JP2004230460A - 多角形状部付き筒状金具の製造方法 - Google Patents

多角形状部付き筒状金具の製造方法 Download PDF

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Shigemitsu Takagi
繁光 高木
Kenji Takagi
謙次 高木
Katsuyoshi Yasui
且好 安井
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Abstract

【課題】多角形状部付き筒状金具の外形が比較的小さな鍛造荷重で簡単容易に、かつ、金型への負担を抑えて長期の使用にも耐え得る多角形状部付き筒状金具の製造方法を提供をすること。
【解決手段】まず、円柱状の素材Aを鍛造することにより、素材Aの両端部の中心部に軸方向内方に凹入する第1凹部D6と第2凹部D7を成形すると同時に、頭部D2と多角形状部D4と脚部D5を成形して、多角形状部付き筒状金具の外形を呈し、かつ、その両端部の中心部に第1凹部D6と第2凹部D7を有する中間鍛造品Dを成形する。次いで、中間鍛造品Dをさらに鍛造することにより、第1凹部D6と第2凹部D7とが貫通するように成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に貫通する収容孔6,7,8が形成された最終成形品を形成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被収納物を収納する多角形状部付き筒状金具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車の内燃機関やボイラ等の各種燃焼機器の排気ガス中の被検出成分をガスセンサにて検出し、その検出した被検出成分濃度に応じて燃焼機器の燃焼効率を最適な状態に制御することが知られている。そして、この種のガスセンサでは、検出用の各種構成部材を内側に収容するボルト部付き筒状金具を備えている。
【0003】
そのガスセンサの一種として知られている酸素センサの主体金具としては、例えば、後述する図1に示すように、図中上方から筒状の頭部、頭部よりも外側に突出して6角形状を呈するボルト部、筒状の脚部、小径脚部が設けられ、この金具の中心軸を通る軸方向には、同じく図中上方から、第1筒部、第1管部、第2管部が連通して形成されたものが知られている。なお、この主体金具の外表面には、対象物に取付けるためのねじ山等が形成されている。
【0004】
このように形成された主体金具は、筒内に検出用り検出素子が収納され、例えば燃焼機器の排気管等の対象物に設けられた取付孔からこの検出素子の検出部を管内に突出させ、筒状金具のボルト部を所定の工具により締め付けることにより対象物に固定される。
【0005】
そして、このような主体金具を製造する方法としては、金属素材を鍛造成形機を用いて鍛造することにより、主体金具の原型となる多角形状部付きの筒状金具を製造することが知られている。
具体的には、第1工程において、円柱状の素材を据え込み成形することにより、一端の角が丸みを帯びた弾丸状の第1鍛造品を形成し、第2工程において、第1鍛造品の丸みを帯びた側を押し出し成形することにより、丸みを帯びた側と反対側に円柱状の頭部と、丸みを帯びた側に頭部よりも小径の脚部とを有する第2鍛造品を形成し、第3工程において、第2鍛造品を据え込み加工することにより、頭部の脚部側外周を外側方向に突出させて、ボルト部が予備成形された状態の中間鍛造品を形成し、第4工程において、中間鍛造品を据え込み成形することにより、頭部を貫通するように穿設された第1孔部と、第1孔部の体積に略相当する分の素材をボルト部の予備成形部分に押し広げて完成されたフランジ部を有する第3鍛造品を形成し、第5工程において、第3鍛造品を据え込み加工することにより、脚部のフランジ部とは反対側の端部に連設される小径脚部と、第1孔部よりも小径の第2孔部を有する第4鍛造品を形成し、第6工程において、第4鍛造品を打ち抜き成形することにより、第1孔部及び第2孔部に連通し、小径脚部の端部まで貫通するように穿設された第3孔部を有する最終鍛造品を形成するようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−11543号公報 (第2頁、第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した製造方法によれば、第1から第3工程までの予備成形工程にて、筒状金具の外形を呈する中実の中間鍛造品を成形し、その後、第4から第6工程までの最終工程にて、中実の中間鍛造品をさらに鍛造して、その中心部に軸方向に貫通する第1孔部、第2孔部、第3孔部が穿設された最終鍛造品を形成するものであるから、筒状金具の外形を成形する第3工程の金型に他の金型に比べて大きな鍛造荷重が必要となる。そのため、第3工程の金型に大きな負担がかかり、長期の使用に耐えることができず、高価な金型を頻繁に交換しなければならないといった問題を有していた。
【0008】
そこで、本発明は、最初の工程から素材の両端部に凹部を成形しながら多角形状部付き筒状金具の外形を同時に成形するようにして、その外形の成形が比較的小さな鍛造荷重で簡単容易に、かつ、金型への負担を抑えて長期の使用にも耐え得る多角形状部付き筒状金具の製造方法の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、筒状の頭部と、頭部よりも大径の多角形状部と、筒状の脚部とを備え、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された多角形状部付き筒状金具の製造方法であって、まず、円柱状の素材を鍛造することにより、素材の両端部の中心部に軸方向内方に凹入する第1凹部と第2凹部を成形すると同時に、頭部と多角形状部と脚部を成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その両端部の中心部に第1凹部と第2凹部を有する中間鍛造品を成形し、次いで、上記中間鍛造品をさらに鍛造することにより、第1凹部と第2凹部とが貫通するように成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された最終成形品を形成するようにしたことを特徴とする。
【0010】
本願の請求項2に記載の発明は、筒状の頭部と、頭部よりも大径の多角形状部と、筒状の脚部とを備え、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された多角形状部付き筒状金具の製造方法であって、第1工程にて、素材を据え込み成形することにより、両端が据え込み加工された円柱状の第1鍛造品を形成し、第2工程にて、第1鍛造品を据え込み成形することにより、一端中心部に軸方向内方へ凹入する第1凹部を有する頭部と他端中心部に軸方向内方に凹入する第2凹部を有する脚部とを備えた第2鍛造品を形成し、第3工程にて、第2鍛造品を据え込み成形することにより、素材の両端部の中心部に軸方向内方へさらに深く凹入する第1凹部と第2凹部を成形すると同時に、頭部と多角形状部と脚部を成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その両端部の中心部に深い第1凹部と第2凹部を有する第3鍛造品を形成し、第4工程にて、第3鍛造品を据え込み成形することにより、第1凹部の底部から連続して第2凹部側に延びる第3凹部を成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に内方に凹入する第1、第3凹部と第2凹部を有する第4鍛造品を形成し、その後、最終工程にて、第4鍛造品を据え込み成形することにより、第1、3凹部と第2凹部とが貫通するように打ち抜き加工して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された最終成形品を形成するようにしたことを特徴とする。
【0011】
本願の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に加えて、最終工程の前に第5工程が設けられ、第5工程にて、第4鍛造品を据え込み成形することにより、多角形状部の頭部側に環状の鍔部を成形して、多角形状部に鍔部を備えた上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に内方に凹入する第1、第3凹部と第2凹部を有する第5鍛造品を形成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はガスセンサの一種である酸素センサに用いられる主体金具の製造方法について本発明を適用した。
【0013】
図1は、主体金具を製作する際に用いる本発明で製造した多角形状部付き筒状体(以下最終鍛造品という。)を示し、この最終鍛造品1は、図1に示すように、図中上方から筒状の頭部2と、頭部2よりも大径の鍔部3と、鍔部3よりも小径で頭部2よりも大径な多角形状部(実施の形態では6角形状を呈する)4と、筒状の脚部5が設けられ、この最終鍛造品の中心軸を通る軸方向には、同じく図中上方から、第1孔部6、第2孔部7、第3孔部8が連通するように設けられており、この内第1孔部6は頭部2から鍔部3にかけて設けられ、第2孔部7は多角形状部4から脚部5にかけて設けられ、第3孔部は脚部5側に設けられている。なお、図示していないが、この最終鍛造品1の成形後、後工程として最終鍛造品1の外表面を適宜切削機械により例えばねじ山等を切削することにより、主体金具を製作することになる。また、第1孔部6、第2孔部7、第3孔部8により収容孔が構成される。
【0014】
次に、上記最終鍛造品1を形成する工程について説明する。
図2は、鍛造品の成形手順を表す要部の縦断面図である。なお、図2〜図8において図中上下方向に延びる一点鎖線は鍛造品の中心軸を示しており、この中心軸を境にして左側は側面図を表し、右側は断面図を表している。また、点線は冷間鍛造機の構成部材を表している。
【0015】
本発明の実施の形態にかかる冷間鍛造機10では、それぞれ異なる金型を有する第1〜第6の鍛造ステーションを備えており、第1〜第6の鍛造ステーションにて順次素材Aを冷間鍛造することにより、最終成形品1を一貫して形成することができる。
【0016】
まず、棒状又は線状の金属素材を図2に示すように所定長さの円柱状に切断して切断素材Aを形成する。
【0017】
そして、図3に示すように、冷間鍛造機10の第1鍛造ステーションでは、円筒状の型部11aを有するダイ11が設けられている。ダイ21には、型部11aの奥部に、型部11a内に突出するノックアウトピン12が挿入される。また、ダイ11の上方には、型部11aの内径と同径の外径を有し、素材Aを押圧するためのパンチ13が上下動可能に配置される。
【0018】
そして、第1工程では、ダイ11の型部11aに素材Aを挿入し、パンチ13をダイ1側に移動させて素材Aを押圧して据え込み成形することにより、円柱状の第1鍛造品Bが形成される。第1鍛造品Bは、成形後ノックアウトピン12によりダイ1外に排出され、移送装置(図示せず)により第2工程に移送される。
【0019】
次に、図4に示すように、第2鍛造ステーションでは、第1鍛造品Bの外径よりもやや大径の内径を有する筒状の型部21aを有するダイ21が設けられている。また、ダイ21には、型部21aの奥部に、型部21a内に突出する成形ピン22とストリッパ23が設けられている。また、ダイ21の上方には、型部21aの内径よりも小径の外径を有し、第1鍛造品を押圧するためのスリーブ24付きパンチ25が上下動可能に配置される。
【0020】
そして、第2工程では、ダイ21の型部21aに第1鍛造品Bを挿入し、パンチ25をダイ21側に移動させて第1鍛造品Bを押圧して据え込み成形することにより、一端に第1凹部C1を有する頭部C2と他端に第2凹部C3を有する脚部C4とを備えた第2鍛造品Cが形成される。第2鍛造品Cは、成形後ストリッパ23によりダイ21外に排出され、移送装置(図示せず)により第3工程に移送される。
【0021】
次に、図5に示すように、第3鍛造ステーションでは、上から見た形状が図9に示すような多角形状(6角形状)の多角形状成形部31bと、脚部C4が嵌合する脚保持部31cとからなる型部31aを有するダイ31が設けられている。また、型部31cの奥部に、型部31a内に突出する成形ピン32とストリッパ33が設けられている。また、ダイ31の上方には、外形が多角形状成形部31bの平面形状と同形で、内径が第2鍛造品Cの外径と略同径の筒状パンチ34と、筒状パンチ34内にスリーブ35を介して設けられる小径で、前方に突出する中心パンチ36とを備えたパンチ部材37が上下動可能に配置される。
【0022】
そして、第3工程では、パンチ部材37をダイ31側に移動させて第2鍛造品Cを押圧して塑性変形することにより、頭部D2と、頭部D2の下端部側に多角2の下端部側に多角形状部D4と、脚部D5とを有すると共に、頭部D2と多角形状部D4とにわたる第1凹部D6と、脚部D5に第2凹部D7とを形成した第3鍛造品Dが形成される。
【0023】
ここで、中心パンチ36で頭部D2に第1凹部D6を、また成形ピン32で脚部D5に第2凹部D7を形成すると同時に、第2鍛造品Cの中間部に多角形状部D3を形成するようにしたから、つまり、両端に第1凹部D6と第2凹部D7を形成する際に、中間部側に圧縮される素材の流れと、径方向外方に押出される素材の流れとを有効に利用してダイ31やパンチ37などの金型部材に大きな鍛造荷重をかけることなく多角形状部D4を容易にかつ確実に形成することが可能となる。これにより、その外形の成形が比較的小さな鍛造荷重で簡単容易に行えながら、金型への負担を抑えて長期の使用にも耐えることができる。また、第3鍛造品Dは、成形後ストリッパ33によりダイ31外に排出され、移送装置(図示せず)により第4工程に移送される。
【0024】
次に、図6に示すように、第4鍛造ステーションでは、多角形状保持部41bと、脚保持部41cとからなる型部41aを有するダイが設けられている。また、型部41aの奥部に、脚保持部41c内に突出する成形ピン42とストリッパ43が設けられている。また、ダイ41の上方には、先端に第1凹部D6の径よりも小径の外径を有する小径パンチ部44aを有する段付きパンチ44が上下動可能に配置される。
【0025】
そして、第4工程では、パンチ44をダイ41側に移動させて第3鍛造品Dを押圧して据え込み成形することにより、図6に示すように、頭部E2と、頭部E2の下端部側に多角形状部E4と、脚部E5とを有し、かつ、頭部E2から多角形状部E4とにわたる第1凹部E6と、多角形状部E4に第1凹部E6に連通する第3凹部E8と、脚部E5に第2凹部E7とを形成した第4鍛造品Eが形成される。第4鍛造品Eは、成形後ストリッパ43によりダイ41外に排出され、移送装置(図示せず)により第5工程に移送される。
【0026】
次に、図7に示すように、第5鍛造ステーションでは、多角形状保持部51bと、脚保持部51cとからなる型部51aを有するダイ51が設けられている。型部51aの奥部に、脚保持部51d内に突出する成形ピン52とストリッパ53が設けられている。また、ダイ51の上方には、頭部の外径と略同径の内径を有する筒状パンチ54と、筒状パンチ54内にスリーブ55を介して設けられ、かつ第1凹部E6と第3凹部E8に嵌合される中心パンチ56とを有するパンチ部材57が上下動可能に配置される。
【0027】
そして、第5工程では、パンチ部材57をダイ51側に移動させて中心パンチ56を第1凹部E6と第3凹部E8とに符合するように嵌合させながら、筒状パンチ部54で多角形状部E4を押圧することにより、図7に示すように多角形状部F4の頭部F2側に環状の鍔部F3を有し、かつ第1凹部F6および第3凹部F8と、第2凹部F7とを備えた第5鍛造品Fが形成される。第5鍛造品Fは、成形後ストリッパ53によりダイ51外に排出され、移送装置(図示せず)により第6工程に移送される。
【0028】
次に、図8に示すように、最終鍛造ステーションでは、鍔保持部61bと、多角形状保持部61cと、脚保持部61dとからなる型部61aを有するダイ61が設けられている。また、型部61aの奥部で脚保持部61d内に配置されるストリッパ62が設けられている。また、ダイ61の上方には、第3凹部F8と同径の打ち抜きパンチ63と、第1孔部F6と略同径の筒状ガイドパンチ64とを有するパンチ部材65が上下動可能に配置される。
【0029】
そして、第6工程では、パンチ部材65をダイ61側に移動させて筒状ガイドパンチ64を第1孔部F6に符合するように嵌合させながら、打ち抜きパンチ63で第3凹部F8と第2凹部7との間を打ち抜くことにより、図1に示すような多角形状部4の頭部2側に環状の鍔部3を有し、かつ、第1孔部6、第2孔部7、第3孔部8が連通するように設けられた最終鍛造品1が形成される。なお、打ち抜かれた抜き屑は、ストリッパ62内に落ち込み、排出口(図示せず)を介して外部に排出される。
【0030】
以上のように本発明の製造方法によれば、最初の工程から凹部を成形しながら多角形状部付き筒状金具の外形を同時に成形するようにしたから、両端に第1凹部D6と第2凹部D7を形成する際に生じる中間部側に圧縮される素材の流れと、径方向外方に押出される素材の流れとを有効に利用してダイ31やパンチ37などの金型部材に大きな鍛造荷重をかけることなく多角形状部D3を容易にかつ確実に形成することが可能となる。これにより、その外形の成形が比較的小さな鍛造荷重で簡単容易に、かつ、金型への負担を抑えて長期の使用にも耐えることができる。
【0031】
なお、上記した実施の形態では、多角形状部の頭部側に環状の鍔部を成形するようにしたものについて説明したけれども、この鍔部を設けないタイプの多角形状部付き筒状金具についても適用できる。その場合には、第5工程を省略することが可能となる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の製造方法によれば、最初の工程から素材の両端部に凹部を成形しながら、それと同時に多角形状部付き筒状金具の外形を成形するようにしたから、素材の両端に凹部を形成する際に生じる中間部側に圧縮される素材の流れと、径方向外方に押出される素材の流れとを有効に利用して金型部材に大きな鍛造荷重をかけることなく多角形状部を容易にかつ確実に形成することが可能となる。これにより、その外形の成形が比較的小さな鍛造荷重で簡単容易に行えながら、金型への負担を抑えて長期の使用にも耐えることができる。
【0033】
また、請求項2の発明のように第1から第3工程にて筒状金具の外形を呈し、かつ、その両端部の中心部に深い第1凹部と第2凹部を有する中間鍛造品を形成し、その後、第4から最終工程にて、第1凹部と第2凹部とを段階的に貫通させる打ち抜き加工を施すようにすれば、請求項1の効果が期待できながら、筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された最終鍛造品の成形がよりスムースで容易に、かつ確実行えるので好ましい。
【0034】
さらに、請求項2に記載の発明において、最終工程の前に第5工程を設け、第5工程にて、第4鍛造品を据え込み成形することにより、多角形状部の頭部側に環状の鍔部を成形して、多角形状部に鍔部を備えた上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に内方に凹入する第1、第3凹部と第2凹部を有する第5鍛造品を形成するようにすれば、多角形状部に鍔部を備えた多角形状部付き筒状金具についても容易に、かつ確実に成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多角形状部付き筒状金具の説明図である。
【図2】切断素材の説明図である。
【図3】同筒状金具の製造課程における第1工程の説明図である。
【図4】同第2工程の説明図である。
【図5】同第3工程の説明図である。
【図6】同第4工程の説明図である。
【図7】同第5工程の説明図である。
【図8】同第6工程の説明図である。
【図9】図5のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 多角形状部付き筒状金具
2 頭部
3 鍔部
4 多角形状部
5 脚部
6 第1孔部
7 第2孔部
8 第3孔部
A 素材
B 第1鍛造品
C 第2鍛造品
C1 第1凹部
C2 頭部
C3 第2凹部
C4 脚部
D 第3鍛造品
D2 頭部
D4 多角形状部脚部
D6 第1凹部
D7 第2凹部
E 第4鍛造品
E2 頭部
E3 第2凹部
E4 多角形状部
E5 脚部
E6 第1凹部
E7 第2凹部
E8 第3凹部
F 第5鍛造品
F2 頭部
F3 鍔部
F4 多角形状部
F5 脚部
F6 第1凹部
F7 第2凹部
F8 第3凹部

Claims (3)

  1. 筒状の頭部と、頭部よりも大径の多角形状部と、筒状の脚部とを備え、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された多角形状部付き筒状金具の製造方法であって、まず、円柱状の素材を鍛造することにより、素材の両端部の中心部に軸方向内方に凹入する第1凹部と第2凹部を成形すると同時に、頭部と多角形状部と脚部を成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その両端部の中心部に第1凹部と第2凹部を有する中間鍛造品を成形し、次いで、上記中間鍛造品をさらに鍛造することにより、第1凹部と第2凹部とが貫通するように成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された最終成形品を形成するようにしたことを特徴とする多角形状部付き筒状金具の製造方法。
  2. 筒状の頭部と、頭部よりも大径の多角形状部と、筒状の脚部とを備え、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された多角形状部付き筒状金具の製造方法であって、第1工程にて、素材を据え込み成形することにより、両端が据え込み加工された円柱状の第1鍛造品を形成し、第2工程にて、第1鍛造品を据え込み成形することにより、一端中心部に軸方向内方へ凹入する第1凹部を有する頭部と他端中心部に軸方向内方に凹入する第2凹部を有する脚部とを備えた第2鍛造品を形成し、第3工程にて、第2鍛造品を据え込み成形することにより、素材の両端部の中心部に軸方向内方へさらに深く凹入する第1凹部と第2凹部を成形すると同時に、頭部と多角形状部と脚部を成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その両端部の中心部に深い第1凹部と第2凹部を有する第3鍛造品を形成し、第4工程にて、第3鍛造品を据え込み成形することにより、第1凹部の底部から連続して第2凹部側に延びる第3凹部を成形して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に内方に凹入する第1、第3凹部と第2凹部を有する第4鍛造品を形成し、その後、最終工程にて、第4鍛造品を据え込み成形することにより、第1、3凹部と第2凹部とが貫通するように打ち抜き加工して、上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に貫通する収容孔が形成された最終成形品を形成するようにしたことを特徴とする多角形状部付き筒状金具の製造方法。
  3. 最終工程の前に第5工程が設けられ、第5工程にて、第4鍛造品を据え込み成形することにより、多角形状部の頭部側に環状の鍔部を成形して、多角形状部に鍔部を備えた上記筒状金具の外形を呈し、かつ、その中心部に軸方向に内方に凹入する第1、第3凹部と第2凹部を有する第5鍛造品を形成したことを特徴とする請求項2に記載の多角形状部付き筒状金具の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032839A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Rasmussen Gmbh 取り付け要素を備えたクランプ
JP2008068314A (ja) * 2006-09-11 2008-03-27 Okai Tekkosho:Kk 中空成形体の製造方法

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