JPS6019603Y2 - 衣服用バツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は衣服を収容して携帯するための衣服用バッグ
に関するものである。

従来、この種の衣服用バッグの大きさは持運びに便利な
ように背広の大きさ程であった。

従ってワンピースやロングドレス等の丈の長い衣服を収
容する場合、２つ折り又は３つ折り等にきれいに折りた
たんで収容する必要があった。

しかし、このように折りたたまれた丈の長い衣服は、き
れいに折りたたんだにもかかわらず同バッグを携帯して
いる際同バッグの揺れや振動で下部に片寄り形がくずれ
皺くちゃになってしまう欠陥があった。

この考案の目的は前記欠陥を解消し、従来の衣服用バッ
グと同じ大きさであって、しかも丈の長い衣服を形くず
れさせることなくコンパクトに収容できる携帯に便利な
衣服用バッグを提供するにある。

以下、この考案を具体化した衣服用バッグの一実施例を
図面に基づいて説明する。

１は開いた状態の衣服用バッグの全体を示し、底部２と
同底部２の左右両側に一対の外側カバ一部３が互いに折
れ曲げ可能に連結されている。

そして底部２及び外側カバ一部３は第３図に示すように
２枚の布地４と同２枚の布地４間にある程度腰の強さを
有する放間程度の厚さのウレタンよりなる補強シート５
を介在させて形成されている。

又、前記底部２前後両側縁の中央部には切込み凹部２ａ
、２ｂが形成されているとともに、前記左右一対の外側
カバ一部３の上端部中央外側には把手６が設けられてい
る。

７ａ、７ｂはそれぞれ前記一方の切込み凹部２ａから、
前記外側カバ一部３外周縁に沿って、他方の切込み凹部
２ｂまで縫着された左右一対のファスナーであって、互
いに二つのスライド体８によって連結可能である。

９は前記右側の外側カバ一部３の上部内側に取着したバ
ンガーＨ掛止め用の掛止め部材、１０は同じく左右の外
側カバ一部３の内側に設けたゴムバンドであって、収容
された衣服Ｗを押えるようになっている。

なお、バンガーＨ中央部のフック部はファスナー７ａｙ
７ｂのスライド体８を外側カバ一部３の上部中央へ集め
ることによって上方へ突出させることができる。

１１は中央で折り曲げ反転し逆Ｖ字状に形成した支承板
であって、一方の先端を折り曲げ底部２に固定し、他方
の先端折り曲げ部１１ａを２個所の面フアスナ−１３に
より底部２に設けた同じく両ファスナー１４に対して着
脱可能である。

従って、面フアスナ−１３，１４を互いに係合させた場
合には支承板１１は第１図に示すように底部２上に起立
し、面フアスナ−１３，１４を離脱しない場合には第２
図に示すように外側カバ一部３に沿うように倒伏可能で
ある。

次に上記のように構成した衣服用バック１の使い方につ
いて説明する。

さて、衣服用バッグ１にロングドレス等の衣服Ｗを収容
するには、ファスナー７ａ、７ｂをスライド体８で開放
して、第２図に示すように左右の外側カバ一部３を開く
。

次に第１図に示すように支承板１１を立て折曲部１１ａ
の面フアスナ−１３を底部２の面フアスナ−１４に係合
することにより起立状態に固定させる。

そして、その上からバンガーＨを掛けたまま衣服Ｗの中
央が支承板１１の上端に位置するように乗せ支承板１１
両側面及び外側カバ一部３内面に沿うように同衣服Ｗを
整える。

なお、バンガーＨのフックは掛止部材９に引掛けるが外
側カバ一部３上端中央から突出した状態にする。

次に、左右両側の外側カバ一部３を上方に起立させ支承
板１１に沿わせるようにして、ファスナー？ａ、７ｂを
両スライド体８で閉じれば第３図に示すように衣服Ｗは
収容されて把手６を持って持歩くことができる。

このように、ロングドレス等の丈の長い衣服Ｗはその折
りたたまれた箇所が支承板１１によって支えられている
ため、バッグ１の揺れや振動で片寄って形がくずれるこ
とはなく、同衣服Ｗを当初きれいに折りたたんだ状態を
保持することができる。

しかも支承板１１を設けたことにより、丈の長い衣服Ｗ
を第３図に示すように形くずれさせることなく小さく折
りたたむことができるため、衣服用バッグ１の外形を小
さくすることができる。

さらに又、支承板１１は底部２に連結させ、左右一対の
外側カバー３がそれぞれ開いても、カバー３の開いた位
置に左右されることなく底部３上に立設させることがで
きるため、支承板１１に隣接した位置には邪魔になる外
側カバー３がなく簡単に支承板１１に衣服をかけること
ができ、ただでさえ面倒な衣服収容作業は非常に簡単に
行なえることになる。

なお、この考案は前記実施例に限定されるものではなく
以下の態様で実施することも可能である。

■ 第４図に示すように前記支承板１１を一枚板とし倒
れないように支承縁１６を支承板１１と右側の外側カバ
一部３間に取着するとともに、同支承板１１の先端縁に
長だ円筒状体１７を取着して、前記衣服Ｗを乗せたとき
、その支承板１１の先端縁により同衣服Ｗに折れ目がで
きるのを防止するようにすること。

＠ 支承板１１を底部２に対して着脱可能となるように
支承板１１と底部２間に面ファスナー等の連結部材を設
けること。

○ 支承板１１の高さを最大外側カバ一部３の高さまで
近づけること。

■ 外側カバ一部３の外側にファスナーで開閉可能なポ
ケットを設けること。

■ 支承板１１の先端折り曲げ部１１ａを面フアスナ−
１３，１４で着脱可能にしたが、これを着脱不能にすべ
く、同折り曲げ部１１ａを底部２に対して固着すること
。

以上詳述したようにこの考案は外周縁にそれぞれファス
ナーが取着された左右一対の外側カバーが底部の側縁に
対して折れ曲げ可能に連結され、その底部と一対の外側
カバーとで形成される収容部がファスナーで左右両側及
び上部の三方を開閉できるようにしたバッグにおいて、
前記底部に衣服折り返し用の支承板の基端部を連結した
ことにより、従来ある衣服用バッグの大きさで丈の長い
衣服を形くずれさせることなくコンパクトに収容するこ
とができ、しかも、支承板に隣接した位置には邪魔にな
る外側カバーがなく、簡単に支承板に衣服をかけること
ができ、ただでさえ面倒な衣服収容作業は非常に簡単に
行なえるという実用上優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した衣服用バッグの開いた状
態を示す斜視図、第２図は同じく支承板を倒した時の斜
視図、第３図は同じく衣服を収容した状態を示す断面図
、第４図はこの考案の別個であって、衣服用バッグの開
いた状態を示す側面図である。 衣服用バッグ１、底部２、外側カバ一部３、ファスナー
７ａｔ７ｂ、スライド体８、支承板１１、面フアスナ−
１３，１４゜

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 外周縁にそれぞれファスナー？ａ、７ｂが取着され
   た左右一対の外側カバー３が底部２の側縁に対して折れ
   曲げ可能に連結され、その底部２と一対の外側カバー３
   とで形成される収容部がファスナー？ａ、７ｂで左右両
   側及び上部の三方を開閉できるようにしたバッグにおい
   て、前記底部２に衣服折り返し用の支承板１１の基端部
   を連結したことを特徴とする衣服用バッグ。 ２ 支承板１１は底部２に対して垂直方向に立設させる
   ように支承部材が設けられているものである実用新案登
   録請求の範囲第１項に記載の衣服用バッグ。 ３ 支承部材は支承板１１を折曲形成するとともにその
   先端部に面フアスナ−１３を取着し、その面フアスナ−
   １３を底部２に取着した面フアスナ−１４に係合させる
   ようにしたものである実用新案登録請求の範囲第２項に
   記載の衣服用バッグ。 ４ 支承部材は支承板１１と左右一対の外側カバー３の
   一方の間に取着した支承部１６である実用新案登録請求
   の範囲第２項に記載の衣服用バッグ。