JP2004222812A - 脱臭装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータによる気体の加熱効率の低下を防止する。
【解決手段】規制部材40を断熱材30〜30に取り付けた状態では、断熱材30〜30、ヒータ10〜10、並びに脱臭部11に規制部材40がそれぞれ当接し、断熱材30〜30とヒータ10〜10と脱臭部11の位置関係が規制される。故に断熱材30〜30とヒータ10〜10との間隔d1、及びヒータ10〜10と脱臭部11との間隔d2を各々一定に保つことができ、流入路から脱臭部11の取込口12aに至る気体の流路が狭められたり塞がれてしまうことがなくなってヒータ10〜10による気体の加熱効率の低下が防止できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータにより加熱した気体に含まれる臭気物質を化学反応により分解して脱臭する脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、触媒を利用し、気体に含まれる臭気物質を酸化することによって脱臭する脱臭装置が生ごみ処理装置などにおける排気の脱臭に用いられている(例えば、特許文献1参照)。この種の脱臭装置においては、一般に臭気物質をヒータで加熱し、触媒を用いて酸化して脱臭している。また、脱臭された気体の温度を下げるとともに気体の加熱に要するエネルギ消費を抑えるために、脱臭後の気体と脱臭前の気体との間で熱交換する熱交換器を備えた脱臭装置が提供されている。
【0003】
このような熱交換器を備えた脱臭装置として、本出願人は図8に示すような脱臭装置を既に提案している。この脱臭装置は、臭気物質を含む気体を加熱するヒータ10’と、加熱された気体を内部に取り込む取込口12a’を有するとともに取込口12a’から取り込まれた気体に含まれる臭気物質を化学反応(酸化)により除去して脱臭する脱臭部11’と、密閉された筒状であって一端側にヒータ10’並びに脱臭部11’が収納され他端側に臭気物質を含む気体が外部から流入する流入口と脱臭された気体が外部へ流出する流出口が設けられた器体1’と、一端側で脱臭部11’の内部に連通し他端側で流出口に連通するとともに器体1’の内面との間に流入口に連通した気体の流入路を形成する複数の内管21’を有し、これらの内管21’を通る気体と流入路を通る気体との間で内管21’の管壁を介して熱交換させる熱交換部20’と、流入口及び流出口が設けられた器体1’の他端側を除く内面とヒータ10’との間に介装される断熱材30’〜30’とを備え、内管21’の一端側で脱臭部11’を支持するとともに内管21’の他端側で熱交換部20’を器体1’に片持ち支持したものである。
【0004】
器体1’は長手方向の一端面が開口する角筒状のボディ2’と、ボディ2’の開口面を閉塞するカバー3’とで構成される。流入口は、両端が開口する円筒形の流入管4’がボディ2’の壁面に貫挿されることで形成される。また流出口は、両端が開口する円筒形の管部5a’の一端側に一面が開口する箱部5b’が一体に形成された流出管5’からなる。そして、臭気物質を含む気体は流入口(流入管4’)から流入路を通って脱臭部11’の取込口12a’へ導入され、脱臭部11’に内蔵されている触媒により臭気物質が酸化されることにより脱臭される。そして、脱臭部11’で脱臭された気体が熱交換部20’の内管21’を通って流出口(流出管5’)から排気される。また熱交換部20’を通過する際に内管21’の管壁を通して流入路を通る気体(脱臭前の気体)と内管21’を通る気体(脱臭後の気体)との間で熱交換が行われ、脱臭前の気体の温度を上昇させるとと同時に排気される気体の温度を低下させている。
【0005】
また、断熱材30’はボディ2’の内底面に配置される矩形板状の第1の断熱材30’と、ボディ2’の内周面に配設される長尺の第2〜第5の断熱材30’〜30’とで構成され、第1の断熱材30’の4つの側面に第2〜第5の断熱材30’〜30’の一端部をそれぞれ当接させて長手方向の一端面が開口する角筒状に組み立てられる。なお、図中の50は直管からなる内管21’が表裏に貫通する平板状に形成され、流入路を蛇行させて気体の流れを邪魔するための邪魔板である。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−188342号公報(段落0028−段落0030、第3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来の脱臭装置においては、内部に触媒を内蔵した脱臭部11’が熱交換部20’を介して器体1’に片持ち支持される構造であるため、脱臭部11’の重量や支点からの距離(内管21’の長さ寸法)と支持強度の関係によって脱臭部11’が器体1’に対して傾いてしまう虞がある。そして、このように脱臭部11’が傾いた場合、脱臭部11’とヒータ10’並びに断熱材30’との間隔が狭くなり、流入路から脱臭部11’の取込口12a’に至る気体(脱臭前の気体)の流路が狭められたり塞がれてしまい、ヒータ10’による気体の加熱効率が著しく低下する虞がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、ヒータによる気体の加熱効率の低下を防止した脱臭装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、臭気物質を含む気体を加熱するヒータと、ヒータで加熱された気体を内部に取り込む取込口を有するとともに臭気物質の化学反応を促進する触媒を内蔵し該取込口から取り込まれた気体に含まれる臭気物質を化学反応により除去して脱臭する脱臭部と、脱臭部で脱臭された気体と脱臭前の気体との間で熱交換を行わせる熱交換部と、臭気物質を含む気体が外部から流入する流入口並びに熱交換部で熱交換された脱臭後の気体が外部へ流出する流出口を有する密閉された筒状に形成され、ヒータ、脱臭部並びに熱交換部が内部に収納される器体と、少なくともヒータを挟んで器体の内面と脱臭部との間に介装される断熱材とを備え、脱臭部が器体内で片持ち支持され、脱臭部とヒータと断熱材の位置関係を規制する1乃至複数の規制部材が器体内に配設されたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ヒータを通電によって発熱する線材により連続する波形に形成するとともに、隣り合う線材同士の位置関係を規制する複数の規制片を規制部材に具備したことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、脱臭部の取込口に至るまでの気体の流れを邪魔して気体の流路を蛇行させる邪魔板を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、角筒状に形成した脱臭部の複数の側面とそれぞれ対向する位置にヒータを配置し、脱臭部の一の側面から該側面に隣接する1乃至複数の他の側面へ向かう流路を形成する位置に邪魔板を配設したことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、角筒状に形成した脱臭部の複数の側面とそれぞれ対向する位置にヒータを配置し、脱臭部の複数の側面のうちで少なくとも何れか一つの側面に複数の邪魔板を配置するとともに、該複数の邪魔板の少なくとも一部を当該側面における中央部を除いた端部にのみ配置したことを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項3又は4又は5の発明において、前記邪魔板を規制部材で兼用したことを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、取込口が設けられた脱臭部の端面から突出して該端面に対向する断熱材と脱臭部との間に隙間を確保するための突起を脱臭部に設けたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の脱臭装置は、図1及び図2に示すように臭気物質を含む気体を加熱するヒータ10〜10と、ヒータ10〜10で加熱された気体を内部に取り込む取込口12aを有するとともに臭気物質の化学反応を促進する触媒を内蔵し、取込口12aから取り込まれた気体に含まれる臭気物質を化学反応(酸化反応)により除去して脱臭する脱臭部11と、密閉された筒状であって一端側にヒータ10〜10並びに脱臭部11が収納され、他端側に臭気物質を含む気体が外部から流入する流入口と脱臭された気体が外部へ流出する流出口が設けられた器体1と、一端側で脱臭部11の内部に連通し他端側で流出口に連通するとともに器体1の内面との間に流入口に連通した気体の流入路を形成する複数の内管21を有し該内管21を通る気体と流入路を通る気体との間で内管21の管壁を介して熱交換させる熱交換部20と、流入口及び流出口が設けられた器体1の他端側を除く内面とヒータ10〜10との間に介装される断熱材30とを備える。
【0017】
器体1は金属製であって、長手方向に沿った一面(図1における上面)が開口する角筒状のボディ2と、ボディ2の開口面(上面)を閉塞する平板状のカバー3とで構成され、カバー3をボディ2の開口面に溶接やねじ止め等によって結合することで組み立てられる。
【0018】
ボディ2の長手方向に対向する一方の端面(図1における左側端面)には、ボディ2の内外に貫通する矩形の流出口2aが設けられるとともに、流出口2aを通してボディ2と連通する流出管5が取り付けられている。この流出管5は、箱形に形成されて流出口2aを塞ぐようにボディ2の前記側面に外側から取り付けられる箱部5aと、両端が開口する円筒形に形成され一端側で箱部5aに連通した管部5bとで構成される。また、ボディ2の短手方向に対向する一方の側面(図2における下面)において、流出管5が取り付けられている側の端部近傍には側方へ突出する円筒形の流入管4が設けられ、流入管4を通して器体1内の流入路に臭気物質を含む気体を流入させるようになっている。
【0019】
ヒータ10〜10は、通電によって発熱する線材により連続する波形に形成されており、互いに所定距離を空けて並行する直線部10aと、端部において隣り合う直線部10a同士を連結するU字形の連結部10bと、両端の直線部10aの一端から延長され、ボディ2の短手方向に対向する何れかの側面に貫設された貫通孔2b(図2参照)を通して器体1の外に引き出される一対の端子部10cとからなり、一対の端子部10c間に通電することで発熱するものであって、それぞれボディ2の底面(図1における下面)、短手方向に対向する両側面、並びに開口面に対向するように配置される。なお、端子部10cは、それぞれ絶縁材料からなりボディ2の貫通孔2bに取り付けられた支持体6を貫通して支持される。
【0020】
脱臭部11は、白金触媒のような脱臭触媒を添着したハニカム構造体(図示せず)が金属により矩形箱状に形成された収納箱12に収納されてなり、器体1内の流入路を流れてきた気体が後端面に開口する一対の取込口12aから収納箱12内に取り込まれ、触媒により臭気物質が酸化されて除去された気体が内管21を通って収納箱12の外に排出される。ここで、収納箱12を器体1内に収納した状態では4つのヒータ10〜10が収納箱12の4つの側面にそれぞれ近接して配置され、ヒータ10〜10の発する熱によって収納箱12内に取り込まれる臭気物質を含んだ気体が加熱されて触媒により酸化される。
【0021】
熱交換部20を構成する複数の内管21は収納箱12の前端面に連結されており、各内管21の先端部には矩形平板状の取付板22が設けられている。この取付板22は、ボディ2の長手方向に対向する一方の端面の流出口2aに片持ち支持されて内管21と流出管5とを連通させている。
【0022】
而して、脱臭部11で脱臭された気体は、内管21(熱交換部20)を通る間に流入路を流れる脱臭前の気体と熱交換が行われた後に内管21から流出管5を通って器体1の外に排気される。
【0023】
断熱材30は第1〜第3の断熱材30〜30からなり、器体1内部の流出口2aが開口する一方の端面を除く5つの内面と、ヒータ10〜10並びに熱交換部20との間に介装される。第1の断熱材30は器体1(ボディ2)の内底面とほぼ同じ寸法・形状を有する矩形平板状に形成されて器体1の内底面とヒータ10及び熱交換部20との間に介装される。また、第3の断熱材30はボディ2の開口面(カバー3の内面)とほぼ同じ寸法・形状を有する矩形平板状に形成され、第2の断熱材30の上に積み重ねるようにして、器体1の内底面に対向する内面とヒータ10及び熱交換部20との間に介装される。
【0024】
一方、第2の断熱材30は矩形平板状に形成された3つの断熱部材30a,30b,30cによって略コ字型に構成されている。断熱部材30a,30bはそれぞれ平板状に形成され、第1の断熱材30の上に積み重ねるようにして、器体1(ボディ2)の短手方向に対向する側面とヒータ10,10及び熱交換部20との間に各々介装される。ここで、各断熱部材30a,30bの長手方向に沿った中央部の両端には、ヒータ10〜10の端子部10cが挿通される凹所33がそれぞれ設けられており、さらに片方の断熱部材30bの長手方向一端部には流入管4と器体1内の流入路を連通させるための切り欠き部34が設けられている。断熱部材30cも同じく平板状に形成され、第1の断熱材30の上に積み重ねるようにして、取込口12aが開口する脱臭部11の一方の端面と器体1(ボディ2)の流出口2aに対向する他方の端面との間に介装される。つまり、第2の断熱材30は、2つの断熱部材30a,30bの長手方向の一端部間に残り1つの断熱部材30cを介装することにより全体として略コ字型に構成されている。但し、このように3つの断熱部材30a〜30cで略コ字型に構成するのではなく、第2の断熱材30を略コ字型に形成しても構わない。なお、図1に示すように流出管5の箱部5a内にも流出口2aと連通する面を除いた他の5つの内面を覆う断熱材35〜35が収納されている。
【0025】
次に本発明の要旨である規制部材40について説明する。上述のように本実施形態の脱臭装置では、従来例と同様に脱臭部11が熱交換部20を介して器体1に片持ち支持される構造であり、従来技術で説明したように脱臭部11の傾き等によって第1〜第3の断熱材30〜30とヒータ10〜10と脱臭部11の間に形成される気体(臭気物質を含んだ気体)の流路が狭められてヒータ10,…による気体の加熱効率が低下する虞があるが、これを防止するために脱臭部11とヒータ10〜10と断熱材30〜30の位置関係を規制する規制部材40を器体1内に配設している。
【0026】
規制部材40は、例えば絶縁性を有する合成樹脂成形品からなり、図1に示すようにヒータ10,…の隣り合う線材(直線部10a)同士の位置関係を規制する複数の規制片41と、これらの規制片41を支持するとともに脱臭部11の収納箱12の側面に当接する長尺の支持片42とを有する櫛状に形成されている。但し、金属製の薄板を打ち抜き加工することによって櫛状の規制部材40を形成しても構わない。
【0027】
一方、第1〜第3の断熱材30〜30には脱臭部11と対向する内側面に1乃至複数の嵌合溝31が気体1の短手方向と略平行に設けられており、これらの嵌合溝31に複数の規制片41の先端部をそれぞれ嵌合させることで各規制部材40が第1〜第3の断熱材30〜30に取り付けられて支持される(図2参照)。
【0028】
而して、規制部材40を断熱材30〜30に取り付けた状態では、図3に示すように断熱材30〜30、ヒータ10〜10、並びに脱臭部11に規制部材40がそれぞれ当接しており、規制部材40によって断熱材30〜30とヒータ10〜10と脱臭部11の位置関係が規制されることになる。その結果、図3に示すように断熱材30〜30とヒータ10〜10との間隔d1、及びヒータ10〜10と脱臭部11との間隔d2を各々一定に保つことができるから、流入路から脱臭部11の取込口12aに至る気体の流路が狭められたり塞がれてしまうことがなくなってヒータ10〜10による気体の加熱効率の低下が防止できる。また、複数の規制片41でヒータ10,…の隣り合う直線部10a同士の位置関係を規制するため、図3に示すように隣り合う直線部10a同士の間隔d3を一定に保つことができ、隣り合う直線部10a間にできる流路が狭められたり塞がれてしまうことがなくなってヒータ10,…による気体の加熱効率の低下がさらに確実に防止できる。
【0029】
次に、本実施形態の脱臭装置の組立手順を簡単に説明する。
【0030】
まず、第1の断熱材30をボディ2の内底面に配置した後、第1の断熱材30の上に第2の断熱材30を積み重ねるように配置する。そして、第2の断熱材30の凹所33にそれぞれヒータ10〜10の端子部10cを挿通し且つグロメット6及び貫通孔2bを通してボディ2の外へ導出させることで3つのヒータ10〜10を第1及び第2の断熱材30,30の内側に配置する。続いて、規制部材40を第1及び第2の断熱材30,30の嵌合溝31に取り付けた後、収納箱12を3つのヒータ10〜10に囲まれた空間に収めるようにして熱交換部20とともに第1及び第2の断熱材30,30の内側に収納する。そして、内管21の先端に設けられた取付板22をボディ2の側面に取り付けて脱臭部11の収納箱12及び熱交換部20がボディ2(器体1)に片持ち支持される。次に、第2の断熱材30の凹所33に残りのヒータ10の端子部10cを挿通し且つグロメット6及び貫通孔2bを通してボディ2の外へ導出させてヒータ10を収納箱12の上に配置した後、第2の断熱材30の上に第3の断熱材30を載置し、さらに第3の断熱材30の上からボディ2の上にカバー3を載置して結合することで器体1を密閉すれば組立が完了する。
【0031】
ところで、流入路から脱臭部11の取込口12aに至る気体の流れを邪魔する邪魔板を設けて流路を蛇行させれば、気体がヒータ10,…に当たりやすくなり、結果的に加熱効率が向上することになる。本実施形態においては、ヒータ10,…の隣り合う直線部10aの間に配置される規制片41が上記邪魔板の機能を果たしており、図4に示すように規制片41によって気体の流路(図4中に矢印で表示)を蛇行させてヒータ10,…による気体の加熱効率の向上が図れるとともに、規制部材40を構成する規制片41を邪魔板に兼用することで部品点数の削減によるコストダウンや器体1の小型化が図れるという利点がある。
【0032】
また本実施形態では、取込口12aが設けられた脱臭部11の端面(収納箱12の端面)における長手方向の両端部から突出し、取込口12aと対向する第2の断熱材30の断熱部材30cに先端が当接する一対の突起12bが設けてある。而して、図5に示すように脱臭部11を器体1に収納した状態ではこれら一対の突起12bの先端が断熱部材30cに当接することで断熱部材30cと脱臭部11との間に常に一定の隙間gを確保することができるから、脱臭部11を器体1に収納する際の位置決めが容易に行えるようになって組立性が向上するとともに、取込口12aに至る流路(図5中に矢印で表示)を常に確保することができて脱臭部11における脱臭の効率低下が防止できる。
【0033】
(実施形態2)
本実施形態の基本構成は実施形態1と同一であるから、全体の構成については図示並びに説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ図示して説明する。
【0034】
本実施形態は、図6に示すように脱臭部11の複数の側面のうちで他の側面よりも相対的に面積の大きい側面(図6における上面)に複数の規制部材40を配置するとともに、複数の規制部材40の少なくとも何れか一つ(例えば、真ん中)の規制部材40’を、支持片42の長手方向略中央部に規制片41を有しない構成とすることにより、側面における中央部を除いた端部にのみ規制片41を配置するようにしたことに特徴がある。すなわち、この規制部材40’は長手方向の中央部が歯抜けとなった櫛状に形成されていることになる。
【0035】
而して、脱臭部11の側面においては、実施形態1の図4に示すように気体の流路が中央近くまで届き難いことから気体を熱交換できなくなる部分があり、上記側面における加熱効率が低下してしまう虞があるが、このような側面に配置する複数の規制部材40の少なくとも何れか一つの規制部材40’を、支持片42の長手方向略中央部に規制片41を有しない構成とすれば、規制片41の無い支持片42の長手方向中央部まで流路を延ばすことができて加熱効率の向上が図れる(図6中の矢印参照)。
【0036】
(実施形態3)
本実施形態の基本構成は実施形態1とほぼ共通であるから、全体の構成については図示並びに説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ図示して説明する。
【0037】
脱臭部11の長手方向の端部では流路の蛇行部分における加熱効率が相対的に低くなる傾向にあるが、この端部において複数の規制部材40により脱臭部11の一の側面から該側面に隣接する1乃至複数の他の側面へ向かう流路を形成すれば、蛇行部分における加熱効率を向上することができる。
【0038】
そこで実施形態では、脱臭部11の少なくとも何れか一方の端部において脱臭部11の一の側面から該側面に隣接する1乃至複数の他の側面へ向かう流路を形成する位置に複数の規制部材40を配設している。具体的には、図7に示すようにヒータ10と対向する側面の端部において脱臭部11の長手方向に略直交する平面上に規制部材40Aを配設したときに、ヒータ10,10と対向する他の側面において、規制部材40Aと同一平面上に規制部材40Bを配設している。脱臭部11の長手方向の端部において規制部材40A,40Bを上述のように配設すれば、規制部材40A,40Bにより脱臭部11の一の側面から該側面に隣接する1乃至複数の他の側面へ向かう流路を形成することができ、蛇行部分における加熱効率の向上が図れる。なお、図7では収納箱12の形状並びに寸法が実施形態1と若干異なるが、上述の作用効果については共通である。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明は、臭気物質を含む気体を加熱するヒータと、ヒータで加熱された気体を内部に取り込む取込口を有するとともに臭気物質の化学反応を促進する触媒を内蔵し該取込口から取り込まれた気体に含まれる臭気物質を化学反応により除去して脱臭する脱臭部と、脱臭部で脱臭された気体と脱臭前の気体との間で熱交換を行わせる熱交換部と、臭気物質を含む気体が外部から流入する流入口並びに熱交換部で熱交換された脱臭後の気体が外部へ流出する流出口を有する密閉された筒状に形成され、ヒータ、脱臭部並びに熱交換部が内部に収納される器体と、少なくともヒータを挟んで器体の内面と脱臭部との間に介装される断熱材とを備え、脱臭部が器体内で片持ち支持され、脱臭部とヒータと断熱材の位置関係を規制する1乃至複数の規制部材が器体内に配設されたことを特徴とし、規制部材で脱臭部とヒータと断熱材の位置関係を規制することより脱臭部とヒータ並びに断熱材との間隔を一定に保つことができるから、脱臭部の取込口から取り込まれる気体の流路が狭められたり塞がれてしまうことがなくなってヒータによる気体の加熱効率の低下が防止できる。
【0040】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ヒータを通電によって発熱する線材により連続する波形に形成するとともに、隣り合う線材同士の位置関係を規制する複数の規制片を規制部材に具備したことを特徴とし、規制片によって隣り合う線材同士の間隔を一定に保つことができるから、隣り合う線材間にできる流路が狭められたり塞がれてしまうことがなくなってヒータによる気体の加熱効率の低下がさらに確実に防止できる。
【0041】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、脱臭部の取込口に至るまでの気体の流れを邪魔して気体の流路を蛇行させる邪魔板を備えたことを特徴とし、邪魔板により気体の流路を蛇行させることでヒータによる気体の加熱効率が向上する。
【0042】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、角筒状に形成した脱臭部の複数の側面とそれぞれ対向する位置にヒータを配置し、脱臭部の一の側面から該側面に隣接する1乃至複数の他の側面へ向かう流路を形成する位置に邪魔板を配設したことを特徴とし、脱臭部の端部では気体を熱交換できない部分が生じる虞があるが、この端部において邪魔板により脱臭部の一の側面から該側面に隣接する1乃至複数の他の側面へ向かう流路を形成すれば、蛇行部分における加熱効率が向上する。
【0043】
請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、角筒状に形成した脱臭部の複数の側面とそれぞれ対向する位置にヒータを配置し、脱臭部の複数の側面のうちで少なくとも何れか一つの側面に複数の邪魔板を配置するとともに、該複数の邪魔板の少なくとも一部を当該側面における中央部を除いた端部にのみ配置したことを特徴とし、側面の中央部まで流路を延ばすことができて加熱効率が向上する。
【0044】
請求項6の発明は、請求項3又は4又は5の発明において、前記邪魔板を規制部材で兼用したことを特徴とし、規制部材で邪魔板を兼用することにより部品点数の削減によるコストダウンや器体の小型化が図れる。
【0045】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、取込口が設けられた脱臭部の端面から突出して該端面に対向する断熱材と脱臭部との間に隙間を確保するための突起を脱臭部に設けたことを特徴とし、突起によって脱臭部の取込口と断熱材との間に常に隙間を確保することができるから、組立性が向上するとともに脱臭部における脱臭の効率低下が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分解斜視図である。
【図2】同上の第1及び第2の断熱材とヒータをボディに収納した状態の斜視図である。
【図3】同上の断熱材とヒータと脱臭部の位置関係を示す断面図である。
【図4】同上の脱臭部、ヒータ及び規制部材を示す斜視図である。
【図5】同上の断熱材とヒータと脱臭部の位置関係を示す断面図である。
【図6】実施形態2の脱臭部、ヒータ及び規制部材を示す斜視図である。
【図7】実施形態3の脱臭部、ヒータ及び規制部材を示す斜視図である。
【図8】従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 器体
10〜10 ヒータ
11 脱臭部
20 熱交換部
30〜30 断熱材
40 規制部材

Claims (7)

  1. 臭気物質を含む気体を加熱するヒータと、ヒータで加熱された気体を内部に取り込む取込口を有するとともに臭気物質の化学反応を促進する触媒を内蔵し該取込口から取り込まれた気体に含まれる臭気物質を化学反応により除去して脱臭する脱臭部と、脱臭部で脱臭された気体と脱臭前の気体との間で熱交換を行わせる熱交換部と、臭気物質を含む気体が外部から流入する流入口並びに熱交換部で熱交換された脱臭後の気体が外部へ流出する流出口を有する密閉された筒状に形成され、ヒータ、脱臭部並びに熱交換部が内部に収納される器体と、少なくともヒータを挟んで器体の内面と脱臭部との間に介装される断熱材とを備え、脱臭部が器体内で片持ち支持され、脱臭部とヒータと断熱材の位置関係を規制する1乃至複数の規制部材が器体内に配設されたことを特徴とする脱臭装置。
  2. ヒータを通電によって発熱する線材により連続する波形に形成するとともに、隣り合う線材同士の位置関係を規制する複数の規制片を規制部材に具備したことを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
  3. 脱臭部の取込口に至るまでの気体の流れを邪魔して気体の流路を蛇行させる邪魔板を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の脱臭装置。
  4. 角筒状に形成した脱臭部の複数の側面とそれぞれ対向する位置にヒータを配置し、脱臭部の一の側面から該側面に隣接する1乃至複数の他の側面へ向かう流路を形成する位置に邪魔板を配設したことを特徴とする請求項3記載の脱臭装置。
  5. 角筒状に形成した脱臭部の複数の側面とそれぞれ対向する位置にヒータを配置し、脱臭部の複数の側面のうちで少なくとも何れか一つの側面に複数の邪魔板を配置するとともに、該複数の邪魔板の少なくとも一部を当該側面における中央部を除いた端部にのみ配置したことを特徴とする請求項3又は4記載の脱臭装置。
  6. 前記邪魔板を規制部材で兼用したことを特徴とする請求項3又は4又は5記載の脱臭装置。
  7. 取込口が設けられた脱臭部の端面から突出して該端面に対向する断熱材と脱臭部との間に隙間を確保するための突起を脱臭部に設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の脱臭装置。
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