JP2004226026A - プラントにおける洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】火力発電所等の発電プラントの貯槽T1,T2、機器E1,E2及び配管P1,P2,P3,P4が組み合わされた系の中で保水容量の大きな貯槽T1,T2又は機器E1,E2に一旦水を張り、ブローを行い、その後,系の水質が基準値に達するまで又は所定時間ブロー洗浄することにより洗浄処理を完了する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントにおける貯槽、機器と配管が組み合わされた系の水流による洗浄に係り、特に発電所等の起動時に系内の洗浄処理を要するプラントにおける洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、火力発電所等の発電プラントの運転においては、その給水中に不純物が混入してはならない。そこで、図8から図11のプラントの系統図に示すように、貯槽、機器と配管が組み合わされた発電プラントの系では、その起動時に洗浄処理を行う必要がある。例えば、貫流ボイラ等を洗浄処理するときは、系のブロー洗浄を行うと共に、系の途中に設けた脱塩装置に通水し循環洗浄することにより洗浄処理を行っていた。
【0003】
例えば、復水クリーンアップするときは、図8の系統図に示すように復水ポンプ3を運転し、ブロー弁B2を「開」にしてブロータンク5へブロー洗浄していた。次に、復水器2と配管内の水質が安定した後に、弁(CV−2)を「開」にして循環運転していた。このとき脱塩装置4への通水を開始し、以後の工程では全て水質処理を行っていた。図示例では、「太い実線」はブロー洗浄を示し、「太い破線」は循環洗浄を示している。
【0004】
低圧クリーンアップするときは、図9の系統図に示すように、低圧ヒータ6から脱気器7まで通水し、ブロー弁B4、ブロー弁B5を「開」にしてブロータンク5へブロー洗浄していた。次に、低圧ヒータ6と脱気器7内の水質が安定した後に、弁V6を「開」にして循環運転していた。
【0005】
高圧クリーンアップするときは、図10の系統図に示すように、低圧クリーンアップ系統で脱気器7へ通水し、給水ポンプ8を運転し、高圧ヒータ9へ通水し、ブロー弁B5を「開」にしてブロータンク5へブロー洗浄していた。次に、高圧ヒータ9内の水質が安定した後に弁V6を「開」にして循環運転していた。
【0006】
ボイラクリーンアップするときは、図11の系統図に示すように、高圧クリーンアップ系統でボイラ1へ通水し、フラッシュタンク10へ水を張り、ブロー弁B7を「開」にしてブロータンク5へブロー洗浄していた。次に、ボイラ1と配管内の水質が安定した後に、弁(CV−3)を「開」にして循環運転していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
定期点検等でボイラを停止する場合、貯槽、機器および配管内には停止時からの残留水や、工事による塵埃または腐食防止用薬品等が混入している場合がある。しかし、上記従来の洗浄方法では、貯槽、機器および配管中の不純物を不必要に系内循環させ脱塩装置4で吸着除去させるため、その処理時間が長くなるという問題を有していた。例えば、プラントの系内の洗浄に要する時間が11時間から12時間程度を要していた。ここで、最近の電力需要は、冷暖房機器をはじめとする数々の電気機器の普及に伴い、需要家の産業活動や気温等の気象条件により急激に増減する傾向にある。その急激な需要変化に対応するため、発電プラントのレスポンスは給電運用上の重要な位置づけとなっており、起動指令から全負荷までの時間短縮が望まれていた。
【0008】
また、脱塩装置4を再生させるための洗浄頻度の増加及び樹脂の劣化が進行するという問題を有していた。
【0009】
更に、貯槽、機器に水張りしながらブロー洗浄を行うために、大量の洗浄水が必要であるという問題を有していた。例えば、発電機出力が700MWクラスの1発電プラントの系内の洗浄に要する洗浄水が2500トンから2700トン程度であった。
【0010】
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、最初に復水器、脱気器といった系の中で保水容量の大きい機器に一旦水を張った後ブローし、その後、脱気器までの系における貯槽、機器と配管内の不純物をブロー洗浄のみで処理することにより、洗浄工程途中における循環洗浄工程を省略できるので、短時間に洗浄処理すると共に、その洗浄に用いる使用水量を減少させることができるプラントにおける洗浄方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の洗浄方法によれば、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行う、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法が提供される。
【0012】
第2の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行う方法である。
【0013】
第3の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す方法である。
【0014】
第4の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す方法である。
【0015】
第5の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0016】
第6の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0017】
第7の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器 及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0018】
第8の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器 及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0019】
第9の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器 及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0020】
第10の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器 及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0021】
第11の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0022】
第12の洗浄方法は、プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する方法である。
【0023】
第13の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行う方法である。
【0024】
第14の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す方法である。
【0025】
第15の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行う方法である。
【0026】
第16の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す方法である。
【0027】
第17の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0028】
第18の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0029】
第19の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0030】
第20の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0031】
第21の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0032】
第22の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0033】
第23の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0034】
第24の洗浄方法は、発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する方法である。
【0035】
前記ブローに掛かる所定時間は、その対象装置の種類と停止時間に応じて設定する。前記発電プラントは火力発電所である。
【0036】
上記方法では、最初に発電プラントを構成する復水器(2)、脱気器(7)等といった系の中で保水容量の大きい貯槽(T1,T2…)や機器(E1,E2…)に一旦水を張った後ブローを行うことにより、これらの貯槽や機器内にある不純物を直近の弁から排出するものであるため、洗浄処理に要する時間を短縮することができる。しかも、使用水量が従来の循環洗浄とブロー洗浄を併用した洗浄方法と比較して低減することができる。
【0037】
また、本発明は、貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)と配管(P1,P2,P3,P4…)が接続された系を洗浄する際に、洗浄工程途中の循環洗浄工程を省略するものであるために、従来は脱塩装置内で吸着除去していた不純物が、この脱塩装置内を通水しないことで樹脂の劣化を防ぐことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のプラントにおける洗浄方法の第一の実施の形態を示す系統図である。
本発明の第一の実施の形態の洗浄方法は、プラントの貯槽T1,T2…、機器E1,E2…及び配管P1,P2,P3,P4…が組み合わされた系を洗浄処理する方法である。
先ず、系の中で保水容量の大きな貯槽T1について、一旦水張りを行った後、ブロー弁B1を開けブロータンクBへブローを行う。貯槽T1の水張りとブローは、サンプリング配管を介した水質検出器Detで測定したブロー水質が基準値に達するまで実施し、必要があれば複数回繰り返す。ブロー完了後はブロー弁B1を閉止する。
【0039】
次に、貯槽T1へ再度水張り後、弁V1及びブロー弁B2を開け、貯槽T1を経由した洗浄水による配管P1のブロー洗浄を行う。この時、貯槽T1へは適宜洗浄水を供給する。配管P1のブロー洗浄は、サンプリング配管を介した水質検出器Detで測定したブロー洗浄水質が基準値に達するまで実施する。
【0040】
更に、弁V2及び弁V3を開け、弁V1を閉止することにより、機器E1及び配管P2のブロー洗浄を行う。この時、貯槽T1へは適宜洗浄水を供給する。機器E1及び配管P2のブロー洗浄は、サンプリング配管を介した水質検出器Detで測定したブロー洗浄水質が基準値に達するまで実施する。
次に、ブロー弁B2を閉止することにより貯槽T2への水張りを行う。
この様に、水張りとブロー及びブロー洗浄を行い、順次貯槽T2以降の洗浄処理を行う。また、貯槽T1,T2…、機器E1,E2…及び配管P1,P2,P3,P4…が増加した場合も同様に実施することができる。
ここで「ブロー」とは、洗浄水を供給しないで、ブローを行うことをいう。即ち、貯槽T1,T2又は機器E1,E2内の貯水のみでブローを行うことをいう。一方、「ブロー洗浄」とは、洗浄水を供給しつつブローを行うことをいう。
【0041】
なお、貯槽T1,T2…、機器E1,E2…及び配管P1,P2,P3,P4…については、この様に順次洗浄する方法だけでなく、機器E1,E2…と配管P1,P2,P3,P4…等、複数装置を同時に洗浄することも可能である。また、各工程での洗浄が未完のまま次工程へ進むことも可能である。この様に順次洗浄するか、同時に洗浄するかは、洗浄水の供給容量や排水容量等を考慮して決定する。この場合、同時に洗浄を進行させることにより、より迅速に洗浄を完了させることができる。
【0042】
また、水質検出器Detによる測定は、その系の目的によって検査項目が異なる。発電所の場合では、濁度、鉄、ヒドラジン又は溶存酸素が検査項目となる。濁度と鉄に強い相関関係を示す系では、濁度の代わりに鉄を測定することができる。水質は自動測定のみならず、手分析による測定とすることもできる。
【0043】
また、第一の実施の形態では、手分析や水質検出器Detによる測定に代えて、洗浄時間の管理により実施することができる。この洗浄時間は、その洗浄対象装置の種類と停止時間に応じて設定する。例えば、短時間で洗浄工程が終了することがあらかじめ経験則としてわかっている場合は、タイマーを使用して洗浄時間を管理し、次工程へ進めることができる。
【0044】
図2は本発明のプラントにおける洗浄方法の第二の実施の形態を示すプラントの系統図である。図3から図7は洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。図示例では、「太い実線」はブローまたはブロー洗浄を、「太い破線」は循環洗浄を示している。
本発明の第二の実施の形態の洗浄方法は、先ず、復水器2と脱気器7に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこれらを繰り返し、再度復水器2に水を張った後、復水ポンプ3によりブロー洗浄し、低圧ヒータ6をバイパスして脱気器7へ通水し、脱気器7へ再度水を張った後ブローし、脱気器7をブロー洗浄しながら低圧ヒータ6内をブロー洗浄し、その水質が基準値に達した後、脱塩装置4へ通水する。
前述したように、「ブロー」とは、洗浄水を供給しないで、貯水のみでブローを行うことをいい、「ブロー洗浄」とは、洗浄水を供給しつつブローを行うことをいう。
【0045】
先ず、復水器2と脱気器7へ一旦水を張った後ブローするときは、図3の系統図に示すように、復水器2については、ブロー弁B1を「開」にしてブロータンク5へブローする。また、脱気器7についてはブロー弁B4、ブロー弁B5を「開」にしてブロータンク5へブローする。
【0046】
復水クリーンアップをするときは、図4の系統図に示すように、復水器2に水を張った後、復水ポンプ3を運転し、ブロー弁B2を「開」にしてブロータンク5へブロー洗浄する。
【0047】
脱気器7と低圧ヒータ6とをクリーンアップするときは、まず図5の系統図に示すように、低圧ヒータ6をバイパスし、脱気器7へ通水し、この脱気器7に再度水を張った後、ブロー弁B4、ブロー弁B5を「開」にしてブロータンク5へブローする。次に、図6の系統図に示すように、この脱気器7のクリーンアップを実施しながら弁V4、ブロー弁B3を「開」にして低圧ヒータ6内を押出してブロー洗浄する。
【0048】
脱気器7と低圧ヒータ6のクリーンアップにともない、系の水質が基準値に達した後、図7の系統図に示すように、脱塩装置4へ通水し循環工程を行う。
【0049】
従来の発電プラントの系について、その起動時にブロー洗浄と循環洗浄を併用した方法では、11時間程度の洗浄時間が必要であった。本発明による脱気器および低圧ヒータの洗浄が完了するまで、即ち洗浄工程途中における循環洗浄を省略する洗浄方法では、系内で保水容量の大きな貯槽T1,T2又は機器E1,E2について一旦水を張った後ブローするために、その系内の不純物を直近の弁から排出することができるので8時間程度で洗浄が終了した。
また、使用する水量については、ブロー、ブロー洗浄と循環洗浄を併用した方法では約2500トン必要であったが、本発明の洗浄方法では約1500トンで洗浄できた。
【0050】
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、主に系内で保水容量の大きな貯槽又は機器について一旦水を張った後ブローすることにより不純物を直近の弁から排出し、下流側の装置を順次ブロー、ブロー洗浄し、洗浄工程途中における循環洗浄を不要とする洗浄方法であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】
本発明のプラントにおける洗浄方法は、最初に復水器、脱気器といった系の中で保水容量の大きい機器に一旦水を張った後ブローを行い、その後、再度水を張り、下流側の貯槽、機器、配管を順次ブロー洗浄し、従来実施していた脱気器および低圧ヒータの洗浄が完了するまで、即ち洗浄工程途中における循環洗浄工程を省略する方法であるため、洗浄処理に要する時間を短縮することができる。そこで、火力発電所等のプラントの起動までに要する時間を短縮することができ、給電の運用性の向上に貢献することができる。
【0052】
また、本発明の洗浄方法によれば、プラント洗浄に使用する水量を従来の循環洗浄とブロー洗浄を併用した方法と比較して低減することができる。
【0053】
更に、本発明の洗浄方法は脱気器および低圧ヒータの洗浄が完了するまでの、最も脱塩装置への負荷が高い各クリーンアップ時に脱塩装置による水質処理を行わないことから、その装置について化学洗浄を実施する回数を低減させることが可能となるために、洗浄薬品のコストダウンや環境負荷を低減させると共に、不純物を系内で循環させないために、機器等の故障率が低下する、等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラントにおける洗浄方法の第一の実施の形態を示すプラントの系統図である。
【図2】本発明のプラントにおける洗浄方法の第二の実施の形態を示すプラントの系統図である。
【図3】第二の実施の形態による復水器と脱気器のブロー洗浄による洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【図4】第二の実施の形態による復水クリーンアップの洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【図5】第二の実施の形態による低圧ヒータバイパスクリーンアップの洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【図6】第二の実施の形態による低圧ヒータクリーンアップの洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【図7】第二の実施の形態による低圧ヒータクリーンアップ後の循環方法を示す発電プラントの系統図である。
【図8】従来の火力発電所等の発電プラントの復水クリーンアップする洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【図9】従来の火力発電所等の発電プラントの低圧クリーンアップする洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【図10】従来の火力発電所等の発電プラントの高圧クリーンアップする洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【図11】従来の火力発電所等の発電プラントのボイラクリーンアップする洗浄方法を示す発電プラントの系統図である。
【符号の説明】
T1,T2… 貯槽
E1,E2… 機器
P1,P2,P3,P4… 配管
1 ボイラ
2 復水器
3 復水ポンプ
4 脱塩装置
6 低圧ヒータ
7 脱気器
8 給水ポンプ
9 高圧ヒータ
10 フラッシュタンク
Claims (26)
- プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行う、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行う、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、
次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、
前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、
前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、
次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、
次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、前記貯槽、前記機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管を所定時間ブロー洗浄し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、
次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、
前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - プラントの貯槽(T1,T2…)、機器(E1,E2…)及び配管(P1,P2,P3,P4…)が組み合わされた系を洗浄処理する方法であって、
最初に、前記系の中で保水容量の大きな貯槽、機器に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、前記貯槽、機器を経由した洗浄水を使用して、下流側の貯槽、機器及び配管をブロー洗浄し、
前記貯槽、前記機器と前記配管内の水質を測定し、その基準値に達したときにブロー洗浄を終了し、全洗浄処理を完了する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行う、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行う、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
洗浄工程の最初に、復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、
前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、
前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、前記復水器(2)に再度水を張った後、前記復水器(2)から前記脱気器(7)までの間の機器と配管とをブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、その水質が基準値に達するまでブローを行い、
次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、
低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、
前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、その水質が基準値に達するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、
低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、
前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後、所定時間が経過するまでブローを行い、
次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、
低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、
前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 発電プラントの貯槽、機器及び配管が組み合わされた系を洗浄処理する洗浄方法であって、
復水器(2)と脱気器(7)に一旦水を張った後ブローを行い、所定時間が経過するまでこの水張りとブローとを繰り返す、
次に、再度前記復水器(2)に水を張った後、復水ポンプ(3)により該復水器(2)をブロー洗浄し、
低圧ヒータ(6)をバイパスして脱気器(7)へ通水し、該脱気器(7)へ再度水を張った後ブローし、
前記脱気器(7)をブロー洗浄しながら低圧ヒータ(6)をブロー洗浄し、
その水質が基準値に達した後、脱塩装置(4)へ通水する、ことを特徴とするプラントにおける洗浄方法。 - 前記ブローに掛かる所定時間は、その対象装置の種類と停止時間に応じて設定する、ことを特徴とする請求項2、4、7、8、9、10、11、12、15、16、19、20、23又は24のプラントにおける洗浄方法。
- 前記発電プラントは火力発電所である、ことを特徴とする請求項13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23又は24のプラントにおける洗浄方法。
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