JP6225487B2 - 超純水製造システム及び超純水製造供給システム - Google Patents
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Description
この超純水システムでは第2の微粒子除去膜装置の位置によらず、第1の微粒子除去膜装置のみの通水、第2の微粒子除去膜装置のみの通水、第1及び第2の微粒子除去膜装置の双方への通水の切り替えができれば同様の効果が得られる。
1次純水:抵抗率10MΩ・cm以上
TOC100μg/L以下
超純水:抵抗率15MΩ・cm以上
TOC1μg/L以下
金属類1ng/L以下
超純水製造システム1と超純水供給配管システム2の洗浄殺菌もしくは殺菌に際しては、図2→図3→図4→図5→図4→図3→図4→図6→図5→図4→図7→図8の順に通水を行う。各図において、太い実線で表わされる配管ないしチューブは水が流れていることを示し、細い実線で表わされる配管ないしチューブは水が流れていないことを示す。
まず、図2の通り、第1の微粒子除去膜装置16から得られる超純水を図1と同様にユースポイント3に対し供給し、余剰水をタンク11に返送しながら、イオン交換装置15の流出水の一部をバイパス配管16aから微粒子除去膜装置17に供給し、ブロー配管16cから系外へ排出し、一定時間ブローする。抵抗率が18MΩ・cm以上となった後、第2の微粒子除去膜装置17に膜を取り付ける。
ブロー配管16cからのブロー水中の微粒子を測定して微粒子数が規定数以下(例えば50nm以上の微粒子が500個/L以下)であることを確認した後、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2のアルカリ洗浄を行う。図3の通り、超純水製造システム1のイオン交換装置15、第1の微粒子除去膜装置16をバイパスして水が流れるようにバルブ選択(流路切替)を行う。また、タンク11の水位はレベル低でポンプが停止しない最低高さで調整を行う。なお、熱交換器13、紫外線装置14にもバイパス配管を組み込んだ場合は、それらの配管にも超純水もしくは1次純水と洗浄殺菌溶液が流れるようにバルブを微開にする。また、超純水供給配管システム2のバイパス管2aにも液が流れるようバルブを微開にする。ブロー配管16cは閉とする。
次に、図4の通り、タンク11に1次純水4を供給すると共に、配管22の最末端(バイパス管2aとの合流部よりも下流側)から分岐する第2のブロー配管22aを開とし、戻り水を系外にブローし、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2内のアルカリ性溶液を、1次純水4で系外へ押し出すフラッシングを行う。
このフラッシング排水(ブロー配管22aからの排出水)のpHが8以下であること及び/又は抵抗率が10MΩ・cm以上であることを確認した後、図5に示す殺菌溶液による超純水製造システム1と超純水供給配管システム2内の殺菌洗浄に移行する。
次に、図4のフラッシング工程を行い、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2内の殺菌溶液を1次純水4で系外へ押し出す。ブロー配管22aから排出されるフラッシング水の過酸化水素濃度が1mg/L以下となるまでこのフラッシングを行う。
フラッシング終了後、再度図3の通りアルカリ洗浄(第2回アルカリ洗浄)を行う。この洗浄方法は、第1回アルカリ洗浄と同一である。
第2回アルカリ洗浄の後、図4の通りフラッシングを行う。このフラッシング方法は、前述のフラッシング方法と同一である。
上記フラッシング終了後、過酸化水素による第2回殺菌洗浄を行う。この第2回殺菌洗浄時の前半の通水方法は図6に従って行う。
この図6の通水方法は、基本的には図5と同様であるが、バイパス配管15aからの過酸化水素含有水を第2の微粒子除去膜装置17だけでなく第1の微粒子除去膜装置16にも通水する点において図5と相違する。その他の通水条件は図5と同一である。この図6の殺菌洗浄は0.5Hr以上、特に0.5〜1Hr程度行うのが好ましい。
この図6の殺菌洗浄を行った後、前記図5の殺菌洗浄に移行し、好ましくは1〜24Hr特に2〜12Hr程度殺菌洗浄を行う。
次いで、図4の通りの方法によってフラッシングを行う。このフラッシングの通水条件は前記フラッシングの場合と同一である。
次に、図7に示す第1次仕上げ通水を行う。この第1次仕上げ通水は、上記フラッシング通水とほぼ同様であるが、紫外線装置14からの流出水をバイパス配管15aだけでなく、イオン交換装置15にも通水する点においてフラッシング工程と相違し、その他はフラッシングの場合と同一である。
次いで、図8に示す第2次仕上げ通水を行う。この第2次仕上げ通水は、次の(1)〜(3)の点が図7の第1次仕上げ通水と相違し、その他は第1次仕上げ通水と同一である。
(1) 紫外線酸化装置14の流出水をバイパス配管15aには通水せず、イオン交換装置15にのみ通水する。
(2) イオン交換装置15の流出水を第1の微粒子除去膜装置16及び第2の微粒子除去膜装置17の双方に通水する。
(3) 微粒子除去膜装置16,17からの水を水使用ポイント2には通水せず、全量をバイパス配管2aに流通させる。
超純水製造システム1と超純水供給配管システム2の洗浄殺菌もしくは殺菌に際しては、図15→図16→図17→図18→図17→図16→図17→図19→図18→図17→図20→図21の順に通水を行う。各図において、太い実線で表わされる配管ないしチューブは水が流れていることを示し、細い実線で表わされる配管ないしチューブは水が流れていないことを示す。
まず、図15の通り、第1の微粒子除去膜装置16から得られる超純水を図2と同様にユースポイント3に対し供給し、余剰水をタンク11に返送しながら、紫外線装置14の流出水の一部をバイパス配管15cから微粒子除去膜装置17に供給し、ブロー配管16cから系外へ排出し、一定時間ブローする。抵抗率が18MΩ・cm以上となった後、第2の微粒子除去膜装置17に膜を取り付ける。
ブロー配管16cからのブロー水中の微粒子を測定して微粒子数が規定数以下(例えば50nm以上の微粒子が500個/L以下)であることを確認した後、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2のアルカリ洗浄を行う。図16の通り、超純水製造システム1のイオン交換装置15、第1の微粒子除去膜装置16をバイパスして水が流れるようにバルブ選択(流路切替)を行う。また、タンク11の水位はレベル低でポンプが停止しない最低高さで調整を行う。なお、熱交換器13、紫外線装置14にもバイパス配管を組み込んだ場合は、それらの配管にも超純水もしくは1次純水と洗浄殺菌溶液が流れるようにバルブを微開にする。また、超純水供給配管システム2のバイパス管2aにも液が流れるようバルブを微開にする。ブロー配管16cは閉とする。
次に、図17の通り、タンク11に1次純水4を供給すると共に、配管22の最末端(バイパス管2aとの合流部よりも下流側)から分岐する第2のブロー配管22aを開とし、戻り水を系外にブローし、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2内のアルカリ性溶液を、1次純水4で系外へ押し出すフラッシングを行う。
このフラッシング排水(ブロー配管22aからの排出水)のpHが8以下であること及び/又は抵抗率が10MΩ・cm以上であることを確認した後、図18に示す殺菌溶液による超純水製造システム1と超純水供給配管システム2内の殺菌洗浄に移行する。
次に、図17のフラッシング工程を行い、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2内の殺菌溶液を1次純水4で系外へ押し出す。ブロー配管22aから排出されるフラッシング水の過酸化水素濃度が1mg/L以下となるまでこのフラッシングを行う。
フラッシング終了後、再度図16の通りアルカリ洗浄(第2回アルカリ洗浄)を行う。この洗浄方法は、第1回アルカリ洗浄と同一である。
第2回アルカリ洗浄の後、図17の通りフラッシングを行う。このフラッシング方法は、前述のフラッシング方法と同一である。
上記フラッシング終了後、過酸化水素による第2回殺菌洗浄を行う。この第2回殺菌洗浄時の前半の通水方法は図19に従って行う。
この図19の通水方法は、基本的には図18と同様であるが、バイパス配管15dからの過酸化水素含有水をバイパス配管16a,16bだけでなく第1の微粒子除去膜装置16にも通水する点において図18と相違する。その他の通水条件は図18と同一である。この図19の殺菌洗浄は0.5Hr以上、特に0.5〜1Hr程度行うのが好ましい。
この図19の殺菌洗浄を行った後、前記図18の殺菌洗浄に移行し、好ましくは1〜24Hr特に2〜12Hr程度殺菌洗浄を行う。
次いで、図17の通りの方法によってフラッシングを行う。このフラッシングの通水条件は前記フラッシングの場合と同一である。
次に、図20に示す第1次仕上げ通水を行う。この第1次仕上げ通水は、上記フラッシング通水とほぼ同様であるが、紫外線装置14からの流出水を微粒子除去膜装置17だけでなく、イオン交換装置15にも通水する点においてフラッシング工程と相違し、その他はフラッシングの場合と同一である。
次いで、図21に示す第2次仕上げ通水を行う。この第2次仕上げ通水は、次の(1)〜(3)の点が図20の第1次仕上げ通水と相違し、その他は第1次仕上げ通水と同一である。
(1) 紫外線酸化装置14の流出水を微粒子除去膜装置17には通水せず、イオン交換装置15にのみ通水する。
(2) イオン交換装置15の流出水を第1の微粒子除去膜装置16及びバイパス配管16a,16bの双方に通水する。
(3) 微粒子除去膜装置16からの水をユースポイント3には通水せず、全量をバイパス配管2aに流通させる。
図1に示す超純水製造システム1と超純水供給配管システム2について、上述の図2→図3→図4→図5→図4→図3→図4→図6→図5→図4→図7→図8の手順(表1参照)に従って洗浄を行った。
図2のフローにおいて、配管21で13m3/Hr、ブロー配管16cで2m3/Hrとなるように通水した。
紫外線装置14の紫外線ランプを消灯し、図3の通り、タンク11に、pH10.5以上となるように濃度25mg/Lの水酸化テトラアンモニウム水溶液を注入し、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2間に水酸化テトラメチルアンモニア水溶液を1時間循環させてこれらのシステムを洗浄した。イオン交換装置15、微粒子除去膜装置16には通水せず、バイパス配管15a、16a、16b、2aと微粒子除去膜装置17を介して洗浄溶液を迂回させた。
その後、図4のフローに従って、洗浄排水をブロー配管22aから排出させ、タンク11にフラッシング水として1次純水4を供給し、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2に流速0.75m/secで通水してこれらシステムの内部に残った洗浄溶液を押し出すフラッシングを行った。図4の通り、イオン交換装置15、微粒子除去膜装置16は通水せず、バイパス配管15a、16a、16b、2aと微粒子除去膜装置17を介してフラッシング水を迂回させた。
次に、図5のフローに従って超純水製造システム1と超純水供給配管システム2の殺菌を行った。
その後、図4のフローに従ってフラッシングを行った。殺菌溶液をブロー配管22aから排出させ、タンク11にフラッシング水として1次純水4を供給し、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2に流速0.75m/secで通水してこれらシステムの内部に残った洗浄溶液を押し出すフラッシングを行った。
図3のフローに従って、再度超純水製造システム1と超純水供給配管システム2のアルカリ洗浄を行った。
その後、図4のフローに従い、洗浄溶液をブロー配管22aから排出させ、タンク11にフラッシング水として1次純水4を供給し、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2に流速0.75m/secで通水してこれらシステムの内部に残った洗浄溶液を押し出すフラッシングを行った。
超純水製造システム1と超純水供給配管システム2の第2回殺菌洗浄を、まず図6のフローに従って行い、次いで図5のフローに従って行った。
その後、図4のフローに従い、洗浄溶液をブロー配管22aから排出させ、タンク11にフラッシング水として1次純水を供給し、超純水製造システム1と超純水供給配管システム2に流速0.75m/secで通水してこれらシステムの内部に残った洗浄溶液を押し出すフラッシングを行った。
次いで、図7の通り、微粒子除去膜装置16へは通水せず、バイパス配管15a、16a、16bと微粒子除去膜装置17を介してフラッシング水を流通させた状態で、イオン交換装置15及びバイパス配管15aの双方に通水し、排水をブロー配管22aから排出した。
第1次仕上げ洗浄を開始してから1時間後、図8の通り、バイパス配管15aへの通水を停止し、バイパス配管16a、16bと微粒子除去膜装置16,17を介してイオン交換装置15の処理水を通水し、排水をブロー配管22aから排出した。
図1に示す超純水製造システム1と超純水供給配管システム2について、図2→図9→図10→図11→図10→図9→図10→図12→図11→図10→図13→図14の手順(表1参照)に従って、超純水製造システム1及び超純水供給配管システム2の洗浄と殺菌を行った。
なお、バイパス配管17aへの通水量は2m3/Hr、第1の微粒子除去膜装置16への通水量は13m3/Hrとした。図12のその他の通水条件は実施例1の図6の場合と同じである。
図15〜21に示す超純水製造システム1及び超純水供給配管システム2について、図15→図16→図17→図18→図17→図16→図17→図19→図18→図17→図20→図21の手順(表1参照)に従って殺菌洗浄を行った。
図21では、紫外線装置14からの水をイオン交換装置15及び第1の微粒子除去膜装置16に流通させ、バイパス配管15c,15d及び第2の微粒子除去膜装置17に流通させない。図20,21のその他の通水条件は実施例1における図6,7の通水条件と同一である。
表1に示すように、実施例1において、予備洗浄後、直ちに実施例1の後半の工程を行った。即ち、図2→図6→図5→図4→図7→図8の手順で洗浄を行った。各工程の条件は実施例1の場合と同一である。定常運転を再開した後の水使用ポイント(ユースポイント)3での超純水中のφ50nm以上の微粒子数を光散乱方式による微粒子モニターで測定し、経過時間と超純水中の微粒子数との関係を調査した。結果を表1に示す。
この比較例2は従来例を模擬したものであり、比較例1において、予備洗浄後、直ちに比較例1の後半の工程を行ったものである。即ち、表1の通り、図2→図11→図9→図10→図13→図14の手順で洗浄を行った。各図の工程の条件は比較例1の場合と同一である。定常運転を再開した後の水使用ポイント(ユースポイント)3での超純水中のφ50nm以上の微粒子数を光散乱方式による微粒子モニターで測定し、経過時間と超純水中の微粒子数との関係を調査した。結果を表1に示す。
実施例2において、予備洗浄後、直ちに第2回殺菌洗浄工程を行った。即ち、表1の通り、図15→図19→図18→図17→図20→図21の手順にて洗浄を行った。各工程の条件は実施例2の場合と同一である。定常運転を再開した後の水使用ポイント(ユースポイント)3での超純水中のφ50nm以上の微粒子数を光散乱方式による微粒子モニターで測定し、経過時間と超純水中の微粒子数との関係を調査した。結果を表1に示す。
2 超純水供給配管システム
2a バイパス配管
3 水使用ポイント(ユースポイント)
4 1次純水
11 タンク
12 ポンプ(最終ポンプ)
13 熱交換器
14 紫外線装置
15 イオン交換装置15
16 第1の微粒子除去膜装置
15a,15c,15d,16a,16b バイパス配管
16c,22a ブロー配管
17 第2の微粒子除去膜装置
21,22 超純水の流路
Claims (3)
- 少なくともタンク、ポンプ、熱交換器、紫外線装置、イオン交換装置、及び第1の微粒子除去膜装置を備えた超純水製造システムにおいて、
該超純水製造システムの最終ポンプと該第1の微粒子除去膜装置の間に第2の微粒子除去膜装置を備え、該第2の微粒子除去膜装置が前記イオン交換装置と並列に設けられており、
該イオン交換装置のみの通水、該第2の微粒子除去膜装置のみの通水、該イオン交換装置及び第2の微粒子除去膜装置の双方への通水の切り替えを行う流路切替手段と、
該第2の微粒子除去膜装置を通過した水を該イオン交換装置の通過水と合流する前に系外に排出することが可能な第1のブロー配管が設けられていることを特徴とする超純水製造システム。 - 請求項1に記載の超純水製造システムと、
該超純水製造システムで製造した超純水を水使用ポイントまで供給する供給配管と、
該水使用ポイントの余剰水を超純水製造システムに返送する返送配管と
を備えてなる超純水製造供給システム。 - 請求項2において、前記返送配管から分岐した第2のブロー配管が設けられていることを特徴とする超純水製造供給システム。
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