JP2004228103A - 配線基板 - Google Patents

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JP2004228103A
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Sumio Ota
純雄 太田
Yukihiro Kimura
幸広 木村
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Abstract

【課題】第2主面側に突設する導電性のピンを狭ピッチで配置でき且つかかる接続ピンとコア基板を貫通するスルーホール導体との間の電気的特性を良好ならしめ得る配線基板を提供する。
【解決手段】セラミックからなる複数の絶縁層3,5,7を含み表面4および裏面9を有するコア基板2と、かかるコア基板2の表面4上方に形成したビルドアップ層BUと、上記コア基板2における表面4と裏面9との間を貫通するスルーホール10と、当該スルーホール10に形成されたスルーホール導体11と、を備え、かかるスルーホール導体11におけるコア基板2の裏面9側の端部には配線層15が形成されると共に、かかる配線層15の裏面側に導電性のピン30が上記スルーホール10とほぼ同軸心にしてハンダ36付けなどにより接続されている、配線基板1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コア基板の片面(表面)のみにビルドアップ層を有する配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、図6(A)に示すように、低コスト化の要請にてコア基板の片面(表面)にのみビルドアップ層を形成した配線基板80が求められている。かかる配線基板80は、図6(A)に示すように、セラミック製の絶縁層81a,81b,81cおよびこれらの間の配線層86,87を含むコア基板81と、その表面82の上方に形成した配線層88,91,94および樹脂絶縁層89,92,95を交互に積層して形成したビルドアップ層と、コア基板81の裏面83の下方に形成した配線層97および樹脂絶縁層(ソルダーレジスト層)98と、を備えている。
上記コア基板81は、その表面82と裏面83との間を貫通するスルーホール85内にスルーホール導体84を形成している。かかるスルーホール導体84は、その上端において配線層88と、その下端において配線層97と、更にその中間において配線層86,87とそれぞれ個別に接続されている。
【0003】
図6(A)に示すように、コア基板81の表面82上方でビルドアップ層を形成している配線層88,91,94間は、樹脂絶縁層89,92に形成したフィルドビア導体90,93により接続される。また、最上層の配線層94上の所定の位置には、最上層の樹脂絶縁層(ソルダーレジスト層)95を貫通し、且つ第1主面95aよりも高く突出するハンダバンプ96が複数形成されている。これらのハンダバンプ96は、第1主面95a上に搭載する図示しないICチップなどの接続端子と個別に接続される。
【0004】
一方、図6(A)に示すように、コア基板81の裏面83の下方に形成した樹脂絶縁層98には、第2主面98a側に開口する開口部99が形成されている。
図6(B)に拡大して示すように、開口部99の底面には配線層97から延びた配線97aが露出する。かかる配線97aには、ハンダ106を介して導電性のピン(接続端子)100が接続される。即ち、ピン100の上端の大径部104を配線97aに接触した状態で、大径部104と配線97aとをハンダ106により接合している。円柱形の先端部102を有するピン100は、配線基板80自体を搭載する図示しないマザーボードやインターポーザとの接続に用いられる。
【0005】
しかしながら、配線基板80では、図6(B)に示すように、スルーホール導体84とピン100とを左右方向にずらして形成しているため、第2主面98a側に配置すべき複数のピン100同士間のピッチ(間隔)が制限される。この結果、所要数のピン100を配置できない、という問題があった。
また、スルーホール導体84とピン100との間には、配線層97から延びる配線97aが位置しているため、両者間の距離が長くなる。このため、スルーホール導体84とピン100との間で、抵抗やループインダクタンスが生じるなどの電気的特性の低下を招く、という問題もあった。
【0006】
【発明が解決すべき課題】
本発明は、以上により説明した従来の技術における問題点を解決し、一方の面(第2主面)側に突設する導電性のピンを狭ピッチで配置でき且つかかるピンとコア基板を貫通するスルーホール導体との間の電気的特性を良好ならしめ得る配線基板を提供する、ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、コア基板を貫通するスルーホール導体と第2主面側に突設する導電性のピンとの距離を可及的に縮小すること、に着想して成されたものである。
即ち、本発明の配線基板(請求項1)は、セラミックからなり且つ表面および裏面を有するコア基板と、上記コア基板の表面上方に形成したビルドアップ層と、上記コア基板における表面と裏面との間を貫通するスルーホールと、当該スルーホールに形成されたスルーホール導体と、を備え、かかるスルーホール導体におけるコア基板の裏面側の端部には配線層が形成されると共に、かかる配線層の裏面側に導電性のピンが上記スルーホールとほぼ同軸心にして接続されている、ことを特徴とする。
【0008】
これによれば、平面視において、スルーホール導体と導電性のピンとがほぼ同軸心に位置し且つ最短距離で導通することになる。この結果、配線基板の第2主面側に所要数のピンを狭ピッチで配置できるため、配線の高密度化や高性能化の要請に容易に対応することが可能となる。また、スルーホール導体と導電性のピンとが最短距離により導通するため、両者間における抵抗やループインダクタンスが生じにくくなるなどの電気的特性を向上させることも可能となる。
【0009】
尚、コア基板には、複数のセラミック絶縁層とこれらの間に位置する配線層とからなる多層配線基板の他、単一のセラミック絶縁層の形態なども含まれる。
また、導電性のピンは、大径部の頂面が球面状のものも含み、Cu−2.3wt%Fe−0.03wt%Pなどの銅系合金または鉄系合金からなる。且つ、かかるピンの接続には、Sn−Sb系、Sn−Ag系、Sn−Ag−Cu系、Pb−Sn系、Sn−Cu系、Sn−Zn系などの低融点合金のハンダ(ロウ材)が用いられる。更に、本発明において、ビルドアップ層とは、コア基板の表面上方に交互に形成された複数の絶縁層および複数の配線層を指称する。かかるビルドアップ層における絶縁層は、樹脂を主成分とする素材からなる。
【0010】
付言すれば、本発明には、前記導電性のピンは、その一端に大径部を有すると共に、かかる大径部が前記配線層にハンダ付けされている、配線基板を含めことも可能である。これによる場合、上記ピンと配線層とを広い面積で面接触させた状態でハンダ付けできるため、かかるピンを確実に配線層にハンダ付けなどで接続できると共に、ハンダ付け作業も少ないハンダなどにより容易に行うことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下において本発明の実施に好適な形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明の配線基板1の主要部における断面を示す。
配線基板1は、図1に示すように、セラミック製の絶縁層3,5,7を含むコア基板2と、その表面4の上方に形成したビルドアップ層BUと、コア基板2の裏面9の下方に形成した配線層15および絶縁層17と、を備えている。上記コア基板2は、主にアルミナ製で厚みが約0.2mmの平面視にてほぼ正方形を呈する絶縁層3,5,7およびこれらの間に位置する配線層12,13からなる。かかる配線層12,13は、焼成したAg、Cu、Au、MoまたはWなど(本実施形態ではW)からなる。
【0012】
かかるコア基板2には、その表面4と裏面9との間を貫通する直径約250μmの複数のスルーホール10が穿孔され、かかるスルーホール10に沿って、焼成したAg、Cu、Au、MoまたはWなど(本実施形態ではW)からなるスルーホール導体11が形成されている。かかるスルーホール導体11は、その中間で配線層12,13と接続されている。
尚、コア基板2の絶縁層3,5,7を形成するセラミックには、シリカ、窒化アルミニウム、ガラスセラミック、ムライト、あるいは約1000℃以下の比較的低温で焼成可能な低温焼成セラミックを用いることもできる。
【0013】
図1に示すように、コア基板2の表面4には、焼成したAg、Cu、Au、Mo、またはWなど(本実施形態ではW)からなる所定パターンの配線層14が形成され、かかる配線層14はスルーホール導体11の上端と接続されている。かかる配線層14を含むコア基板2の表面4の上方には、シリカフィラなどの無機フィラを含むエポキシ樹脂からなる絶縁層16,22,26と銅メッキからなる配線層20,25とが交互に積層され、このうち絶縁層26以外はビルドアップ層BUを形成している。尚、絶縁層16,22の厚みは約30μm、最上層の絶縁層(ソルダーレジスト層)26の厚みは約25μm、配線層14,20,25の厚みは約15μmである。
【0014】
図1に示すように、絶縁層16,22には、配線層14,20,25間を導通するフィルドビア導体18,24が形成されている。また、最上層の配線層25の上には、絶縁層26を貫通し且つ配線基板1の表面である第1主面27よりも高く突出する複数のハンダバンプ(IC接続端子)28が形成されている。かかるハンダバンプ28は、第1主面27上に実装するICチップ(半導体素子)29の底面に形成された図示しない接続端子と個別に接続される。かかる接続端子と各バンプ28とは、図示しないアンダーフィル材により埋設され且つ保護される。尚、上記ハンダバンプ28は、Sn−Ag系、Sn−Ag−Cu系、Pb−Sn系、Sn−Cu系、Sn−Zn系などの低融点合金(本実施形態では、Sn−Ag系のハンダ)から形成される。
【0015】
図1のように、コア基板2の裏面9には、焼成したAg、Cu、Au、Mo、またはWなど(本実施形態ではW)からなる所定パターンの配線層15が形成され、かかる配線層15はスルーホール導体11の下端(端部)と接続されている。
かかる配線層15を含むコア基板2の裏面9の下側には、シリカフィラなどの無機フィラを含むエポキシ樹脂からなり厚みが約25μmの絶縁層(ソルダーレジスト層)17が形成される。
【0016】
図1に示すように、絶縁層17における各スルーホール導体11の真下の位置には、第2主面19側に開口する開口部21がそれぞれ形成される。かかる開口部21の底面には配線層15が露出し、その表面には防錆のため図示しないNiおよびAuメッキ膜が被覆される。開口部21の底面に露出する上記配線層15の裏面側には、導電性のピン30上端の大径部34がハンダ36によりハンダ付け(接続)される。かかるピン30は、例えばCu−2.3wt%Fe−0.03wt%Pの銅系合金(いわゆる194合金)からなり、大径部34(厚み0.2mm×直径0.6mm)および棒状の先端部32(長さ3mm×直径0.45mm)により構成される。また、ハンダ36には、Sn−Sb系、Sn−Ag系、Sn−Ag−Cu系、Pb−Sn系、Sn−Cu系、Sn−Zn系などの低融点合金のハンダ(ロウ材)が用いられる。
【0017】
図1に示すように、各ピン30と各スルーホール10とは、互いに同軸心にして配置(スルーホール10の中心軸とピン30の棒状の先端部32の長手方向の中心軸とがほぼ同軸)され、且つ各ピン30と各スルーホール導体11の間には配線層15のみが介在している。このため、各ピン30と各スルーホール導体11と最短距離で導通できるので、配線基板1の第2主面19側に所要数のピン30を狭ピッチで配置できる。しかも、スルーホール導体11と導電性のピン30とが最短距離にて導通するため、両者間における抵抗やループインダクタンスが生じにくくなるなどの電気的特性を向上させることも可能となる。
また、ピン30やスルーホール導体11を介して、コア基板2内の配線層12などやビルドアップ層BUの配線層20などとマザーボードやインターポーザとの導通も容易となる。従って、配線基板1によれば、内部配線の高密度化や高性能化の要請に容易に対応することが可能となる。
【0018】
以下において、配線基板1の製造方法を図2,3によって説明する。尚、以下においてグリーンシートの符合は、セラミック製の前記絶縁層と共通とする。
図2(A)は、焼成による縮み代を含む厚みが約0.2mmでアルミナを主成分とするグリーンシート3,5,7の断面を示す。
かかるグリーンシート3,5,7における所定の位置に対し、その厚み方向に沿って細径ドリルの挿入またはパンチング加工を行う。
その結果、図2(B)に示すように、グリーンシート3,5,7の表面と裏面との間を貫通する直径約250μmのスルーホール10が複数穿孔される。
次に、図2(C)に示すように、スクリーン印刷によりスキージを用いて、各スルーホール10内にWからなる金属粉末を含むメタライズインクを充填してスルーホール導体11を形成する。
【0019】
次いで、図2(D)に示すように、グリーンシート3の表面4、グリーンシート5の表面6、および、グリーンシート7の表面8と裏面9に上記同様のメタライズインクをスクリーン印刷により所定のパターンで印刷して、配線層12〜15を形成する。この状態で、グリーンシート3,5,7をプレスしつつ積層して図示しない焼成炉に挿入し、約1500℃に数10分間加熱して焼成する。
この結果、図3(A)に示すように、アルミナ製の絶縁層3,5,7、焼結した配線層12〜15、およびビア導体11を備えたコア基板2が形成される。
次に、図3(B)に示すように、コア基板2の表面4および裏面9に、シリカフィラなどの無機フィラを含むエポキシ樹脂フィルムを貼り付けて、絶縁層16,17を形成する。この際、セラミックと樹脂との密着性を得るため、コア基板2の表面4および裏面9に予めカップラー剤を塗布しておく。
【0020】
更に、図3(B)に示すように、絶縁層16,17における所定の位置に、レーザ(例えば、炭酸ガスレーザ)を照射して、複数のビアホール16a,開口部21を形成する。これらのビアホール16aの底面には配線層14が露出し、開口部21の底面には、配線層15が露出する。かかる状態で、ビアホール16a内および絶縁層16上の全面に、予めPdを含むメッキ触媒を被覆した後、無電界銅メッキおよび電解銅メッキを施す。
【0021】
得られた銅メッキ層の上に、所定のパターンを有する図示しないエッチングレジストを形成した後、かかるレジストの隙間から露出する上記銅メッキ層をエッチングして除去する公知のサブトラクティブ法を施す。
その結果、図3(C)に示すように、ビアホール16a内には、フィルドビア導体18が、絶縁層16の上には、上記レジストのパターンに倣った所定パターンを有する銅メッキの配線層20がそれぞれ形成される。
以上と同様に、公知のビルトアップ技術(セミアディティブ法、フルアディティブ法、サブトラクティブ法、フィルム状樹脂材料のラミネートによる絶縁層の形成、フォトリソグラフィ技術など)にて、絶縁層16および配線層20の上に、絶縁層22,26および配線層25を形成する。これにより、前記ビルドアップ層BUが形成される。更に、前記ハンダバンプ(IC接続端子)28を形成する。
【0022】
一方、図3(C)に示すように、絶縁層17の開口部21に露出する配線層15の裏面には、予めその表面にNiおよびAuメッキを施した後、溶融したSn−Sb系合金からなるハンダ36が載置される。かかるハンダ36に対し、前記の銅系合金からなる導電性のピン30の大径部34を接近させ且つ挿入し、加熱処理する。その結果、前記図1に示したように、上記ピン30は、ハンダ36を介して配線層15と直に接続される共に、直上のスルーホール導体11と同軸心で且つ最短距離の位置に配置される。
以上の各工程により、前記図1に示した配線基板1を得ることができる。
尚、図3(A)〜(C)に示した製造工程は、複数のコア基板2(製品単位)を多数個基板処理用治具上にセットした状態で行っても良い。
【0023】
図4は、異なる形態の配線基板40における主要部の断面を示す。
配線基板30は、図4に示すように、第1〜第3の絶縁層42,45,47を積層した多層基板のコア基板41と、このコア基板41における表面43の上方に交互に形成され且つビルドアップ層BUを含む配線層56,62,65および絶縁層60,63,66と、コア基板41に形成した凹部49とを備えている。
コア基板41を形成する第1の絶縁層42は、厚みが約200〜300μmのガラスおよびアルミナを主成分とするガラスセラミックからなり、その中央付近には、直径約150μmの複数のスルーホール55が貫通し、かかるスルーホール55に沿って、焼成したAg、Cu、Au、Mo、またはWなど(本実施形態ではCu)からなるスルーホール導体54が形成されている。
【0024】
図4に示すように、第2、第3の絶縁層45,47は、厚みが約200μmのガラスおよびアルミナを主成分とするガラスセラミックからなり、その中央付近にはコア基板41の裏面48側に開口する凹部49が穿設されている。かかる凹部49は、平面視で縦・横約14mmずつのほぼ正方形を呈する。
図4の左右に示すように、凹部49を除いた位置におけるコア基板41の第1〜第3の絶縁層42,45,47には、直径約150μmで比較的長い複数のスルーホール51が貫通し、各スルーホール51に沿って焼成したAg、Cu、Au、Mo、またはWなど(本実施形態ではCu)からなるスルーホール導体50が形成されている。
【0025】
また、図4に示すように、第1の絶縁層42における裏面44の左右には、所定パターンを有し上記同様の金属製で且つ厚みが約15μmの配線層52が形成され、かかる配線層52は、スルーホール導体50の中間と接続している。上記裏面44のうち凹部49の底面に形成される配線層(電子部品接続端子)57は、スルーホール導体54の下端と接続される。更に、第2の絶縁層45の裏面46に形成される配線層53も、スルーホール導体50の中間と接続している。
【0026】
また、図4に示すように、コア基板41の表面43には、所定パターンを有する前記同様の金属からなる配線層56が形成され、スルーホール導体50,54の上端と個別に接続されている。
コア基板41の表面43および配線層56の上には、シリカフィラを含むエポキシ系樹脂の絶縁層60が形成され、且つ配線層56上の所定の位置に銅メッキ製のフィルドビア導体61が形成されている。絶縁層60の上には、同様の絶縁層63および上記ビア導体61の上端と接続する銅メッキ製の配線層62が形成され、かかる配線層62上の所定の位置にフィルドビア導体64が形成されている。同様にして、上記絶縁層63の上には、絶縁層(ソルダーレジスト層)66および上記ビア導体64の上端と接続する配線層65が形成される。以上のうち絶縁層60,63および配線層62,65は、ビルドアップ層BUを形成する。
【0027】
図4に示すように、配線層65上の所定の位置には、第1主面(表面)67よりも高く突出する複数のハンダバンプ(IC接続端子)68が形成され、かかるバンプ68は、第1主面67上に実装するICチップ(半導体素子)69の底面における図示しない接続端子と個別に接続される。かかるバンプ68は、前記同様の低融点合金からなり、複数のハンダバンプ68とICチップ69の各接続端子とは、図示しないアンダーフィル材により埋設され且つ保護される。
【0028】
また、図4に示すように、第2、第3の絶縁層45,47により形成される凹部49には、複数のチップコンデンサ(電子部品)70が挿入され且つハンダ58を介して実装される。このコンデンサ70は、両側面の上端に突出する電極59を図4の前後方向に沿って複数有し、例えばチタン酸バリウムを主成分とする誘電層および内部電極となるNi層を交互に積層したセラミックスコンデンサであり、3.2mm×1.6mm×0.7mmのサイズを有する。かかるコンデンサ70における上端の電極59は、ハンダ58を介してスルーホール導体54の下端に位置し且つ凹部49内に露出する配線層(電子部品接続端子)57と接続される。尚、上記ハンダ58も、低融点合金(Sn−Sb系ハンダなど)からなる。
【0029】
更に、図4に示すように、コア基板41の裏面48および配線層71の下方には、凹部49の真下を除いて前記同様の厚みを有する絶縁層(ソルダーレジスト)72が形成される。配線層71は、スルーホール導体50の下端(端部)と接続している。スルーホール導体50および配線層71のほぼ真下における絶縁層72には、第2主面73側に開口する開口部74が形成され、その底面に配線層71が露出する。かかる配線層71の裏面には、図示しないNiおよびAuメッキ膜が被覆され、その表面には、前記同様の銅系合金からなる導電性のピン75がハンダ付け(接続)される。具体的には、円柱形状の先端部76を含むピン75の上端に位置する大径部77が、ハンダ78によりハンダ付け(接続)される。
【0030】
図4に示すように、各ピン75と各スルーホール51とは、互いに同軸心にして配置される共に、各ピン75と各スルーホール導体50との間には配線層71のみが介在している。このため、各ピン75および各スルーホール導体50を最短距離にて導通できるので、配線基板40の第2主面73側に所要数のピン75を狭ピッチで配置できる。しかも、各スルーホール導体50とピン75とが最短距離にて導通するため、両者間における抵抗やループインダクタンスが生じにくくなるなどの電気的特性を向上させることも可能となる。また、ピン75やスルーホール導体50を介して、コア基板41内の配線層52など、ビルドアップ層BUを形成する配線層62など、あるいは電子部品70とマザーボードやインターポーザとの導通も容易となる。従って、配線基板40によれば、内部配線の高密度化や高性能化の要請に容易に対応することが容易となる。
【0031】
図5は、配線基板40における前記コア基板41の製造方法を模式的に示す。
図5(A)に示すように、焼成による縮み代を含めた所要の厚みを有し且つガラスおよびアルミナを主成分とする3つのグリーンシート42,45,47を予め用意する。
次いで、図5(B)に示すように、グリーンシート42における所定の位置に、細径のドリルまたはパンチング加工によって表面43と裏面44との間を貫通するスルーホール51,55を穿孔する。また、グリーンシート45,47の中央には、パンチングにより平面視が正方形の透孔49a,49bを穿設し、且つその周囲にスルーホール51を穿孔する。かかるシート42,45,47に設けたスルーホール51は、平面視で同じ位置にある。
【0032】
次に、図5(C)に示すように、グリーンシート42,45,47のスルーホール51,55内に、図示しないスキージを用いて、Cuなどの金属粉末を含むメタライズインクを充填してスルーホール導体50,54を形成する。更に、グリーンシート42の表面43および裏面44に、スクリーン印刷によって、上記メタライズインクからなり且つ所定パターンの配線層56,52,57を、グリーンシート45,47の裏面46,48に、同様の配線層53,71を形成する。
【0033】
そして、図5(D)に示すように、上記グリーンシート42,45,47をプレスしつつ積層した後、前記同様に焼成することにより、ガラスセラミック製の絶縁層42,45,47、配線層52,53,56,71、スルーホール導体50,54、および凹部49を備えたコア基板41を形成する。
尚、かかるコア基板41の表面43上方には、前記ビルドアップ技術によって前記ビルドアップ層BUが形成される。更に、コア基板41の裏面48および配線層71の下方には、前記絶縁層72、開口部74、およびかかる開口部74の底面に露出する配線層71にハンダ78を介して接続されるピン75が形成されるなどによって、前記図4に示した配線基板40が得られる。
【0034】
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
前記コア基板2,41の絶縁層3,5,7,32,35,37には、前記アルミナやガラスセラミックの他、シリカ、窒化アルミニウム、ムライト、あるいは約1000℃以下の比較的低温で焼成可能な低温焼成セラミックを用いても良い。あるいは、前記コア基板2を単一のセラミック板から形成しても良い。
また、前記スルーホール導体11,50などや配線層14などは、前記Agなどの他、Cu、Ni、Ni−Au系などを用いても良く、配線層20などは、これら金属を用いず、導電性樹脂を塗布するなどの方法により形成しても良い。
【0035】
更に、前記絶縁層16,60などの材質は、前記エポキシ樹脂を主成分とするもののほか、同様の耐熱性、パターン成形性等を有するポリイミド樹脂、BT樹脂、PPE樹脂、あるいは、連続気孔を有するPTFEなど3次元網目構造のフッ素系樹脂にエポキシ樹脂などの樹脂を含浸させた樹脂−樹脂系の複合材料などを用いることもできる。尚、絶縁層の形成には、絶縁性の樹脂フィルムを熱圧着する方法のほか、液状の樹脂をロールコータにより塗布する方法を用いることもできる。また、絶縁層に混入するガラス布またはガラスフィラの組成は、Eガラス、Dガラス、Qガラス、Sガラスの何れか、またはこれらのうちの2種類以上を併用したものとしても良い。
また、ビア導体は、前記フィルドビア導体18,61などでなく、完全に導体で埋まってないコンフォーマルビア導体とすることもできる。あるいは、各ビア導体の軸心をずらしつつ積み重ねるスタッガードの形態でも良いし、途中で平面方向に延びる配線層が介在する形態としても良い。
【0036】
また、前記凹部49に実装する電子部品は、1つのみでも良い。あるいは、多数の配線基板(製品単位)40を含む多数個処理用治具における製品単位1個内に、複数の凹部49を形成し且つ各凹部49内に所要数の電子部品を実装しても良い。更に、複数のチップ状電子部品を互いの側面間で予め接着したユニットとし、これを前記凹部49内に実装などすることもできる。また、チップ状電子部品には、前記チップコンデンサ70などの他、チップ状のインダクタ、抵抗、フィルタなどの受動部品や、トランジスタ、半導体素子、FET、ローノイズアンプ(LNA)などの能動部品も含まれると共に、互いに異種の電子部品同士を配線基板40の同じ凹部49に併せて実装することも可能である。
尚、前記配線基板40において、前記凹部49の底部(天井面)に形成する配線層57を除き、第1の絶縁層42の裏面44と第2の絶縁層45の裏面46とに配線層52,53を形成せずに、第1〜第3の絶縁層42,45,47を直に積層することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明した本発明の配線基板(請求項1)によれば、スルーホールと導電性のピンとがほぼ同軸心に位置し且つスルーホール導体と上記ピンとが最短距離で導通するので、配線基板の第2主面側に所要数のピンを狭ピッチで配置できる。このため、配線の高密度化や高性能化の要請に容易に対応することが可能となる。また、スルーホール導体と導電性のピンとが最短距離で導通するため、両者間における抵抗やループインダクタンスが生じにくくなるなどの電気的特性を向上させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板における主要部を示す断面図。
【図2】(A)〜(D)は図1の配線基板の製造方法における主な工程を示す概略図。
【図3】(A)〜(C)は図2(D)に続く上記製造方法における主な工程を示す概略図。
【図4】異なる形態の配線基板における主要部を示す断面図。
【図5】(A)〜(C)は図4の配線基板の製造方法における一部の工程を示す概略図。
【図6】(A)は従来の配線基板を示す断面図、(B)は(A)中における部分拡大図。
【符号の説明】
1,40……配線基板
2,41……コア基板
4,43……表面
9,48……裏面
10,51…スルーホール
11,50…スルーホール導体
15,71…配線層
30,75…導電性のピン
BU…………ビルドアップ層

Claims (1)

  1. セラミックからなり且つ表面および裏面を有するコア基板と、
    上記コア基板の表面上方に形成したビルドアップ層と、
    上記コア基板における表面と裏面との間を貫通するスルーホールと、当該スルーホールに形成されたスルーホール導体と、を備え、
    上記スルーホール導体におけるコア基板の裏面側の端部には配線層が形成されると共に、かかる配線層の裏面側に導電性のピンが上記スルーホールとほぼ同軸心にして接続されている、ことを特徴とする配線基板。
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