JP2004222796A - 浴槽装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】個別浴槽近傍の浴室側壁や浴室床を利用して手摺を設けることなく、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際の全入浴動作に渡り負荷を軽減した手摺を有する浴槽装置を提供することにある。
【解決手段】手摺を固定する一方の固定部が浴槽フランジ上に設けられ他方の固定部が浴槽内部の側壁上に設けられ、その手摺が浴槽フランジと略平行且つ上方に配置され浴槽上面開口部から浴槽外部へ突出し形成された水平部と、その水平部の浴槽上面開口部側一方を下方略垂直方向に曲折し形成された浴槽内部の側壁と略平行な鉛直部と、その水平部の浴槽外部側他方を下方略垂直方向に曲折し形成された鉛直部とを有することを特徴とする浴槽装置とした。
【選択図】図1
【解決手段】手摺を固定する一方の固定部が浴槽フランジ上に設けられ他方の固定部が浴槽内部の側壁上に設けられ、その手摺が浴槽フランジと略平行且つ上方に配置され浴槽上面開口部から浴槽外部へ突出し形成された水平部と、その水平部の浴槽上面開口部側一方を下方略垂直方向に曲折し形成された浴槽内部の側壁と略平行な鉛直部と、その水平部の浴槽外部側他方を下方略垂直方向に曲折し形成された鉛直部とを有することを特徴とする浴槽装置とした。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が介護者の手助けを受けて入浴する際の浴槽に係り、特に個別浴槽に好適な浴槽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
介護の必要な身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴するために、入浴動作の負荷を軽減するための手摺を具備した浴槽が介護施設等で用いられている。
しかし、上記手摺は浴槽側壁に設けられる小型のものが多く、十分な機能を利用することが出来ないため、浴室壁や浴室床に別に手摺を設けて併用する形態がとられていた。これを改良した実施例1として、浴槽開口部長辺側の側壁や浴槽フランジ上面を利用し手摺を固定したものが考え出されている。(例えば特許文献1参照。)
実施例2として浴槽開口部内部から浴槽フランジ上部に渡って略逆U字型の手摺を設けた浴槽装置もある。(例えば特許文献2参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−217731号公報
【特許文献2】
特開1996−275894号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術による浴槽装置では、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際の全入浴動作に渡り負荷を軽減できず、また設置施工に時間と労力のかかるものであった。
【0005】
すなわち、浴槽近傍の浴室側壁や浴室床を利用して手摺を固定した浴槽装置では浴室の中央に設置するのが困難である等の設置場所の制約あり、さらに手摺の固定部が浴室側壁や浴室床にあるため浴室内での移動を妨げていた。また、浴槽の設置工事に加えて手摺を浴室側壁や浴室床へ固定する工事が必要であり、コスト的にも割高になってしまう問題を有していた。
【0006】
上記実施例1に示されている浴槽装置では、手摺を浴槽開口部長辺側の側壁や浴槽フランジ上面を利用して固定し、浴室壁や浴室床に手摺を設置する必要性を排除している。しかし、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際に、浴槽開口部内での身体の保持動作や浴槽開口部内での立ち上がり動作しか負荷の軽減が図られておらず、全入浴動作に渡り負荷を軽減できるものではなかった。
【0007】
上記実施例2に示されている浴槽装置の場合、手摺の固定部の一方が浴槽開口部内ステップを利用したものであるため、脚を伸ばす等の浴槽内での足元動作を制限しており、動作負荷を逆に増加させてしまうものであった。
【0008】
また、合成樹脂などの強度が弱い材質を多用する浴槽では、手摺の固定部に工夫を凝らす必要があり、強度を確保するため固定部の構造が複雑になり部品製造費のアップや取り付け作業の煩雑さが生じる問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題に省みてなされたもので、本発明の目的は、浴槽近傍の浴室壁や浴室床を利用して手摺を設けることなく、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際の全入浴動作に渡り負荷を軽減した手摺を有する浴槽装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を達成するために請求項1は、上面開口部に沿ってフランジを設けた浴槽と、曲折して形成されその両端に前記浴槽との取付部を有する手摺と、前記浴槽に設けられ前記手摺を固定する固定部とを有する浴槽装置において、前記手摺を固定する一方の固定部が前記フランジ上に設けられ他方の固定部が浴槽内部の側壁上に設けられたことを特徴とする浴槽装置とした。
【0011】
これにより、手摺の固定部が浴室壁や浴室床を利用しない浴槽を実現でき、浴槽装置の設置工事が浴槽の設置のみで工事費のコストを低減することができる。また、手摺の固定部が浴槽内部の側壁であるため、脚を伸ばす等の浴槽内での足元動作を制限する事が無くなり、快適な利用を可能としている。
【0012】
請求項2では、前記手摺が、前記フランジと略平行且つ上方に配置され浴槽上面開口部から浴槽外部へ突出し形成された水平部と、その水平部の浴槽上面開口部側一方を下方略垂直方向に曲折し形成されると共に浴槽内部の側壁と略平行な鉛直部と、前記水平部の浴槽外部側他方を下方略垂直方向に曲折し形成された鉛直部とを有することを特徴とする請求項1に記載の浴槽装置とした。
【0013】
これにより身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際の全入浴動作に渡り負荷を軽減でき、手摺の最大限の利用が可能となる。
即ち、浴槽上面開口部から浴槽外部へ突出し形成された水平部は浴槽側壁をまたぐ動作の負荷を軽減でき、水平部の浴槽上面開口部側一方を下方垂直に曲折し形成された浴槽内部の側壁と略平行な鉛直部は浴槽内での身体の保持動作や浴槽内での立ち上がり動作の負荷を軽減できる。
さらに、水平部の浴槽外部側他方を下方垂直に曲折し形成された鉛直部は浴槽外の浴室洗い場側から浴槽内にアプローチする動作の負荷を軽減できる。
【0014】
また、浴槽に近接する壁や床に別の手摺を追加設置する必要が無く、施工負荷の低減やコスト低減に有効なものとなる。
【0015】
請求項3では、前記手摺の他方の固定部が浴槽内部の側壁で浴槽上面開口部深さの約1/2の位置とし、請求項4では浴槽上面開口部底面より約300mmの位置に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の浴槽装置とした。
【0016】
これにより、手摺の固定部間の距離を十分大きくすることができ、手摺の取付剛性を増すことができる。さらに脚を伸ばす等の浴槽内動作の邪魔とならないのを確実にしている。
【0017】
請求項5では、前記浴槽が平面視略矩形形状を有し長手方向中心軸を軸対称に2組の前記手摺を配置している浴槽装置とした。
【0018】
これにより、半身に障害がある場合など右半身か左半身かにかかわらず入浴方向の制限を受けることなく利用することができ、使い勝手の良いものとなっている。
【0019】
請求項6では、前記浴槽の材質を鋳物ホーロー浴槽としているので、浴槽自体の強度が合成樹脂製浴槽に比べ格段に大きく、特別な補強を備えることのない固定構造をとることが、部品製造費のアップや取り付け作業の煩雑さの発生を防ぐことができる。
【0020】
請求項7では、請求項2記載の手摺の水平部より分岐して前記フランジ上面乃至は浴槽内部の側壁上に手摺固定部を設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の浴槽装置とした。
【0021】
個々の手摺の固定部が3箇所以上となり、それぞれの固定部に掛かる荷重を小さくでき、合成樹脂浴槽等の強度の弱い浴槽でも複雑な構造にすることなしに手摺の取付が可能となるのである。また、手摺が立体的に曲折されることになり手摺全体の剛性をアップすることができ不安なく手摺を利用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の浴槽装置全体を表す斜視図、図2は本浴槽装置の長手方向略中心付近の断面図、図3は浴室洗い場側から浴槽へアプローチする動作を表す斜視図、図4は浴槽をまたぐ動作を表す斜視図、図5は浴槽内での動作を表す斜視図、図6は手摺取付部の構造を示す断面図、図7は手摺取付部のアンカー取付構造を示す斜視図である。
【0023】
まず、本発明の構成について説明する。
図1に示すように浴槽1は浴槽背側端部A、浴槽足側端部B、浴槽フランジC、浴槽内側壁D及びエプロン4から主に構成されている。浴槽1の材質は、手摺の取付構造が簡単なものである鋳物ホーローとしている。
【0024】
手摺2、3は浴槽1の長手側側壁に略直交するように浴槽背側槽端部Aより約900mm程度の位置に浴槽長手方向中心軸を軸対称に取り付けられている。
【0025】
この位置は、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者が入浴する場合、浴槽長辺の背側槽端部Aよりに浴槽フランジ面と同高さの椅子、所謂トランスファーボードと呼ばれる入浴補助具を使用することが多いが、そのトランスファーボードを使用して入浴する際に脚が手摺にぶつからないように考慮すると共に、入浴時に手摺が身体から離れすぎないようにするためである。
【0026】
手摺2、3はそれぞれ浴槽フランジC上面の固定部7と浴槽内側壁Dの固定部8に取り付けられている。
【0027】
手摺2,3の取付部の構造は図6乃至図8に示すように以下の通りである。
【0028】
浴槽1のフランジ面及び側壁に開口された穴にアンカー23が、止水性を確保するためのパッキン24を介して挿入されている。
【0029】
アンカー23の首下は角形断面部23bを有しており、十分な大きさを有した浴槽裏面に固定される回り止めの部材25を該部に勘合させてナット27で締付けられる。26はバネ座金である。
【0030】
アンカー23の頭外周23aにはネジが設けられており、このネジに手摺側に設けられた袋ナット22を螺合させ、手摺端部21とアンカー23を当接させて固定する。
この螺合時、アンカー23は回り止め部材25によって回転が規制されているため、供回りをすることはない。
【0031】
アンカー23の軸線は略直交しているため、袋ナット22は手摺の軸線方向に十分動けるように構成される。
【0032】
上記の取付構造とすることで、手摺2、3の浴槽内面からの取付及び手摺固定部7,8のネジの緩みに対して増し締め等のメンテナンスが容易になる。
【0033】
図7に示すように、浴槽自体に固定するのはアンカー23のみであるので、手摺2、3が不要となった場合に、手摺2、3を取り外し、アンカー23に化粧キャップ31を取り付けて通常の浴槽としても使用することが出来る。
【0034】
さらに、アンカー23の形状等が手摺端部と勘合できるものに変更すれば、多種多様な手摺にも交換できる。この場合アンカー23の形状を変更するだけで良い。
【0035】
図1に示すように、浴槽1の浴槽足側端部B側の浴槽フランジは他の浴槽フランジ面より幅広に設定し、水栓金具5をこの浴槽フランジ上面に設置されている。
【0036】
これにより、浴槽を据付ける際に浴槽の周囲にカウンターや壁を設ける必要性を排除し、施工性の向上を図ると共に、介護施設等で見かける洗い場の略中央に浴槽を設置する、所謂アイランド設置等の設置条件にも柔軟に対応出来るようにしている。
【0037】
また、水栓金具5をシャワー水栓とし、シャワーハンガー6をエプロン4等に設置しても良い。
【0038】
浴槽1の周囲には着脱式のエプロン4を配置している。
エプロン4を着脱式とすることで、浴槽据付時の作業性を確保出来るのに加え、水栓金具5や手摺取付部アンカーのメンテナンスをやり易くしている。
エプロン4を固定式として図示しない点検口を開口しても良い。
【0039】
また、図2に示すように、エプロン4は下方が浴槽内面側に入り込んだ形状を有しているため、介護者が入浴中の被介護者を抱きかかえる際に、介護者のつま先を浴槽フランジの下まで入れることが出来、無理な姿勢を改善できる様に考慮してある。
【0040】
図2ではエプロン4の形状をエプロン下部が一段入り込んだ形状で記載しているが、平面状のエプロンを斜めに設けても良い。
【0041】
図2に示すように手摺2,3は、浴槽フランジと略平行且つ上方に配置された水平部2a,3a、その水平部2a,3aの浴槽上面開口部側一方を下方略垂直方向に曲折し浴槽内側壁Dと略平行な鉛直部2b,3b、前記水平部2a,3aの浴槽外部側他方を下方略垂直方向に曲折した鉛直部2c,3c、及び固定部7,8により構成されている。
【0042】
手摺2,3はそれぞれの曲折点が同一平面上にあり、固定は浴槽フランジCと浴槽内側壁Dの2箇所の固定部7,8である。
【0043】
特に固定部8は浴槽深さの約1/2の位置、好ましくは浴槽深さが約550mmの一般の浴槽では浴槽底面より約300mmの位置に配置されている。
【0044】
ここで、手摺の取付剛性を増すためには、固定部7と8間の距離を十分に大きくする必要があり、固定部8はできるだけ浴槽底面に近い位置にあることが望ましい。しかし浴槽底面に近い位置に固定部8を配置すると入浴者の大腿部H1等の動作が制限されることとなり非常に使い勝手の悪いものとなる。
そこで、この位置に固定部8を配置することにより、固定部7と8間の距離を十分大きくでき手摺の取付剛性を増し、さらに脚を伸ばす等の浴槽内動作が十分可能なものとしている。
【0045】
図9示した例は、手摺2,3の剛性をより増したものである。
この場合、手摺2,3の水平部2a,3aより分岐した分岐部2d、3dを曲折しフランジC上面の固定部9で固定している。
【0046】
これにより手摺2,3のそれぞれの固定部が3箇所となり、それぞれの固定部7,8,9に掛かる荷重を小さくでき、構成樹脂浴槽等の強度の弱い浴槽でも配置できる。また、手摺が立体構造を持つことになり手摺全体の剛性を増すことができ不安なく手摺を利用することができる。
【0047】
なお、図9に示した例は固定をフランジC上面の固定部9としているが、分岐箇所の位置及び分岐部の数量を自由に設定することができ、手摺の剛性や固定部に掛かる荷重をさらに小さくすることができる。
【0048】
次に、上記構成を有する本発明の浴槽装置での入浴動作を、手摺2を主に使用した場合について説明する。なお、手摺3を主に使用する場合も手摺2の場合と同様に使用できる。
【0049】
図3は浴室洗い場側から浴槽1にアプローチする様子を表したものであるが、入浴者Hは、浴槽外部に突出した手摺2の鉛直部2cを掴んで浴槽1に近づくので、洗い場で足を滑らせた場合でも咄嗟に体勢を立て直すことが出来、転倒事故の防止が可能となる。
【0050】
また、浴槽外部に突出した手摺2の鉛直部2cは、入浴者Hが洗い場より立ち上がる際にも利用することができ、浴槽外での動作の負荷低減にも効果を発揮する。
【0051】
図4は浴槽1をまたぐ際の動作であるが、手摺2の水平部2aが浴槽フランジ面上方約300mm程度の高さに設定してあり、十分な長さを有しているため、片手乃至両手で入浴者自身の体重を支えることができる。この姿勢で片脚を持ち上げ、浴槽内に身体を運ぶ間、手摺を持ち替える必要がなく、入浴者は安心して安全に浴槽をまたぐことが出来るのである。
【0052】
図5は浴槽内に身体を沈めている様子で、浴槽内部の手摺鉛直部2bを掴んで身体を保持することが出来る。この場合他の手摺3の鉛直部3bも掴んで身体を保持できる。
また、立ち上がる際に上体を起こすためにこれらの手摺鉛直部2b及び3bを使用することが出来る。
【0053】
浴槽装置を浴室側壁に設置した場合の手摺2,3の例を図10に示す。
この場合、手摺3は鉛直部3cが浴槽外部まで突出していないため、浴室側壁Eに近接した位置に浴槽装置を配置でき、入浴者は手摺2側の洗い場より手摺鉛直部2cを掴んで立ち上がり、水平部2aを利用して浴槽をまたぐことができる。
【0054】
なお、手摺水平部2a,3a及び手摺鉛直部2b、2c、3b、3cに滑り止め用グリップを具備すれば、入浴者もより安心して手摺を利用できる。
【0055】
【発明の効果】
以上の如く本発明に依れば、浴槽に近接する壁や床に追加して手摺を設ける必要が無く、入浴時の邪魔にもならず、入浴の一連の動作をサポートできる手摺を有する浴槽装置を実現することが出来、健常者は勿論、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者であってもより安全に、より快適に入浴することが可能となる。更に施工性の改善、施工コストの低減、如いては介護者の介護負荷の低減も期待出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浴槽装置の全体を示す斜視図。
【図2】本発明に係る浴槽装置の長手方向略中心付近を示す断面図。
【図3】本発明に係る浴槽装置の使用例を示す斜視図。
【図4】本発明に係る浴槽装置の使用例を示す斜視図。
【図5】本発明に係る浴槽装置の使用例を示す斜視図。
【図6】手摺取付部を示す断面図。
【図7】化粧カバー取付状態を示す断面図。
【図8】手摺取付部、特にアンカー取付構造を示す分解斜視図。
【図9】手摺を立体的に曲折した実施例を示す斜視図。
【図10】浴槽装置を浴室側壁に近接した場合の長手方向略中心付近を示す断面図。
【符号の説明】
1:浴槽
2:手摺
2a:手摺の水平部
2b:手摺の鉛直部
2c:手摺の鉛直部
2d:手摺の分岐部
3:手摺
3a:手摺の水平部
3b:手摺の鉛直部
3c:手摺の鉛直部
3d:手摺の分岐部
4:浴槽エプロン
5:水栓金具
6:シャワーハンガー
7:固定部
8:固定部
9:固定部
21:手摺端部
22:袋ナット
23:アンカー
23a:頭外周
23b:角形断面部
24:パッキン
25:回り止め部材
26:バネ座金
27:ナット
31:化粧カバー
A:浴槽背側端部
B:浴槽足側端部
C:浴槽フランジ
D:浴槽内側壁
E:浴室側壁
H:入浴者
H1:入浴者の大腿部
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が介護者の手助けを受けて入浴する際の浴槽に係り、特に個別浴槽に好適な浴槽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
介護の必要な身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴するために、入浴動作の負荷を軽減するための手摺を具備した浴槽が介護施設等で用いられている。
しかし、上記手摺は浴槽側壁に設けられる小型のものが多く、十分な機能を利用することが出来ないため、浴室壁や浴室床に別に手摺を設けて併用する形態がとられていた。これを改良した実施例1として、浴槽開口部長辺側の側壁や浴槽フランジ上面を利用し手摺を固定したものが考え出されている。(例えば特許文献1参照。)
実施例2として浴槽開口部内部から浴槽フランジ上部に渡って略逆U字型の手摺を設けた浴槽装置もある。(例えば特許文献2参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開2000−217731号公報
【特許文献2】
特開1996−275894号公報(第4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術による浴槽装置では、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際の全入浴動作に渡り負荷を軽減できず、また設置施工に時間と労力のかかるものであった。
【0005】
すなわち、浴槽近傍の浴室側壁や浴室床を利用して手摺を固定した浴槽装置では浴室の中央に設置するのが困難である等の設置場所の制約あり、さらに手摺の固定部が浴室側壁や浴室床にあるため浴室内での移動を妨げていた。また、浴槽の設置工事に加えて手摺を浴室側壁や浴室床へ固定する工事が必要であり、コスト的にも割高になってしまう問題を有していた。
【0006】
上記実施例1に示されている浴槽装置では、手摺を浴槽開口部長辺側の側壁や浴槽フランジ上面を利用して固定し、浴室壁や浴室床に手摺を設置する必要性を排除している。しかし、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際に、浴槽開口部内での身体の保持動作や浴槽開口部内での立ち上がり動作しか負荷の軽減が図られておらず、全入浴動作に渡り負荷を軽減できるものではなかった。
【0007】
上記実施例2に示されている浴槽装置の場合、手摺の固定部の一方が浴槽開口部内ステップを利用したものであるため、脚を伸ばす等の浴槽内での足元動作を制限しており、動作負荷を逆に増加させてしまうものであった。
【0008】
また、合成樹脂などの強度が弱い材質を多用する浴槽では、手摺の固定部に工夫を凝らす必要があり、強度を確保するため固定部の構造が複雑になり部品製造費のアップや取り付け作業の煩雑さが生じる問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題に省みてなされたもので、本発明の目的は、浴槽近傍の浴室壁や浴室床を利用して手摺を設けることなく、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際の全入浴動作に渡り負荷を軽減した手摺を有する浴槽装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を達成するために請求項1は、上面開口部に沿ってフランジを設けた浴槽と、曲折して形成されその両端に前記浴槽との取付部を有する手摺と、前記浴槽に設けられ前記手摺を固定する固定部とを有する浴槽装置において、前記手摺を固定する一方の固定部が前記フランジ上に設けられ他方の固定部が浴槽内部の側壁上に設けられたことを特徴とする浴槽装置とした。
【0011】
これにより、手摺の固定部が浴室壁や浴室床を利用しない浴槽を実現でき、浴槽装置の設置工事が浴槽の設置のみで工事費のコストを低減することができる。また、手摺の固定部が浴槽内部の側壁であるため、脚を伸ばす等の浴槽内での足元動作を制限する事が無くなり、快適な利用を可能としている。
【0012】
請求項2では、前記手摺が、前記フランジと略平行且つ上方に配置され浴槽上面開口部から浴槽外部へ突出し形成された水平部と、その水平部の浴槽上面開口部側一方を下方略垂直方向に曲折し形成されると共に浴槽内部の側壁と略平行な鉛直部と、前記水平部の浴槽外部側他方を下方略垂直方向に曲折し形成された鉛直部とを有することを特徴とする請求項1に記載の浴槽装置とした。
【0013】
これにより身体能力の低下したお年寄りや身体障害者等が入浴する際の全入浴動作に渡り負荷を軽減でき、手摺の最大限の利用が可能となる。
即ち、浴槽上面開口部から浴槽外部へ突出し形成された水平部は浴槽側壁をまたぐ動作の負荷を軽減でき、水平部の浴槽上面開口部側一方を下方垂直に曲折し形成された浴槽内部の側壁と略平行な鉛直部は浴槽内での身体の保持動作や浴槽内での立ち上がり動作の負荷を軽減できる。
さらに、水平部の浴槽外部側他方を下方垂直に曲折し形成された鉛直部は浴槽外の浴室洗い場側から浴槽内にアプローチする動作の負荷を軽減できる。
【0014】
また、浴槽に近接する壁や床に別の手摺を追加設置する必要が無く、施工負荷の低減やコスト低減に有効なものとなる。
【0015】
請求項3では、前記手摺の他方の固定部が浴槽内部の側壁で浴槽上面開口部深さの約1/2の位置とし、請求項4では浴槽上面開口部底面より約300mmの位置に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の浴槽装置とした。
【0016】
これにより、手摺の固定部間の距離を十分大きくすることができ、手摺の取付剛性を増すことができる。さらに脚を伸ばす等の浴槽内動作の邪魔とならないのを確実にしている。
【0017】
請求項5では、前記浴槽が平面視略矩形形状を有し長手方向中心軸を軸対称に2組の前記手摺を配置している浴槽装置とした。
【0018】
これにより、半身に障害がある場合など右半身か左半身かにかかわらず入浴方向の制限を受けることなく利用することができ、使い勝手の良いものとなっている。
【0019】
請求項6では、前記浴槽の材質を鋳物ホーロー浴槽としているので、浴槽自体の強度が合成樹脂製浴槽に比べ格段に大きく、特別な補強を備えることのない固定構造をとることが、部品製造費のアップや取り付け作業の煩雑さの発生を防ぐことができる。
【0020】
請求項7では、請求項2記載の手摺の水平部より分岐して前記フランジ上面乃至は浴槽内部の側壁上に手摺固定部を設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の浴槽装置とした。
【0021】
個々の手摺の固定部が3箇所以上となり、それぞれの固定部に掛かる荷重を小さくでき、合成樹脂浴槽等の強度の弱い浴槽でも複雑な構造にすることなしに手摺の取付が可能となるのである。また、手摺が立体的に曲折されることになり手摺全体の剛性をアップすることができ不安なく手摺を利用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の浴槽装置全体を表す斜視図、図2は本浴槽装置の長手方向略中心付近の断面図、図3は浴室洗い場側から浴槽へアプローチする動作を表す斜視図、図4は浴槽をまたぐ動作を表す斜視図、図5は浴槽内での動作を表す斜視図、図6は手摺取付部の構造を示す断面図、図7は手摺取付部のアンカー取付構造を示す斜視図である。
【0023】
まず、本発明の構成について説明する。
図1に示すように浴槽1は浴槽背側端部A、浴槽足側端部B、浴槽フランジC、浴槽内側壁D及びエプロン4から主に構成されている。浴槽1の材質は、手摺の取付構造が簡単なものである鋳物ホーローとしている。
【0024】
手摺2、3は浴槽1の長手側側壁に略直交するように浴槽背側槽端部Aより約900mm程度の位置に浴槽長手方向中心軸を軸対称に取り付けられている。
【0025】
この位置は、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者が入浴する場合、浴槽長辺の背側槽端部Aよりに浴槽フランジ面と同高さの椅子、所謂トランスファーボードと呼ばれる入浴補助具を使用することが多いが、そのトランスファーボードを使用して入浴する際に脚が手摺にぶつからないように考慮すると共に、入浴時に手摺が身体から離れすぎないようにするためである。
【0026】
手摺2、3はそれぞれ浴槽フランジC上面の固定部7と浴槽内側壁Dの固定部8に取り付けられている。
【0027】
手摺2,3の取付部の構造は図6乃至図8に示すように以下の通りである。
【0028】
浴槽1のフランジ面及び側壁に開口された穴にアンカー23が、止水性を確保するためのパッキン24を介して挿入されている。
【0029】
アンカー23の首下は角形断面部23bを有しており、十分な大きさを有した浴槽裏面に固定される回り止めの部材25を該部に勘合させてナット27で締付けられる。26はバネ座金である。
【0030】
アンカー23の頭外周23aにはネジが設けられており、このネジに手摺側に設けられた袋ナット22を螺合させ、手摺端部21とアンカー23を当接させて固定する。
この螺合時、アンカー23は回り止め部材25によって回転が規制されているため、供回りをすることはない。
【0031】
アンカー23の軸線は略直交しているため、袋ナット22は手摺の軸線方向に十分動けるように構成される。
【0032】
上記の取付構造とすることで、手摺2、3の浴槽内面からの取付及び手摺固定部7,8のネジの緩みに対して増し締め等のメンテナンスが容易になる。
【0033】
図7に示すように、浴槽自体に固定するのはアンカー23のみであるので、手摺2、3が不要となった場合に、手摺2、3を取り外し、アンカー23に化粧キャップ31を取り付けて通常の浴槽としても使用することが出来る。
【0034】
さらに、アンカー23の形状等が手摺端部と勘合できるものに変更すれば、多種多様な手摺にも交換できる。この場合アンカー23の形状を変更するだけで良い。
【0035】
図1に示すように、浴槽1の浴槽足側端部B側の浴槽フランジは他の浴槽フランジ面より幅広に設定し、水栓金具5をこの浴槽フランジ上面に設置されている。
【0036】
これにより、浴槽を据付ける際に浴槽の周囲にカウンターや壁を設ける必要性を排除し、施工性の向上を図ると共に、介護施設等で見かける洗い場の略中央に浴槽を設置する、所謂アイランド設置等の設置条件にも柔軟に対応出来るようにしている。
【0037】
また、水栓金具5をシャワー水栓とし、シャワーハンガー6をエプロン4等に設置しても良い。
【0038】
浴槽1の周囲には着脱式のエプロン4を配置している。
エプロン4を着脱式とすることで、浴槽据付時の作業性を確保出来るのに加え、水栓金具5や手摺取付部アンカーのメンテナンスをやり易くしている。
エプロン4を固定式として図示しない点検口を開口しても良い。
【0039】
また、図2に示すように、エプロン4は下方が浴槽内面側に入り込んだ形状を有しているため、介護者が入浴中の被介護者を抱きかかえる際に、介護者のつま先を浴槽フランジの下まで入れることが出来、無理な姿勢を改善できる様に考慮してある。
【0040】
図2ではエプロン4の形状をエプロン下部が一段入り込んだ形状で記載しているが、平面状のエプロンを斜めに設けても良い。
【0041】
図2に示すように手摺2,3は、浴槽フランジと略平行且つ上方に配置された水平部2a,3a、その水平部2a,3aの浴槽上面開口部側一方を下方略垂直方向に曲折し浴槽内側壁Dと略平行な鉛直部2b,3b、前記水平部2a,3aの浴槽外部側他方を下方略垂直方向に曲折した鉛直部2c,3c、及び固定部7,8により構成されている。
【0042】
手摺2,3はそれぞれの曲折点が同一平面上にあり、固定は浴槽フランジCと浴槽内側壁Dの2箇所の固定部7,8である。
【0043】
特に固定部8は浴槽深さの約1/2の位置、好ましくは浴槽深さが約550mmの一般の浴槽では浴槽底面より約300mmの位置に配置されている。
【0044】
ここで、手摺の取付剛性を増すためには、固定部7と8間の距離を十分に大きくする必要があり、固定部8はできるだけ浴槽底面に近い位置にあることが望ましい。しかし浴槽底面に近い位置に固定部8を配置すると入浴者の大腿部H1等の動作が制限されることとなり非常に使い勝手の悪いものとなる。
そこで、この位置に固定部8を配置することにより、固定部7と8間の距離を十分大きくでき手摺の取付剛性を増し、さらに脚を伸ばす等の浴槽内動作が十分可能なものとしている。
【0045】
図9示した例は、手摺2,3の剛性をより増したものである。
この場合、手摺2,3の水平部2a,3aより分岐した分岐部2d、3dを曲折しフランジC上面の固定部9で固定している。
【0046】
これにより手摺2,3のそれぞれの固定部が3箇所となり、それぞれの固定部7,8,9に掛かる荷重を小さくでき、構成樹脂浴槽等の強度の弱い浴槽でも配置できる。また、手摺が立体構造を持つことになり手摺全体の剛性を増すことができ不安なく手摺を利用することができる。
【0047】
なお、図9に示した例は固定をフランジC上面の固定部9としているが、分岐箇所の位置及び分岐部の数量を自由に設定することができ、手摺の剛性や固定部に掛かる荷重をさらに小さくすることができる。
【0048】
次に、上記構成を有する本発明の浴槽装置での入浴動作を、手摺2を主に使用した場合について説明する。なお、手摺3を主に使用する場合も手摺2の場合と同様に使用できる。
【0049】
図3は浴室洗い場側から浴槽1にアプローチする様子を表したものであるが、入浴者Hは、浴槽外部に突出した手摺2の鉛直部2cを掴んで浴槽1に近づくので、洗い場で足を滑らせた場合でも咄嗟に体勢を立て直すことが出来、転倒事故の防止が可能となる。
【0050】
また、浴槽外部に突出した手摺2の鉛直部2cは、入浴者Hが洗い場より立ち上がる際にも利用することができ、浴槽外での動作の負荷低減にも効果を発揮する。
【0051】
図4は浴槽1をまたぐ際の動作であるが、手摺2の水平部2aが浴槽フランジ面上方約300mm程度の高さに設定してあり、十分な長さを有しているため、片手乃至両手で入浴者自身の体重を支えることができる。この姿勢で片脚を持ち上げ、浴槽内に身体を運ぶ間、手摺を持ち替える必要がなく、入浴者は安心して安全に浴槽をまたぐことが出来るのである。
【0052】
図5は浴槽内に身体を沈めている様子で、浴槽内部の手摺鉛直部2bを掴んで身体を保持することが出来る。この場合他の手摺3の鉛直部3bも掴んで身体を保持できる。
また、立ち上がる際に上体を起こすためにこれらの手摺鉛直部2b及び3bを使用することが出来る。
【0053】
浴槽装置を浴室側壁に設置した場合の手摺2,3の例を図10に示す。
この場合、手摺3は鉛直部3cが浴槽外部まで突出していないため、浴室側壁Eに近接した位置に浴槽装置を配置でき、入浴者は手摺2側の洗い場より手摺鉛直部2cを掴んで立ち上がり、水平部2aを利用して浴槽をまたぐことができる。
【0054】
なお、手摺水平部2a,3a及び手摺鉛直部2b、2c、3b、3cに滑り止め用グリップを具備すれば、入浴者もより安心して手摺を利用できる。
【0055】
【発明の効果】
以上の如く本発明に依れば、浴槽に近接する壁や床に追加して手摺を設ける必要が無く、入浴時の邪魔にもならず、入浴の一連の動作をサポートできる手摺を有する浴槽装置を実現することが出来、健常者は勿論、身体能力の低下したお年寄りや身体障害者であってもより安全に、より快適に入浴することが可能となる。更に施工性の改善、施工コストの低減、如いては介護者の介護負荷の低減も期待出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浴槽装置の全体を示す斜視図。
【図2】本発明に係る浴槽装置の長手方向略中心付近を示す断面図。
【図3】本発明に係る浴槽装置の使用例を示す斜視図。
【図4】本発明に係る浴槽装置の使用例を示す斜視図。
【図5】本発明に係る浴槽装置の使用例を示す斜視図。
【図6】手摺取付部を示す断面図。
【図7】化粧カバー取付状態を示す断面図。
【図8】手摺取付部、特にアンカー取付構造を示す分解斜視図。
【図9】手摺を立体的に曲折した実施例を示す斜視図。
【図10】浴槽装置を浴室側壁に近接した場合の長手方向略中心付近を示す断面図。
【符号の説明】
1:浴槽
2:手摺
2a:手摺の水平部
2b:手摺の鉛直部
2c:手摺の鉛直部
2d:手摺の分岐部
3:手摺
3a:手摺の水平部
3b:手摺の鉛直部
3c:手摺の鉛直部
3d:手摺の分岐部
4:浴槽エプロン
5:水栓金具
6:シャワーハンガー
7:固定部
8:固定部
9:固定部
21:手摺端部
22:袋ナット
23:アンカー
23a:頭外周
23b:角形断面部
24:パッキン
25:回り止め部材
26:バネ座金
27:ナット
31:化粧カバー
A:浴槽背側端部
B:浴槽足側端部
C:浴槽フランジ
D:浴槽内側壁
E:浴室側壁
H:入浴者
H1:入浴者の大腿部
Claims (7)
- 上面開口部に沿ってフランジを設けた浴槽と、曲折して形成されその両端に前記浴槽との取付部を有する手摺と、前記浴槽に設けられ前記手摺を固定する固定部とを有する浴槽装置において、前記手摺を固定する一方の固定部が前記フランジ上に設けられ他方の固定部が浴槽内部の側壁上に設けられたことを特徴とする浴槽装置。
- 前記手摺が、前記フランジと略平行且つ上方に配置され浴槽上面開口部から浴槽外部へ突出し形成された水平部と、その水平部の浴槽上面開口部側一方を下方略垂直方向に曲折し形成されると共に浴槽内部の側壁と略平行な鉛直部と、前記水平部の浴槽外部側他方を下方略垂直方向に曲折し形成された鉛直部とを有することを特徴とする請求項1に記載の浴槽装置。
- 前記手摺の他方の固定部が浴槽内部の側壁で浴槽上面開口部深さの約1/2の位置に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の浴槽装置。
- 前記手摺の他方の固定部が浴槽内部の側壁で浴槽上面開口部底面より約300mmの位置に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の浴槽装置。
- 前記浴槽が平面視略矩形形状を有し長手方向中心軸を軸対称に2組の前記手摺が配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の浴槽装置。
- 前記浴槽の材質を鋳物ホーロー浴槽としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の浴槽装置。
- 請求項2記載の手摺の水平部より分岐して前記フランジ上面乃至は浴槽内部の側壁上に手摺固定部を設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の浴槽装置
Priority Applications (1)
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JP2003011350A JP2004222796A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | 浴槽装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015112271A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 酒井医療株式会社 | 浴槽及び手摺り |
-
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- 2003-01-20 JP JP2003011350A patent/JP2004222796A/ja active Pending
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