JP3994782B2 - 脱臭装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータによって加熱した気体を触媒に接触させることで気体に含まれる臭気物質を除去して脱臭する脱臭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、臭気物質を含んだ気体を触媒に接触させることによって脱臭する脱臭装置が生ごみ処理装置などにおける排気の脱臭に用いられている。この種の脱臭装置においては、一般に充分な脱臭効果を得るために気体をもとの排気等よりも高い温度に加熱する必要があるため、臭気物質を含む気体が触媒に接触する前にヒータによって加熱される。また、脱臭された気体の温度を下げるとともに気体の加熱に要するエネルギ消費を抑えるために、脱臭後の気体と脱臭前の気体との間で熱交換する熱交換器を備えた脱臭装置が提供されている。
【0003】
このような熱交換器を備えた脱臭装置として、本出願人は図6に示すような脱臭装置を既に提案している。この脱臭装置は、臭気物質を含む気体を加熱するヒータ11並びに金属製の収納箱12に収納され加熱された気体から臭気物質を除去して脱臭する触媒(図示せず)を有する加熱脱臭部10と、両端が閉塞された管状であって一端側に加熱脱臭部10が収納され他端側に気体の流入口並びに流出口が設けられた器体1’と、加熱脱臭部10で脱臭された気体を流出口へ流すとともに器体1’の内壁との間に流入口に連通した気体の流入路を形成する内管21を有し、この内管21を通る気体と流入路を通る気体とが内管21の管壁を介して熱交換する熱交換部20と、流入口及び流出口が設けられた器体1’の他端側を除く内壁と加熱脱臭部10及び熱交換部20との間に介在する断熱材30’と、直管からなる内管21が表裏に貫通する平板状であって流入路を蛇行させて気体の流れを邪魔する複数の邪魔板40とを備え、熱交換部20が内管21の一端側で加熱脱臭部10を支持固定するとともに他端側で器体1’に片持ち支持されるものである。
【0004】
器体1’は長手方向の一端面が開口する角筒状のボディ2’と、ボディ2’の開口面を閉塞するカバー3’とで構成される。流入口は、両端が開口する円筒形の流入管4’がボディ2’の壁面に貫挿されることで形成される。また流出口は、両端が開口する円筒形の管部5a’の一端側に一面が開口する箱部5b’が一体に形成された流出管5’からなる。そして、臭気物質を含む気体は流入口(流入管4’)から流入路を通って加熱脱臭部10に導入され、加熱脱臭部10で脱臭された気体が熱交換部20の内管21を通って流出口(流出管5’)から排気される。そして、熱交換部20を通過する際に内管21の管壁を通して流入路を通る気体(脱臭前の気体)と内管21を通る気体(脱臭後の気体)との間で熱交換されて脱臭前の気体の温度を上昇させている。
【0005】
また、断熱材30’はボディ2’の内底面に配置される矩形板状の第1の断熱材30’1と、ボディ2’の内周面に配設される長尺の第2〜第5の断熱材30’2〜30’5とで構成され、第1の断熱材30’1の4つの側面に第2〜第5の断熱材30’2〜30’5の一端部をそれぞれ当接させて長手方向の一端面が開口する角筒状に組み立てられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記脱臭装置においては、角筒状に組み立てた第1〜第5の断熱材30’1〜30’5の内部に加熱脱臭部10並びに熱交換部20を収納した状態でボディ2’内に挿入しなければならないために作業性が良くないという問題がある(第1の問題点)。また、図7に示すように断熱材30’2〜30’5と邪魔板40との間に生じる隙間gを気体が通ってしまい、熱交換部20における熱交換の効率が低下するという問題がある(第2の問題点)。さらに、上記組立構造においては断熱材30’1〜30’4と加熱脱臭部10との位置決めが困難であり、図8に示すようにヒータ11が断熱材30’に接触して加熱効率が低下してしまうという問題がある(第3の問題点)。またさらに、図9に示すように気体の流れる方向(図中矢印で図示)がヒータ11の軸方向にほぼ平行であるためにヒータ11による気体の加熱効率が低いという問題がある(第4の問題点)。
【0007】
請求項1の発明は上記第1,2の問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、組立の作業性を向上した脱臭装置を提供することにある。
【0009】
さらに請求項2の発明は上記第3の問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、請求項1の発明の目的に加えて、ヒータによる気体の加熱の効率の低下を防止した脱臭装置を提供することにある。
【0010】
またさらに請求項3の発明は上記第4の問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、請求項1の発明の目的に加えて、ヒータによる気体の加熱効率を向上した脱臭装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、臭気物質を含む気体を加熱するヒータ並びに加熱された気体から臭気物質を除去して脱臭する触媒を有する加熱脱臭部と、両端が閉塞された管状であって一端側に加熱脱臭部が収納され他端側に気体の流入口並びに流出口が設けられた器体と、加熱脱臭部で脱臭された気体を流出口へ流すとともに器体の内壁との間に流入口に連通した気体の流入路を形成する内管を有し該内管を通る気体と流入路を通る気体とが内管の管壁を介して熱交換する熱交換部と、流入口及び流出口が設けられた器体の他端側を除く内壁と加熱脱臭部及び熱交換部との間に介在する断熱材とを備え、熱交換部は内管の一端側で加熱脱臭部を支持固定するとともに他端側で器体に片持ち支持される脱臭装置において、一面が開口する筒状のボディと、ボディの開口面を閉塞するカバーとで器体が構成され、断熱材は、ボディの内底面に配置される第1の断熱材と、第1の断熱材におけるボディ開口面との対向面上に載置されるコ字形の第2の断熱材と、第2の断熱材におけるボディ開口面との対向面上に載置される第3の断熱材とで構成され、直管からなる熱交換部の内管が表裏に貫通する平板状であって、流入路を蛇行させて気体の流れを邪魔する1乃至複数の邪魔板を備え、邪魔板の周縁と嵌合する嵌合溝が断熱材に設けられたことを特徴とし、ボディの内底面に配置された第1の断熱材の上にボディの開口面から第2の断熱材と加熱脱臭部並びに熱交換部を挿入し、さらに第2の断熱材の上に第3の断熱材を載置してボディの開口面をカバーで閉塞することによって組み立てることができる。すなわち、器体内に収納する加熱脱臭部、熱交換部、断熱材をボディの開口面から順番に挿入して積み重ねるように組み立てることができるため、従来に比較して組立の作業性が向上する。また、邪魔板と断熱材との間に隙間が生じるのを防いで熱交換部における熱交換の効率が向上できる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、断熱材に対して加熱脱臭部の位置決めを行う位置決め部材を備えたことを特徴とし、ヒータが断熱材に接触するようなことが無く、ヒータによる気体の加熱効率の低下が防止できる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、ヒータは通電により発熱する線材からなり、気体の流れる方向をヒータの軸方向に対して傾ける手段を設けたことを特徴とし、ヒータによる気体の加熱効率が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、従来例と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0016】
本実施形態の脱臭装置は、図1に示すように長手方向に沿った一面(図1における上面)が開口する角筒状のボディ2、並びにボディ2の開口面(上面)を閉塞する平板状のカバー3により金属製の器体1が構成される。ボディ2の開口端縁には外鍔2aが設けられ、この外鍔2a上にカバー3を載置してねじ止めすることで器体1が密閉される。
【0017】
ボディ2の長手方向に対向する一方の側面(図1及び図3における右側面)には、両端が開口する円筒形の管部5aの一端側に一面が開口する箱部5bが一体に形成された流出管5が取り付けられ、熱交換部20の内管21と流出管5とが連通するようにしてある。また、ボディ2の短手方向に対向する一方の側面(図3における上面)において、流出管5が取り付けられている側の端部近傍には側方へ突出する円筒形の流入管4が設けられ、流入管4を通して器体1内の流入路に臭気物質を含む気体を流入させるようになっている。さらに、ボディ2の底面並びに短手方向に対向する両側面(図3における上面及び下面)には、一対の貫通孔がそれぞれ設けられるとともに各貫通孔にそれぞれグロメット6が取り付けれられており、図2に示すように加熱脱臭部10のヒータ11の両端部がグロメット6を通して器体1の外に導出されるようになっている。なお、ヒータ11は通電によって発熱する線材により連続する波形に形成されており、器体1の外に導出された両端部に電圧が印加される。
【0018】
器体1の内部には、長手方向に対向する一方の側面(流出管5が取り付けられた側面)を除く5つの内面を覆うように第1〜第3の断熱材301〜303が収納されるとともに、従来例と共通の構成を有する加熱脱臭部10、熱交換部20並びに邪魔板40が第1〜第3の断熱材301〜303の内側に収納される(図3参照)。第1の断熱材301は、ボディ2の内底面とほぼ同じ寸法・形状を有する矩形平板状に形成されてボディ2の底面に配置される。また、第1の断熱材301には収納箱12の底面側に配設されるヒータ11の両端部を挿通する一対の挿通孔31が穿孔され、後述するように複数枚の邪魔板40の周縁とそれぞれ嵌合する複数条の嵌合溝32が器体1の長手方向に並設されている。
【0019】
第2の断熱材302は、器体1の短手方向に対向する両側面を覆う一対の脚片30a及び器体1の長手方向に対向する他方の側面(流出管5が取り付けられていない側面)を覆う連結片30bを有する略コ字形に形成されて第1の断熱材301の上に積み重ねるようにしてボディ2内に配置される。各脚片30aには収納箱12の両側面側に配設されるヒータ11の両端部を挿通する一対の凹所33が設けられるとともに、凹所33よりも先端寄りの対向面には邪魔板40の周縁とそれぞれ嵌合する複数条の嵌合溝32が第2の邪魔板302の器体1の長手方向に並設されている。また、一方の側面(図3における上面)を覆う脚片30aの先端部には流入管4と連通する円形の流入孔34が貫設されている。なお、第3の断熱材303は挿通孔31が設けられていない点以外は第1の断熱材301と同形状・同寸法に形成されており、第2の断熱材302の上に積み重ねるようにしてボディ2内に配置される。
【0020】
加熱脱臭部10は従来例と共通であって、白金触媒のような脱臭触媒を添着したハニカム構造体(図示せず)がアルミのような熱伝導度の高い金属からなる収納箱12に収納され、器体1内の流入路を流れてきた気体が後端面の開口から収納箱12内に導入され、触媒により臭気物質が除去された気体が内管21を通って収納箱12の外に排出される。ここで、後述するように収納箱12を器体1内に収納して加熱脱臭部10が組み立てられた状態では3つのヒータ11が収納箱12に近接して配置され、ヒータ11の発する熱によって収納箱12の壁面を介して収納箱12内の気体及び触媒が加熱されるのである。熱交換部20を構成する複数の内管21が収納箱12の前端面に列設されており、各内管21の先端部には矩形平板状の取付板22が設けられている。この取付板22は、図3に示すように気体1の長手方向に対向する一方の側面(流出管5が取り付けられている側面)に取り付けられて流入路と流出管5との間の気体の流れを遮断するとともに内管21と流出管5とを連通させる。また、複数の内管21は互いに面積が異なる大小2種類の矩形平板状に形成された邪魔板40a,40bを表裏に貫通しており、大きい邪魔板40aと小さい邪魔板40bとが等間隔に配置される。なお、邪魔板40a,40bには流入路となる複数の孔41が穿孔されている。
【0021】
而して、加熱脱臭部10で脱臭された気体は内管21(熱交換部20)を通る間に流入路を流れる脱臭前の気体と熱交換を行い、内管21から流出管5を通って器体1の外に排気される。このとき、内管21が貫通する邪魔板40a,40bにより流入路における気体の流れが邪魔されて蛇行するため、流入路での気体の流速が低下して熱交換部20における熱交換を効率よく行うことができる。なお、ヒータ11及び熱交換部20と器体1の内壁との間には第1〜第3の断熱材301〜303が配設されているので、ヒータ11や熱交換部20による熱が気体を介して外部に逃げるのを防ぐことができる。
【0022】
次に、本実施形態の脱臭装置の組立手順を説明する。
【0023】
まず、第1の断熱材301をボディ2の内底面に載置した後、第1の断熱材301の上に第2の断熱材302を積み重ねるように載置する。そして、第1の断熱材301の挿通孔31並びに第2の断熱材302の凹所33にそれぞれヒータ11の両端部を挿通し且つグロメット6を通してボディ2の外へ導出させることで3つのヒータ11を第1及び第2の断熱材301,302の内側に配置する。続いて、収納箱12を3つのヒータ11に囲まれた空間に収めるようにして熱交換部20とともに第1及び第2の断熱材301,302の内側に収納する。このとき、大きい方の邪魔板40aの周縁を第1及び第2の断熱材301,302の嵌合溝32と嵌合させる。そして、内管21の先端に設けられた取付板22をボディ2の側面に取り付けて加熱脱臭部10の収納箱12及び熱交換部20がボディ2(器体1)に片持ち支持される。そして、大きい方の邪魔板40aの周縁に嵌合溝32を嵌合するようにして第2の断熱材302の上に第3の断熱材303を載置し、さらに第3の断熱材303の上からボディ2の外鍔2a上にカバー3を載置してねじ止めすることで器体1を密閉すれば組立が完了する。
【0024】
このように本実施形態では、一面が開口する筒状のボディ2と、ボディ2の開口面を閉塞するカバー3とで器体1を構成し、ボディ2の内底面に配置される第1の断熱材301と、第1の断熱材301におけるボディ2開口面との対向面上に載置されるコ字形の第2の断熱材302と、第2の断熱材302におけるボディ1開口面との対向面上に載置される第3の断熱材303とで断熱材を構成しているため、上述の組立手順で説明したようにボディ2の内底面に配置された第1の断熱材301の上にボディ2の開口面から第2の断熱材302と加熱脱臭部10並びに熱交換部20を挿入し、さらに第2の断熱材302の上に第3の断熱材303を載置してボディ2の開口面をカバー3で閉塞すれば、器体1内に収納する加熱脱臭部10、熱交換部20、断熱材301〜303をボディ2の開口面から順番に挿入し積み重ねるように組み立てることができ、従来例のように第1〜第5の断熱材30’1〜30’5を組み立てて内部に加熱脱臭部10や熱交換部20を収納した状態で一度にボディ2’内に収納する場合に比較して、ボディ2の開口面に順番に部材を収納していけば良いから組立の作業性が向上するものである。
【0025】
また、本実施形態では邪魔板40a,40bの周縁と嵌合溝32とを嵌合させているので、邪魔板40aと第1〜第3の断熱材301〜303との間に隙間が生じることを防いで熱交換部20における熱交換の効率が向上できるという利点がある。
【0026】
ところで、加熱脱臭部10並びに熱交換部20が内管21の一端側に設けられた取付板22をボディ2に取り付けることで器体1に片持ち支持される構造では、第1〜第3の断熱材301〜303に対して収納箱12並びにヒータ11を位置決めすることが困難であり、ヒータ11が傾いて収納箱12や断熱材301〜303に接触してしまうとヒータ11の加熱効率が低下することになる。そこで、図4に示すように断熱材301〜303に対して加熱脱臭部10、すなわちヒータ11及び収納箱12の位置決めを行う複数個の位置決め部材13を設けることが望ましい。これらの位置決め部材13は、例えばヒータ11を挟み込んで支持する溝状の支持部13aと、収納箱12に当接する当接部13bとを有して断熱材301〜303と収納箱12との間に配設される。このように位置決め部材13を使えば第1〜第3の断熱材301〜303に対して収納箱12並びにヒータ11を容易に位置決めすることができて、ヒータ11が断熱材301〜303に接触するようなことが無くなり、ヒータ11による気体の加熱効率の低下が防止できる。
【0027】
また、気体が流入路を流れる方向がヒータ11の軸方向にほぼ平行であるとヒータ11による気体の加熱効率が低くくなってしまうので、気体の流れる方向をヒータ11の軸方向に対して傾ける手段を設けることが望ましい。このような手段としては、例えば、図5に示すように少なくともヒータ11が表裏に貫通する複数枚の薄板14を用いればよく、これらの薄板14により気体の流れが邪魔されて気体がヒータ11の近傍を通過するのに要する時間が長くなってヒータ11による気体の加熱効率が向上するものである。
【0028】
【発明の効果】
請求項1の発明は、臭気物質を含む気体を加熱するヒータ並びに加熱された気体から臭気物質を除去して脱臭する触媒を有する加熱脱臭部と、両端が閉塞された管状であって一端側に加熱脱臭部が収納され他端側に気体の流入口並びに流出口が設けられた器体と、加熱脱臭部で脱臭された気体を流出口へ流すとともに器体の内壁との間に流入口に連通した気体の流入路を形成する内管を有し該内管を通る気体と流入路を通る気体とが内管の管壁を介して熱交換する熱交換部と、流入口及び流出口が設けられた器体の他端側を除く内壁と加熱脱臭部及び熱交換部との間に介在する断熱材とを備え、熱交換部は内管の一端側で加熱脱臭部を支持固定するとともに他端側で器体に片持ち支持される脱臭装置において、一面が開口する筒状のボディと、ボディの開口面を閉塞するカバーとで器体が構成され、断熱材は、ボディの内底面に配置される第1の断熱材と、第1の断熱材におけるボディ開口面との対向面上に載置されるコ字形の第2の断熱材と、第2の断熱材におけるボディ開口面との対向面上に載置される第3の断熱材とで構成され、直管からなる熱交換部の内管が表裏に貫通する平板状であって、流入路を蛇行させて気体の流れを邪魔する1乃至複数の邪魔板を備え、邪魔板の周縁と嵌合する嵌合溝が断熱材に設けられたので、ボディの内底面に配置された第1の断熱材の上にボディの開口面から第2の断熱材と加熱脱臭部並びに熱交換部を挿入し、さらに第2の断熱材の上に第3の断熱材を載置してボディの開口面をカバーで閉塞すれば、器体内に収納する加熱脱臭部、熱交換部、断熱材をボディの開口面から順番に挿入し積み重ねるように組み立てることができ、従来に比較して組立の作業性が向上するという効果がある。また、邪魔板と断熱材との間に隙間が生じるのを防いで熱交換部における熱交換の効率が向上できるという効果がある。
【0030】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、断熱材に対して加熱脱臭部の位置決めを行う位置決め部材を備えたので、請求項1の発明の効果に加えて、ヒータが断熱材に接触するようなことが無く、ヒータによる気体の加熱効率の低下が防止できるという効果がある。
【0031】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、ヒータは通電により発熱する線材からなり、気体の流れる方向をヒータの軸方向に対して傾ける手段を設けたので、請求項1の発明の効果に加えて、ヒータによる気体の加熱効率が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上におけるボディ及びヒータの斜視図である。
【図3】同上の断面図である。
【図4】同上の他の構造を示す要部断面図である。
【図5】同上のさらに他の構造を示す要部断面図である。
【図6】従来例を示す分解斜視図である。
【図7】同上の要部断面図である。
【図8】同上の要部断面図である。
【図9】同上の要部断面図である。
【符号の説明】
1 器体
2 ボディ
3 カバー
4 流入管
5 流出管
10 加熱脱臭部
11 ヒータ
12 収納箱
20 熱交換部
21 内管
22 取付板
301〜303 第1〜第3の断熱材
Claims (3)
- 臭気物質を含む気体を加熱するヒータ並びに加熱された気体から臭気物質を除去して脱臭する触媒を有する加熱脱臭部と、両端が閉塞された管状であって一端側に加熱脱臭部が収納され他端側に気体の流入口並びに流出口が設けられた器体と、加熱脱臭部で脱臭された気体を流出口へ流すとともに器体の内壁との間に流入口に連通した気体の流入路を形成する内管を有し該内管を通る気体と流入路を通る気体とが内管の管壁を介して熱交換する熱交換部と、流入口及び流出口が設けられた器体の他端側を除く内壁と加熱脱臭部及び熱交換部との間に介在する断熱材とを備え、熱交換部は内管の一端側で加熱脱臭部を支持固定するとともに他端側で器体に片持ち支持される脱臭装置において、一面が開口する筒状のボディと、ボディの開口面を閉塞するカバーとで器体が構成され、断熱材は、ボディの内底面に配置される第1の断熱材と、第1の断熱材におけるボディ開口面との対向面上に載置されるコ字形の第2の断熱材と、第2の断熱材におけるボディ開口面との対向面上に載置される第3の断熱材とで構成され、直管からなる熱交換部の内管が表裏に貫通する平板状であって、流入路を蛇行させて気体の流れを邪魔する1乃至複数の邪魔板を備え、邪魔板の周縁と嵌合する嵌合溝が断熱材に設けられたことを特徴とする脱臭装置。
- 断熱材に対して加熱脱臭部の位置決めを行う位置決め部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
- ヒータは通電により発熱する線材からなり、気体の流れる方向をヒータの軸方向に対して傾ける手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の脱臭装置。
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