JP2004230634A - 画像形成装置 - Google Patents

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Shinichi Kamoshita
鴨志田伸一
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Abstract

【課題】書込電極を複数列配置しても、各列間の書込電極の位置合わせを簡単にしかつ部品点数の増加を招かずに、像担持体に対する書込電極の当接をより効果的に安定させることのできる。
【解決手段】書込装置3は、可撓性の基材3aに支持されかつこの基材3aの撓みによる弱い弾性復元力で像担持体2上に軽く押圧されて当接し、静電潜像を書き込む複数の書込電極3bを備えている。書込電極3bは2列に配置されており各列の書込電極3b,3bは、いずれもベルト状の像担持体2の平面状の一部上に平面に当接されている。各書込電極3bと像担持体2との当接が安定し、しかも、各列の書込電極3b,3bの位置合わせを簡単にできるとともに部品点数を削減できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書込装置の書込電極により像担持体上に静電潜像を形成することで画像を形成する画像形成装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、静電複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、一般的に帯電装置により感光体の表面を一様帯電し、この一様帯電された感光体の表面にレーザ光あるいはLEDランプ光等の露光装置の光を露光することにより、感光体の表面に静電潜像を書き込むようになっている。そして、感光体の表面の静電潜像を現像装置で現像して感光体の表面に現像剤像を形成し、この現像剤像を転写装置によって紙等の転写材に転写して、画像を形成している。
このような従来の一般的な画像形成装置では、静電潜像の書込装置である露光装置がレーザ光発生装置あるいはLEDランプ光発生装置等によって構成されているため、画像形成装置が大型でかつ複雑な構成となっている。
【0003】
そこで、静電潜像の書込装置として、電極により像担持体の表面に静電潜像を書き込むことで、レーザ光やLEDランプ光を用いずに装置をより小型にしかつより簡単な構成にした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この特許文献1に開示されている画像形成装置は、複数の書込電極を可撓性の基材にドラム状の像担持体2の回転軸方向に並べて配置した状態で支持し、これらの書込電極を基材の弾性力で像担持体の電荷注入層の表面に軽い押圧力で当接させている。そして、画像情報の入力信号により対応する書込電極に所定の電圧を供給して像担持体の電荷注入層の表面に帯電することで、像担持体に静電潜像を形成するようにしている。その場合、基材の弾性力で書込電極が像担持体に軽い押圧力で当接することで、像担持体に対する書込電極の当接を安定させて、書込電極による像担持体への潜像の書込を安定して確実に行うようにしている。
【0004】
また、特許文献1に開示の画像形成装置では、像担持体2の回転軸方向に並べて配置した複数の書込電極の列を像担持体の回転方向に2列にした配列パターンにするとともに、1列めの互いに隣接する書込電極の間に対応して2列めの書込電極を配置しかつ2列めの互いに隣接する書込電極の間に対応して1列めの書込電極を配置して、各書込電極を像担持体の回転方向にオーバーラップさせている。この配列パターンにより、像担持体の表面に、書込電極からの電荷注入で書き込まれない非帯電部は形成されなく、像担持体の表面の全面が帯電可能となっている。
【特許文献1】
特開2002−178554号公報(段落番号[0017]、[0029]、[0030]、[0079]〜[0089]、[図1]、[図12]、[図14]〜[図16])
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のような複数の書込電極を並べた列を像担持体の回転方向に2列にして1つの基材に支持した場合、これらの書込電極がドラム状の像担持体の表面に当接するとき、像担持体の表面が像担持体の回転軸方向を中心とする曲面状となっているため、像担持体に対する書込電極の当接が各列毎に異なり、この当接を安定させることは比較的難しい。
【0006】
そこで、特許文献1の図16に示すように1つの基材に複数の書込電極を1列に並べて支持したものを2つ用意して、各複数の書込電極を2列に並べて配置することで、像担持体に対する書込電極の当接をより簡単にすることができる。しかし、この場合には、各列間の書込電極の位置合わせが面倒になるばかりでなく、部品点数が多くなり、その分、コストが増大するとともに大きな設置スペースが必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、書込電極を複数列配置しても、各列間の書込電極の位置合わせを簡単にしかつ部品点数の増加を招かずに、像担持体に対する書込電極の当接をより効果的に安定させることのできる画像形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、進行可能に設けられて静電潜像が形成される像担持体と、進行する前記像担持体に前記静電潜像を書き込む書込装置とを少なくとも備え、前記書込装置が前記像担持体に前記静電潜像を書き込む書込電極とこの書込電極を支持する可撓性の基材とを有し、前記複数の書込電極は前記可撓性の基材の弾性により小さい押圧力で前記像担持体に当接している画像形成装置において、前記書込電極が、前記像担持体の進行方向と直交する方向に複数個並べて配置された列を、前記像担持体の進行方向と同方向に複数列配置されて前記基材に支持されており、前記像担持体の前記書込電極との当接部は平面状にされており、前記書込電極が前記像担持体の平面上に当接して静電潜像を形成することを特徴としている。
【0008】
また、請求項2の発明は、前記像担持体が平面状部分を有するベルトで構成され、前記書込電極が当接する前記像担持体の当接部は、前記ベルトの平面状部分の一部であることを特徴としている。
更に、請求項3の発明は、前記像担持体の書込電極当接面と反対側の面を支持する支持部材が、前記書込電極が当接する前記像担持体の当接部に対向して設けられており、前記像担持体を支持する支持部材の支持面が平面とされているとともに、この支持面が前記書込電極が当接する前記像担持体の当接部を含む領域に対向して配置されていることを特徴としている。
【0009】
【発明の作用および効果】
このように構成された請求項1ないし3の各発明の画像形成装置によれば、像担持体の書込電極との当接部が平面状にされていることから、各書込電極の先端を高精度に平面に当接させることができるようになる。これにより、各書込電極と像担持体との当接をより効果的に安定させることができ、像担持体に対する書込電極の当接安定性がより一層向上する。したがって、複数列に配置された書込電極による静電潜像の書込をより安定して高精度に行うことができる。
また、複数の書込電極を複数列配置する場合に、前述のような1つの基材に複数の書込電極を1列に並べて支持したものを複数個用意する必要もなくなるので、像担持体に対する書込電極の当接を安定させつつ、各列の書込電極の位置合わせを簡単にできるとともに部品点数を削減できる。これにより、コストを低減でき、かつ設置スペースを小さくできる。
【0010】
特に、請求項2の発明によれば、像担持体をベルトで構成しているので、像担持体に平面状部分を簡単にかつより確実に形成することができる。したがって、像担持体をベルトで形成することで、各書込電極と像担持体との当接をより一層安定させることができる。このように、像担持体をベルトで構成することが好ましい。
また、請求項3の発明によれば、支持部材がその平面とされた支持面で像担持体を支持することで、書込電極の当接時に書込電極により像担持体が押圧されても、像担持体の書込電極との当接部位を含む領域の平面が高精度に確保されるようになる。したがって、各書込電極の先端をより確実に平面に当接させることができ、書込電極と像担持体との当接を一層効果的に安定させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の形態の一例の基本構成を示し、(a)はその模式図、(b)はその部分斜視図、図2はこの例の書込装置と像担持体との当接部における部分断面図、図3は図2における矢印III方向からみた像担持体の部分拡大図である。
図1(a)および(b)に示すように、本発明に係る画像形成装置1は、進行(移動)可能に設けられ、静電潜像が形成される像担持体2と、像担持体2に接触してこの像担持体2に静電潜像を書き込む書込装置3と、像担持体2上の静電潜像を現像剤担持体である現像ローラ4aに担持・搬送された現像剤(不図示)で現像する現像装置4と、この現像装置4で現像された像担持体2上の現像剤像を紙等の転写材5に転写ローラ6aで転写する転写装置6とを少なくとも備えている。
以下の説明においては、像担持体2は接地されているものとして説明するが、これは説明の便宜上であって、本発明は像担持体2が接地されることに限定されるものではない。
【0012】
図1(a),(b)および図2に示すように、像担持体2は、内側に位置し、接地されているアルミニウム等の導電性材料からなる基材2aと、この基材2aの外周に形成された誘電層2bと、この誘電層2bの表層部に形成された電荷注入層(不図示)とから無端ベルト状に形成されている。
【0013】
図3に示すように、電荷注入層は、一例として誘電層2bの表層部に相互に電気的に独立分散して配置された多数の電荷注入部2cを備えている。これらの多数の電荷注入部2cは、例えば、電気的に独立分散して配置された局所的導電性部分からなる、海に浮かんだ島のような導電性の海島構造を構成している。各電荷注入部2cの表面はこの電荷注入部2c以外の他の部分、すなわち誘電層2bの表層部の表面と面一またはほぼ面一にされている。
【0014】
誘電層2bはコンデンサー内部の役目を果たし、電荷をスポットに像担持体2の電荷注入部2cに載せる機能を有する必要があるので、所定の電気抵抗(例えば、1015Ω以下等)に設定されることが好ましい。この誘電層2bに用いられる誘電体としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、セルロース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン)等の樹脂を用いることができる。
【0015】
一方、電荷注入部2cの材質は、電気抵抗が誘電層2bより小さい抵抗領域(例えば、最大1010Ω程度以下等)の材料が用いられる。その場合、電荷注入部2cの電気抵抗が大き過ぎると、書込に時定数遅れの影響が出て潜像書込不良が起こるので、電荷注入部2cの電気抵抗は、プロセススピードが速いほど小さい方が好ましい。
【0016】
この電荷注入部2cに用いられる導電性材料として、導電性樹脂あるいは導電性フィラーが用いられる。これらの導電性樹脂/導電性フィラーに用いられる材料としては、ポリアセチレンにヨウ素をドーピングして高分子錯体にしたもの、ポリチオフィンにヨウ素をドーピングして高分子錯体にしたもの、ポリピロールにヨウ素をドーピングして高分子錯体にしたもの等の導電性高分子粉末の導電性微粒子、およびこれらのうち、適宜の材料を組み合わせたものを用いることができる。その場合、導電性微粒子/導電性フィラーの含有量は10〜100%wtとして抵抗調整したものである。
なお、電荷注入層は、必ずしも前述のような誘電層2bの表面に多数の電荷注入部2cを独立分散して海島構造に配置する構成にする必要はなく、後述する複数の書込電極3bによる静電潜像の書込を行うことができる構成であれば、どのような構成にすることもできる。
【0017】
図1(a)に示すように、この無端ベルト状の像担持体2は一対のローラ7,8に掛け渡されている。そして、一対のローラ7,8のうち、いずれか一方のローラは図示しないモータによって駆動される駆動ローラであり、この駆動ローラの回転駆動で像担持体2は矢印で示すように時計方向に回転するようになっている。
【0018】
図1(a),(b)および図2に示すように、書込装置3は、FPC(Flexible Print Circuitの略、以下FPCと称す)あるいはPET(ポリエチレンテレフタレートの略、以下PETと称す)等の絶縁性が高くかつ比較的柔らかく弾性のある可撓性の基材3aと、基材3aに支持されかつこの基材3aの撓みによる弱い弾性復元力で像担持体2上に軽く押圧されて当接し、静電潜像を書き込む複数の書込電極3bと、基材3aに支持された書込電極3bを作動制御するドライバIC(以下、単にドライバともいう)9と、基材3aの書込電極3bと反対側の端部が画像形成装置本体(不図示)に固定されている固定部3cとからなっている。その場合、複数の書込電極3bとこれらの書込電極3bを支持する基材3aの部分とにより、書込ヘッド部3dが構成されている。
【0019】
基材3aは像担持体2の軸方向(幅方向)に延設されて、像担持体2の電荷注入層(誘電層2b)の幅方向長さとほぼ同じ幅方向の長さの矩形の板状に形成されている。この基材3aは、図1(a)において左方から像担持体2の回転方向(矢印で示す時計方向)と同方向に延びるようにして設けられている。なお、基材3aは、逆に図1(a)において右方から像担持体2の回転方向と対向して延びるようにして設けることもできる。
【0020】
図2に示すように、書込電極3bは2列に配置されており(後で詳述する;1列目の書込電極に符号3bを付し、2列目の書込電極に符号3bを付す)、これらの書込電極3b,3bは基材3aから像担持体2に向かって突出する円柱形状の凸部を有しているとともに、これらの凸部の先端が可撓性の基材3aの弾性により小さい押圧力で像担持体2に当接している。なお、凸部の形状は円柱形状に限定されることなく、球の一部、円錐、截頭円錐台、楕円柱(横断面が楕円の柱体)、楕円錐(横断面が楕円の錐体)、截頭楕円錐台(横断面が楕円の截頭錐体)、長円柱(横断面が長円の柱体)、長円錐(横断面が長円の錐体)、截頭長円錐台(横断面が長円の截頭錐体)、三角柱、三角錐、截頭三角錐台、四角柱、四角錐、截頭四角錐台、5角以上の多角柱、5角以上の多角錐、および5角以上の截頭多角錐台等の形状に形成することもできる。
【0021】
図2に示す円柱状の書込電極3b,3bの先端(下端)3b1a,3b2aは平面に形成されて像担持体2と面接触するようにされているとともに、これらの先端3b1a,3b2aは同一平面に位置するように互いに面一とされている。なお、前述の凸部の形状によっては、書込電極3b,3bの先端3b1a,3b2aは平面に形成されず、像担持体2と点接触する場合もある。この場合にも、書込電極3b,3bの先端3b1a,3b2aが前述と同様に互いに面一とされる。
【0022】
また、書込電極3bの材質は導電性であることが条件であり、その場合、電気抵抗が所定の抵抗領域(例えば、1010Ω以下等)に設定される。電気抵抗が大き過ぎると、前述の電荷注入部2cの場合と同様に、書込電極3bでの時定数遅れの影響による潜像書込不良が起こるので、電気抵抗は、プロセススピードが速いほど小さい方が好ましい。
【0023】
図1(b)に示すように、書込装置3は、複数の書込電極3bを像担持体2の軸方向(幅方向)に配列した場合の配列パターンを有している。この配列パターンでは、複数の書込電極3bが像担持体2の軸方向(幅方向)に配置した列が像担持体2の進行方向に2列に設定されているとともに、各列の書込電極3bが互いに千鳥状に配置されている。
【0024】
図1(b)には明瞭に記載されていないが、1列目の書込電極3bおよび2列目の書込電極3bにおいて、互いに隣接する各書込電極3b,3bどうしが像担持体2の軸方向と直交する方向にオーバーラップするように配列されている。このような書込電極3bの配列パターンでは、像担持体2の電荷注入部2cの表面に、書込電極3bからの電荷注入で書き込まれない非帯電部は形成されなく、像担持体2の電荷注入部2cの表面の全面が帯電または除電可能となっている。
また図2に示すように、各書込電極3b,3bの先端3b1a,3b2aは同一平面に位置するように互いに面一とされている。
【0025】
更に、所定数のドライバ9が基材3a上に像担持体2の軸方向に延びるようにして設けられている{図1(b)には、1個のドライバ9のみが図示されている}。そして、この例では、図1(b)に示すように隣接する1列目の所定数の書込電極3bと2列目の所定数の書込電極3bとを1つのドライバ9に接続した組が複数組、像担持体2の軸方向に配列されている。その場合、各ドライバ9と対応する各書込電極3bとが基材3a上に形成された断面矩形状の薄い平板状の例えば銅(Cu)箔等からなる導電パターン10により電気的に接続されているとともに、図示しないが、同様に各ドライバ9が基材3a上に形成された、導電パターン10と同様の導電パターンにより電気的に接続されている。これらの導電パターン10は例えばエッチング等の従来の薄膜パターン形成方法で形成することができる。
【0026】
そして、潜像書込時に、ラインデータ、書込タイミング信号および高圧電力が導電パターンを介して各ドライバ9に供給されるようになっており、更に、各ドライバ9から対応する各書込電極3bに高圧(絶対値で)側の所定電圧Vまたは低圧(絶対値で)側の接地電圧V(0V)が導電パターン10を介して選択的に供給されるようになっている。
各書込電極3bへの所定電圧Vおよび接地電圧Vの選択的供給については前述の特許文献1に開示されているとともに、本発明に直接関係しないので、ここではその説明は省略する。
【0027】
書込装置3による像担持体2への潜像書込は、電荷注入部2cと書込電極3bとの間での電荷の注入により行われるとともに、この電荷の注入は、多数の電荷注入部2cに書込電極3bが接触することにより行われるようになっている。その場合、電荷の注入は、電荷が書込電極3bから電荷注入部2cに注入される場合と電荷が電荷注入部2cから書込電極3bに注入される場合とがあり、前者の場合には像担持体2が帯電され、また後者の場合には像担持体2が除電されることは言うまでもない。
【0028】
電荷注入部2cに用いられる導電性微粒子の大きさと書込電極3bの大きさとは潜像形成に大いに関係している。すなわち、書込電極3bの電荷注入層への接触面積が導電性微粒子の断面積より大きいと、電荷が注入される電荷注入層の部分が導電性微粒子であることから、書込電極3bの接触部分の導電性微粒子は確実に電荷注入されるので、像担持体2に書き込まれる静電潜像は確実に再現することができ、潜像書込の精度が向上する。
【0029】
そして、書込装置3の各書込電極3bが電荷注入部2cに接触して、これらの書込電極3bと電荷注入部2cとの間で電荷注入が支配的に行われるようになっている。なお、像担持体2の基材2aが接地されているものとして説明するが、これは説明の便宜上であって、本発明は像担持体2の基材2aが接地されることに限定されるものではなく、書込時に印加される所定電圧Vの絶対値より、絶対値で小さい電圧を印加することもできる。
【0030】
ところで、本発明の画像形成装置では、書込装置3の書込ヘッド部3dが像担持体2の進行方向に対して平面上に配置されていて、各書込電極3bが像担持体2の平面上に平面に当接するようにされている。
すなわち、この例の画像形成装置1では、図1(a),(b)および図2に示すように一対のローラ7,8の間の中間部でこれらのローラ7,8に掛け回されない像担持体2の平面状の一部上に、各書込電極3bの先端が平面に当接されている。
【0031】
このように構成された画像形成装置1においては、像担持体2に接触している書込装置3の書込電極3b(3b,3b)から像担持体2の電荷注入部2cに電荷注入することにより、電荷注入による潜像の書込が支配的に行われて静電潜像が像担持体2上に書き込まれる。このとき、各書込電極3bの先端が像担持体2の平面部上に平面に当接しているので、像担持体2に対する各書込電極3bの当接が安定し、各書込電極3bは像担持体2に潜像を安定して書き込むようになる。そして、像担持体2上の静電潜像が現像装置4の現像ローラ4aによって搬送されてくる現像剤で現像され、その現像剤像が転写装置6の転写ローラ6aで転写材5に転写される。
【0032】
この例の画像形成装置1によれば、像担持体2の平面部上に、面一とされた各書込電極3bの先端が高精度に平面に当接されるので、各書込電極3bと像担持体2との当接を安定させることができ、像担持体2に対する各書込電極3bの当接安定性が向上する。その場合、像担持体2が無端ベルト状に形成されているので、像担持体2に平面部を簡単にかつ確実に形成することができる。したがって、像担持体2を無端ベルト状に形成することで、各書込電極3bと像担持体2との当接をより一層効果的に安定させることができる。
また、1つの可撓性の基材3aに2列の複数の書込電極3b,3bを支持しているので、像担持体2に対する書込電極3bの当接を安定させつつ、各列の書込電極3b,3bの位置合わせを簡単にできるとともに部品点数を削減できる。これにより、コストを低減でき、かつ設置スペースを小さくできる。
【0033】
図4は、本発明の実施の形態の他の例における書込装置と像担持体との当接部における、図2と同様の部分断面図である。
前述の図1(a),(b)および図2に示す例では、像担持体2の軸方向(幅方向)に配置した複数の書込電極3bの列を像担持体2の進行方向に2列に設定しているが、図4に示すようにこの例の画像形成装置1では、像担持体2の軸方向に配置した複数の書込電極3bの列を像担持体2の進行方向に3列に設定している(各列の書込電極3bを、それぞれ符号3b,3b,3bを付す)。
【0034】
その場合、各書込電極3b,3b,3bの配置は種々設定可能である。配置例として、例えば図5(a)または同図(b)に示す配置が考えられる。図5(a)に示す書込電極3b,3b,3bの配置は、各1個の書込電極3b,3b,3bをそれぞれ第1列から第3列へ(列番号は像担持体2の移動方向(進行方向)下流側から上流側に向かう順)順に配置し、これを繰り返す配置である。また、同図(b)に示す書込電極3b,3b,3bの配置は、各1個の書込電極3b,3b,3bをそれぞれ第1列から第3列へ(列番号は像担持体2の進行方向下流側から上流側に向かう順)順に配置した後、逆に第3列から第1列へ順に配置し、これを繰り返す配置である。もちろん、これらの配置に限定されることはなく、他の配置でもよい。
【0035】
これらの書込電極3b,3b,3bの先端(下端)も、前述の例と同様にすべて平面とされているとともに、書込電極3b,3b,3bのすべての先端が面一とされている。そして、前述の例と同様に像担持体2の平面状の一部上に、各書込電極3bの先端が平面に当接されている。
この例の画像形成装置1の他の構成は、前述の例と同じである。また、この例の画像形成装置1の作用効果は、前述の例と実質的に同じである。
【0036】
図6は、本発明の実施の形態の更に他の例における書込装置と像担持体との当接部における、図2と同様の部分断面図である。
前述の図1(a),(b)および図2に示す例では、面一とされた各書込電極3bの先端を像担持体2の平面部上に単に平面に当接させているが、図6に示すようにこの例の画像形成装置1では、各書込電極3bと像担持体2との当接部位において、像担持体2の書込電極3bとの当接側と反対側(つまり、像担持体2の内周側)に、像担持体2の内周面を支持する断面矩形状のバックアップ部材(本発明の支持部材に相当)11が、書込電極3b,3bの像担持体2への当接部に対向するようにして像担持体2の軸方向(幅方向)に沿って延設されている。
【0037】
像担持体2の内周面を支持するバックアップ部材11の支持面11aは平面とされており、この平面の大きさはすべての書込電極3b,3bの像担持体2への当接部を含む領域αに対向する領域βをカバーする大きさに設定されている。つまり、バックアップ部材11の支持面11aは、各書込電極3b,3bが当接する像担持体2の当接部を含む領域に対向して配置されている。このように、バックアップ部材11がその支持面11aで像担持体2を支持することで、書込電極3bの当接時に書込電極3bにより像担持体2が押圧されても、像担持体2の書込電極3bとの当接部位を含む領域αの平面を高精度に確保するようにしている。
【0038】
したがって、この例の画像形成装置1によれば、像担持体2の書込電極3bとの当接部位の平面を高精度に確保できるので、面一とされた各書込電極3bの先端をより確実に平面に当接させることができる。これにより、各書込電極3bと像担持体2との当接を一層効果的に安定させることができる。
この例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、前述の各例と同じである。
【0039】
なお、図6に示す例では、バックアップ部材11の断面形状を矩形状に形成しているが、支持面11aが前述と同様の平面でありさえすれば、バックアップ部材11の断面形状を、例えば台形状等の任意の断面形状にすることができる。
また、前述の各例では、書込電極3bを2列または3列に配置しているが、これに限定されることなく4列以上に配置することもできる。つまり、本発明の画像形成装置は、書込電極3bが像担持体2の進行方向に複数列配置するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施の形態の一例の基本構成を示し、(a)はその模式図、(b)はその部分斜視図である。
【図2】図1に示す例の書込装置と像担持体との当接部における部分断面図である。
【図3】図2における矢印III方向からみた像担持体の部分拡大図である。
【図4】本発明の実施の形態の他の例における書込装置と像担持体との当接部における、図2と同様の部分断面図である。
【図5】図4に示す例における各書込電極の配置を示し、(a)はその配置の一例を示す図、(b)はその配置の他の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の更に他の例における書込装置と像担持体との当接部における、図2と同様の部分断面図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…像担持体、2b…誘電層、2c…電荷注入部、3…書込装置、3a…基材、3b…書込電極、3b…1列目の書込電極、3b…2列目の書込電極、3b…3列目の書込電極、3d…書込ヘッド部、4…現像装置、5…転写材、6…転写装置、9…ドライバIC、10…導電パターン、11…バックアップ部材、11a…支持面

Claims (3)

  1. 進行可能に設けられて静電潜像が形成される像担持体と、進行する前記像担持体に前記静電潜像を書き込む書込装置とを少なくとも備え、
    前記書込装置が前記像担持体に前記静電潜像を書き込む書込電極とこの書込電極を支持する可撓性の基材とを有し、前記複数の書込電極は前記可撓性の基材の弾性により小さい押圧力で前記像担持体に当接している画像形成装置において、
    前記書込電極は、前記像担持体の進行方向と直交する方向に複数個並べて配置された列を、前記像担持体の進行方向と同方向に複数列配置されて前記基材に支持されており、
    前記像担持体の前記書込電極との当接部は平面状にされており、前記書込電極が前記像担持体の平面上に当接して静電潜像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体は平面状部分を有するベルトで構成され、前記書込電極が当接する前記像担持体の当接部は、前記ベルトの平面状部分の一部であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の書込電極当接面と反対側の面を支持する支持部材が、前記書込電極が当接する前記像担持体の当接部に対向して設けられており、
    前記像担持体を支持する支持部材の支持面が平面とされているとともに、この支持面が、前記書込電極が当接する前記像担持体の当接部を含む領域に対向して配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
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