JP2004233426A - 画像形成装置における駆動力伝達機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置を小型化、低価格化するため、モータの数を少なくすると共に組み立て性に優れ、低価格に構成できる駆動力伝達機構を提供すること。
【解決手段】1枚の板材で構成してギア列を一面に、逆の面にモータを配したドライブプレートの端面を折り曲げると共に折り曲げ部の一部を絞り加工で形成し、ドライブプレートの厚みを増やすことなく剛性を増加させてねじれや振動に対して強く、一枚板であることによって画像形成装置の幅方向サイズの低減と高精度な製作を可能とし、組み立ても容易に行うことができるようにした。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置における駆動力伝達機構に関し、特に、単一モータのみで、主として給紙・搬送系、感光体と現像装置で構成されるプロセスユニット系、定着・排紙系などに駆動力を伝達するようにした駆動力伝達機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では、記録紙収容装置に収容した記録紙をピックアップしてレジストローラに送る給紙・搬送系、画像を露光して潜像を形成する感光体とその感光体上の潜像を現像してトナー画像とし、そのトナー画像形成のタイミングに合わせてレジストローらから送られてくる記録紙へ画像を転写するするプロセスユニット系、そのトナー画像を転写した記録紙を加熱、定着して排出する定着・排紙系など、種々の部分の駆動が必要である。そのため従来では、各駆動系毎にモータを用いた画像形成装置も作られていたが、画像形成装置そのもののパーソナル化に伴って小型化、低価格化の必要性が生じ、モータの数をなるべく少なくすると共に、組み立て性に優れた画像形成装置が望まれるようになっている。
【0003】
そのため従来では、これら給紙・搬送系、プロセスユニット系、定着・排紙系のそれぞれに駆動力を伝達するためのギアを一枚の板金をZ形状に曲げたドライブプレートに配し、単一のモータで各系に駆動力を伝達するようにした画像形成装置が提案された。しかし、このようなZ曲げを用いたドライブプレーでは、金型構造上平行に設定される2平面間の穴寸法(XY座標)を管理維持することが難しく、また、板金強度を向上させるために外周に曲げを入れようとすると金型が複雑になり、金型費が上昇し、ピンの軸間精度が出し難くなって部品単価があがって必然的に画像形成装置そのものが高価になった。
【0004】
そのため例えば特許文献1には、感光体ドラムに駆動力を伝達するドラム駆動ギア、搬送手段に駆動力を伝達する搬送駆動ギア、定着手段に駆動力を伝達する定着駆動ギアなどのギアを一面側に支持する支持部材を一体に有したギアユニットを設け、ギアを画像形成装置のフレームと支持部材で挟むようにして取り付けられるようにすると共に、ギアユニットのギアを配置した面とは逆側に単一のモータを配し、モータからの駆動力を、駆動軸の左右両側に設けられたドラム搬送駆動系と、定着排出駆動系の二つの歯車に別れて伝達し、モータの駆動軸を倒そうとする負荷バランスが良くなるようにしたギアユニットを有した画像形成装置が提案されている。
【0005】
また特許文献2には、レーザを用いた画像形成装置における部品の流用率を向上させて低価格化を実現するため、同一のプリンタをベースエンジンとし、ギア構成を変更しないで駆動モータの回転数の変更で記録紙の搬送速度を上げ、さらにスキャナモータの回転数を上げて画像形成速度を対応させた場合、駆動モータやスキャナモータなどの震動源による振動の周波数と記録紙の伝達経路に存在する部品の固有振動数が一致して共振を起こすことがあり、せっかく部品を流用しても、振動防止のために防振材や吸振材をいれて共振を防ぐ必要があったりするため、駆動モータを有する駆動ユニットに錘部材取り付け用のエンボスを設け、駆動モータの回転数に応じて錘部材を共振が防止できる位置に取り付けられるようにした画像形成装置が示されている。そしてこの特許文献2の画像形成装置においては、給紙カセットから記録紙をピックアップして感光体ドラムまで搬送する搬送系や、感光体ドラムや現像装置を含むプロセスユニット系を駆動するためのギアを設けた第1の駆動フレームと、これらギアに駆動力を伝えるモータとギアを取り付けた第2の駆動フレームで構成された駆動力伝達機構が設けられている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−314001号公報
【特許文献2】
特開2000−310893公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された装置は、単一のモータでドラム駆動ギア、搬送駆動ギア、定着駆動ギアに駆動力を伝達するギアユニットが一部に曲げを有した一枚板で作られているが、一枚板であるが故にねじれや、駆動時の板厚方向の振動によって生じる画像不良(メカジッター)を起こす可能性があり、また、それを防ぐために、ギアユニットを画像形成装置のフレームと支持部材で挟むようにして取り付けており、それだけ組み立て工数が掛かる。また特許文献2に示された装置は、駆動モータを有する駆動ユニットに錘部材取り付け用のエンボスを設けると共に共振防止の錘部材を用意する必要があり、それだけ費用が掛かると共に、駆動機構が第1と第2の二つのフレームに分けられて設けられており、それだけ製作や組み立てに手間と費用が掛かる。
【0008】
そのため本発明においては、簡単な構成で高精度を維持でき、製作、脱着を容易に行うことができると共に、ねじれや振動に対しても強く強度的にも優れている画像形成装置における駆動力伝達機構を提供することが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明においては、
画像形成装置における像担持体と現像装置とで構成されるプロセスユニットを駆動するギアに駆動力を伝達する第1のギアと、定着・排紙系及び給紙・搬送系駆動用ギアに駆動力を伝達する第2のギアと、該第2のギアで駆動される給紙と搬送系ギア列とを1枚の板材で構成したドライブプレートの同一平面上に配し、他面にモータを配して前記第1のギアと第2のギア、及び給紙と搬送系ギア列とを駆動するようにした画像形成装置における駆動力伝達機構において、
前記ドライブプレートの端面を折り曲げると共に、折り曲げ部の一部を絞り加工により形成したことを特徴とする。
【0010】
このように、1枚の板材で構成してギア列を同一平面上に配したドライブプレートの端面を折り曲げると共に折り曲げ部の一部を絞り加工で形成することにより、1枚板形状で構成した場合は板厚方向の振動に対して弱くなるが、折り曲げと絞り加工でドライブプレートの厚みを増やすことなく剛性を増すことができ、一枚板であることによって画像形成装置の幅方向のドライブユニットサイズを低減し、更に高精度なユニット製作が可能となり、強度や位置精度に優れていると共にねじれや振動に対しても強く、かつ、脱着を容易に行うことができる、画像形成装置における駆動力伝達機構を提供することができる。
【0011】
そして、前記絞り加工を、対向した辺に施すことにより、ドライブプレートの厚みを増やすことなく剛性を増し、ねじれの発生を確実に押さえることができる。
【0012】
また、前記ドライブプレートに設けた第1のギアと第2のギアとをモータの出力軸の両側に配すると共に、該第1のギア軸とモータ出力軸と第2のギア軸とを、前記ドライブプレートの対向する端面近傍に設けたドライブプレートの位置決め、または固定用孔を結ぶ直線に近接して配したことにより、一番負荷が大きく、高精度の伝達速度を確保する必要のあるプロセスユニットを駆動する第1のギアの軸と、全体としてはプロセスユニットに匹敵する負荷となる定着・排紙系、及び給紙・搬送系を駆動する第2のギアの軸とがモータ軸の両側にくることになり、モータ軸には両側から均等な負荷がかかるからモータ軸が倒れるようなことがなく、また、これらの軸をドライブプレートの位置決め、または固定する孔を結ぶ直線に近接して配することで、振動を押さえ、静粛性に優れた画像形成装置を提供できる。
【0013】
そして、前記ドライブプレートに、前記給紙と搬送系ギア列によって駆動されるローラへの駆動力の伝達、切断を行うクラッチの取り付け用開口部を設けると共に、該開口部に、前記ドライブプレートの端面の折り曲げ方向及び絞り方向と同一方向に前記クラッチ保持用の切り起こしを設けたことにより、さらに強度の増強と板金のねじれ防止効果を大きくすることができ、また、順送金型の構造を簡単にでき、金型費の低減に役立つ。
【0014】
また、前記第2のギアで駆動される給紙と搬送系ギア列は、給紙ローラへ駆動力を伝達、切断する給紙クラッチへ駆動力を伝えるギア列と、レジストクラッチに駆動力を伝達、切断するレジストクラッチへ駆動力を伝えるギア列と、給紙ローラでピックアップされた記録紙をレジストローラへ送る中間ローラへ駆動力を伝達、切断する中間クラッチへ駆動力を伝えるギア列と、中間クラッチから他の給紙系(マルチパ−パス駆動系)へ駆動力を伝えるギア列とから構成することによって効率的な駆動系を実現でき、ギアの使用枚数を減らしてコストダウンを図りながら、ギアの伝達系の伝達ロス、ギア精度に起因するジッター減少に効果をあげることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0016】
図1は本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構を用いた画像形成装置の主要構成要素と記録紙の搬送経路を説明するための概念図、図2は本発明に係る駆動力伝達機構を用いた画像形成装置の外カバーを除いて駆動力伝達機構側から見た側面図、図3は本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構のモータ取り付け面側から見た斜視図、図4は本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構をギア取り付け面側から見た斜視図、図5は本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構におけるギア取り付け状況を示した図、図6は本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構を構成するドライブプレートをギア取り付け面側から見た図、図7は本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構を側面から見た図、図8は本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構から定着ローラへ駆動力を伝達するギア列を示した図である。
【0017】
図中、1は記録紙2を収容した給紙カセット、3は記録紙2をピックアップするピックアップローラ、4はピックアップした記録紙2を1枚づつ分離し紙を送り出す分離ローラ、5は中間ローラ、6は手差し給紙部に置かれた記録紙を一枚ずつ送り出す第2給紙ローラ、7は送られてきた記録紙2の姿勢を正し、感光体8上のトナー像形成タイミングに合わせて転写位置に記録紙を送り出すレジストローラ、8は感光体(像担持体)、9は転写ローラ、10は定着ローラ、11は排出ローラ、12はこれらピックアップローラ3、中間ローラ5、第2給紙ローラ6、レジストローラ7、感光体(像担持体)8、定着ローラ10、排出ローラ11などへ駆動力を送るモータ、13は給紙カセット1からの記録紙の搬送路、14は手差し給紙部からの記録紙の手差し搬送路、15は中間ローラ5から排出ローラ11までの搬送路である。なおこのうち、ピックアップローラ3、中間ローラ5、第2給紙ローラ6、レジストローラ7によって給紙・搬送系が構成され、また、感光体8の周りには、図示していないが帯電装置、露光装置、現像装置、クリーニングブレードなどが配されてプロセスユニットを構成し、さらに定着ローラ10、排出ローラ11などによって定着・排紙系が構成されている。また、分離ローラ4から中間ローラ5まで、中間ローラ5からレジストローラ7まで、感光体8から定着ローラ10まで、定着ローラ10から排出ローラ11までは、図示しない搬送ガイドや搬送ローラが設けられている。
【0018】
図2を参照して、20は画像形成装置の外カバーを外した装置本体、21は駆動力伝達機構を配する画像形成装置のベースフレーム、22は本発明に係る駆動力伝達機構を構成するドライブプレート、23は画像形成装置のコントロールボックス、24は手差し搬送路14から記録紙をレジストローラ7に送り出すための第2給紙ローラ6に駆動力の伝達、切断を行うスプリングクラッチ25を制御するフラッパーソレノイド、26は中間ローラ5の回転、停止を制御する中間クラッチ、27はレジストローラ7の回転、停止を制御するレジストクラッチ本体とクラッチホルダーからなるレジストクラッチ組立部材(以下単にレジストクラッチと称す)であり、28はピックアップローラ3の回転、停止を制御する給紙クラッチであり、また図5を参照して29、30はドライブプレート22の絞り加工を施した部位である。
【0019】
図5において、40はモータ12の駆動軸に設けたギア、41はプロセスユニットを駆動するプロセスユニット駆動ギア、42は給紙・搬送系、定着・排紙系に駆動力を伝達する第1の中間ギア、43、44は第1の中間ギア42からの駆動力を第3の中間ギア45に伝える2段ギアで構成された第2の中間ギア、46はレジストローラ7を駆動するギア47、48に駆動力を伝達するギアで、このギアへは、第3の中間ギア45から駆動力が伝えられるレジストクラッチ組立部材27のギア55からクラッチの接離によって駆動力が伝えられる。47、48はレジストローラ7を駆動するギア、49、50は第3の中間ギア45からギア45に駆動力が伝えられ、ギア50によって中間クラッチ26に駆動力を伝える2段ギア、51は第3の中間ギア45から給紙系に駆動力を伝えるギア、52は給紙クラッチ28へ駆動力を伝えるギア、53、54はギア50から中間クラッチ26へ駆動力を伝えるギア58を介して駆動力が伝えられ、スプリングクラッチ25のギア59へ駆動力を伝えるギア、56はレジストクラッチの油除けのスリーブ(図7)、また図6に示したように60はモータ12の取り付け孔、61はレジストクラッチ27の取り付け孔、62は給紙クラッチ28の取り付け孔、63は中間クラッチ28の取り付け孔、64は第2給紙ローラのスプリングクラッチ25の取り付け部、65、66はベースフレーム21へドライブプレート22を位置決めするためのピン用孔、67、68、69、70はドライブプレート22のベースフレーム21への固定用ビス孔、また図8に示したように80、81、82、83は定着ローラ10へ駆動力を伝達するギアで、排出ローラ11へはこの定着ローラ10からさらにギア列によって駆動力が伝達される。
【0020】
最初に本発明の概略を説明し、さらに図1に基づき、本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構を用いた画像形成装置の一実施例の動作概略を説明する。本発明においては、図6に示したような形状の一枚板で構成したドライブプレート22の一面に、図5に示したように感光体8と現像装置とで構成されるプロセスユニットを駆動するプロセスユニット駆動ギア41と、定着・排紙系及び給紙・搬送系駆動用ギアに駆動力を伝達する中間ギア42と、この中間ギア42で駆動される給紙と搬送系ギア列43〜59とを同一平面上に配し、図3に示したようにギアを配置した面とは逆の面に設けたモータ12によって、画像形成装置における駆動力の必要な主要構成要素の全てに駆動力を伝達し、かつ、図2に示したように給紙クラッチ28(ピックアップローラ3に対応)、中間クラッチ26(中間ローラ5に対応)、スプリングクラッチ25(第2給紙ローラ6)、レジストクラッチ27(レジストローラ7に対応)によって駆動力の伝達、切断をできるようにして駆動力伝達機構を構成したものである。
【0021】
また、このドライブプレート22における強度の増強とねじれに対する対策のため、図3、図4に31〜34で示したように、2辺以上の辺に曲げを入れると共に対向する辺の曲げ、例えば31、33に絞り加工29、30を施し、さらに給紙クラッチ28、中間クラッチ26を取り付ける開口62、63とスプリングクラッチ25の開口を回避して、切り起こし35、36、37、38を設けてある。このようにすることにより、ドライブプレートの強度が増し、駆動時の板厚方向の振動によって生じる画像不良(メカジッター)低減に効果を上げ、かつ、ねじれに対しても強くなる。また、ギア列を一枚のドライブプレートの同一平面に設けることにより、ドライブプレートの金型費が安くなるとともに部品としての製作が容易になってギアのピンの軸間精度を保持することが容易になり、そのためモータを単一にしたことと相俟って、画像形成装置を安価に高精度に製作することが可能となる。
【0022】
図1は、画像形成装置における主要構成要素と記録紙の搬送経路を説明するための概念図であり、前記したドライブプレート22の一面に設けられたモータ12により、給紙カセット1に収容された記録紙2をピックアップするピックアップローラ3、その記録紙2を1枚づつ分離する分離ローラ4、中間ローラ5、手差し給紙部に置かれた記録紙を一枚ずつ送り出す第2給紙ローラ6、送られてきた記録紙2の姿勢を正し、感光体8上のトナー像形成タイミングに合わせて転写位置に記録紙を送り出すレジストローラ7、感光体(像担持体)8とその周辺に配置された図示していない帯電装置、露光装置、現像装置、クリーニングブレードなどで構成されるプロセスユニット、定着ローラ10、排出ローラ11などを駆動する。そしてこのうち、ピックアップローラ3、中間ローラ5、第2給紙ローラ6、レジストローラ7、定着ローラ10、排出ローラ11は、図2に示したように給紙クラッチ28(ピックアップローラ3に対応)、中間クラッチ26(中間ローラ5に対応)、スプリングクラッチ25(第2給紙ローラ6)、レジストクラッチ27(レジストローラ7に対応)、及び図示していない定着クラッチ、排出クラッチなどが取り付けられ、必要なときに駆動力が伝達されて回転するようになっている。
【0023】
今、図示していない制御装置から画像形成指示が来ると、図示していない露光装置で感光体8が露光されて潜像が形成され、やはり図示していない現像装置によってその潜像が現像されてトナー像が形成される。一方、給紙カセット1に収容された記録紙2は、ピックアップローラ3でピックアップされて分離ローラ4によって1枚づつ分離されて中間ローラ5に送られ、さらにレジストローラ7に送られる。そして、このレジストローラ7によって感光体8上にトナー像が形成されるタイミングに合わせて転写位置に送られ、バイアスを印加された転写ローラ9によって感光体8上のトナー像が印字媒体としての記録紙2に転写される。こうしてトナー像が転写された記録紙2は、定着ローラ10に送られて定着され、排出ローラ11で排出される。すなわち、ピックアップローラ3は、画像形成指示が来たときに給紙カセット1に収容された記録紙2をピックアップし、第2給紙ローラ6は、手差し搬送路14に記録紙2が置かれたときに回転して記録紙2を中間ローラ5に送り出す。一方中間ローラ5は、これらピックアップローラ3、第2給紙ローラ6によって記録紙2が送られてきたときにこの記録紙2をレジストローラ7に送り届け、あるいは両面ユニットからの紙も送られるレジストローラ7は、感光体8にトナー像が形成されてそのトナー像の先端が転写ローラ9の位置に来るタイミングに合わせて記録紙2を送り出すよう構成されているわけである。
【0024】
そして本発明に係る駆動力伝達機構は、前記したように図6に示した一枚板で構成したドライブプレート22に、図3〜図5、図7に示したように一面にモータ12を取り付け、他の面に感光体8と図示していない現像装置とで構成されるプロセスユニットを駆動するプロセスユニット駆動ギア41と、定着・排紙系及び給紙・搬送系駆動用ギアに駆動力を伝達する中間ギア42と、この中間ギア42で駆動される給紙と搬送系ギア列43〜59、及び給紙クラッチ28、中間クラッチ26、スプリングクラッチ25、レジストクラッチ27とを配し、このドライブプレート22を図2に示したように、画像形成装置本体20のベースフレーム21に、位置決めピン用孔65、66で位置決めした固定用孔67、68、69、70(板厚方向の振動が予想に反して発生するような場合には、予備取り付け穴1000を必要により使用して)にビスを用いて固定したものである。
【0025】
そして、プロセスユニットを駆動するプロセスユニット駆動ギア41と、定着・排紙系及び給紙・搬送系駆動用ギアに駆動力を伝達する第1の中間ギア42とは、モータ12の駆動軸に設けたギア40の両側に、それぞれの軸がドライブプレート22の対向する端面近傍に設けた位置決め孔65、66を結ぶ直線に近接して配してある。このようにすることにより、一番負荷の大きいプロセスユニットを駆動するプロセスユニット駆動ギア41の軸と、全体としてはプロセスユニットに匹敵する負荷となる定着・排紙系、及び給紙・搬送系を駆動する第1の中間ギア42の軸とがモータ12の軸の両側にくることになり、モータ軸には両側から均等な負荷がかかるからモータ軸が倒れるようなことがなく、また、これらの軸をドライブプレートの位置決め孔65、66を結ぶ直線に近接して配することで、振動を押さえ、静粛性に優れた画像形成装置を提供できる。また、位置決め孔65、66を結ぶ略直線上にプロセスユニットを駆動するギア41を配置することで、ドライブプレートの取付位置精度が容易に確保できる。またプロセスユニットのドラムギアとのかみ合わせが設計値通りに確保できることで、ジッター低減効果も大きい。
【0026】
そして、第1の中間ギア42は、図8に示したように定着・排紙系に駆動力を伝達するギア80を介してギア82〜83を駆動し、二段ギアで構成された第2の中間ギア部43、44を駆動する。そしてギア部44は、第3の中間ギア45を駆動し、この第3の中間ギア45からは、図7の側面図で明らかなように、給紙クラッチ28(図5参照)へ駆動力を伝えるギア51と、中間クラッチ26へ駆動力を伝える二段ギア49、50、レジストクラッチ27のギア55に駆動力が伝えられる。そして、ギア51から駆動力を伝えられた給紙クラッチ28の接離により、前記したように画像形成指示が来たときに給紙カセット1から記録紙2がピックアップされ、その記録紙2は、分離ローラ4を経由して、二段ギアのギア部50から駆動力を伝えられるギア58で駆動される中間クラッチ26の接離により回転する中間ローラ5により、レジストローラ7に送られる。このレジストローラ7は、図4に示したように、第3の中間ギア45からギア55に駆動力が伝えられるレジストクラッチ27の接離によって駆動力を伝達、切断されるギア46を介し、ギア47、48が駆動されて回転する。
【0027】
また中間クラッチ26のギア58は、第2給紙ローラ6を駆動するギア59に駆動力を伝達するギア53に噛み合っており、駆動力がギア54を介して伝達される。そしてこのギア59は、ワンウェイクラッチを構成しているスプリングクラッチ25の一部を構成しており、このスプリングクラッチ25は、図2、図3に示したフラッパーソレノイド24を動作させることでクラッチに伝達トルクが入り、第2給紙ローラ6を1回転させて手差し給紙部14からの記録紙2を一枚ずつ送り出せるようになっている。
【0028】
以上が本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構の概略であるが、このように駆動力伝達機構を構成することにより、限られた領域(空間)内にドライブプレートを設計する場合、ドライブプレート22のギア列を特に3段以上の多段ギアとする必要も無く、更に奥行き方向の伝達を行うためのギア幅を大きくとった幅広ギアにすることなく、一定のギア幅を有する2段ギアが形成できる最小幅で構成できるようになり、ベースフレーム21にギアとの干渉逃げのための余分な穴等を開ける必要がなく、ベ−スフレーム21の強度低下回避と、ベ−スフレーム21の金型費低減をも計ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、駆動力伝達機構を構成するドライブプレートを1枚の板材で構成し、ギア列を同一平面上に配して端面を折り曲げると共に折り曲げ部の一部を絞り加工で形成することにより、1枚板形状で構成した場合は板厚方向の振動に対して弱くなるが、絞り加工と端面の曲げ加工やクラッチの回り止め用の曲げ加工等でドライブプレートの厚みを増やすことなく剛性を増すことができ、一枚板であることによって画像形成装置の幅方向のサイズを低減し、高精度な製作が可能となり、強度や精度に優れていると共にねじれや振動に対しても強く、かつ、ドライブユニットの脱着も容易に行うことができる、画像形成装置における駆動力伝達機構を提供することができる。
【0030】
また、一番負荷が大きく、高精度の伝達速度を確保する必要のあるプロセスユニットを駆動する第1のギアの軸と、全体としてはプロセスユニットに匹敵する負荷となる定着・排紙系、及び給紙・搬送系を駆動する第2のギアの軸とがモータ軸の両側にくることになり、モータ軸には両側から均等な負荷がかかるからモータ軸が倒れるようなことがなく、また、これらの軸をドライブプレートの位置決め、または固定する孔を結ぶ直線に近接して配することで、振動を押さえ、静粛性に優れた画像形成装置を提供できる。
【0031】
そしてドライブプレートに、前記給紙と搬送系ギア列によって駆動されるローラへの駆動力の伝達、切断を行うクラッチの取り付け用開口部を設けると共に、該開口部に、前記ドライブプレートの端面の折り曲げ方向及び絞り方向と同一方向に前記クラッチ保持用の切り起こしを設けたことにより、さらに強度の増強と板金のねじれ防止効果を大きくすることができ、また、順送金型の構造を簡単にでき、金型費の低減に役立つ。
【0032】
また、前記第2のギアで駆動される給紙と搬送系ギア列は、給紙ローラへ駆動力を伝達、切断する給紙クラッチへ駆動力を伝えるギア列と、レジストクラッチに駆動力を伝達、切断するレジストクラッチへ駆動力を伝えるギア列と、給紙ローラでピックアップされた記録紙をレジストローラへ送る中間ローラへ駆動力を伝達、切断する中間クラッチへ駆動力を伝えるギア列と、中間クラッチから他の給紙系(マルチパ−パス駆動系)へ駆動力を伝えるギア列とから構成することによって効率的な駆動系を実現でき、ギアの使用枚数を減らしてコストダウンを図りながら、ギアの伝達系の伝達ロス、ギア精度に起因するジッター減少に効果をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構を用いた画像形成装置の主要構成要素と記録紙の搬送経路を説明するための概念図である。
【図2】本発明に係る駆動力伝達機構を用いた画像形成装置の駆動力伝達機構側から見た側面図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構のモータ取り付け面側から見た斜視図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構をギア取り付け面側から見た斜視図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構におけるギア取り付け状況を示した図である。
【図6】本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構を構成するドライブプレートをギア取り付け面側から見た図である。
【図7】本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構を側面から見た図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置における駆動力伝達機構から定着ローラへ駆動力を伝達するギア列を示した図である。
【符号の説明】
3 ピックアップローラ
4 分離ローラ
5 中間ローラ
6 第2給紙ローラ
7 レジストローラ
22 ドライブプレート
25 スプリングクラッチ
29、30 ドライブプレートにおける絞り加工を施した部位
31、32、33、34 曲げ部
40 モータ12の駆動軸に設けたギア
41 プロセスユニット駆動ギア
42 第1の中間ギア
43、44 第2の中間ギア
45 第3の中間ギア
46 ギア
47、48 レジストローラ駆動ギア
49、50 中間クラッチ26に駆動力を伝える2段ギア
51 給紙系に駆動力を伝えるギア
52 給紙クラッチ28へ駆動力を伝えるギア
53、54 ギア
55 レジストクラッチ27のギア
58、59 ギア

Claims (5)

  1. 画像形成装置における像担持体と現像装置とで構成されるプロセスユニットを駆動するギアに駆動力を伝達する第1のギアと、定着・排紙系及び給紙・搬送系駆動用ギアに駆動力を伝達する第2のギアと、該第2のギアで駆動される給紙と搬送系ギア列とを1枚の板材で構成したドライブプレートの同一平面上に配し、他面にモータを配して前記第1のギアと第2のギア、及び給紙と搬送系ギア列とを駆動するようにした画像形成装置における駆動力伝達機構において、
    前記ドライブプレートの端面を折り曲げると共に、折り曲げ部の一部を絞り加工により形成したことを特徴とする画像形成装置における駆動力伝達機構。
  2. 前記絞り加工は、対向した辺に施されていることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における駆動力伝達機構。
  3. 前記ドライブプレートに設けた第1のギアと第2のギアとをモータの出力軸の両側に配すると共に、該第1のギア軸とモータ出力軸と第2のギア軸とを、前記ドライブプレートの対向する端面近傍に設けたドライブプレートの位置決め、または固定用孔を結ぶ直線に近接して配したことを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における駆動力伝達機構。
  4. 前記ドライブプレートに、前記給紙と搬送系ギア列によって駆動されるローラへの駆動力の伝達、切断を行うクラッチの取り付け用開口部を設けると共に、該開口部に、前記ドライブプレートの端面の折り曲げ方向と同一方向に前記クラッチ保持用の切り起こしを設けたことを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における駆動力伝達機構。
  5. 前記第2のギアで駆動される給紙と搬送系ギア列は、給紙ローラへ駆動力を伝達、切断する給紙クラッチへ駆動力を伝えるギア列と、給紙ローラでピックアップされた記録紙を、レジストローラへ送る中間ローラへ駆動力を伝達、切断する中間クラッチへ駆動力を伝えるギア列と、中間クラッチから他の給紙系へ駆動力を伝えるギア列とからなることを特徴とする請求項1に記載した画像形成装置における駆動力伝達機構。
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JP2008009087A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP2010059998A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Ricoh Co Ltd 駆動伝達装置、給紙装置、及び、画像形成装置

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