JP2004223806A - 画像形成装置 - Google Patents

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鴨志田伸一
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Abstract

【課題】書込ヘッドを像担持体の進行方向に2列配置しても、各列の書込ヘッドの間で像担持体への接触圧力をより均一となるようにする。
【解決手段】可撓性の基材3aに、それぞれ複数の書込電極3b,3bからなる2列の書込ヘッド3d,3dが、像担持体2の進行方向に配設されている。正規現像において、基板3aの自由端側の書込ヘッド3dでの画像部の書込電圧Vimの絶対値が基板3aの固定支持側の書込ヘッド3dでの画像部の書込電圧Vimの絶対値以上に設定される。これにより、画像部において、画像部の場合と同様に各列の書込ヘッド3d,3dの間で生じる像担持体2への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッド3d,3dの当接圧力が実質的に一定になる。これにより、書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触抵抗が均一になって均一な静電潜像の書込が可能となる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書込装置の書込電極により像担持体上に静電潜像を形成することで画像を形成する画像形成装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、静電複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、一般的に帯電装置により感光体の表面を一様帯電し、この一様帯電された感光体の表面にレーザ光あるいはLEDランプ光等の露光装置の光を露光することにより、感光体の表面に静電潜像を書き込むようになっている。そして、感光体の表面の静電潜像を現像装置で現像して感光体の表面に現像剤像を形成し、この現像剤像を転写装置によって紙等の転写材に転写して、画像を形成している。
このような従来の一般的な画像形成装置では、静電潜像の書込装置である露光装置がレーザ光発生装置あるいはLEDランプ光発生装置等によって構成されているため、画像形成装置が大型でかつ複雑な構成となっている。
【0003】
そこで、静電潜像の書込装置として、電極により像担持体の表面に静電潜像を書き込むことで、レーザ光やLEDランプ光を用いずに装置をより小型にしかつより簡単な構成にした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
この特許文献1に開示されている画像形成装置は、複数の書込電極を可撓性の基材にドラム状の像担持体2の回転軸方向に並べて配置した状態で支持し、これらの書込電極を基材の弾性力で像担持体の電荷注入層の表面に軽い押圧力で当接させている。そして、画像情報の入力信号により対応する書込電極に所定の電圧を供給して像担持体の電荷注入層の表面に帯電することで、像担持体に静電潜像を形成するようにしている。その場合、基材の弾性力で書込電極が像担持体に軽い押圧力で当接することで、像担持体に対する書込電極の当接を安定させて、書込電極による像担持体への潜像の書込を安定して確実に行うようにしている。
【0004】
また、特許文献1に開示の画像形成装置では、像担持体の回転軸方向に並べて配置した複数の書込電極の列を像担持体の回転方向(進行方向)に2列にした配列パターンにするとともに、1列めの互いに隣接する書込電極の間に対応して2列めの書込電極を配置しかつ2列めの互いに隣接する書込電極の間に対応して1列めの書込電極を配置して、各書込電極を像担持体の回転方向にオーバーラップさせている。この配列パターンにより、像担持体の表面に、書込電極からの電荷注入で書き込まれない非帯電部は形成されなく、像担持体の表面の全面が帯電可能となっている。
【特許文献1】
特開2002−178554号公報(段落番号[0017]、[0029]、[0030]、[0079]〜[0089]、[図1]、[図12]、[図14]〜[図16])
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のような複数の書込電極の列、つまり複数の書込電極を像担持体の軸方向に整列してなる書込ヘッドの列を像担持体の進行方向に2列にして1つの柔らかい可撓性の基材に支持した場合、2列の書込ヘッドが像担持体に当接した状態では、基材の固定支持側の書込ヘッドの像担持体への当接力が基材の固定支持側と反対の自由端側の書込ヘッドの像担持体への当接力より強い圧力で当接するようになる。これは、2列の書込ヘッド間の基材部分の剛性が小さく、この基材部分がその弾性で、基材の固定支持側の書込ヘッドの像担持体への当接位置を支点として基材の固定支持側と反対の自由端側の書込ヘッドを像担持体から離れさせるように作用するためであると考えられる。
【0006】
このように、2列の書込ヘッドの間で像担持体への接触圧力が異なると、基材の固定支持側と反対の自由端側の書込ヘッドと像担持体との接触抵抗が基材の固定支持側の書込ヘッドと像担持体との接触抵抗より大きくなって、2列の書込ヘッドの間で像担持体との接触抵抗が異なる。そして、接触抵抗が異なる2列の書込ヘッドに同じ電圧を印加して静電潜像の書込を行おうとすると、静電潜像の乱れを生じてしまう。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、書込ヘッドを像担持体の進行方向に2列配置しても、各列の書込ヘッドの間で像担持体への接触圧力をより均一となるようにすることのできる画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、周期運動により進行可能に設けられて静電潜像が形成される像担持体と、書込電圧が印加されて前記像担持体に前記静電潜像を書き込む複数の書込電極を像担持体の進行方向と直交する方向に整列してなる書込ヘッドが像担持体の進行方向に2列配設されている書込装置と、前記像担持体上の前記静電潜像を現像剤で正規現像する現像装置とを少なくとも備え、前記書込装置が、一端側が固定支持されかつ前記2列の書込ヘッドが設けられた可撓性の基材を有し、前記2列の書込ヘッドが前記可撓性の基材の弾性により小さい押圧力で前記像担持体に当接されている画像形成装置において、前記書込電圧のうち、画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
の関係に設定されていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項2の発明は、非画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と非画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
の関係に設定されているとともに、前記非画像部の書込電圧が前記画像部の書込電圧とは逆極性に設定されていることを特徴としている。
【0010】
更に、請求項3の発明は、周期運動により進行可能に設けられて静電潜像が形成される像担持体と、書込電圧が印加されて前記像担持体に前記静電潜像を書き込む複数の書込電極を像担持体の進行方向と直交する方向に整列してなる書込ヘッドが像担持体の進行方向に2列配設されている書込装置と、前記像担持体上の前記静電潜像を現像剤で反転現像する現像装置とを少なくとも備え、前記書込装置は、一端側が固定支持されかつ前記2列の書込ヘッドが設けられた可撓性の基材を有し、前記2列の書込ヘッドが前記可撓性の基材の弾性により小さい押圧力で前記像担持体に当接されている画像形成装置において、前記書込電圧のうち、非画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と非画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
の関係に設定されていることを特徴としている。
【0011】
更に、請求項4の発明は、画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
の関係に設定されているとともに、前記画像部の書込電圧が前記非画像部の書込電圧とは逆極性に設定されていることを特徴としている。
【0012】
【発明の作用および効果】
このように構成された請求項1および2の各発明の画像形成装置によれば、正規現像を行う画像形成装置において、可撓性の基材に設けられた2列の書込ヘッドの間で、基板の自由端側の書込ヘッドでの画像部の書込電圧の絶対値が基板の固定支持側の書込ヘッドでの画像部の書込電圧の絶対値以上に設定される。これにより、画像部において、基板の自由端側の書込ヘッドと像担持体との間に発生する静電気力が基板の固定支持側の書込ヘッドと像担持体との間に発生する静電気力より、少なくとも若干大きくなる。その結果、画像部において各列の書込ヘッドの間で生じる像担持体への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッドの当接圧力が実質的に一定になる。このようにして、各列の書込ヘッドと像担持体との接触圧力が均一化されて各列の書込ヘッドと像担持体との接触抵抗が均一になるので、均一な静電潜像の書込が可能となる。したがって、この均一な静電潜像を正規現像することで、安定した高品質の静電潜像を像担持体に形成することができる。
【0013】
特に、請求項2の発明によれば、基板の自由端側の書込ヘッドでの非画像部の書込電圧の絶対値が基板の固定支持側の書込ヘッドでの非画像部の書込電圧の絶対値以上に設定される。これにより、非画像部においても、画像部の場合と同様に各列の書込ヘッドの間で生じる像担持体への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッドの当接圧力が実質的に一定になる。したがって、各列の書込ヘッドと像担持体との接触抵抗が一層効果的に均一になるので、均一な静電潜像の書込が可能となる。
【0014】
また、請求項3および4の各発明の画像形成装置によれば、反転現像を行う画像形成装置において、可撓性の基材に設けられた2列の書込ヘッドの間で、基板の自由端側の書込ヘッドでの非画像部の書込電圧の絶対値が基板の固定支持側の書込ヘッドでの非画像部の書込電圧の絶対値以上に設定される。これにより、非画像部において、基板の自由端側の書込ヘッドと像担持体との間に発生する静電気力が基板の固定支持側の書込ヘッドと像担持体との間に発生する静電気力より、少なくとも若干大きくなる。その結果、前述の正規現像の場合と同様に、非画像部において各列の書込ヘッドの間で生じる像担持体への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッドの当接圧力が実質的に一定になる。このようにして、各列の書込ヘッドと像担持体との接触圧力が均一化されて各列の書込ヘッドと像担持体との接触抵抗が均一になるので、均一な静電潜像の書込が可能となる。したがって、この均一な静電潜像を反転現像することで、安定した高品質の静電潜像を像担持体に形成することができる。
【0015】
特に、請求項4の発明によれば、基板の自由端側の書込ヘッドでの画像部の書込電圧の絶対値が基板の固定支持側の書込ヘッドでの画像部の書込電圧の絶対値以上に設定される。これにより、画像部においても、非画像部の場合と同様に各列の書込ヘッドの間で生じる像担持体への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッドの当接圧力が実質的に一定になる。したがって、各列の書込ヘッドと像担持体との接触抵抗が一層効果的に均一になるので、均一な静電潜像の書込が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の実施の形態の第1例の基本構成を模式的に示す図、図2は図1に示す画像形成装置の部分斜視図、図3は図1における矢印III方向からみた像担持体の部分拡大図、図4は第1例の一部を模式的に示す部分図である。
【0017】
図1および図2に示すように、この第1例の本発明に係る画像形成装置1は、進行(回動)可能に設けられ静電潜像および現像剤像が形成される像担持体2と、像担持体2に接触してこの像担持体2に静電潜像を書き込む書込装置3と、像担持体2上の静電潜像を現像剤担持体である現像ローラ4aに担持・搬送された現像剤(不図示)で現像する現像装置4と、この現像装置4で現像された像担持体2上の現像剤像を紙等の転写材5に転写ローラ6aで転写する転写装置6と、像担持体2上の転写残りトナーを除去して像担持体2上をクリーニングするクリーニングブレード7aを有するクリーナ7とを少なくとも備えている。その場合、この第1例の画像形成装置1における現像装置4による静電潜像の現像は正規現像であり、現像に用いられるトナーは正負帯電トナーのいずれのトナーも用いることができる。
以下の説明においては、像担持体2は接地されているものとして説明するが、これは説明の便宜上であって、本発明は像担持体2が接地されることに限定されるものではない。
【0018】
像担持体2は、中心部近くに位置し、接地されているアルミニウム等の導電性材料からなる基材2aと、この基材2aの外周に形成された誘電層2bと、この誘電層2bの表層部に形成された導電性膜からなる電荷注入層2cとからドラム状に形成されている。なお、像担持体2はベルト状に形成することもできる。
【0019】
図3に示すように、電荷注入層2cは、一例として誘電層2bの表層部に相互に電気的に独立分散して配置された多数の電荷注入部2dを備えている。これらの多数の電荷注入部2dは、例えば、電気的に独立分散して配置された局所的導電性部分からなる、海に浮かんだ島のような導電性の海島構造を構成している。各電荷注入部2dの表面はこの電荷注入部2d以外の他の部分、すなわち誘電層2bの表層部の表面と面一またはほぼ面一にされている。
【0020】
誘電層2bはコンデンサー内部の役目を果たし、電荷をスポットに像担持体2の電荷注入部2dに載せる機能を有する必要があるので、所定の電気抵抗(例えば、1015Ω以下等)に設定されることが好ましい。この誘電層2bに用いられる誘電体としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、セルロース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン)等の樹脂を用いることができる。
【0021】
一方、電荷注入部2dの材質は、電気抵抗が誘電層2bより小さい抵抗領域(例えば、最大1010Ω程度以下等)の材料が用いられる。その場合、電荷注入部2dの電気抵抗が大き過ぎると、書込に時定数遅れの影響が出て潜像書込不良が起こるので、電荷注入部2dの電気抵抗は、プロセススピードが速いほど小さい方が好ましい。
【0022】
この電荷注入部2dに用いられる導電性材料として、導電性樹脂あるいは導電性フィラーが用いられる。これらの導電性樹脂/導電性フィラーに用いられる材料としては、ポリアセチレンにヨウ素をドーピングして高分子錯体にしたもの、ポリチオフィンにヨウ素をドーピングして高分子錯体にしたもの、ポリピロールにヨウ素をドーピングして高分子錯体にしたもの等の導電性高分子粉末の導電性微粒子、およびこれらのうち、適宜の材料を組み合わせたものを用いることができる。その場合、導電性微粒子/導電性フィラーの含有量は10〜100%wtとして抵抗調整したものである。
【0023】
なお、電荷注入層2cは、必ずしも前述のような誘電層2bの表面に多数の電荷注入部2dを独立分散して海島構造に配置する構成にする必要はなく、複数の書込電極3bによる静電潜像の書込を行うことができる構成であれば、どのような構成にすることもできる。
像担持体2は図示しないモータによって駆動されることで、図1に矢印で示すように時計方向に回転するようになっている。
【0024】
図1および図2に示すように、書込装置3は、FPC(Flexible Print Circuitの略、以下FPCと称す)あるいはPET(ポリエチレンテレフタレートの略、以下PETと称す)等の絶縁性が高くかつ比較的柔らかく弾性のある可撓性の基材3aと、基材3aに支持されかつこの基材3aの撓みによる弱い弾性復元力で像担持体2上に軽く押圧されて当接し、静電潜像を書き込む複数の書込電極3bと、基材3aの書込電極3bと反対側の端部側を画像形成装置本体(不図示)に固定支持している固定支持部3cと、基材3aに支持された書込電極3bを作動制御するドライバIC(以下、単にドライバともいう)8とからなっている。
【0025】
基材3aは像担持体2の軸方向(幅方向)に像担持体2の電荷注入層2cの軸方向長さとほぼ同じ長さの矩形の板状に形成されている。この基材3aは、図1において左方から像担持体2の進行方向(回転方向;図1に矢印で示す時計方向)と同方向に延びるようにして設けられている。なお、基材3aは、逆に図1において右方から像担持体2の進行方向と対向して延びるようにして設けることもできる。
【0026】
図2に示すように、書込電極3bは2列に配置されているとともに、各列毎に複数の書込電極3bを像担持体2の軸方向(幅方向)に配列した場合の配列パターンを有している。この配列パターンでは、複数の書込電極3bが像担持体2の軸方向(像担持体2と直交する方向)に整列して配置した列が像担持体2の進行方向に2列に設定されているとともに、各列の書込電極3bが互いに千鳥状に配置されている。そして、基材3aの固定支持側と反対の自由端側(像担持体2の進行方向下流側)の1列目の複数の書込電極3bにより1列目の書込ヘッド3dが構成されるとともに、基材3aの固定支持側(像担持体2の進行方向上流側)の2列目の複数の書込電極3bにより2列目の書込ヘッド3dが構成されている。図4に示すように2列の書込ヘッド3d,3dは間隔αを置いて配置されており、これらの2列の書込ヘッド3d,3dにより、書込ヘッド部3dが構成されている。
【0027】
図3に二点鎖線で示すように、基材3aの自由端側の1列目の書込電極3bおよび基材3aの固定支持側の2列目の書込電極3bにおいて、互いに隣接する各書込電極3b,3bどうしが像担持体2の軸方向と直交する方向(つまり、像担持体2の移動方向)にオーバーラップするように配列されている。このような書込電極3bの配列パターンでは、像担持体2の電荷注入部2dの表面に、書込電極3bからの電荷注入で書き込まれない非帯電部は形成されなく、像担持体2の電荷注入部2dの表面の全面が帯電または除電可能となっている。
【0028】
図4に示すように、各列の書込ヘッド3d,3dにおける書込電極3b,3bは、いずれも基材3aから像担持体2に向かって突出する円柱形状の凸部を有している。各書込ヘッド3d,3dは、いずれも、像担持体2の最上点(最高点)βより像担持体2の進行方向上流側に配置されている。
【0029】
そして、2列目の書込電極3bの基材3aからのバンプ長(突出量)が1列目の書込電極3bの基材3aからのバンプ長(突出量)より大きく設定されていて、各列の書込電極3b,3bの先端は像担持体2の表面に同時に当接するようにされている。このとき、これらの書込電極3b,3bの先端は可撓性の基材3aの弾性により小さい押圧力で像担持体2に当接している。
【0030】
更に、図2および図4に示すように、所定数のドライバ8が基材3aの上下面にそれぞれ像担持体2の軸方向(基材3aの幅方向)に整列されて設けられている(図2には、基材3aの上面に設けられた1個のドライバ8のみが図示、また、図4には、基材3aの上下面にそれぞれ設けられた2個のドライバ8のみが図示されている)。
【0031】
そして、この第1例では、図2に示すように隣接する1列目の所定数(図示例では10個)の書込電極3bを基材3aの上面に設けられた1つのドライバ8に接続した組が複数組、像担持体2の軸方向に配列されている。また、隣接する2列目の所定数の書込電極3bを基材3aの下面に設けられた1つのドライバ8に接続した組が複数組、像担持体2の軸方向に配列されている。その場合、各ドライバ8と対応する各書込電極3bとが基材3a上に形成された断面矩形状の薄い平板状の例えば銅(Cu)箔等からなる導電パターン9により各書込電極3b毎独立して電気的に接続されているとともに、図示しないが、同様に各ドライバ8が基材3a上に形成された、導電パターン9と同様の導電パターンにより電気的に接続されている。これらの導電パターン9は例えばエッチング等の従来の薄膜パターン形成方法で形成することができる。
【0032】
そして、潜像書込時に、ラインデータ、書込タイミング信号および高圧電力が導電パターンを介して各ドライバ8に供給されるようになっており、更に、各ドライバ8から対応する各列の書込ヘッド3d,3dの各書込電極3b,3bにそれぞれ所定の電圧V,Vが導電パターン9を介して選択的に供給されるようになっている。
各書込電極3bへのこれらの所定電圧の選択的供給については前述の特許文献1に開示されている選択的供給と同じであるとともに、本発明に直接関係しないので、ここではその説明は省略する。
なお、ドライバ8は基材3aの上下面のいずれか一方の面にのみ、設けることもできる。
【0033】
書込装置3による像担持体2への潜像書込は、電荷注入部2dと書込電極3bとの間での電荷の注入により行われるとともに、この電荷の注入は、多数の電荷注入部2dに書込電極3bが接触することにより行われるようになっている。その場合、電荷の注入は、電荷が書込電極3bから電荷注入部2dに注入される場合と電荷が電荷注入部2dから書込電極3bに注入される場合とがあり、前者の場合には像担持体2が帯電され、また後者の場合には像担持体2が除電されることは言うまでもない。
【0034】
電荷注入部2dに用いられる導電性微粒子の大きさと書込電極3bの大きさとは潜像形成に大いに関係している。すなわち、書込電極3bの電荷注入層2cへの接触面積が導電性微粒子の断面積より大きいと、電荷が注入される電荷注入層2cの部分が導電性微粒子であることから、書込電極3bの接触部分の導電性微粒子は確実に電荷注入されるので、像担持体2に書き込まれる静電潜像は確実に再現することができ、潜像書込の精度が向上する。
そして、書込装置3の各書込電極3bが電荷注入部2dに接触して、これらの書込電極3bと電荷注入部2dとの間で電荷注入が支配的に行われるようになっている。
【0035】
なお、凸部の形状は円柱形状に限定されることなく、球の一部、円錐、截頭円錐台、楕円柱(横断面が楕円の柱体)、楕円錐(横断面が楕円の錐体)、截頭楕円錐台(横断面が楕円の截頭錐体)、長円柱(横断面が長円の柱体)、長円錐(横断面が長円の錐体)、截頭長円錐台(横断面が長円の截頭錐体)、三角柱、三角錐、截頭三角錐台、四角柱、四角錐、截頭四角錐台、5角以上の多角柱、5角以上の多角錐、および5角以上の截頭多角錐台等の形状に形成することもできる。
【0036】
また、書込電極3bの材質は導電性であることが条件であり、その場合、電気抵抗が所定の抵抗領域(例えば、1010Ω以下等)に設定される。電気抵抗が大き過ぎると、前述の電荷注入部2dの場合と同様に、書込電極3bでの時定数遅れの影響による潜像書込不良が起こるので、電気抵抗は、プロセススピードが速いほど小さい方が好ましい。
【0037】
ところで、この正規現像を行う第1例の画像形成装置1では、画像部において各列の書込ヘッド3d,3dの各書込電極3b,3bにそれぞれ印加される書込電圧Vimは、
基材3aの固定支持側(2列目)の書込ヘッド3dの書込電圧Vim
の絶対値 ≦ 基材3aの自由端側(1列目)の書込ヘッド3dの書
込電圧Vimの絶対値
の関係に設定されている。
【0038】
更に、第1例の画像形成装置1では、非画像部において各列の書込ヘッド3d,3dの各書込電極3b,3bにそれぞれ印加される書込電圧Vnimは、
基材3aの固定支持側(2列目)の書込ヘッド3dの書込電圧Vnim
の絶対値 ≦ 基材3aの自由端側(1列目)の書込ヘッド3dの書
込電圧Vnimの絶対値
の関係に設定されている。その場合、非画像部の書込電圧が画像部の書込電圧とは逆極性に設定されている。
このように設定された正規現像における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vim,Vnimの数例を表1に示す。
【0039】
【表1】
Figure 2004223806
【0040】
なお、本発明は表1に示す各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vim,Vnimに限定されるものではなく、各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vim,Vnimは種々任意に設定することができる。
また、第1例では、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimを前述の不等式のように設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vimを前述の不等式のように設定しさえすればよく、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimは種々任意に設定することができる。しかし、各列の書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触圧力をより効果的に均一にするためには、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimを前述の不等式のように設定することが好ましい。
【0041】
この第1例の画像形成装置1によれば、正規現像を行う画像形成装置1において、可撓性の基材3aに設けられた2列の書込ヘッド3d,3dの間で、基板3aの自由端側の書込ヘッド3dでの画像部の書込電圧Vimの絶対値が基板3aの固定支持側の書込ヘッド3dでの画像部の書込電圧Vimの絶対値以上に設定される。これにより、画像部において、基板3aの自由端側の書込ヘッド3dと像担持体2との間に発生する静電気力が基板3aの固定支持側の書込ヘッド3dと像担持体2との間に発生する静電気力より、少なくとも若干大きくなる。その結果、画像部において各列の書込ヘッド3d,3dの間で生じる像担持体2への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッド3d,3dの当接圧力が実質的に一定になる。このようにして、各列の書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触圧力が均一化されて各列の書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触抵抗が均一になるので、均一な静電潜像の書込が可能となる。したがって、この均一な静電潜像を正規現像することで、安定した高品質の静電潜像を像担持体に形成することができる。
【0042】
また、この第1例によれば、基板3aの自由端側の書込ヘッド3dでの非画像部の書込電圧Vnimの絶対値が基板3aの固定支持側の書込ヘッド3dでの非画像部の書込電圧Vnimの絶対値以上に設定される。これにより、非画像部においても、画像部の場合と同様に各列の書込ヘッド3d,3dの間で生じる像担持体2への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッド3d,3dの当接圧力が実質的に一定になる。したがって、各列の書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触抵抗が一層効果的に均一になるので、均一な静電潜像の書込が可能となる。
【0043】
なお、像担持体2の外周面から比較的大きく離れている2列目の書込電極3bのバンプ長(基材3aからの突出量)を、像担持体2の外周面から比較的小さく離れている1列目の書込電極3bのバンプ長(基材3aからの突出量)より大きく設定している、つまり、各列の書込電極3bのバンプ長(基材3aからの突出量)を像担持体2の外周面の形状に応じて設定しているので、各列の書込電極3bにおける像担持体2の外周面からの離間量のばらつきの影響をより少なくすることができる。これにより、各書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触圧力をより一層効果的に均一化することができる。
【0044】
図5は発明の実施の形態の第2例を示す、図4と同様の図である。なお、以下の本発明の実施の形態の各例の説明において、説明する例より前に説明された例と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
前述の図4に示す第1例では、各列の書込ヘッド3d,3dがともに像担持体2にその最上点βより進行方向上流側で当接しているが、図5に示すようにこの第2例の画像形成装置1では、各列の書込ヘッド3d,3dの間隔αの中心が像担持体2の最上点βとなるようにされている。したがって、1列目の書込ヘッド3dは像担持体2にその最上点βより進行方向下流側で当接し、また2列目の書込ヘッド3dは像担持体2にその最上点βより進行方向上流側で当接している。
【0045】
そして、この第2例においても、前述の第1例と同様に画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vimが第1例と同じに設定されているとともに、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimも第1例と同じに設定されている。
なお、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimは前述の第1例と同様に任意に設定することもできるが、同様にして非画像部での書込電圧Vnimも前述のように設定することが好ましい。
【0046】
また、この第2例では、各列の書込ヘッド3d,3dの各書込電極3b,3bのバンプ長を互いにほぼ等しく設定することもできるが、前述のように像担持体2に当接した2列目の書込ヘッド3dを支点として、各列の書込ヘッド3d,3dの間の基材3aが1列目の書込ヘッド3dを像担持体2から離れさせようとすることから、1列目の書込電極3bのバンプ長を2列目の書込電極3bのバンプ長より若干長く設定することが好ましい。このようにバンプ長を設定することで、前述と同様に各書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触圧力をより効果的に均一化することができる。
この第2例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、ともに前述の第1例と同じである。
【0047】
図6は発明の実施の形態の第3例を示す、図4と同様の図である。
前述の図4に示す第1例では、各列の書込ヘッド3d,3dがともに像担持体2にその最上点βより進行方向上流側で当接しているが、図6に示すようにこの第3例の画像形成装置1では、各列の書込ヘッド3d,3dはともに像担持体2にその最上点βより進行方向下流側で当接するようにされている。
【0048】
そして、この第3例においても、前述の第1例と同様に画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vimが第1例と同じに設定されているとともに、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimも第1例と同じに設定されている。
なお、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimは前述の第1例と同様に任意に設定することもできるが、同様にして非画像部での書込電圧Vnimも前述のように設定することが好ましい。
【0049】
また、この第3例では、1列目の書込電極3bのバンプ長を2列目の書込電極3bのバンプ長より長く設定することが好ましい。このようにバンプ長を設定することで、前述と同様に各書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触圧力をより効果的に均一化することができる。
この第3例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、ともに前述の第1例と同じである。
【0050】
図7は発明の実施の形態の第4例を示す、図4と同様の図である。
前述の各例ではいずれも像担持体2がドラム状に形成されているが、図7に示すようにこの第4例の画像形成装置1では、像担持体2が無端ベルト状に形成されている。この無端ベルト状の像担持体2は、図示しないが、例えば所定間隔を置いて配置された一対のプーリ間に掛け渡され、一方のプーリをモータで駆動することで回転するようになっている(図7に示すベルト状の像担持体2は時計方向に回転する)。
各列の書込ヘッド3d,3dは、一対のプーリ間のベルト平面部に当接している。このように、各列の書込ヘッド3d,3dがベルト平面部に当接することで、書込ヘッド3d,3dの像担持体2への当接安定性が向上する。
【0051】
そして、この第3例においても、前述の第1例と同様に画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vimが第1例と同じに設定されているとともに、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimも第1例と同じに設定されている。
なお、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimは前述の第1例と同様に任意に設定することもできるが、同様にして非画像部での書込電圧Vnimも前述のように設定することが好ましい。
【0052】
また、この第4例では、図5に示す第2例と同様に基材3aの固定支持側と反対の自由端側の書込電極3bのバンプ長を、基材3aの固定支持側の書込電極3bのバンプ長と等しく設定することもできるが、書込電極3bのバンプ長より若干長くすることが好ましい。このようにバンプ長を設定することで、前述と同様の効果を得ることができる。
この第4例の画像形成装置1の他の構成および他の作用効果は、ともに前述の図5に示す第2例と同じである。
なお、正規現像を行う画像形成装置として、図1に示す画像形成装置に限定されることはなく、前述の第1ないし第4例における帯電書込を行う書込装置3を備えて正規現像を行うものであれば、どのような画像形成装置も用いることができる。
【0053】
前述の各例の画像形成装置1では、いずれも現像装置4により正規現像を行うようにしているが、本発明の画像形成装置は反転現像を行うこともできる。その場合、反転現像を行う画像形成装置としては、図1に示す画像形成装置1と同じ構成の画像形成装置を使用することができる。もちろん、反転現像を行う画像形成装置として、前述の第1ないし第4例における帯電書込を行う書込装置3を備えて反転現像を行うものであれば、どのような画像形成装置も用いることができる。また、この反転現像においても、正負帯電トナーのいずれのトナーも用いることができる。
【0054】
この反転現像を行う画像形成装置1では、非画像部において各列の書込ヘッド3d,3dの各書込電極3b,3bにそれぞれ印加される書込電圧Vnimは、
基材3aの固定支持側(2列目)の書込ヘッド3dの書込電圧Vnim
の絶対値 ≦ 基材3aの自由端側(1列目)の書込ヘッド3dの書
込電圧Vnimの絶対値
の関係に設定されている。
【0055】
更に、反転現像を行う画像形成装置1では、画像部において各列の書込ヘッド3d,3dの各書込電極3b,3bにそれぞれ印加される書込電圧Vimは、
基材3aの固定支持側(2列目)の書込ヘッド3dの書込電圧Vim
の絶対値 ≦ 基材3aの自由端側(1列目)の書込ヘッド3dの書
込電圧Vimの絶対値
の関係に設定されている。その場合、画像部の書込電圧が非画像部の書込電圧とは逆極性に設定されている。
このように設定された反転現像における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vim,Vnimの数例を表2に示す。
【0056】
【表2】
Figure 2004223806
【0057】
なお、本発明は表2に示す各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vim,Vnimに限定されるものではなく、各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vim,Vnimは種々任意に設定することができる。
また、画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vimを前述の不等式のように設定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。この反転現像を行う画像形成装置においては、非画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vnimを前述の不等式のように設定しさえすればよく、画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vimは種々任意に設定することができる。しかし、各列の書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触圧力をより効果的に均一にするためには、画像部における各列の書込ヘッド3d,3dの書込電圧Vimを前述の不等式のように設定することが好ましい。
【0058】
この反転現像を行う画像形成装置1によれば、反転現像を行う画像形成装置1において、可撓性の基材3aに設けられた2列の書込ヘッド3d,3dの間で、基板3aの自由端側の書込ヘッド3dでの非画像部の書込電圧Vnimの絶対値が基板3aの固定支持側の書込ヘッド3dでの非画像部の書込電圧Vnimの絶対値以上に設定される。これにより、非画像部において、基板3aの自由端側の書込ヘッド3dと像担持体2との間に発生する静電気力が基板3aの固定支持側の書込ヘッド3dと像担持体2との間に発生する静電気力より、少なくとも若干大きくなる。その結果、非画像部において各列の書込ヘッド3d,3dの間で生じる像担持体2への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッド3d,3dの当接圧力が実質的に一定になる。したがって、前述の正規現像の場合と同様に各列の書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触抵抗が均一になって均一な静電潜像の書込が可能となるため、この均一な静電潜像を正規現像することで、安定した高品質の静電潜像を像担持体に形成することができる。
【0059】
また、この反転現像を行う画像形成装置1によれば、基板3aの自由端側の書込ヘッド3dでの画像部の書込電圧Vimの絶対値が基板3aの固定支持側の書込ヘッド3dでの画像部の書込電圧Vimの絶対値以上に設定される。これにより、画像部においても、画像部の場合と同様に各列の書込ヘッド3d,3dの間で生じる像担持体2への当接圧力の相違が補正されて、各列の書込ヘッド3d,3dの当接圧力が実質的に一定になる。したがって、各列の書込ヘッド3d,3dと像担持体2との接触抵抗が一層効果的に均一になるので、均一な静電潜像の書込が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施の形態の第1例の基本構成を模式的に示す図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の部分斜視図である。
【図3】図1における矢印III方向からみた像担持体の部分拡大図である。
【図4】第1例の一部を模式的に示す部分図である。
【図5】本発明の実施の形態の第2例の一部を模式的に示す部分図である。
【図6】本発明の実施の形態の第3例の一部を模式的に示す部分図である。
【図7】本発明の実施の形態の第4例の一部を模式的に示す部分図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…像担持体、3…書込装置、3a…基材、3b,3b,3b…書込電極、3d…書込ヘッド部、3d,3d…書込ヘッド、4…現像装置、5…転写材、6…転写装置、7…クリーナ、8…ドライバIC、9…導電パターン、V…1列目の書込ヘッドへの印加電圧、V…2列目の書込ヘッドへの印加電圧、Vim…画像部での書込電圧、Vnim…画像部での書込電圧

Claims (4)

  1. 周期運動により進行可能に設けられて静電潜像が形成される像担持体と、書込電圧が印加されて前記像担持体に前記静電潜像を書き込む複数の書込電極を像担持体の進行方向と直交する方向に整列してなる書込ヘッドが像担持体の進行方向に2列配設されている書込装置と、前記像担持体上の前記静電潜像を現像剤で正規現像する現像装置とを少なくとも備え、
    前記書込装置は、一端側が固定支持されかつ前記2列の書込ヘッドが設けられた可撓性の基材を有し、前記2列の書込ヘッドが前記可撓性の基材の弾性により小さい押圧力で前記像担持体に当接されている画像形成装置において、
    前記書込電圧のうち、画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
    基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
    の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
    の関係に設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 非画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と非画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
    基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
    の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
    の関係に設定されているとともに、
    前記非画像部の書込電圧が前記画像部の書込電圧とは逆極性に設定されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 周期運動により進行可能に設けられて静電潜像が形成される像担持体と、書込電圧が印加されて前記像担持体に前記静電潜像を書き込む複数の書込電極を像担持体の進行方向と直交する方向に整列してなる書込ヘッドが像担持体の進行方向に2列配設されている書込装置と、前記像担持体上の前記静電潜像を現像剤で反転現像する現像装置とを少なくとも備え、
    前記書込装置は、一端側が固定支持されかつ前記2列の書込ヘッドが設けられた可撓性の基材を有し、前記2列の書込ヘッドが前記可撓性の基材の弾性により小さい押圧力で前記像担持体に当接されている画像形成装置において、
    前記書込電圧のうち、非画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と非画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
    基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
    の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
    の関係に設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 画像部において前記基板の固定支持側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧と画像部において前記基板の固定支持側と反対の自由端側の前記書込ヘッドの書込電極に印加する書込電圧とが、
    基板の固定支持側の書込ヘッドの書込電圧の絶対値 ≦ 基板の自由端側
    の書込ヘッドの書込電圧の絶対値
    の関係に設定されているとともに、
    前記画像部の書込電圧が前記非画像部の書込電圧とは逆極性に設定されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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