JP2004229895A - 移動式水洗装置 - Google Patents

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JP2004229895A JP2003022097A JP2003022097A JP2004229895A JP 2004229895 A JP2004229895 A JP 2004229895A JP 2003022097 A JP2003022097 A JP 2003022097A JP 2003022097 A JP2003022097 A JP 2003022097A JP 2004229895 A JP2004229895 A JP 2004229895A
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Abstract

【課題】任意の場所に移動して設置することができると共に、給水タンク及び排水タンクの入れ替えを容易にし、かつ、水洗作業を容易に行えるようにすること。
【解決手段】キャスタ1を有する水洗装置本体10に、シンク21及び給水用水栓具22を設置する天板11と、シンク21の外方を包囲すべく天板の周辺に垂下される側板12とからなる水洗設置部13を設け、給水タンク2及び排水タンク3の出入れ用開口部14を四方に有するタンク載置部15を設ける。給水用水栓具22は、天板11を貫通してシンク21の上面側に吐出口を有する給水管31と、天板11の下方に突出する給水管31に接続されると共に、シンク21と側板12との間の空間28内に配設される導水管32と、導水管32に介設されて側板12の下方から操作可能な流量調節用弁33とを具備する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動式水洗装置に関するもので、更に詳細には、例えば店頭又は店内や室内あるいは移動店舗等の任意の場所に移動して手洗いや例えば食器等の水洗を可能にした移動式水洗装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の移動式水洗装置として、キャスタを有するハウジングと、吐水用水栓具を有する手洗器と、ハウジングの手洗器の下部に開設された空間部と、この空間部に出納される給水タンク及び排水タンクを載置するキャスタ付きタンク用カートと、給水タンク内に貯留された水を水洗部に供給する供給ポンプと、この給水ポンプと電源との間に介設されて給水開始・停止を行うスイッチとを具備し、更に予備のタンク用カートを具備して、終了したタンクとの交換を可能にする移動型手洗装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−169940([特許請求の範囲]、段落番号[0007],[0008]、[図1])
このように構成される移動型手洗装置によれば、内部に収納したタンク用カートごと移動することができ、また、タンク用カートを分離して単独で移動することできるため、本移動用手洗装置自体をいずれの作業場所にも移動でき、また、その場所に停止させておいて、分離したタンク用カートのみを移動させ、用意された新たなタンク用カートと入れ替えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の移動式水洗装置においては、給水タンク及び排水タンクの入れ替えを行う場合、キャスタ付きタンク用カートを、ハウジングに設けられた空間部に出し入れする構造であり、しかも、タンク用カートの出し入れは、ハウジングの一箇所に設けられた開口部(例えばハウジングの前面に設けられた開口部)に対して行うものである。したがって、従来の移動式水洗装置においては、給水タンク及び排水タンクを出し入れするためのスペースを確保した状態で水洗装置を設置する必要があり、設置場所が制約されるという問題があった。また、タンク用カート及びこのタンク用カートをハウジングに掛止するカート掛止手段が必要となるため、構造が複雑であると共に、給水タンク及び排水タンクの入れ替え作業が面倒であるという問題もあった。
【0005】
また、従来の移動式水洗装置においては、手洗器の上方に露出する給水管に吐水用水栓を介設する構造であるため、水洗を行う者が吐水用水栓の操作とスイッチ例えばフットスイッチの操作して水洗を行わなければならず、水洗作業が煩わしいという問題もあった。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、給水タンク及び排水タンクの出し入れのためのスペースを考慮することなく任意の場所に移動して設置することができると共に、給水タンク及び排水タンクの入れ替えを容易にすることができ、かつ、水洗作業を容易に行えるようにした移動式水洗装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の移動式水洗装置は、キャスタを有する水洗装置本体と、シンクと給水用水栓具とからなる水洗部と、上記水洗装置本体に対して出し入れ可能な給水タンク及び排水タンクと、上記給水タンク内に貯留された水を上記水洗部に供給する供給ポンプと、この給水ポンプと電源との間に介設されて給水開始・停止を行うスイッチとを具備する移動式水洗装置において、 上記水洗装置本体は、上記シンク及び給水用水栓具を設置する天板と、シンクの外方を包囲すべく天板の周辺に垂下される側板とからなる水洗設置部を具備すると共に、上記給水タンク及び排水タンクの出入れ用開口部を四方に有するタンク載置部を具備し、 上記給水用水栓具は、上記天板を貫通して上記シンクの上面側に吐出口を有する給水管と、上記天板の下方に突出する上記給水管に接続されると共に、上記シンクと側板との間の空間内に配設される導水管と、この導水管に介設されて上記側板の下方から操作可能な流量調節用弁とを具備してなる、ことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
この発明の移動式水洗装置において、上記タンク載置部の出入れ用開口部は開放状態であっても差し支えないが、好ましくは出入れ用開口部に扉体を着脱可能に被着する方がよい(請求項2)。
【0009】
また、上記給水用水栓具の給水管の吐出口側に逆止弁を介設する方が好ましい(請求項3)。
【0010】
また、上記タンク載置部に、給水タンク及び排水タンクの水平方向の移動を阻止する起立壁を設けると共に、タンク載置部に防水処理を施す方が好ましい(請求項4)。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、水洗装置本体に、シンク及び給水用水栓具を設置する天板と、シンクの外方を包囲すべく天板の周辺に垂下される側板とからなる水洗設置部を設けると共に、給水タンク及び排水タンクの出入れ用開口部を四方に有するタンク載置部を設け、給水用水栓具を、天板を貫通してシンクの上面側に吐出口を有する給水管と、天板の下方に突出する給水管に接続されると共に、シンクと側板との間の空間内に配設される導水管と、この導水管に介設されて側板の下方から操作可能な流量調節用弁とで構成することにより、給水用水栓具によって支障を受けることなく、出入れ用開口部の開口領域を確保することができるので、四方に設けられた出入れ用開口部のいずれからでも給水タンク及び排水タンクの出し入れを可能にすることができる。また、シンクと側板との間の空間内に配設される導水管に介設された流量調節用弁を操作した後、スイッチ操作のみで水洗作業を行うことができる。したがって、給水タンク及び排水タンクの出し入れのためのスペースを考慮することなく任意の場所に設置することができると共に、給水タンク及び排水タンクの入れ替えを容易にすることができ、かつ、水洗作業を容易に行うことができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、タンク載置部の出入れ用開口部に扉体を着脱可能に被着することにより、タンク載置部に載置される給水タンク及び排水タンクを外部から目隠しすることができ、給水タンク及び排水タンクの入れ替えの際には、任意の出入れ用開口部に被着された扉体を取り外して給水タンク及び排水タンクの入れ替えを行うことができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、給水用水栓具の給水管の吐出口側に逆止弁を介設することにより、スイッチを操作して供給ポンプの駆動を停止したときに、給水用水栓具の給水管中に供給された水の吐出の停止を迅速に行うことができるので、水の使用量を少なくすることができる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、タンク載置部に、給水タンク及び排水タンクの水平方向の移動を阻止する起立壁を設けると共に、タンク載置部に防水処理を施すことにより、洗浄処理装置の走行移動中に給水タンク及び排水タンクが不用意に移動するのを防止することができる。また、給水タンクや排水タンク内の水が外部に飛散あるいは漏れても、防水処理が施されたタンク載置部にて受け止めることができるので、装置外部に水が流出するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の移動式水洗装置について、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、この発明の移動式水洗装置の一例を示す斜視図、図2は、移動式水洗装置の一部を断面で示す分解斜視図(a)及び(a)のI部拡大図(b)、図3は、移動式水洗装置の一部を断面で示す平面図、図4は、移動式水洗装置の一部を断面で示す側面図である。
【0017】
上記移動式水洗装置は、図1〜図4に示すように、ストッパ付きのキャスタ1を有する水洗装置本体10と、シンク21と給水用水栓具22とからなる水洗部20と、水洗装置本体10に対して出し入れ可能な給水タンク2及び排水タンク3と、給水タンク2内に貯留された水を水洗部20に供給する供給ポンプ4と、この供給ポンプ4の給水開始・停止駆動を行うスイッチ例えばフットスイッチ5とを具備している。
【0018】
上記水洗装置本体10は、略矩形状のシンク21及び給水用水栓具22を設置する略矩形状の例えば木製の天板11と、シンク21の外方を包囲すべく天板11の周辺に垂下される例えば木製の側板12とからなる水洗設置部13を具備すると共に、給水タンク2及び排水タンク3の出入れ用開口部14を四方に有するタンク載置部15を具備している。なお、出入れ用開口部14には扉体40が着脱可能(取外し可能)に被着されている。また、水洗設置部13の外側には、タオル掛けを兼用する把手6が設けられている。
【0019】
上記タンク載置部15は、下面の角部にキャスタ1を装着した略矩形状の例えば木製の床板17にて形成されており、この床板17の上面に、矩形枠状に設けられる起立壁18によってタンク載置部15に載置される給水タンク2及び排水タンク3の水平移動が阻止されるようになっている(図7参照)。また、タンク載置部15を構成する床板17と起立壁18の内側面及び上面に防水シート19を被覆した防水処理が施されている。このように、タンク載置部15に給水タンク2及び排水タンク3の水平方向の移動を阻止する起立壁18を設けることにより、洗浄処理装置の走行移動中に給水タンク2及び排水タンク3が不用意に移動するのを防止することができる。また、タンク載置部15に防水処理を施すことにより、給水タンク2や排水タンク3内の水が外部に飛散あるいは漏れても、防水処理が施されたタンク載置部15にて受け止めることができるので、装置外部に水が流出するのを防止することができる。
【0020】
また、床板17の上面角部には4本の例えば木製の角柱状支柱16が立設されており、これら支柱16の上端部に水洗設置部13が設けられている。すなわち、支柱16の上端に天板11が架設されると共に、支柱16の上端部に側板12が横設されて、水洗設置部13が形成されている。このように、床板17の上面角部に立設される4本の支柱16の上端部に、天板11と4枚の側板12とからなる水洗設置部13を設けることによって、四方に出入れ用開口部14が形成される。
【0021】
上記シンク21は、正面手前側に排水口23を有する略矩形状の皿部24と、皿部24の各辺の上縁からそれぞれ外方に延在する外向きのフランジ部24a,24b,24c,24dと、フランジ部24a,24b,24c,24dの下面の皿部側に垂下する取付壁片25とを有する例えばステンレス製の材料にて形成されている。この場合、フランジ部24a,24b,24c,24dのうち、正面手前側のフランジ部24aは奥行き側のフランジ部24bに対して幅広に形成されており、左右のフランジ部24c,24dはフランジ部24aより狭いが、フランジ部24bより若干広い幅の同一幅に形成されている。
【0022】
上記のように形成されるシンク21を天板11に取り付けるには、図6に示すように、天板11に設けられた取付用開口11a内にシンク21の皿部24を挿入して、フランジ部24を天板11上に載置した状態で、取付壁片25に設けられた切欠部25aを貫通する固定金具26の一端部に設けられたねじ孔26aにプラス(+)溝付き固定ボルト27を螺合して、図示しないドライバ等の工具を用いて固定ボルト27の先端をフランジ部24a(24b,24c,24d)の下面に押圧することで、固定金具26の他端部に設けられた係止爪26bが天板11の下面に食い込むことによって取り付けることができる。なお、シンク21の各辺部にそれぞれ3個の固定金具26を、上記と同様に固定ボルト27を螺合することで、シンク21を天板11に強固に固定することができる。
【0023】
上記給水用水栓具22は、天板11の奥行き側に設けられた貫通孔(図示せず)を貫通してシンク21の上面側に吐出口例えばシャワーノズル30を有する略逆U字状に屈曲する給水管31と、天板11の下方に突出する給水管31に接続されると共に、シンク21と側板12との間の空間28内に配設されるフレキシブル管にて形成される導水管32と、この導水管32に介設されて側板12の下方から操作可能な流量調節用弁33とで主に構成されている。このように、給水用水栓具22を構成する導水管32を、シンク21と側板12との間の空間28内に配設し、この導水管32に介設される流量調節用弁33を、側板の下方から操作可能にすることにより、給水用水栓具22によって支障を受けることがなく、つまり給水用水栓具22が邪魔になることなく、出入れ用開口部14の開口領域を確保することができ、四方に設けられた出入れ用開口部14のいずれからでも給水タンク2及び排水タンク3の出し入れを可能にすることができる。
【0024】
また、給水用水栓具22における給水管31とシャワーノズル30との間には逆止弁34が介設されている。このように、給水管31の吐出口側に逆止弁34を介設することにより、フットスイッチ5を操作して供給ポンプ4の駆動を停止したときに、給水用水栓具22の給水管31中に供給された水の吐出の停止を迅速に行うことができるので、供給ポンプ4の停止後の水の無駄がなくなり、水の使用量を少なくすることができる。
【0025】
なお、給水用水栓具22の給水管31は、天板11の奥行き側に貫通されているため、シャワーノズル30からシャワー状に吐出する水は、シンク21の手前側に設けられた排水口23に直接かかることがない。したがって、シンク21の外部に飛散することがない。
【0026】
上記のように構成される給水用水栓具22の導水管32には、エルボ継手35を介して給水ホース36が接続されており、給水ホース36の先端には供給ポンプ4が装着されている。なお、供給ポンプ4の給入部側にはストレーナ7を装着する方が好ましい。給水タンク2内に貯留された水W中に残存するゴミ等が供給ポンプ4内に流入するのを防止することができるからである。
【0027】
上記シンク21の排水口23には、排水中のゴミを受け止めるゴミキャッチャ(図示せず)を有するゴミ受け29が着脱可能に取り付けられている。この排水口23に一端が接続する排水ホース37の他端部は、排水タンク3内に挿脱可能に挿入されるようになっている。
【0028】
一方、上記扉体40は、表裏面に任意の色彩や模様等が施されれた矩形状の例えば木製の板部材にて形成されている。この扉体40の一側辺側の両端2箇所には取付孔41が設けられており、これら取付孔41には例えば鳩目にて形成される取付孔金具42が装着されている。このように形成される扉体40は、上記出入れ用開口部14の上端縁すなわち側板12の下端に垂下されるフック金具43に取付孔41(具体的には、取付孔金具42)を係合することによって出入れ用開口部14に着脱可能(取外し可能)に被着されるようになっている(図8参照)。これにより、タンク載置部15に載置される給水タンク2及び排水タンク3を外部から目隠しすることができる。また、扉体40によって床板17の側面全部、支柱16の外側面の大部分及びキャスタ1の約半分を外部から目隠しすることができる(図1参照)。この場合、図8に示すように、水洗設置部13の側板12の内側に目隠し板44を垂設しておけば、扉体40と側板12との隙間を目隠しすることができる。なお、扉体40の表面と裏面に異なる色彩あるいは模様を施しておけば、好みに応じて扉体40の外方面の色彩や模様を変えることができる。
【0029】
次に、この発明における電気系統の配線構造について、図5を参照して説明する。上記供給ポンプ4は供給ポンプ電源コード50を介してAC/DC変換器51に接続され、このAC/DC変換器51には、給水開始・停止のON,OFF動作をするフットスイッチ5とメインスイッチ52を介して電源プラグ53を有する電源コード54が接続されている。この場合、供給ポンプ電源コード50は、給水ホース36に沿って水洗設置部13のシンク21と側板12との間の空間28内に配設されたAC/DC変換器51に接続されている。また、電源コード54は、水洗設置部13のシンク21と側板12との間の空間28内に配線されると共に、図2,図4及び図7に示すように支柱16に沿って配線されて留め具55にて固定されている。また、フットスイッチ5及び電源プラグ53側に接続する電源コード54の一部は、床板17の角部側に設けられた略コ字状の切欠き17a(図2、図4、図7参照)を介して外部に引き出されている。なお、供給ポンプ電源コード50、電源コード54と、AC/DC変換器51、フットスイッチ5等は図示しないコネクタを介して着脱可能に接続されている。
【0030】
上記のように電気系統を構成することにより、電源プラグ53を図示しないコンセントに差し込み、メインスイッチ52をONにした状態で、フットスイッチ5をON,OFF操作することによって、供給ポンプ4を駆動して給水タンク2内に貯留された水Wを給水用水栓具22の給水管31を介してシャワーノズル30から吐出することができる。この際、予め流量調節用弁33を操作して水量を調節しておくことにより、使用者はフットスイッチ5をON,OFF操作することのみによって所望の水量の水を使用することができる。
【0031】
上記のように構成される移動式水洗装置を使用する場合は、まず、水洗装置本体10の四方に設けられた任意の出入れ用開口部14からタンク載置部15に水Wを貯留した給水タンク2と空の排水タンク3を載置(セット)する。次に、給水タンク2内に給水ホース36を挿入して、供給ポンプ4を給水タンク2の底部に設置する。この際、給水ホース36にルーズに嵌装されているキャップ38を給水タンク2に設けられた口部2aに取り付けて給水ホース36を固定する(図4参照)。また、排水ホース37を排水タンク3内に挿入する。この場合、排水ホース37も給水ホース36と同様に、図示しないキャップを排水タンク3の口部に取り付けて固定する。この給水タンク2及び排水タンク3のタンク載置部15への載置(セット)は、水洗装置本体10を使用する場所に移動する前に行ってもよく、移動した後に行ってもよい。なお、給水タンク2と排水タンク3の容量は等しくなっている方がよい。タンク載置部15に給水タンク2と排水タンク3を載置した後、出入れ用開口部14に扉体40を被着して給水タンク2及び排水タンク3を外部から目隠しする。
【0032】
次に、使用するときは、電源プラグ53コンセントに差し込み、メインスイッチ52をONにし、フットスイッチ5を踏んでONにすることにより、供給ポンプ4が駆動されて、給水タンク2内に貯留された水が給水用水栓具22に供給され、シャワーノズル30から吐出される。このとき、予め流量調節用弁33を操作して水量を調節しておけば、使用者は流量調節用弁33を操作することなく、フットスイッチ5のON,OFF操作のみで給水タンク2内の水Wを吐出することができるので、手洗いや食器等を洗うことができる。使用された水はシンク21の排水口23から排水ホース37を介して排水タンク3内に貯留される。このとき、排水中のゴミは排水口23に取り付けられたゴミ受け29によって受け止められるので、排水タンク3内に流入することはない。
【0033】
使用後、給水タンク2及び排水タンク3を入れ替える場合は、外方にスペースがある側の扉体40を取り外して、出入れ用開口部14からタンク載置部15に載置されている空の給水タンク2と水が貯留された排水タンク3を取り出す。そして、新たに水を貯留した給水タンク2と空の排水タンク3をタンク載置部15に載置(セット)した後、扉体40を出入れ用開口部14に被着して、上述と同様の操作によって水洗を行うことができる。
【0034】
なお、上記実施形態では、給水管31の吐出部にシャワーノズル30を設けた場合について説明したが、シャワーノズル30に変えて通常の吐水口(蛇口)としてもよく、あるいは、シャワーと通常の吐水口(蛇口)とを切換可能にしてもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、水洗装置本体10を構成する天板11、側板12、床板17、支柱16及び扉体40等を木製部材にて形成する場合について説明したが、木製以外の例えばアルミニウム製、プラスチック製の部材を用いて水洗装置本体10を構成することも可能である。
【0036】
また、上記実施形態では、電気系統にメインスイッチ52を設けた場合について説明したが、必ずしもメインスイッチ52を設けることなくフットスイッチ5のON,OFF操作のみで給水を行うようにしてもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、電源プラグ53をコンセントに差し込んで給電する場合について説明したが、コンセント以外の電源からも給電可能にする方が好ましい。例えば、図5に二点鎖線で示すように、AC/DC変換器51と並列に自動車のバッテリに接続可能な変電器56を設けることにより、コンセント以外の電源からも給電することができるので、屋外やコンセントの無い場所での使用が可能となる。
【0038】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明は上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0039】
(1)請求項1記載の発明によれば、給水用水栓具によって支障を受けることなく、出入れ用開口部の開口領域を確保することができ、四方に設けられた出入れ用開口部のいずれからでも給水タンク及び排水タンクの出し入れを可能にすることができるので、給水タンク及び排水タンクの出し入れのためのスペースを考慮することなく任意の場所に設置することができると共に、給水タンク及び排水タンクの入れ替えを容易にすることができる。また、シンクと側板との間の空間内に配設される導水管に介設された流量調節用弁を操作した後、スイッチ操作のみで水洗作業を行うことができるので、水洗作業を容易に行うことができる。
【0040】
(2)請求項2記載の発明によれば、タンク載置部の出入れ用開口部に扉体を着脱可能に被着するので、上記(1)に加えて更にタンク載置部に載置される給水タンク及び排水タンクを外部から目隠しすることができ、給水タンク及び排水タンクの入れ替えの際には、任意の出入れ用開口部に被着された扉体を取り外して給水タンク及び排水タンクの入れ替えを行うことができる。
【0041】
(3)請求項3記載の発明によれば、給水用水栓具の給水管の吐出口側に逆止弁を介設することにより、スイッチを操作して供給ポンプの駆動を停止したときに、給水用水栓具の給水管中に供給された水の吐出の停止を迅速に行うことができるので、上記(1)、(2)に加えて更に水の使用量を少なくすることができる。したがって、給水タンク内に貯留された限られた量の水を有効に使用することができる。
【0042】
(4)請求項4記載の発明によれば、タンク載置部に、給水タンク及び排水タンクの水平方向の移動を阻止する起立壁を設けると共に、タンク載置部に防水処理を施すことにより、上記(1)〜(3)に加えて更に洗浄処理装置の走行移動中に給水タンク及び排水タンクが不用意に移動するのを防止することができ、また、給水タンクや排水タンク内の水が外部に飛散あるいは漏れても、防水処理が施されたタンク載置部にて受け止めることができるので、装置外部に水が流出するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の移動式水洗装置の一例を示す全体の斜視図である。
【図2】上記移動式水洗装置の一部を断面で示す分解斜視図(a)及び(a)のI部拡大図(b)である。
【図3】上記移動式水洗装置の一部を断面で示す平面図である。
【図4】上記移動式水洗装置の一部を断面で示す側面図である。
【図5】この発明における配管及び配線状態を示す概略構成図である。
【図6】この発明におけるシンクの取付状態を示す断面図(a)及び(a)の底面図(b)である。
【図7】この発明におけるタンク載置部を示す斜視図(a)及び(a)のII−II線に沿う拡大断面図(b)である。
【図8】この発明における扉体の取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 キャスタ
2 給水タンク
3 排水タンク
4 供給ポンプ
5 フットスイッチ(スイッチ)
10 水洗装置本体
11 天板
12 側板
13 水洗設置部
14 出入れ用開口部
15 タンク載置部
18 起立壁
19 防水シート
20 水洗部
21 シンク
22 給水用水栓具
28 空間
30 シャワーノズル(吐出口)
31 給水管
32 導水管
33 流量調節弁
34 逆止弁
40 扉体
42 取付孔金具
43 フック金具

Claims (4)

  1. キャスタを有する水洗装置本体と、シンクと給水用水栓具とからなる水洗部と、上記水洗装置本体に対して出し入れ可能な給水タンク及び排水タンクと、上記給水タンク内に貯留された水を上記水洗部に供給する供給ポンプと、この給水ポンプと電源との間に介設されて給水開始・停止を行うスイッチとを具備する移動式水洗装置において、
    上記水洗装置本体は、上記シンク及び給水用水栓具を設置する天板と、シンクの外方を包囲すべく天板の周辺に垂下される側板とからなる水洗設置部を具備すると共に、上記給水タンク及び排水タンクの出入れ用開口部を四方に有するタンク載置部を具備し、
    上記給水用水栓具は、上記天板を貫通して上記シンクの上面側に吐出口を有する給水管と、上記天板の下方に突出する上記給水管に接続されると共に、上記シンクと側板との間の空間内に配設される導水管と、この導水管に介設されて上記側板の下方から操作可能な流量調節用弁とを具備してなる、ことを特徴とする移動式水洗装置。
  2. 請求項1記載の移動式水洗装置において、
    上記タンク載置部の出入れ用開口部に扉体を着脱可能に被着してなる、ことを特徴とする移動式水洗装置。
  3. 請求項1又は2記載の移動式水洗装置において、
    上記給水用水栓具の給水管の吐出口側に逆止弁を介設してなる、ことを特徴とする移動式水洗装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の移動式水洗装置において、
    上記タンク載置部に、給水タンク及び排水タンクの水平方向の移動を阻止する起立壁を設けると共に、タンク載置部に防水処理を施してなる、ことを特徴とする移動式水洗装置。
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