測の盗難状況になった際にも、その車両1の捜索等に情報を役立てることができる。
【0057】
[キーレスエントリーシステムとの共用作用]
第1実施例では、図1に示すように、車両装置2のマイコン21、アンテナ25、送信回路24、受信回路23、車両ID回路部28をキーレスエントリーシステムと共用させているので、装置のコストを抑制している。また、キーレスエントリーシステムは、携帯無線機4との車両IDのやりとりによって、認証を行い、認証成立の際には図1に示すリレー31、ドアロックアクチュエータ32を作動させてドアロックを解除させる。この認証成立の際には、盗難検出手段26が検出しないようにして不要な信号が発信されないようにして、装置の負担を軽くしている。
【0058】
次に、効果を説明する。
【0059】
第1実施例の盗難検出装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0060】
(1)車両1の盗難を検出する盗難検出手段26を備えた盗難検出装置において、車両装置2に対応した携帯無線機4を設け、携帯無線機4及び不特定多数の同種類の車両装置2へ盗難発生を無線で知らせるための盗難警報信号を送信するマイコン21で制御した送信回路24を設け、盗難警報信号には車両IDを含むようにし、同種類の車両装置2からの盗難警報信号を受信しさらにその盗難警報信号に対応した携帯機及び不特定多数の同種類の車両装置2に盗難警報信号を転送するようマイコン21で制御した受信回路23及び送信回路24を設けたため、携帯無線機4はその盗難警報信号を受け取るとすぐに盗難の発生を車両1を使用している人hに知らせることができる。また、センター等からの電波が届かないような場所に車両1または携帯無線機4があるような場合でも確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0061】
(2)盗難警報信号のループ化を防ぐ転送履歴情報を盗難警報信号に含むようにしたため、盗難警報信号の無駄な転送をなくし、装置への転送の負担を軽くでき、確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0062】
(3)転送履歴情報が、所定のカウンタ値であり、転送手段が転送する際にカウンタ値をデクリメントして転送するようにし、そのカウンタ値より少ないカウンタ値を含む同じ車両IDの盗難警報信号を受信しても転送しないようにしたため、
長い時間、同じ盗難警報信号が同じ装置間を行き来してしまうようなことがないため、盗難警報信号の無駄な転送をなくし、装置への転送の負担を軽くでき、確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0063】
(4)転送手段が、受信した盗難警報信号の転送履歴情報のカウンタ値を減らした際にカウンタ値が0になると転送しないようにしたため、あまりに広すぎる範囲外まで、盗難警報信号を転送しすぎないようになるため、盗難警報信号の無駄な転送をなくし、装置への転送の負担を軽くでき、確実に盗難を検知したことを知らせることができる。
【0064】
(5)同種類の車両装置2からの盗難警報信号を受信すると所定時間その内容を保存しておくようにしたため、盗難後の捜索に役立てるようにできる。
【0065】
(6)所定の回収信号を受信した場合には、保存した盗難警報信号と、保存した時間と位置を示す保存情報を送信する履歴送信手段を設けるようにしたため、盗難後の捜索に役立てるようにできる。
【0066】
(7)キーレスエントリーシステムと共用する構成を有する共用装置にしたため、装置のコストを抑制するとともに、設置スペースを省略できる。また、キーレスエントリーシステムで認証されると盗難検出をOFFにできるので、無駄な信号の送受信をさらになくすことができる。
【0067】
(第2実施例)
【0068】
第2実施例は、リモコンエンジンスタータと共用する構成を有する共用装置にした例である。
【0069】
図6は、第2実施例の盗難検出装置の車両装置2のブロック図である。
【0070】
図中、5はエンジンスタータである。
【0071】
すなわち、図6に示すように、マイコン21に接続するようにエンジンスタータを配線し、車両装置2とリモコンエンジンスタータ5が共用するようにしている。なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0072】
次に、作用を説明する。
【0073】
[リモコンエンジンスタータとの共用作用]
第2実施例では、図6に示すように、車両装置2のマイコン21、アンテナ25、送信回路24、受信回路23、車両ID回路部28をリモコンエンジンスタータのシステムと共用させているので、装置のコストを抑制している。また、リモコンエンジンスタータは、携帯無線機4との車両IDのやりとりによって、認証を行い、認証成立の際には図6に示すエンジンスタータ5を制御してエンジンをスタートさせる。この認証成立の際には、盗難検出手段26が検出しないようにして不要な信号が発信されないようにして、装置の負担を軽くしている。
【0074】
次に、効果を説明する。
【0075】
この第2実施例の盗難検出装置にあっては、第1実施例の(1)〜(7)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
【0076】
(8)リモコンエンジンスタータと共用する構成を有する共用装置にしたため、装置のコストを抑制するとともに、設置スペースを省略でき、無駄な信号の送受信をさらになくすことができる。
【0077】
以上、本発明の盗難検出装置を第1実施例〜第4実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、第1実施例では、盗難検出装置とキーレスエントリーシステムを共用し、第2実施例では、盗難検出装置とリモコンエンジンスタータを共用させているが、他のシステムと共用させるようにしてもよい。
第1実施例における転送では、固定局や中継局を途中に介するようにしてもよい。
また、実施例1,2では、カウンタ値は減らすようにしているが、カウンタ値を増やして、所定値になるとそれ以上転送しないようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の盗難検出装置の車両装置のブロック図である。
【図2】第1実施例の盗難検出装置の携帯無線機のブロック図である。
【図3】第1実施例の盗難検出装置の盗難警報信号の送信処理のフローチャート図である。
【図4】第1実施例の盗難検出装置の盗難警報信号の転送処理のフローチャート図である。
【図5】第1実施例の盗難検出装置の盗難警報信号の転送状態を示す説明図である。
【図6】第2実施例の盗難検出装置の車両装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 車両
2 車両装置
21 マイコン
22 データメモリ
23 受信回路
24 送信回路
25 アンテナ
26 盗難検出手段
27 警報機
28 車両ID回路部
31 リレー
32 ドアロックアクチュエータ
4 携帯無線機
41 マイコン
42 受信回路
43 送信回路
44 アンテナ
45 操作スイッチ
46 警報機
47 車両ID回路部
48 表示部
h 人
A (第1実施例の盗難検出装置と同種類の車両装置を装備した)他の車
5 エンジンスタータ

Claims (8)

  1. 車両の盗難を検出する盗難検出手段を備えた盗難検出装置において、
    同盗難検出装置に対応した携帯機を設け、同携帯機及び不特定多数の同種類の盗難検出装置へ盗難発生を無線で知らせるための盗難警報信号を送信する盗難警報送信手段を設け、前記盗難警報信号にはどの装置が盗難を検出したかを識別する情報を含むようにし、前記同種類の盗難検出装置からの盗難警報信号を受信しさらにその盗難警報信号に対応した携帯機及び不特定多数の同種類の盗難検出装置に盗難警報信号を転送する転送手段を設けたことを特徴とする盗難検出装置。
  2. 請求項1に記載された盗難検出装置において、
    盗難警報信号のループ化を防ぐ転送履歴情報を盗難警報信号に含むようにしたことを特徴とする盗難検出装置。
  3. 請求項2に記載された盗難検出装置において、
    転送履歴情報が、所定のカウンタ値であり、転送手段が転送する際に前記カウンタ値を所定分減らしてあるいは所定分増やして転送するようにし、減らした際にはそのカウンタ値より少ないあるいは増やした際にはそのカウンタ値より大きいカウンタ値を含む同じ識別の盗難警報信号を受信しても転送しないようにしたことを特徴とする盗難検出装置。
  4. 請求項3に記載された盗難検出装置において、
    転送手段が、受信した盗難警報信号の転送履歴情報のカウンタ値を減らした際にカウンタ値が0になるか、あるいはカウンタ値を増やした際にカウンタ値が所定値になると転送しないようにしたことを特徴とする盗難検出装置。
  5. 請求項1から請求項4に記載された盗難検出装置において、
    同種類の盗難検出装置からの盗難警報信号を受信すると所定時間その内容を保存しておくようにしたことを特徴とする盗難検出装置。
  6. 請求項5に記載された盗難検出装置において、
    所定の回収信号を受信した場合には、保存した盗難警報信号と、保存した時間と位置を示す保存情報を送信する履歴送信手段を設けるようにしたことを特徴とする盗難検出装置。
  7. 請求項1または請求項6に記載された盗難検出装置において、
    キーレスエントリーシステムと共用する構成を有する共用装置にしたことを特徴とする盗難検出装置。
  8. 請求項1から請求項7に記載された盗難検出装置において、
    リモコンエンジンスタータと共用する構成を有する共用装置にしたことを特徴とする盗難検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012248132A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Kato Electrical Mach Co Ltd 緊急通報システム
JP2013134589A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Denso Corp 車載警報装置及び車両連動警報システム
KR20160132590A (ko) * 2015-05-11 2016-11-21 대전보건대학 산학협력단 블루투스의 브로드캐스팅방식을 이용한 분실방지시스템

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