JP2010228691A - 車両盗難通知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の操作を必要とせず、車両のキー盗難時にも効果を発揮する信頼性の高い盗難検知・通知システムを提供する。
【解決手段】車両に位置測位センサと、エンジンの始動・停止を検知する手段と、データの送受信を行う通信手段を有する車載通信端末を備える。前記車両の使用者は、位置測位センサを有する移動体通信端末を所持する。車載通信端末が、エンジンの始動・停止を検知する手段にて、エンジンが始動したことを検知した際に、車載通信端末の位置情報、及び移動体通信端末の位置情報を取得する。車載通信端末の位置と移動体通信端末の位置から両者の距離を求め、前記距離が所定値以上である場合に、車両が盗難されていると判断する。盗難と判断した際には、盗難信号を使用者に通知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の盗難検知及び通知のシステムに関する。
近年、車両盗難が社会問題となり、車両盗難に対するシステムが数多く発表されている。
従来の盗難検知技術として、車両に取り付けられた盗難検知センサが異常を検知するシステム(例えば特許文献1)や、車両が一定距離移動したことを検知するシステム(例えば特許文献2)が挙げられる。これらは、盗難検知後に、使用者の持つ携帯電話等に通知する仕組みを有する場合が多い。
盗難検知センサにより検知を行い使用者に通知する技術には、例えば特許文献3のような、使用者が持つ携帯機からの信号の有無を車載機で判定し、使用者が車両近傍にいない場合に盗難と判断するといった検知の精度を向上させたシステムが挙げられる。
特開2008−52744号公報 特開平10−226315号公報 特開2001−88661号公報
特許文献1や特許文献3のような車両盗難検知の技術には、盗難を検知するためのセンサを用いるが、車両のキーが盗難された場合は、正常なドアの開閉が可能でありセンサが異常を検知しないため、効果を発揮しないという課題がある。
特許文献2のような車両が一定距離移動したことを検知するシステムでは、使用者が車両を離れる際に、盗難防止機器に対し検知を行うモードにセットする操作が必要になり、操作を忘れてしまった場合、効果を発揮しない。
上記、従来のシステムでは、使用者に操作の負担をかけずに、車両のキー盗難時の盗難に対する検知・通知を行う術がない。
以上の課題を解決するため、本発明は、使用者の操作を必要とせず、車両のキー盗難時にも効果を発揮する信頼性の高い盗難検知・通知システムを提供することを目的とする。
本発明ではかかる課題を解決するために、車両に位置測位センサと、エンジンの始動・停止を検知する手段と、データの送受信を行う通信手段を有する車載通信端末を備える。そして車両の使用者は、位置測位センサを有する移動体通信端末を所持する。
車載通信端末は、エンジンの始動・停止を検知する手段にて、エンジンが始動したことを検知した際に、車載通信端末の位置情報、及び移動体通信端末の位置情報を取得する。車載通信端末の位置と移動代通信端末の位置から両者の距離を求め、前記距離が所定値以上である場合に、車両が盗難されていると判断する。距離の確認及び盗難の判断は一定時間毎に所定回数行い精度を高める。盗難と判断した際は、盗難信号を使用者に通知する。
本発明は、車両のキーが盗難された場合であっても、盗難を検知して利用者に通知する事ができるため、信頼性の向上が期待できる。また、自動車の使用者の操作を必要とせず、使用者に対する負担がかからない。
本発明を用いた車両盗難通知システムの構成図である。 車載通信端末の構成図である。 テレマティクスセンタの構成図である。 車載通信端末における全体制御部のフローチャートである。 車載通信端末におけるエンジン始動検知時処理のフローチャートである。 車載通信端末におけるエンジン停止検知時処理のフローチャートである。 車載通信端末における位置取得要求受信時処理のフローチャートである。 テレマティクスセンタにおける全体制御部のフローチャートである。 テレマティクスセンタにおける車両データ受信時処理のフローチャートである。 テレマティクスセンタにおける車載通信端末への位置取得要求処理のフローチャートである。 テレマティクスセンタにおける携帯電話への位置取得要求処理のフローチャートである。 テレマティクスセンタにおける移動体通信端末データ受信時処理のフローチャートである。 テレマティクスセンタにおける盗難検知処理のフローチャートである。 本発明を用いた車両盗難通知システムの他の構成図である。 車載通信端末の他の構成図である。 車載通信端末における全体制御部のフローチャートである。 車載通信端末におけるエンジン始動検知時処理のフローチャートである。 車載通信端末におけるエンジン停止検知時処理のフローチャートである。 車載通信端末における車両位置取得処理のフローチャートである。 内部変数の構成を示す図である。 内部変数の構成を示す図である。
以下、本発明を用いた車両盗難通知システムの実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明を用いた車両盗難通知システムの構成図である。この車両盗難通知システムは、車載通信端末1bを備えた車両1aと、テレマティクスセンタ1fと、移動体通信端末としての携帯電話1g、及び送信先端末1iからなり、携帯電話1gと送信先端末1iは基地局(1j,1k,1l)を経由してテレマティクスセンタ1fと通信を行い、テレマティクスセンタ1fにて車両の盗難の判断を行う。送信先端末1iには、使用者が盗難の情報を確認できる機能を有しており、テレマティクスセンタ1fからの盗難信号を受信した際に使用者に通知する。
車載通信端末1bの構成図を図2に示す。車載通信端末1bは、車両のエンジンの始動・停止を検知する手段として、ACCライン1dからのエンジンの始動/停止情報に対するインターフェースであるACCラインI/F(2j)と、テレマティクスセンタ1fとデータの送受信を行う手段として、通信アンテナ2hとのインターフェースである通信I/F(2g)を備える。また、車載通信端末1bには、車両1aに取り付けられた位置測位センサであるGPSセンサ1cと車両バッテリー1eが接続され、車載通信端末1bは、GPSセンサ1cから位置を取得するためのインターフェースであるGPS−I/F(2i)と車両バッテリー1eを制御するバッテリー制御部2kを備える。また車載通信端末1bは、制御モジュール2aと内部バッテリー2lを備える。車載通信端末1bは内部バッテリー2lを持つことで、エンジンの停止後も動作が可能となる。
制御モジュール2aは、全体制御部2b,位置取得要求受信時処理部2d,エンジン始動検知時処理部2e,エンジン停止検知時処理部2f,タイマ2c,通信I/F(2g),GPS−I/F(2i),ACCラインI/F(2j),バッテリー制御部(2k)の各機能モジュールを備える。全体制御部2bでは、タイマ2cによって時間を管理し、位置取得要求受信時処理部2d,エンジン始動検知時処理部2e,エンジン停止検知時処理部2fを管理する。位置取得要求受信時処理部2dは、テレマティクスセンタ1fからの位置取得要求を受信した際に動作するモジュールであり、通信I/F(2g)からテレマティクスセンタ1fから位置取得要求を受信した際に、受信した要求に応じてGPS−I/F(2i)を通じて車載通信端末1bが搭載されている車両の位置を取得する機能と、取得した位置情報を通信I/F(2g)を通じてテレマティクスセンタ1fへ送信する機能を備える。
エンジン始動検知時処理部2eは、ACCラインI/F(2j)からエンジンが始動したことを検知した際に動作するモジュールであり、エンジンが始動したことを検知すると、GPS−I/F(2i)を通じて車両の位置を取得し、取得した位置情報を通信I/F(2g)を通じてテレマティクスセンタ1fへ送信する機能を備える。エンジン停止検知時処理部2fは、ACCラインI/F(2j)からエンジンが停止したことを検知した際に動作するモジュールであり、テレマティクスセンタ1fへエンジンが停止したことを示すエンジン停止情報を送信する。
移動体通信端末である携帯電話1gは、位置情報が取得できる位置測位センサ1hと、テレマティクスセンタ1fと通信を行う通信手段を備え、送信先端末は、テレマティクスセンタ1fから盗難信号を受信する手段を備える。携帯電話1gは、テレマティクスセンタ1fから位置取得要求を受信すると、位置測位センサ1hにより携帯電話1gの位置取得してこれをテレマティクスセンタ1fに送信する。説明では移動体通信端末の具体例として携帯電話を例に挙げているが、この他にPHS,位置測位センサと通信機能を備えたPDAや携帯型PC等が挙げられる。
図3は、テレマティクスセンタ1fの構成図である。車載通信端末1bで、ACCラインI/F(2j)により車両のエンジンが始動したことを検知した際には、GPSセンサ1cで取得した車両位置をテレマティクスセンタ1fに通知し、テレマティクスセンタ1fが、車両位置の通知を確認すると携帯電話1gの位置を取得して、車両位置と携帯電話1gの位置とから両者の距離を求め、距離が所定値以上である場合に、車両1aが盗難されていると判断する。そして、盗難と判断すると盗難信号を送信先端末1iに通知する。テレマティクスセンタ1fは、特定多数の車両を管理可能であり、1つの車両に対し、複数のユーザの情報と携帯電話の情報を登録できるものとする。また携帯電話1gには、車両と車両の使用しているユーザの携帯電話を1対1で対応させるための設定アプリケーションがインストールされているものとする。
テレマティクスセンタ1fは、基地局等(1j〜1l)を経由し、車載通信端末1bと通信を行うための通信手段である車載通信端末用通信端末3jと、移動体通信端末である携帯電話1gと通信を行うための通信手段である携帯電話用通信端末3kを備える。この例では、送信先端末1iに対し盗難信号の通知するための通信は、携帯電話用通信端末3kを兼用することで行うものとする。
テレマティクスセンタ1fはまた、制御アプリケーション3aとユーザデータベース3lを備える。制御アプリケーション3aは、全体制御部3b,盗難検知処理部3d,車両データ受信時処理部3e,移動体通信端末データ受信時処理部3f,タイマ3c,図示されていないCPUやメモリを管理してマルチスレッド処理を可能にするスレッド管理部3m,車載通信端末用通信端末3jに対するインターフェースである車載通信端末用通信I/F(3g),携帯電話用通信端末3kに対するインターフェースである携帯電話用通信I/F(3h),ユーザデータベース3lに対するインターフェースであり、ユーザデータベースから必要な情報の読み込み及び情報の登録が可能なユーザデータベースI/F(3i)の各機能モジュールを備える。ユーザデータベース3lは、車両ID,車種等の車両情報,ユーザ名等のユーザ情報,携帯電話情報,送信先端末情報からなるデータベースであり、1つの車両IDに対して複数のユーザ情報,複数の携帯電話情報が登録可能である。
全体制御部3bでは、タイマ3cによって時間を管理し、盗難検知処理部3d,車両データ受信時処理部3e,移動体通信端末データ受信時処理部3fを管理する。盗難検知処理部3dでは、車載通信端末1bから取得した車両の位置と携帯電話1gの位置から両者の距離を計算し、盗難の有無を判断する機能モジュールである。車両データ受信時処理部3eは、車載通信端末1bからのデータまたは信号を受信した際に動作するモジュールであり、受信した車載通信端末1bの位置情報等のデータ格納処理と、エンジン始動通知時に盗難検知処理部3dを動作させる処理を行う。移動体通信端末データ受信時処理部3fでは、携帯電話1gからのデータを受信した際に動作するモジュールであり、携帯電話1gから送られてきた位置のデータ格納や、複数の携帯電話を登録した際に、位置を取得する携帯電話を指定する設定の処理を行う。
次に、車載通信端末の処理を説明したフローチャートである図4〜図7と、テレマティクスセンタ1fの処理を説明したフローチャートである図8〜図13を用いて、車両盗難通知システムにおける処理を説明する。
図4は、車載通信端末1bの全体制御部2bにおける処理を示すフローチャートである。車載通信端末1bの全体制御部2bでは、ACCラインI/F(2j),通信I/F(2g)の状態を監視して、エンジンの始動・停止状態やテレマティクスセンタからの位置取得要求の受信の状態を一定時間毎にチェックし(4a)、エンジンの始動を検知した際にはエンジン始動検知時処理4eを、エンジンの停止を検知した際にはエンジン停止検知時処理4fを、テレマティクスセンタ1fからデータを受信した際には、位置取得要求受信時処理4dをそれぞれ実行する。
図5は、車載通信端末1bにおけるエンジン始動検知時処理4eを説明するフローチャートである。エンジン始動検知時処理部2eは、テレマティクスセンタ1fとの通信が可能であることを確認する(5a)。これは、テレマティクスセンタ1fに通信確認信号を送信し、テレマティクスセンタ1fから通信確認信号に対する応答信号が受信されることで通信が可能であると判断する。テレマティクスセンタ1fと通信ができない場合は、通信が回復するまで処理を待機させる(5b)。テレマティクスセンタとの通信が可能な場合、GPS−I/F(2i)を通じてGPSセンサ1cから車両の位置情報が取得可能であるか調べ(5c)、位置情報が取得可能である場合、車両ID,エンジンが始動したことを表す定数であるエンジン始動情報,車両位置,車両位置取得時間をテレマティクスセンタ1fに送信する(5d)。一方、GPSセンサ1cから車両位置の取得ができない場合は、車両ID,エンジン始動情報,車両位置取得不可情報をテレマティクスセンタに送信する(5e)。さらに、所定時間待った(5f)後、GPS−I/F(2i)を通じてGPSセンサ1cから車両の位置情報が取得可能であるか調べ(5g)、車両の位置情報が取得可能になるまで待つ。そして車両の位置情報が取得可能になると、車両位置と車両位置取得時間をテレマティクスセンタ1fに送信する(5h)。
図6は、車載通信端末1bにおけるエンジン停止検知時処理4fのフローチャートである。エンジン停止検知時処理部2fでは、テレマティクスセンタ1fとの通信が可能であるか前述の処理5aと同様にして調べ(6a)る。テレマティクスセンタ1fと通信ができない場合は、通信が回復するまで処理を待機させるが、その場合、エンジンが停止していることから、車載通信端末1bは内部バッテリーからの電源供給のみで動作する事になるため、所定の時間が経過しても通信の回復が望めない場合は処理を終了させることにする。そこで、エンジン停止検知時処理4fを開始してから所定の時間が経過したか調べ(6f)、所定の時間が経過していなければ一定時間待った(6b)後、再びテレマティクスセンタ1fとの通信が可能であるか調べる(6a)。そしてエンジン停止検知時処理4fの開始後、所定の時間が経過していた場合には、処理を終了する。
テレマティクスセンタ1fとの通信が可能である場合には、次に、GPS−I/F(2i)を通じてGPSセンサ1cにより車両位置が取得可能であるか調べる(6c)。そして車両位置が取得可能である場合、車両ID,エンジン停止情報,車両位置,車両位置取得時間をテレマティクスセンタ1fに送信する(6d)。またGPSセンサ1cから車両位置が取得できない場合は、車両ID,エンジン停止情報,車両位置取得不可情報をテレマティクスセンタ1fに送信する(6e)。
図7は、車載通信端末1bにおける位置取得要求受信時処理4dを説明するフローチャートである。位置取得要求受信時処理部2dでは、GPS−I/F(2i)を通じてGPSセンサ1cから車両位置が取得可能か調べ(7a)、車両位置が取得できる場合には、車両ID,車両位置,車両位置取得時間をテレマティクスセンタ1fに送信する(7c)。しかし、GPSセンサ1cから車両位置が取得できない場合は、取得可能になるまで処理を待機させる(7b)。
図8は、テレマティクスセンタ1fの全体制御部3bにおける処理を示すフローチャートである。テレマティクスセンタ1fの全体制御部3bは、ユーザデータベース3lに登録されている車両について、処理対象となっている特定多数の車両毎に内部変数を持ちスレッド処理される。各スレッドは車両1台1台に対応していて、車両IDで管理される。車両に対応して各スレッドで管理している内部変数は、図20に示すように、車両を特定する車両ID,その車両に対応して複数登録されている携帯電話の中から、盗難検知に使用する1つの携帯電話を指定する指定携帯電話情報,車両位置,車両位置取得時間,車両位置が取得できているかどうかを表す車両位置取得フラグ,車載通信端末に対し不要な通信を防止するために使用する車載通信端末通信状態,携帯電話位置,携帯電話位置取得時間,携帯電話位置が取得できているかどうかを表す携帯電話位置取得フラグ,携帯電話に対し不要な通信を防止するために使用する携帯電話通信状態,携帯電話に対し位置取得要求を送信してからの時間である携帯電話応答時間,盗難の検知可能な範囲を拡げるために使用するエンジンオンフラグ,エンジンオフフラグから構成されている。
ユーザデータベース3l上では、車両IDに対応して、携帯電話及び送信先端末の情報が登録されている。携帯電話の番号は複数登録可能であり、これらの携帯電話の中から盗難検知に使用する1つの携帯電話を指定携帯電話として指定しておく。この指定携帯電話と送信先端末の情報を使用することで、車両IDで特定される車両に対応する携帯電話及び送信先端末と通信を行う。全体制御部3bでは、車載通信端末1bからのデータ受信の有無,携帯電話1gからのデータ受信の有無、及び携帯電話応答時間を順に一定時間毎にチェックする(8a)。
この際、車載通信端末1b及び携帯電話1gからデータを受信した場合には、自スレッドに対応している車載通信端末1b及び携帯電話1gであることをユーザデータベース3lを参照して確認する。自スレッドが対応している車載通信端末1b及び携帯電話1gではない場合は、スレッド管理部3mにより、次のスレッドに移行する。また、現在実行しているどのスレッドもデータを送ってきた車載通信端末1b及び携帯電話1gに対応していない場合には、スレッド管理部3mにより新たなスレッドが生成され、データを送ってきた車載通信端末1b及び携帯電話1gに対応付けられている車両IDをスレッドの内部変数に格納する。これにより、テレマティクスセンタにて複数の車両に対応した処理を行うことができる。
一定時間毎のチェックの結果、車載通信端末1bからのデータを受信したことを検出した際には、車両データ受信時処理部3eを、携帯電話1gからのデータを受信したことを検出した際には、移動体通信端末データ受信時処理部3fを、携帯電話応答時間が所定の値を超えてタイムアウトになったことを検出した際には、自スレッドが管理する内部変数における携帯電話位置取得フラグをOFFにする処理8bを、それぞれ実行する。車載通信端末1bから通報を受けた後の盗難検知のための処理は、車両データ受信時処理8eで起動される盗難検知スレッドにより行われる。
図9は、車両データ受信時処理8eを説明するフローチャートである。車両データ受信時処理部3eでは、自スレッドの内部変数における車載通信端末状態を‘NOMAL’にして(9a)、車載通信端末1bからの受信データを読み込み(9b)、受信データに対応した処理を行う。受信データにエンジン始動情報が含まれるか否かを調べ(9d)、受信データにエンジン始動情報が含まれる場合には、内部変数のエンジンオンフラグをONにし(9e)、盗難検知処理部3dにおける処理を別スレッドとして起動する(9f)。盗難検知処理部3dを別スレッドとして起動することで、車載通信端末1b及び携帯電話1gからのデータ受信を並行処理しつつ盗難検知を行うことができる。また、受信データにエンジン始動情報が含まれない場合には、受信データにエンジン停止情報が含まれるか否かを調べ(9g)、エンジン停止情報が含まれる場合には、内部変数のエンジンオフフラグをONにする(9h)。そして受信データにエンジン始動情報またはエンジン停止情報が含まれる場合は、内部変数の指定携帯電話情報に登録されている携帯電話への位置取得要求処理(11a)を実行する。
次に、受信データに車両位置が含まれるか否かを調べ(9i)、車両位置が含まれる場合は、車両位置及び車両位置取得時間を内部変数に格納し(9j,9k)、内部変数の車両位置取得フラグをONにする(9l)。受信データに車両位置が含まれない場合には、受信データに車両位置取得不可情報が含まれるか否かを調べ(9m)、車両位置取得不可情報が含まれる場合には、内部変数の車両位置取得フラグをOFFにし(9c)、車載通信端末への位置取得要求処理(10a)を実行する。
図10は、車載通信端末への位置取得要求処理10aを説明するフローチャートである。なお、同じ車両IDで管理される盗難検知処理部のスレッドに対しては排他制御を行い、同じ車載通信端末に対する位置取得要求の同時アクセスを禁止する。そこで車載通信端末への位置取得要求処理10aでは、内部変数の車載通信端末通信状態の値が、車載通信端末に対して位置取得要求が送信可能であることを表す‘NOMAL’であるか調べ(10b)、‘NOMAL’である場合には、自スレッドが対応する車両IDと対応付けられた車載通信端末に対して位置取得要求を送信し(10c)、内部変数の車載通信端末通信状態の値を、車載通信端末に対する位置取得要求が送信済みであることを表す‘SEND’にする(10d)。各スレッドに対応した内部変数の車載通信端末通信状態を用いることで、多重の要求送信を防ぐことができる。内部変数の車載通信端末通信状態を‘SEND’から‘NOMAL’へ遷移させる処理は、車載通信端末から要求したデータを受信した際に行う。
図11は、携帯電話への位置取得要求処理11aを説明するフローチャートである。なお、車載通信端末への位置取得要求と同様に、携帯電話への位置取得要求処理11aでも同じ車両IDで管理される盗難検知処理部のスレッドに対して排他制御を行い、同じ携帯電話に対する位置取得要求の同時アクセスを禁止する。そこでまず携帯電話への位置取得要求処理11aでは、内部変数の携帯電話通信状態が‘NOMAL’であるか調べ(11b)、‘NOMAL’である場合には、内部変数の指定携帯電話情報に登録されている携帯電話に対して位置取得要求を送信し(11c)、携帯電話位置取得フラグをONにし(11d)、携帯電話応答時間の値を初期化して(11e)、携帯電話通信状態の値を‘SEND’にする(11f)。携帯電話応答時間をタイマ(2c)により測定することで、通信のタイムアウトを検出させることができる。この、内部変数の携帯電話通信状態を用いることで、多重の要求送信を防ぐことができる。
図12は、移動体通信端末データ受信時処理8fを説明するフローチャートである。移動体通信端末データ受信時処理部3fでは、大きく分けて、携帯電話の位置情報を受信した際の処理と、盗難検知に使用する1つの携帯電話を指定する指定携帯電話情報を受信した際の処理を行う。
そこでまず、受信したデータが携帯電話の位置情報であるか否かを調べ(12a)、受信データが位置情報である場合には携帯電話の位置情報を受信した際の処理を行う。受信データが携帯電話の位置情報ではない場合には、受信したデータが指定携帯電話情報であるか否かを調べ(12b)、受信データが指定携帯電話情報である場合には、指定携帯電話情報を受信した際の処理を行う。それ以外の場合は処理を終了する。
携帯電話の位置情報を受信した際の処理としては、まず、内部変数の携帯電話通信状態を‘NOMAL’に戻し(12c)、受信した携帯電話の位置情報と受信時刻をそれぞれを内部変数の携帯電話位置と携帯電話位置取得時間に格納した上で携帯電話位置取得フラグをONにする(12d,12e,12o)。
次に、内部変数のエンジンオンフラグがONであるか調べ(12f)、次にエンジンオフフラグがONであるか調べ(12g)、エンジンオンフラグとエンジンオフフラグが共にONである場合には、内部変数の携帯電話位置取得時間を内部変数の車両位置取得時間として格納し(12h)、エンジンオフフラグをOFFにする(12i)。これは、エンジン停止時に車両位置が取得できなかった場合に対するエンジン始動時の処理である。これにより、車載通信端末で車両位置が取得できない場所であっても、携帯電話位置が取得可能であれば盗難検知が可能となる。
その後、エンジンオフフラグがONであるかを調べ(12j)、エンジンオフフラグがONでなければ処理を終了する。エンジンオフフラグがONである場合には、車両位置取得フラグがOFFであるか調べ(12k)、車両位置取得フラグがOFFである場合には、内部変数の携帯電話位置をユーザデータベース3lの該当する車両IDの車両位置として格納し(12l)、内部変数の車両位置取得フラグをONにする(12m)。この箇所も、車載通信端末で車両位置が取得できない場所に対し盗難検知を可能にするための処理である。一方、車両位置取得フラグがOFFでない場合は、エンジンオフフラグをOFFに設定する(12n)。以上の、車両位置が取得できなかった場合のエンジン始動時の処理(12f〜12m)により、携帯電話の位置を車両の位置としてユーザデータベース3lに登録しておくことで、エンジン始動時に盗難の判断を行うデータを揃えることができる。
また、指定携帯電話情報を受信した際の処理としては、内部変数の指定携帯電話情報を、受信した指定携帯電話情報で更新する(12p)。この指定携帯電話情報により、同一の車両に対して複数の使用者がいた場合、すなわち携帯電話が複数存在する場合に、テレマティクスセンタから位置を確認する携帯電話を特定する。
図13は、盗難検知処理8dを説明するフローチャートである。盗難検知処理部3dでは、実際に車両盗難の判断を行う。一定時間毎に所定回数判断を行うため、初期値として確認回数を0に設定する(13a)。一定時間毎に所定回数確認することで、例えば車両が使用者の自宅の車庫にあり、使用者が自宅にいる場合の盗難等、エンジンが始動した直後は使用者と車両の距離が近い場合でも、距離が離れた際に盗難と判断することができる。盗難の確認を行う回数をnとすると、この処理では、確認回数<nであるか調べ(13b)、確認回数≧nとなれば(13bでNO)処理を終了することになる。
車両盗難の判断ではまず、適切な車両のデータと携帯電話のデータが揃っている事を確認するため、車両位置取得フラグがONで、かつ携帯電話位置取得フラグがONであることを判定する(13c)。適切な車両のデータと携帯電話のデータが揃っていない場合、携帯電話位置取得フラグがOFFであるか調べ(13m)、携帯電話位置取得フラグがOFFの場合は、車両位置取得フラグがONであるか調べる(13n)。携帯電話位置取得フラグがOFFで、且つ車両位置取得フラグがONである場合は、送信先端末との通信が可能になり次第、送信先端末に盗難信号を送信し(13o)、処理を終了する。位置取得のセンサの違いにより、車両位置が取得できる場所では、位置測位センサによる携帯電話位置も取得できることが分かるため、盗難検知を行うことができる。
車両位置取得フラグがOFFで、かつ携帯電話位置取得フラグがONの場合、または車両位置取得フラグも携帯電話位置取得フラグもOFFの場合には、改めて車両位置取得フラグがOFFであることを確認(13p)した後、各データの取得要求処理として、車両位置取得フラグがOFFである場合は、車両通信端末への位置取得要求処理(10a)を行う。次に、携帯電話位置取得フラグがOFFであるか確認(13q)し、携帯電話位置取得フラグがOFFである場合は、携帯電話への位置取得要求処理を行う(11a)。その後一定時間処理を待機し(13r)、13bの確認回数の判定処理に戻る。
車両位置取得フラグがONで、かつ携帯電話位置取得フラグがONである場合は、車両のデータと携帯電話のデータが揃っていることから、車両位置取得時間と携帯電話位置取得時間の差の絶対値を取得時間の差として求め(13d)、取得時間の差が所定の値α以下であるか判定する(13e)。ここでαは、携帯電話位置の取得に必要な通信時間以上の小さな値を取る。この処理により、位置の比較を行うデータの信頼性を向上させる。この条件が偽である場合は、車両位置取得フラグをOFF、携帯電話位置取得フラグをOFFにし(13l)、各データの取得要求処理のため前述の13pの処理へ移行する。
取得時間の差が所定の値α以下の場合には次に、車両位置と携帯電話位置の差の絶対値を位置の差として計算し(13f)、位置の差が所定の値β以下であるか判定する。ここでβは、時間差による位置の誤差を考慮した上で、小さな値を取る。この条件が真である場合は、携帯電話を所持している車両の使用者が対象車両の極近くにいるため、盗難ではないと判断し、確認回数を1回増やして更新し(13h)、車両位置取得フラグをOFF、携帯電話位置取得フラグをOFFにし(13i)、一定時間処理を待機(13j)させた後、13bの確認回数の判定処理に戻る。
しかし、位置の差が所定の値βよりも大きい場合、携帯電話を所持している車両の使用者がエンジンのかかった対象車両から離れているため、車両が盗難されたと判断し、送信先端末との通信が可能になり次第、盗難信号を送信先端末へ送信する(13k)。これにより、使用者は、車両が盗難されたことを知ることができる。
この操作は、前回の車両の使用者が異なる場合に、車両に乗る使用者が車両を使用する際に、携帯電話の設定アプリケーションを操作して自分の持つ携帯電話を指定してテレマティクスセンタに指定携帯電話情報を送信する。これにより、複数の使用者が持つ携帯電話に対応することができる。また、複数の携帯電話を登録できるため、携帯電話が盗難された場合でも、使用者が他の携帯電話を持ち、テレマティクスセンタに対して、盗難された携帯電話情報の削除及び他の携帯電話情報を指定携帯電話情報として登録することで、盗難検知及び通知が可能となる。
図1の構成は、移動体通信端末である携帯電話1gと車両の盗難通知を受信する送信先端末1iは別の機器であったが、これらを同一の機器とし、移動体通信端末である携帯電話1gが送信先端末1iの機能を併せ持つ構成としてもよい。これにより、盗難信号を使用者が持つ移動体通信端末である携帯電話1gに通知することにより、盗難を検知した直後に、使用者に伝えることができる。盗難検知には携帯電話1gを用いるため、盗難検知が可能であった場所では、盗難通知のための通信が不可になることも少ない。また、盗難信号の通知先となる携帯電話を複数用意してもよい。
上記の実施例1ではテレマティクスセンタ1fで車両の盗難を判断したが、テレマティクスセンタを設けずに、車載通信端末が搭載された車両の盗難を判断するようにしてもよい。図14は、車載通信端末にて車両の盗難の判断を行う車両盗難通知システムの構成図である。この実施例は、車両1aは車載通信端末14aを備え、移動体通信端末である携帯電話1g、及び送信先端末1iと基地局(1k,1l)を経由して通信を行い、車両の盗難を判定する構成をとるシステムの例を説明する。ここでは、前述の実施例1と同様に、移動体通信端末を位置測位センサ1hを有した携帯電話1gとし、車両1a側で車載通信端末14aに取り付けられる位置測位センサをGPSセンサ1cとする。
車載通信端末14aは、車両1aを複数の運転者が使用する場合に対応するため、複数のユーザ情報と複数の携帯電話情報を登録できるものとする。また、実施例1と同様に、携帯電話1gには、車両1aと車両1aを使用しているユーザの携帯電話1gを1対1で対応させるための設定アプリケーションがインストールされているものとする。
この実施例2の構成により、テレマティクスセンタを経由せずに通信を行うため、運営費等のコストをかけることなく、実施例1と同様の盗難検知及び通知を行うことができる。また、テレマティクスセンタが無くとも、使用者は車両1aの位置を把握することができる。
図15は、車載通信端末14aの構成図である。車載通信端末14aは、実施例1と同様に、制御モジュール15aと内部バッテリー2lを備える。制御モジュール15aは、全体制御部15b,盗難検知処理部15c,エンジン始動検知時処理部15d,エンジン停止検知時処理部15e,移動体通信端末データ受信時処理部15o,タイマ2c,スレッド管理部15h,通信I/F(15g),GPS−I/F(2i),ACCラインI/F(2j),バッテリー制御部2kの機能モジュールを備える。
全体制御部15bでは、タイマ2cによって時間を管理し、盗難検知処理部15c,エンジン始動検知時処理部15d,エンジン停止検知時処理部15e,移動体通信端末データ受信時処理部15oを管理する。
盗難検知処理部15cは、実施例1で説明したテレマティクスセンタ1fの盗難検知処理部3dと以下の一部を除き同様の処理を行う。盗難検知処理部15cは車載通信端末14aに設けられていることから、車載通信端末への位置取得要求処理10aは、後述する車両位置取得処理19aに置き換わる。
またエンジン始動検知時処理部15dは、ACCラインI/F(2j)からエンジンが始動したことを検知した際に動作するモジュールであり、エンジンが始動したことを検知すると、GPS−I/F(2i)を通じて位置を取得し、内部変数として格納して車両位置取得フラグをONにし、携帯電話への位置取得要求処理11aを実行する。
エンジン停止検知時処理部15eは、ACCラインI/F(2j)からエンジンが停止したことを検知した際に動作するモジュールであり、GPS−I/F(2i)を通じて位置を取得し、内部変数として格納して車両位置取得フラグをONにする。位置が取得できない場合は、車両位置取得フラグをOFFにする。
通信I/F(15g)及び通信アンテナ15gは、データ通信網により携帯電話18と送信先端末1iとの通信を行う。
スレッド管理部15h,移動体通信端末データ受信時処理部15oは、実施例1で説明したテレマティクスセンタ1fの制御アプリケーション3aに設けられていたスレッド管理部3m,移動体通信端末データ受信時処理部3fと同様であり、これらを車載通信端末14aの制御モジュール15a上に実装したものであり、動作は同じである。
車載通信端末14aは、実施例1のテレマティクスセンタと同様の内部変数を持つ。ただし、1車両分のデータのみの管理となる。この内部変数の構成を図21に示す。管理する内部変数は、車両に対応して複数登録が可能なユーザ情報及び携帯電話情報,盗難検知に使用する1つの携帯電話を指定する指定携帯電話情報,車両位置,車両位置取得時間,車両位置が取得できているかどうかを表す車両位置取得フラグ,携帯電話位置,携帯電話位置取得時間,携帯電話位置が取得できているかどうかを表す携帯電話位置取得フラグ,携帯電話に対し不要な通信を防止するために使用する携帯電話通信状態,携帯電話に対し位置取得要求を送信してからの時間である携帯電話応答時間,盗難の検知可能な範囲を拡げるために使用するエンジンオンフラグ,エンジンオフフラグである。
図16〜図19に、実施例2で変更された車載通信端末14bにおける処理を説明したフローチャートを示す。
図16は、車載通信端末14bの全体制御部15bにおける処理を示すフローチャートである。全体制御部15bでは、ACCラインI/F(2j),通信I/F(15f)の状態を監視して、エンジンの始動・停止状態や携帯電話1gからのデータ受信の状態を一定時間毎にチェックし(16a)、エンジンの始動を検知した際にはエンジン始動検知時処理16dを、エンジンの停止を検知した際にはエンジン停止検知時処理16eを、携帯電話1gからデータを受信した際には移動体通信端末データ受信時処理8fをそれぞれ実行する。また、携帯電話1gからの携帯電話応答時間が、所定の時間を超えタイムアウトになった場合には、車載通信端末14bから基地局までの接続が確立できていたかを調べ(16b)、基地局までの接続が確立できていた場合は、携帯電話位置取得フラグをOFFにする処理(16c)が実行される。
図17は、エンジン始動検知時処理16dを説明するフローチャートである。エンジン始動検知時処理16dでは、内部変数のエンジンオンフラグをONにし(17a)、盗難検知処理部15cを別のスレッドとして起動する(17b)。また、GPSセンサ1cから車両の位置が取得可能か調べ(17c)、位置が取得可能な場合は、GPSセンサ1cから取得した位置を内部変数の車両位置に、また位置を取得した時刻を車両位置取得時間に格納し(17d,17e)、車両位置取得フラグをONにする(17f)。GPSセンサ1cから車両の位置が取得できない場合は、車両位置取得フラグをOFFにする(17g)。その後、図11に示す携帯電話への位置取得要求処理11aを実行する(11a)。
図18は、エンジン停止検知時処理16eを説明するフローチャートである。エンジン停止検知時処理部15eでは、内部変数のエンジンオフフラグをONにし(18a)、GPSセンサ1cから車両の位置が取得可能か調べる(18b)。位置が取得可能な場合は、GPSセンサ1cから取得した位置を内部変数の車両位置に、また位置を取得した時刻を車両位置取得時間に格納し(18c,18d)、車両位置取得フラグをONにする(18e)。またGPSセンサ1cから車両の位置が取得できない場合は、内部変数の車両位置取得フラグをOFFにする(18f)。
前述のように、実施例1における車載通信端末への位置取得要求処理10aは、実施例2においては車両位置取得処理19aに置き換わる。図19は、この車両位置取得処理19aを説明するスローチャートである。車両位置取得処理19aでは、車両位置を取得し内部変数に格納する処理を行う。そこでまず、GPS−I/F(2i)を通じてGPSセンサ1cから車両の位置が取得可能か調べ(19b)、位置が取得可能な場合にはGPS−I/F(2i)を通じて取得した位置を車両位置に格納し、位置を取得した時刻を車両位置取得時間に格納して(19d,19e)、車両位置取得フラグをONにする(19f)。GPSセンサ1cから車両の位置が取得できない場合は、一定時間待機し(19c)、再び19bの処理に戻って位置が取得可能か調べる処理を、車両位置の取得が可能になるまで繰り返す。
携帯電話の設定アプリケーションでは、車載通信端末に指定携帯電話情報を送信する。この操作は、実施例1と同様、車両を使用する際に、前回の車両の使用者が異なる場合に行う。これにより、実施例1と同様の効果が得られる。
図14の構成は、移動体通信端末である携帯電話1gと送信先端末1iは別の機器であったが、実施例1の場合と同様に、携帯電話と送信先端末を同一の機器で実現し、携帯電話1gが両機器の機能を持つ構成としてもよい。これにより、盗難信号を使用者が持つ携帯電話1gに通知することにより、盗難を検知した直後に、使用者に伝えることができる等、実施例1における携帯電話と送信先端末を同一の機器で実現した構成と同様の効果が得られる。
本発明は、車両の盗難を検知するシステムに適用することができる。
1b,14a 車載通信端末
1c GPSセンサ
1e 車両バッテリー
1f テレマティクスセンタ
1g 携帯電話
1h 位置測位センサ
1i 送信先端末
1j,1k,1l 基地局
2b,3b,15b 全体制御部
2c,3c タイマ
2d 位置取得要求受信時処理部
2e,15d エンジン始動検知時処理部
2f,15e エンジン停止検知時処理部
2g,15f 通信I/F
2i GPS−I/F
2j ACCラインI/F
2k バッテリー制御部
2l 内部バッテリー
3d,15c 盗難検知処理部
3e 車両データ受信時処理部
3f,15o 移動体通信端末データ受信時処理部
3g 車載通信端末用通信I/F
3h 携帯電話用通信I/F
3i ユーザデータベースI/F
3j 車載通信端末用通信端末
3k 携帯電話用通信端末
3l ユーザデータベース
3m,15h スレッド管理部

Claims (4)

  1. 第1の位置測位センサに接続された車載通信端末と、第2の位置測位センサを備えた移動体通信端末と、盗難信号を受信する送信先端末と、盗難を前記送信先端末に通知するセンターからなる車両盗難通知システムにおいて、
    前記車載通信端末は、エンジンの状態を検知する手段と、前記センターとデータの送受信を行う第1の通信手段を備え、
    前記移動体通信端末は、前記センターと通信を行う第2の通信手段を備え、
    前記送信先端末は、前記センターからの盗難信号を受信する手段を備え、
    前記センターは、前記車載通信端末と通信を行う第3の通信手段と、前記移動体通信端末と通信を行う第4の通信手段と、前記送信先端末に対して盗難信号を送信する通知手段を備え、
    前記車載通信端末は、前記エンジンの状態を検知する手段により、エンジンの始動を検知した際には、前記第1の位置測位センサにより取得した位置情報を前記第1の通信手段により、前記センターに通知し、
    前記センターは、前記第3の通信手段により前記車載通信端末の位置情報を受信すると、前記第2の位置測位センサによる前記移動体通信端末の位置情報を前記第4の通信手段により取得して、前記車載通信端末の位置情報と前記移動体通信端末の位置情報から前記車載通信端末と前記移動体通信端末との距離を求め、当該距離が所定値以上である場合には、車両の盗難が発生していると判断して、前記通知手段により盗難信号を前記送信先端末へ送信する
    ことを特徴とするシステム。
  2. 第1の位置測位センサに接続された車載通信端末と、第2の位置測位センサを備えた移動体通信端末と、盗難信号を受信する送信先端末からなる車両盗難通知システムにおいて、
    前記車載通信端末はエンジンの状態を検知する手段と、前記移動体通信端末とデータの送受信を行う第1の通信手段と、前記送信先端末に対し盗難信号を送信する通知手段を備え、
    前記移動体通信端末は、前記車載通信端末と通信を行う第2の通信手段を備え、
    前記送信先端末は、前記車載通信端末からの盗難信号を受信する手段を備え、
    前記車載通信端末は、前記エンジンの状態を検知する手段により、エンジンの始動を検知した際には、前記第2の位置測位センサによる前記移動体通信端末の位置情報を前記第1の通信手段により取得して、前記第1の位置測位センサによる位置情報と前記移動体通信端末の位置情報から前記車載通信端末と前記移動体通信端末との距離を求め、当該距離が所定値以上である場合には、車両の盗難が発生していると判断して、前記通知手段により盗難信号を前記送信先端末へ送信する
    ことを特徴とするシステム。
  3. 第1の位置測位センサに接続された車載通信端末と、第2の位置測位センサを備えた移動体通信端末と、盗難を前記移動体通信端末に通知するセンターからなる車両盗難通知システムにおいて、
    前記車載通信端末は自動車のエンジンの状態を検知する手段と、前記センターとデータの送受信を行う第1の通信手段を備え、
    前記移動体通信端末は、前記センターと通信を行う第2の通信手段を備え、
    前記センターは、前記車載通信端末と通信を行う第3の通信手段と、前記移動体通信端末と通信を行う第4の通信手段を備え、
    前記車載通信端末は、前記エンジンの状態を検知する手段により、エンジンの始動を検知した際には、前記第1の位置測位センサにより取得した位置情報を前記第1の通信手段により、前記センターに通知し、
    前記センターは、前記第3の通信手段により前記車載通信端末の位置情報を受信すると、前記第2の位置測位センサによる前記移動体通信端末の位置情報を前記第4の通信手段により取得して、前記車載通信端末の位置情報と前記移動体通信端末の位置情報から前記車載通信端末と前記移動体通信端末との距離を求め、当該距離が所定値以上である場合には、車両の盗難が発生していると判断して、前記第4の通信手段により、前記移動体通信端末へ盗難信号を送信する
    ことを特徴とするシステム。
  4. 第1の位置測位センサに接続された車載通信端末と、第2の位置測位センサを備えた移動体通信端末からなる車両盗難通知システムにおいて、
    前記車載通信端末はエンジンの状態を検知する手段と、前記移動体通信端末とデータの送受信を行う第1の通信手段を備え、
    前記移動体通信端末は、前記車載通信端末と通信を行う第2の通信手段を備え、
    前記車載通信端末は、前記エンジンの状態を検知する手段により、エンジンの始動を検知した際には、前記第2の位置測位センサによる前記移動体通信端末の位置情報を前記第1の通信手段により取得して、前記第1の位置測位センサによる位置情報と前記移動体通信端末の位置情報から前記車載通信端末と前記移動体通信端末との距離を求め、当該距離が所定値以上である場合には、車両の盗難が発生していると判断して、前記移動体通信端末に盗難信号を送信する
    ことを特徴とするシステム。
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