JP2004232893A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来は、冷蔵室と下方の野菜室とを仕切る区画壁と、野菜容器の上面開口を覆う蓋体とが二重に配置される。本発明は、この二重配置構造に代えて、蓋体が仕切りを構成するようにして、構造の簡素化と組立ての簡素化、それに伴うコストダウンが達成できる冷蔵庫を提供するものである。
【解決手段】前面に開口した冷蔵庫本体内が仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切られ、前記野菜室内には上面開口の野菜容器が前記冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納される冷蔵庫であって、前記冷蔵室と前記野菜室との間の前記冷蔵庫本体の前面開口部には横に渡した中仕切り部材が設けられ、前記中仕切り部材の後側における前記冷蔵室と前記野菜室との仕切りは、前記野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって形成したこと。
【選択図】 図1
【解決手段】前面に開口した冷蔵庫本体内が仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切られ、前記野菜室内には上面開口の野菜容器が前記冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納される冷蔵庫であって、前記冷蔵室と前記野菜室との間の前記冷蔵庫本体の前面開口部には横に渡した中仕切り部材が設けられ、前記中仕切り部材の後側における前記冷蔵室と前記野菜室との仕切りは、前記野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって形成したこと。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面に開口した冷蔵庫本体内を仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切り、野菜室内には上面開口の野菜容器が冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納された冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
前面に開口した冷蔵庫本体内を仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切り、野菜室内には上面開口の野菜容器が冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納された冷蔵庫がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1のものは、その図1に示すように、冷蔵室内下部には低温室が形成され、その下方には冷蔵室と下方の野菜室とを仕切る仕切り壁が設けられ、この仕切り壁の下側に通風ダクトを形成し、この通風ダクトの下方において野菜容器の上面開口は蓋体によって覆われた構成である。この構成において、冷却器で冷却された冷気は、上記低温室を冷却し、その冷気は上記通風ダクトを通って野菜容器の蓋体の上面前方に流れ、野菜容器と蓋体の外周を流れて野菜容器内を間接冷却して冷却器へ帰還する循環を行うものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−288444号公報(第1〜4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のものは、上記のように冷蔵室と下方の野菜室とを仕切る区画壁と、野菜容器の上面開口を覆う蓋体とが二重に配置される必要がある。本発明は、冷蔵庫本体の前面開口部に横に渡した中仕切り部材と、その後側を野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋によって、前記冷蔵室と野菜室が仕切られた構成を提供する。これによって、特許文献1のように、冷蔵室と下方の野菜室とを仕切る区画壁と、野菜容器の上面開口を覆う蓋体とが二重に配置されるものに比して、構造の簡素化に伴い、組立てが簡素化され、コストダウンが達成できる冷蔵庫が提供できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は、前面に開口した冷蔵庫本体内が仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切られ、前記野菜室内には上面開口の野菜容器が前記冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納された冷蔵庫において、前記冷蔵室と前記野菜室との間の前記冷蔵庫本体の前面開口部には横に渡した中仕切り部材が設けられ、前記中仕切り部材の後側における前記冷蔵室と前記野菜室との仕切りは、前記野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって形成したことを特徴とする。
【0007】
これによって、前記中仕切り部材は断熱効果を維持しつつ前面扉のパッキングの当接面を形成でき、扉と冷蔵庫本体との気密保持が達成されると共に、前記中仕切り部材の後領域における冷蔵室と野菜室との仕切りは、野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって形成されるため、野菜容器の上面開口を覆う蓋体の他に、冷蔵室と野菜室との区画壁を形成するものに比して簡素化された構成となる。
【0008】
また、本発明の冷蔵庫は、上記において、前記蓋体が前記中仕切り部材の下面と冷蔵庫本体に取り外し可能に取り付けられたことを特徴とする。これによって、前記中仕切り部材は断熱効果を維持しつつ前面扉のパッキングの当接面を形成でき、扉と冷蔵庫本体との気密保持が達成されると共に、前記蓋体の組立てや破損時の交換がし易くなる。また、前記中仕切り部材の下面と前記蓋体の前部との間に冷蔵室の冷気が野菜室内に流入する冷気通路を形成したことを特徴とする。これによって、冷気を野菜室内に流入する冷気通路の形成が容易となり、この冷気通路から野菜室内に流入した冷気は、野菜容器を外周から冷却して野菜容器内の野菜の乾燥を抑制した冷却ができるものとなる。
【0009】
更に、前記蓋体は、前記中仕切り部材の上面と略同一レベル面を形成するように配置されて冷蔵室の平面状の底壁を形成したことを特徴とする。これによって、蓋体は前部が冷気通路の形成に寄与し、後部が冷蔵室の底面を形成するため、蓋体が冷気通路の形成と冷蔵室の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0010】
更にまた、前記冷蔵室内の下部には、上方の冷蔵室と区画壁にて区画され前記蓋体が底壁を形成する特定低温室が形成され、この特定低温室内には前記蓋体に近接して容器が前後方向へ引き出し可能に支持されたことを特徴とする。このため、蓋体によって冷蔵室の底壁が形成されても、容器の荷重が蓋体に掛からないため、蓋体の強度を大きく設計する必要がなく、野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって冷蔵室と野菜室との区画壁を形成することが容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明冷蔵庫の実施の形態について説明する。図1は本発明冷蔵庫の縦断側面図、図2は他の実施形態に係る本発明冷蔵庫の縦断側面図である。
【0012】
本発明の冷蔵庫を図に基づき説明する。1は本発明の冷蔵庫であり、全面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)2Aと内箱(内壁板)2Bとの間に発泡断熱材2Cを充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、上から冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5、下冷凍室6が区画されて設けられ、冷蔵室3内の底部にはその上方の冷蔵室3と区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設けられている。
【0013】
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動して開閉される回動式の冷蔵室扉10にて閉塞される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレールとローラとの組み合わせによる引き出し装置21によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。上冷凍室5と下冷凍室6はそれぞれ野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対して、それぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器16、17と共に前方へ引き出される引き出し式扉12、13にて閉塞されている。特定低温室9内にも上面開口の容器70が特定低温室9の左右壁に設けたレール装置71によって前後方向へ引き出し可能に支持されている。
【0014】
24は冷凍システムの冷媒の圧縮機、25は冷凍システムの冷媒の凝縮器である。26は凝縮器25の熱によって後述の冷却器29、30の除霜水を蒸発させるための蒸発皿であり、凝縮器25上に載置して冷蔵庫本体2の前面下部から引き出し自在である。圧縮機24、凝縮器25、蒸発皿26は、冷蔵庫本体2の下部に設けた機械室28に設置されている。29、30は冷凍システムの冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を上冷凍室5及び下冷凍室6へ循環する第1送風機、32は第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を冷蔵室3、野菜室4及び特定低温室9へ循環する第2送風機である。33は第1蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータ、34は、第2蒸発器(冷却器)30の除霜用ガラス管ヒータである。第1蒸発器(冷却器)29及び第2蒸発器(冷却器)30の除霜水は排水管を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。
【0015】
35は第2蒸発器(冷却器)30で冷却された冷気が第2送風機32から導かれる冷気ダクトであり、冷蔵室3の上壁に幅広く配置されその前端は冷蔵室3の前面開口部の上面に形成した冷気吹き出し口36へ連通している。この冷気吹き出し口36から吹き出す冷気は、冷蔵室3の前面開口部を矢印のように上から下へ流れる冷気カーテン37を形成する。第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気と第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、夫々第1送風機31及び第2送風機32によって矢印のように循環して各室を所定温度に冷却する。
【0016】
このような構成において、各室の温度は、冷蔵室3が約3〜4℃、野菜室4が約4〜6℃に保たれ、上冷凍室5と下冷凍室6が約−18℃〜−20℃である。また、冷蔵室扉10の内側に設けた貯蔵棚38上は5〜8℃である。特定低温室9は、0℃よりも高い約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低く食品の凍結温度よりも高い約0〜−1℃の氷温室であったり、また、食品の表面に薄い氷の層が形成される程度の約−4℃の部分凍結室であったりする。このように特定低温室9は、食品を特定の温度領域内で冷却保存するためのものであり、他の室に比して厳しい温度制御が要求される。
【0017】
第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を第2送風機32によって冷蔵室3と野菜室4とに循環させる冷気循環経路の形成に関し、冷蔵室3の背面部にはダクト構成を設けている。これにおいて、第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、第2送風機32によって冷蔵室3と野菜室4とに循環される。その経路は、第2送風機32を通過した冷気は、一部が冷気ダクト35を通って冷気吹き出し口36から吹き出す。また第2送風機32を通過した冷気の他の部分は、冷蔵室3の背面左右の冷気通路43A、43Bを通って、冷蔵室3の背面板40に形成した冷気吹き出し口39から冷蔵室3へ吹き出し、冷気通路43A、43Bを更に下方へ流れつつ一部分の冷気が冷気吹き出し口39Aから特定低温室9へ吹き出す。
【0018】
本発明の冷蔵庫1は、前面に開口した冷蔵庫本体2内が仕切りによって上側の冷蔵室3と下側の野菜室4に仕切られている。この仕切り構成は、冷蔵室3と野菜室4との間の冷蔵庫本体2の間口、即ち、冷蔵庫本体2の前面開口部に横に水平状態に渡した中仕切り部材52が設けられ、この中仕切り部材52の後側における冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、野菜室4内に収納された野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって形成した構成である。
【0019】
中仕切り部材52は、断熱材が内蔵された断熱構造であり、その前面は冷蔵室3の扉10の裏側周縁部に取り付けたパッキング60と野菜室4の扉11の裏側周縁部に取り付けたパッキング61とが当接する面を形成し、中仕切り部材52の前面板の裏側には、露つき防止部(電気ヒータ、又は前記冷凍システムの高温側パイプ)が取り付けられている。また中仕切り部材52は、下面が平坦であり上面は扉10裏側の最下段の貯蔵棚38よりも後方に位置する後方部54が、一段低い位置に形成されて冷蔵室3の底壁の一部を形成する。
【0020】
蓋体50は、野菜容器15の上面開口を覆う平面積を有し、蓋体50の前部50Aはスペーサ62によって中仕切り部材52の下面と間隔51を保つ状態でもって取り付け具53によって、中仕切り部材52の下側に着脱自在に取り付けられている。また、蓋体50の後端部は、冷蔵庫本体2の内壁面に取り付け具58によって着脱自在に取り付けられている。そして、蓋体50の後部50Bは、中仕切り部材52の後方部54の上面と略同一レベル面をなすような平面状部に形成しており、中仕切り部材52の後部54と共に冷蔵室3の平面状底壁を形成している。上記間隔51は、この冷蔵室3の底壁の一部に形成した吸い込み口59から吸い込まれる冷蔵室3の冷気が通る冷気通路を形成する。取り付け具53と58は、ネジ式でもよいが着脱の容易さを考慮すれば、中仕切り部材52に取り付けた弾性受け部に対して着脱自在に圧入されるプラスチック製のピン部材によって蓋体50を取り付ける機構が望ましい。
【0021】
上記の構成によって、冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、冷蔵室扉10と野菜室扉11を基準とすれば、中仕切り部材52と蓋体50とによって形成されているが、冷蔵室3と野菜室4とは実質的には、着脱自在な蓋体50によって仕切られた構成であるともいえる。吸い込み口59は、中仕切り部材52の後部54に形成してもよく、また蓋体50に形成してもよく、また中仕切り部材52の後部54と蓋体50との間に形成してもよい。冷気通路51の前端は、野菜室4に開放しており、冷蔵室3の冷気は吸い込み口59から吸い込まれて冷気通路51を通り、野菜室4に入って野菜容器15の周囲を流れて野菜容器15内を間接冷却する。野菜室4の冷気は、野菜室4の背壁に形成した吸い込み口56から冷気通路43A、43B間に形成した帰還ダクト57へ吸い込まれて冷却器30の室へ帰還する循環をする。
【0022】
図2には他の実施形態を示している。図1と同符合の部分は同機能部分を示すものであり、その説明は上記と同様であるため上記を援用する。図2のものも、冷蔵庫1は、前面に開口した冷蔵庫本体2内が仕切りによって上側の冷蔵室3と下側の野菜室4に仕切られている。この仕切り構成は、冷蔵室3と野菜室4との間の冷蔵庫本体2の前面開口部に横に水平状態に渡した中仕切り部材52が設けられ、この中仕切り部材52の後側における冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、野菜室4内に収納された野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって形成した構成である。
【0023】
図2のものが図1のものと主たる異なるところは、冷蔵室3と野菜室4との仕切りとして、中仕切り部材52は、その上面が前部から後部まで同一レベルの平面状に形成し、下面は前部よりも後部が上方に上がった形状をなし、そのために冷気通路51は広くなっている。このため、冷蔵室3の底面は後部から前部まで平面状であり、特定低温室9内の容器70は、水平に引き出した状態で冷蔵庫1からの取り外しが容易である。その他、図1と同符合の部分は同機能部を示しており、その説明は図1に基づく上記の説明と同じである。
【0024】
本発明は、上記の構成によって、中仕切り部材52は断熱効果を維持しつつ扉10、11のパッキング60、61の当接面を形成でき、扉10、11と冷蔵庫本体2との気密保持が達成される。そして、中仕切り部材52の後領域における冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、野菜室4内に収納された野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって形成されるため、野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50の他に、冷蔵室3と野菜室4との区画壁を形成する従来構成のものに比して簡素化された構成となる。
【0025】
また、本発明の冷蔵庫は、蓋体50が中仕切り部材52の下面と冷蔵庫本体2に取り外し可能に取り付けられており、中仕切り部材52は断熱効果を維持しつつ前面扉10、11のパッキング60、61の当接面を形成でき、扉10、11と冷蔵庫本体2との気密保持が達成されると共に、蓋体50の組立てや破損時の交換がし易くなる。また、中仕切り部材52の下面と蓋体50の前部との間に冷蔵室3の冷気が野菜室4内に流入する冷気通路51を形成しており、冷気を野菜室4内に流入する冷気通路51の形成が容易となり、この冷気通路51から野菜室4内に流入した冷気は、野菜容器15を外周から冷却して野菜容器15内の野菜の乾燥を抑制した冷却ができるものとなる。
【0026】
更に、蓋体50は、中仕切り部材52の上面と略同一レベル面を形成するように配置されて冷蔵室3の平坦な底壁を形成したことによって、蓋体50は前部が冷気通路51の形成に寄与し、後部が冷蔵室3の底壁を形成するため、蓋体50が冷気通路51の形成と冷蔵室3の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0027】
また、冷蔵室3の下部には、蓋体50の直ぐ上に特定低温室9が形成され、特定低温室9内には上面開口の容器70が特定低温室9の左右壁に設けたレール装置71によって前後方向へ引き出し可能に支持されている。具体的には、特定低温室9の底壁が蓋体50の略平坦な後部50Bによって形成され、容器70の底面がこの蓋体50の後部50Bに近接した状態でもって前後方向に引き出し自在である。このため、蓋体50によって冷蔵室3の底壁が形成されても、容器70の荷重が蓋体50に掛からないため、蓋体50の強度を大きく設計する必要がなく、野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって冷蔵室3と野菜室4との区画壁を形成することが容易となる。
【0028】
本発明は、上記実施形態に限定されず、冷蔵庫の種々の形態に適用でき、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、それに係る種々の実施形態を包含するものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、中仕切り部材は断熱効果を維持しつつ前面扉のパッキングの当接面を形成して前面扉と冷蔵庫本体との気密保持を行い、中仕切り部材の後領域における冷蔵室と野菜室との仕切りは、野菜容器の上面開口を覆う蓋体が兼用するため、野菜容器の上面開口を覆う蓋体とは別に冷蔵室と野菜室との区画壁を設けるものに比して、部品数が少なくなり簡素化された構成となる。
【0030】
また、請求項2の発明では、上記の効果に加えて蓋体の組立てや破損時の交換がし易くなる。
【0031】
また、請求項3の発明では、上記の効果に加えて、蓋体は前部が冷気通路の形成に寄与し後部が冷蔵室の底面を形成して、蓋体が冷気通路の形成と冷蔵室の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0032】
また請求項4の発明では、上記の効果に加えて、蓋体は前部が冷気通路の形成に寄与し、後部が冷蔵室の底面を形成するため、蓋体が冷気通路の形成と冷蔵室の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0033】
また、請求項5の発明では、蓋体によって冷蔵室の底壁が形成されても、特定低温室内の容器の荷重が蓋体に掛からないため、蓋体の強度を大きく設計する必要がなく、野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって冷蔵室と野菜室との区画壁を形成することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明冷蔵庫の縦断側面図である。
【図2】他の実施形態に係る本発明冷蔵庫の縦断側面図である。
【符号の説明】
1……冷蔵庫
2……冷蔵庫本体
3……冷蔵室
4……野菜室
9……特定低温室
10…冷蔵室扉
11…野菜室扉
15…野菜容器
21…引き出し装置
50…野菜容器の蓋体
50A…蓋体の前部
50B…蓋体の後部
51…冷気通路
52…中仕切り部材
53、58…取り付け具
54…中仕切り部材52の後部
59…冷気吸い込み口
70…容器
71…レール装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面に開口した冷蔵庫本体内を仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切り、野菜室内には上面開口の野菜容器が冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納された冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
前面に開口した冷蔵庫本体内を仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切り、野菜室内には上面開口の野菜容器が冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納された冷蔵庫がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1のものは、その図1に示すように、冷蔵室内下部には低温室が形成され、その下方には冷蔵室と下方の野菜室とを仕切る仕切り壁が設けられ、この仕切り壁の下側に通風ダクトを形成し、この通風ダクトの下方において野菜容器の上面開口は蓋体によって覆われた構成である。この構成において、冷却器で冷却された冷気は、上記低温室を冷却し、その冷気は上記通風ダクトを通って野菜容器の蓋体の上面前方に流れ、野菜容器と蓋体の外周を流れて野菜容器内を間接冷却して冷却器へ帰還する循環を行うものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−288444号公報(第1〜4頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のものは、上記のように冷蔵室と下方の野菜室とを仕切る区画壁と、野菜容器の上面開口を覆う蓋体とが二重に配置される必要がある。本発明は、冷蔵庫本体の前面開口部に横に渡した中仕切り部材と、その後側を野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋によって、前記冷蔵室と野菜室が仕切られた構成を提供する。これによって、特許文献1のように、冷蔵室と下方の野菜室とを仕切る区画壁と、野菜容器の上面開口を覆う蓋体とが二重に配置されるものに比して、構造の簡素化に伴い、組立てが簡素化され、コストダウンが達成できる冷蔵庫が提供できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は、前面に開口した冷蔵庫本体内が仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切られ、前記野菜室内には上面開口の野菜容器が前記冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納された冷蔵庫において、前記冷蔵室と前記野菜室との間の前記冷蔵庫本体の前面開口部には横に渡した中仕切り部材が設けられ、前記中仕切り部材の後側における前記冷蔵室と前記野菜室との仕切りは、前記野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって形成したことを特徴とする。
【0007】
これによって、前記中仕切り部材は断熱効果を維持しつつ前面扉のパッキングの当接面を形成でき、扉と冷蔵庫本体との気密保持が達成されると共に、前記中仕切り部材の後領域における冷蔵室と野菜室との仕切りは、野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって形成されるため、野菜容器の上面開口を覆う蓋体の他に、冷蔵室と野菜室との区画壁を形成するものに比して簡素化された構成となる。
【0008】
また、本発明の冷蔵庫は、上記において、前記蓋体が前記中仕切り部材の下面と冷蔵庫本体に取り外し可能に取り付けられたことを特徴とする。これによって、前記中仕切り部材は断熱効果を維持しつつ前面扉のパッキングの当接面を形成でき、扉と冷蔵庫本体との気密保持が達成されると共に、前記蓋体の組立てや破損時の交換がし易くなる。また、前記中仕切り部材の下面と前記蓋体の前部との間に冷蔵室の冷気が野菜室内に流入する冷気通路を形成したことを特徴とする。これによって、冷気を野菜室内に流入する冷気通路の形成が容易となり、この冷気通路から野菜室内に流入した冷気は、野菜容器を外周から冷却して野菜容器内の野菜の乾燥を抑制した冷却ができるものとなる。
【0009】
更に、前記蓋体は、前記中仕切り部材の上面と略同一レベル面を形成するように配置されて冷蔵室の平面状の底壁を形成したことを特徴とする。これによって、蓋体は前部が冷気通路の形成に寄与し、後部が冷蔵室の底面を形成するため、蓋体が冷気通路の形成と冷蔵室の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0010】
更にまた、前記冷蔵室内の下部には、上方の冷蔵室と区画壁にて区画され前記蓋体が底壁を形成する特定低温室が形成され、この特定低温室内には前記蓋体に近接して容器が前後方向へ引き出し可能に支持されたことを特徴とする。このため、蓋体によって冷蔵室の底壁が形成されても、容器の荷重が蓋体に掛からないため、蓋体の強度を大きく設計する必要がなく、野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって冷蔵室と野菜室との区画壁を形成することが容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明冷蔵庫の実施の形態について説明する。図1は本発明冷蔵庫の縦断側面図、図2は他の実施形態に係る本発明冷蔵庫の縦断側面図である。
【0012】
本発明の冷蔵庫を図に基づき説明する。1は本発明の冷蔵庫であり、全面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)2Aと内箱(内壁板)2Bとの間に発泡断熱材2Cを充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、上から冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5、下冷凍室6が区画されて設けられ、冷蔵室3内の底部にはその上方の冷蔵室3と区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設けられている。
【0013】
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動して開閉される回動式の冷蔵室扉10にて閉塞される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレールとローラとの組み合わせによる引き出し装置21によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。上冷凍室5と下冷凍室6はそれぞれ野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対して、それぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器16、17と共に前方へ引き出される引き出し式扉12、13にて閉塞されている。特定低温室9内にも上面開口の容器70が特定低温室9の左右壁に設けたレール装置71によって前後方向へ引き出し可能に支持されている。
【0014】
24は冷凍システムの冷媒の圧縮機、25は冷凍システムの冷媒の凝縮器である。26は凝縮器25の熱によって後述の冷却器29、30の除霜水を蒸発させるための蒸発皿であり、凝縮器25上に載置して冷蔵庫本体2の前面下部から引き出し自在である。圧縮機24、凝縮器25、蒸発皿26は、冷蔵庫本体2の下部に設けた機械室28に設置されている。29、30は冷凍システムの冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を上冷凍室5及び下冷凍室6へ循環する第1送風機、32は第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を冷蔵室3、野菜室4及び特定低温室9へ循環する第2送風機である。33は第1蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータ、34は、第2蒸発器(冷却器)30の除霜用ガラス管ヒータである。第1蒸発器(冷却器)29及び第2蒸発器(冷却器)30の除霜水は排水管を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。
【0015】
35は第2蒸発器(冷却器)30で冷却された冷気が第2送風機32から導かれる冷気ダクトであり、冷蔵室3の上壁に幅広く配置されその前端は冷蔵室3の前面開口部の上面に形成した冷気吹き出し口36へ連通している。この冷気吹き出し口36から吹き出す冷気は、冷蔵室3の前面開口部を矢印のように上から下へ流れる冷気カーテン37を形成する。第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気と第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、夫々第1送風機31及び第2送風機32によって矢印のように循環して各室を所定温度に冷却する。
【0016】
このような構成において、各室の温度は、冷蔵室3が約3〜4℃、野菜室4が約4〜6℃に保たれ、上冷凍室5と下冷凍室6が約−18℃〜−20℃である。また、冷蔵室扉10の内側に設けた貯蔵棚38上は5〜8℃である。特定低温室9は、0℃よりも高い約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低く食品の凍結温度よりも高い約0〜−1℃の氷温室であったり、また、食品の表面に薄い氷の層が形成される程度の約−4℃の部分凍結室であったりする。このように特定低温室9は、食品を特定の温度領域内で冷却保存するためのものであり、他の室に比して厳しい温度制御が要求される。
【0017】
第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を第2送風機32によって冷蔵室3と野菜室4とに循環させる冷気循環経路の形成に関し、冷蔵室3の背面部にはダクト構成を設けている。これにおいて、第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、第2送風機32によって冷蔵室3と野菜室4とに循環される。その経路は、第2送風機32を通過した冷気は、一部が冷気ダクト35を通って冷気吹き出し口36から吹き出す。また第2送風機32を通過した冷気の他の部分は、冷蔵室3の背面左右の冷気通路43A、43Bを通って、冷蔵室3の背面板40に形成した冷気吹き出し口39から冷蔵室3へ吹き出し、冷気通路43A、43Bを更に下方へ流れつつ一部分の冷気が冷気吹き出し口39Aから特定低温室9へ吹き出す。
【0018】
本発明の冷蔵庫1は、前面に開口した冷蔵庫本体2内が仕切りによって上側の冷蔵室3と下側の野菜室4に仕切られている。この仕切り構成は、冷蔵室3と野菜室4との間の冷蔵庫本体2の間口、即ち、冷蔵庫本体2の前面開口部に横に水平状態に渡した中仕切り部材52が設けられ、この中仕切り部材52の後側における冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、野菜室4内に収納された野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって形成した構成である。
【0019】
中仕切り部材52は、断熱材が内蔵された断熱構造であり、その前面は冷蔵室3の扉10の裏側周縁部に取り付けたパッキング60と野菜室4の扉11の裏側周縁部に取り付けたパッキング61とが当接する面を形成し、中仕切り部材52の前面板の裏側には、露つき防止部(電気ヒータ、又は前記冷凍システムの高温側パイプ)が取り付けられている。また中仕切り部材52は、下面が平坦であり上面は扉10裏側の最下段の貯蔵棚38よりも後方に位置する後方部54が、一段低い位置に形成されて冷蔵室3の底壁の一部を形成する。
【0020】
蓋体50は、野菜容器15の上面開口を覆う平面積を有し、蓋体50の前部50Aはスペーサ62によって中仕切り部材52の下面と間隔51を保つ状態でもって取り付け具53によって、中仕切り部材52の下側に着脱自在に取り付けられている。また、蓋体50の後端部は、冷蔵庫本体2の内壁面に取り付け具58によって着脱自在に取り付けられている。そして、蓋体50の後部50Bは、中仕切り部材52の後方部54の上面と略同一レベル面をなすような平面状部に形成しており、中仕切り部材52の後部54と共に冷蔵室3の平面状底壁を形成している。上記間隔51は、この冷蔵室3の底壁の一部に形成した吸い込み口59から吸い込まれる冷蔵室3の冷気が通る冷気通路を形成する。取り付け具53と58は、ネジ式でもよいが着脱の容易さを考慮すれば、中仕切り部材52に取り付けた弾性受け部に対して着脱自在に圧入されるプラスチック製のピン部材によって蓋体50を取り付ける機構が望ましい。
【0021】
上記の構成によって、冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、冷蔵室扉10と野菜室扉11を基準とすれば、中仕切り部材52と蓋体50とによって形成されているが、冷蔵室3と野菜室4とは実質的には、着脱自在な蓋体50によって仕切られた構成であるともいえる。吸い込み口59は、中仕切り部材52の後部54に形成してもよく、また蓋体50に形成してもよく、また中仕切り部材52の後部54と蓋体50との間に形成してもよい。冷気通路51の前端は、野菜室4に開放しており、冷蔵室3の冷気は吸い込み口59から吸い込まれて冷気通路51を通り、野菜室4に入って野菜容器15の周囲を流れて野菜容器15内を間接冷却する。野菜室4の冷気は、野菜室4の背壁に形成した吸い込み口56から冷気通路43A、43B間に形成した帰還ダクト57へ吸い込まれて冷却器30の室へ帰還する循環をする。
【0022】
図2には他の実施形態を示している。図1と同符合の部分は同機能部分を示すものであり、その説明は上記と同様であるため上記を援用する。図2のものも、冷蔵庫1は、前面に開口した冷蔵庫本体2内が仕切りによって上側の冷蔵室3と下側の野菜室4に仕切られている。この仕切り構成は、冷蔵室3と野菜室4との間の冷蔵庫本体2の前面開口部に横に水平状態に渡した中仕切り部材52が設けられ、この中仕切り部材52の後側における冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、野菜室4内に収納された野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって形成した構成である。
【0023】
図2のものが図1のものと主たる異なるところは、冷蔵室3と野菜室4との仕切りとして、中仕切り部材52は、その上面が前部から後部まで同一レベルの平面状に形成し、下面は前部よりも後部が上方に上がった形状をなし、そのために冷気通路51は広くなっている。このため、冷蔵室3の底面は後部から前部まで平面状であり、特定低温室9内の容器70は、水平に引き出した状態で冷蔵庫1からの取り外しが容易である。その他、図1と同符合の部分は同機能部を示しており、その説明は図1に基づく上記の説明と同じである。
【0024】
本発明は、上記の構成によって、中仕切り部材52は断熱効果を維持しつつ扉10、11のパッキング60、61の当接面を形成でき、扉10、11と冷蔵庫本体2との気密保持が達成される。そして、中仕切り部材52の後領域における冷蔵室3と野菜室4との仕切りは、野菜室4内に収納された野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって形成されるため、野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50の他に、冷蔵室3と野菜室4との区画壁を形成する従来構成のものに比して簡素化された構成となる。
【0025】
また、本発明の冷蔵庫は、蓋体50が中仕切り部材52の下面と冷蔵庫本体2に取り外し可能に取り付けられており、中仕切り部材52は断熱効果を維持しつつ前面扉10、11のパッキング60、61の当接面を形成でき、扉10、11と冷蔵庫本体2との気密保持が達成されると共に、蓋体50の組立てや破損時の交換がし易くなる。また、中仕切り部材52の下面と蓋体50の前部との間に冷蔵室3の冷気が野菜室4内に流入する冷気通路51を形成しており、冷気を野菜室4内に流入する冷気通路51の形成が容易となり、この冷気通路51から野菜室4内に流入した冷気は、野菜容器15を外周から冷却して野菜容器15内の野菜の乾燥を抑制した冷却ができるものとなる。
【0026】
更に、蓋体50は、中仕切り部材52の上面と略同一レベル面を形成するように配置されて冷蔵室3の平坦な底壁を形成したことによって、蓋体50は前部が冷気通路51の形成に寄与し、後部が冷蔵室3の底壁を形成するため、蓋体50が冷気通路51の形成と冷蔵室3の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0027】
また、冷蔵室3の下部には、蓋体50の直ぐ上に特定低温室9が形成され、特定低温室9内には上面開口の容器70が特定低温室9の左右壁に設けたレール装置71によって前後方向へ引き出し可能に支持されている。具体的には、特定低温室9の底壁が蓋体50の略平坦な後部50Bによって形成され、容器70の底面がこの蓋体50の後部50Bに近接した状態でもって前後方向に引き出し自在である。このため、蓋体50によって冷蔵室3の底壁が形成されても、容器70の荷重が蓋体50に掛からないため、蓋体50の強度を大きく設計する必要がなく、野菜容器15の上面開口を覆う蓋体50によって冷蔵室3と野菜室4との区画壁を形成することが容易となる。
【0028】
本発明は、上記実施形態に限定されず、冷蔵庫の種々の形態に適用でき、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、それに係る種々の実施形態を包含するものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、中仕切り部材は断熱効果を維持しつつ前面扉のパッキングの当接面を形成して前面扉と冷蔵庫本体との気密保持を行い、中仕切り部材の後領域における冷蔵室と野菜室との仕切りは、野菜容器の上面開口を覆う蓋体が兼用するため、野菜容器の上面開口を覆う蓋体とは別に冷蔵室と野菜室との区画壁を設けるものに比して、部品数が少なくなり簡素化された構成となる。
【0030】
また、請求項2の発明では、上記の効果に加えて蓋体の組立てや破損時の交換がし易くなる。
【0031】
また、請求項3の発明では、上記の効果に加えて、蓋体は前部が冷気通路の形成に寄与し後部が冷蔵室の底面を形成して、蓋体が冷気通路の形成と冷蔵室の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0032】
また請求項4の発明では、上記の効果に加えて、蓋体は前部が冷気通路の形成に寄与し、後部が冷蔵室の底面を形成するため、蓋体が冷気通路の形成と冷蔵室の底壁形成の兼用となり、冷蔵庫の構造の簡素化が図れる。
【0033】
また、請求項5の発明では、蓋体によって冷蔵室の底壁が形成されても、特定低温室内の容器の荷重が蓋体に掛からないため、蓋体の強度を大きく設計する必要がなく、野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって冷蔵室と野菜室との区画壁を形成することが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明冷蔵庫の縦断側面図である。
【図2】他の実施形態に係る本発明冷蔵庫の縦断側面図である。
【符号の説明】
1……冷蔵庫
2……冷蔵庫本体
3……冷蔵室
4……野菜室
9……特定低温室
10…冷蔵室扉
11…野菜室扉
15…野菜容器
21…引き出し装置
50…野菜容器の蓋体
50A…蓋体の前部
50B…蓋体の後部
51…冷気通路
52…中仕切り部材
53、58…取り付け具
54…中仕切り部材52の後部
59…冷気吸い込み口
70…容器
71…レール装置
Claims (5)
- 前面に開口した冷蔵庫本体内が仕切りによって上側の冷蔵室と下側の野菜室に仕切られ、前記野菜室内には上面開口の野菜容器が前記冷蔵庫本体の前面へ向けて引き出し自在に収納される冷蔵庫であって、前記冷蔵室と前記野菜室との間の前記冷蔵庫本体の前面開口部には横に渡した中仕切り部材が設けられ、前記中仕切り部材の後側における前記冷蔵室と前記野菜室との仕切りは、前記野菜室内に収納された野菜容器の上面開口を覆う蓋体によって形成したことを特徴とする冷蔵庫。
- 前記蓋体が前記中仕切り部材の下面と前記冷蔵庫本体から取り外し可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記中仕切り部材の下面と前記蓋体の前部との間に前記冷蔵室の冷気が前記野菜室内に流入する冷気通路を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
- 前記蓋体は、前記中仕切り部材の上面と略同一レベル面を形成するように配置されて前記冷蔵室の平面状の底壁を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵室内の下部には、上方の冷蔵室と区画壁にて区画され前記蓋体が底壁を形成する特定低温室が形成され、この特定低温室内には前記蓋体に近接して容器が前後方向へ引き出し可能に支持されたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1986069A1 (en) | 2004-04-06 | 2008-10-29 | Hitachi Ltd. | A storage system executing encryption and decryption processing |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003019113A patent/JP2004232893A/ja active Pending
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