JP2004224043A - インクジェット印字装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】それぞれのインクジェット記録ヘッドから吐出されたインクが定着されたインクのドット径をほぼ同じにし、かつ隣接するインク同士のブリードを引き起こさないようにすること。
【解決手段】少なくとも2つ以上のインクジェット記録ヘッド231,232を有し、吐出装置はインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体15に、インクジェット記録ヘッド231からインクを吐出させ画像を形成した後、インクジェット記録ヘッド232からインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、前記インクジェット記録ヘッド231,232から吐出されるインクの表面張力がそれぞれ異なるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも2つ以上のインクジェット記録ヘッド231,232を有し、吐出装置はインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体15に、インクジェット記録ヘッド231からインクを吐出させ画像を形成した後、インクジェット記録ヘッド232からインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、前記インクジェット記録ヘッド231,232から吐出されるインクの表面張力がそれぞれ異なるようにしている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、画像品質を安定にさせるインクジェット印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フェザリングやカラープリントの色間のにじみが生じないようにしたインクジェットプリント装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の複数の吐出装置を有する印字装置では、浸透がほとんどない媒体に、それぞれの吐出装置から、表面張力が一定になるように調整されたUVインクや溶剤インクを吐出させ画像を形成する。そして、その後の工程でUV硬化装置や乾燥装置でインクを媒体に定着させている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−216392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印字装置においては、それぞれの吐出装置から吐出されたインクが媒体に定着された際のインクのドット径が異なるため、画像品質の低下を招いていた。
【0005】
特に、第1の吐出装置からインク定着装置までの時間と、最後尾の吐出装置からインク定着装置までの時間が最も異なる。このため、特に顕著にドット径の違いが現れ、画像品質が低下するといった問題があった。
【0006】
また、前記課題を解決するために、インクの表面張力を変えただけでは、隣接するインク同士がブリードを引き起こす。さらに、画像品質を低下するといった問題があり、両者を同時に解決するには非常に困難であった。
【0007】
本発明の目的は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は高い画像品質の画像を得ることができるインクジェット印字装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも2つ以上のインクジェット記録ヘッドを有し、前記インクジェット記録ヘッドはインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体に、第1のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成した後、第2のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力がそれぞれ異なることを特徴とする
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、カラーインクジェット記録装置の機構部を示す図である。図において、11は本体ケース11である。この本体ケース11内には、一定の周速度で図中矢印方向に回転するドラム12を設けられている。このドラム12に給紙ローラ13,14を介して給紙される記録紙などの記録媒体15を巻付けるようになっている。
【0011】
すなわち、前記本体ケース11の底部に給紙カセット16が設けられている。この給紙カセット16の載置板17の上に載置した記録媒体15を給送ローラ18により1枚ずつ取出して前記給紙ローラ13,14に給送する。また、前記本体ケース11の側方に開閉自在に装着した手差トレイ19から手差した記録媒体15を給送ローラ20により前記給紙ローラ13,14に給送するようになっている。前記給送ローラ18による給送と前記給送ローラ20による給送の切替えを給送切替え手段21で行っている。
【0012】
前記ドラム12には、前記給紙ローラ13,14から給紙される記録媒体15をドラム面に吸着させる帯電ローラ22が対向配置されている。また、前記ドラム12には、ライン状に多数の記録素子を配列した4本のインクジェット記録ヘッド231,232,233,234が対向配置されている。以下、4本のインクジェット記録ヘッド231,232,233,234を総称してインクジェット記録ヘッド23という。前記各インクジェット記録ヘッド231〜234は、印字機構24に組み込まれ、その記録素子の配列方向である前記ドラム12の回転軸方向に移動自在になっている。
従って、前記記録媒体15はドラム12の回転によりインクジェット記録ヘッド231〜234の記録素子の配列方向と略直交する方向に搬送されることになる。
【0013】
前記各インクジェット記録ヘッド231〜234には、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの電磁波で硬化するUV(紫外線硬化型)インクが充填されている。
【0014】
つまり、記録ヘッド231がシアン(C)インクを吐出し、記録ヘッド232がマゼンタ(M)インクを吐出し、記録ヘッド233がイエロー(Y)インクを吐出し、記録ヘッド234がブラック(K)インクを吐出する。前記ドラム12に巻き付けられて搬送される記録媒体15の、搬送方向の上流から、記録ヘッド231、記録ヘッド232、記録ヘッド233、記録ヘッド234の順に、所定の間隔をあけて平行に配置されている。
前記各インクジェット記録ヘッド231〜234は、記録素子として多数のインク吐出口を所定のピッチで配置している。
【0015】
前記印字機構24は、前記各インクジェット記録ヘッド231〜234を載置した往復移動機構25と、往復移動ロッド及びリニアモータを有するモータユニット26と、進退移動手段27から構成される。前記進退移動手段27により前記各インクジェット記録ヘッド231〜234を前記ドラム12の周面に対して進退移動させるようになっている。また、前記モータユニット26により前記往復移動機構25をドラム12の回転軸方向に移動制御して前記各インクジェット記録ヘッド231〜234をドラム12の回転軸方向、すなわち、記録のライン方向に往復移動させるようになっている。
【0016】
また、インクジェット記録ヘッド23のドラムの回転方向Aに対して下流側には、インク定着装置としてのUV(紫外線)硬化装置23aが設けられている。このUV硬化装置23aは記録媒体15上に吐出されたインクを硬化させて、インクを記録媒体15上に定着させる。
【0017】
また、前記ドラム12には、このドラム面と記録媒体15との間に挿入可能な剥離爪28が配置される。この剥離爪28によって剥離した記録媒体15を記録媒体排出搬送機構29に排出するようになっている。前記記録媒体排出搬送機構29は、記録媒体15の非記録面に接するベルトコンベア30と前記記録媒体15をベルトコンベア30の面に押圧する押圧手段31とで構成している。
【0018】
前記ベルトコンベア30の終端部に、このベルトコンベア30により搬送される記録媒体15を、前記本体ケース11の上部に形成した上部排出トレイ32に排出するか、前記本体ケース11の側面に設けた着脱自在な排出トレイ33に排出するかを切替える、方向切替え器34を設けている。
【0019】
前記本体ケース11内には、各部に回転駆動を与えるメインモータ35、インク供給源となるインクカセット36、このインクカセット36からのインクを一時蓄えるインクバッファ37、このインクバッファ37のインクを前記各インクジェット記録ヘッド231〜234に供給するインク供給チューブ38等が収納されている。
【0020】
このような構成のカラーインクジェット記録装置は、記録時には、例えば、給紙カセット16から給紙ローラ18により記録媒体15を取出して給紙ローラ13、14に送出する。そして、給紙ローラ13、14により記録媒体15を回転するドラム12に給送し、巻き付ける。すなわち、記録媒体15は帯電ローラ22によりドラム12の表面に吸着され巻き付けられる。
【0021】
ドラム12の回転により記録媒体15は、各インクジェット記録ヘッド231〜234の配列方向に回転移動される。そして、各インクジェット記録ヘッド231〜234の各インク吐出口から記録媒体15に画像信号に基づいて所定のタイミングで選択的に対応する色のインクが吐出されて、UC硬化装置13により定着されてカラー画像記録が行われる。
【0022】
図2は、システム全体の構成を示すブロック図で、ホストコンピュータ41とカラーインクジェット記録装置42をケーブル43によって接続している。そして、ホストコンピュータ41からカラーインクジェット記録装置42にカラー画像信号を転送するようになっている。
【0023】
前記カラーインクジェット記録装置42は、制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)421、前記CPU421が処理を行うときのワークメモリや画像信号を一時保存する一時保存メモリ等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)422、前記CPU421が各部を制御するプログラムデータ等を格納したROM(リード・オンリー・メモリ)423、前記ホストコンピュータ41とのデータの送受信を行うインターフェース424、印字機構部425を接続したI/Oポート426を設けている。
【0024】
前記印字機構部425は、前記各インクジェット記録ヘッド231〜234を備えた記録ヘッド部427及びこの記録ヘッド部427の各インクジェット記録ヘッド231〜234を駆動するヘッド駆動部428を設けている。なお、前記印字機構部425には、前述した印字機構24を備えているのは勿論である。
【0025】
前記CPU421は、印字機構部425を制御して印字を行う。すなわち、前記CPU421は、ホストコンピュータ41からカラー画像信号を取込むと、この画像信号をRAM422で一時保存した後、画像処理を施して印字機構部425へ供給し、印字機構部425にカラー画像記録動作を行わせるようにしている。
【0026】
以下、本発明の要旨を判りやすくするため、図1の構成から必要な構成のみを取り出した図3を用いて説明する。
【0027】
出願人は、インクジェット記録ヘッド231〜234にそれぞれ表面張力の異なる黒色のインク1〜4を充填させて印字品質を確かめた。
【0028】
つまり、インク1〜4として黒色顔料、アクリルモノマー、光重合開始剤、有機高分子分散剤に表面張力調整剤の添加量を変えて表面張力の互いに異なるインクを4種類作成した。そして、表面張力調整剤の添加量を変化させることにより、インク1〜4の順に表面張力を小さくしている。
【0029】
そして、実際にインクジェット記録ヘッド231〜234からインク1〜4を記録媒体11に吐出させて印字を行なった。その後、インクジェット記録ヘッド231〜234から吐出されたドットのブリードを評価した結果、表1に示すような結果となった。
【0030】
つまり、表面張力の最大値と最小値との差が2以下は良好(○)を示し、3で少し悪く(△)、4以上で悪く(×)となった。
【0031】
【表1】
【0032】
図4において、インクジェット記録ヘッド231〜234からインクが記録媒体15に吐出されてからUV硬化装置23aに到達するまでの時間をT4〜T1(T4>T3>T2>T1)とする。UV硬化装置23aに到達したときのインクのドット径をR1のように同じにするためには、インク1〜4の表面張力は曲線1〜4に示すようにする必要がある。インク1〜4の表面張力はその順番で小さくされる。
【0033】
以上のように、インクジェット記録ヘッド231〜234から吐出されるインクの表面張力が順に小さくなるようにそれぞれ異なるようにし、しかもインクの表面張力の最大値と最小値の差は、3mN/m以下が良く、好ましくは2mN/m以下にすると、インクジェット記録ヘッド231〜234から吐出されたインクがUV硬化装置23aに到達する時間がその順で短くなっていっても、定着されたインクのドット径をほぼ同じくすることができる。さらに、燐接するインク同士のブリードを引き起こさせることはないので、画像品質を安定させることができる。
【0034】
つまり、図5(A)に示すように、あるドットAの表面張力をXとした場合に、ドットAに隣接するドットBの表面張力がX+2であれば、表面張力の差が2mN/m以下であるため、ドットAとBとのドット径を同じにすることができる。
【0035】
しかし、図5(B)に示すように、あるドットAに隣接するドットBの表面張力をX+4であると、表面張力の差が3mN/mより大きくなってしまうため、ドットAの径がドットBの径より大きくなり、その重なった部分Cにブリードが発生してしまう。
【0036】
なお、上記した実験では、インクジェット記録ヘッド231〜234に表面張力がその順に小さくなる黒色のインクを充填したが、インクジェット記録ヘッド231〜234にそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを充填させる場合には、その順でインクの表面張力を小さくさせるようにすれば良い。
【0037】
また、インクジェット記録ヘッド231〜234に充填させるインクの表面張力を小さくすれば、インクの色は特に何でも良い。
【0038】
次に、図6を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図6も本発明の要部を図1の構成から抜き出して図示したものである。この第2の実施の形態では、イクジェット記録ヘッド23として8つのインクジェット記録ヘッド231〜238を用いている。
【0039】
つまり、インクジェット記録ヘッド231〜238の順に記録媒体15の搬送方向に等間隔で配設されている。
【0040】
出願人は、インクジェット記録ヘッド231〜234にそれぞれ表面張力の異なる黒色のインク1〜4を充填し、インクジェット記録ヘッド235〜238にそれぞれ表面張力の異なる黄色のインク5〜8を充填させて印字品質を確かめた。
【0041】
つまり、インク1〜4として、黒色顔料、アクリルモノマー、光重合開始剤、有機高分子分散剤に表面張力調整剤の添加量を変えて表面張力の互いに異なるインクを4種類作成した。
【0042】
さらに、インク5〜8として、黄色顔料、アクリルモノマー、光重合開始剤、有機高分子分散剤に表面張力調整剤の添加量を変えて表面張力の異なるインクを4種類作成した。さらに、表面張力調整剤の添加量を変化させることにより、インク1〜8の順に表面張力を小さくしている。
【0043】
そして、実際にインクジェット記録ヘッド231〜238を用いて記録媒体15に印字を行なった後、色間でのブリードを評価した結果、表2に示すように表面張力の最大値と最小値との差が2以下は良好(○)を示し、3で少し悪く(△)、4以上で悪く(×)となった。
【0044】
【表2】
【0045】
以上説明したような表面張力のインクを用いることにより、インクジェット印字装置において高画質の画像が得られた。
【0046】
以上のように、インクジェット記録ヘッド231〜238から吐出されるインクの表面張力がそれぞれ異なるようにし、しかもインクの表面張力の最大値と最小値の差は、3mN/m以下が良く、好ましくは2mN/m以下にすると、インクジェット記録ヘッド231〜238から吐出されたインクがUV硬化装置23aに到達する時間がその順で短くなっていっても、定着されたインクのドット径をほぼ同じにすることができる。このため、隣接するインク同士のブリードを引き起こさせることはないので、画像品質を安定させることができる。
【0047】
なお、この実施の形態では、インクジェット記録ヘッド231〜234に表面張力がその順番に小さくなる黒色のインクを充填させたが、インクジェット記録ヘッド231〜234にその順で表面張力が小さくなるような異なる色のインクを充填させるようにしても良い。
【0048】
また、インクジェット記録ヘッド231〜238に充填させるインクの表面張力を小さくすれば、インクの色は特に何でも良い。
【0049】
なお、上記実施の形態ではUVインクを用いたが、これに限らず、水性インク、油性インク、溶剤インクでも良い。
【0050】
なお、上記第1の実施の形態では、インクジエット吐出装置として4つのインクジェット記録ヘッド、第2の実施の形態では8つのインクジェット記録ヘッドについて説明したが、インクジェット記録ヘッドが2以上であるn個(nは整数)であれば良い。この際に、第1〜第nのインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力が順に小さくなるようにそれぞれ異なるようにし、しかもインクの表面張力の最大値と最小値の差は、3mN/m以下が良く、好ましくは2mN/m以下にする。このようにすると、第1〜第nのインクジェット記録ヘッドから吐出されたインクがUV硬化装置に到達する時間がその順で短くなっていっても、定着されたインクのドット径をほぼ同じにすることができ、インク同士のブリードを引き起こさせることはないので、画質品質を安定させることができる。
【0051】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、それぞれのインクジェット記録ヘッドから吐出されたインクが定着されたインクのドット径をほぼ同じにし、かつ隣接するインク同士のブリードを引き起こさないようにしたので、高画質の画像を得ることができるインクジェット印字装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に共通なインクジェット印字装置を示す構成図。
【図2】同実施の形態におけるシステム全体の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のインクジェット印字装置の要部構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態に係わる経過時間とドット径との関係を示す図。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ表面張力が異なるインクを用いて印字を行った状態を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット印字装置の要部構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…本体ケース、15…記録媒体、231〜234…インクジェット記録ヘッド、421…CPU、422…RAM、423…ROM。
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、画像品質を安定にさせるインクジェット印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フェザリングやカラープリントの色間のにじみが生じないようにしたインクジェットプリント装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の複数の吐出装置を有する印字装置では、浸透がほとんどない媒体に、それぞれの吐出装置から、表面張力が一定になるように調整されたUVインクや溶剤インクを吐出させ画像を形成する。そして、その後の工程でUV硬化装置や乾燥装置でインクを媒体に定着させている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−216392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印字装置においては、それぞれの吐出装置から吐出されたインクが媒体に定着された際のインクのドット径が異なるため、画像品質の低下を招いていた。
【0005】
特に、第1の吐出装置からインク定着装置までの時間と、最後尾の吐出装置からインク定着装置までの時間が最も異なる。このため、特に顕著にドット径の違いが現れ、画像品質が低下するといった問題があった。
【0006】
また、前記課題を解決するために、インクの表面張力を変えただけでは、隣接するインク同士がブリードを引き起こす。さらに、画像品質を低下するといった問題があり、両者を同時に解決するには非常に困難であった。
【0007】
本発明の目的は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は高い画像品質の画像を得ることができるインクジェット印字装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも2つ以上のインクジェット記録ヘッドを有し、前記インクジェット記録ヘッドはインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体に、第1のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成した後、第2のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力がそれぞれ異なることを特徴とする
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、カラーインクジェット記録装置の機構部を示す図である。図において、11は本体ケース11である。この本体ケース11内には、一定の周速度で図中矢印方向に回転するドラム12を設けられている。このドラム12に給紙ローラ13,14を介して給紙される記録紙などの記録媒体15を巻付けるようになっている。
【0011】
すなわち、前記本体ケース11の底部に給紙カセット16が設けられている。この給紙カセット16の載置板17の上に載置した記録媒体15を給送ローラ18により1枚ずつ取出して前記給紙ローラ13,14に給送する。また、前記本体ケース11の側方に開閉自在に装着した手差トレイ19から手差した記録媒体15を給送ローラ20により前記給紙ローラ13,14に給送するようになっている。前記給送ローラ18による給送と前記給送ローラ20による給送の切替えを給送切替え手段21で行っている。
【0012】
前記ドラム12には、前記給紙ローラ13,14から給紙される記録媒体15をドラム面に吸着させる帯電ローラ22が対向配置されている。また、前記ドラム12には、ライン状に多数の記録素子を配列した4本のインクジェット記録ヘッド231,232,233,234が対向配置されている。以下、4本のインクジェット記録ヘッド231,232,233,234を総称してインクジェット記録ヘッド23という。前記各インクジェット記録ヘッド231〜234は、印字機構24に組み込まれ、その記録素子の配列方向である前記ドラム12の回転軸方向に移動自在になっている。
従って、前記記録媒体15はドラム12の回転によりインクジェット記録ヘッド231〜234の記録素子の配列方向と略直交する方向に搬送されることになる。
【0013】
前記各インクジェット記録ヘッド231〜234には、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの電磁波で硬化するUV(紫外線硬化型)インクが充填されている。
【0014】
つまり、記録ヘッド231がシアン(C)インクを吐出し、記録ヘッド232がマゼンタ(M)インクを吐出し、記録ヘッド233がイエロー(Y)インクを吐出し、記録ヘッド234がブラック(K)インクを吐出する。前記ドラム12に巻き付けられて搬送される記録媒体15の、搬送方向の上流から、記録ヘッド231、記録ヘッド232、記録ヘッド233、記録ヘッド234の順に、所定の間隔をあけて平行に配置されている。
前記各インクジェット記録ヘッド231〜234は、記録素子として多数のインク吐出口を所定のピッチで配置している。
【0015】
前記印字機構24は、前記各インクジェット記録ヘッド231〜234を載置した往復移動機構25と、往復移動ロッド及びリニアモータを有するモータユニット26と、進退移動手段27から構成される。前記進退移動手段27により前記各インクジェット記録ヘッド231〜234を前記ドラム12の周面に対して進退移動させるようになっている。また、前記モータユニット26により前記往復移動機構25をドラム12の回転軸方向に移動制御して前記各インクジェット記録ヘッド231〜234をドラム12の回転軸方向、すなわち、記録のライン方向に往復移動させるようになっている。
【0016】
また、インクジェット記録ヘッド23のドラムの回転方向Aに対して下流側には、インク定着装置としてのUV(紫外線)硬化装置23aが設けられている。このUV硬化装置23aは記録媒体15上に吐出されたインクを硬化させて、インクを記録媒体15上に定着させる。
【0017】
また、前記ドラム12には、このドラム面と記録媒体15との間に挿入可能な剥離爪28が配置される。この剥離爪28によって剥離した記録媒体15を記録媒体排出搬送機構29に排出するようになっている。前記記録媒体排出搬送機構29は、記録媒体15の非記録面に接するベルトコンベア30と前記記録媒体15をベルトコンベア30の面に押圧する押圧手段31とで構成している。
【0018】
前記ベルトコンベア30の終端部に、このベルトコンベア30により搬送される記録媒体15を、前記本体ケース11の上部に形成した上部排出トレイ32に排出するか、前記本体ケース11の側面に設けた着脱自在な排出トレイ33に排出するかを切替える、方向切替え器34を設けている。
【0019】
前記本体ケース11内には、各部に回転駆動を与えるメインモータ35、インク供給源となるインクカセット36、このインクカセット36からのインクを一時蓄えるインクバッファ37、このインクバッファ37のインクを前記各インクジェット記録ヘッド231〜234に供給するインク供給チューブ38等が収納されている。
【0020】
このような構成のカラーインクジェット記録装置は、記録時には、例えば、給紙カセット16から給紙ローラ18により記録媒体15を取出して給紙ローラ13、14に送出する。そして、給紙ローラ13、14により記録媒体15を回転するドラム12に給送し、巻き付ける。すなわち、記録媒体15は帯電ローラ22によりドラム12の表面に吸着され巻き付けられる。
【0021】
ドラム12の回転により記録媒体15は、各インクジェット記録ヘッド231〜234の配列方向に回転移動される。そして、各インクジェット記録ヘッド231〜234の各インク吐出口から記録媒体15に画像信号に基づいて所定のタイミングで選択的に対応する色のインクが吐出されて、UC硬化装置13により定着されてカラー画像記録が行われる。
【0022】
図2は、システム全体の構成を示すブロック図で、ホストコンピュータ41とカラーインクジェット記録装置42をケーブル43によって接続している。そして、ホストコンピュータ41からカラーインクジェット記録装置42にカラー画像信号を転送するようになっている。
【0023】
前記カラーインクジェット記録装置42は、制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)421、前記CPU421が処理を行うときのワークメモリや画像信号を一時保存する一時保存メモリ等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)422、前記CPU421が各部を制御するプログラムデータ等を格納したROM(リード・オンリー・メモリ)423、前記ホストコンピュータ41とのデータの送受信を行うインターフェース424、印字機構部425を接続したI/Oポート426を設けている。
【0024】
前記印字機構部425は、前記各インクジェット記録ヘッド231〜234を備えた記録ヘッド部427及びこの記録ヘッド部427の各インクジェット記録ヘッド231〜234を駆動するヘッド駆動部428を設けている。なお、前記印字機構部425には、前述した印字機構24を備えているのは勿論である。
【0025】
前記CPU421は、印字機構部425を制御して印字を行う。すなわち、前記CPU421は、ホストコンピュータ41からカラー画像信号を取込むと、この画像信号をRAM422で一時保存した後、画像処理を施して印字機構部425へ供給し、印字機構部425にカラー画像記録動作を行わせるようにしている。
【0026】
以下、本発明の要旨を判りやすくするため、図1の構成から必要な構成のみを取り出した図3を用いて説明する。
【0027】
出願人は、インクジェット記録ヘッド231〜234にそれぞれ表面張力の異なる黒色のインク1〜4を充填させて印字品質を確かめた。
【0028】
つまり、インク1〜4として黒色顔料、アクリルモノマー、光重合開始剤、有機高分子分散剤に表面張力調整剤の添加量を変えて表面張力の互いに異なるインクを4種類作成した。そして、表面張力調整剤の添加量を変化させることにより、インク1〜4の順に表面張力を小さくしている。
【0029】
そして、実際にインクジェット記録ヘッド231〜234からインク1〜4を記録媒体11に吐出させて印字を行なった。その後、インクジェット記録ヘッド231〜234から吐出されたドットのブリードを評価した結果、表1に示すような結果となった。
【0030】
つまり、表面張力の最大値と最小値との差が2以下は良好(○)を示し、3で少し悪く(△)、4以上で悪く(×)となった。
【0031】
【表1】
【0032】
図4において、インクジェット記録ヘッド231〜234からインクが記録媒体15に吐出されてからUV硬化装置23aに到達するまでの時間をT4〜T1(T4>T3>T2>T1)とする。UV硬化装置23aに到達したときのインクのドット径をR1のように同じにするためには、インク1〜4の表面張力は曲線1〜4に示すようにする必要がある。インク1〜4の表面張力はその順番で小さくされる。
【0033】
以上のように、インクジェット記録ヘッド231〜234から吐出されるインクの表面張力が順に小さくなるようにそれぞれ異なるようにし、しかもインクの表面張力の最大値と最小値の差は、3mN/m以下が良く、好ましくは2mN/m以下にすると、インクジェット記録ヘッド231〜234から吐出されたインクがUV硬化装置23aに到達する時間がその順で短くなっていっても、定着されたインクのドット径をほぼ同じくすることができる。さらに、燐接するインク同士のブリードを引き起こさせることはないので、画像品質を安定させることができる。
【0034】
つまり、図5(A)に示すように、あるドットAの表面張力をXとした場合に、ドットAに隣接するドットBの表面張力がX+2であれば、表面張力の差が2mN/m以下であるため、ドットAとBとのドット径を同じにすることができる。
【0035】
しかし、図5(B)に示すように、あるドットAに隣接するドットBの表面張力をX+4であると、表面張力の差が3mN/mより大きくなってしまうため、ドットAの径がドットBの径より大きくなり、その重なった部分Cにブリードが発生してしまう。
【0036】
なお、上記した実験では、インクジェット記録ヘッド231〜234に表面張力がその順に小さくなる黒色のインクを充填したが、インクジェット記録ヘッド231〜234にそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを充填させる場合には、その順でインクの表面張力を小さくさせるようにすれば良い。
【0037】
また、インクジェット記録ヘッド231〜234に充填させるインクの表面張力を小さくすれば、インクの色は特に何でも良い。
【0038】
次に、図6を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図6も本発明の要部を図1の構成から抜き出して図示したものである。この第2の実施の形態では、イクジェット記録ヘッド23として8つのインクジェット記録ヘッド231〜238を用いている。
【0039】
つまり、インクジェット記録ヘッド231〜238の順に記録媒体15の搬送方向に等間隔で配設されている。
【0040】
出願人は、インクジェット記録ヘッド231〜234にそれぞれ表面張力の異なる黒色のインク1〜4を充填し、インクジェット記録ヘッド235〜238にそれぞれ表面張力の異なる黄色のインク5〜8を充填させて印字品質を確かめた。
【0041】
つまり、インク1〜4として、黒色顔料、アクリルモノマー、光重合開始剤、有機高分子分散剤に表面張力調整剤の添加量を変えて表面張力の互いに異なるインクを4種類作成した。
【0042】
さらに、インク5〜8として、黄色顔料、アクリルモノマー、光重合開始剤、有機高分子分散剤に表面張力調整剤の添加量を変えて表面張力の異なるインクを4種類作成した。さらに、表面張力調整剤の添加量を変化させることにより、インク1〜8の順に表面張力を小さくしている。
【0043】
そして、実際にインクジェット記録ヘッド231〜238を用いて記録媒体15に印字を行なった後、色間でのブリードを評価した結果、表2に示すように表面張力の最大値と最小値との差が2以下は良好(○)を示し、3で少し悪く(△)、4以上で悪く(×)となった。
【0044】
【表2】
【0045】
以上説明したような表面張力のインクを用いることにより、インクジェット印字装置において高画質の画像が得られた。
【0046】
以上のように、インクジェット記録ヘッド231〜238から吐出されるインクの表面張力がそれぞれ異なるようにし、しかもインクの表面張力の最大値と最小値の差は、3mN/m以下が良く、好ましくは2mN/m以下にすると、インクジェット記録ヘッド231〜238から吐出されたインクがUV硬化装置23aに到達する時間がその順で短くなっていっても、定着されたインクのドット径をほぼ同じにすることができる。このため、隣接するインク同士のブリードを引き起こさせることはないので、画像品質を安定させることができる。
【0047】
なお、この実施の形態では、インクジェット記録ヘッド231〜234に表面張力がその順番に小さくなる黒色のインクを充填させたが、インクジェット記録ヘッド231〜234にその順で表面張力が小さくなるような異なる色のインクを充填させるようにしても良い。
【0048】
また、インクジェット記録ヘッド231〜238に充填させるインクの表面張力を小さくすれば、インクの色は特に何でも良い。
【0049】
なお、上記実施の形態ではUVインクを用いたが、これに限らず、水性インク、油性インク、溶剤インクでも良い。
【0050】
なお、上記第1の実施の形態では、インクジエット吐出装置として4つのインクジェット記録ヘッド、第2の実施の形態では8つのインクジェット記録ヘッドについて説明したが、インクジェット記録ヘッドが2以上であるn個(nは整数)であれば良い。この際に、第1〜第nのインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力が順に小さくなるようにそれぞれ異なるようにし、しかもインクの表面張力の最大値と最小値の差は、3mN/m以下が良く、好ましくは2mN/m以下にする。このようにすると、第1〜第nのインクジェット記録ヘッドから吐出されたインクがUV硬化装置に到達する時間がその順で短くなっていっても、定着されたインクのドット径をほぼ同じにすることができ、インク同士のブリードを引き起こさせることはないので、画質品質を安定させることができる。
【0051】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、それぞれのインクジェット記録ヘッドから吐出されたインクが定着されたインクのドット径をほぼ同じにし、かつ隣接するインク同士のブリードを引き起こさないようにしたので、高画質の画像を得ることができるインクジェット印字装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に共通なインクジェット印字装置を示す構成図。
【図2】同実施の形態におけるシステム全体の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のインクジェット印字装置の要部構成を示すブロック図。
【図4】同実施の形態に係わる経過時間とドット径との関係を示す図。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ表面張力が異なるインクを用いて印字を行った状態を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るインクジェット印字装置の要部構成を示すブロック図。
【符号の説明】
11…本体ケース、15…記録媒体、231〜234…インクジェット記録ヘッド、421…CPU、422…RAM、423…ROM。
Claims (6)
- 少なくとも2つ以上のインクジェット記録ヘッドを有し、前記インクジェット記録ヘッドはインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体に、第1のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成した後、第2のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、
前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力がそれぞれ異なることを特徴とするインクジェット印字装置。 - 少なくとも2つ以上のインクジェット記録ヘッドを有し、前記インクジェット記録ヘッドはインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体に、第1のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成した後、第2のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、
前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力は、第1のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクに比べ、第2のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの方が小さいことを特徴とするインクジェット印字装置。 - 少なくとも2つ以上のn個のインクジェット記録ヘッドを有し、前記インクジェット記録ヘッドはインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体に、第1のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成した後、第2のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ、順次、第3、第4、…、第nのインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、
前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力は、第1のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインク、第2のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインク、第3、第4、…、第nのインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの順に小さく、かつ、前記n個のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力の最大値と最小値の差は、3mN/m以下であることを特徴とするインクジェット印字装置。 - 少なくとも2つ以上のn個のインクジェット記録ヘッドを有し、前記インクジェット記録ヘッドはインクを吐出する吐出孔が形成され、記録媒体を搬送する搬送装置によって搬送される記録媒体に、第1のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成した後、第2のインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ、順次、第3、第4、…、第nのインクジェット記録ヘッドからインクを吐出させ画像を形成する印字装置において、
前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力は、第1のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインク、第2のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインク、第3、第4、…、第nのインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの順に小さく、かつ、前記n個のインクジェット記録ヘッドから吐出されるインクの表面張力の最大値と最小値の差は、さらに好ましくは2mN/m以下であることを特徴とするインクジェット印字装置。 - 前記インクは電磁波で硬化するインクであることを特徴とする請求項1〜4いずれか一に記載のインクジェット印字装置。
- 前記電磁波で硬化するインクは、紫外線硬化型インクであることを特徴とする請求項5記載のインクジェット印字装置。
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JP2003201061A JP2004224043A (ja) | 2002-11-26 | 2003-07-24 | インクジェット印字装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007136879A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Toshiba Tec Corp | インクジェット記録装置 |
-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003201061A patent/JP2004224043A/ja active Pending
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