JP2004230699A - キャリアテープエンボス加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンボスキャリアテープにテープ搬送でのチャック痕がつかない、ついては外観を損なうことなく、シール不良の発生しない安定したエンボスキャリアテープを提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは前部チャックと後部チャックよりなり、該前部チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿ち、該後部チャックは該送り穴を用いて該長尺テープを搬送することを特徴とするキャリアテープエンボスである。
【選択図】 図3
【解決手段】熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは前部チャックと後部チャックよりなり、該前部チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿ち、該後部チャックは該送り穴を用いて該長尺テープを搬送することを特徴とするキャリアテープエンボスである。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型電子部品などを収納するポケットを、エンボス成形によりテープ長手方向に連続的に設けた、キャリアテープエンボスの加工、製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、キャリアテープのエンボス加工をする上でのテープチャック方法及び搬送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンボスキャリアテープの製造方法として、従来より間欠式フラット成形方式が用いられている。
図2に示すのは、間欠式フラット成形方式の一例の模式図であり、一般的に用いられている方式である。
図2のエンボスキャリアテープの製造装置では、長尺テープ6がテープ移動チャックA7、移動チャックB11により繰出され、テープはワンピッチづつ移送され、テープ固定チャック12で保持される。
【0003】
テープは加熱部8において熱板で加熱され、ワンピッチ移送され成形部9においてエンボス部が熱成形され、さらにワンピッチ移送され穿孔部10でパンチング金型により送り穴が穿孔され、最後に巻取りリール13に巻き取られる。この様な装置に於いて、移動チャックA7及び移動チャックB11を用いてテープをチャック搬送する際に、テープの両面をチャックでクランプして搬送及び固定するため、例えば、テープ両面に図1に示すチャック痕4が発生する。従来のチャック部の方式は、チャック上型,チャック下型が互いに平面形状面でテープをクランプしているため、テープの当り面の材料を弾性のあるものを使用したり、フッ素樹脂製テープ等を貼り付けて、チャック痕の防止対策として対応している。しかし、磨耗がはげしく、交換頻度が多いことから苦慮しているのが実情である。
通常、チャック痕は外観的に欠点とされ、また、エンボス部内部に電子部品を充填収納後、図1に示すカバーテープ5でシールされる時にシール不良の要因の一つとして欠点となるという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−332008
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的とするところは、上述した様なエンボスキャリアテープの欠点を解消する事を目的としてなされたもので、エンボスキャリアテープ表面にチャック痕がついておらず、欠点とならない見栄えの良いテープを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは穿孔部より前部に位置し、該チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿つキャリアテープエンボス加工装置である。また、熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは前部チャックと後部チャックよりなり、該前部チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿ち、該後部チャックは該送り穴を用いて該長尺テープを搬送するキャリアテープエンボス加工装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1はエンボスキャリアテープを示しており、4はチャック痕を5はカバーテープを示している。
チャック痕の形状は特に限定されずいろいろな形状となるが、テープワンピッチ送りごとに発生する。チャック痕は前述のように目立つものは外観で欠点となるが、チャック痕が深くカバーテープでシールする際にシール不良で重大欠点となることがある。
図3は、本発明の移動チャックA7についての構成部分を示したもので、移動チャックとしていろいろな構成を考えることができるがその一例である。チャック下型14で帯状テープ6を受けて、チャック上型15にチャックピン16を設けたもので、エアーシリンダー17の駆動によりチャック下型14と、チャック上型チャックピン16でテープ6をクランプする。
【0008】
本発明では、移動チャックAを穿孔部10より装置の前部(帯状テープ巻き出しロールと穿孔部の間)に設ける必要がある。本発明による移動チャックAは、チャックピン16がテープをクランプする際の位置は、穿孔部10においてパンチング金型により送り穴(スプロケット穴)2が加工される位置と一致するように、あらかじめ移動チャックAが配置されている。従って、チャックピン16の大きさは、送り穴を穿つ加工ピンとほぼ同様の大きさであるか、それよりも小さいものが望ましい。
チャックピン16のクランプ搬送でチャック痕がついたキャリアテープは、穿孔部10においてパンチング金型により、送り穴2を加工することによって、チャック痕は除去される。
【0009】
更に、本発明では、穿孔部より後部に移動チャックBを設ける場合には、図4に示すような移動チャックBを用いる。図4では、チャック下型18はエンボス加工部3が通過出来る構造であり、エンボスキャリアテープ1の両端部を受けて、チャック上型15にチャックピン19を設けたもので、エアーシリンダー17の駆動により、送り穴2にチャックピン19を挿入して、エンボスキャリアテープが動かないように、クランプ状態でテープを保持し、搬送できるものである。
【0010】
チャック下型18にはチャックピン19を送り穴に挿入際の逃がし穴が設けてある。又、チャックピン19の大きさは、穿孔部10のパンチング金型の送り穴加工ピンと同サイズのものとし、ピン先端は挿入しやすくするために、若干テーパー加工したものを使用すると良い。移動チャックBにおいては、送り穴2にチャックピン19を挿入して搬送及び固定するのでエンボスキャリアテープ両面には、チャック痕がつかずに搬送することが可能となる。
また、固定チャック12も本発明のチャックBと同様の構造とすることが望ましい。
移動チャックB及び固定チャックの位置は、図2の送り穴加工の穿孔部10が基準となるので、チャック位置はミクロン単位での微調整が出来るように配慮されている。
【0011】
キャリアテープエンボス加工装置の本発明以外の部分は公知の方法を用いることができる。また、用いるテープの材質についても限定されない。
【0012】
【実施例】
<実施例1>
キャリアテープエンボス加工装置において、送り穴加工の穿孔部より前部に移動チャックA、後部に移動チャックB、固定チャックを設けた。送り穴を穿つ加工ピンの大きさをφ1.55mm、移動チャックAのチャックピンの大きさをφ1.3mm、移動チャックBのチャックピンと固定チャックピンの大きさを1.55mmとした。送り穴の数はピッチ4mmで1ショット送り、48mmで12個とし、テープの片方端に設けた。送り穴が移動チャックAのチャックピン痕の位置に正確に開くように、チャック位置調整機構を用いて調整し、更に移動チャックB及び固定チャックのチャックピンが送り穴の位置に正確に来るようにチャック位置調整機構を用いて調整した。
テープ幅24mm、厚み0.3mmのポリスチレン樹脂製キャリアテープ用長尺テープをキャリアテープエンボス加工装置を用いて加工を行なった。ポケットのサイズは縦18×横11×深2mmであり、ポケットピッチ12mmで1ショット送り48mmの中に4個の割合で設けた。
その結果、巻き取りリールに巻き取られたキャリアテープには移動チャックA、移動チャックB、固定チャックのチャックピン痕が見られず、チャックピン痕による外観不良はなかった。このキャリアテープを用いて、ポリエステル系複合樹脂製のカバーテープと熱シール(シール温度160℃、時間0.2秒)したが問題なくシールされていた。
【0013】
<比較例1>
キャリアテープエンボス加工装置において、送り穴加工の穿孔部より前部に移動チャックA、後部に移動チャックB、固定チャックを設けた。送り穴を穿つ加工ピンの大きさを1.55mmとし、移動チャックAのチャックプレートの大きさを幅20×厚み10mm 、移動チャックBのチャックプレート及び固定チャックプレートの大きさをそれぞれ幅20×厚み10mmとした。送り穴の数はピッチ4mmで1ショット送り48mm内に12個とし、テープの片方端に設けた。送り穴位置は移動チャックAのチャックプレート痕、移動チャックB及び固定チャックのチャックプレート痕位置に開くような位置関係にはまったくなかった。
テープ幅24mm、厚み0.3mmのポリスチレン製キャリアテープ用長尺テープをキャリアテープエンボス加工装置を用いて加工を行なった。ポケットのサイズは、縦18×横11×深2mmであり、ポケットピッチ12mmで、1ショット送り48mmの中に4個の割合で設けた。
その結果、巻き取りリールに巻き取られたキャリアテープには移動チャックA、移動チャックB、固定チャックによるチャックプレート痕が見られ、チャックプレート痕による外観不良が発生した。このキャリアテープを用いて、ポリエステル系複合樹脂製のカバーテープと熱シール(シール温度160℃、時間0.2秒)したが、チャックプレート痕ではシールが弱く、シール飛びという現象でカバーテープ剥離強度不良の問題が発生した。
【0014】
【発明の効果】
本発明の方法に従うと、従来のキャリアテープのエンボス加工搬送で発生していたチャック痕を取り除く事ができる上に、従来の欠点となる外観不良、及びカバーテープのシール不良が解決でき、安定した実装が行なえるエンボスキャリアテープを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チャック痕、スプロケット穴、カバーテープを示すエンボスキャリアテープの説明図である。
【図2】キャリアテープエンボス加工装置概略説明図である。
【図3】本発明によるテープ搬送用移動チャックAの構成説明図である。
【図4】本発明によるテープ搬送用移動チャックB及び固定チャックの構成説明図である 。
【符号の説明】
1.エンボスキャリアテープ
2.送り穴(スプロケット穴)
3.エンボス部
4.チャック痕
5.カバーテープ
6.帯状テープ巻き出しリール
7.移動チャックA
8.加熱部
9.成形部
10.穿孔部
11.移動チャックB
12.固定チャック
13.巻取りリール
14.チャック下型A
15.チャック上型
16.チャックピンA
17.エアーシリンダ−
18.チャック下型B
19.チャックピンB
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型電子部品などを収納するポケットを、エンボス成形によりテープ長手方向に連続的に設けた、キャリアテープエンボスの加工、製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、キャリアテープのエンボス加工をする上でのテープチャック方法及び搬送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンボスキャリアテープの製造方法として、従来より間欠式フラット成形方式が用いられている。
図2に示すのは、間欠式フラット成形方式の一例の模式図であり、一般的に用いられている方式である。
図2のエンボスキャリアテープの製造装置では、長尺テープ6がテープ移動チャックA7、移動チャックB11により繰出され、テープはワンピッチづつ移送され、テープ固定チャック12で保持される。
【0003】
テープは加熱部8において熱板で加熱され、ワンピッチ移送され成形部9においてエンボス部が熱成形され、さらにワンピッチ移送され穿孔部10でパンチング金型により送り穴が穿孔され、最後に巻取りリール13に巻き取られる。この様な装置に於いて、移動チャックA7及び移動チャックB11を用いてテープをチャック搬送する際に、テープの両面をチャックでクランプして搬送及び固定するため、例えば、テープ両面に図1に示すチャック痕4が発生する。従来のチャック部の方式は、チャック上型,チャック下型が互いに平面形状面でテープをクランプしているため、テープの当り面の材料を弾性のあるものを使用したり、フッ素樹脂製テープ等を貼り付けて、チャック痕の防止対策として対応している。しかし、磨耗がはげしく、交換頻度が多いことから苦慮しているのが実情である。
通常、チャック痕は外観的に欠点とされ、また、エンボス部内部に電子部品を充填収納後、図1に示すカバーテープ5でシールされる時にシール不良の要因の一つとして欠点となるという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−332008
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的とするところは、上述した様なエンボスキャリアテープの欠点を解消する事を目的としてなされたもので、エンボスキャリアテープ表面にチャック痕がついておらず、欠点とならない見栄えの良いテープを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは穿孔部より前部に位置し、該チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿つキャリアテープエンボス加工装置である。また、熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは前部チャックと後部チャックよりなり、該前部チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿ち、該後部チャックは該送り穴を用いて該長尺テープを搬送するキャリアテープエンボス加工装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1はエンボスキャリアテープを示しており、4はチャック痕を5はカバーテープを示している。
チャック痕の形状は特に限定されずいろいろな形状となるが、テープワンピッチ送りごとに発生する。チャック痕は前述のように目立つものは外観で欠点となるが、チャック痕が深くカバーテープでシールする際にシール不良で重大欠点となることがある。
図3は、本発明の移動チャックA7についての構成部分を示したもので、移動チャックとしていろいろな構成を考えることができるがその一例である。チャック下型14で帯状テープ6を受けて、チャック上型15にチャックピン16を設けたもので、エアーシリンダー17の駆動によりチャック下型14と、チャック上型チャックピン16でテープ6をクランプする。
【0008】
本発明では、移動チャックAを穿孔部10より装置の前部(帯状テープ巻き出しロールと穿孔部の間)に設ける必要がある。本発明による移動チャックAは、チャックピン16がテープをクランプする際の位置は、穿孔部10においてパンチング金型により送り穴(スプロケット穴)2が加工される位置と一致するように、あらかじめ移動チャックAが配置されている。従って、チャックピン16の大きさは、送り穴を穿つ加工ピンとほぼ同様の大きさであるか、それよりも小さいものが望ましい。
チャックピン16のクランプ搬送でチャック痕がついたキャリアテープは、穿孔部10においてパンチング金型により、送り穴2を加工することによって、チャック痕は除去される。
【0009】
更に、本発明では、穿孔部より後部に移動チャックBを設ける場合には、図4に示すような移動チャックBを用いる。図4では、チャック下型18はエンボス加工部3が通過出来る構造であり、エンボスキャリアテープ1の両端部を受けて、チャック上型15にチャックピン19を設けたもので、エアーシリンダー17の駆動により、送り穴2にチャックピン19を挿入して、エンボスキャリアテープが動かないように、クランプ状態でテープを保持し、搬送できるものである。
【0010】
チャック下型18にはチャックピン19を送り穴に挿入際の逃がし穴が設けてある。又、チャックピン19の大きさは、穿孔部10のパンチング金型の送り穴加工ピンと同サイズのものとし、ピン先端は挿入しやすくするために、若干テーパー加工したものを使用すると良い。移動チャックBにおいては、送り穴2にチャックピン19を挿入して搬送及び固定するのでエンボスキャリアテープ両面には、チャック痕がつかずに搬送することが可能となる。
また、固定チャック12も本発明のチャックBと同様の構造とすることが望ましい。
移動チャックB及び固定チャックの位置は、図2の送り穴加工の穿孔部10が基準となるので、チャック位置はミクロン単位での微調整が出来るように配慮されている。
【0011】
キャリアテープエンボス加工装置の本発明以外の部分は公知の方法を用いることができる。また、用いるテープの材質についても限定されない。
【0012】
【実施例】
<実施例1>
キャリアテープエンボス加工装置において、送り穴加工の穿孔部より前部に移動チャックA、後部に移動チャックB、固定チャックを設けた。送り穴を穿つ加工ピンの大きさをφ1.55mm、移動チャックAのチャックピンの大きさをφ1.3mm、移動チャックBのチャックピンと固定チャックピンの大きさを1.55mmとした。送り穴の数はピッチ4mmで1ショット送り、48mmで12個とし、テープの片方端に設けた。送り穴が移動チャックAのチャックピン痕の位置に正確に開くように、チャック位置調整機構を用いて調整し、更に移動チャックB及び固定チャックのチャックピンが送り穴の位置に正確に来るようにチャック位置調整機構を用いて調整した。
テープ幅24mm、厚み0.3mmのポリスチレン樹脂製キャリアテープ用長尺テープをキャリアテープエンボス加工装置を用いて加工を行なった。ポケットのサイズは縦18×横11×深2mmであり、ポケットピッチ12mmで1ショット送り48mmの中に4個の割合で設けた。
その結果、巻き取りリールに巻き取られたキャリアテープには移動チャックA、移動チャックB、固定チャックのチャックピン痕が見られず、チャックピン痕による外観不良はなかった。このキャリアテープを用いて、ポリエステル系複合樹脂製のカバーテープと熱シール(シール温度160℃、時間0.2秒)したが問題なくシールされていた。
【0013】
<比較例1>
キャリアテープエンボス加工装置において、送り穴加工の穿孔部より前部に移動チャックA、後部に移動チャックB、固定チャックを設けた。送り穴を穿つ加工ピンの大きさを1.55mmとし、移動チャックAのチャックプレートの大きさを幅20×厚み10mm 、移動チャックBのチャックプレート及び固定チャックプレートの大きさをそれぞれ幅20×厚み10mmとした。送り穴の数はピッチ4mmで1ショット送り48mm内に12個とし、テープの片方端に設けた。送り穴位置は移動チャックAのチャックプレート痕、移動チャックB及び固定チャックのチャックプレート痕位置に開くような位置関係にはまったくなかった。
テープ幅24mm、厚み0.3mmのポリスチレン製キャリアテープ用長尺テープをキャリアテープエンボス加工装置を用いて加工を行なった。ポケットのサイズは、縦18×横11×深2mmであり、ポケットピッチ12mmで、1ショット送り48mmの中に4個の割合で設けた。
その結果、巻き取りリールに巻き取られたキャリアテープには移動チャックA、移動チャックB、固定チャックによるチャックプレート痕が見られ、チャックプレート痕による外観不良が発生した。このキャリアテープを用いて、ポリエステル系複合樹脂製のカバーテープと熱シール(シール温度160℃、時間0.2秒)したが、チャックプレート痕ではシールが弱く、シール飛びという現象でカバーテープ剥離強度不良の問題が発生した。
【0014】
【発明の効果】
本発明の方法に従うと、従来のキャリアテープのエンボス加工搬送で発生していたチャック痕を取り除く事ができる上に、従来の欠点となる外観不良、及びカバーテープのシール不良が解決でき、安定した実装が行なえるエンボスキャリアテープを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チャック痕、スプロケット穴、カバーテープを示すエンボスキャリアテープの説明図である。
【図2】キャリアテープエンボス加工装置概略説明図である。
【図3】本発明によるテープ搬送用移動チャックAの構成説明図である。
【図4】本発明によるテープ搬送用移動チャックB及び固定チャックの構成説明図である 。
【符号の説明】
1.エンボスキャリアテープ
2.送り穴(スプロケット穴)
3.エンボス部
4.チャック痕
5.カバーテープ
6.帯状テープ巻き出しリール
7.移動チャックA
8.加熱部
9.成形部
10.穿孔部
11.移動チャックB
12.固定チャック
13.巻取りリール
14.チャック下型A
15.チャック上型
16.チャックピンA
17.エアーシリンダ−
18.チャック下型B
19.チャックピンB
Claims (3)
- 熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは穿孔部より前部に位置し、該チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿つことを特徴とするキャリアテープエンボス加工装置。
- 熱可塑性樹脂製の帯状の長尺テープを間欠的にチャックにより搬送し、加熱部でテープを加熱し、成形部において熱成形によりエンボス加工し、穿孔部にて送り穴を加工するキャリアテープエンボス加工装置において、該チャックは前部チャックと後部チャックよりなり、該前部チャックにより該長尺テープが搬送される際に該長尺テープに残るチャック痕跡に送り穴を穿ち、該後部チャックは該送り穴を用いて該長尺テープを搬送することを特徴とするキャリアテープエンボス加工装置。
- キャリアテープエンボス加工装置において、固定チャックが長尺テープの送り穴を用いて長尺テープを固定する請求項1又は2記載のキャリアテープエンボス加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021859A JP2004230699A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | キャリアテープエンボス加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003021859A JP2004230699A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | キャリアテープエンボス加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004230699A true JP2004230699A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32951081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003021859A Pending JP2004230699A (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | キャリアテープエンボス加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004230699A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112092426A (zh) * | 2020-09-01 | 2020-12-18 | 无锡佳欣电子产品有限公司 | 一种具有矫正纠偏功能的自动化载带成型设备 |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003021859A patent/JP2004230699A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112092426A (zh) * | 2020-09-01 | 2020-12-18 | 无锡佳欣电子产品有限公司 | 一种具有矫正纠偏功能的自动化载带成型设备 |
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