JP2004225394A - 棒状接合具を用いた接合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】接合部材1の板状部1Aに設けた挿通孔2は、ボルトやピン等の棒状接合具3に合致した真円形状とせず、少なくとも挿通孔2の中心を通る径線6を境とした左右の孔内縁に対向位置決め縁5を設け、この対向位置決め縁5の双方に前記棒状接合具3の外面を押接することで、前記被接合部材4に対する前記接合部材1の固定向きが位置決められるように前記挿通孔2の孔形状を設定した棒状接合具を用いた接合構造。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の部材と所定の部材とを接合するための、棒状接合具を用いた接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、柱材と梁等の横架材とを連結する連結金具として、特願2001−402048に記載されているような、板材を断面コ字状に折り返し折曲し、この折り返し折曲部位に柱材に突設した連結ボルトを挿通するためのボルト挿通孔を設け、折り返し折曲部位に対して反対側となる遊離両端側には、梁等の横架材の端部に設けた仕口部に継合連結する継合部を設けた構成の連結金具がある。
【0003】
この断面コ字状の連結金具は、予め柱材に設けた挿通孔に連結ボルトを挿通して突き当たり係止し、この突き当たり係止した連結ボルトの先端部に連結金具の折り返し折曲部位に設けたボルト挿通孔を挿通してナットを螺着することで前記柱材に連結金具を固定し、この固定した連結金具の遊離両端側を、予め梁等の横架材の端部に設けた仕口部に係合させて固定することで、柱材と梁等の横架材とを連結固定するものである。
【0004】
ところで、連結金具の折り返し折曲部位に設けたボルト挿通孔は、通常、柱材に突設した連結ボルトに挿入され易いように、連結ボルトの断面形状と略合致する形状、即ち、略円形状で且つ連結ボルトの径よりもやや大きい径に設定されており、これによって、柱材に突設した連結ボルトの先端部に連結金具のボルト挿通孔を容易に挿通することができる。
【0005】
しかしながら、連結金具のボルト挿通孔を連結ボルトと略同形状の断面略円形状に設定し且つ連結ボルトよりもやや径大に設定したことで、ボルト挿通孔に連結ボルトを挿通すると、ボルト挿通孔の径と連結ボルトの径との差(ボルトにボルト挿通孔を挿通し易くするためのクリアランス)によって連結金具ががたついてしまい易く、これにより、連結金具が図13,図14に示すように傾いてしまい易いという問題点がある。尚、図13,図14中符号21は連結金具、符号22はボルト挿通孔、符号23は連結ボルト、符号24は柱材、符号26はボルト挿通孔22の中心を通る径線を示している。
【0006】
従って、例えば柱材に連結金具を垂直に接合する際には、柱材に対して連結金具が垂直となっていることを確認しつつ慎重にナットを螺着しなければならないため煩わしく、よって、簡単には柱材に連結金具を垂直に位置決めて取り付けることができない。
【0007】
特に、建設途中の柱材や梁等の横架材は垂直若しくは水平を保っていないことも多いために、連結金具を例えば柱材に沿って垂直若しくは水平に取り付けることは一層厄介となる。
【0008】
また、たとえ柱材に突設した連結ボルトにボルト挿通孔を挿通被嵌する連結金具が柱材に沿って垂直となるように押動若しくは引動する等してこの連結金具を柱材に取り付けても、前述の理由から連結金具はがたつき易く傾き易いため、作業者は本当に柱材に対して連結金具が垂直になっているかどうか確信を持ちにくいという問題点もある。
【0009】
本発明は、試作・検討を繰り返した末、上述の問題点を解決したもので、簡単な構成で且つ簡単な操作により、柱材等の被接合部材に対して連結金具等の接合部材を所定の方向に簡単に位置決めすることができ、これにより、接合部材を簡単に所定方向に接合固定することができ、一方、従来通り接合部材にボルトやピンなどの棒状接合具を容易に挿通配設することもでき、また、連結金具等の接合部材の強度が落ちることもない極めて実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造を提供することを特徴としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0011】
接合部材1の板状部1Aに設けた挿通孔2に、ボルトやピン等の断面略円形の棒状接合具3を挿通配設して、この棒状接合具3を設けた被接合部材4に対して前記接合部材1を接合固定する接合構造において、前記挿通孔2は前記棒状接合具3に合致した真円形状とせず、少なくとも挿通孔2の中心を通る径線6を境とした左右の孔内縁に対向位置決め縁5を設け、この対向位置決め縁5の双方に前記棒状接合具3の外面を押接することで、前記被接合部材4に対する前記接合部材1の固定向きが位置決められるように前記挿通孔2の孔形状を設定したことを特徴とする棒状接合具を用いた接合構造に係るものである。
【0012】
また、少なくとも前記挿通孔2の中心を通る径線6を境とした孔内縁の左右に、ハ字状に対向する前記位置決め縁5を形成したことを特徴とする請求項1記載の棒状接合具を用いた接合構造に係るものである。
【0013】
また、前記挿通孔2を、略三角若しくは略四角若しくは略多角形状に形成して、その前記径線6に対して対向位置となりハ字状に対向する二辺部を前記位置決め縁5としたことを特徴とする請求項2記載の棒状接合具を用いた接合構造に係るものである。
【0014】
また、前記挿通孔2を、この挿通孔2に挿通配設した棒状接合具3を断面視二点支持し得る形状に形成し、前記棒状接合具を支持し得る部位を前記位置決め縁5としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の棒状接合具を用いた接合構造に係るものである。
【0015】
また、前記被接合部材4に挿通若しくは付設して被接合部材4に前記棒状接合具3を突出状態に配設すると共に、この棒状接合具3に前記接合部材1の板状部1Aに設けた挿通孔2を挿通被嵌して、前記被接合部材4に前記接合部材1を前記挿通孔2を用いて接合固定する接合構造において、前記挿通孔2の形状を前記位置決め縁5を有する形状に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の棒状接合具を用いた接合構造に係るものである。
【0016】
また、柱材を前記被接合部材4とし、板材で形成した柱材連結金具を前記接合部材1とし、前記棒状接合具3をボルトとし、前記被接合部材4に棒状接合具3を挿通して棒状接合具3を突設状態に設けると共に、この棒状接合具3に前記接合部材1に設けた前記挿通孔2を挿通被嵌してナット7を棒状接合具3に螺着して、前記被接合部材4に前記接合部材1を前記挿通孔2を用いて接合固定する接合構造において、前記挿通孔2の形状を前記位置決め縁5を有する形状に設定したことを特徴とする請求項5記載の棒状接合具を用いた接合構造に係るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0018】
例えば被接合部材4に突設したボルトやピン等の断面略円形の棒状接合具3に接合部材1の板状部1Aに設けた挿通孔2を挿通し、少なくとも挿通孔2の中心を通る径線6を境とした左右の孔内縁に設けた対向位置決め縁5の双方に前記棒状接合具3の外面を押接するように接合部材1を押動若しくは引動等すると、この棒状接合具3は左右の前記位置決め縁5に当接した状態で係止し、この際、接合部材1が前記所定方向を向いた状態で係止することとなり、位置決めされることとなる。
【0019】
即ち、例えば従来のように、挿通孔と棒状接合具とが断面略円形の場合には、棒状接合具に対して接合部材を所定方向に押動若しくは引動等すると、この押動若しくは引動等する力により、挿通孔の所定位置に棒状接合具を一時的に当接係止させて接合部材が前記所定の方向に向いた状態とすることはできるが、この際には、挿通孔と棒状接合具とは断面で見て一点でしか当接しておらず、即ち、挿通孔と棒状接合具とを係止するものがないためにがたつき易く、よって、例えば接合部材を被接合部材に対して垂直に取り付けたい際には、接合部材が被接合部材に対して垂直であることを確認しつつ被接合部材に固定しなければならず、簡単に接合部材の固定向きを位置決めることができなかった。
【0020】
これに対し、本願発明は、挿通孔2の孔内縁の左右に棒状接合具3の外面に当接し得る対向位置決め縁5を設けた形状とすることで、左右の前記位置決め縁5に棒状接合具3の外面を押接するように接合部材1を単に押動若しくは引動等するだけで、棒状接合具3の外面は挿通孔2の孔内縁に一点(一面)のみで接触するのではなく、二点以上(二面以上)で接触して左右の前記位置決め縁5間で係止することとなり、これにより、接合部材1が所定の方向を向いた状態となるため、よって、簡単に位置決めできることとなる。
【0021】
従って、本発明は、棒状接合具3の径と挿通孔2の径とに差があっても、即ち、棒状接合具3に対して挿通孔2を挿通し易くするためのクリアランスがあっても、例えば被接合部材4に突設した棒状接合具3に挿通孔2を挿通し、前記位置決め縁5に棒状接合具3の外面を押接するように接合部材1を押動若しくは引動等するだけで、接合部材1は被接合部材4に対して所定の向きに簡単に位置決めできるため、棒状接合具3に挿通孔2を挿通し易い構造でありながら、被接合部材4に対して接合部材1を簡単に位置決めすることができる極めて実用性に秀れた棒状接合具を用いた接合構造となる。
【0022】
また、例えば、少なくとも前記挿通孔2の中心を通る径線6を境とした孔内縁の左右に、ハ字状に対向する前記位置決め縁5を形成すれば、挿通孔2に棒状接合具3を挿通しこの棒状接合具3の外面が、対向位置決め縁5に当接するように、この接合部材1を押動若しくは引動等するだけで、前記棒状接合具3は左右の前記位置決め縁5に押接されて係止し、これにより、接合部材1を所定の固定向きに簡単に位置決めて固定できることとなる。
【0023】
即ち、例えば、ハ字状に対向する前記位置決め縁5を挿通孔2の中心を通る径線6を境とした孔内左右上縁部に形成し、例えば被接合部材4に突設した棒状接合具3に挿通孔2を挿通して接合部材1を下方に向けて引動すると、棒状接合具3の外面が左右の対向位置決め縁5に当接してこの左右の前記位置決め縁5間に配設されて係止し、この際、挿通孔2の径線6と棒状接合具3を断面で見て中心を通る径線とが略一致することとなり、これにより、接合部材1が被接合部材4に沿って垂直に位置決めされることとなる。
【0024】
また、接合部材1を下方へ引動する際に、例えば接合部材が傾いて左右の前記位置決め縁5のうちのどちらか一方の前記位置決め縁5に棒状接合具3の外面が先に当接してしまっても、そのまま接合部材1を下方に向けて引動することで、棒状接合具3は前記位置決め縁5によりガイドされて、徐々に挿通孔2の上方へ(前記位置決め縁5の上端側に向けて)スライド移動し、他方の前記位置決め縁5の上端部に当接して係止した時点で、接合部材1が所定方向に位置決めされることとなる。
【0025】
これにより、棒状接合具3に対して接合部材1をたとえ無造作に下方へ引動しても、棒状接合具3は前記位置決め縁5によってガイドされて、この左右の前記位置決め縁5の上端部において接合部材1が垂直となった状態で係止することとなる。
【0026】
また、棒状接合具3は、左右の前記位置決め縁5に押接されない状態においては挿通孔2の孔内縁に係止しづらく、左右の位置決め縁5に押接されてこの左右の前記位置決め縁5の上端部に突き当たり状態となった際に係止するため(この際に接合部材1は位置決めされる。)、接合部材1を押動若しくは引動等した際に棒状接合具3が所定向きに位置決めされたことを、棒状接合具3が係止した感触によって確認できることとなる。
【0027】
従って、従来のように、接合部材1が被接合部材4に対して垂直となっている状態を確認しつつ慎重にナットを螺着する等して接合部材1を固定せずとも、単に接合部材1を棒状接合具3に対して例えば下方へ引動して係止した感触を得るだけで、接合部材1を被接合部材4に対して垂直に位置決めすることができ、そのままナットを螺着する等して固定するだけで、接合部材1を被接合部材4に対して垂直に取り付けることができる。
【0028】
また、例えば、前記挿通孔2を、略三角若しくは略四角若しくは略多角形状に形成して、その前記径線6に対して対向位置となりハ字状に対向する二辺部を前記対向位置決め縁5とすれば、棒状接合具3を挿通孔2の孔内縁に対向位置決め縁5を介して二点(二面)でより一層安定して確実に所定方向に位置決めでき、また、挿通孔2の形成も簡易に行えることとなり、これにより、秀れた量産性を発揮できることとなるなど、一層実用的となる。
【0029】
また、例えば、前記挿通孔2を、この挿通孔2に挿通配設した棒状接合具3が二点支持し得る形状に形成し、前記棒状接合具3を支持し得る部位を前記位置決め縁5とすれば、棒状接合具3を挿通孔2に簡単且つ確実に固定向きを所定向きに設定して位置決めできることとなるなど、一層実用的となる。
【0030】
また、例えば、前記被接合部材4に挿通若しくは付設して被接合部材4に前記棒状接合具3を突出状態に配設すると共に、この棒状接合具3に前記接合部材1の板状部1Aに設けた挿通孔2を挿通被嵌して、前記被接合部材4に前記接合部材1を前記挿通孔2を用いて接合固定する接合構造において、前記挿通孔2の形状を前記位置決め縁5を有する形状に設定すれば、棒状接合具3に挿通孔2を挿通しこの棒状接合具3の外面が対向位置決め縁5に押接されるように接合部材1を押動若しくは引動等することで、棒状接合具3に挿通孔2を被嵌状態で押接してより一層簡単に接合部材1の固定向きを位置決めできることとなるなど、一層実用的となる。
【0031】
また、例えば、柱材を前記被接合部材4とし、板材で形成した柱材連結金具を前記接合部材1とし、前記棒状接合具3をボルトとし、前記被接合部材4に棒状接合具3を挿通して棒状接合具3を突設状態に設けると共に、この棒状接合具3に前記接合部材1に設けた前記挿通孔2を挿通被嵌してナット7を棒状接合具3に螺着して、前記被接合部材4に前記接合部材1を前記挿通孔2を用いて接合固定する接合構造において、前記挿通孔2の形状を前記位置決め縁5を有する形状に設定すれば、上記作用効果を確実に実現できることとなるなど、一層実用的となる。
【0032】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0033】
本実施例は、接合部材1の板状部1Aに設けた挿通孔2に、ボルトやピン等の断面略円形の棒状接合具3を挿通配設して、この棒状接合具3を設けた被接合部材4に沿って前記接合部材1を簡単に垂直に接合固定できる接合構造に係るものである。
【0034】
即ち、本実施例は、前記被接合部4を柱材とし、前記接合部材1を板材で形成した断面コ字形の柱材連結金具(以下、連結金具という。)とし、前記棒状接合具3を断面略円形のボルトとし、前記被接合部材4(柱材4)に棒状接合具3(ボルト3)を挿通して突き当たり係止することでこのボルト3を柱材4に突設し、この突設したボルト3に連結金具1に設けた挿通孔2を挿通被嵌してボルト3にナット7を螺着することで、柱材4に連結金具1を垂直に固定し、この垂直に固定された連結金具1に横架材8を固定することで、立設状態の柱材4に対して横架材8を水平状態に連結できる接合構造に係るものである。
【0035】
連結金具1は、図1,図2に示すように、板材を断面コ字形に折り返し折曲し、この折り返し折曲部位である板状部1Aにボルト3を挿通するための挿通孔2を設け、板状部1Aに対して反対側となる遊離両端側には、横架材8の端部に設けた仕口部9に継合連結し得る継合部10を設けた構成としている。
【0036】
また、継合部10には、予め横架材8の仕口部9に設けた貫通孔11と連通する係止孔13を設けた構成とし、この係止孔13に貫通孔11を介して貫通ピン12を貫通係止することで、継合部10と横架材8とを連結する構成としている。
【0037】
挿通孔2はボルト3に合致した真円形状とせず、挿通孔2の中心を通る径線6を境とした左右の孔内縁に対向位置決め縁5を設け、この対向位置決め縁5の双方にボルト3の外面を押接することで、柱材4に対する連結金具1の固定向きが位置決められるように前記挿通孔2の孔形状を設定している。
【0038】
具体的には、挿通孔2は、図3に示すように、挿通孔2の中心を通る径線6を境とした孔内縁の左右に、ハ字状に対向する位置決め縁5を形成した構成としている。
【0039】
即ち、略三角若しくは略四角若しくは略多角形状に形成して、その前記径線6に対して対向位置となりハ字状に対向する二辺部を前記位置決め縁5とした構成としている。
【0040】
また、前記挿通孔2を、この挿通孔2に挿通配設した棒状接合具3を断面で見て二点支持し得る形状に形成し、前記棒状接合具3を支持し得るこの挿通孔2の孔内縁の所定部位を前記位置決め縁5としている。
【0041】
本実施例では、図1〜図3,図7に示すように、挿通孔2を略四角形状としてこの挿通孔2の夫々の対角線が上下左右方向に配される向きで形成、すなわち、菱形状となるように形成し、径線6を介した左右上方の二辺を対向位置決め縁5とした構成としている。尚、図7〜図10は、本実施例の連結金具1の別例、即ち、ボルト3を挿通する挿通孔2を多く設けた形状の連結金具を示している。
【0042】
これにより、ボルト3に挿通孔2を挿通し、連結金具1を下方へ引動するだけで、ボルト3の外面が左右の対向位置決め縁5に押接されて係止し、この際、挿通孔2の径線6とボルト3の径線とが略一致する状態となることで、柱材4に沿って連結部材1を略垂直に位置決めできることとなり、この状態で単にボルト3にナット4を螺着するだけで、柱材4に対して連結金具1を垂直に取り付けることができる。
【0043】
また、従来は、断面略円形のボルトに断面略円形の挿通孔を挿通していたため、例えば柱材にボルトを挿通して突き当たり突設し、このボルトに連結金具の挿通孔を挿通被嵌すると、連結金具の自重により、ボルト上面部と挿通孔上部とが当接してボルトが挿通孔に断面で見て一点支持された状態となり、これにより、柱材が垂直に立設されてさえいれば、連結金具は簡単に垂直に取り付けられるように考えられる。
【0044】
しかしながら、建設途中の柱材や梁等の横架材は、垂直若しくは水平を保っていないことも多く、これにより、傾いた柱材に対して単に連結金具を下方へ(柱材に沿う方向へ)引動するだけでは、連結金具を柱材に沿って垂直に引っ張っているという感触(即ち、柱材の軸線と連結金具1の長手方向とが一致した感触)を得ることは難しい。
【0045】
この点、本実施例は、ボルト3の外面に左右の対向位置決め縁5を押接するように、連結金具1を柱材4に対して引動することで、ボルト3の外面が左右の対向位置決め縁5に当接してこの対向位置決め縁5の上端部において係止した感触を得ることができ、この左右の対向位置決め縁5にボルト3が係止した状態が、前述したように、挿通孔2の径線6とボルト3の径線とが略一致した状態となることから、たとえ柱材4が傾いていても、また、ボルト3に挿通孔2を無造作に挿通被嵌したとしても、連結金具を引動する等して係止した感触を得ることで、柱材4に沿って連結金具1を簡単に垂直に位置決めることができる。
【0046】
また、この挿通孔2は、図1〜図3,図7に示すように、鋭角な角部を有さず湾曲した角部を有する略四角形状に形成した構成としている。これにより、左右の対向位置決め縁5にボルト3の外面を押接した際、ボルト3の上面部と、左右の対向位置決め縁5間に位置する角部との間のクリアランスを小さくすることができ、よって、連結金具1の継合具10と横架材8とを連結した際の連結金具1の強度を向上させることができることとなる。即ち、例えば、挿通孔を鋭角な角部を有する四角形状に形成すると、この挿通孔の対向位置決め縁にボルトを押接した際に、ボルトの上面部と、左右の対向位置決め縁間に位置する角部との間のクリアランスが大きい状態となり、柱材と横架材とを連結金具で連結した際に横架材の重さによりボルトが前記クリアランスに食い込む等することが起こり得、これにより、連結金具の強度が低下してしまう懸念を有する。
【0047】
また、本実施例では、図1,図2,図7に示すように、連結金具1の継合部10に設けた係止孔13も挿通孔2と同様に略四角形状に形成した構成としている(連結金具1の左右遊離両端に形成した切り欠き状の係止孔13を除く。)。これにより、係止孔13に貫通させる貫通ピン12も簡単且つ安定して強度良く挿通配設できることとなる。
【0048】
図11は、本実施例の挿通孔2の別例を示すもので、挿通孔を略三角形状に形成したものである。
【0049】
この挿通孔2は、前述した略四角形状の挿通孔と同様、鋭角な角部を有さず湾曲した角部を有する略三角形状で形成している。
【0050】
また、この挿通孔2は一角部を垂直方向に向けた状態で形成している。
【0051】
挿通孔2を略三角形状に形成した場合には、このボルト3に挿通孔2を挿通し、連結金具1を下方へ引動すると、ボルト3の外面が挿通孔2の上方一角部を介してハ字状に対向する二辺部に当接して係止し、この際、挿通孔2の径線6とボルト3を断面で見た際の径線とが略一致することとなって、柱材4に対して連結金具1を略垂直に取り付けできることとなる。
【0052】
また、挿通孔2の形状は、上述した略三角,略四角形状に限らず、前記対向位置決め縁5を形成し得る形状であれば適宜採用してもよく、例えば、略五角,六角,略八角形状等の多角形状としても良いし(図12参照)、ボルト3が当接する部位(即ち、対向位置決め縁5)だけを平坦に形成し、その他の部位は湾曲した形状としても良い。しかしながら、種々考えられる形状の中では、本実施例で示したような、ボルト3の外面が挿通孔2の孔内縁に二点(二辺)で当接することとなる略三角,略四角形状の挿通孔はより一層安定して簡単にボルト3を所定方向に係止して位置決めすることができ、また、連結金具としての秀れた強度も発揮することができる。
【0053】
図12は、本実施例の挿通孔2の別例で、断面略八角形状に形成した挿通孔を示している。
【0054】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0055】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、簡単な構成で且つ簡単な操作により、柱材等の被接合部材に対して連結金具等の接合部材を所定の方向に簡単に位置決することができ、これにより、接合部材を簡単に所定方向に接合固定することができ、一方、従来通り接合部材にボルトやピンなどの棒状接合具を容易に挿通配設することもでき、また、連結金具等の接合部材の強度が落ちることもない極めて実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造となる。
【0056】
即ち、棒状接合具の径と挿通孔の径とに差があっても、即ち、棒状接合具に対して挿通孔を挿通し易くするためのクリアランスがあっても、例えば被接合部材に突設した棒状接合具に挿通孔を挿通し、前記位置決め縁に棒状接合具の外面を押接するように接合部材を押動若しくは引動等するだけで、接合部材は被接合部材に対して所定の固定向きに簡単に位置決めできるため、棒状接合具に挿通孔を挿通し易い構造でありながら、被接合部材に対して接合部材を簡単に位置決めすることができる極めて実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造となる。
【0057】
また、請求項2記載の発明については、挿通孔に棒状接合具を挿通しこの棒状接合具の外面が、対向位置決め縁に当接するように、この接合部材を押動若しくは引動等するだけで、前記棒状接合具は対向位置決め縁に押接され、容易に位置ずれせずに被接合部材に対する接合部材の固定向きを所定向きに一層簡単且つ確実に位置決めすることができる極めて実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造となる。
【0058】
また、請求項3記載の発明については、挿通孔の孔内縁に設けた対向位置決め縁を介して棒状接合具を二点(二面)でより一層安定して確実に所定方向に向けて位置決めでき、また、前記挿通孔の形成も簡易に行えることとなり、これにより、秀れた量産性を発揮することができる実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造となる。
【0059】
また、請求項4記載の発明については、棒状接合具を挿通孔に簡単且つ確実に固定向きを所定向きに設定して位置決めすることができる一層実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造となる。
【0060】
また、請求項5記載の発明については、棒状接合具に挿通孔を挿通しこの棒状接合具の外面が対向位置決め縁に押接されるように接合部材を押動若しくは引動等することで、棒状接合具に挿通孔を断面で見て二点支持してより一層簡単且つ安定して接合部材の固定向きを位置決めすることができる極めて実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造となる。
【0061】
また、請求項6記載の発明については、上記作用効果を確実且つ良好に発揮することができる実用性に秀れた画期的な棒状接合具を用いた接合構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の使用状態を示す分解斜視図である。
【図2】本実施例の連結金具の斜視図である。
【図3】本実施例のボルトを挿通孔の中心を通る径線を境とした左右の対向位置決め縁に押接した状態を示す拡大説明断面図である。
【図4】本実施例の使用状態における柱材とボルトとの断面を示す説明断面図である。
【図5】本実施例の挿通孔にボルトを挿通した状態を示す説明平断面図である。
【図6】本実施例の連結金具の係止孔に貫通ピンを貫通した状態を示す説明側断面図である。
【図7】本実施例における連結金具の別例を示す斜視図である。
【図8】本実施例の連結金具の別例を使用した際の柱材とボルトとの断面を示す説明断面図である。
【図9】本実施例の連結金具の別例を使用した際の挿通孔にボルトを挿通した状態を示す説明平断面図である。
【図10】本実施例における連結金具の別例の係止孔に貫通ピンを貫通した状態を示す説明側断面図である。
【図11】本実施例における挿通孔の別例(断面略三角形状)に貫通したボルトをこの挿通孔の中心を通る径線を境にした左右の対向位置決め縁に押接した状態を示す説明断面図である。
【図12】本実施例の挿通孔の別例(断面略八角形状)に挿通したボルトを対向位置決め縁に押接した状態を示す説明断面図である。
【図13】従来の連結金具が柱材に対して傾いている状態を示す説明図である。
【図14】従来の連結金具が柱材に対して傾いている状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 接合部材
1A 板状部
2 挿通孔
3 棒状接合具
4 被接合部材
5 対向位置決め縁
6 径線
7 ナット
Claims (6)
- 接合部材の板状部に設けた挿通孔に、ボルトやピン等の断面略円形の棒状接合具を挿通配設して、この棒状接合具を設けた被接合部材に対して前記接合部材を接合固定する接合構造において、前記挿通孔は前記棒状接合具に合致した真円形状とせず、少なくとも挿通孔の中心を通る径線を境とした左右の孔内縁に対向位置決め縁を設け、この対向位置決め縁の双方に前記棒状接合具の外面を押接することで、前記被接合部材に対する前記接合部材の固定向きが位置決められるように前記挿通孔の孔形状を設定したことを特徴とする棒状接合具を用いた接合構造。
- 少なくとも前記挿通孔の中心を通る径線を境とした孔内縁の左右に、ハ字状に対向する前記位置決め縁を形成したことを特徴とする請求項1記載の棒状接合具を用いた接合構造。
- 前記挿通孔を、略三角若しくは略四角若しくは略多角形状に形成して、その前記径線に対して対向位置となりハ字状に対向する二辺部を前記位置決め縁としたことを特徴とする請求項2記載の棒状接合具を用いた接合構造。
- 前記挿通孔を、この挿通孔に挿通配設した棒状接合具を断面視二点支持し得る形状に形成し、前記棒状接合具を支持し得る部位を前記位置決め縁としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の棒状接合具を用いた接合構造。
- 前記被接合部材に挿通若しくは付設して被接合部材に前記棒状接合具を突出状態に配設すると共に、この棒状接合具に前記接合部材の板状部に設けた挿通孔を挿通被嵌して、前記被接合部材に前記接合部材を前記挿通孔を用いて接合固定する接合構造において、前記挿通孔の形状を前記位置決め縁を有する形状に設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の棒状接合具を用いた接合構造。
- 柱材を前記被接合部材とし、板材で形成した柱材連結金具を前記接合部材とし、前記棒状接合具をボルトとし、前記被接合部材に棒状接合具を挿通して棒状接合具を突設状態に設けると共に、この棒状接合具に前記接合部材に設けた前記挿通孔を挿通被嵌してナットを棒状接合具に螺着して、前記被接合部材に前記接合部材を前記挿通孔を用いて接合固定する接合構造において、前記挿通孔の形状を前記位置決め縁を有する形状に設定したことを特徴とする請求項5記載の棒状接合具を用いた接合構造。
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