JP2004222811A - 洋服収容バッグ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洋服の上着Jを左右二つ折りにして収容する収容部1の一方端縁の内側角部に、上着Jの肩パッド部分Jpに略等しい高さとした枠形状のコーナー保護部材6を取り付け、前記コーナー保護部材6の内側に小物を収容可能とした空間8を設けたものとしている。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、洋服の上着を左右二つ折にしてズボンと共に収容して携行するのに用いる洋服収容バッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洋服収容バッグとしては、図12〜14に示したように、略四角形状としたフレーム21にズボンPを巻き付け、このフレーム21をカバー22で覆い、次に図15〜17に示したように、収容部23に左右二つ折にして置いた上着Jの上に、前記フレーム21を載せ、さらにこのフレーム21に前記上着Jを巻き付けて、収容部23にズボンPと上着Jを収容していた(非特許文献1、2参照)。
【0003】
【非特許文献1】
ヨーロピアン・スタンダード日本デビュー、全添付図、「SMARTPACKは〜取得しています。」、〔online〕、〔平成15年1月15日検索〕、インターネット<URL:http://www.smartpack.co.jp/main.html>
【非特許文献2】
スーツの保持方法(HOW TO FOLD A SUIT)、添付図1〜7、〔online〕、〔平成15年1月15日検索〕、インターネット<URL:http://www.smartpack.co.uk/how_to_fold/instruction_1/fold_full_1.htm>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の洋服収容バッグに上着Jを収容した場合、上着Jの厚みが大きい肩パッド部分Jpが押圧され、上着Jの型崩れを起こすという問題があった。
【0005】
そのために、バッグの収容部23内側のコーナー部分23aに硬質の発泡ウレタンを生地でカバーしたものからなる当て部材(図示せず)を配することがあった。しかし、この場合には当て部材の製造が容易でないと共に、バッグへの取り付け作業が容易でなく、且つ当て部材の部分が小物を収容するなどの有効利用をすることができないという問題があった。
【0006】
そこで、この発明は、上記従来の洋服収容バッグが有する問題点を解決することをその課題としており、上着の型崩れを起こさないようにすると共に、使用する当て部材の製造を容易なものとし、さらにその当て部材のバッグへの取り付け作業も容易なものとし、しかも当て部材の部分が小物を収容するなどの有効利用をすることができる洋服収容バッグを提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の洋服収容バッグは、洋服の上着Jを左右二つ折りにして収容する収容部1の一方端縁の内側角部に、上着Jの肩パッド部分Jpに略等しい高さとした枠形状のコーナー保護部材6を取り付け、前記コーナー保護部材6の内側に小物を収容可能とした空間8を設けたものとしている。
【0008】
そして、この発明の洋服収容バッグは、コーナー保護部材6が硬質の帯状部材を曲げた形状からなり、コーナー保護部6aと襠部7内側の当て具部6bを連設してなるものとしている。
【0009】
さらに、この発明の洋服収容バッグは、収容部1のコーナー保護部材6と反対側に、カッターシャツ収容袋9を設けたものとしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の洋服収容バッグの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は、この発明の洋服収容バッグを広げた状態を示しており、洋服の上着Jを左右二つ折りにして収容すると共に、この上着Jの下または上に重ねてズボンPを収容する収容部1を有している。この収容部1は、略長方形状の袋体からなり、長さ方向に四つ折りして畳むことができるものとしており、また表体1aの上辺部2および側辺部3に沿って設けた開閉ファスナ4a、4bを開放することにより、この表体1aを裏体1bの片側方に展開できるようにしている。なお、収容部1の表体1aを縦方向に四分割し、そのうちの一分割部に、厚紙などの保形体5を保持させておき、この保形体5に基づいて収容部1を折り畳んでいくことにより丁度、四つ折りすることができるようにしている。
【0012】
前記収容部1の一方端縁(図示したものでは上方端縁)の内側角部には、上着Jの肩パッド部分Jpに略等しい高さとした枠形状のコーナー保護部材6を取り付けたものとしている。すなわち、上着Jの肩パッド部分Jpが左右重なっていて上着Jの収容状態では厚みが大きいので、この厚みに対応するコーナー保護部材6を必要な高さとして形成し、これをバッグの襠部7の内側に固定している。そして、このコーナー保護部材6の内側には、ネクタイ、ハンカチなどの小物Aを収容可能とした空間8を設けたものとしている。このコーナー保護部材6は、合成樹脂、金属、木材などの硬質の帯状部材を曲げた形状からなり、図2に示したように、コーナー保護部6aと襠部7内側の当て具部6bを連設してなるものとしている。この当て具部6bは、襠部7の芯部材となって襠部7を補強している。さらに、コーナー保護部材6の当て具部6bには、コーナー保護部6aと反対側の内側角部を保護するコーナー保護部6cを連設したものとしてもよい。なお、コーナー保護部材6は、硬質の帯状部材を曲げた形状からなるので、前記コーナー保護部6a、当て具部6b、コーナー保護部6cが形成し易いものとなる。また、このコーナー保護部材6は、収容部1の一方端縁の内側角部にビス止めするなどして簡単に取り付けことができる。
【0013】
前記収容部1のコーナー保護部材6のコーナー保護部6aと反対側には、カッターシャツ収容袋9を設けたものとしている。このカッターシャツ収容袋9は、収容部1の他方端縁(図示したものでは側方端縁)にその収容袋の一方端縁を縫着するなどして連結したものとしている。また、カッターシャツ収容袋9には、小物Aなどを収容するためのポケット9aを設けたものとすることもできる。
【0014】
前記収容部1のコーナー保護部材6の当て具部6bには、襠部7の略中央に位置するようにして吊り具10を取り付けたものとしている。この吊り具10は、ズボン掛け11を吊るすためのものであり、リング体などとすることができる。
【0015】
さらに、前記収容部1の一方端縁(図示したものでは上方端縁)の外側には、この一方端縁の略中央に位置するようにして吊り具12を取り付けたものとしている。この吊り具12は、洋服収容バッグそのものを洋服ダンスの吊り桟や、室内の壁に取り付けた吊り具などに吊るすためのものであり、フック体などとすることができる。また、前記吊り具12は、図示したものは、収容部1の一方端縁の両端に弛みをもたせて掛け渡した吊りベルト13の略中央に取り付けたものとして、収容部1の一方端縁の略中央に位置するようにしてもよい。
【0016】
また、前記収容部1の一方端縁(図示したものでは上方端縁)の外側には、収容部1の裏体1bの略中央部両端に設けた止着体14aと対をなす止着体14bを設けたものとしている。図示したものでは、止着体14a、14bを帯状体の先端に設けたスナップ・ボタンとしているが、それぞれを面接着ファスナーの雌雄体などとすることもできる。
【0017】
以上のように構成したこの発明の洋服収容バッグは、次のようにして使用する。
【0018】
先ず、図1に示したように、収容部1の表体1aの開閉ファスナー4a、4bを開放し、この表体1aを裏体1bの片側方に広げる。そして、図3に示したように、洋服の上着Jを左右二つ折りにし、この上着Jの肩パッド部分Jpがコーナー保護部材6に近接するようにして、上着Jを収容部1の裏体1bの上に載せる。ネクタイやハンカチなどの小物Aは、コーナー保護部材6の内側の空間8に収容する。さらに、図4に示したように、ズボン掛け11に掛けたズボンPを前記上着Jに上に重ねるようにして載せ、スボン掛け11をコーナー保護部材6に取り付けた吊り具10に吊るす。なお、このズボン掛け11に掛けたズボンPを収容部1の裏体1bの上に先に載せて、前記上着JをこのズボンPの上に重ねるようにして載せてもよい。また、カッターシャツCは、図5に示したように、カッターシャツ収納袋9に収納する。
【0019】
次に、図6に示したように、展開した表体1aを裏体1b側に折り返し、表体1aの開閉ファスナー4a、4bを閉鎖する。そして、図7〜9に示したように、収容部1の下部から順に、この収容部1を保形体5に基づいて折り畳んでいき、収容部1を四つ折りにする。さらに、収容部1の裏体1bに設けた止着体14aを、収容部1の一方端部に設けた止着体14bに止着すれば、収容部1を四つ折りにした状態にしておくことができる。この状態で、吊りベルト13を提手として用いて洋服収容バッグを携行したり、図10に示したように、吊りベルト13に取り付けられた吊り具12によって、室内の壁に取り付けた吊り具Fなどに洋服収容バッグを吊るしておくことができる。なお、この洋服収容バッグを吊り具などに吊るしておく場合、洋服収容バッグから上着Jを取り出し、収容部1を四つ折りにせず延ばした状態にして、図11に示したように、この取り出した上着Jを洋服ハンガーに掛けるようにして、収容部1の一方端縁に掛けておくこともできる。このようにすれば、洋服収容バッグを洋服ハンガー代わりとして使用でき、上着Jが型崩れを起こさないと共に、上着Jに皺が寄ることもない。
【0020】
【発明の効果】
この発明の洋服収容バッグは、以上に述べたように構成されているので、上着が型崩れを起こさないようになると共に、使用する当て部材の製造が容易なものとなり、さらにその当て部材のバッグへの取り付け作業も容易なものなり、しかも当て部材の部分が小物を収容するなどの有効利用をすることができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の洋服収容バッグを広げた状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の洋服収容バッグのコーナ保護部材の斜視図である。
【図3】この発明の洋服収容バッグに上着と小物を収容した状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の洋服収容バッグに上着と小物とズボンを収容した状態を示す斜視図である。
【図5】この発明の洋服収容バッグに上着と小物とズボンとカッターシャツを収容する状態を示す説明図である。
【図6】この発明の洋服収容バッグに上着と小物とズボンとカッターシャツを収容して開閉ファスナーを閉鎖した状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の洋服収容バッグを折り畳んでいく状態を示す斜視図である。
【図8】この発明の洋服収容バッグを折り畳んでいく状態を示す斜視図である。
【図9】この発明の洋服収容バッグを折り畳んでいく状態を示す斜視図である。
【図10】この発明の洋服収容バッグを折り畳んで吊るしておく状態を示す斜視図である。
【図11】この発明の洋服収容バッグを延ばした状態にして吊るしておく状態を示す斜視図である。
【図12】従来の洋服収容バッグに上着とズボンを収容する状態を示す説明図である。
【図13】従来の洋服収容バッグに上着とズボンを収容する状態を示す説明図である。
【図14】従来の洋服収容バッグに上着とズボンを収容する状態を示す説明図である。
【図15】従来の洋服収容バッグに上着とズボンを収容する状態を示す説明図である。
【図16】従来の洋服収容バッグに上着とズボンを収容する状態を示す説明図である。
【図17】従来の洋服収容バッグに上着とズボンを収容する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 収容部
6 コーナー保護部材
6a コーナー保護部
6b 当て具部
8 空間
9 カッターシャツ収容袋
J 上着
Jp 肩パッド部分
Claims (3)
- 洋服の上着(J)を左右二つ折りにして収容する収容部(1)の一方端縁の内側角部に、上着(J)の肩パッド部分(Jp)に略等しい高さとした枠形状のコーナー保護部材(6)を取り付け、前記コーナー保護部材(6)の内側に小物を収容可能とした空間(8)を設けたことを特徴とする洋服収容バッグ。
- コーナー保護部材(6)が硬質の帯状部材を曲げた形状からなり、コーナー保護部(6a)と襠部(7)内側の当て具部(6b)を連設してなることを特徴とする請求項1記載の洋服収容バッグ。
- 収容部(1)のコーナー保護部材(6)と反対側に、カッターシャツ収容袋(9)を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の洋服収容バッグ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010194126A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Miyagawa Kogyo Kk | 洋服の型崩れ防止具及び洋服の型崩れ防止構造を有する鞄 |
KR200469679Y1 (ko) | 2012-06-04 | 2013-10-31 | 정연주 | 악기 수납용 가방 |
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- 2003-01-20 JP JP2003011632A patent/JP4370458B2/ja not_active Expired - Fee Related
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