JP2004231018A - エンジンマウント用のブラケット - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の衝突事故の際の大衝撃荷重の作用時に、エンジンを良好に下方に脱落させることのできる新規なエンジンマウント用のブラケットを提供する。
【解決手段】車両のエンジンと車体との間に介在してエンジンを弾性的に防振支持するエンジンマウント16Lをエンジン側に取付固定するための剛性のエンジン側ブラケット26におけるエンジン側固定部44と、マウント側固定部42とを2箇所以上の複数箇所に設けた連結部58,60で互いに連結し、車両衝突時の大衝撃荷重で各連結部60,58を順次に破断させるようにする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のエンジンと車体との間に介在してエンジンを弾性的に防振支持するエンジンマウントの取付用のブラケットに関し、詳しくはエンジンマウントをエンジン側に取付固定するための剛性のブラケットに関する。
【0002】
【発明の背景】
従来、車両においては振動発生源となるエンジンと車体との間にゴム弾性体を主要素として含むエンジンマウントを介在させて、エンジンを弾性的に防振支持することが行われている。
通常このエンジンマウントは、ゴム弾性体がエンジンと車体との間に介在するようにして剛性のエンジン側ブラケット及び車体側ブラケットによりそれぞれエンジン側と車体側とに取付固定される。
【0003】
ところで、車両が衝突事故を起したときにエンジンルーム内のエンジンが後方の車室内に飛び込むと、車室の運転席や助手席の乗員の安全を脅かす恐れがあることから、従来、車両衝突時にその大衝撃荷重によって、エンジンを下方に脱落させてこれを防止することが考えられている。
【0004】
車両衝突時にエンジンを下方に脱落させるための手段として、従来様々なものが提案されている。
例えば下記特許文献1には、エンジンマウントをエンジン側に取付固定するブラケットの円筒形状部の周方向所定箇所に、大荷重の作用時に塑性変形を起こさせる起点となるノッチ部を設ける点が開示されている。
また下記特許文献2には、大衝撃が加わったときにストッパとボルトとを剪断破壊させてエンジンマウントを破壊し、以ってエンジンを脱落させるようになした点が開示されている。
【0005】
本発明は、車両衝突時に大衝撃荷重によってエンジンを下方に脱落させるための新規な手段を提供すべく、エンジンマウントをエンジン側に取付固定する剛性のブラケットに着眼した。
具体的には、車両衝突時の大衝撃荷重によってブラケットを破断させるべく、かかるブラケットに大衝撃荷重で破断させるべき箇所を予め用意しておくことを考えた。
【0006】
図13及び図14は本発明者等が試作したエンジンマウント用のブラケットの形状を示したものである。
同図において、202は金属製の剛性のエンジン側ブラケット(ここでは左側のエンジンマウント用のブラケット)200におけるエンジン側固定部で、204はエンジンマウントに固定されるマウント側固定部である。
【0007】
エンジン側固定部202は、締結ボルトを挿通する筒形の一対のボルト締結筒206を有しており、またマウント側固定部204には、その略中央部に締結ボルトを挿通する上下に貫通の締結孔208が設けられている。
【0008】
マウント側固定部204とエンジン側固定部202との間の部分には、前方と後方(図14(A)中右方と左方)とから切欠部210が設けられて、エンジン側固定部202とマウント側固定部204とを連結する、車両前後方向に幅の狭い連結部212が設けられている。
【0009】
この図13及び図14に示す試作品のエンジン側ブラケット200は、連結部212を強度的に弱い部分として構成し、車両衝突時の大衝撃荷重により連結部212に応力集中を生ぜしめて連結部212を破断せしめ、エンジンを下方に脱落させることを狙ったものである。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−127762号公報
【特許文献2】
特開2000−2298号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら実際にエンジン側ブラケット200に対して図15(イ)に示しているように大衝撃荷重Fを作用させてこれを破断させる試験を行ったところ(大衝撃荷重Fは車両衝突時にマウント側固定部204に対して後方から前方に向け作用する)、同図(イ)に示しているように連結部212の後端部に応力集中部214が生じたとしても、設定した破断荷重では(ロ)に示しているようにマウント側固定部204がエンジン側固定部202に対して変形するのみで、破断が連結部212に沿って生じなかったり、或いは(ハ)に示しているように破断が狙いとした連結部212に沿った方向ではなく、これとは異なった別の方向に進行してしまい、連結部212においてエンジン側ブラケット200を良好に破断することができなかった。
【0012】
連結部212は、車両衝突時の大衝撃荷重Fによって破断させたい一方で、通常時にはエンジンが上下及び前後に変位したときにも良好にエンジン荷重を支持できる強度を有するものでなければならず、従ってその強度を一定以上に小さくすることはできない。
この場合、車両衝突時に大衝撃荷重Fが作用しても、その衝撃荷重では連結部212が良好に破断してくれないのである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のエンジンマウント用のブラケットはこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、車両のエンジンと車体との間に介在して該エンジンを弾性的に防振支持するエンジンマウントをエンジン側に取付固定するための剛性のブラケットであって、前記エンジン側に固定されるエンジン側固定部と、前記エンジンマウントに固定されるマウント側固定部とを有し、且つそれらエンジン側固定部とマウント側固定部とが2箇所以上の複数箇所に設けた連結部で互いに連結されているとともに、それら複数の連結部のそれぞれは、車両衝突時の大衝撃荷重が作用したときに各連結部が順次に段階的に破断する強度に定めてあることを特徴とする。
【0014】
請求項2のものは、請求項1において、前記複数の連結部が車両前後方向に配置してあることを特徴とする。
【0015】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記エンジン側固定部とマウント側固定部との間の部分には車両前後方向に長い上下に貫通の貫通穴が形成されており、該貫通穴の前後の部分が前記連結部として構成してあることを特徴とする。
【0016】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、車両前後方向における後側の前記連結部が前側の連結部よりも破断強度が弱く定めてあることを特徴とする。
【0017】
請求項5のものは、請求項4において、前記後側の連結部が前側の連結部よりも車両前後方向の断面における断面形状が小形状となしてあることを特徴とする。
【0018】
請求項6のものは、車両のエンジンと車体との間に介在して該エンジンを弾性的に防振支持するエンジンマウントをエンジン側に取付固定するための剛性のブラケットであって、前記エンジン側に固定されるエンジン側固定部と、前記エンジンマウントに固定されるマウント側固定部とを有し、且つ該エンジン側固定部は固定用の締結ボルトを挿通する筒形のボルト締結筒を有しており、該ボルト締結筒の外周面側の付根部に該ボルト締結筒を車両衝突時の大衝撃荷重の作用で破断分離するための切欠部が設けてあることを特徴とする。
【0019】
【作用及び発明の効果】
以上のように請求項1のものは、エンジン側固定部とマウント側固定部とを2箇所以上の複数箇所に設けた複数の連結部で互いに連結するとともに、複数の連結部のそれぞれを、車両衝突時の大衝撃荷重が作用したとき、各連結部が順次に段階的に破断する強度に定めたもので、かかる本発明によれば、車両衝突時の大衝撃荷重によって、複数箇所に設けた連結部を時間差をもって順次に段階的に破断させ、ブラケットにおけるエンジン側固定部とマウント側固定部とを破断分離できる一方で、通常時においてエンジン荷重を支持する際には、それら複数の連結部を合せた全体の強度でエンジン荷重を支持することができる。
【0020】
かかる本発明は、通常時においてエンジン荷重を支持する際には各連結部に対して力が均等に作用する一方、車両衝突時における大衝撃荷重の作用時には、応力集中とこれに伴う破断とが各連結部の位置等によって均等ではない点を利用したものである。
【0021】
ここで複数の連結部は、車両前後方向に配置しておくことが望ましい(請求項2)。
このようにすることで車両衝突時にエンジンが後向きに押されたとき、複数の連結部を良好に順次に破断させて行くことができる。
【0022】
本発明においてはまた、エンジン側固定部とマウント側固定部との間の部分に車両前後方向に長い貫通穴を形成し、その貫通穴の前後の部分を上記連結部として構成しておくことができる(請求項3)。
【0023】
本発明においては、車両前後方向における後側の連結部を前側の連結部よりも破断強度を弱く定めておくことが望ましい(請求項4)。
車両衝突時にはエンジンの後方への押込みに伴ってマウント側固定部がストッパ部に当り、そこで後方から前方への衝撃荷重が働いて連結部に対し特に後側の部分において大きな応力集中が発生することによる。
この場合において最も後側の連結部を前側の連結部よりも車両前後方向の断面における断面形状を小形状となしておくことができる(請求項5)
【0024】
次に請求項6は、ブラケットにおけるエンジン側固定部に固定用の締結ボルトを挿通する筒形のボルト締結筒を具備させ、そのボルト締結筒の外周面側の付根部に、大衝撃荷重の作用でボルト締結筒を破断分離するための切欠部を設けたもので、このようになした場合においても、車両衝突時の大衝撃荷重の作用でブラケットのエンジン側固定部とマウント側固定部とを破断分離させることができる。
【0025】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10はエンジン、12はトランスミッションで、エンジン10はこれと一体に構成されたトランスミッション12とともにパワーユニット14として左側のエンジンマウント16L及び右側のエンジンマウント16Rを介して車体により、詳しくはここではサイドフレーム20上に弾性的に防振支持されている。
【0026】
図2及び図3に左側のエンジンマウント16Lを介してのエンジン10の防振支持構造が、また図4及び図5にエンジンマウント16Lをエンジン10側に取付固定する後述のエンジン側ブラケット26単体の形状が示してある。
【0027】
図2及び図3において16Lは全体として筒形をなすエンジンマウント、24はエンジンマウント16Lを車体側に、詳しくはサイドフレーム20に取付固定するための車体側ブラケット、26はエンジンマウント16Lをエンジン10側(詳しくはパワーユニット14)に取付固定するためのエンジン側ブラケットである。
【0028】
ここで車体側ブラケット24及びエンジン側ブラケット26の何れも金属製とされている。
エンジンマウント16Lは、金属製且つ円筒形状をなすアウタ部材28及びインナ部材30と、それらの間に配置され且つ加硫接着により一体化されたゴム弾性体32とを有している。
【0029】
車体側ブラケット24はプレート状をなす下部34と、ブリッジ状をなす上部36とに分かれていて、それらが締結ボルト38にて互いに締結され且つサイドフレーム20に固定されるようになっている。
この車体側ブラケット24は前後の立上り形状のストッパ部39と円筒形状の保持部40とを有していて、その保持部40にエンジンマウント16Lが金属製のアウタ部材28において圧入され、嵌合状態に保持される。
【0030】
エンジン側ブラケット26は、図4及び図5にも詳しく示しているようにエンジンマウント16Lに固定されるマウント側固定部42と、エンジン10側(パワーユニット14)に固定されるエンジン側固定部44とを有している。
エンジン側ブラケット26は、車両衝突時にエンジン10の後方への押込みに伴ってマウント側固定部42が車体側ブラケット24の後側のストッパ部39に当り、後方から前方に向けて大衝撃荷重を受ける。
【0031】
マウント側固定部42には上下に貫通の締結孔46が設けられており、この締結孔46において、図3に示しているように締結ボルト38によりエンジンマウント16L、詳しくはそのインナ部材30に締結固定されるようになっている。
【0032】
一方エンジン側固定部44は、前後に一対のアーム48と、アーム48の先端部に筒形をなし締結ボルト38を挿通させるボルト締結筒50とを有している。
そしてこのボルト締結筒50において、締結ボルト38により図3に示すエンジン10側(パワーユニット14)に設けられた、対応するボルト締結筒52に締結固定されるようになっている。
【0033】
図4及び図5に示しているように、エンジン側ブラケット26はマウント側固定部42とエンジン側固定部44との間の部分において、前端と後端とに平面形状が円弧形状をなす切欠部54が設けられており、また車両前後方向中間部には、同前後方向に長穴状をなす上下に貫通の貫通穴56が形成されており、そしてこの貫通穴56の前部と後部とが細幅の連結部58,60とされている。
【0034】
即ちこのエンジン側ブラケット26には、車両前後方向における前端部と後端部との2箇所に連結部58,60が設けられており、これら2箇所の連結部58,60によって、マウント側固定部42とエンジン側固定部44とが車両左右方向に互いに連結されている。
【0035】
図5(A)に示しているように、前部と後部との連結部58,60は、それぞれ車両左右方向の中間部がくびれ形状をなしている。
尚この例では連結部58,60のそれぞれが、詳しくは車両前後方向に最も小寸法となる部分の寸法a,bがそれぞれ同等寸法とされている。
【0036】
ここで連結部58,60のそれぞれは、車両衝突時の大衝撃荷重が作用したときに、詳しくは設定した大衝撃荷重が作用したときに、各連結部60,58が順次に段階的に破断する強度に定めてある。
【0037】
図6は本例のエンジン側ブラケット26に対し、車両衝突時の大衝撃荷重が作用したときの連結部58,60の破断の様子を模式的に表したものである。
図6(I)に示しているように、車両衝突時において大衝撃荷重Fがマウント側固定部42に作用したとき、先ず後側の連結部60に局部的に大きな応力集中が発生して、同連結部60がその応力集中によって破断する。
このときその破断は、中空部分となっている貫通穴56の方に向って進行する。図6(II)はそのようにして後側の連結部60が破断した後の状態を表している。
【0038】
而してこのように後側の連結部60が破断してしまうと、その大衝撃荷重Fは更に前側の連結部58に対して集中的に働くようになり、ここにおいて前側の連結部58が、その大衝撃荷重Fによって、後側の連結部60に続いて破断する。
ここにおいて図6(III)に示しているように、マウント側固定部42とエンジン側固定部44とは互いに左右に分離した状態となる。
【0039】
一方そのように荷重が衝撃的に作用しない通常のエンジン10(パワーユニット14)の荷重支持状態では、一対の連結部58,60は共働してエンジン10の荷重を支持する。
即ち通常時においてエンジン10の荷重を支持する際には、前側の連結部58及び後側の連結部60が均等な応力の下でそれら全体としてエンジン荷重を支持する。
従ってその際には連結部58,60は十分な強度を保ち、良好にエンジン10の荷重を支持する。
【0040】
尚、図7に示しているように後側の連結部60と前側の連結部58との寸法a,bを異ならせること、詳しくは後側の連結部60の寸法bを前側の連結部58の寸法aよりも小寸法となしておくことができる。
このようにすることで、車両衝突時の大衝撃荷重Fが働いたとき、より容易に後側の連結部60を先ず破断させ、続いて前側の連結部58を破断させるようになすことができる。
【0041】
図8及び図9は本発明の更に他の実施例を示している。
この例は連結部58と60との間(前後方向の間)に2つの長穴状の貫通穴62を設け、第3の連結部64を設けた例である。
この場合において、連結部58の寸法a,連結部60の寸法c,連結部64の寸法bを適宜に定めることができる。
【0042】
例えば寸法aと寸法cとを同等寸法とし、寸法bをこれより大寸法とすることもできるし、或いはまた寸法cを寸法aよりも小さくしたり、更には寸法aから寸法bに、更に寸法cに漸次その寸法を小寸法となして行くこともできる。
【0043】
図10に、図1における右側のエンジンマウント16Rを用いたエンジン10の防振支持構造が示してある。
この右側の防振支持構造は、基本的に左側の防振支持構造と同様であって、エンジン側ブラケット65の形状のみが異なっている。
【0044】
図11にそのエンジン側ブラケット65の形状が詳しく示してある。
同図に示しているようにエンジン側ブラケット65は、マウント側固定部66とエンジン側固定部68とを有しており、そのマウント側固定部66に締結孔46が設けられていて、その締結孔46において、マウント側固定部66が右側のエンジンマウント16Rに固定されるようになっている。
【0045】
一方エンジン側固定部68には、前後に一対のアーム70と、アーム70の先端部に筒形をなし締結ボルト38を挿通するボルト締結筒50とがそれぞれ設けられている。
一対のアーム70のそれぞれには、図12(A)にも示しているようにボルト締結筒50の外周面側の付根部に、車両衝突時の大衝撃荷重の作用でボルト締結筒50をそれぞれ破断分離するための切欠部72が設けてある。
【0046】
この例の場合においても、図12(B)に示しているように車両衝突時に大衝撃荷重Fがマウント側固定部66に作用すると、後側のボルト締結筒50が先ず破断分離し、続いて前側のボルト締結筒50が破断分離する。
【0047】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は場合によってマウント側固定部に対し前方から後方に向けて大衝撃荷重が作用する場合には、先ず前側の連結部を破断させ続いて後側の連結部を破断させるようになすといったことも可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるブラケットを含むエンジンの防振支持の状態を示す図である。
【図2】図1の左側のエンジンマウントを用いた防振支持構造を組付状態で示す図である。
【図3】図2の各部材を分解して示す図である。
【図4】図2及び図3におけるエンジン側ブラケット単体の斜視図である。
【図5】(A):同じエンジン側ブラケットの平面図である。
(B):(A)におけるB−B断面図である。
(C):同じエンジン側ブラケットの側面図である。
【図6】同じエンジン側ブラケットの車両衝突時の破断の様子を示す模式図である。
【図7】本発明の他の実施例のエンジン側ブラケットの平面図である。
【図8】本発明の更に他の実施例のエンジン側ブラケットの斜視図である。
【図9】(A):図8のエンジン側ブラケットの平面図である。
(B):(A)におけるB−B断面図である。
(C):図8のエンジン側ブラケットの側面図である。
【図10】図1の右側のエンジンマウントを用いた防振支持構造を各部材に分解して示す図である。
【図11】図10におけるエンジン側ブラケット単体の斜視図である。
【図12】図11のエンジン側ブラケットの車両衝突時の破断の様子を示す模式図である。
【図13】比較例としてのエンジン側ブラケットを示す斜視図である。
【図14】(A):図13のエンジン側ブラケットの平面図である。
(B):図13のエンジン側ブラケットの側面図である。
【図15】図13及び図14の比較例としてのエンジン側ブラケットの車両衝突時の破断の様子を示す模式図である。
【符号の説明】
10 エンジン
14 パワーユニット
16L,16R エンジンマウント
20 サイドフレーム
26,65 エンジン側ブラケット(エンジンマウント用のブラケット)
38 締結ボルト
42,66 マウント側固定部
44,68 エンジン側固定部
50 ボルト締結筒
54,72 切欠部
56,62 貫通穴
58,60,64 連結部
F 大衝撃荷重

Claims (6)

  1. 車両のエンジンと車体との間に介在して該エンジンを弾性的に防振支持するエンジンマウントをエンジン側に取付固定するための剛性のブラケットであって、
    前記エンジン側に固定されるエンジン側固定部と、前記エンジンマウントに固定されるマウント側固定部とを有し、且つそれらエンジン側固定部とマウント側固定部とが2箇所以上の複数箇所に設けた連結部で互いに連結されているとともに、それら複数の連結部のそれぞれは、車両衝突時の大衝撃荷重が作用したときに各連結部が順次に段階的に破断する強度に定めてあることを特徴とするエンジンマウント用のブラケット。
  2. 請求項1において、前記複数の連結部が車両前後方向に配置してあることを特徴とするエンジンマウント用のブラケット。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記エンジン側固定部とマウント側固定部との間の部分には車両前後方向に長い上下に貫通の貫通穴が形成されており、該貫通穴の前後の部分が前記連結部として構成してあることを特徴とするエンジンマウント用のブラケット。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、車両前後方向における後側の前記連結部が前側の連結部よりも破断強度が弱く定めてあることを特徴とするエンジンマウント用のブラケット。
  5. 請求項4において、前記後側の連結部が前側の連結部よりも車両前後方向の断面における断面形状が小形状となしてあることを特徴とするエンジンマウント用のブラケット。
  6. 車両のエンジンと車体との間に介在して該エンジンを弾性的に防振支持するエンジンマウントをエンジン側に取付固定するための剛性のブラケットであって、
    前記エンジン側に固定されるエンジン側固定部と、前記エンジンマウントに固定されるマウント側固定部とを有し、且つ該エンジン側固定部は固定用の締結ボルトを挿通する筒形のボルト締結筒を有しており、該ボルト締結筒の外周面側の付根部に該ボルト締結筒を車両衝突時の大衝撃荷重の作用で破断分離するための切欠部が設けてあることを特徴とするエンジンマウント用のブラケット。
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