JP2004222500A - 交流電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の交流電力発生器を直列または並列に切替え接続できる交流電力供給装置により駆動制御される交流電動機において、交流電力を入力させて合成することにより、巻線から発生する空間高調波を低減させた交流電動機を得る。
【解決手段】固定子および複数の3相巻線を有し、複数の交流電力発生器2、3から電力が供給される交流電動機5であって、固定子に、複数の3相巻線を電気的に絶縁させて巻回し、3相巻線の各々に、複数の交流電力発生器2、3で発生した交流電力を入力させるとともに、交流電力が合成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のインバータ(電力変換器)を直列または並列に切替え接続できる交流電力供給装置により駆動制御される交流電動機に関するものである。
従来の多重PWMインバータ装置を用いた交流電動機としては、2つのPWMインバータの出力波形の位相をずらした後に、リアクトルで波形を合成してインバータ出力の高調波を低減するものがあった(たとえば、非特許文献1参照)。
電気学会「半導体電力変換回路」1987年オーム社(p125、図6.3.18、p102、表6.2.1(a))
従来の交流電動機では、多重PWMインバータ装置により、各PWMインバータの出力波形の位相をずらした後に、リアクトルで波形を合成する方法では、インバータ出力電圧を調整するために変調率を下げると、インバータ出力の高調波成分が増加し、モータの損失が増加するという課題があった。
また、非特許文献1に示される交流電動機では、2つのPWMインバータの位相をずらしてリアクトルで合成し、高調波を減らすものであるが、その結果、1次(基本波)成分も減少するという事態が生じるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、インバータをPWM駆動したときに発生する高調波電圧の影響を抑制した交流電力供給装置によって駆動制御され、各交流電力発生器で発生した交流電力を入力させて合成することにより、巻線から発生する空間高調波を低減させることのできる交流電動機を得ることを目的とする。
この発明による交流電動機は、固定子に、複数の3相巻線を電気的に絶縁させて巻回し、3相巻線の各々に、複数の交流電力発生器で発生した交流電力を入力させるとともに、交流電力が合成されるものである。
この発明によれば、巻線から発生する空間高調波を低減させることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る交流電動機のための交流電力供給装置(インバータ装置)の第1の例を示す構成図である。
図1において、バッテリ1には、6個のトランジスタを3相ブリッジ結線して構成した第1の交流電力変換装置としての第1のインバータ2と、同様に6個のトランジスタを3相ブリッジ結線して構成した第2の交流電力変換装置としての第2のインバータ3とが接続されている。
第1のインバータ2は、バッテリ1の直流正極入力側21と、第2の開閉スイッチ7を介したバッテリ1の直流負極入力側22との間に接続されており、それぞれ直列接続された各一対のトランジスタQu11−Qu12、Qv11−Qv12およびQw11−Qw12が互いに並列接続されて構成されている。
同様に、第2のインバータ3は、第3の開閉スイッチ8を介したバッテリ1の直流正極入力側31と、バッテリ1の直流負極入力側32との間に接続されており、それぞれ直列接続された各一対のトランジスタQu21−Qu22、Qv21−Qv22およびQw21−Qw22が互いに並列接続されて構成されている。
第1のインバータ2の直流負極入力側22には、第1の開閉スイッチ6により第2のインバータ3の直流正極入力側31が接離可能に接続されている。
なお、第1の開閉スイッチ6、第2の開閉スイッチ7および第3の開閉スイッチ8により、直並列接続切替手段が構成されている。また、3相ブリッジを構成する各トランジスタのコレクタ−エミッタ間には、転流用ダイオードDが逆並列接続されている。
電力合成手段としての3相変圧器4は、Y−Y結線された2つの一次巻線と、1つの二次巻線とを備えている。3相変圧器4の第1の一次巻線には、第1の入力端41を介して、第1のイバータ2のU相出力端子、V相出力端子およびW相出力端子が接続されている。
また、3相変圧器4の第2の一次巻線には、第2の入力端42を介して、第2のイバータ3のU相出力端子、V相出力端子およびW相出力端子が接続されている。
さらに、3相変圧器4の二次巻線には、出力端子43を介して、交流電動機としてのモータ5の3相巻線が接続されている。
次に、この発明の実施の形態1に関連した交流電力供給装置の動作について説明する。
まず、モータ5の起動時で回転数(周波数)が低い領域では図示しない回転検出手段の検出信号に基づいて第1の開閉スイッチ6が閉、第2、第3の開閉スイッチ7、8が開となり第1のインバータ2と第2のインバータ3が直列接続される。この結果、第1のインバータ2および第2のインバータ3の直流入力電圧はバッテリ1の電圧の1/2の電圧となる。この状態で第1のインバータ2、第2のインバータ3が動作すると各インバータ2、3の出力は3相変圧器4で合成されてモータ5の3相巻線に入力される。
直列接続すると第1のインバータ2および第2のインバータ3の直流入力電圧が1/2になるため、各インバータ2、3の出力電圧も1/2が最大となり、モータ5の回転数が低いときに低い起電力で駆動する。だが、第1のインバータ2および第2のインバータ3の直流入力電圧が低いため各インバータ2、3の変調率は従来の場合の2倍に大きくできる。したがって、第1のインバータ2および第2のインバータ3の出力波形に占める高調波電圧の割合が減り、高調波電流による損失を小さくできる効果がある。
次に、モータ5の回転数が上がって行くと、図示しない回転検出手段の検出信号に基づいて第1の開閉スイッチ6を開、第2、第3の開閉スイッチ7、8を閉にして第1のインバータ2と第2のインバータ3を並列接続する。この結果、各インバータ2、3の直流入力電圧はバッテリ1の電圧そのものとなる。したがって、従来と同等の電圧が得られ、モータ5の逆起電力が大きい高速回転域でも充分なインバータ出力電圧が得られる。
上記では、2個のインバータ2、3の出力を3相変圧器4で合成する構成を示したが、2個のインバータの出力を各々別の2個のモータの駆動に用いてもよい。
また、図2はこの発明の実施の形態1に関連したインバータ装置の第2の例を示す構成図である。なお、図2において、図1と同一符号のものについては、前述と同一または相当部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図2に示したインバータ装置は、図1に示すインバータ装置から第3の開閉スイッチ8が省略され、カソードが第1のインバータ2の直流正極入力側に接続され、アノードが第2のインバータ3の直流正極入力側に接続されている。図2の構成において、第2のインバータの直流正極側31は、常時バッテリ1の正極端子に接続されている。
したがって、第1の開閉スイッチ6が閉で、且つ、第2の開閉スイッチ7が開の場合には、第1のインバータ2および第2のインバータ3が直列接続され、このときのインバータ制御動作は、図1の場合と同様になる。
いま、第2の開閉スイッチ7が閉、第1の開閉スイッチ6が開の状態では、ダイオード9により第2のインバータ3へのバッテリ電圧の印加が阻止されため、第1のインバータ2のみが第2の開閉スイッチ7によりバッテリ1に接続され、第2のインバータ3にはバッテリ1が接続されない状態となる。この状態で第1のインバータ2を動作させると、第1のインバータ2のみでモータ5を駆動することになる。
だが、高速回転時は、高い電圧が要求され、電流は少なくてもよいので特にインバータのスイッチング素子の電流容量を大きなものにする必要はない。このようにすることで開閉スイッチを第1、2第の開閉スイッチ6、7の2個で構成できる。また、第2の開閉スイッチ7を開放時に、第2のインバータ3の発生電圧はダイオード9によりバッテリ1に回生することができる。
図1、図2の例では、第1および第2のインバータ2、3の出力電圧を3相変圧器4で合成してモータに5に供給した場合を示したが、この発明の実施の形態1に係るモータ5においては、図3の回路図に示すように、Y結線された第1の3相巻線51a、51b、51cと、同じくY結線された第2の3相巻線52a、52b、52cと、が同一のスロットに巻回されている。
そして、第1の3相巻線51a、51b、51cは第1の入力端41を介して第1のインバータ2の3相出力に接続され、第2の3相巻線52a、52b、52cは第2の入力端42を介して第2のインバータ3の3相出力に接続されている。
すなわち、第1のインバータ2の3相出力と第2のインバータ3の3相出力をモータ5内部の固定子(電機子)のスロットで合成するようにしたものであり、その結果、3相変圧器4が不要になる。
図4は各3相巻線の例を示す巻線図であり、1極あたりのスロット数が12の場合の全節巻きの例を示している。
図4において、U1、V1、W1は第1の3相巻線、U2、V2、W2は第2の3相巻線で、第1の3相巻線と同じスロットに巻かれている。
インバータ装置によるモータ制御動作は、図1の場合と同様に、第1の開閉スイッチ6が閉、第2、第3の開閉スイッチ7、8が開の状態では第1のインバータ2と第2のインバータ3が直列接続された状態となり、第1のインバータ2および第2のインバータ3に印加される直流入力電圧はバッテリ1の電圧の1/2の電圧となる。
この状態で第1のインバータ2、第2のインバータ3が動作すると各インバータ2、3の出力はモータ5内部の第1の3相巻線51a、51b、51c、第2の3相巻線52a、52b、52cで合成されモータ5を駆動する。このとき、各インバータ2、3の直流入力電圧が1/2になっているので各インバータ2、3の出力電圧も1/2が最大となり、モータ5の回転数が低いときは低い起動電圧で駆動するが、印加される直流入力電圧が低いため各インバータ2、3の変調率は従来の場合の2倍大きくできる。
したがって、各インバータ2、3の出力電圧形に占める高調波電圧の割合が減り、高調波電流による損失を小さくできる効果がある。また、2個のインバータ2、3の出力電流がモータ5内で合成されるので個々のインバータ2、3のスイッチング素子の電流容量はインバータ装置を1個で構成した場合の1/2でよく、トータルのスイッチング素子の電流容量は同じもので済む。
次に、第1の開閉スイッチ6を開、第2、第3の開閉スイッチ7、8を閉とすると、第1のインバータ2と第2のインバータ3は並列接続され、各インバータ2、3の直流入力電圧はバッテリ1の電圧そのものとなる。したがって、第1のインバータ2と第2のインバータ3を直列接続したときの2倍の出力電圧が得られ、モータ5の逆起電力が大きい高速回転域でも充分なインバータ出力電圧が得られる。
また、図5のように、第3の開閉スイッチ8を省略して、図2の場合と同様にインバータ装置を構成し、低速時は第1の開閉スイッチ6を閉、第2の開閉スイッチ7を開とし、高速時は第1の開閉スイッチ6を開、第2の開閉スイッチ7を閉としてもよい。
この場合、高速時には第1の3相巻線51a、51b、51cのみに電流を流すため、モータ5の効率が若干低下するが、開閉スイッチを2個で構成できる。また、高速時においては電圧が2倍になるのでインバータ出力電流は1/2でよいため1個のインバータでモータ5を駆動してもインバータのスイッチング素子の電流容量を増やす必要はない。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2におけるPWM波形生成の概念を説明するためのブロック図である。
図6において、三角波発信器101は、搬送波としての三角波を発信し、3相電圧発生器102は、図示しないインバータの電圧指令に基づく振幅値を有するたとえば正弦波からなる3相基準電圧を発生する。
コンパレータ103〜105は、それぞれ一方の入力端子に三角波発信器101より搬送波としての三角波を入力し、他方の入力端子に3相電圧発生器102より発生した3相基準電圧を入力して三角波の振幅と3相基準電圧の振幅とを比較する。
反転器106は、三角波発信器101より発生した三角波の論理レベルを反転して出力する。
コンパレータ107〜109は、それぞれ、一方の入力端子において、三角波発信器101より発生して反転器106で論理レベルが反転された三角波を取り込み、他方の入力端子において、3相電圧発生器102より発生した3相基準電圧を取り込むことにより、三角波の振幅と3相基準電圧の振幅とを比較する。
図7(a)〜(e)はPWM波形生成動作を説明するための電圧波形を示すタイミング波形図であり、1相分の波形のみを示している。
図7(a)において、3相電圧発生器102から3相基準電圧111が発生し、三角波発信器101から三角波(変調電圧)110が出力されてコンパレータ103〜105に入力されると、各振幅が比較される。
コンパレータ103〜105では、三角波110の振幅が3相基準電圧111の振幅よりも低い期間毎にレベルがHとなるパルス列112が、PWM変調波として、図7(b)のように出力される。
パルス列112の波形を、図示しない第1のインバータ2(図1を参照)における上側アームのトランジスタのオン信号とし、パルス列112の波形を反転したものを、図示しない第1のインバータ1の下側アームにおけるトランジスタのオン信号とすることにより、第1のインバータ2が駆動される。
また、図7(b)において、3相電圧発生器102から3相基準電圧114が発生し、反転器106からは三角波発信器101から三角波を反転した三角波(変調電圧)113が出力されてコンパレータ107〜109に入力されると、各振幅が比較される。
コンパレータ107〜109では、三角波113の振幅が3相基準電圧114の振幅よりも低い期間毎にレベルがHとなるパルス列115が、PWM変調波として、図7(d)のように出力される。
パルス列115の波形を、図示しない第2のインバータ3(図1を参照)における上側アームのトランジスタのオン信号とし、パルス列115の波形を反転したものを、図示しない第2のインバータ3の下側アームにおけるトランジスタのオン信号とすることにより、第2のインバータ3が駆動される。
このようにして生成された2つのPWM波形で、たとえば図3の2つのインバータを駆動すると、その合成された波形は、図7(e)におけるパルス波形116のようになる。
パルス波形116においては、単一のインバータをPWM駆動したものに対して、高調波の周波数が約2倍になる。
その結果、モータ5の高調波に対するリアクタンスも2倍となるので、高調波電流が小さくなって、高調波電流による銅損が減り、モータ5の効率が向上する。
さらに、モータ5内部でインバータ出力波形を合成するので、リアクトルなどが不要となる。
図6に示したこの発明の実施の形態2では、第1および第2のインバータ2、3を、直列/並列切替えできるインバータ装置の例を示したが、2つのインバータ出力を合成するものであれば、特に2つのインバータを開閉スイッチによって直列/並列切替えする必要はなく、あらかじめ並列または直列に接続された2つのインバータの出力をモータ5で合成してモータ駆動波形を形成しても上述と同様の効果がある。
また、図4に示すように、2つのインバータを直列接続するか、または、単一のインバータのみを使用するか、を切替えられるように構成されたインバータ装置においては、単一のインバータのみを使用する場合は従来装置と同じであるが、直列接続した場合には、上述と同様の効果を奏する。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3について、図を用いて説明する。
図8はこの発明の実施の形態3に係るモータ5を交流電力供給装置とともに示す構成図である。
なお、図8において、図3と同一符号のものについては、前述と同一または相当部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図8に示したこの発明の実施の形態3に係るモータ5においては、第1の3相巻線51a、51b、51cと、第2の3相巻線53a、53b、53cと、が互いに電気角π/6だけ空間位相がずらされて同一の固定子に巻回されている。
図9は巻線の例を示す巻線図であり、1極あたりのスロット数12の全節巻きの例を示している。
図9においては、第1の巻線U、V、Wと、第2の巻線R、S、Tとの関係が示されている。
第1のインバータ2および第2のインバータ3は、互いに位相が電気角π/6だけずらされた3相交流波形を出力する。
したがって、モータ5は、12相交流電圧で駆動されたものと同様となり、単に各インバータ2、3の出力の位相をずらして合成する従来装置に対し、第1および第2の巻線の空間位相もずらして基本波の低下を防ぎ、これにより、空間高調波を低減し、トルクリップルを抑制し、且つ、高調波損失を低減することができる効果がある。
図8に示したこの発明の実施の形態3では、2つの第1および第2のインバータ2、3が、第1および第3の開閉スイッチ6、8により直列/並列を切替え可能な例を示したが、2つのインバータの出力を合成するものであれば、特に第1および第3の開閉スイッチ6、8による直列/並列の切替えは必要でない。
たとえば、あらかじめ、並列または直列に接続された2つのインバータ出力の駆動波形として、モータ5の第1の3相巻線51a、51b、51cと、第2の3相巻線53a、53b、53cとに出力して合成しても、上述と同様の効果がある。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4について、図を用いて説明する。
図10はこの発明の実施の形態4に係るモータ5を交流電力供給装置とともに示す構成図である。
なお、図10において、図8と同一符号のものについては、前述と同一または相当部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図10に示したこの発明の実施の形態4に係るモータ5においては、Y結線された第1の3相巻線51a、51b、51cと、Δ結線された第2の3相巻線54a、54b、54cと、が同一の固定子に巻かれている。
第2の3相巻線54a、54b、54cは、第1の3相巻線51a、51b、51cに対して、電気角π/6だけ空間位相がずらされて巻かれている。
巻線の例を図11に示す。図は1極あたりのスロット数が12の場合の全節巻きの例を示している。図において、U、V、WはY結線された第1の3相巻線、R、S、TはΔ結線された第2の3相巻線を示している。すなわち、Y結線とΔ結線により各巻線が巻回される各スロットに印加される電圧の位相を電気角π/6だけずらし、且つ、スロットの配置を電気角π/6だけずらすことで12相交流電圧を作り3相交流で12相交流相当の駆動方式を得ている。このようにすることで空間高調波起磁力が小さくなり、モータ5のトルクリップルの抑制、高調波損失の低減に効果がある。
また、Y結線された第1の3相巻線51a、51b、51cの巻き数と、Δ結線された第2の3相巻線54a、54b、54cの巻き数比を約1:√3とすることでY結線の起電力とΔ結線の起電力のバランスをとることができ、循環電流による損失の増加を低減できる。
また、このようなモータ内における第1の3相巻線51a、51b、51cと第2の3相巻線54a、54b、54cにより従来の単一のインバータで空間高調波を低減できる。
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5について、図を用いて説明する。
図12はこの発明の実施の形態5に係るモータ5を交流電力供給装置とともに示す構成図である。
なお、図12において、図10と同一符号のものについては、前述と同一または相当部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図12に示したこの発明の実施の形態5に係るモータ5においては、第1の3相巻線51a、51b、51cがY結線され、第2の3相巻線54a、54b、54cがΔ結線されている。第2の3相巻線54a、54b、54cは、第1の3相巻線51a、51b、51cに対して、その空間位相が電気角π/6だけずらされて同一のスロットに巻回されている。
第2の3相巻線54a、54b、54cの3相端は、第1の3相巻線51a、51b、51cの3相端とともに、第1の入力端41を介して、第1のインバータ2の3相出力に接続されている。
同様に、モータ5においては、第3の3相巻線55a、55b、55cがY結線され、第4の3相巻線56a、56b、56cがΔ結線されている。
第3の3相巻線55a、55b、55cは、第1の3相巻線51a、51b、51cに対して空間位相が電気角π/12だけずらされて同一のスロットに巻回され、第4の3相巻線56a、56b、56cは、第3の3相巻線55a、55b、55cに対して空間位相が電気角π/6だけずらされて同一のスロットに巻回されている。
第4の3相巻線56a、56b、56cの3相端は、第3の3相巻線55a、55b、55cの3相端とともに、第2の入力端41を介して、第2のインバータ3の3相出力端に接続されている。
図13はこの発明の実施の形態5における巻線図であり、第1〜第4の3相巻線51a、51b、51c、54a、54b、54c〜56a、56b、56cの巻線例を、1極あたりのスロット数が12の場合の全節巻きの例として示している。
図13において、第1の3相巻線U1、V1、W1はY結線され、第2の3相巻線R1、S1、T1はΔ結線されている。
第2の3相巻線R1、S1、T1は、第1の3相巻線U1、V1、W1に対して、空間位相が電気角π/6だけずらされて巻回され、Δ結線の3相端は、第1の3相巻線U1、V1、W1に接続されている。
また、第3の3相巻線U2、V2、W2は、Y結線されており、第4の3相巻線R2、S2、T2はΔ結線されている。
第3の3相巻線U2、V2、W2は、第1の3相巻線U1、V1、W1に対して空間位相が電気角π/12だけずらされて巻回されている。
また、第4の3相巻線R2、S2、T2は、第3の3相巻線U2、V2、W2に対して空間位相が電気角π/6だけずらされて巻回され、Δ結線の3相端は、第3の3相巻線U2、V2、W2に接続されている。
図12において、第1のインバータ2および第2のインバータ3の3相交流出力の位相を、互いに電気角π/12だけずらすことにより、モータ5は、24相交流電圧で駆動されることになり、空間高調波の大幅な低減およびトルクリップルの抑制が可能となる。
第1のインバータ2および第2のインバータ3は、開閉スイッチ6、7、8により直列/並列切替えができるようにしてもよい。
また、開閉スイッチ8を省略して、直列または単独でインバータを使用してもよく、または、あらかじめ直列接続または並列接続に固定してもよい。
さらに、Y結線の巻線51a、51b、51c、55a、55b、55cと、Δ結線の巻線54a、54b、54c、56a、56b、56cとの巻き数比を、約1:√3に設定することにより、循環電流による損失を減らせることができる。
実施の形態6.
以下、この発明の実施の形態6について、図を用いて説明する。
図14はこの発明の実施の形態6に係る交流電動機のためのインバータ装置を示す構成図である。
なお、図14において、図1と同一符号のものについては、前述と同一または相当部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図14において、第1のインバータ2は、3相ブリッジ結線されており、直流正極入力側21がバッテリ1の正極に接続されている。
第2のインバータ3は、同様に3相ブリッジ結線されており、直流負極入力側32がバッテリ1の負極に接続されている。
第1のインバータ2において、直流負極入力側22は、ダイオード6で第2のインバータ3の直流正極入力側31に接続されるとともに、直流負極入力側22と第2のインバータ3の直流負極入力側32(バッテリ1の負極)との間には、トランジスタ71のコレクタおよびエミッタが接続され、また、直流正極入力側21(バッテリ1の正極)と第2のインバータ3の直流正極入力側31との間には、トランジスタ81のコレクタおよびエミッタが接続されている。
2入力1出力の3相変圧器4において、第1の入力端子41は、第1のインバータ2の出力端に接続され、第2の入力端子42は、第2のインバータ3の出力端に接続され、出力端子43は、モータ5の3相巻線に接続されている。
次に、図14に示したこの発明の実施の形態6の動作について説明する。
まず、トランジスタ71およびトランジスタ81をオフして、第1のインバータ2および第2のインバータ3を直列接続すると、第1のインバータ2および第2のインバータ3には、バッテリ1の電圧の1/2の電圧がかかり、第1のインバータ2および第2のインバータ3の出力電圧を低く設定することができる。
このため、高い変調率で所望の電圧が得られ、さらに、高調波電圧の含有率が減り、高調波によるインバータ出力の損失を低減することができる。
第1のインバータ2および第2のインバータ3の出力は、3相変圧器4で合成され、モータ5を駆動する。
次に、モータ5の回生時の動作について説明する。
モータ5が外部から駆動されて発電した場合、3相変圧器4を介して、第1のインバータ2および第2のインバータ3の直流入力端に回生電圧が発生する。
このとき、第1のインバータ2の回生電圧は、トランジスタ71に並列接続されたダイオード72を介して、バッテリ1に回生されて充電される。
また、第2のインバータ3の回生電圧は、トランジスタ81に並列接続されたダイオード82を介して、バッテリ1に回生されて充電される。
次に、トランジスタ71、トランジスタ81をオンにすると、バッテリ1の電圧は、第1のインバータ2およびトランジスタ71を介して供給されるとともに、第2のインバータ3およびトランジスタ81を介して供給され、第1のインバータ2および第2のインバータ3は、並列に接続された状態となる。
したがって、第1のインバータ2および第2のインバータ3の直流入力電圧は、いずれもバッテリ1の電圧そのものとなり、各インバータ2、3を直列接続した場合と比べて、2倍の電圧が印加されることになる。
また、このときの回生時の動作において、第1のインバータ2の回生電圧は、ダイオード72を介してバッテリ1に回生されて充電され、また、第2のインバータ3の回生電圧は、ダイオード82を介してバッテリ1に回生されて充電される。
図14に示したこの発明の実施の形態6では、3相変圧器4を用いて、第1のインバータ2および第2のインバータ3の出力を合成してモータ5を駆動したが、3相変圧器4を省略することもできる。
たとえば、図15のように、モータ5の内部で、第1のインバータ2および第2のインバータ3の出力を合成してもよい。
また、各インバータ1、2をPWMインバータとした場合、PWM信号を生成する際の第1のインバータ2に対する搬送波と、第2のインバータ3に対する搬送波との位相を電気角πだけずらして、各インバータ2、3の出力位相を互いに電気角πだけずらしてもよい。
また、モータ5の第1の3相巻線および第2の3相巻線の空間位相を、互いに電気角π/6だけずらして、第1のインバータ2および第2のインバータ3の各3相出力位相を電気角π/6だけずらして12相交流電圧を作り、3相交流に基づいて12相交流相当でモータ5を駆動してもよい。
さらに、各インバータ2、3の直列接続時(トランジスタ71、81がオフ時)には各インバータ2、3をPWM駆動し、各インバータ2、3の並列接続時(トランジスタ71、81がオン時)には、各インバータ2、3を120度通電し且つトランジスタ71、81を開閉(オンオフ)作動させることで、各インバータ2、3の直流入力電圧を調整するようにPAM駆動してもよい。
このようにPWM駆動およびPAM駆動を適用した場合、モータ5の回転周波数領域が低くてモータの起電力が小さい場合には、各インバータ2、3を直列接続してPWM駆動することにより、低次の高調波が小さい高効率運転ができ、モータ5の起電力が大きくなる周波数の高い領域では、各インバータ2、3を並列接続することにより、高い駆動電圧を得るとともに、各インバータ2、3のスイッチング周波数を低くすることができるので、各インバータ2、3に使用するスイッチング素子として、動作速度が遅い低価格のものを使用することができる。
また、モータ5の2つの一次巻線の空間位相を互いに電気角π/6だけずらすとともに、各インバータ2、3の3相出力位相を互いに電気角π/6だけずらすことにより、各インバータ2、3をPAM駆動した際に、PAM駆動によるモータ5の時間高調波も低減することができ、効率のよい運転を実現することができる。
また、各インバータ2、3の並列接続時において、トランジスタ71、81を開閉動作させて、各インバータ2、3の直流入力電圧を制御しつつ、各インバータ2、3をPWM駆動してもよい。これにより、各インバータ2、3の変調率が高い状態でモータ5を駆動することができるので、高調波の含有率が減り、効率の高いモータ運転を実現することができる。
なお、上記実施の形態6では直列/並列切替えスイッチとして、トランジスタを使用したが、他の半導体スイッチング素子、たとえば、MOSFETやIGBTなどを使用してもよい。
実施の形態7.
以下、この発明の実施の形態7について、図を用いて説明する。
図16はこの発明の実施の形態7に係る交流電動機のためのインバータ装置を示す構成図である。
なお、図16において、図15と同一符号のものについては、前述と同一または相当部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図16に示したこの発明の実施の形態7に係るインバータ装置においては、前述(図15参照)と同様のダイオード61に対して、トランジスタ62が逆方向並列接続されている。
トランジスタ62は、第1および第2のインバータ2、3を直列接続で使用する際にオンされる。
この場合、モータ5の駆動時においては、先に述べた実施の形態6の場合と同様なので、必ずしもトランジスタ62をオンさせておく必要はない。
一方、モータ5が外部から駆動されて回生動作をする場合には、トランジスタ62がオンされることにより、第1のインバータ2および第2のインバータ3がトランジスタ62を介して直列接続され、各インバータ2、3の電圧がバッテリ1を充電するので、モータ5の逆起電力が小さい低速回転時でも回生動作が容易になる。
実施の形態8.
以下、この発明の実施の形態8について、図を用いて説明する。
図17はこの発明の実施の形態8に係る交流電動機のためのインバータ装置を示す構成図である。
なお、図17において、図16と同一符号のものについては、前述と同一または相当部分を示しているので、その詳細な説明は省略する。
図17に示したこの発明の実施の形態8に係るインバータ装置においては、前述(図16参照)と同様のダイオード61に対して、直列にトランジスタ63が追加されるとともに、トランジスタ62に対して、さらに直列にダイオード64が追加されている。
各ダイオード61、64と、各トランジスタ62、63との接続関係は、以下の通りである。
すなわち、ダイオード61のアノードは、第1のインバータ2の直流負極入力側22に接続され、ダイオード61のカソードは、トランジスタ63のコレクタに接続され、トランジスタ63のエミッタは、第2のインバータ3の直流正極入力側31に接続されている。
また、ダイオード64のカソードは、第1のインバータ2の直流負極入力側22に接続され、ダイオード64のアノードは、トランジスタ64のエミッタに接続され、トランジスタ64のコレクタは、第2のインバータ3の直流正極入力側31に接続されている。
まず、第1および第2のインバータ2、3の並列駆動時の動作について説明する。
この場合、トランジスタ62、63をオフにするとともに、トランジスタ71、81を開閉動作させて、インバータ2、3の直流入力電圧を変化させることにとり、インバータ2、3をPAM制御する。
また、第1および第2のインバータ2、3の直列時の動作においては、トランジスタ71、81をオフにするとともに、トランジスタ62、63をオンにする。
このように、トランジスタ62を開閉動作させることにより、第1のインバータ2および第2のインバータ3の直流入力電圧を調節することができる。
また、第1および第2のインバータ2、3は、PAM駆動することができるので、各インバータ2、3のスイッチング素子は、動作速度が遅い低価格のもので充分に使用に耐えることができる。
また、各インバータ2、3の直列時にはトランジスタ63を開閉動作し、並列時には、トランジスタ71、81を開閉動作させて、第1および2のインバータ2、3の直流入力電圧を制御するとともに、第1および2のインバータ2、3をPWM制御することにより、PWM変調率が高い状態で使用できるので、高調波含有率が減り、モータ5の効率を向上させることができる。
なお、図18はこの発明に関連した信号発生回路の構成例を示すブロック図である。
図18に示した信号発生回路は、第1および第2のインバータ2、3に対する直列接続/並列接続切替信号および電圧指令信号を生成する切替信号出力手段として機能する。
すなわち、信号発生回路は、この発明の実施の形態1、3、5における第1の開閉スイッチ6および第2の開閉スイッチ7、8に対して、または、実施の形態6〜8におけるトランジスタ62、63、71、78に対して、直列接続/並列接続切替信号(H、Lレベル信号)を生成するために用いられる。
図18において、コンパレータ201の+入力端子には、モータ5の駆動制御に応じた電圧指令が入力され、コンパレータ201の−入力端子には、あらかじめ設定された基準電圧が入力される。
ここで、基準電圧は、第1および第2のインバータ2、3が出力し得る最大電圧の1/2の値に設定されており、電圧指令は、所望する正弦波の振幅に相当する直流値である。
コンパレータ201は、入力された電圧指令値が基準電圧よりも高い場合には、各インバータ2、3が並列接続されて各インバータ2、3にバッテリ1の電圧がそのまま印加されるように、Hレベルの並列接続切替信号を出力し、電圧指令値が基準電圧よりも低い場合は、各インバータ2、3が直列接続されるように、Lレベルの出力信号を反転器202でHレベルに反転して直列接続切替信号を出力する。
コンパレータ201の出力信号は、前述(図1参照)のインバータ装置であれば、第2および第3の開閉スイッチ7、8および反転器207を介して、第1の開閉スイッチ6に分岐出力される。
また、電圧指令値が基準電圧よりも高い場合において、コンパレータ201から出力されたHレベルの並列接続切替信号が、ストローブ信号としてアナログバッファ203に入力されると、コンパレータ201に対する電圧指令は、アナログバッファ203を介して、第1および第2のインバータ2、3に対する電圧指令として、3相電圧発生器102(図6参照)に入力される。
なお、図6においては、反転器106で三角波の電圧を反転しているが、必ずしも反転器106は必要ではない。
一方、電圧指令値が基準電圧よりも低い場合には、コンパレータ201から、Lレベル信号が負のストローブ信号としてアナログバッファ204に入力され、電圧指令出力手段としてのかけ算器205で2倍にされた電圧指令が、アナログバッファ204を介して、第1および第2のインバータ2、3の電圧指令として3相電圧発生器102(図6参照)に入力される。
以上のような回路構成において、電圧指令の値がコンパレータ201で基準電圧と比較され、基準電圧よりも高い場合は第1および第2のインバータ2、3を並列接続するHレベルの並列接続切替信号が出力される。
この結果、たとえばインバータ装置が図1に示す構成であれば、コンパレータ201より第2の開閉器スイッチ7と第3の開閉スイッチ8にHレベルの並列接続切替信号がそれぞれ入力されているので、第2および第3の開閉スイッチ7、8はオンして第1のインバータ2と第2のインバータ3をバッテリ1に対して並列接続する。
そして、第1の開閉スイッチ6は反転器202でLレベルに反転され信号が入力されるためオフ状態となる。その結果、第1のインバータ2と第2のインバータ3はオン状態となった第2および第3の開閉スイッチ7、8により並列接続される。コンパレータ201に入力された電圧指令は、そのまま第1および第2のインバータの電圧指令値としてアナログバッファ203より3相電圧発生器102に入力される。
また、電圧指令値が基準電圧よりも低い場合は、コンパレータ201よりLレベルの信号が出力される。
そして、第2および第3の開閉スイッチ7、8にLレベルの信号がそれぞれ入力されてるため、第2および第3の開閉スイッチ7、8はオフ状態となる。また、第1の開閉スイッチ6には反転器202でHレベルに反転された信号が入力されるため、第1の開閉スイッチ6はオン状態となる。その結果、第1のインバータ2と第2のインバータ3はオン状態となった第1の開閉スイッチ6により直列接続される。
コンパレータ201からLレベルの信号がアナログバッファ204のストローブ端子に入力されると、トライステーツバッファ204は掛け算器205により2倍された電圧指令を第1のインバータ2の電圧指令、第2のインバータ3の電圧指令として3相電圧発生器102に出力する。
すなわち、各インバータ2、3が直列接続された場合、各インバータ2、3の直流入力電圧が1/2になるためインバータ2、3の電圧指令値を2倍することで実際に出力される電圧を元の電圧指令値と等しくするものである。このようにすることで、常に必要な電圧がインバータ2、3から得られ、且つ、インバータ2、3の変調率を常に高く保ち高調波を最小限におさえて効率のよいモータ運転を行うことができる。
図19(a)は各インバータ2、3(図16参照)に対するスイッチング制御回路の構成例を示すブロック図であり、たとえば図16内の各インバータ2、3を並列接続または直列接続した場合の直流入力電圧の調整に適した回路を示している。
図19(b)は各インバータ2、3に対するPWM信号発生回路の構成例を示すブロック図であり、切替信号により各インバータ2、3が並列/直列接続されている際に、各インバータ2、3にPWM信号を発生する駆動手段としての回路を示している。
図19(a)の回路構成に含まれるコンパレータ201は、+入力端子に入力された電圧指令が−入力端子にあらかじめ入力された基準電圧よりも高くなると、Hレベル信号をトライステーツバファ309のストローブ端子に出力する。ここで、電圧指令は、所望する正弦波電圧の振幅に相当する直流値である。
一方、電圧指令が基準電圧よりも低くなると、コンパレータ201は、Lレベル信号を反転器202でHレベル信号に反転して、トライステーツバファ301のストローブ端子に出力する。
コンパレータ201から、トライステーツバファ309のストローブ端子にHレベル信号が入力されると、トライステーツバファ309の前段のコンパレータ307から出力されるPWM信号(三角波発生器306からの三角波と電圧指令との比較結果)が、切替信号として、トライステーツバファ309を介してトランジスタ71、81のベースに入力される。
また、反転器202から、トライステーツバファ310のストローブ端子にHレベル信号が入力されると、トライステーツバファ310の前段のコンパレータ308から出力されるPWM信号(三角波発生器306からの三角波と掛け算器205で2倍された電圧指令との比較結果)が、切替信号として、トライステーツバファ204を介してトランジスタ62のベースに入力される。
また、図19(b)の回路構成に含まれるコンパレータ303〜305は、それぞれ、三角波発生301からの三角波と、3相正弦波発生器302からの正弦波(三角波の振幅と等しい振幅を有する)とを比較して、PWM信号を出力する。
各コンパレータ303〜305は、出力したPWM信号を第1のインバータ2と第2のインバータ3の上アームにおけるトランジスタのベースに入力する。また、図示しないが、出力されたPWM信号は、反転器で反転されて第1のインバータ2と第2のインバータ3の下アームにおけるトランジスタのベースに入力される。
次に、図19に示した回路の動作について、図16に示すインバータ装置を例にとって説明する。
まず、インバータ装置の出力電圧を決める電圧指令が基準電圧よりも高くなると、コンパレータ201はHレベル信号をトライステーツバファ309のストローブ端子に入力し、コンパレータ307のPWM信号をトランジスタ81、71のベースに入力して開閉動作を行わせながら、第1および第2のインバータ2、3を並列接続する。
トランジスタ81、71はPWM信号のパルスレイトに応じて開閉動作を繰り返すため、並列接続された各インバータ2、3に入力されるバッテリ電圧は調整される。このとき、第1および第2のインバータ2、3はPWM信号発生回路からのPWM信号により制御されているため正弦波PWMの変調率は常に1になり、高調波が少ない効率のよいモータ運転を行うことができる。
また、電圧指令が基準電圧よりも低下すると、コンパレータ201からはLレベル信号が出力される。この信号は反転器202でHレベル信号に反転されてトライステーツバファ310のストローブ端子に入力し、コンパレータ308のPWM信号をトランジスタ61のベースに入力して開閉動作を行わせながら、第1および第2のインバータ2、3を直列接続する。
トランジスタ61はPWM信号のパルスレイトに応じて開閉動作を繰り返すため、直列接続された各インバータ2、3に入力されるバッテリ電圧の平均値は調整されるため、常に必要な電圧が第1および第2のインバータ2、3から得られる。
このとき、第1および第2のインバータ2、3はPWM信号発生回路からのPWM信号により制御されているため正弦波PWMの変調率は常に1になり、高調波が少なくなって効率のよいモータ運転を行うことができる。
なお、上記各実施の形態1〜8では、2台のインバータ2、3を直並列接続するように第1〜第3の開閉スイッチ6〜8(または、トランジスタ61〜81)を設けたが、直並列接続するインバータの台数は、2台に限らず3台以上の任意数に設定してもよい。
ただし、インバータ数を増加させる際には、これに応じて、開閉スイッチ数(または、トランジスタ数)を増加させ、複数のインバータを直並列接続させるようにオンオフ動作させることになる。
以上のように、この発明の実施の形態1(図3〜図5)によれば、固定子に、複数の3相巻線を電気的に絶縁させて巻回し、これら3相巻線の各々に各交流電力発生器で発生した交流電力を入力させて合成するようにしたので、変圧器を省略でき、装置の小型化および低コストを実現した交流電動機が得られる効果がある。
また、各3相巻線を同位相で巻回したので、3相巻線構成を単純化した交流電動機が得られる効果がある。
また、この発明の実施の形態2(図6、図7)によれば、各交流電力発生器を第1および第2の交流電力変換器とし、これら交流電力変換器の個々の制御用信号である第1および第2のPWM信号をそれぞれ生成する第1の搬送波の位相と第2の搬送波の位相とを互いに電気角πだけずらしたので、PWM信号による高調波周波数を2倍の周波数にし、高調波電圧に対する電動機等の負荷のインピーダンスを大きくして高調波損失を低減した交流電動機が得られる効果がある。
また、この発明の実施の形態3(図8、図9)によれば、第1の3相巻線および第2の3相巻線を、電気角π/6だけ位相をずらして固定子に巻回したので、空間高調波の大幅な低減とともに、トルクリップルの抑制を実現した交流電動機が得られる効果がある。
また、この発明の実施の形態4(図10、図11)によれば、固定子に3相巻回された第1の3相巻線をY結線とし、第1の3相巻線に対して電気角π/6だけ位相をずらして巻回された第2の3相巻線をΔ結線とし、第1および第2の3相巻線を並列接続したので、12相交流として、空間高調波を低減させた交流電動機が得られる効果がある。
また、第1の3相巻線に第1の交流電力発生器より交流電力を供給するとともに、第2の3相巻線に第1の交流電力発生器で供給されて交流電力より電気角π/6だけ位相をずらした交流電力を第2の交流電力発生器より供給して駆動するようにしたので、12相交流として、空間高調波を低減させた交流電動機が得られる効果がある。
また、Y結線された第1の3相巻線の巻回数と、Δ結線された第2の3相巻線の巻回数の比を、ほぼ1:√3に設定したので、Y結線の起電力とΔ結線の起電力をバランス良くすることができ、循環電流による損失を低減した交流電動機が得られる効果がある。
また、この発明の実施の形態5(図12、図13)によれば、固定子に3相巻回され且つY結線された第1の3相巻線と、第1の3相巻線に対して電気角π/6だけ位相をずらして巻回され且つΔ結線された第2の3相巻線とを並列接続し、第1の3相巻線に対して電気角π/12だけ位相をずらして3相巻回され且つY結線された第3の3相巻線と、第3の3相巻線に対して電気角π/6だけ位相をずらして巻回され且つΔ結線された第4の3相巻線とを並列接続したので、空間高調波の大幅な低減とともに、トルクリップルの抑制を実現した交流電動機が得られる効果がある。
また、この発明の実施の形態6(図14、図15)によれば、並列接続された第1および第2の3相巻線は、第1の交流電力発生器から交流電力が供給され、並列接続された第3および第4の3相巻線は、第2の交流電力発生器から、第1の交流電力発生器からの交流電力に対して電気角π/12だけ位相をずらした交流電力が供給されるようにしたので、電動機は24相交流電圧で駆動されることになり、空間高調波の大幅な低減およびトルクリップルの抑制を実現した交流電動機が得られる効果がある。
また、この発明の実施の形態7(図16)によれば、第1の開閉手段が開状態のときに第2、第3の開閉手段の開閉動作を繰り返し、第1の電力変換器および第2の電力変換器の直流入力電圧を変化させるようにしたので、常に必要な電圧が電力変換手段から得られ、且つ、電力変換手段の変調率を常に高く保ち高調波を最小限に抑えて効率のよい運転が可能な交流電動機が得られる効果がある。
また、この発明の実施の形態8(図17)によれば、第2および第3の開閉手段が開状態のときに第1の開閉手段の開閉動作を繰り返し、または第1の開閉手段が開状態のとき、第2および第3の開閉手段の開閉動作を繰り返し、第1および第2の電力変換器の直流入力電圧を変化させるようにしたので、常に必要な電圧が電力変換手段から得られ、且つ、電力変換手段の変調率を常に高く保ち高調波を最小限に抑えて効率のよい運転が可能な交流電動機が得られる効果がある。
この発明の実施の形態1に関連したインバータ装置の第1の例を示す回路図である。 この発明の実施の形態1に関連したインバータ装置の第2の例を示す回路図である。 この発明の実施の形態1に係るモータ装置(交流電動機)を第1の交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態1に係るモータ巻線を示す巻線図である。 この発明の実施の形態1に係るモータ装置(交流電動機)を第2の交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態2に係るモータ装置(交流電動機)に適用される交流電力発生手段を示す部分回路図である。 この発明の実施の形態2に係るPWM波形の合成を示すタイミング波形図である。 この発明の実施の形態3に係るモータ装置(交流電動機)を交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態3に係るモータ巻線を示す巻線図である。 この発明の実施の形態4に係るモータ装置(交流電動機)を交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態4に係るモータ巻線を示す巻線図である。 この発明の実施の形態5に係るモータ装置(交流電動機)を交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態5に係るモータ巻線を示す巻線図である。 この発明の実施の形態6に係るモータ装置(交流電動機)を第1の交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態6に係るモータ装置(交流電動機)を第2の交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態7に係るモータ装置(交流電動機)を交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明の実施の形態8に係るモータ装置(交流電動機)を交流電力発生手段とともに示す回路図である。 この発明に関連した信号発生回路の構成例を示すブロック図である。 この発明に関連したスイッチング制御回路およびPWM信号発生回路の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 バッテリ、2 第1のインバータ、3 第2のインバータ、4 変圧器、5 モータ、6 第1の開閉スイッチ、7 第2の開閉スイッチ、8 第3の開閉スイッチ、51a〜51c 第1の3相巻線、52a〜52c 第2の3相巻線、53a〜53c 第2の3相巻線、54a〜54c 第2の3相巻線、55a〜55c 第3の3相巻線、56a〜56c 第4の3相巻線、61 ダイオード、62 トランジスタ、63 トランジスタ、64 ダイオード、71 トランジスタ、72 ダイオード、81 トランジスタ、82 ダイオード。

Claims (9)

  1. 固定子および複数の3相巻線を有し、複数の交流電力発生器から電力が供給される交流電動機であって、
    前記固定子に、前記複数の3相巻線を電気的に絶縁させて巻回し、前記3相巻線の各々に、前記複数の交流電力発生器で発生した交流電力を入力させるとともに、前記交流電力が合成されることを特徴とする交流電動機。
  2. 前記各3相巻線は、前記固定子に同位相で巻回されたことを特徴とする請求項1に記載の交流電動機。
  3. 前記複数の交流電力発生器を第1および第2のPWMインバータとし、前記第1および第2のPWMインバータのそれぞれにPWM信号生成用の搬送波を出力し、前記第1のPWMインバータに対する搬送波の位相に対して、前記第2のPWMインバータに対する搬送波の位相が電気角πだけずらされたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交流電動機。
  4. 前記複数の3相巻線は、第1および第2の3相巻線を含み、前記第1の3相巻線と前記第2の3相巻線とは、互いに電気角π/6だけ位相がずらされて前記固定子に巻回されたことを特徴とする請求項2に記載の交流電動機。
  5. 前記固定子に3相巻回された前記第1の3相巻線をY結線とし、前記第1の3相巻線に対して電気角π/6だけ位相がずらされて前記固定子に巻回された前記第2の3相巻線をΔ結線とし、前記第1および第2の3相巻線を並列接続したことを特徴とする請求項4に記載の交流電動機。
  6. 前記複数の交流電力発生器を第1および第2の交流電力発生器とし、
    前記第1の3相巻線は、前記第1の交流電力発生器から交流電力が供給され、
    前記第2の3相巻線は、前記第2の交流電力発生器から交流電力が供給され、
    前記第2の交流電力発生器から供給される交流電力は、前記第1の交流電力発生器から供給される交流電力に対して電気角π/6だけ位相がずらされたことを特徴とする請求項5に記載の交流電動機。
  7. Y結線された前記第1の3相巻線の巻回数と、Δ結線された前記第2の3相巻線の巻回数との比が、ほぼ1:√3に設定されたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の交流電動機。
  8. 前記複数の3相巻線は、第1、第2、第3および第4の3相巻線を含み、
    前記固定子に3相巻回され且つY結線された前記第1の3相巻線と、前記第1の3相巻線に対して電気角π/6だけ位相がずらされて巻回され且つΔ結線された前記第2の3相巻線と、を並列接続し、
    前記第1の3相巻線に対して電気角π/12だけ位相がずらされて3相巻回され且つY結線された前記第3の3相巻線と、前記第3の3相巻線に対して電気角π/6だけ位相がずらされて巻回され且つΔ結線された第4の3相巻線と、を並列接続したことを特徴とする請求項1に記載の交流電動機。
  9. 前記複数の交流電力発生器を第1および第2の交流電力発生器とし、
    並列接続された前記第1および第2の3相巻線は、前記第1の交流電力発生器から交流電力が供給され、
    並列接続された前記第3および第4の3相巻線は、前記第2の交流電力発生器から交流 前記第2の交流電力発生器から供給される交流電力は、前記第1の交流電力発生器から供給される交流電力に対して電気角π/12だけ位相がずらされたことを特徴とする請求項8に記載の交流電動機。
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